JP2019041932A - ミシンの足踏み式コントローラー - Google Patents
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Abstract
【課題】縫製前の準備作業を容易に行う。【解決手段】使用者の踏み込みによりミシンモーターの回転数を入力するための第1ペダル20と、使用者に押圧操作される第2ペダル30と、第1ペダルを支持する本体部40と、第2ペダルを支持する支持部50とを備え、支持部は、第2ペダルが第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置とに選択的に取り付け可能であり、糸切りペダルの押圧動作に連動して進退運動する伝達部材82が装備され、本体部は、第1ペダルの変位を検出する第一の素子71と、第2ペダルの押圧操作を検出する第二の素子72とを保持し、伝達部材の進退運動に連動して第二の素子に対して入力動作を行うスイッチリンク76,77が装備され、第2ペダルが第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置のいずれの場合にも、本体部と支持部の間を渡って、第二の素子に対して第2ペダルへの押圧操作を検出可能とする。【選択図】図7
Description
本発明は、ミシンの足踏み式コントローラーに関するものである。
従来のミシンの足踏み式コントローラーは、ミシンモーターを駆動させるコントロールペダルと、フットペダルの隣(例えば、左側)に設けられた糸切りを実行させる糸切りペダルとを備え、これらコントロールペダルと糸切りペダルは一つの筐体に設けられていた(例えば、特許文献1参照)。
そして、縫製を行う際には、使用者はコントロールペダルを踏み込んでミシンモーターを駆動させて縫製を実行し、糸切りの必要が生じると、コントロールペダルから足を離して糸切りペダルを操作していた。
そして、縫製を行う際には、使用者はコントロールペダルを踏み込んでミシンモーターを駆動させて縫製を実行し、糸切りの必要が生じると、コントロールペダルから足を離して糸切りペダルを操作していた。
ところで、コントロールペダルと糸切りペダルはいずれも足により入力操作が行われるが、コントロールペダルに対して糸切りペダルが左側と右側のいずれに設けられている方が、操作が容易となるかは、ミシンの使用者ごとに区々であった。
これに対応するために、コントロールペダルと糸切りペダルとを別々の筐体に設け、コントロールペダルの筐体の左側と右側のいずれにも糸切りペダルの筐体を取り付けることができるように構成された足踏み式コントローラーも考えられている。
これに対応するために、コントロールペダルと糸切りペダルとを別々の筐体に設け、コントロールペダルの筐体の左側と右側のいずれにも糸切りペダルの筐体を取り付けることができるように構成された足踏み式コントローラーも考えられている。
しかしながら、コントロールペダルと糸切りペダルとを別々の筐体に設けるとコントロールペダルの操作を検知する素子からの信号と糸切りペダルの操作を検知する信号とをミシンの制御装置に入力しなければならないことから、コントロールペダルの筐体から延びる信号伝達ケーブルと入力スイッチの筐体から延びる信号伝達ケーブルのそれぞれをミシンに接続しなければならず、縫製前の準備作業が繁雑となるという問題が生じるおそれがあった。
本発明は、上述の問題点に鑑み、縫製前の準備作業を容易にする足踏み式コントローラーを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、足踏み式コントローラーにおいて、
使用者の踏み込みにより位置が変位すると共にミシンモーターの回転数を入力するための第1ペダルと、
使用者に押圧操作されると共に特定の指示を入力するための第2ペダルと、
前記第1ペダルを位置変位可能に支持する本体部と、
前記第2ペダルを押圧操作可能に支持する支持部とを備え、
前記支持部は前記本体部に対して、前記第2ペダルが前記第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置とに選択的に取り付け可能であり、
前記本体部は、前記第1ペダルの変位を検出する第一の素子と、前記第2ペダルの前記押圧操作を検出する第二の素子とを保持し、
前記支持部は、前記第2ペダルの前記押圧操作に連動して、進退動作を行う伝達部材が装備され、
前記本体部は、前記伝達部材の前記進退動作に連動して前記第二の素子に対して入力動作を行うスイッチリンクが装備され、
前記第2ペダルが前記第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置のいずれの場合にも、前記本体部と前記支持部の間を渡って、前記第二の素子に対して前記第2ペダルへの押圧操作を検出させるための入力動作を可能としたことを特徴とする。
使用者の踏み込みにより位置が変位すると共にミシンモーターの回転数を入力するための第1ペダルと、
使用者に押圧操作されると共に特定の指示を入力するための第2ペダルと、
前記第1ペダルを位置変位可能に支持する本体部と、
前記第2ペダルを押圧操作可能に支持する支持部とを備え、
前記支持部は前記本体部に対して、前記第2ペダルが前記第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置とに選択的に取り付け可能であり、
前記本体部は、前記第1ペダルの変位を検出する第一の素子と、前記第2ペダルの前記押圧操作を検出する第二の素子とを保持し、
前記支持部は、前記第2ペダルの前記押圧操作に連動して、進退動作を行う伝達部材が装備され、
前記本体部は、前記伝達部材の前記進退動作に連動して前記第二の素子に対して入力動作を行うスイッチリンクが装備され、
前記第2ペダルが前記第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置のいずれの場合にも、前記本体部と前記支持部の間を渡って、前記第二の素子に対して前記第2ペダルへの押圧操作を検出させるための入力動作を可能としたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の足踏み式コントローラーにおいて、
前記第2ペダル及び前記支持部は、それらの前側部分と後側部分とが対称形状であることを特徴とする。
前記第2ペダル及び前記支持部は、それらの前側部分と後側部分とが対称形状であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の足踏み式コントローラーにおいて、
前記本体部と前記支持部の間には、凹部と凸部の嵌合により前記第2ペダルが前記第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置のいずれの場合にも前記支持部を装着可能とする着脱構造が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの足踏み式コントローラー。
前記本体部と前記支持部の間には、凹部と凸部の嵌合により前記第2ペダルが前記第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置のいずれの場合にも前記支持部を装着可能とする着脱構造が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの足踏み式コントローラー。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の足踏み式コントローラーにおいて、
前記第1ペダルに対して前記第2ペダル側に、前記第1ペダルの踏面に対して凸となる仕切り部を有することを特徴とする。
前記第1ペダルに対して前記第2ペダル側に、前記第1ペダルの踏面に対して凸となる仕切り部を有することを特徴とする。
本発明は、第2ペダルの押圧操作に連動して進退運動する伝達部材が支持部に装備され、伝達部材の進退運動によって連動して第二の素子に対して入力動作を行うスイッチリンクが本体部に装備され、第2ペダルが第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置のいずれの場合にも、本体部と支持部の間を渡って、第二の素子に対して第2ペダルへの押圧操作を検出させることを可能としている。
これにより、第二の素子を本体部に設けた状態で第2ペダルの押圧操作を検出することが可能となり、本体部と支持部とに第一の素子と第二の素子とを個別に装備する必要がないことから、本体部から引き出された一本のケーブルをミシン側に接続すれば良く、縫製前の準備作業を容易に行うことが可能となる。
これにより、第二の素子を本体部に設けた状態で第2ペダルの押圧操作を検出することが可能となり、本体部と支持部とに第一の素子と第二の素子とを個別に装備する必要がないことから、本体部から引き出された一本のケーブルをミシン側に接続すれば良く、縫製前の準備作業を容易に行うことが可能となる。
[ミシンの足踏み式コントローラーの実施例の全体構成]
以下、図を参照して本発明のミシンの足踏み式コントローラーの実施例を詳細に説明する。本発明によるミシンの足踏み式コントローラー1は、ミシンモーターの回転数(回転速度)を増減させると共に、特定の指示としての糸切りの実行を入力するための足踏み式コントローラーである。
図1は本発明のミシンの足踏み式コントローラー1の斜視図、図2は分解斜視図である。
以下、図を参照して本発明のミシンの足踏み式コントローラーの実施例を詳細に説明する。本発明によるミシンの足踏み式コントローラー1は、ミシンモーターの回転数(回転速度)を増減させると共に、特定の指示としての糸切りの実行を入力するための足踏み式コントローラーである。
図1は本発明のミシンの足踏み式コントローラー1の斜視図、図2は分解斜視図である。
ミシンの足踏み式コントローラー1は、図1及び図2に示すように、使用者の踏み込み量に応じて回動して位置が変位するコントロールペダル20(第1ペダル)と、使用者に押圧操作される糸切りペダル30(第2ペダル)と、コントロールペダル20を回動可能に支持する本体部40と、糸切りペダル30を押圧操作可能に支持する支持部50とを備えている。
なお、これらの部材は、いずれもプラスチック等で形成されている。
なお、これらの部材は、いずれもプラスチック等で形成されている。
上記足踏み式コントローラー1が水平面上に置かれた状態において、水平方向であって本体部40と支持部50が並んだ方向をX軸方向、水平方向であってX軸方向に直交する方向をY軸方向、これらに直交する方向をZ軸方向とする。また、図1に示すように、X軸方向の一方を「左」、他方を「右」とし、Y軸方向の一方を「前」、他方を「後」とし、Z軸方向の一方を「上」、他方を「下」とする。
[コントロールペダル]
コントロールペダル20は、使用者がミシンモーターの回転数(回転速度)を増減させるために踏み込みを行うための部材である。そして、コントロールペダル20は、その内部が中空であって底部が開放された直方体形状の筐体からなる。
コントロールペダル20は、その上面が、踏み込みが行われる踏面となっており、当該上面は略長方形状であり、その長辺がY軸方向、短辺がX軸方向に沿っている。さらに、コントロールペダル20は、前端部側が上方に付勢されておりその上面が前斜め上側に傾斜した状態で本体部40の上側に配置され、なおかつ、本体部40によりその後端部がX軸回りに回動可能に支持されている。また、コントロールペダル20の上面のほぼ全体には、X軸方向に沿った滑り止めの溝が複数並んで形成されている。
つまり、コントロールペダル20の上面が前斜め上側に傾斜した状態から前記付勢力に抗した踏み込みにより回動し、回動角度量(変位量)が大きくなるにつれて、ミシンモーターの回転数の操作入力量も増加する。
コントロールペダル20は、使用者がミシンモーターの回転数(回転速度)を増減させるために踏み込みを行うための部材である。そして、コントロールペダル20は、その内部が中空であって底部が開放された直方体形状の筐体からなる。
コントロールペダル20は、その上面が、踏み込みが行われる踏面となっており、当該上面は略長方形状であり、その長辺がY軸方向、短辺がX軸方向に沿っている。さらに、コントロールペダル20は、前端部側が上方に付勢されておりその上面が前斜め上側に傾斜した状態で本体部40の上側に配置され、なおかつ、本体部40によりその後端部がX軸回りに回動可能に支持されている。また、コントロールペダル20の上面のほぼ全体には、X軸方向に沿った滑り止めの溝が複数並んで形成されている。
つまり、コントロールペダル20の上面が前斜め上側に傾斜した状態から前記付勢力に抗した踏み込みにより回動し、回動角度量(変位量)が大きくなるにつれて、ミシンモーターの回転数の操作入力量も増加する。
[本体部]
本体部40は、内部が中空であって上部が開放された直方体形状の筐体からなり、その内部には、コントロールペダル20の変位を電気的に検出する第一の素子第一の素子としてのスライド式可変抵抗器71と、糸切りペダル30に対する糸切りの指示入力を電気的に検出する第二の素子としてのマイクロスイッチ72等を格納している。
本体部40は、平面視でコントロールペダル20より一回り小さい長方形状であり、丁度、コントロールペダル20の内部に収容可能な大きさとなっている。
また、本体部40の底部には、X軸方向の全幅に渡って凹溝41が形成されており、当該凹溝41のY軸方向幅とZ軸方向の深さは全長に渡って均一となっている。そして、この凹溝41に対して左右いずれからも支持部50が着脱可能となっている。凹溝41に対する支持部50の取付構造については後述する。
本体部40は、内部が中空であって上部が開放された直方体形状の筐体からなり、その内部には、コントロールペダル20の変位を電気的に検出する第一の素子第一の素子としてのスライド式可変抵抗器71と、糸切りペダル30に対する糸切りの指示入力を電気的に検出する第二の素子としてのマイクロスイッチ72等を格納している。
本体部40は、平面視でコントロールペダル20より一回り小さい長方形状であり、丁度、コントロールペダル20の内部に収容可能な大きさとなっている。
また、本体部40の底部には、X軸方向の全幅に渡って凹溝41が形成されており、当該凹溝41のY軸方向幅とZ軸方向の深さは全長に渡って均一となっている。そして、この凹溝41に対して左右いずれからも支持部50が着脱可能となっている。凹溝41に対する支持部50の取付構造については後述する。
[糸切りペダル]
糸切りペダル30及び支持部50は、前述したように、本体部40の左右いずれに対しても着脱可能である。
そして、図1は本体部40の右側に糸切りペダル30及び支持部50を取り付けた状態を示し、図3は本体部40の左側に糸切りペダル30及び支持部50を取り付けた状態を示している。
糸切りペダル30及び支持部50は、コントロールペダル20の右側に取り付けられた場合には、本体部40の右側に糸切りペダル30が位置する向きとなり、コントロールペダル20の左側に取り付けられた場合には、Z軸回りに180°回転して本体部40の左側に糸切りペダル30が位置する向きとなる。
以下の説明では、特にことわりがない場合には、糸切りペダル30及び支持部50がコントロールペダル20の右側に取り付けられた状態であることを前提として、糸切りペダル30及び支持部50の各部の配置及び向きについて説明する。
糸切りペダル30及び支持部50は、前述したように、本体部40の左右いずれに対しても着脱可能である。
そして、図1は本体部40の右側に糸切りペダル30及び支持部50を取り付けた状態を示し、図3は本体部40の左側に糸切りペダル30及び支持部50を取り付けた状態を示している。
糸切りペダル30及び支持部50は、コントロールペダル20の右側に取り付けられた場合には、本体部40の右側に糸切りペダル30が位置する向きとなり、コントロールペダル20の左側に取り付けられた場合には、Z軸回りに180°回転して本体部40の左側に糸切りペダル30が位置する向きとなる。
以下の説明では、特にことわりがない場合には、糸切りペダル30及び支持部50がコントロールペダル20の右側に取り付けられた状態であることを前提として、糸切りペダル30及び支持部50の各部の配置及び向きについて説明する。
糸切りペダル30は、使用者がミシンに糸切りを実行させるために足で押圧操作を行うための部材であり、押圧操作が行われる天板部31と、天板部31の下面側において矩形枠状の側壁部32とが一体的に形成されている。
つまり、側壁部32は、前後左右の四方を囲繞する側壁からなり、その上部が天板部31で閉塞され、下部は開放されている。
つまり、側壁部32は、前後左右の四方を囲繞する側壁からなり、その上部が天板部31で閉塞され、下部は開放されている。
天板部31は、略長方形状であり、その長辺がY軸方向、短辺がX軸方向に沿っている。そして、天板部31の左端部は、Y軸方向の幅が幾分狭くなっており、当該左端部が支持部50によりY軸回りに回動可能に支持されている。つまり、糸切りペダル30は、使用者からの押圧操作により全体的に回動し、その右端部が下降することで入力操作が行われる。
そして、天板部31の上面における前端部には、X軸方向のほぼ全幅に渡って前斜め下に傾斜したテーパ部311が設けられ、天板部31の上面における後端部には、X軸方向のほぼ全幅に渡って後斜め下に傾斜したテーパ部312が設けられている。
また、コントロールペダル20のテーパ部311,312を除いた上面のほぼ全体には、Y軸方向に沿った滑り止めの溝が複数並んで形成されている。
そして、天板部31の上面における前端部には、X軸方向のほぼ全幅に渡って前斜め下に傾斜したテーパ部311が設けられ、天板部31の上面における後端部には、X軸方向のほぼ全幅に渡って後斜め下に傾斜したテーパ部312が設けられている。
また、コントロールペダル20のテーパ部311,312を除いた上面のほぼ全体には、Y軸方向に沿った滑り止めの溝が複数並んで形成されている。
[支持部]
支持部50は、Y−Z平面に沿って立設され、糸切りペダル30を回動可能に支持する支持壁51と、支持壁51の下端部から右方に延出された水平な支持板52と、支持板52の上面において後述する連結リンク81及び直動リンク82を格納する格納部53と、支持壁51から左方に延出された挿入部54とを備え、これらは一体的に形成されている。
支持部50は、Y−Z平面に沿って立設され、糸切りペダル30を回動可能に支持する支持壁51と、支持壁51の下端部から右方に延出された水平な支持板52と、支持板52の上面において後述する連結リンク81及び直動リンク82を格納する格納部53と、支持壁51から左方に延出された挿入部54とを備え、これらは一体的に形成されている。
支持壁51は、その長手方向がY軸方向に沿っており、その中央部が凹状に凹むと共に当該凹みに糸切りペダル30の左端部が嵌合し、当該糸切りペダル30を回動可能に支持している。
支持板52は、X−Y平面に沿った平板であり、糸切りペダル30の下方に位置している。この支持板52は、糸切りペダル30の右端部より幾分右方まで延出されており、前後方向について糸切りペダル30より長くなっている。
支持板52は、X−Y平面に沿った平板であり、糸切りペダル30の下方に位置している。この支持板52は、糸切りペダル30の右端部より幾分右方まで延出されており、前後方向について糸切りペダル30より長くなっている。
格納部53は、前後左右の四方を囲繞する側壁部を備え、その下部が支持板52で閉塞され、上部は開放されている。また、格納部53は、平面視で糸切りペダル30の側壁部32より一回り小さい長方形状であり、側壁部32の内部に収容可能な大きさとなっている。
挿入部54は、支持壁51の左面下端部から左方に延出された、X軸方向に沿った長尺の板状部材であり、そのY軸方向幅及びZ軸方向の厚さが全長に渡って均一となっている。
そして、この挿入部54のY軸方向幅及びZ軸方向の厚さは、本体部40の底部に形成された凹溝41のY軸方向幅及びZ軸方向の深さに略一致しており(厳密には凹溝41よりも幅と厚さが僅かに小さくなっている)、凹溝41の下方から挿入部54を挿入することができる。
なお、この挿入部54は、当該挿入部54が左方を向いた状態(糸切りペダル30がコントロールペダル20の右側に配置される状態)に限らず、挿入部54が右方を向いた状態(糸切りペダル30がコントロールペダル20の左側に配置される状態)でも凹溝41の下方から挿入することができる。
そして、この挿入部54のY軸方向幅及びZ軸方向の厚さは、本体部40の底部に形成された凹溝41のY軸方向幅及びZ軸方向の深さに略一致しており(厳密には凹溝41よりも幅と厚さが僅かに小さくなっている)、凹溝41の下方から挿入部54を挿入することができる。
なお、この挿入部54は、当該挿入部54が左方を向いた状態(糸切りペダル30がコントロールペダル20の右側に配置される状態)に限らず、挿入部54が右方を向いた状態(糸切りペダル30がコントロールペダル20の左側に配置される状態)でも凹溝41の下方から挿入することができる。
糸切りペダル30と支持部50は、糸切りペダル30が支持部50に取り付けられた状態で、前後方向について対称、即ち、その前側部分と後側部分の外形が対称形状となっている。従って、糸切りペダル30と支持部50が本体部40の左右いずれに装着された場合でも、同じ配置に糸切りペダル30が位置し、糸切りペダル30の同じ形状が使用者側に現れるので、コントロールペダル20に対して糸切ペダル30が左右いずれに配置された場合でも偏りがなく均一な操作性を維持することができる。
[本体部と支持部の着脱構造]
図4は着脱構造60の斜視図、図5は断面図である。
本体部40の凹溝41と支持部50の挿入部54の間には、凹部と凸部の嵌合により本体部40の左側と右側のいずれにも支持部50を着脱可能とする着脱構造60が設けられている。
この着脱構造60は、凹溝41の底面に設けられた二つの円筒状の突起61と、挿入部54を上下に貫通し、これらの突起61が挿入可能な挿入孔62(図2参照)と、挿入孔62に挿入された突起61が抜けないように保持するスライド板63とを備えている。
図4は着脱構造60の斜視図、図5は断面図である。
本体部40の凹溝41と支持部50の挿入部54の間には、凹部と凸部の嵌合により本体部40の左側と右側のいずれにも支持部50を着脱可能とする着脱構造60が設けられている。
この着脱構造60は、凹溝41の底面に設けられた二つの円筒状の突起61と、挿入部54を上下に貫通し、これらの突起61が挿入可能な挿入孔62(図2参照)と、挿入孔62に挿入された突起61が抜けないように保持するスライド板63とを備えている。
凹溝41の底面において、二つの突起61はX軸方向に沿って並んで設けられており、凹溝41の左端部から左側の突起61までの距離と凹溝41の右端部から右側の突起61までの距離とが等しくなるように配置されている。
それぞれ突起61が挿入される二つの挿入孔62は、挿入部54において、X軸方向に沿って並んで形成されている。これら挿入孔62の間隔は、二つの突起61の間隔と等しくなっている。
それぞれ突起61が挿入される二つの挿入孔62は、挿入部54において、X軸方向に沿って並んで形成されている。これら挿入孔62の間隔は、二つの突起61の間隔と等しくなっている。
つまり、支持部50は、糸切りペダル30を右側に向けた状態でも左側に向けた状態でも、二つの突起61を二つの挿入孔62に挿入して装着することができる。
また、凹溝41の左端部から左側の突起61までの距離と凹溝41の右端部から右側の突起61までの距離とが等しいので、糸切りペダル30を右側に向けた状態で支持部50を本体部40に取り付けた場合と糸切りペダル30を左側に向けた状態で支持部50を本体部40に取り付けた場合とで、糸切りペダル30の配置が左右方向に対称となり、左右いずれの場合でも偏りがなく均一な操作性を維持することができる。
また、凹溝41の左端部から左側の突起61までの距離と凹溝41の右端部から右側の突起61までの距離とが等しいので、糸切りペダル30を右側に向けた状態で支持部50を本体部40に取り付けた場合と糸切りペダル30を左側に向けた状態で支持部50を本体部40に取り付けた場合とで、糸切りペダル30の配置が左右方向に対称となり、左右いずれの場合でも偏りがなく均一な操作性を維持することができる。
挿入部54は、底面側が肉盗み構造となっており、挿入部54の外縁部を除いて上方に凹状となっており、その内側において、スライド板63が装備されている。
このスライド板63は、長尺平板状であり、その長手方向がX軸方向に沿うように延在している。
さらに、スライド板63は、短手方向の両端部が断面L字状のスライド支持部64によって挿入部54の底部においてその長手方向に沿ってスライド可能に支持されている。
このスライド板63は、長尺平板状であり、その長手方向がX軸方向に沿うように延在している。
さらに、スライド板63は、短手方向の両端部が断面L字状のスライド支持部64によって挿入部54の底部においてその長手方向に沿ってスライド可能に支持されている。
そして、スライド板63における挿入部54の二つの挿入孔62に対応する各位置には、それぞれ挿入孔62と内径が等しい円形部651と当該円形部651に連なって左方に向かって延びるスリット部652とからなるロック孔65が貫通形成されている。なお、二つのロック孔65のスリット部652の両方が左右いずれかの同じ方向に延びていれば良いので、右方に向かって形成されていても良い。
各ロック孔65の円形部651の直径に対してスリット部652のY軸方向幅は狭くなっている。
これに対して、図5に示すように、各突起61には、その下端部より幾分上となる位置であって、その外周におけるY軸方向の両側にX軸方向に沿った溝611が形成されている。突起61は、これら二つの溝611の形成位置におけるY軸方向幅がスリット部652の幅より僅かに狭くなっている。
本体部40の凹溝41内の二つの突起61を挿入部54の二つの挿入孔62に上から挿入し、さらに、スライド板63の二つのロック孔65の円形部651に挿入してから(図4(A)、図5(B)参照)、スライド板63を右方にスライド操作する。これにより、各突起61の溝611にロック孔65のスリット部652の縁部が入り込み、各突起61はZ軸方向について拘束され、本体部40に対して支持部50を固定装着することができる(図4(B)参照)。
これに対して、図5に示すように、各突起61には、その下端部より幾分上となる位置であって、その外周におけるY軸方向の両側にX軸方向に沿った溝611が形成されている。突起61は、これら二つの溝611の形成位置におけるY軸方向幅がスリット部652の幅より僅かに狭くなっている。
本体部40の凹溝41内の二つの突起61を挿入部54の二つの挿入孔62に上から挿入し、さらに、スライド板63の二つのロック孔65の円形部651に挿入してから(図4(A)、図5(B)参照)、スライド板63を右方にスライド操作する。これにより、各突起61の溝611にロック孔65のスリット部652の縁部が入り込み、各突起61はZ軸方向について拘束され、本体部40に対して支持部50を固定装着することができる(図4(B)参照)。
なお、スライド板63を再び左方にスライドさせると、各突起61の拘束状態が解かれ、本体部40に対して支持部50を分離することができる。
ちなみに、コントロールペダル20の左側に糸切りペダル30が配置されるように支持部50を装着する場合には、挿入部54の延出端部が右方を向いた状態で凹溝41に挿入し、スライド板63を左方にスライドさせることで装着することができ、右方にスライドさせることで分離することができる。
ちなみに、コントロールペダル20の左側に糸切りペダル30が配置されるように支持部50を装着する場合には、挿入部54の延出端部が右方を向いた状態で凹溝41に挿入し、スライド板63を左方にスライドさせることで装着することができ、右方にスライドさせることで分離することができる。
[本体部の内部構成]
図6(A)は本体部40及びその内部構成を示す平面図、図6(B)は本体部40内に格納された後述するマイクロスイッチ72の作動状態を示す平面図である。
図示のように、本体部40の内部には、コントロールペダル20の変位を検出する第一の素子としてのスライド式可変抵抗器71と、糸切りの指示入力を検出する第二の素子としてのマイクロスイッチ72と、コントロールペダル20の変位をスライド式可変抵抗器71に伝達するローラー73及びローラー台部材74と、糸切りペダル30に入力された押圧操作をマイクロスイッチ72に検出させるための右スイッチリンク76及び左スイッチリンク77により構成されるスイッチリンクと、コントロールペダル20の踏み込み操作に反発する弾性体であるコイルバネ79とが格納されている。
図6(A)は本体部40及びその内部構成を示す平面図、図6(B)は本体部40内に格納された後述するマイクロスイッチ72の作動状態を示す平面図である。
図示のように、本体部40の内部には、コントロールペダル20の変位を検出する第一の素子としてのスライド式可変抵抗器71と、糸切りの指示入力を検出する第二の素子としてのマイクロスイッチ72と、コントロールペダル20の変位をスライド式可変抵抗器71に伝達するローラー73及びローラー台部材74と、糸切りペダル30に入力された押圧操作をマイクロスイッチ72に検出させるための右スイッチリンク76及び左スイッチリンク77により構成されるスイッチリンクと、コントロールペダル20の踏み込み操作に反発する弾性体であるコイルバネ79とが格納されている。
コイルバネ79は、本体部40の内部における左前端部と右前端部の二箇所において、Z軸方向に沿って設けられている。これらコイルバネ79の各々の上端部は、コントロールペダル20の底面に当接して、コントロールペダル20の踏み込み操作に対する上方への反発力を付与している。
スライド式可変抵抗器71の抵抗値は、図示しないスライド部の位置がY軸方向に沿って移動すると増減する。足踏み式コントローラー1がミシンに接続された場合に、ミシン側においてスライド式可変抵抗器71の抵抗値が検出され、その抵抗値に応じてミシンモーターの回転速度を決定する制御が行われる。
ローラー台部材74は、Y軸方向へスライド可能であり、スライド式可変抵抗器71のスライド部に連結されている。
ローラー台部材74には、ローラー73がX軸回りに回動可能に装備されている。
ローラー台部材74には、ローラー73がX軸回りに回動可能に装備されている。
ローラー73は、コントロールペダル20の底面に設けられ傾斜形状のカム(図示なし)に当接する。従って、コントロールペダル20を踏み込むと、ローラー73を介して、ローラー台部材74が傾斜形状のカムに押圧されて前方に移動し、連結されたスライド式可変抵抗器71のスライド部は前方にスライド移動する。これにより、スライド式可変抵抗器71の抵抗値がコントロールペダル20の踏み込み量に応じて変化するので、コントロールペダル20の踏み込み量をミシン側においてスライド式可変抵抗器71の抵抗値から検出することができる。
マイクロスイッチ72は、本体部40の内側後部に配置されており、前後方向に回動する入力部721を有している。そして、足踏み式コントローラー1がミシンに接続された場合に、マイクロスイッチ72の入力部721が後方に押圧されて回動すると閉路状態となり、これをミシン側で糸切りの指示入力として検出することができる。
スライド式可変抵抗器71とマイクロスイッチ72がいずれも本体部40内に配置されているので、スライド式可変抵抗器71とミシンとの間で信号を送受する配線L1とマイクロスイッチ72とミシンとの間で信号を送受する配線L2とを一本のケーブルKにまとめることができる。
スライド式可変抵抗器71とマイクロスイッチ72がいずれも本体部40内に配置されているので、スライド式可変抵抗器71とミシンとの間で信号を送受する配線L1とマイクロスイッチ72とミシンとの間で信号を送受する配線L2とを一本のケーブルKにまとめることができる。
右スイッチリンク76はベルクランク状であって、段ネジ761により本体部40に対してZ軸回りに回動可能に軸支されており、この軸支されている位置から前方に延出された入力アーム762と左方に延出された出力アーム763とを備えている。
そして、図6(A)に示すように、入力アーム762の回動端部には、右側に突出した受動突起764が形成されており、当該受動突起764は、本体部40の右側壁42に貫通形成された開口部421内に左側から挿入されている。なお、受動突起764は、開口部421の外側(右側)には突出しない突出長さに設定されている。
そして、図6(A)に示すように、入力アーム762の回動端部には、右側に突出した受動突起764が形成されており、当該受動突起764は、本体部40の右側壁42に貫通形成された開口部421内に左側から挿入されている。なお、受動突起764は、開口部421の外側(右側)には突出しない突出長さに設定されている。
また、右スイッチリンク76の出力アーム763の回動端部には、左スイッチリンク77に連動して回動するための連動突起767と、後方に突出した能動突起765とが形成されている。
当該能動突起765は、マイクロスイッチ72の入力部721に前方から当接している。
また、この能動突起765は、前後方向に撓む板バネ766を介して出力アーム763に支持されている。
そして、前述した受動突起764が開口部421の外側から左方に押し込まれると、右スイッチリンク76は上方から見て反時計方向に回動し、能動突起765がマイクロスイッチ72の入力部721を後方に押し込んで閉路状態にすることができる。
当該能動突起765は、マイクロスイッチ72の入力部721に前方から当接している。
また、この能動突起765は、前後方向に撓む板バネ766を介して出力アーム763に支持されている。
そして、前述した受動突起764が開口部421の外側から左方に押し込まれると、右スイッチリンク76は上方から見て反時計方向に回動し、能動突起765がマイクロスイッチ72の入力部721を後方に押し込んで閉路状態にすることができる。
左スイッチリンク77はベルクランク状であって、段ネジ771により本体部40に対してZ軸回りに回動可能に軸支されており、この軸支されている位置から前方に延出された入力アーム772と右方に延出された出力アーム773とを備えている。
そして、図6(A)に示すように、入力アーム772の回動端部には、左側に突出した受動突起774が形成されており、当該受動突起774は、本体部40の左側壁43に貫通形成された開口部431内に右側から挿入されている。なお、受動突起774は、開口部431の外側(左側)には突出しない突出長さに設定されている。
そして、図6(A)に示すように、入力アーム772の回動端部には、左側に突出した受動突起774が形成されており、当該受動突起774は、本体部40の左側壁43に貫通形成された開口部431内に右側から挿入されている。なお、受動突起774は、開口部431の外側(左側)には突出しない突出長さに設定されている。
また、左スイッチリンク77の出力アーム773の回動端部には長穴状の貫通孔775が上下方向に貫通形成されており、右スイッチリンク76の連動突起767が下から遊挿されている。
従って、前述した受動突起774が開口部431の外側から右方に押し込まれると、左スイッチリンク77は上方から見て時計方向に回動し、貫通孔775と連動突起767を介して右スイッチリンク76が反時計方向に連動的に回動する。これにより、能動突起765がマイクロスイッチ72の入力部721を後方に押し込んで閉路状態にすることができる。
なお、左スイッチリンク77は、図示しないバネにより反時計方向へ回動するように弾性力が付与されており、右スイッチリンク76及び左スイッチリンク77は、外力を受けない限り、マイクロスイッチ72を閉路にしない状態に維持される。
従って、前述した受動突起774が開口部431の外側から右方に押し込まれると、左スイッチリンク77は上方から見て時計方向に回動し、貫通孔775と連動突起767を介して右スイッチリンク76が反時計方向に連動的に回動する。これにより、能動突起765がマイクロスイッチ72の入力部721を後方に押し込んで閉路状態にすることができる。
なお、左スイッチリンク77は、図示しないバネにより反時計方向へ回動するように弾性力が付与されており、右スイッチリンク76及び左スイッチリンク77は、外力を受けない限り、マイクロスイッチ72を閉路にしない状態に維持される。
[支持部の格納部の内部構成]
図7(A)は支持部50の格納部53の内部構成を示す斜視図であり、図7(B)は糸切りペダル30の押圧操作が行われた状態での格納部53の内部構成の斜視図である。
格納部53内には、糸切りペダル30の押圧操作により、連動して進退動作を行う伝達部材としての連結リンク81及び直動リンク82が格納されている。
図7(A)は支持部50の格納部53の内部構成を示す斜視図であり、図7(B)は糸切りペダル30の押圧操作が行われた状態での格納部53の内部構成の斜視図である。
格納部53内には、糸切りペダル30の押圧操作により、連動して進退動作を行う伝達部材としての連結リンク81及び直動リンク82が格納されている。
連結リンク81は、一端部が糸切りペダル30の底面側にY軸回りに回動可能に連結され、他端部が直動リンク82の一端部(右端部)にY軸回りに回動可能に連結されている。
直動リンク82は、X軸方向に沿って配置されており、格納部53内においてX軸方向に沿って滑動可能に支持されている。
一方、連結リンク81は、右斜め上方向に沿って傾斜した状態で配置されているので、糸切りペダル30の押圧操作により連結リンク81の一端部が下方に押圧されると、図7(B)に示すように、当該一端部が下方に移動することで他端部が左方に移動し、これに伴って直動リンク82も全体が左方に移動する。
直動リンク82は、X軸方向に沿って配置されており、格納部53内においてX軸方向に沿って滑動可能に支持されている。
一方、連結リンク81は、右斜め上方向に沿って傾斜した状態で配置されているので、糸切りペダル30の押圧操作により連結リンク81の一端部が下方に押圧されると、図7(B)に示すように、当該一端部が下方に移動することで他端部が左方に移動し、これに伴って直動リンク82も全体が左方に移動する。
直動リンク82の他端部(左端部)は、X−Y平面に沿った長尺平板状に形成された操作片821を有しており、格納部53の左端部から支持壁51の左面まで貫通した開口部511内に配置されている。
糸切りペダル30が押圧操作されていない状態では図7(A)に示すように、直動リンク82の操作片821は、その先端部が開口部511内に退避しており、糸切りペダル30が押圧操作されると、図7(B)に示すように、操作片821の先端部は開口部511から左方に突出する。
糸切りペダル30が押圧操作されていない状態では図7(A)に示すように、直動リンク82の操作片821は、その先端部が開口部511内に退避しており、糸切りペダル30が押圧操作されると、図7(B)に示すように、操作片821の先端部は開口部511から左方に突出する。
コントロールペダル20の右側に糸切りペダル30が位置するように支持部50を取り付けた状態において、支持壁51の開口部511は、本体部40の右側壁42の開口部421に近接対向する配置となっている。このため、糸切りペダル30の押圧操作により操作片821の先端部が開口部511から左方に突出すると、開口部421内に挿入され、本体部40内の右スイッチリンク76の受動突起764を左方に押し込むため、右スイッチリンク76が段ネジ761を中心に反時計方向へ回動し、能動突起765によってマイクロスイッチ72を閉路状態にすることができる。
また、本体部40の右側壁42を右側から見た場合における、凹溝41に対する開口部421の相対的な配置と、本体部40の左側壁43を左側から見た場合における、凹溝41に対する開口部431の相対的な配置は一致している。
このため、コントロールペダル20の左側に糸切りペダル30が位置するように支持部50を取り付けた場合には、支持壁51の開口部511は、本体部40の左側壁43の開口部431に近接対向する配置となる。このため、糸切りペダル30の押圧操作により操作片821の先端部が開口部511から右方に突出すると、開口部431内に挿入され、本体部40内の左スイッチリンク77の受動突起774を右方に押し込むため、左スイッチリンク77が段ネジ771を中心に時計方向へ回動し、連動突起767を介して右スイッチリンク76が段ネジ761を中心に反時計方向へ回動され、能動突起765によってマイクロスイッチ72を閉路状態にすることができる。
このため、コントロールペダル20の左側に糸切りペダル30が位置するように支持部50を取り付けた場合には、支持壁51の開口部511は、本体部40の左側壁43の開口部431に近接対向する配置となる。このため、糸切りペダル30の押圧操作により操作片821の先端部が開口部511から右方に突出すると、開口部431内に挿入され、本体部40内の左スイッチリンク77の受動突起774を右方に押し込むため、左スイッチリンク77が段ネジ771を中心に時計方向へ回動し、連動突起767を介して右スイッチリンク76が段ネジ761を中心に反時計方向へ回動され、能動突起765によってマイクロスイッチ72を閉路状態にすることができる。
[足踏み式コントローラーの使用動作]
足踏み式コントローラー1の使用動作について説明する。
コントロールペダル20に対して糸切りペダル30を右側に配置する場合には、支持部50の挿入部54が左方を向いた状態で、二つの突起61を二つの挿入孔62に挿入し、スライド板63を右方にスライドさせる(図4(A)、図4(B)参照)。これにより、各突起61の溝611にスライド板63のスリット部652の縁部が入り込み、本体部40に対して支持部50が固定装着される。
足踏み式コントローラー1の使用動作について説明する。
コントロールペダル20に対して糸切りペダル30を右側に配置する場合には、支持部50の挿入部54が左方を向いた状態で、二つの突起61を二つの挿入孔62に挿入し、スライド板63を右方にスライドさせる(図4(A)、図4(B)参照)。これにより、各突起61の溝611にスライド板63のスリット部652の縁部が入り込み、本体部40に対して支持部50が固定装着される。
そして、足踏み式コントローラー1のケーブルKがミシンに接続され、コントロールペダル20が踏み込まれると、ミシンモーターが駆動を開始して縫製が開始されると共に、コントロールペダル20の踏み込み量に応じてスライド式可変抵抗器71のスライド部の位置が移動して、踏み込み量に応じた抵抗値がミシン側で検出されてミシンモーターの回転数が制御される。
また、糸切りペダル30が押圧操作されると、連結リンク81と直動リンク82が動作して、直動リンク82の操作片821の先端部が開口部511から左方に突出し、開口部421内の右スイッチリンク76の受動突起764を左方に押し込むことでマイクロスイッチ72を閉路状態にする。これにより、ミシン側では糸切りペダル30が押圧操作を検出することができ、糸切りを実行する。
また、糸切りペダル30が押圧操作されると、連結リンク81と直動リンク82が動作して、直動リンク82の操作片821の先端部が開口部511から左方に突出し、開口部421内の右スイッチリンク76の受動突起764を左方に押し込むことでマイクロスイッチ72を閉路状態にする。これにより、ミシン側では糸切りペダル30が押圧操作を検出することができ、糸切りを実行する。
また、コントロールペダル20に対して糸切りペダル30を左側に配置する場合には、支持部50の挿入部54が右方を向いた状態で、二つの突起61を二つの挿入孔62に挿入し、スライド板63を左方にスライドさせる。これにより、本体部40に対して支持部50が固定装着される(図2参照)。
そして、足踏み式コントローラー1のケーブルKがミシンに接続され、コントロールペダル20が踏み込まれると、スライド式可変抵抗器71により踏み込み量に応じた抵抗値がミシン側で検出されてミシンモーターの回転数が制御される。
また、糸切りペダル30が押圧操作されると、連結リンク81と直動リンク82が動作して、直動リンク82の操作片821の先端部が開口部511から右方に突出し、開口部431内の左スイッチリンク77の受動突起774を右方に押し込むことでマイクロスイッチ72を閉路状態にする。これにより、ミシン側では糸切りの指令信号を検出して糸切りを実行する。
また、糸切りペダル30が押圧操作されると、連結リンク81と直動リンク82が動作して、直動リンク82の操作片821の先端部が開口部511から右方に突出し、開口部431内の左スイッチリンク77の受動突起774を右方に押し込むことでマイクロスイッチ72を閉路状態にする。これにより、ミシン側では糸切りの指令信号を検出して糸切りを実行する。
[実施形態の技術的効果]
上記足踏み式コントローラー1は、糸切りペダル30の押圧操作に連動して、本体部40に設けられた開口部421又は431を通じて、本体部40と支持部50の間を渡って、糸切りペダル30の押圧操作に連動して進退する直動リンク82を支持部50の格納部53に装備し、直動リンク82の進退運動によって回動してマイクロスイッチ72に対して入力動作を行う右スイッチリンク76と左スイッチリンク77を本体部40に装備している。
これにより、マイクロスイッチ72を本体部40に設けた状態で糸切りペダル30の押圧操作を検出することが可能となり、ミシンモーターの回転数制御のためのスライド式可変抵抗器71と糸切り信号検出のためのマイクロスイッチ72の両方が本体部に装備されていることから、本体部40から引き出された一本のケーブルKをミシン側に接続すれば良く、縫製前の準備作業を容易に行うことが可能となる。
上記足踏み式コントローラー1は、糸切りペダル30の押圧操作に連動して、本体部40に設けられた開口部421又は431を通じて、本体部40と支持部50の間を渡って、糸切りペダル30の押圧操作に連動して進退する直動リンク82を支持部50の格納部53に装備し、直動リンク82の進退運動によって回動してマイクロスイッチ72に対して入力動作を行う右スイッチリンク76と左スイッチリンク77を本体部40に装備している。
これにより、マイクロスイッチ72を本体部40に設けた状態で糸切りペダル30の押圧操作を検出することが可能となり、ミシンモーターの回転数制御のためのスライド式可変抵抗器71と糸切り信号検出のためのマイクロスイッチ72の両方が本体部に装備されていることから、本体部40から引き出された一本のケーブルKをミシン側に接続すれば良く、縫製前の準備作業を容易に行うことが可能となる。
また、糸切りペダル30及び支持部50は、それらの前側部分と後側部分とが対称形状であることから、糸切りペダル30がコントロールペダル20の右側に配置された場合と糸切りペダル30がコントロールペダル20の左側に配置された場合とで、対称となる配置に糸切りペダル30が位置し、糸切りペダル30の対称形状が使用者側に現れるので、左右いずれの場合でも偏りがなく均一な操作性を維持することが可能となる。
また、本体部40と支持部50の間には、凹部としての挿入孔62と凸部としての突起61の嵌合により、糸切りペダル30がコントロールペダル20の左側となる配置と右側となる配置のいずれにも支持部50を装着可能とする着脱構造60が設けられている。
これにより、ねじ回し等の工具を使用せずに糸切りペダル30の配置を容易に変更することが可能となる。
これにより、ねじ回し等の工具を使用せずに糸切りペダル30の配置を容易に変更することが可能となる。
[変形例]
図8は足踏み式コントローラーの変形例を示す斜視図、図9は側面図である。
この足踏み式コントローラー1Aは、コントロールペダル20の踏面に対して凸となる仕切り部33Aを有することを特徴とし、それ以外の構成については前述した足踏み式コントローラー1と同一なので同符号を付して重複する説明は省略する。
図8は足踏み式コントローラーの変形例を示す斜視図、図9は側面図である。
この足踏み式コントローラー1Aは、コントロールペダル20の踏面に対して凸となる仕切り部33Aを有することを特徴とし、それ以外の構成については前述した足踏み式コントローラー1と同一なので同符号を付して重複する説明は省略する。
この足踏み式コントローラー1Aは、糸切りペダル30Aの左端部(糸切りペダル30Aがコントロールペダル20に対して右側となる配置を前提とする)において、Y軸方向に沿った凸条の仕切り部33Aが形成されている。この仕切り部33Aは、コントロールペダル20の上面(踏面)に対して凸となる高さで上方に突出している。
このような仕切り部33Aを設けることにより、ミシンの使用者は、コントロールペダル20の上面から一旦、足を離した状態にしないと、糸切りペダル30を押圧操作することができないので、コントロールペダル20を踏み込んだままの状態で糸切りペダル30を操作することを抑制することが可能となり、ミシン機構部を保護することが可能となる。
なお、仕切り部33Aは、糸切りペダル30Aに限らず、他の部材、例えば、支持部50の支持壁51に設けてもよい。
また、仕切り部33Aは、糸切りペダル30の回動支点軸上に設けられている上に、コントロールペダル20の上面(踏面)に対して凸となる高さに設定されている為、仕切り部33Aを踏み込んでも糸切りペダル30は回動せず、糸切りペダル30を操作する時に誤ってコントロールペダル20を踏み込んでしまう事を防止するストッパーとしての機能を有している。
なお、仕切り部33Aは、糸切りペダル30Aに限らず、他の部材、例えば、支持部50の支持壁51に設けてもよい。
また、仕切り部33Aは、糸切りペダル30の回動支点軸上に設けられている上に、コントロールペダル20の上面(踏面)に対して凸となる高さに設定されている為、仕切り部33Aを踏み込んでも糸切りペダル30は回動せず、糸切りペダル30を操作する時に誤ってコントロールペダル20を踏み込んでしまう事を防止するストッパーとしての機能を有している。
[その他]
糸切りペダル30から入力される特定の指示は、糸切りの指示に限られない。例えば、ミシンが有する他の機能の実行を指示するために糸切りペダル30を使用する構成としても良い。
糸切りペダル30から入力される特定の指示は、糸切りの指示に限られない。例えば、ミシンが有する他の機能の実行を指示するために糸切りペダル30を使用する構成としても良い。
また、伝達部材として、支持部50に配置された直動動作を行う直動リンクを例示したが、直動ではなく回動を行う部材を伝達部材としても良い。その場合、回動端部の回動軌跡の接線方向に凸となる操作片を設けることが望ましい。
また、本体部40と支持部50の間を渡って、マイクロスイッチ72に対して糸切りペダル30の押圧操作を検出させるために、支持部50に配置された直動リンク82が支持部50の開口部511から突出する場合を例示したが、直動リンク82が支持部50の開口部511から突出しない構成とすることも可能である。
例えば、前述した右スイッチリンク76の受動突起764を開口部421の外側に突出するようにより右方まで延ばし、同様に、左スイッチリンク77の受動突起774を開口部431の外側に突出するようにより左方まで延ばす。
さらに、支持部50側の直動リンク82の操作片821の長手方向の長さをより短くして、糸切りペダル30を押圧操作した時に開口部511の内側で操作片821と受動突起764又は774が当接する構成とする。
この場合、本体部40側に配置された右スイッチリンク76と左スイッチリンク77が、開口部421,431を通じて、本体部40と支持部50の間を渡って、マイクロスイッチ72に対して糸切りペダル30の押圧操作を検出させるための入力動作を行う。
また、本体部40と支持部50の固定は、スライド板63を設けず、ねじによる固定でも良い。
例えば、前述した右スイッチリンク76の受動突起764を開口部421の外側に突出するようにより右方まで延ばし、同様に、左スイッチリンク77の受動突起774を開口部431の外側に突出するようにより左方まで延ばす。
さらに、支持部50側の直動リンク82の操作片821の長手方向の長さをより短くして、糸切りペダル30を押圧操作した時に開口部511の内側で操作片821と受動突起764又は774が当接する構成とする。
この場合、本体部40側に配置された右スイッチリンク76と左スイッチリンク77が、開口部421,431を通じて、本体部40と支持部50の間を渡って、マイクロスイッチ72に対して糸切りペダル30の押圧操作を検出させるための入力動作を行う。
また、本体部40と支持部50の固定は、スライド板63を設けず、ねじによる固定でも良い。
1,1A 足踏み式コントローラー
20 コントロールペダル(第1ペダル)
30,30A 糸切りペダル(第2ペダル)
33A 仕切り部
40 本体部
41 凹溝
42 右側壁
43 左側壁
421,431 開口部
50 支持部
51 支持壁
511 開口部
52 支持板
53 格納部
54 挿入部
60 着脱構造
61 突起
611 溝
62 挿入孔
63 スライド板
64 スライド支持部
65 ロック孔
651 円形部
652 スリット部
71 スライド式可変抵抗器(第一の素子)
72 マイクロスイッチ(第二の素子)
76 右スイッチリンク
764,774 受動突起
765 能動突起
77 左スイッチリンク
775 貫通孔
81 連結リンク
82 直動リンク(伝達部材)
821 操作片
K ケーブル
L1 配線
L2 配線
20 コントロールペダル(第1ペダル)
30,30A 糸切りペダル(第2ペダル)
33A 仕切り部
40 本体部
41 凹溝
42 右側壁
43 左側壁
421,431 開口部
50 支持部
51 支持壁
511 開口部
52 支持板
53 格納部
54 挿入部
60 着脱構造
61 突起
611 溝
62 挿入孔
63 スライド板
64 スライド支持部
65 ロック孔
651 円形部
652 スリット部
71 スライド式可変抵抗器(第一の素子)
72 マイクロスイッチ(第二の素子)
76 右スイッチリンク
764,774 受動突起
765 能動突起
77 左スイッチリンク
775 貫通孔
81 連結リンク
82 直動リンク(伝達部材)
821 操作片
K ケーブル
L1 配線
L2 配線
Claims (4)
- 使用者の踏み込みにより位置が変位すると共にミシンモーターの回転数を入力するための第1ペダルと、
使用者に押圧操作されると共に特定の指示を入力するための第2ペダルと、
前記第1ペダルを位置変位可能に支持する本体部と、
前記第2ペダルを押圧操作可能に支持する支持部とを備え、
前記支持部は前記本体部に対して、前記第2ペダルが前記第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置とに選択的に取り付け可能であり、
前記本体部は、前記第1ペダルの変位を検出する第一の素子と、前記第2ペダルの前記押圧操作を検出する第二の素子とを保持し、
前記支持部は、前記第2ペダルの前記押圧操作に連動して、進退動作を行う伝達部材が装備され、
前記本体部は、前記伝達部材の前記進退動作に連動して前記第二の素子に対して入力動作を行うスイッチリンクが装備され、
前記第2ペダルが前記第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置のいずれの場合にも、前記本体部と前記支持部の間を渡って、前記第二の素子に対して前記第2ペダルへの押圧操作を検出させるための入力動作を可能としたことを特徴とするミシンの足踏み式コントローラー。 - 前記第2ペダル及び前記支持部は、それらの前側部分と後側部分とが対称形状であることを特徴とする請求項1に記載のミシンの足踏み式コントローラー。
- 前記本体部と前記支持部の間には、凹部と凸部の嵌合により前記第2ペダルが前記第1ペダルの左側となる配置と右側となる配置のいずれの場合にも前記支持部を装着可能とする着脱構造が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの足踏み式コントローラー。
- 前記第1ペダルに対して前記第2ペダル側に、前記第1ペダルの踏面に対して凸となる仕切り部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のミシンの足踏み式コントローラー。
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