JP6085693B2 - スロットル装置 - Google Patents

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    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

Description

本発明は、スロットル装置に関し、特に、スイッチ部を備えたスロットル装置に関するものである。
自動二輪車のエンジンの出力の調整は、ハンドルに取り付けられたスロットル装置を回動させることで行われることが多い。昨今、スロットル装置はエンジンの出力の調整以外の操作、例えば、エンジン始動操作に用いられるスイッチなどが一体に組み込まれたものが増えてきている。このようなスロットル装置としては、下記の特許文献1に記載のスロットル装置が知られている。
以下、図26を用いて、特許文献1に記載のスロットル装置について説明する。図26は特許文献1に記載のスロットル装置900を示す図であり、図26(a)はスロットル装置900の外観を示す平面図であり、図26(a)を図26(b)に示すX部の内部構造を示す断面図である。
特許文献1に記載のスロットル装置900は、図26に示すように、自動二輪車の車幅方向に延設されて、前輪を操舵するためのハンドルバー902の右側端部に設けられている。ハンドルバー902には、略円筒状のスロットルパイプ906が所定角度内で回転自在に軸支されている。スロットルパイプ906の外周部には、ハンドルグリップ903が取り付けられており、自動二輪車の運転者はハンドルグリップ903を把持して前輪を操舵すると共に、ハンドルバー902に対するハンドルグリップ903の回転角度を任意に調整することで、自動二輪車の駆動源としてのエンジンの出力を調整することができる。
また、ハンドルグリップ903より車体中央側の部分で、ハンドルバー902には、略円筒状のスロットルハウジング910が固定されている。スロットルハウジング910には、複数のハンドルスイッチが取り付けられている。複数のハンドルスイッチは、例えば、シーソー式のキルスイッチ905a、押圧ボタン式のハザードランプスイッチ905bおよびスタータスイッチ905cによって構成することができる。自動二輪車の運転者は、右手でハンドルグリップ903を把持した状態で、親指を伸ばして各スイッチを操作できる。
スロットルハウジング910の内部には、スロットルパイプ906の回転角度を検知するスロットルセンサユニット920と、ハンドルグリップ903を初期位置に戻す方向の付勢力を与えるスロットル戻し機構940とが収納されている。ハンドルグリップ903は、所定角度内で回転可能に保持されると共に、このスロットル戻し機構940によって、エンジン出力を小さくする方向に常時付勢されている。なお、ハンドルバー902の右側端部には、グリップエンド904が固定されている。
特許5023397号公報
このようなスロットル装置には、ハンドルグリップ903を把持した状態でも各スイッチを容易に操作できる操作性の良さが求められている。しかしながら、特許文献1に記載のスロットル装置900は、ハンドルグリップ903を把持した状態で各ハンドルスイッチを操作しようとしたとき、各ハンドルスイッチはユニット内でハンドルグリップ903から一番遠い位置に配置されている。これは、スロットルセンサユニット920の隣にスロットル戻し機構940を並べて配置する構造のため、スロットル戻し機構940よりもハンドルグリップ903から離れた位置に各ハンドルスイッチを配置せざるを得ない為である。各ハンドルスイッチはハンドルグリップ903から一番遠い位置に配置されているため、特に手が小さい運転手が操作したときに、各ハンドルスイッチを操作するにあたって支障をきたす恐れがあった。
本発明は、上述した課題を解決して、操作性の良いスイッチ部を備えたスロットル装置を提供するものである。
請求項1に記載のスロットル装置においては、自動二輪車のハンドルバーに対して回転可能に取り付けられるとともに、操作者から回転操作を受けるグリップ部が一体に取り付けられたグリップベースと、前記グリップベースに取り付けられ、前記グリップベースの回転量を検出するセンサ部と、前記グリップベースに取り付けられ、前記グリップベースを初期位置に復帰させる方向に付勢する復帰機構と、所定の機能を動作させるためのスイッチ部と、前記センサ部、前記復帰機構および前記スイッチ部を収納可能な収納空間を備えたハウジングと、を有するスロットル装置において、前記ハウジングは、前記収納空間に壁部によって仕切られた復帰機構収納部を有し、前記復帰機構は前記復帰機構収納部に配置され、前記センサ部は前記復帰機構収納部の壁部から離間して配置され、前記スイッチ部は前記センサ部と前記復帰機構収納部の壁部との間に配置され、前記グリップ部は前記ハウジングの前記センサ部が配置された側または前記復帰機構が配置された側のいずれかに配置され、前記グリップベースは前記グリップ部から突出するように延設された延設部を有し、前記センサ部または前記復帰機構の少なくとも一方は前記延設部に取り付けられ、前記グリップベースから前記復帰機構収納部内に突出した突出部と前記壁部とが係合し、抜け止め機構が形成されている、という特徴を有する。
請求項2に記載のスロットル装置においては、前記復帰機構は、ねじりコイルばねであり、前記ハウジングは前記壁部に切り欠き部を有し、前記ねじりコイルばねの一端は、前記グリップベースと一体に回動するように、前記切り欠き部を介して前記グリップベースに取り付けられているとともに、前記ねじりコイルばねの他端は、前記ハウジングに固定されている、という特徴を有する。
請求項3に記載のスロットル装置においては、前記復帰機構は、前記グリップベースに一体的に設けられるプーリと、前記プーリに巻回されるワイヤと、一端が前記ワイヤに接続される引張コイルばねと、を有し、前記ハウジングは前記前記引張コイルばねを収納可能なばね取付部を、前記復帰機構収納部に連続して前記収納空間の外側に有し、前記引張コイルばねは前記ばね取付部に収納されるとともに、他端が前記ばね取付部に固定され、前記プーリは前記復帰機構収納部に収納されている、という特徴を有する。
請求項4に記載のスロットル装置においては、前記グリップベースは、前記グリップ部が前記ハウジングの前記センサ部が配置された側に配置され、前記センサ部は前記延設部の根元側に取り付けられるとともに、前記復帰機構は前記延設部の先端側に取り付けられている、という特徴を有する。
請求項5に記載のスロットル装置においては、前記グリップベースは、前記グリップ部が前記ハウジングの前記復帰機構が配置された側に配置され、前記復帰機構は前記延設部の根元側に取り付けられるとともに、前記センサ部は前記延設部の先端側に取り付けられている、という特徴を有する。
請求項6に記載のスロットル装置においては、前記センサ部は、前記グリップベースに取り付けられるロータと、前記ロータに取り付けられる摺動子と、抵抗体パターンが設けられた基板と、を有し、前記摺動子が前記抵抗体パターンに摺接する、という特徴を有する。
請求項1の発明によれば、センサ部と復帰機構とを離して配置することで、センサ部と復帰機構との間にスイッチ部を配置可能なスペースを確保でき、従来技術の構造に比べて、スイッチ部の配置位置をグリップ部に近づけることができる。よって、グリップ部を握った状態でもスイッチ部を操作しやすくすることができる。したがって、操作性の良いスイッチ部を備えたスロットル装置を提供することができる、という効果を奏する。
請求項2の発明によれば、復帰機構をねじりコイルばねのみで構成できるので、簡易な機構で操作性の良いスロットル装置を提供することができる、という効果を奏する。
請求項3の発明によれば、復帰機構をプーリ、ワイヤおよび引張コイルばねで構成し、引張コイルばねを収納空間の外側に設けたばね取付部に収納する構造とした。プーリおよびワイヤは、ねじりコイルばねの厚さ寸法よりも薄い厚さ寸法で形成することができる。また、引張コイルばねは、収納空間の外側に設けたばね取付部に収納されるため、付勢力を確保するために必要な大きさにしても、スロットル装置の幅方向の大きさには影響が出ない。したがって、幅方向のサイズが小さく、操作性の良いスロットル装置を提供することができる、という効果を奏する。
請求項4の発明によれば、グリップ部をセンサ部側に配置することで、スイッチ部を復帰機構の幅方向の寸法分だけグリップ部側に寄せて配置することができる。よって、グリップ部を握った状態でもスイッチ部を操作しやすくすることができる。したがって、操作性の良いスイッチ部を備えたスロットル装置を提供することができる、という効果を奏する。
請求項5の発明によれば、グリップ部を復帰機構側に配置することで、スイッチ部をセンサ部の幅方向の寸法分だけグリップ部側に寄せて配置することができる。よって、グリップ部を握った状態でもスイッチ部を操作しやすくすることができる。したがって、操作性の良いスイッチ部を備えたスロットル装置を提供することができる、という効果を奏する。
請求項6の発明によれば、可変抵抗式のセンサとすることで、十分な検出精度が得られるととともに、低コストでスロットル装置を構成することができる、という効果を奏する。
以上より、本発明によれば、操作性の良いスイッチ部を備えたスロットル装置を提供することができる。
第1実施形態におけるスロットル装置100の構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態におけるスロットル装置100の外観を示す斜視図である。 第1実施形態における復帰機構30であるねじりコイルばね3を示す図であり、図3(a)はねじりコイルばね3の外観を示す斜視図であり、図3(b)は図3(a)に示すY2方向側から見た状態のねじりコイルばね3を示す側面図である。 第1実施形態におけるグリップベース1を示す図であり、図4(a)はグリップベース1の外観を示す斜視図であり、図4(b)は図4(a)に示すX1方向側から見た状態のグリップベース1を示す斜視図である。 第1実施形態におけるグリップベース1を示す図であり、図5(a)は図4(a)に示すY2方向側から見た状態のグリップベース1を示す側面図であり、図5(b)は図4(a)に示すX1方向側から見た状態のグリップベース1を示す側面図である。 第1実施形態におけるセンサ部2を示す図であり、図6(a)はセンサ部2の外観を示す斜視図であり、図6(b)はセンサ部2の構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態におけるハウジング5を示す図であり、図7(a)はハウジング5の外観を示す斜視図であり、図7(b)は図7(a)に示すX1方向側から見た状態のハウジング5を示す斜視図である。 第1実施形態におけるカバー5dを示す図であり、図8(a)はカバー5dの外観を示す斜視図であり、図8(b)は図8(a)に示すY1方向側から見た状態のカバー5dを示す平面図である。 第1実施形態におけるケース5eを示す図であり、図9(a)はケース5eの外観を示す斜視図であり、図9(b)は図9(a)に示すX1方向側から見た状態のケース5eを示す斜視図であり、図9(c)は図9(a)に示すY2方向側から見た状態のケース5eを示す側面図である。 図7に記載の断面A−Aを示す断面斜視図である。 図2に示すY2方向側から見た状態のスロットル装置100を示す図である。 図11に記載の断面B−Bを示す断面図である。 第2実施形態におけるスロットル装置200の構成を示す分解斜視図である。 第2実施形態におけるスロットル装置200の外観を示す斜視図である。 第2実施形態におけるグリップベース11を示す図であり、図15(a)はグリップベース11の外観を示す斜視図であり、図15(b)は図15(a)に示すY1方向側から見た状態のグリップベース11を示す斜視図である。 復帰機構60を示す図であり、図16(a)は復帰機構60の外観を示す分解斜視図であり、図16(b)は図16(a)に示すX1方向側から見た状態の復帰機構の外観を示す斜視図である。 第2実施形態におけるセンサ部12を示す図であり、図17(a)はセンサ部12の外観を示す斜視図であり、図17(b)はセンサ部12の構成を示す分解斜視図である。 第2実施形態におけるハウジング15を示す図であり、図18(a)はハウジング15の外観を示す斜視図であり、図18(b)は図18(a)に示すX2方向側から見た状態のハウジング15を示す側面図である。 第2実施形態におけるカバー15dを示す図であり、図19(a)はカバー15dの外観を示す斜視図であり、図19(b)は図19(a)に示すY1方向側から見た状態のカバー15dを示す平面図である。 第2実施形態におけるケース15eを示す図であり、図20(a)はケース15eの外観を示す斜視図であり、図20(b)は図20(b)に示すY2方向側から見た状態のケース15eを示す平面図である。 図18に記載の断面C−Cを示す断面図である。 図14に示すY2方向側から見た状態のスロットル装置200を示す側面図である。 第2実施形態におけるグリップベース11とセンサ部12とが係合された状態を示す図であり、図23(a)はグリップベース11とセンサ部12とが係合された状態を示す斜視図であり、図23(b)は図23(a)に示すY2方向側から見た状態のグリップベース11とセンサ部12とを示す側面図である。 図22に記載の断面D−Dを示す断面図である。なお、図24においては、説明を容易にするためにセンサ部12は記載していない。 図22に記載の断面D−Dにおいて、第2実施形態における復帰機構60が操作された状態を示す断面図である。 特許文献1に記載のスロットル装置900を示す図であり、図26(a)はスロットル装置900の外観を示す平面図であり、図26(a)を図26(b)に示すX部の内部構造を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下に第1実施形態におけるスロットル装置100について説明する。
まず始めに本実施形態におけるスロットル装置100の構成について図1ないし図10を用いて説明する。図1は第1実施形態におけるスロットル装置100の構成を示す分解斜視図である。図2は第1実施形態におけるスロットル装置100の外観を示す斜視図である。図3は第1実施形態における復帰機構30であるねじりコイルばね3を示す図であり、図3(a)はねじりコイルばね3の外観を示す斜視図であり、図3(b)は図3(a)に示すY2方向側から見た状態のねじりコイルばね3を示す側面図である。図4は第1実施形態におけるグリップベース1を示す図であり、図4(a)はグリップベース1の外観を示す斜視図であり、図4(b)は図4(a)に示すX1方向側から見た状態のグリップベース1を示す斜視図である。図5は第1実施形態におけるグリップベース1を示す図であり、図5(a)は図4(a)に示すY2方向側から見た状態のグリップベース1を示す側面図であり、図5(b)は図4(a)に示すX1方向側から見た状態のグリップベース1を示す側面図である。図6は第1実施形態におけるセンサ部2を示す図であり、図6(a)はセンサ部2の外観を示す斜視図であり、図6(b)はセンサ部2の構成を示す分解斜視図である。図7は第1実施形態におけるハウジング5を示す図であり、図7(a)はハウジング5の外観を示す斜視図であり、図7(b)は図7(a)に示すX1方向側から見た状態のハウジング5を示す斜視図である。図8は第1実施形態におけるカバー5dを示す図であり、図8(a)はカバー5dの外観を示す斜視図であり、図8(b)は図8(a)に示すY1方向側から見た状態のカバー5dを示す平面図である。図9は第1実施形態におけるケース5eを示す図であり、図9(a)はケース5eの外観を示す斜視図であり、図9(b)は図9(a)に示すX1方向側から見た状態のケース5eを示す斜視図であり、図9(c)は図9(a)に示すY2方向側から見た状態のケース5eを示す側面図である。図10は図7に記載の断面A−Aを示す断面斜視図である。
スロットル装置は、図1に示すように、グリップベース1と、センサ部2と、復帰機構30と、スイッチ部4と、ハウジング5と、を備え、図2に示すように、グリップベース1の一部であるグリップ部1aおよび、グリップベース1の周囲に配置されたスイッチ部4を操作することが可能である。
スイッチ部4は、第1実施形態においては、プッシュ操作型のスイッチ装置であり、図1に示すように、2個のスイッチ装置により構成される。
復帰機構30は、第1実施形態においては、ねじりコイルばね3のみで形成されている。ねじりコイルばね3は、図3に示すように、金属線材を巻回して形成されるばね部3aと、金属線材の一端部である固定側端部3bと、金属線材の他端部である可動側端部3cと、を有する。固定側端部3bは、ばね部3aの一端部側(X2方向側)から下方へ突出して形成され、可動側端部3cは、ばね部3aの他端部側(X1方向側)からばね部3aの開口に交差するとともに、ばね部3aから離れる方向(X1方向)へ突出して形成されている。
グリップベース1は合成樹脂材からなり、図4に示すように、円筒状に形成され、自動二輪車の運転手によって把持される箇所であるグリップ部1aが一体に取り付けられている。グリップ部1aは円筒状に形成された把持部1dを有し、把持部1dの一方側(X1方向側)の端部には、円筒の外周面から外方へ向かって突出し、外周面の全周に渡って板状に形成された鍔部1eを有している。また、グリップベース1はグリップ部1aの鍔部1e側から突出するように延設された延設部1bを有している。なお、延設部1bはグリップ部1aに連続して円筒状に形成されており、グリップ部1aおよび延設部1bの内部空間は、グリップベース1の一端側から他方端側まで貫通する取付孔1fを形成している。取付孔1fは、自動二輪車のハンドルバーHD(図1参照)を挿通可能な大きさの径を持つ貫通孔である。また、グリップベース1は、延設部1bの根元側(X2方向側)に、グリップ部1aの鍔部1eから離間するとともに、延設部1bから突出した突出部1cが形成されている。突出部1cは、延設部1bの外周面の全周に渡って形成されている。また、グリップベース1は、延設部1bの先端側(X1方向側)に、延設部1bから突出した伝達部1gが形成されている。伝達部1gは、図5に示すように、延設部1bの外周面の全周に渡って板状に形成されている。また、グリップベース1は、伝達部1gの一部、図5に示すY1方向側からZ2方向側にかけて、X1方向側からの平面視にて外方へ扇状に突出した規制部1hと、規制部1hから外方へ突出した当接部1kとを有している。なお、当接部1kはZ1方向側の端部に切り欠かれたフック部1mを有し、フック部1mはねじりコイルばね3の可動側端部3cを挿入可能な大きさに切り欠かれている。また、グリップベース1は、延設部1bの先端部の、取付孔1fを挟んで対抗する位置に、一対の凸型係合部1nを有している。凸型係合部1nは、延設部1bの先端部から、延設部1bが延びる方向(X1方向)へ突出して形成されている。なお、上記にて、伝達部1gは、グリップベース1と一体に形成されていると説明したが、伝達部1gとグリップベース1とを分割した構造であっても良い。例えば、グリップ部1aに突起部を設け、伝達部1gをグリップ部1aと係合させるような構造としても良い。
センサ部2は、可変抵抗器型の位置検出センサであり、第1実施形態においては、回転角度を検出することができる。センサ部2は、図6に示すように、ロータ2aと、摺動子2bと、基板2cと、カバー2eと、からなる。ロータ2aは合成樹脂材からなり、筒状に形成された筒部2fを有し、筒部2fの外周には筒部2fの外方へ突出し、板状に形成された摺動子保持部2gが形成されている。摺動子保持部2gは、2箇所に設けられており、筒部2fを挟んで対向する位置に配設されている。また、ロータ2aは、筒部2fの、摺動子保持部2gが設けられている側に対向する側(X2方向側)の端部に一対の凹型係合部2mを有している。凹型係合部2mは、筒部2fの開口を挟んで対向する位置に、グリップベース1の凸型係合部1nを挿入可能な凹形状に形成され、凸型係合部1nに対応した位置に配置されている。なお、筒部2fはグリップベース1の取付孔1fと同じ径寸法に形成されている。摺動子2bは金属薄板からなり、U字形状に形成され、両端部はそれぞれ3本に分割されている。基板2cは略円形の平板状に形成され、中央部には中央孔2hが形成されている。また、基板2cの一方(X2方向側)の面には、中央孔2hの周囲を囲うように円弧状に形成された抵抗体パターン2dが設けられている。カバー2eは、合成樹脂材からなり、中央にロータ2aの筒部2fを挿通可能な挿通孔2kを有し、内部はX1方向側が開放され、基板2cおよび摺動子2bを収納可能な中空状に形成されている。摺動子2bは、U字形状に形成された摺動子2bの両端がX1方向側に突出するように、摺動子保持部2gのX1方向側にそれぞれ保持されている。摺動子2bが保持されたロータ2aは、摺動子2bと抵抗体パターン2dとが向かい合うように、筒部2fのX1方向側を中央孔2hに挿入するとともに、筒部2fのX2方向側をカバー2eのX1方向側から挿通孔2kに挿通する。基板2cとカバー2eとは、間に摺動子2bを収納した状態で係止される。このように基板2cとカバー2eとの間に収納された摺動子2bの両端部は、抵抗体パターン2dに圧接している。また、ロータ2aは基板2cおよびカバー2eに対して回動可能に保持されている。すなわち、ロータ2aと一体に摺動子2bは回動し、摺動子2bが抵抗体パターン2dに摺接する。このように摺動子2bが抵抗体パターン2dに摺接し、抵抗体パターン2dと摺動子2bとの圧接箇所が変化することで、センサ部2の出力電圧は変化する。センサ部2はロータ2aの回動に伴って出力電圧が変化するため、出力電圧の変化を見ることでロータ2aの回転角度を算出することができる。
ハウジング5は合成樹脂材からなり、図7に示すように、内部に収納空間5aを備え、直方体状に形成されている。なお、ハウジング5はカバー5dとケース5eとからなり、ケース5eの上部(Z1方向側)を覆うようにカバー5dを配置することで、内部にセンサ部2、復帰機構30およびスイッチ部4を収納可能な収納空間5aが形成される。カバー5dは、図8に示すように、ハウジング5(図7参照)を対角線に沿って上側半分を切り取ったように形成されている。カバー5dは円筒の曲面状に突出した曲面部5fを有し、曲面部5fにはスイッチ部4が露出可能なスイッチ用窓部5gが形成されている。なお、本実施形態においては、2つのスイッチ用窓部5gが上下方向(Z1−Z2方向)に並べて配置されている。また、曲面部5fの両側(X1−X2方向側)には、曲面部5fの側方を覆うようにカバー側側面5hが形成され、カバー側側面5hの端部(Y1方向側)には、グリップベース1の延設部1bまたはハンドルバーHDを挿通可能に半円状に切り欠かれたカバー側孔部5kがそれぞれ設けられている。なお、X1方向側のカバー側孔部5kがハンドルバーHDを挿通可能であり、X2方向側のカバー側孔部5kが延設部1bを挿通可能である。カバー5dは一方(Y1方向側)が開放され、内部には収納空間5aの一部となる空間が形成される。カバー5dの内部の空間はカバー側壁部5mによって分割されており、カバー側壁部5mはX2方向側のカバー側側面5hから、復帰機構30(ねじりコイルばね3)を収納可能な間隔を空けて設けられている。なお、カバー側壁部5mの端面には、カバー側孔部5kと同心で同形状の切り欠き形状が設けられている。
ケース5eは、図9に示すように、ハウジング5(図7参照)を対角線に沿って下側半分を切り取ったように形成されている。ケース5eは、カバー側側面5hに対応するケース側側面5pを有し、ケース5eは一方(Z1方向側)が開放され、内部には収納空間5aの一部となる空間が形成される。ケース5eの内部の空間はケース側壁部5nによって部分的に分割されており、X2方向側のケース側側面5pから、復帰機構30(ねじりコイルばね3)を収納可能な間隔を空けて設けられている。なお、ケース側側面5pは、カバー側孔部5kに対応した位置に、カバー側孔部5kと同じ径寸法のケース側孔部5qを有している。ケース側壁部5nは、上下方向(Z1−Z2方向)において、ケース5eの内部底面からケース側孔部5qが設けられている高さまで突出するように形成され、奥側(Y1方向側)においては、奥側の側面から離間している。また、ケース側壁部5nは、上端部に、ケース側孔部5qと同形状の切り欠き形状が設けられている。また、ケース5eは、ケース側壁部5nとX2方向側のケース側側面5pとを繋ぎ、壁状に形成された係止壁部5rを有している。
このようなカバー5dをケース5eに重ねて配置することで、図7に示す、内部に収納空間5aを備えたハウジング5が形成される。また、カバー側孔部5kとケース側孔部5qとが組み合うことで、孔部5sが形成される。また、図10に示すように、カバー側壁部5mとケース側壁部5nとが組み合うことで壁部5cが形成される。このように壁部5cが形成されることで、ハウジング5は、収納空間5aに壁部5cによって仕切られた復帰機構収納部5bを、壁部5cとX2方向側の側面との間に有する。復帰機構収納部5bは復帰機構30(ねじりコイルばね3)を収納可能な大きさに形成されている。また、ハウジング5は、壁部5cが奥側(Y1方向側)の側面から離間した切り欠き部5tを有している。
次にスロットル装置100の構造について図11および図12を用いて説明する。図11は図2に示すY2方向側から見た状態のスロットル装置100を示す図である。なお、説明を容易にするために、ハウジング5のカバー5dは記載していない。図12は図11に記載の断面B−Bを示す断面図である。なお、スイッチ部4の記載は省略している。
復帰機構30であるねじりコイルばね3は、図11に示すように、内部にグリップベース1の延設部1bが挿入される。また、グリップベース1とセンサ部2とは、延設部1bの凸型係合部1nとロータ2aの凹型係合部2mとを係合し、ロータ2aがグリップベース1に取り付けられる。すなわち、センサ部2が延設部1bに取り付けられた状態で、取付孔1fおよび筒部2fの内部に自動二輪車のハンドルの一部であるハンドルバーHDが挿通される。なお、グリップベース1およびセンサ部2のロータ2aは、ハンドルバーHDに回転可能に取り付けられており、センサ部2のロータ2aはグリップベース1の回動に連動して回動する。このようにハンドルバーHDが挿通された状態でグリップベース1およびセンサ部2は、ハウジング5の収納空間5aの内部に配置される。ただし、実際にはケース5eの内部に配置された状態であり、別途、カバー5dとケース5eとを一体に係止することで収納空間5aが形成される。なお、復帰機構30(ねじりコイルばね3)は復帰機構収納部5bに配置され、図12に示すように、ねじりコイルばね3の一端(可動側端部3c)は、切り欠き部5tを介して復帰機構収納部5bから突出し、グリップベース1のフック部1mに取り付けられているとともに、ねじりコイルばね3の他端(固定側端部3b)は、ハウジング5の係止壁部5rに圧接することで固定されている。また、図11に示すように、グリップベース1から復帰機構収納部5b内に突出した突出部1cと壁部5cとが係合し、グリップベース1のハンドルバーHDからの抜け止め機構50が形成されている。なお、壁部5cに対向して配置された復帰機構収納部5bの内壁部も突出部1cと係合することで抜け止め機構50として機能する。また、センサ部2は復帰機構収納部5bの壁部5cから離間して配置される。スイッチ部4は、センサ部2と復帰機構収納部5bの壁部5cとの間に配置され、スイッチ部4の一部がスイッチ用窓部5g(図7参照)から露出するように、ケース5eに重ねてカバー5dを配置するとともに係止することでハウジング5が形成され、スロットル装置100が構成される。したがって、第1実施形態におけるスロットル装置100においては、グリップベース1は、グリップ部1aがハウジング5の復帰機構30が配置された側に配置され、復帰機構30は延設部1bの根元側に取り付けられるとともに、センサ部2は延設部1bの先端側に取り付けられている。なお、ハウジング5が形成されるときに、ハウジング5はハンドルバーHDに固定され、センサ部2は基板2cおよびカバー2eがハウジング5に固定され、グリップベース1およびセンサ部2のロータ2aはハンドルバーHDを軸として回動可能に保持される。
次にスロットル装置100の動作について説明する。
スロットル装置100は、スイッチ部4による入力操作と、グリップベース1を介したセンサ部2による入力操作が可能である。スイッチ部4による入力操作は、プッシュ操作型のスイッチ装置であるスイッチ部4をプッシュ操作することで、内部回路の導通状態を切り替えることができ、内部回路の導通状態が切り換わることが信号となり、所定の機能、例えば、エンジンの始動操作などを動作させることができる。
グリップベース1を介したセンサ部2による入力操作においては、ハンドルバーHDに回動可能に取り付けられたグリップベース1は、グリップ部1aを介して操作者から回転操作を受ける。グリップベース1が回動すると、グリップベース1に連結されるとともに、ハンドルバーHDに回動可能に取り付けられたセンサ部2のロータ2aは、グリップベース1と一体となり回動する。ロータ2aに取り付けられた摺動子2bは抵抗体パターン2d上を摺動する。このようにグリップベース1の回動に連動して摺動子2bと抵抗体パターン2dとの接触位置が変わることで、出力電圧が変化し、グリップベース1の回転量を検出するができる。グリップベース1の回転量を検出することで、自動二輪車のエンジンの出力の調整を行うことができる。
また、復帰機構30であるねじりコイルばね3の一端(可動側端部3c)は、グリップベース1と一体に回動するように取り付けられているとともに、グリップベース1を開動作させる前の状態である初期位置に復帰させる方向に付勢している。そのため、操作者がグリップベース1への回動操作をやめると、復帰機構30の付勢力により、グリップベース1は初期位置に復帰する。
以下、第1実施形態としたことによる効果について説明する。
第1実施形態のスロットル装置100では、自動二輪車のハンドルバーHDに対して回転可能に取り付けられるとともに、操作者から回転操作を受けるグリップ部1aが一体に取り付けられたグリップベース1と、グリップベース1に取り付けられ、グリップベース1の回転量を検出するセンサ部2と、グリップベース1に取り付けられ、グリップベース1を初期位置に復帰させる方向に付勢する復帰機構30と、所定の機能を動作させるためのスイッチ部4と、センサ部2、復帰機構30およびスイッチ部4を収納可能な収納空間5aを備えたハウジング5と、を有するスロットル装置において、ハウジング5は、収納空間5aに壁部5cによって仕切られた復帰機構収納部5bを有し、復帰機構30は復帰機構収納部5bに配置され、センサ部2は復帰機構収納部5bの壁部5cから離間して配置され、スイッチ部4はセンサ部2と復帰機構収納部5bの壁部5cとの間に配置され、グリップ部1aはハウジング5のセンサ部2が配置された側または復帰機構30が配置された側のいずれかに配置され、グリップベース1はグリップ部1aから突出するように延設された延設部1bを有し、センサ部2または復帰機構30の少なくとも一方は延設部1bに取り付けられ、グリップベース1から復帰機構収納部5b内に突出した突出部1cと壁部5cとが係合し、抜け止め機構50が形成されている、構成とした。
これにより、センサ部2と復帰機構30とを離して配置することで、センサ部2と復帰機構30との間にスイッチ部4を配置可能なスペースを確保でき、従来技術の構造に比べて、スイッチ部4の配置位置をグリップ部1aに近づけることができる。よって、グリップ部1aを握った状態でも操作者の指がスイッチ部4まで届きやすくなり、スイッチ部4を操作しやすくすることができる。したがって、操作性の良いスイッチ部を備えたスロットル装置を提供することができる、という効果を奏する。
また、これにより、突出部1cと壁部5cとを係合させることで抜け止め機構50が形成され、簡易な構造でグリップベース1のハンドルバーHDからの抜け落ちを防止することができる。
また、第1実施形態のスロットル装置100では、復帰機構30は、ねじりコイルばね3であり、ハウジング5は壁部5cに切り欠き部5tを有し、ねじりコイルばね3の一端は、グリップベース1と一体に回動するように、切り欠き部5tを介してグリップベース1に取り付けられているとともに、ねじりコイルばね3の他端は、ハウジング5に固定されている、構成とした。
これにより、復帰機構30をねじりコイルばね3のみで構成できるので、簡易な機構で操作性の良いスロットル装置を提供することができる、という効果を奏する。
また、第1実施形態のスロットル装置100では、グリップベース1は、グリップ部1aがハウジング5の復帰機構30が配置された側に配置され、復帰機構30は延設部1bの根元側に取り付けられるとともに、センサ部2は延設部1bの先端側に取り付けられている、構成とした。
これにより、グリップ部1aを復帰機構30側に配置することで、スイッチ部4をセンサ部2の幅方向の寸法分だけグリップ部1a側に寄せて配置することができる。よって、グリップ部1aを握った状態でもスイッチ部4を操作しやすくすることができる。したがって、操作性の良いスイッチ部を備えたスロットル装置を提供することができる。
また、第1実施形態のスロットル装置100では、センサ部2は、グリップベース1に取り付けられるロータ2aと、ロータ2aに取り付けられる摺動子2bと、抵抗体パターン2dが設けられた基板2cと、を有し、摺動子2bが抵抗体パターン2dに摺接する、構成とした。
これにより、センサ部2を可変抵抗式のセンサとすることで、十分な検出精度が得られるととともに、ホール素子などを用いた磁気式のセンサを用いる場合に比べて低コストでスロットル装置を構成することができる、という効果を奏する。
[第2実施形態]
以下に第2実施形態におけるスロットル装置200について説明する。
まず始めに本実施形態におけるスロットル装置200の構成について図13ないし図21を用いて説明する。図13は第2実施形態におけるスロットル装置200の構成を示す分解斜視図である。図14は第2実施形態におけるスロットル装置200の外観を示す斜視図である。図15は第2実施形態におけるグリップベース11を示す図であり、図15(a)はグリップベース11の外観を示す斜視図であり、図15(b)は図15(a)に示すY1方向側から見た状態のグリップベース11を示す斜視図である。図16は復帰機構60を示す図であり、図16(a)は復帰機構60の外観を示す分解斜視図であり、図16(b)は図16(a)に示すX1方向側から見た状態の復帰機構の外観を示す斜視図である。図17は第2実施形態におけるセンサ部12を示す図であり、図17(a)はセンサ部12の外観を示す斜視図であり、図17(b)はセンサ部12の構成を示す分解斜視図である。図18は第2実施形態におけるハウジング15を示す図であり、図18(a)はハウジング15の外観を示す斜視図であり、図18(b)は図18(a)に示すX2方向側から見た状態のハウジング15を示す側面図である。図19は第2実施形態におけるカバー15dを示す図であり、図19(a)はカバー15dの外観を示す斜視図であり、図19(b)は図19(a)に示すY1方向側から見た状態のカバー15dを示す平面図である。図20は第2実施形態におけるケース15eを示す図であり、図20(a)はケース15eの外観を示す斜視図であり、図20(b)は図20(b)に示すY2方向側から見た状態のケース15eを示す平面図である。図21は図18に記載の断面C−Cを示す断面図である。
第2実施形態におけるスロットル装置200は、図13に示すように、グリップベース11と、センサ部12と、復帰機構60と、スイッチ部14と、ハウジング15と、を備え、図14に示すように、グリップベース11の一部であるグリップ部11aおよび、グリップベース11の周囲に配置されたスイッチ部14を操作することが可能である。
スイッチ部14は、第2実施形態においては、プッシュ操作型のスイッチ装置であり、図13に示すように、2個のスイッチ装置により構成される。
グリップベース11は合成樹脂材からなり、図15に示すように、円筒状に形成され、自動二輪車の運転手によって把持される箇所であるグリップ部11aが一体に取り付けられている。グリップ部11aは円筒状に形成された把持部11dを有し、把持部11dの一方側(X1方向側)の端部には、円筒の外周面から外方へ向かって突出し、外周面の全周に渡って板状に形成された鍔部11eを有している。また、グリップベース11はグリップ部11aの鍔部11e側から突出するように延設された延設部11bを有している。なお、延設部11bはグリップ部11aに連続して円筒状に形成されており、グリップ部11aおよび延設部11bの内部空間は、グリップベース11の一端側から他方端側まで貫通する取付孔11fを形成している。取付孔11fは、自動二輪車のハンドルバーHD(図13参照)を挿通可能な大きさの径を持つ貫通孔である。また、グリップベース11は、延設部11bの先端側(X1方向側)に、延設部11bから突出した突出部1cが形成されている。突出部11cは延設部11bの外周面から外方へ突出するとともに、延設部11bの外周面の全周に渡って設けられた2つのガイド部11gが離間して配置されることで形成されている。なお、ガイド部11gは、延設部11bの外周面の周回方向において同じ位置に、同じ大きさ、同じ形状に切り欠かれたピン溝11hを有する。第2実施形態においては、ピン溝11hはガイド部11gのZ1方向側に1箇所設けられている。また、グリップベース11は、延設部11bの根元側(X2方向側)に、延設部11bが延出する方向に沿って溝状に形成された係合溝11kを有している。第2実施形態においては、係合溝11kは延設部11bのZ1方向側に1箇所設けられている。
復帰機構60は、第2実施形態においては、図16に示すように、プーリ6と、ワイヤ7と、引張コイルばね8と、ばね留めピン9と、ワイヤ留めピン10と、を有して形成されている。なお、第2実施形態においては、グリップベース11の突出部11c(図15参照)がプーリ6の機能を兼ねている。すなわち、プーリ6はグリップベース11に一体に設けられている。ワイヤ7は金属線材からなり屈曲性を備え、グリップベース11のガイド部11g同士の間に配置可能な線径に形成されている。引張コイルばね8は金属線材を巻回してなるコイルばね部8aを有し、コイルばね部8aの両端にフック部8bを備えてなり、弾性を有している。ばね留めピン9は金属材からなり、棒状に形成されている。ワイヤ留めピン10は金属材からなり、断面が円形の棒状に形成され、グリップベース11のピン溝11hに挿入可能な大きさに形成されている。引張コイルばね8の一端側(Z2方向側)のフック部8bはばね留めピン9に係合され、他端側(Z1方向側)のフック部8bは、ワイヤ7の一端側に係合している。ワイヤ7の他端側はワイヤ留めピン10に係合され、ワイヤ留めピン10はプーリ6のピン溝11hに挿入されるとともに、ワイヤ7の他端側はガイド部11g同士の間に配置される。このようにして復帰機構60が形成される。なお、実際には、ばね留めピン9は所定の箇所に固定される。
センサ部12は、可変抵抗器型の位置検出センサであり、第2実施形態においては、回転角度を検出することができる。センサ部12は、図17に示すように、ロータ12aと、摺動子12bと、基板12cと、カバー12eと、からなる。ロータ12aは合成樹脂材からなり、筒状に形成された筒部12fを有し、筒部12fの外周には筒部12fの外方へ突出し、板状に形成された摺動子保持部12gが形成されている。摺動子保持部12gは、2箇所に設けられており、筒部12fを挟んで対向する位置に配設されている。また、ロータ12aは、筒部12fの内周面から、筒部12fの中心軸に向かって突出する係合突部12mを有する。係合突部12mは、筒部12fを挟んで、一方(Y1方向側)の摺動子保持部12gの裏側となる位置に、筒部12fの両端を繋ぐようにリブ形状に形成されている。また、係合突部12mは、グリップベース11の係合溝11kに挿入可能な大きさに形成されている。なお、筒部12fはグリップベース11の取付孔11fと同じ径寸法に形成されている。摺動子12bは金属薄板からなり、U字形状に形成され、両端部はそれぞれ3本に分割されている。基板12cは略円形の平板状に形成され、中央部には中央孔12hが形成されている。また、基板12cの一方(X1方向側)の面には、中央孔12hの周囲を囲うように円弧状に形成された抵抗体パターン12dが設けられている。カバー12eは、合成樹脂材からなり、中央にロータ12aの筒部12fを挿通可能な挿通孔12kを有し、内部はX2方向側が開放され、基板12cおよび摺動子12bを収納可能な中空状に形成されている。摺動子12bは、U字形状に形成された摺動子12bの両端がX2方向側に突出するように、摺動子保持部12gのX2方向側にそれぞれ保持されている。摺動子12bが保持されたロータ12aは、摺動子12bと抵抗体パターン12dとが向かい合うように、筒部12fのX2方向側を中央孔12hに挿入するとともに、筒部12fのX1方向側をカバー12eのX2方向側から挿通孔12kに挿通する。基板12cとカバー12eとは、間に摺動子12bを収納した状態で係止される。このように基板12cとカバー12eとの間に収納された摺動子12bの両端部は、抵抗体パターン12dに圧接している。また、ロータ12aは基板12cおよびカバー12eに対して回動可能に保持されている。すなわち、ロータ12aと一体に摺動子12bは回動し、摺動子12bが抵抗体パターン12dに摺接する。このように摺動子12bが抵抗体パターン12dに摺接し、抵抗体パターン12dと摺動子12bとの圧接箇所が変化することで、センサ部12の出力電圧は変化する。センサ部12はロータ12aの回動に伴って出力電圧が変化するため、出力電圧の変化を見ることでロータ12aの回転角度を算出することができる。
ハウジング15は合成樹脂材からなり、図18に示すように、内部に収納空間15aを備え、直方体状に形成されている。なお、ハウジング15はカバー15dとケース15eとからなり、ケース15eの上部(Z1方向側)を覆うようにカバー15dを配置することで、内部にセンサ部12、復帰機構60およびスイッチ部14を収納可能な収納空間5aが形成される。カバー15dは、図19に示すように、ハウジング15(図18参照)を対角線に沿って上側半分を切り取ったように形成されている。カバー15dは円筒の曲面状に突出した曲面部15fを有し、曲面部15fにはスイッチ部14が露出可能なスイッチ用窓部15gが形成されている。なお、本実施形態においては、2つのスイッチ用窓部15gが上下方向(Z1−Z2方向)に並べて配置されている。また、曲面部15fの両側(X1−X2方向側)には、曲面部15fの側方を覆うようにカバー側側面15hが形成され、カバー側側面15hの端部(Y1方向側)には、グリップベース11の延設部11bまたはハンドルバーHDを挿通可能に半円状に切り欠かれたカバー側孔部15kがそれぞれ設けられている。なお、X1方向側のカバー側孔部15kがハンドルバーHDを挿通可能であり、X2方向側のカバー側孔部15kが延設部11bを挿通可能である。カバー15dは一方(Y1方向側)が開放され、内部には収納空間15aの一部となる空間が形成される。カバー15dの内部の空間はカバー側壁部15mによって分割されており、カバー側壁部15mはX1方向側のカバー側側面15hから、復帰機構60のプーリ6(突出部11c)を収納可能な間隔を空けて設けられている。なお、カバー側壁部15mの端面には、カバー側孔部15kと同心で同形状の切り欠き形状が設けられている。
ケース15eは、図20に示すように、ハウジング15(図7参照)を対角線に沿って下側半分を切り取ったように形成されている。ケース15eは、カバー側側面15hに対応するケース側側面15pを有し、ケース15eは一方(Z1方向側)が開放され、内部には収納空間15aの一部となる空間が形成される。ケース15eの内部の空間はケース側壁部15nによって部分的に分割されており、X1方向側のケース側側面15pから、復帰機構60のプーリ6(突出部11c)を収納可能な間隔を空けて設けられている。なお、ケース側側面15pは、カバー側孔部15kに対応した位置に、カバー側孔部15kと同じ径寸法のケース側孔部15qを有している。ケース側壁部15nは、上下方向(Z1−Z2方向)において、ケース15eの内部底面からケース側孔部15qが設けられている高さまで突出するように形成され、奥側(Y1方向側)においては、奥側の側面から離間している。また、ケース側壁部15nは、上端部に、ケース側孔部15qと同形状の切り欠き形状が設けられている。また、ケース15eは、下方(Z2方向)へ突出したばね取付部15rを有している。図21に示すように、ばね取付部15rは内部が中空で円筒状に形成され、上方はケース15eの内部空間に連続して設けられており、下方は開放されていない。なお、ばね取付部15rはケース側壁部15nとX1方向側のケース側側面15pとの間に繋がっている。また、ばね取付部15rは、内部に引張コイルばね8を収納可能な大きさに形成され空間を有している。また、ばね取付部15rには、側壁の、引張コイルばね8を収納可能な空間を挟んで対向する位置に、ばね留めピン9を圧入可能な貫通孔であるピン用孔15uがそれぞれ設けられており、第2実施形態においては、Y1−Y2方向へ貫通して設けられている。
このようなカバー15dをケース15eに重ねて配置することで、図18に示す、内部に収納空間15aを備えたハウジング15が形成される。また、カバー側孔部15kとケース側孔部15qとが組み合うことで、孔部15sが形成される。また、図21に示すように、カバー側壁部15mとケース側壁部15nとが組み合うことで壁部15cが形成される。このように壁部15cが形成されることで、図19および図20に示すように、ハウジング15は、収納空間15aに壁部15cによって仕切られた復帰機構収納部15bを、壁部15cとX1方向側の側面との間に有する。復帰機構収納部15bは復帰機構60のプーリ6(突出部11c)を収納可能な大きさに形成されている。また、ハウジング15は、壁部15cが奥側(Y1方向側)の側面から離間した切り欠き部15tを有している。また、ハウジング15はばね取付部15rを、復帰機構収納部15bに連続して収納空間15aの外側に有する構造となる。
次にスロットル装置200の構造について図22ないし図24を用いて説明する。図22は図14に示すY2方向側から見た状態のスロットル装置200を示す側面図である。なお、図22においては、説明を容易にするために、カバー15dは記載していない。図23は第2実施形態におけるグリップベース11とセンサ部12とが係合された状態を示す図であり、図23(a)はグリップベース11とセンサ部12とが係合された状態を示す斜視図であり、図23(b)は図23(a)に示すY2方向側から見た状態のグリップベース11とセンサ部12とを示す側面図である。図24は図22に記載の断面D−Dを示す断面図である。なお、図24においては、説明を容易にするためにセンサ部12は記載していない。
グリップベース11は、図22に示すように、取付孔11f(図15参照)に自動二輪車のハンドルの一部であるハンドルバーHDが挿通され、ハンドルバーHDを中心に回動可能に取り付けられている。また、図23に示すように、センサ部12は、ロータ12aの筒部12f(図17参照)に延設部11bが挿通され、延設部11bの根元側(X2方向側)に鍔部11eから離間させて配置される。このとき、筒部12fの内壁部に設けられた係合突部12m(図17参照)は延設部11bに設けられた係合溝11k(図15参照)に挿入され、係合されている。したがって、ロータ12aはグリップベース11と一体にハンドルバーHDを中心に回動可能となる。一体となったグリップベース11、センサ部12およびハンドルバーHDは、図22に示すように、ハンドルバーHDおよび延設部11bがハウジング15の孔部15sに相通されるとともに、センサ部12が収納空間15aの復帰機構収納部15bが設けられた側の反対側の側壁に接触させた状態で配置される。ただし、実際にはケース15eの内部に配置された状態であり、別途、カバー15d(図18参照)とケース15eとを一体に係止することで収納空間15aが形成され、復帰機構60は復帰機構収納部15bに配置される。スイッチ部14は、センサ部12と復帰機構収納部15bの壁部15cとの間にそれぞれ配置され、スイッチ部14の一部がスイッチ用窓部15g(図18参照)からハウジング15の外方へ露出するように、ケース15eに重ねてカバー15dを配置するとともに係止することでハウジング15が形成され、スロットル装置200が構成される。したがって、第2実施形態におけるスロットル装置200においては、グリップベース11は、グリップ部11aがハウジング15のセンサ部12が配置された側に配置され、センサ部12は延設部11bの根元側に取り付けられるとともに、復帰機構60は延設部11bの先端側に取り付けられている。なお、ハウジング15が形成されるときに、ハウジング15はハンドルバーHDに固定され、センサ部12は基板12cおよびカバー12eがハウジング15に固定され、グリップベース11およびセンサ部12のロータ12aはハンドルバーHDを軸として回動可能に保持される。
また、以下に、復帰機構60の構造について説明する。図24に示すように、ばね留めピン9は、ハウジング15のピン用孔15u同士を架橋するように、ピン用孔15uに圧入され、保持されている。引張コイルばね8は、両端のフック部8bが上下方向(Z1−Z2方向)を向くように、ばね取付部15r内に配置されている。ばね取付部15r内に配置された引張コイルばね8は、一端(Z2方向側)のフック部8bがばね留めピン9に係合されることでばね取付部15rに固定されるとともに、他端のフック部8bはワイヤ7の一端に係合されている。また、ワイヤ7は他端をばね取付部15rから復帰機構収納部15b(図20参照)に延出するとともに、他端をワイヤ留めピン10と係合している。また、図22に示すように、グリップベース11に一体に設けられるプーリ6は、壁部5cおよびハウジング15のX1方向側の側壁とに係合するとともに、回動可能な状態で復帰機構収納部15b(図20参照)に収納されている。さらに、図24に示すように、ワイヤ留めピン10と係合し、復帰機構収納部15b(図20参照)に延出したワイヤ7の他端は、プーリ6に巻回され、ワイヤ留めピン10がピン溝11h(図23参照)に挿入され係合することで、復帰機構60が構成される。このように構成された復帰機構60は、図24に示す矢印R1方向へグリップベース11が回動するようにグリップベース11を付勢している。また、図22に示すように、プーリ6(突出部11c)が、壁部5cおよびハウジング15のX1方向側の側壁とに係合するように、復帰機構収納部15b(図20参照)に収納されることで、抜け止め機構80が形成されている。
次にスロットル装置200の動作について図22、図24および図25を用いて説明する。図25は図22に記載の断面D−Dにおいて、第2実施形態における復帰機構60が操作された状態を示す断面図である。なお、操作後の状態は破線で示している。
スロットル装置200は、スイッチ部14による入力操作と、グリップベース11を介したセンサ部12による入力操作が可能である。スイッチ部14による入力操作は、プッシュ操作型のスイッチ装置であるスイッチ部14をプッシュ操作することで、内部回路の導通状態を切り替えることができ、内部回路の導通状態が切り換わることが信号となり、所定の機能、例えば、エンジンの始動操作などを動作させることができる。
グリップベース11を介したセンサ部12による入力操作においては、図22に示す、ハンドルバーHDに回動可能に取り付けられたグリップベース11は、グリップ部11aを介して操作者から回転操作を受ける。グリップベース11が回動すると、グリップベース11に連結されるとともに、ハンドルバーHDに回動可能に取り付けられたセンサ部12のロータ12a(図17参照)は、グリップベース11と一体となり回動する。ロータ12aに取り付けられた摺動子12b(図17参照)は抵抗体パターン12d(図17参照)上を摺動する。このようにグリップベース11の回動に連動して摺動子12bと抵抗体パターン12dとの接触位置が変わることで、出力電圧が変化し、グリップベース11の回転量を検出するができる。グリップベース11の回転量を検出することで、自動二輪車のエンジンの出力の調整を行うことができる。
また、復帰機構60は、グリップベース11が操作されていない初期状態においては、図24に示すように、引張コイルばね8は縮んだ状態となり、ワイヤ7は引張コイルばね8側に引き寄せられ、ワイヤ7と係合しているプーリ6はワイヤ7により矢印R1方向へ回動した状態で保持されている。また、グリップベース11が操作され、図25に示すように、矢印R2方向へ回動すると、グリップベース11と一体に設けられたプーリ6は矢印R2方向へ回動する。プーリ6が矢印R2方向へ回動することで、ワイヤ7はプーリ6に巻きつくようにして矢印R2方向へ引き寄せられ、引張コイルばね8はZ2方向へ引っ張られる。このように、引張コイルばね8が引っ張られることで、操作者がグリップベース11への操作をやめると、引張コイルばね8の付勢力により復帰機構60は図24に示す初期状態に戻る。
以下、第2実施形態としたことによる効果について説明する。
第2実施形態のスロットル装置200では、復帰機構60は、グリップベース11に一体的に設けられるプーリ6と、プーリ6に巻回されるワイヤ7と、一端がワイヤ7に接続される引張コイルばね8と、を有し、ハウジング15は引張コイルばね8を収納可能なばね取付部15rを、復帰機構収納部15bに連続して収納空間15aの外側に有し、引張コイルばね8はばね取付部15rに収納されるとともに、他端がばね取付部15rに固定され、プーリ6は復帰機構収納部15bに収納されている、構成とした。
これにより、復帰機構60をプーリ6、ワイヤ7および引張コイルばね8で構成し、引張コイルばね8を収納空間15aの外側に設けたばね取付部15rに収納する構造とした。プーリ6およびワイヤ7は、ねじりコイルばね3の厚さ寸法よりも薄い厚さ寸法で形成することができる。また、引張コイルばね8は、収納空間15aの外側に設けたばね取付部15rに収納されるため、付勢力を確保するために必要な大きさにしても、スロットル装置の幅方向の大きさには影響が出ない。したがって、幅方向のサイズが小さく、操作性の良いスロットル装置を提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のスロットル装置200では、グリップベース11は、グリップ部11aがハウジング15のセンサ部12が配置された側に配置され、センサ部12は延設部11bの根元側に取り付けられるとともに、復帰機構60は延設部11bの先端側に取り付けられている、構成とした。
これにより、グリップ部11aをセンサ部12側に配置することで、スイッチ部14を復帰機構60の幅方向の寸法分だけグリップ部11a側に寄せて配置することができる。よって、グリップ部11aを握った状態でもスイッチ部14を操作しやすくすることができる。したがって、操作性の良いスイッチ部を備えたスロットル装置を提供することができる、という効果を奏する。
以上のように、本発明の実施形態に係るスロットル装置を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
[変形例1]
グリップ部、復帰機構およびセンサ部の配置関係は、グリップ部はハウジングのセンサ部が配置された側または復帰機構が配置された側のいずれかに配置されていればよい。第1実施形態におけるスロットル装置100においては、グリップ部1aは復帰機構30が配置された側に配置され、復帰機構30は延設部1bの根元側に取り付けられるとともに、センサ部2は延設部1bの先端側に取り付けられている構成とした。また、第2実施形態におけるスロットル装置200においては、グリップ部11aはセンサ部12が配置された側に配置され、センサ部12は延設部11bの根元側に取り付けられるとともに、復帰機構60は延設部11bの先端側に取り付けられている構成としたが、以下のような配置関係であっても良い。スロットル装置100の配置関係において、復帰機構30を復帰機構60に置き換えた構成、またはスロットル装置200の配置関係において、復帰機構60を復帰機構30に置き換えた構成であっても良い。ただし、復帰機構30と復帰機構60との置き換えに伴い、それ以外の構成部品を一部形状変更するなどの必要が生じる。
これにより、第1実施形態におけるスロットル装置100および第2実施形態におけるスロットル装置200と同様に、操作性の良いスイッチ部を備えたスロットル装置を提供することができる。特に、第1実施形態の配置関係において、復帰機構30を復帰機構60に置き換えた構成は、復帰機構30の厚み寸法よりも復帰機構60の厚み寸法が小さいため、よりグリップ部とスイッチ部との距離を近づけることができ、さらに操作性の良いスイッチ部を備えたスロットル装置を提供することができる。
[変形例2]
第1実施形態におけるスイッチ部4、および第2実施形態におけるスイッチ部14は、プッシュ操作型のスイッチ装置としたが、スライド操作型のスイッチ装置であっても良い。また、スイッチ部4およびスイッチ部14はそれぞれ2個ずつ配置されているが、必要に応じて個数を変更しても良い。
[変形例3]
第1実施形態におけるセンサ部2、および第2実施形態におけるセンサ部12は、可変抵抗器型の位置検出センサとしたが、ホール素子などを用いた磁気式の位置検出センサであっても良い。
1 グリップベース
1a グリップ部
1b 延設部
1c 突出部
1d 把持部
1e 鍔部
1f 取付孔
1g 伝達部
1h 規制部
1k 当接部
1m フック部
1n 凸型係合部
2 センサ部
2a ロータ
2b 摺動子
2c 基板
2d 抵抗体パターン
2e カバー
2f 筒部
2g 摺動子保持部
2h 中央孔
2k 挿通孔
2m 凹型係合部
3 ねじりコイルばね
3a ばね部
3b 固定側端部
3c 可動側端部
4 スイッチ部
5 ハウジング
5a 収納空間
5b 復帰機構収納部
5c 壁部
5d カバー
5e ケース
5f 曲面部
5g スイッチ用窓部
5h カバー側側面
5k カバー側孔部
5m カバー側壁部
5n ケース側壁部
5p ケース側側面
5q ケース側孔部
5r 係止壁部
5s 孔部
5t 切り欠き部
6 プーリ
7 ワイヤ
8 引張コイルばね
8a コイルばね部
8b フック部
9 ばね留めピン
10 ワイヤ留めピン
11 グリップベース
11a グリップ部
11b 延設部
11c 突出部
11d 把持部
11e 鍔部
11f 取付孔
11g ガイド部
11h ピン溝
11k 係合溝
12 センサ部
12a ロータ
12b 摺動子
12c 基板
12d 抵抗体パターン
12e カバー
12f 筒部
12g 摺動子保持部
12h 中央孔
12k 挿通孔
12m 係合突部
14 スイッチ部
15 ハウジング
15a 収納空間
15b 復帰機構収納部
15c 壁部
15d カバー
15e ケース
15f 曲面部
15g スイッチ用窓部
15h カバー側側面
15k カバー側孔部
15m カバー側壁部
15n ケース側壁部
15p ケース側側面
15q ケース側孔部
15r ばね取付部
15s 孔部
15t 切り欠き部
15u ピン用孔
30 復帰機構
50 抜け止め機構
60 復帰機構
80 抜け止め機構
100 スロットル装置
200 スロットル装置
HD ハンドルバー

Claims (8)

  1. 自動二輪車のハンドルバーに対して回転可能に取り付けられるとともに、操作者から回転操作を受けるグリップ部が一体に取り付けられたグリップベースと、
    前記グリップベースに取り付けられ、前記グリップベースの回転量を検出するセンサ部と、
    前記グリップベースに取り付けられ、前記グリップベースを初期位置に復帰させる方向に付勢する復帰機構と、
    所定の機能を動作させるためのスイッチ部と、
    前記センサ部、前記復帰機構および前記スイッチ部を収納可能な収納空間を備えたハウジングと、を有するスロットル装置において、
    前記ハウジングは、前記収納空間に壁部によって仕切られた復帰機構収納部を有し、
    前記復帰機構は前記復帰機構収納部に配置され、
    前記センサ部は前記復帰機構収納部の壁部から離間して配置され、
    前記スイッチ部は前記センサ部と前記復帰機構収納部の壁部との間に配置され、
    前記グリップ部は前記ハウジングの前記センサ部が配置された側または前記復帰機構が配置された側のいずれかに配置され、
    前記グリップベースは前記グリップ部から突出するように延設された延設部を有し、前記センサ部または前記復帰機構の少なくとも一方は前記延設部に取り付けられ、
    前記グリップベースから前記復帰機構収納部内に突出した突出部と前記壁部とが係合し、抜け止め機構が形成されている、
    ことを特徴とするスロットル装置。
  2. 前記復帰機構は、ねじりコイルばねであり、
    前記ハウジングは前記壁部に切り欠き部を有し、
    前記ねじりコイルばねの一端は、前記グリップベースと一体に回動するように、前記切り欠き部を介して前記グリップベースに取り付けられているとともに、
    前記ねじりコイルばねの他端は、前記ハウジングに固定されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットル装置。
  3. 前記復帰機構は、
    前記グリップベースに一体的に設けられるプーリと、
    前記プーリに巻回されるワイヤと、
    一端が前記ワイヤに接続される引張コイルばねと、を有し、
    前記ハウジングは前記前記引張コイルばねを収納可能なばね取付部を、前記復帰機構収納部に連続して前記収納空間の外側に有し、
    前記引張コイルばねは前記ばね取付部に収納されるとともに、他端が前記ばね取付部に固定され、
    前記プーリは前記復帰機構収納部に収納されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスロットル装置。
  4. 前記グリップベースは、前記グリップ部が前記ハウジングの前記センサ部が配置された側に配置され、
    前記センサ部は前記延設部の根元側に取り付けられるとともに、前記復帰機構は前記延設部の先端側に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスロットル装置。
  5. 前記グリップベースは、前記グリップ部が前記ハウジングの前記復帰機構が配置された側に配置され、
    前記復帰機構は前記延設部の根元側に取り付けられるとともに、前記センサ部は前記延設部の先端側に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスロットル装置。
  6. 前記センサ部は、
    前記グリップベースに取り付けられるロータと、
    前記ロータに取り付けられる摺動子と、
    抵抗体パターンが設けられた基板と、を有し、
    前記摺動子が前記抵抗体パターンに摺接することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスロットル装置。
  7. 前記センサ部は、
    前記グリップベースに取り付けられるロータと、
    前記ロータに取り付けられる摺動子と、
    抵抗体パターンが設けられた基板と、を有し、
    前記摺動子が前記抵抗体パターンに摺接することを特徴とする請求項4に記載のスロットル装置。
  8. 前記センサ部は、
    前記グリップベースに取り付けられるロータと、
    前記ロータに取り付けられる摺動子と、
    抵抗体パターンが設けられた基板と、を有し、
    前記摺動子が前記抵抗体パターンに摺接することを特徴とする請求項5に記載のスロットル装置。
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