JP3454119B2 - シロッコファンの羽根車及びその成形用金型 - Google Patents

シロッコファンの羽根車及びその成形用金型

Info

Publication number
JP3454119B2
JP3454119B2 JP31402697A JP31402697A JP3454119B2 JP 3454119 B2 JP3454119 B2 JP 3454119B2 JP 31402697 A JP31402697 A JP 31402697A JP 31402697 A JP31402697 A JP 31402697A JP 3454119 B2 JP3454119 B2 JP 3454119B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radius
circumference
point
points
origin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31402697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11148495A (ja
Inventor
武文 水島
正道 中山
秀雄 福永
貴英 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP31402697A priority Critical patent/JP3454119B2/ja
Publication of JPH11148495A publication Critical patent/JPH11148495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3454119B2 publication Critical patent/JP3454119B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として送風用に
使用されるシロッコファンの羽根車及びその成形用金型
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乾燥機などにおいて送風用にシロッコフ
ァンが使用されている。シロッコファンの羽根車は半径
方向に短く軸方向が長い多数枚の羽根板を持つ多翼ファ
ンであり、円板状の主板の外周縁にこの多数枚の羽根板
の基端を接合すると共に羽根板の先端をリング状の側板
で接続することによって全体として円筒状に形成される
ものである。
【0003】このようなシロッコファンの羽根車は、一
般に、アルミニウムなどの金属板を加工して組み立てる
ことによって形成されている。そしてシロッコファンは
送風ファンの中では、同一直径・同一回転速度で最も多
くの流量と圧力が得られるので、最も小型に形成するこ
とができるという利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのようなシロ
ッコファンにあっても、送風時の風量のさらなる向上が
求められており、また騒音を低減することが求められて
いる。さらには、コストを低減することが求められてい
る。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、送
風時の送風量を高く得ることができると共に騒音を低減
することができるシロッコファンの羽根車を提供するこ
とを目的とするものであり、またこのようなシロッコフ
ァンの羽根車を安価に作製することができる成形用金型
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシロッコフ
ァンの羽根車は、複数枚の羽根板1を円周上に配置して
設けて形成されるシロッコファンの羽根車において、各
羽根板1の一方の端部の断面の外形線を、φ150mm
の円周上の一点を原点oとし原点oを通るこの円の直径
線をy軸とするx−y直角座標上に設定した座標(2.
5,7.1)を中心として描かれる半径8mmの円弧と
上記φ150mmの円周との交点をa、この半径8mm
の円弧と上記φ150mmの円と同心のφ130mmの
円周との交点をb、点oを原点とする座標(2.5,
8.0)を中心として描かれる半径9mmの円弧と上記
φ130mmの円周との交点をc、この半径9mmの円
弧と上記φ150mmの円周との交点をdとし、点aと
点bの間を上記半径8mmの円弧で、点bと点cの間を
点bと点cを通り中心が上記φ130mmの円周より外
側に位置する半径1mmの円のうち上記φ130mmの
円周より内側の円弧で、点cと点dの間を上記半径9m
mの円弧で、点dと点aの間を上記φ150mmの円の
円弧でそれぞれ形成したときに、これらの各円弧上の各
点の座標数値の±5%の範囲に含まれる二次元曲線で形
成し、各羽根板の他方の端部の断面の外形線を、上記点
oを原点とし原点oを通る上記φ150mmの円の直径
線をy軸とするx−y直角座標上に設定した座標(2.
5,7.1)を中心として描かれる半径7.5mmの円
弧と上記φ150mmの円周との交点をa′、この半径
7.5mmの円弧と上記φ130mmの円周との交点を
b′、点oを原点とする座標(2.5,8.0)を中心
として描かれる半径9.5mmの円弧と上記φ130m
mの円周との交点をc′、この半径9.5mmの円弧と
上記φ150mmの円周との交点をd′とし、点a′と
点b′の間を上記半径7.5mmの円弧で、点b′と点
c′の間を点b′と点c′を通り中心が上記φ130m
mの円周より外側に位置する半径1.5mmの円のうち
上記φ130mmの円周より内側の円弧で、点c′と点
d′の間を上記半径9.5mmの円弧で、点d′と点
a′の間を上記φ150mmの円の円弧でそれぞれ形成
したときに、これらの各円弧上の各点の座標数値の±5
%の範囲に含まれる二次元曲線で形成し、上記原点oと
点bを結ぶ線とy軸との間の角度及び、上記原点oと点
cを結ぶ線とy軸との間の角度を基準にして、これらの
各角度の±2°の範囲で各羽根板1の取り付け角度を設
定して成ることを特徴とするものである。
【0006】また本発明に係るシロッコファンの羽根車
成形用金型は、複数枚の羽根板を円周上に配置して設け
て形成されるシロッコファンの羽根車を合成樹脂により
成形するキャビティを設けて形成される金型であって、
一方の端部と他方の端部の外形形状が上記の二次元曲線
で形成されると共に取り付け角度が上記の角度に設定さ
れた羽根板を成形するようにキャビティの内面形状が形
成されて成ることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図2,3はシロッコファンの羽根車Aの一例を示
すものであり、半径方向に短く軸方向に長い多数枚の羽
根板1を円周上に放射状に配置して形成されるものであ
る。図2,3は直径150mm、50枚の羽根板1を具
備するタイプの羽根車Aを示すものである。この羽根車
Aにおいて、各羽根板1の基端は円板状の主板2の外周
端縁に一体に接合してあり、また各羽根板1の先端はリ
ング状の側板3で一体に連結するようにしてあって、A
BS樹脂等の樹脂成形品で一体に形成するようにしてあ
る。このように形成される羽根車Aは、主板2の中心を
回転軸として回転することによって使用されるものであ
り、側板3の内周側から吸引された空気は羽根板1間か
ら外方へ送られて送風されるものである。
【0008】そして本発明において、各羽根板1は長手
方向と垂直な面での断面形状の外形線を図1に示すよう
に形成するものである。すなわち、図1(a)は各羽根
板1の側板3に連結される先端部の断面形状を示すもの
であり、図1(a)においてoはφ150mmの円周上
の一点である。50枚の羽根板1を有するタイプでは、
360°/50=7.2°の角度の等間隔でφ150m
mの円周上の50箇所に点oが設定される。
【0009】そしてこの点oを原点とし、上記のφ15
0mmの円の原点oを通る直径線をy軸とすると共に原
点oを通りy軸と垂直な線をx軸とするx−y直角座標
上に座標(2.5,7.1)の点p1 を設定する。ここ
で、y軸は原点oよりも上記φ150mmの円の中心側
が+であり、x軸は原点oよりも羽根車Aの回転の向き
(図2の矢印方向)の側がプラスである。また座標の括
弧内の数値の単位はmmである。
【0010】この座標(2.5,7.1)の点p1 を中
心として描かれる半径8mmの円のうち、羽根車Aの回
転の向きと反対側の部分の円弧と上記φ150mmの円
周との交点をx−y直角座標上の点aとし、またこの半
径8mmの円弧と上記φ150mmの円と同心のφ13
0mmの円周との交点をx−y直角座標上の点bとす
る。
【0011】さらに、点oを原点とする座標(2.5,
8.0)の点p2 をx−y直角座標上に設定し、このp
2 を中心として描かれる半径9mmの円のうち、羽根車
Aの回転の向きと反対側の部分の円弧と上記φ130m
mの円周との交点をx−y直角座標上の点cとし、この
半径9mmの円弧と上記φ150mmの円周との交点を
x−y直角座標上の点dとする。
【0012】そして図1(a)にあって、点aと点bの
間を上記の半径8mmの円弧で接続し、点bと点cの間
を点bと点cを通り中心が上記のφ130mmの円周よ
り外側に位置する半径1mmの円のうち上記φ130m
mの円周より内側の部分の円弧で接続し、点cと点dの
間を上記半径9mmの円弧で接続し、点dと点aの間を
上記φ150mmの円の円弧で接続して、羽根板1の先
端部の断面の外形線を形成するようにしてある。
【0013】羽根板1の先端部の断面の外形線は上記の
円弧が連続する曲線で形成されることが最も好ましい
が、本発明はこの円弧が連続する曲線で羽根板1の先端
部の断面の外形線を形成することにのみ制限されるもの
ではなく、この円弧が連続する曲線を基準にして所定の
範囲に収まる曲線で羽根板1の先端部の断面の外形線を
形成するようにすればよい。すなわち、これらの点a,
点b,点c,点dを接続する各円弧上にx−y直角座標
の座標をとったときに、座標の数値の±5%の範囲を設
定し、この範囲内に収まる曲線で羽根板1の先端部の断
面の外形線を形成するようにすればよい。
【0014】また図1(b)は各羽根板1の主板2に連
結される基端部の断面形状を示すものであり、図1
(b)においてoはφ150mmの円周上の一点であ
る。50枚の羽根板1を有するタイプでは、360°/
50=7.2°の角度の等間隔でφ150mmの円周上
の50箇所に点oが設定される。ここで、上記の図1
(a)のφ150mmの円の中心と図1(b)のφ15
0mmの円の中心、図1(a)のφ150mmの円周上
の点oと図1(b)のφ150mmの円周上の点oは、
それぞれ羽根車Aの回転軸方向で一致するものである。
【0015】そしてこの点oを原点とし、上記のφ15
0mmの円の原点oを通る直径線をy軸とすると共に原
点oを通りy軸と垂直な線をx軸とするx−y直角座標
上に座標(2.5,7.1)の点p1 を設定する。ここ
で、y軸は原点oよりも上記φ150mmの円の中心側
が+であり、x軸は原点oよりも羽根車Aの回転の向き
の側がプラスである。図1(a)のx−y直角座標と図
1(b)のx−y直角座標は平行であり、また座標の括
弧内の数値の単位はmmである。
【0016】この座標(2.5,7.1)の点p1 を中
心として描かれる半径7.5mmの円のうち、羽根車A
の回転の向きと反対側の部分の円弧と上記φ150mm
の円周との交点をx−y直角座標上の点a′とし、また
この半径7.5mmの円弧と上記φ150mmの円と同
心のφ130mmの円周との交点をx−y直角座標上の
点b′とする。
【0017】さらに、点oを原点とする座標(2.5,
8.0)の点p2 をx−y直角座標上に設定し、このp
2 を中心として描かれる半径9.5mmの円のうち、羽
根車Aの回転の向きと反対側の部分の円弧と上記φ13
0mmの円周との交点をx−y直角座標上の点c′と
し、この半径9.5mmの円弧と上記φ150mmの円
周との交点をx−y直角座標上の点d′とする。
【0018】そして図1(b)にあって、点a′と点
b′の間を上記の半径7.5mmの円弧で接続し、点
b′と点c′の間を点b′と点c′を通り中心が上記の
φ130mmの円周より外側に位置する半径1.5mm
の円のうち上記φ130mmの円周より内側の部分の円
弧で接続し、点c′と点d′の間を上記半径9.5mm
の円弧で接続し、点d′と点a′の間を上記φ150m
mの円の円弧で接続して、羽根板1の基端部の断面の外
形線を形成するようにしてある。
【0019】羽根板1の基端部の断面の外形線は上記の
円弧が連続する曲線で形成されることが最も好ましい
が、本発明はこの円弧が連続する曲線で羽根板1の基端
部の断面の外形線を形成することにのみ制限されるもの
ではなく、この円弧が連続する曲線を基準にして所定の
範囲に収まる曲線で羽根板1の基端部の断面の外形線を
形成するようにすればよい。すなわち、これらの点
a′,点b′,点c′,点d′を接続する各円弧上にx
−y直角座標の座標をとったときに、座標の数値の±5
%の範囲を設定し、この範囲内に収まる曲線で羽根板1
の基端部の断面の外形線を形成するようにすればよい。
【0020】上記のようにして各羽根板1の長手方向の
一端と他端、すなわち先端と基端の外形線が設定される
ものであり、先端と基端の間の各部分の外形線は、先端
の外形線と基端の外形線との間で連続的に変化する外形
線に形成されるものである。従って、羽根板1の先端と
基端の外形線が設定されると自動的に先端と基端の間の
各部分の外形線も設定されるものである。尚、本発明
は、これらの外形線と相似形の外径線を有する羽根板1
にも適用されるものである。
【0021】また、羽根板1の先端と基端の外形線を図
1(a)(b)のように設定すると、各羽根板1の回転
方向に対する取り付け角度、すなわち原点oを通るφ1
50mmの直径線であるy軸と、原点oと点bを結ぶ線
とのなす角度θ1 は25°になり、y軸と、原点oと点
cを結ぶ線とのなす角度θ2 は32°になる。羽根板1
の取り付け角度はこの角度が最も好ましいが、本発明で
はこの取り付け角度をこの角度に設定することにのみ制
限されるものではなく、図1(a)における原点oと点
bを結ぶ線とy軸との間の角度θ1 と、原点oと点cを
結ぶ線とy軸との間の角度θ2 をそれぞれ基準にして、
この各角度の±2°の範囲で各羽根板1の取り付け角度
を設定するようにすればよい。
【0022】上記のようにして、50枚の羽根板1を主
板2と側板3の間に設けることによって、本発明に係る
シロッコファンの羽根車Aを作製することができるもの
であり、ABS樹脂などの合成樹脂の一体成形品として
形成することができる。そしてこのような羽根車Aを成
形する金型は、その成形用キャビティが、羽根板1を成
形する羽根板成形部と、主板2を成形する主板成形部
と、側板3を成形する側板成形部とで形成されるが、羽
根板成形部は、羽根板1の一方の端部と他方の端部の外
形線及び両端部間の各部の外形線が上記の曲線で成形さ
れると共に羽根板1の取り付け角度が上記の角度に成形
されるように、その内面形状が形成されているものであ
る。キャビティの内面形状は、成形品の成形収縮、反
り、変形、抜き勾配等を考慮して設計されるのはいうま
でもない。
【0023】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。 (実施例1)φ156mmの主板2と外径156mmの
側板3の間に50枚の長さH=118mmの羽根板1を
一体に設けたABS樹脂製の羽根車Aを作製するにあた
って、各羽根板1の先端部(側板3に接合される端部)
の断面の外形線と、基端部(主板2に接合される端部)
の断面の外形線を次のように形成した。
【0024】すなわち、羽根板1の先端部の断面の外形
線は図1(a)に示すように、φ150mmの円周上の
一点を原点oとし原点oを通るこの円の直径線をy軸と
するx−y直角座標上に設定した座標(2.5,7.
1)の点p1 を中心として描かれる半径8mmの円弧と
上記φ150mmの円周との交点をa、この半径8mm
の円弧と上記φ150mmの円と同心のφ130mmの
円周との交点をb、点oを原点とする座標(2.5,
8.0)の点p2 を中心として描かれる半径9mmの円
弧と上記φ130mmの円周との交点をc、この半径9
mmの円弧と上記φ150mmの円周との交点をdと
し、点aと点bの間を上記半径8mmの円弧で、点bと
点cの間を点bと点cを通り中心がφ130mmの円周
より外側に位置する半径1mmの円のうち上記φ130
mmの円周より内側の円弧で、点cと点dの間を上記半
径9mmの円弧で、点dと点aの間を上記φ150mm
の円の円弧でそれぞれ結ぶ曲線で形成した。
【0025】また羽根板1の基端部の断面の外形線は図
1(b)に示すように、上記点oを原点とし原点oを通
るφ150mmの円の直径線をy軸とするx−y直角座
標に設定した座標(2.5,7.1)の点p1 を中心と
して描かれる半径7.5mmの円弧と上記φ150mm
の円周との交点をa′、この半径7.5mmの円弧と上
記φ130mmの円周との交点をb′、点oを原点とす
る座標(2.5,8.0)の点p2 を中心として描かれ
る半径9.5mmの円弧と上記φ130mmの円周との
交点をc′、この半径9.5mmの円弧と上記φ150
mmの円周との交点をd′とし、点a′と点b′の間を
上記半径7.5mmの円弧で、点b′と点c′の間を点
b′と点c′を通り中心がφ130mmの円周より外側
に位置する半径1.5mmの円のうち上記φ130mm
の円周より内側の円弧で、点c′と点d′の間を上記半
径9.5mmの円弧で、点d′と点a′の間を上記φ1
50mmの円の円弧でそれぞれ結ぶ曲線で形成した。
【0026】(実施例2)各羽根板1の先端部の断面の
外形線を次のように形成する他は、実施例1と同様にし
て、50枚羽根の羽根車Aを作製した。尚、このもの
は、実施例1のものに対して、羽根板1の先端部の断面
の外形線を+5%変形させ、取り付け角度を+2°変更
させたものに相当する。
【0027】すなわち、羽根板1の先端部の断面の外形
線は図1(a)に準じて示すように、φ150mmの円
周上の一点を原点oとし原点oを通るこの円の直径線を
y軸とするx−y直角座標上に設定した座標(3.0,
8.5)の点p1 を中心として描かれる半径10mmの
円弧と上記φ150mmの円周との交点をa、この半径
10mmの円弧と上記φ150mmの円と同心のφ13
0mmの円周との交点をb、点oを原点とする座標
(3.0,9.6)の点p2 を中心として描かれる半径
11mmの円弧と上記φ130mmの円周との交点を
c、この半径11mmの円弧と上記φ150mmの円周
との交点をdとし、点aと点bの間を上記半径10mm
の円弧で、点bと点cの間を点bと点cを通り中心がφ
130mmの円周より外側に位置する半径1mmの円の
うち上記φ130mmの円周より内側の円弧で、点cと
点dの間を上記半径11mmの円弧で、点dと点aの間
を上記φ150mmの円の円弧でそれぞれ結ぶ曲線で形
成した。
【0028】(実施例3)各羽根板1の先端部の断面の
外形線を次のように形成する他は、実施例1と同様にし
て、50枚羽根の羽根車Aを作製した。尚、このもの
は、実施例1のものに対して、羽根板1の先端部の断面
の外形線を−5%変形させ、取り付け角度を−2°変更
させたものに相当する。
【0029】すなわち、羽根板1の先端部の断面の外形
線は図1(a)に準じて示すように、φ150mmの円
周上の一点を原点oとし原点oを通るこの円の直径線を
y軸とするx−y直角座標上に設定した座標(2.0,
5.7)の点p1 を中心として描かれる半径6mmの円
弧と上記φ150mmの円周との交点をa、この半径6
mmの円弧と上記φ150mmの円と同心のφ130m
mの円周との交点をb、点oを原点とする座標(2.
0,6.4)の点p2 を中心として描かれる半径7mm
の円弧と上記φ130mmの円周との交点をc、この半
径7mmの円弧と上記φ150mmの円周との交点をd
とし、点aと点bの間を上記半径6mmの円弧で、点b
と点cの間を点bと点cを通り中心がφ130mmの円
周より外側に位置する半径1mmの円のうち上記φ13
0mmの円周より内側の円弧で、点cと点dの間を上記
半径7mmの円弧で、点dと点aの間を上記φ150m
mの円の円弧でそれぞれ結ぶ曲線で形成した。
【0030】(比較例1)各羽根板1の先端部の断面の
外形線を次のように形成する他は、実施例1と同様にし
て、50枚羽根の羽根車Aを作製した。尚、このもの
は、実施例1のものに対して、羽根板1の先端部の断面
の外形線を+10%変形させ、取り付け角度を+4°変
更させたものに相当する。
【0031】すなわち、羽根板1の先端部の断面の外形
線は図1(a)に準じて示すように、φ150mmの円
周上の一点を原点oとし原点oを通るこの円の直径線を
y軸とするx−y直角座標上に設定した座標(3.5,
9.9)の点p1 を中心として描かれる半径10mmの
円弧と上記φ150mmの円周との交点をa、この半径
10mmの円弧と上記φ150mmの円と同心のφ13
0mmの円周との交点をb、点oを原点とする座標
(3.5,11.0)の点p2 を中心として描かれる半
径11mmの円弧と上記φ130mmの円周との交点を
c、この半径11mmの円弧と上記φ150mmの円周
との交点をdとし、点aと点bの間を上記半径10mm
の円弧で、点bと点cの間を点bと点cを通り中心がφ
130mmの円周より外側に位置する半径1mmの円の
うち上記φ130mmの円周より内側の円弧で、点cと
点dの間を上記半径11mmの円弧で、点dと点aの間
を上記φ150mmの円の円弧でそれぞれ結ぶ曲線で形
成した。
【0032】(比較例2)各羽根板1の先端部の断面の
外形線を次のように形成する他は、実施例1と同様にし
て、50枚羽根の羽根車Aを作製した。尚、このもの
は、実施例1のものに対して、羽根板1の先端部の断面
の外形線を−10%変形させ、取り付け角度を−4°変
更させたものに相当する。
【0033】すなわち、羽根板1の先端部の断面の外形
線は図1(a)に準じて示すように、φ150mmの円
周上の一点を原点oとし原点oを通るこの円の直径線を
y軸とするx−y直角座標上に設定した座標(1.5,
4.3)の点p1 を中心として描かれる半径6mmの円
弧と上記φ150mmの円周との交点をa、この半径6
mmの円弧と上記φ150mmの円と同心のφ130m
mの円周との交点をb、点oを原点とする座標(1.
5,4.8)の点p2 を中心として描かれる半径7mm
の円弧と上記φ130mmの円周との交点をc、この半
径7mmの円弧と上記φ150mmの円周との交点をd
とし、点aと点bの間を上記半径6mmの円弧で、点b
と点cの間を点bと点cを通り中心がφ130mmの円
周より外側に位置する半径1mmの円のうち上記φ13
0mmの円周より内側の円弧で、点cと点dの間を上記
半径7mmの円弧で、点dと点aの間を上記φ150m
mの円の円弧でそれぞれ結ぶ曲線で形成した。
【0034】上記のように実施例1,2,3及び比較例
1,2で作製した羽根車Aからシロッコファンを作製
し、このシロッコファンを送風機に取り付けて、JIS
規格B8330に基づき、日本化学工業製風量測定器に
よって風量を測定し、またJIS規格B8346に基づ
き暗騒音13dBAの無響室にて、送風口前面中心から
距離1m、高さ1mの所に集音マイクを設置して騒音を
測定した。
【0035】結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1にみられるように、実施例1〜3のも
のは、比較例1,2のものよりも風量が6.8〜8.5
%向上し、騒音は0.6〜1.0dB低下していること
が確認される。
【0038】
【発明の効果】上記のように本発明に係るシロッコファ
ンの羽根車は、各羽根板の一方の端部の断面の外形線
を、φ150mmの円周上の一点を原点oとし原点oを
通るこの円の直径線をy軸とするx−y直角座標上に設
定した座標(2.5,7.1)〔座標の数値の単位はm
m、以下同じ〕を中心として描かれる半径8mmの円弧
と上記φ150mmの円周との交点をa、この半径8m
mの円弧と上記φ150mmの円と同心のφ130mm
の円周との交点をb、点oを原点とする座標(2.5,
8.0)を中心として描かれる半径9mmの円弧と上記
φ130mmの円周との交点をc、この半径9mmの円
弧と上記φ150mmの円周との交点をdとし、点aと
点bの間を上記半径8mmの円弧で、点bと点cの間を
点bと点cを通り中心がφ130mmの円周より外側に
位置する半径1mmの円のうち上記φ130mmの円周
より内側の円弧で、点cと点dの間を上記半径9mmの
円弧で、点dと点aの間を上記φ150mmの円の円弧
でそれぞれ形成したときに、これらの各円弧上の各点の
座標数値の±5%の範囲に含まれる曲線で形成し、各羽
根板の他方の端部の断面の外形線を、上記点oを原点と
し原点oを通る上記φ150mmの円の直径線をy軸と
するx−y直角座標上に設定した座標(2.5,7.
1)を中心として描かれる半径7.5mmの円弧と上記
φ150mmの円周との交点をa′、この半径7.5m
mの円弧と上記φ130mmの円周との交点をb′、点
oを原点とする座標(2.5,8.0)を中心として描
かれる半径9.5mmの円弧と上記φ130mmの円周
との交点をc′、この半径9.5mmの円弧と上記φ1
50mmの円周との交点をd′とし、点a′と点b′の
間を上記半径7.5mmの円弧で、点b′と点c′の間
を点b′と点c′を通り中心がφ130mmの円周より
外側に位置する半径1.5mmの円のうち上記φ130
mmの円周より内側の円弧で、点c′と点d′の間を上
記半径9.5mmの円弧で、点d′と点a′の間を上記
φ150mmの円の円弧でそれぞれ形成したときに、こ
れらの各円弧上の各点の座標数値の±5%の範囲に含ま
れる曲線で形成し、上記原点oと点bを結ぶ線とy軸と
の間の角度を基準にして、この角度の±2°の範囲で各
羽根板の取り付け角度を設定したことを特徴とするもの
であり、羽根板をこのような形態に形成することによっ
て、送風時の送風量を高く得ることができると共に騒音
を低減することができるものである。
【0039】また本発明に係るシロッコファンの羽根車
成形用金型は、一方の端部と他方の端部の外形形状が上
記の曲線で形成されると共に取り付け角度が上記の角度
に設定された羽根板を成形するようにキャビティの内面
形状が形成されて成ることを特徴とするものであり、上
記のような形態の羽根板を有する羽根車を樹脂の一体成
形で形成することができ、アルミニウムなどの金属板を
加工して組み立てる場合のような加工や組み立ての工数
を要することなく、コスト安価に製造することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)は羽根車の先端部の断面の外形線を示す図、
(b)は羽根車の基端部の断面の外形線を示す図であ
る。
【図2】本発明に係るシロッコファンの羽根車の実施の
形態の一例を示す正面図である。
【図3】本発明に係るシロッコファンの羽根車の実施の
形態の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 羽根板 2 主板 3 側板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 貴英 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−31206(JP,A) 特開 昭62−225799(JP,A) 特開 平4−234598(JP,A) 特開 平7−293494(JP,A) 特開 昭57−126638(JP,A) 特開 平5−141394(JP,A) 特開 平8−189498(JP,A) 特公 昭36−5589(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 29/18 - 29/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の羽根板を円周上に配置して設け
    て形成されるシロッコファンの羽根車において、各羽根
    板の一方の端部の断面の外形線を、φ150mmの円周
    上の一点を原点oとし原点oを通るこの円の直径線をy
    軸とするx−y直角座標上に設定した座標(2.5,
    7.1)〔座標の数値の単位はmm、以下同じ〕を中心
    として描かれる半径8mmの円弧と上記φ150mmの
    円周との交点をa、この半径8mmの円弧と上記φ15
    0mmの円と同心のφ130mmの円周との交点をb、
    点oを原点とする座標(2.5,8.0)を中心として
    描かれる半径9mmの円弧と上記φ130mmの円周と
    の交点をc、この半径9mmの円弧と上記φ150mm
    の円周との交点をdとし、点aと点bの間を上記半径8
    mmの円弧で、点bと点cの間を点bと点cを通り中心
    が上記φ130mmの円周より外側に位置する半径1m
    mの円のうち上記φ130mmの円周より内側の円弧
    で、点cと点dの間を上記半径9mmの円弧で、点dと
    点aの間を上記φ150mmの円の円弧でそれぞれ形成
    したときに、これらの各円弧上の各点の座標数値の±5
    %の範囲に含まれる曲線で形成し、各羽根板の他方の端
    部の断面の外形線を、上記点oを原点とし原点oを通る
    上記φ150mmの円の直径線をy軸とするx−y直角
    座標上に設定した座標(2.5,7.1)を中心として
    描かれる半径7.5mmの円弧と上記φ150mmの円
    周との交点をa′、この半径7.5mmの円弧と上記φ
    130mmの円周との交点をb′、点oを原点とする座
    標(2.5,8.0)を中心として描かれる半径9.5
    mmの円弧と上記φ130mmの円周との交点をc′、
    この半径9.5mmの円弧と上記φ150mmの円周と
    の交点をd′とし、点a′と点b′の間を上記半径7.
    5mmの円弧で、点b′と点c′の間を点b′と点c′
    を通り中心が上記φ130mmの円周より外側に位置す
    る半径1.5mmの円のうち上記φ130mmの円周よ
    り内側の円弧で、点c′と点d′の間を上記半径9.5
    mmの円弧で、点d′と点a′の間を上記φ150mm
    の円の円弧でそれぞれ形成したときに、これらの各円弧
    上の各点の座標数値の±5%の範囲に含まれる曲線で形
    成し、上記原点oと点bを結ぶ線とy軸との間の角度及
    び、上記原点oと点cを結ぶ線とy軸との間の角度を基
    準にして、これらの各角度の±2°の範囲で各羽根板の
    取り付け角度を設定して成ることを特徴とするシロッコ
    ファンの羽根車。
  2. 【請求項2】 複数枚の羽根板を円周上に配置して設け
    て形成されるシロッコファンの羽根車を合成樹脂により
    成形するキャビティを設けて形成される金型であって、
    一方の端部と他方の端部の外形形状が請求項1に記載の
    曲線で形成されると共に取り付け角度が請求項1に記載
    の角度に設定された羽根板を成形するようにキャビティ
    の内面形状が形成されて成ることを特徴とするシロッコ
    ファンの羽根車成形用金型。
JP31402697A 1997-11-14 1997-11-14 シロッコファンの羽根車及びその成形用金型 Expired - Fee Related JP3454119B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31402697A JP3454119B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 シロッコファンの羽根車及びその成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31402697A JP3454119B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 シロッコファンの羽根車及びその成形用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11148495A JPH11148495A (ja) 1999-06-02
JP3454119B2 true JP3454119B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=18048325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31402697A Expired - Fee Related JP3454119B2 (ja) 1997-11-14 1997-11-14 シロッコファンの羽根車及びその成形用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3454119B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9039362B2 (en) 2011-03-14 2015-05-26 Minebea Co., Ltd. Impeller and centrifugal fan using the same
CN105020176A (zh) * 2015-08-20 2015-11-04 珠海格力电器股份有限公司 风叶、离心通风机
US10294957B2 (en) * 2015-10-16 2019-05-21 Hamilton Sundstrand Corporation Fan rotor blade having an optimized blade root

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11148495A (ja) 1999-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9039362B2 (en) Impeller and centrifugal fan using the same
JP3203994B2 (ja) 軸流送風機
US8348593B2 (en) Serial axial fan
JP2001501284A (ja) 軸流ファン
JP3516909B2 (ja) 遠心送風機
JP3454119B2 (ja) シロッコファンの羽根車及びその成形用金型
JPH05302600A (ja) 遠心式送風機
JP3193556U (ja) ターボ遠心ファン
JP3454118B2 (ja) シロッコファンの羽根車及びその成形用金型
JP3454158B2 (ja) シロッコファンの羽根車及びその成形用金型
JP2002188594A (ja) 送風ファンおよびその製造方法
JPH01193099A (ja) 遠心送風機の羽根車
KR880000522B1 (ko) 축류(軸流)팬
JP2902577B2 (ja) プロペラファン
JPS60156997A (ja) 遠心式送風機用フアン
JP2730344B2 (ja) 送風機の羽根車
JP3476085B2 (ja) 多翼送風ファン
JPH09242694A (ja) 筒状羽根車
JPH0714192U (ja) 遠心式送風機
JPH01315695A (ja) 多翼送風機の羽根車
JP2000045993A (ja) 電動送風機
CN218717703U (zh) 轴流风叶及轴流风机
JPH07224788A (ja) 多翼送風機
JPH0551798B2 (ja)
JPH0744798Y2 (ja) プロペラファン

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030624

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees