JP6655641B2 - 鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置 - Google Patents
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Description
そして、特許文献1に示されるように、ハンドルバーには、開度センサーとともに、スイッチ群が取り付けられるものである。
これらのスイッチ群は、自動二輪車の操縦者が運転中に操作できるように、スロットルグリップを握った状態で、操縦者の指の届く範囲内に適切に配置する必要性がある。
また、ハンドルバーをカウルなどにより覆うデザインのものにおいては、開度センサーを含めスイッチ群をコンパクトに構成することが要求されている。
さらに、開度センサーが磁力等外力の影響を受け難くすることが求められている。
本発明は、こうした事情に鑑みてなされたもので、ハンドルバーに取付けられるスロットルの開度センサーとスイッチ群をコンパクトに構成するとともに、開度センサーが磁力など、外力の影響を受けにくくする鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置を提供する事を目的とする。
また、上記発明において、前記段部(41a)は円弧状に形成されても良い。
また、上記発明において、前記ローター(43)の変位を検出する前記部材(46,44)は、前記ハンドルバー(2)の前方に配置されても良い。
この構成によれば、段部により、ハンドルカバー内部の限られた空間においても、ライダーの操作性を確保する範囲に適切にスイッチとセンサーケースを配置することができる。
この構成によれば、操縦者側にスイッチを配置し、スイッチの裏に段部を形成することにより、スイッチの組付け時や取外し時に、スイッチを動かすための逃げ空間を形成できる。
この構成によれば、複数のスイッチのための逃げ空間を形成できる。
この構成によれば、ハンドルカバー内部の限られた空間においても、ライダーの操作性を確保する範囲に適切にスイッチとスロットル開度センサーを配置することができる。
この構成によれば、開度センサーケースの近傍において、他の構成部品を収容する空間を適切に確保できる。
この構成によれば、省スペースにコネクターを配置することができる。
この構成によれば、コネクターに接続する端子を、プレートのオフセットによって構成された空間に配置できる。これにより、ハンドルカバー内の限られた空間においても、端子接続のための空間を確保しやすい。
この構成によればハンドルカバー内部の限られた空間においても、ライダーの操作性を確保する範囲に適切にスイッチとスロットル開度センサーを配置することができる。
ブレーキレバーとハンドルバーの間で、スロットル開度センサーと外部との距離を保つことができ、外力の影響を受けにくくなる。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車のハンドルバー周りの構成を示す斜視図である。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号RHは車体右方を示している。
自動二輪車のハンドルバー2は、ハンドルカバー1に覆われている。そして、ハンドルバー2の右側端部には、スロットル開度センサー4とともにスロットルパイプ5が装着されている。そして、スロットルパイプ5の外周面には、グリップ21が装着されている。
グリップ21の前方には、ブレーキレバー3が配置されており、ブレーキレバー3はマスターシリンダ31とともに、ハンドルバー2に取付けられている。
そして、スロットル開度センサー4およびマスターシリンダ31は、ハンドルカバー1内に配設されており、スロットル開度センサー4の前部分は、センサー部カバー1bにより覆われている。
これにより、ハンドルカバー1内に配置される機器が雨水や埃にさらされることが無くなる。また、ハンドルカバー1により、ハンドルバー2周りの空気の流れを円滑にするものである。
ハンドルカバー1の右端部はスイッチカバー1cにより構成されている。スイッチカバー1cには、自動二輪車のハンドルスイッチ群が配設されている。ハンドルスイッチ群は、第1スイッチ61、第2スイッチ62およびスタートスイッチ63により構成される。
第1スイッチ61は、ディマースイッチやキルスイッチなどとすることができるものであり、第2スイッチ62は、ライトスイッチ、ポジションスイッチやハザードスイッチとすることができるものである。
なお、スタートスイッチ63はエンジン始動時に用いるものである。
そして、図5に示す様に、スイッチカバー1cは後面を少し右側に向けて設けられている。これにより、スイッチカバー1cに配設されるスイッチ群が、操縦者の右手の手首側に寄せて配置され、親指によるスイッチ群の操作が容易となっている。
図3に示す様に、スロットル開度センサー4の前方および左側面部は、センサー部カバー1bに覆われており、センサー部カバー1bの左側面下部より、スロットル開度センサー4のコネクター47が左方向かつ斜め下に向けて突出している。このコネクター47に自動二輪車のコントロールユニット(不図示)がケーブルにより接続され、スロットルパイプ5の回動量を認識する。
なお、センサーケース41は、後部に段部41aを設けるので、段部41aは、ハンドルバー2を中心として、スロットルパイプ5の外側に配置される。これにより、スロットルパイプ5の後方に段部41aが位置することとなる。
第1スイッチ61、第2スイッチ62のコネクター61a,62aは、スイッチカバー1cよりハンドルバー2に向けて突出している。そして、スタートスイッチ63のコネクター63aは、後方に向けて延出されている。なお、図5において、コネクター63bは、コネクター63aよりカバーを取り外したものである。
図6は、スロットル開度センサーとセットプレートを示す斜視図であり、図7はスロットル開度センサーの分解図である。
セットプレート7は、セットプレート7の前半体である前部プレート71と、後半体である後部プレートとにより構成されている。セットプレート7の前部プレート71は、ねじ74により、上部71aおよび下部71bをそれぞれセンサーケース41に固定している。
そして、図4および図6に示す様に、前部プレート71に後部プレート72が取り付けられるものである。後部プレート72は、下部72bを前部プレート71の開口部71dに挿入し、後部プレート72の上部72aをねじ73により、前部プレート71の上部71aに固定する。
これにより、前部プレート71と後部プレート72のそれぞれの中央部に設けた円弧部71c,72cの間にハンドルバー2を配置可能となり、ハンドルバー2がセットプレート7に保持される。
なお、後部プレート72の円弧部72cには、凸部72dが設けられている。凸部72dを、ハンドルバー2の位置決め孔(不図示)に挿入することにより、スロットル開度センサー4をハンドルバー2に対して所定の位置に取付けることができる。
スイッチカバー1cの下部において、スタートスイッチ63のコネクター63aは、前方に向けて延出され、後部プレート72の円弧部72cの下方に達している。
コネクター63aは、平面視において、ハンドルバー2と重なる位置に設けられている。そして、前面視において、前部プレート71の下部71bと重なる位置に設けられている。すなわち、コネクター63aは、前部プレート71の下部71bを前方にオフセットして生まれた空間を利用して配置されるものである。
ローター43は、スロットルパイプ5と係合しており、スロットルパイプ5と一体的に回動するものである。そして、ローター43にはマグネット44が装着されている。ローター43のスロットルパイプ5と反対側には、リターンスプリング45が係合している。そして、リターンスプリング45により、ローター43を、スロットルパイプ5を閉じる方向、すなわち、左側面視において時計方向に付勢力を与えるものである。
センサーケース41の左側面であって、前側には、回路基板46が取り付けられている。回路基板46は、上下方向に長い板状であり、回路形成面と平行な面をセンサーケース41に取付けている。
回路基板46とマグネット44をセンサーケース41の前部に配置することにより、センサーケース41の反対側の後部に内側に凹んだ段部41aを設けている。
図7に示す様に、スロットル開度センサー4において、ローター43のマグネット44および回路基板46を、自動二輪車の前後方向にて前側に配置している。マグネット44は、中心角が約90度以下の円弧形状であり、自動二輪車のスロットルパイプの開度は一般的に90度以下である。このため、マグネット44を前側に配置することにより、スロットルパイプ5が回されても、マグネット44は、センサーケース41の前側に位置する。これにより、ローター43の後側で必要となる空間が小さくなる。また、マグネット44に合わせて回路基板46をセンサーケース41の前側に装着することにより、センサーケース41の後部を小さくできる。
また、センサーケース41の後部に段部41aを設けることにより、センサーケース41の後部の剛性が増す。
また、プラスチック素材を利用する場合と比べて、板厚を薄くし、スロットル開度センサー4周りの空間においてセットプレート7が占める空間を少なくできる。
この構成によれば、スロットル開度センサー4をコンパクトに構成できるため、ハンドルカバー1内においても、スイッチ群とスロットル開度センサー4を適切に配置できる。
この構成によれば、ハンドルカバー1内においても、スイッチ群とスロットル開度センサー4を適切に配置できる。また、これらのスイッチ群をスロットル開度センサー4に寄せて配置でき、操縦者がスイッチ群を操作しやすくなる。また、段部41aにより、円周面の剛性が増し、センサーケース41の後部の肉厚を薄くすることができる。また、これにより、さらにセンサーケース41の後部をコンパクトに構成できる。
この構成によれば、環状のローター43の形状にあわせて、センサーケース41をコンパクトにできる。さらに、センサーケース41の後方において上下方向にスイッチ群を配置するための空間を確保できる。
この構成によれば、ハンドルカバー2内においても、セットプレート7を含むスロットル開度センサー4とスイッチ群をコンパクトに構成できる。
この構成によれば、ハンドルカバー2内においても、スイッチ群を適切に配置できる。
この構成によれば、スイッチ群のコネクターとセットプレート7との干渉を回避でき、スイッチ群の配置空間を確保するとともに、取付作業を容易にできる。
この構成によれば、スイッチ群のコネクターとセットプレート7との干渉を回避でき、スイッチ群の配置空間を確保するとともに、取付作業を容易にできる。
この構成によれば、スロットル開度センサー4の近傍において、段部41a側にスイッチ群を配置するための空間を確保でき、スイッチ群をスロットル開度センサー4に寄せて配置できる。
これにより、スイッチ群をスロットルパイプ5に近づけることができ、スロットルパイプ5を操作しながら、スイッチ群を操作しやすくなる。
この構成によれば、ローター43の変位を検出する部材である回路基板46とマグネット44が、ハンドルバー2とブレーキレバー3との間に配置されるため、外力の影響を受けにくくなる。
また、上記実施の形態では鞍乗り型車両として自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両、4輪以上を備えた鞍乗り型車両など全ての鞍乗り型車両に適用可能である。
2 ハンドルバー
3 ブレーキレバー
4 スロットル開度センサー
5 スロットルパイプ
7 セットプレート
41 センサーケース
41a 段部
42 カバー
43 ローター
44 マグネット
45 リターンスプリング
46 回路基板
47 コネクター
61 第1スイッチ
61a コネクター
62 第2スイッチ
62a コネクター
63 スタートスイッチ
63a コネクター
71 前部プレート
71a 上部
71b 下部
71c 円弧部
71d 開口部
72 後部プレート
72a 上部
72b 下部
72c 円弧部
72d 凸部
Claims (9)
- ハンドルカバー(1)と、ハンドルスイッチ群(61,62,63)と、ハンドルバー(2)とを有し、
前記ハンドルカバー(1)内に、前記ハンドルバー(2)に固定され、センサーケース(41)内のローター(43)の変位を検出するスロットル開度センサー(4)を有する鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置において、
前記ローター(43)は、前記ハンドルバー(2)が挿入されたスロットルパイプ(5)の一端に係合して、前記スロットルパイプ(5)と一体的に回動するものであり、
前記ローター(43)を収納する前記センサーケース(41)の後部は、前記スロットルパイプ(5)に対して反対の側面に、前記ローター(43)側に凹む段部(41a)を有し、
前記ハンドルスイッチ群(61,62,63)の少なくとも一つのハンドルスイッチ(62)は、前記段部(41a)に対向させて、前記スロットルパイプ(5)側に寄せて配置されることを特徴とする鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置。 - 前記段部(41a)は円弧状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置。
- 前記センサーケース(41)には前記ハンドルバー(2)を保持するセットプレート(7)が接続され、
前記セットプレート(7)は、前後で前半体(71)と後半体(72)の2分割で構成され、
中央に前記ハンドルバー(2)が嵌合する半割筒状部(71c,72c)と、
前記半割筒状部(71c,72c)の両端部に前記センサーケース(41)と接続する板状部(71a,71b)が設けられるとともに、
前記板状部(71a,71b)は、前記ハンドルバー(2)をはさんで前後にオフセットして配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置。 - ハンドルカバー(1)と、ハンドルスイッチ群(61,62,63)と、ハンドルバー(2)とを有し、
前記ハンドルカバー(1)内に、前記ハンドルバー(2)に固定され、センサーケース(41)内のローター(43)の変位を検出するスロットル開度センサー(4)を有する鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置において、
前記ハンドルカバー(1)内で前記ハンドルスイッチ群(61,62,63)の少なくとも一つは前記センサーケース(41)と対向する位置に設けられるとともに、
前記センサーケース(41)は、前記ローター(43)と一体的に回動するスロットルパイプ(5)に対して反対の側面に、段部(41a)を有し、
前記センサーケース(41)には前記ハンドルバー(2)を保持するセットプレート(7)が接続され、
前記セットプレート(7)は、前後で前半体(71)と後半体(72)の2分割で構成され、
中央に前記ハンドルバー(2)が嵌合する半割筒状部(71c,72c)と、
前記半割筒状部(71c,72c)の両端部に前記センサーケース(41)と接続する板状部(71a,71b)が設けられるとともに、
前記板状部(71a,71b)は、前記ハンドルバー(2)をはさんで前後にオフセットして配置されることを特徴とする鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置。 - 前記板状部(71a,71b)の前記ハンドルバー(2)に対して、オフセット側とは反対側に前記ハンドルスイッチ群(61,62,63)の少なくとも一部が配置されることを特徴とする請求項3または4に記載の鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置。
- 前記ハンドルスイッチ群(61,62,63)のコネクター(61a,62a,63a)の少なくとも1つが、前記板状部(71b)と前面視で重なることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置。
- 前記セットプレート(7)の前記板状部(71b)は、前方にオフセットするとともに、前記板状部(71b)の後方に前記ハンドルスイッチ群(61,62,63)のコネクター(61a,62a,63a)の少なくとも1つが配置されることを特徴とする請求項3または4に記載の鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置。
- 前記スロットル開度センサー(4)の前記ローター(43)の変位を検出する部材(46,44)は、前記ハンドルバー(2)を挟んで前記段部(41a)に対して反対側に配置されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置。
- 前記ローター(43)の変位を検出する前記部材(46,44)は、前記ハンドルバー(2)の前方に配置されることを特徴とする請求項8に記載の鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置。
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