JP2018071224A - ドアロック装置、及びドアロック装置用のケーブルユニット - Google Patents

ドアロック装置、及びドアロック装置用のケーブルユニット Download PDF

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伸哉 赤木
浩平 山崎
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浩平 山崎
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Abstract

【課題】操作レバーに対するケーブルの組付作業性の向上と組付精度の向上したドアロック装置を提供する。
【解決手段】ドアロック装置10は、第1操作レバー45と第2操作レバー30が回転可能に配置されたハウジング12と、第1ケーブル57Aと第2ケーブル57Bを一体化したケーブルユニット55とを備える。ケーブルユニット55は、第1操作レバー45に接続された第1ケーブル57Aと、第2操作レバー30に接続された第2ケーブル57Bと、第1ケーブル57Aと第2ケーブル57Bとが保持されたケーブルホルダ65とを有する。ケーブルホルダ65は、第1ケーブル57Aのチューブ58が固定された第1ホルダ67Aと、第2ケーブル57Bのチューブ58が固定された第2ホルダ67Bと、第1ホルダ67Aと第2ホルダ67Bとを回転可能に連結した連結部74とを有する構成とした。
【選択図】図1A

Description

本発明は、ドアロック装置、及びドアロック装置用のケーブルユニットに関する。
ドアロック装置のインナーオープンレバーは、ドアのインナーハンドルにケーブル接続され、ドアロック装置のインナーロックレバーは、ドアのロックノブにケーブル接続されている。特許文献1には、2本のケーブルをカバーに組み付け、このカバーをハウジングに組み付けることで、それぞれのケーブルを定められた操作レバーにワンタッチで組み付けるようにしたドアロック装置が開示されている。
特開2015−175096号公報
しかしながら、特許文献1のドアロック装置では、ケーブルと操作レバーとをワンタッチで組み付けるために、誤差を考慮して余裕(隙間)を確保しておく必要がある。よって、ケーブルと操作レバーとの接続部分には隙間が形成されるため、組付精度が低い。
本発明は、操作レバーに対するケーブルの組付作業性の向上と組付精度の向上を図ること課題とする。
本発明の第1態様は、第1操作レバーと第2操作レバーとが回転可能に配置されたハウジングと、前記第1操作レバーに接続された第1ケーブルと、前記第2操作レバーに接続された第2ケーブルと、前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとを保持した状態で前記ハウジングに装着されたケーブルホルダとを有するケーブルユニットとを備え、前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとはそれぞれ、筒状のチューブと、前記チューブに挿通されたワイヤと、前記ワイヤの端部に連結されたケーブルエンドとを有し、前記第1ケーブルの前記ケーブルエンドが前記第1操作レバーに接続され、前記第2ケーブルの前記ケーブルエンドが前記第2操作レバーに接続されており、前記ケーブルホルダは、前記第1ケーブルの前記ケーブルエンド側の前記チューブの端部が固定された第1ホルダと、前記第2ケーブルの前記ケーブルエンド側の前記チューブの端部が固定された第2ホルダと、前記第1ホルダと前記第2ホルダとを回転可能に連結した連結部とを有する、ドアロック装置を提供する。
本発明の第2態様は、第1操作レバーに接続するための第1ケーブルと、第2操作レバーに接続するための第2ケーブルと、前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとを保持した状態でハウジングに装着するためのケーブルホルダとを備え、前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとはそれぞれ、筒状のチューブと、前記チューブに挿通されたワイヤと、前記ワイヤの端部に連結されたケーブルエンドとを有し、前記第1ケーブルの前記ケーブルエンドが前記第1操作レバーに接続され、前記第2ケーブルの前記ケーブルエンドが前記第2操作レバーに接続されるものであり、前記ケーブルホルダは、前記第1ケーブルの前記ケーブルエンド側の前記チューブの端部が固定された第1ホルダと、前記第2ケーブルの前記ケーブルエンド側の前記チューブの端部が固定された第2ホルダと、前記第1ホルダと前記第2ホルダとを回転可能に連結した連結部とを有する、ドアロック装置用のケーブルユニットを提供する。
ケーブルユニットのケーブルを操作レバーに接続する際には、まず、第1ケーブルのケーブルエンドを第1操作レバーの接続部分に位置決めして挿入する。ついで、ケーブルホルダを定められた方向に引っ張ることで、第1操作レバーに第1ケーブルのケーブルエンドが接続される。次に、第1ホルダに対して第2ホルダを回転させながら、第2ケーブルのケーブルエンドを第2操作レバーの接続部分に位置決めして挿入する。ついで、ケーブルホルダを定められた方向に引っ張ることで、第2操作レバーに第2ケーブルのケーブルエンドが接続される。その後、ケーブルホルダをハウジングの装着部分に装着する。
本発明では、2以上のケーブルを回転可能に配置したケーブルユニットを備えるため、ケーブルをハウジングの操作レバーに対して少ない工数で組付可能であるうえ、ケーブルと操作レバーの接続部分に余裕(隙間)の確保は必要ない。よって、操作レバーに対するケーブルの組付作業性の向上と組付精度の向上とを両立できる。
第1実施形態のドアロック装置の斜視図。 図1Aのドアロック装置の平面図。 図1Aのカバーを外したドアロック装置の正面図。 図1Aの一部拡大図。 図1Aにおける図2Aと異なる部分の拡大図。 図1Aのケーブルユニットの斜視図。 ホルダを回転させたケーブルユニットの斜視図。 ケーブルユニットの分解斜視図。 ケーブルエンドと仮保持部を示す斜視図。 ケーブルエンドと仮保持部を示す正面図。 ケーブルユニットをハウジングに組み付ける工程の斜視図。 ケーブルユニットをハウジングに組み付ける他の工程の斜視図。 第2実施形態のケーブルユニットを示す平面図。 第3実施形態のケーブルユニットの一部を示す平面図。 ケーブルユニットの変形例を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1Aから図7は、第1実施形態に係るドアロック装置10を示す。図1Bに概略的に示すように、ドアロック装置10は、車両のドア1の内部(アウターパネル2とインナーパネル3の間)に配置されている。車内側に位置するインナーパネル3には、ドア1を開放するためのインナーハンドル(図示せず)と、ドア1の施錠と解錠を行うためのロックノブ(図示せず)とが配置されている。インナーハンドルは、ドアロック装置10のインナーレバー45と第1ケーブル57Aによって接続されている。ロックノブは、ドアロック装置10のロックレバー30と第2ケーブル57Bによって接続されている。本実施形態は、ドアロック装置本体11に対する第1ケーブル57A,57Bの組付作業性の向上と組付精度の向上を図るものである。
なお、図1Aから図7では、ドア1の車長方向をX方向、ドア1の車高方向をY方向、ドア1の車幅方向をZ方向としている。また、所定の図に付された符号αは、後述するケーブルエンド60,60をケーブル接続部48,33に接続する向き(以下「接続方向」という。)を示す。また、所定の図に付された符号βは、ケーブルエンド60,60を仮保持部69A,69Bから離脱させる向き(以下「引抜方向」という。)を示す。接続方向αと引抜方向βとは直交している。
図1Aから図1Cに示すように、ドアロック装置本体11は、平面視が概ねL字形状のハウジング12を備える。このハウジング12は、メインケース14、カバー24、及びサブケース27を備える。メインケース14には、第1収容部15の一端から第2収容部16が直交方向へ突出している。カバー24は、メインケース14の第1収容部15の開口を塞いでいる。サブケース27は、メインケース14の第2収容部16に配置されている。図1Bに最も明瞭に示すように、カバー24はドア1のインナーパネル3に沿ってX方向に延びるように配置され、サブケース27はドア1の端面4に沿ってZ方向に延びるように配置されている。なお、端面4は、ドア1における車体とのヒンジ接続部分の反対側に位置している。
ハウジング12には、ラッチ機構、切換機構、及び開放機構が配置されている。詳しくは、図1Cに示すように、ハウジング12の第1収容部15には、切換機構を構成する部品群が配置されている。第2収容部16に配置するサブケース27には、ラッチ機構を構成する部品群と、開放機構を構成する部品群とが配置されている。
ラッチ機構は、車体に配置したストライカを離脱可能に係止することで、車体に対してドア1を閉じた状態に維持するものである。このラッチ機構は、ストライカを離脱可能に係止するフォークと、フォークを係止位置に保持するクローとを備える、従来と同様の構成である。
切換機構は、開放機構の動力をラッチ機構に伝達可能なアンロック状態と、開放機構の動力をラッチ機構に伝達不可能なロック状態に切り換えるものである。この切換機構は、ロックレバー30、キーロータ38、モータ39、ウォーム40、ウォームホイール41、ジョイント42、及びリンク43を備える。ドア1のロックノブが操作されると、ロックレバー30が回転することで、ジョイント42がY方向に直動する。ドア1のキーシリンダが操作されると、キーロータ38が回転することで、ジョイント42がY方向に直動する。電子キーが操作されると、モータ39の駆動によりウォーム40を介してウォームホイール41が回転することで、ジョイント42がY方向に直動する。リンク43は、ジョイント42がY方向の下向きに直動するとアンロック位置に回転し、ジョイント42がY方向の上向きに直動するとロック位置に回転する。
開放機構は、インナーハンドルとアウターハンドルの操作による動力を、切換機構を介してラッチ機構に伝達するものである。開放機構は、インナーレバー45と、図1A及び図1Bに示すアウターレバー53とを備える。インナーレバー45は、ドア1のインナーハンドルが操作されることで回転し、リンク43を上向きに移動させる。アウターレバー53は、ドア1のアウターハンドルが操作されることで回転し、リンク43を上向きに移動させる。アンロック状態の場合、リンク43がラッチ機構の受部(図示せず)に当接し、レバー45,53の動力をラッチ機構に伝達することで、ラッチ機構によるストライカの係止が解除される。ロック状態の場合、リンク43がラッチ機構の受部に当接することなく空振りし、レバー45,53の動力をラッチ機構に伝達できないため、ラッチ機構によるストライカの係止を解除できない。
(ケーブル接続構造の詳細)
インナーレバー45は、第1ケーブル57Aによってドア1のインナーハンドルに接続される第1操作レバーである。ロックレバー30は、第2ケーブル57Bによってドア1のロックノブに接続される第2操作レバーである。図3Aを参照すると、ケーブル57A,57Bは、可撓性を有する筒状のチューブ58と、チューブ58に進退可能に挿通されている金属製のワイヤ59とを備える。また、ワイヤ59の端部には、レバー45,30に接続するためのケーブルエンド60が連結されている。本実施形態では、それぞれのレバー45,30に定められたケーブル57A,57Bを容易に接続するために、ケーブル57A,57Bをケーブルホルダ65によって一体化したケーブルユニット55としている。
図1Aから図1Cに示すように、レバー45,30とケーブル57A,57Bとは、ハウジング12の下端で接続されている。これにより、これらの接続部分は、ドア1に装着した状態での平面視でハウジング12によって隠されている。詳しくは、メインケース14は、ハウジング12の底を構成する底壁17を備える。この底壁17には、ロックレバー30を露出させるための開口部18が設けられている。この開口部18の近傍に位置するように、底壁17にはケーブルホルダ65を装着するための装着部19が設けられている。図6を参照すると、装着部19は、ケーブル57A,57Bを固定するための固定溝20が形成された仕切壁21を備える。装着部19の両側に位置するように、メインケース14とカバー24には遮蔽板22,25が設けられている。
図1Cに最も明瞭に示すように、インナーレバー45は、サブケース27に軸支するための軸部46と、リンク43を押圧するための押圧部47とを備える。ロックレバー30は、メインケース14に軸支するための軸部31と、ジョイント42に係着するための係着部32とを備える。これらのレバー45,30は、ハウジング12に対してドア1のX方向に隣接配置され、図1Cに示す姿勢で時計回りと反時計回りに回転可能である。また、インナーレバー45とロックレバー30には、ケーブルエンド60,60を回転可能に接続するケーブル接続部48,33が設けられている。
インナーレバー45のケーブル接続部48は、軸部46の下方で底壁17より突出する部分に形成されている。ロックレバー30のケーブル接続部33は、開口部18からハウジング12の下方へ突出する部分に形成されている。よって、ケーブル接続部48,33はそれぞれ、ハウジング12の下方から露出している。ケーブル接続部48,33は、ケーブルエンド60,60を回転可能に接続する断面円形状の接続孔49,34を備える。ケーブル接続部48の回転軸A1と、ケーブル接続部33の回転軸A2は、平行である。
図2A及び図2Bに示すように、ケーブル接続部48,33には、回転軸A1,A2が延びる方向の中央部分に、ワイヤ59,59を挿通可能な半円環状の挿通溝50,35が設けられている。挿通溝50,35の一端に位置するように、ケーブル接続部48,33には径方向に延びる切欠溝51,36が設けられている。切欠溝51,36は、ケーブルエンド60,60の外径よりも小さい幅であり、ハウジング12に取り付けたワイヤ59,59が延びる方向の反対側に位置しており、挿通溝50,35に連通している。なお、切欠き溝51,36は、挿通溝50,35を挟んでZ方向の一方側に形成されており、ケーブルエンド60,60をZ方向から接続孔49,34に挿入したときにワイヤ59,59がZ方向から挿通可能に形成されている。
このようにケーブル接続部48,33の切欠溝51,36はワイヤ59,59がZ方向から挿入可能となっている。そして、挿入後には、ワイヤ59,59を挿通溝50,35に移動させることで、挿通溝50,35を構成する上下の壁によってワイヤ59,59のZ方向への移動が規制される。これにより、ケーブルエンド60,60の接続孔49,34からの離脱が阻止される。
(ケーブルユニットの詳細)
図3Aから図4に示すように、ケーブルユニット55は、2以上のケーブル57A,57Bを纏めて取り扱うためのケーブルホルダ65を備える。このケーブルホルダ65は、第1ケーブル57Aが固定された第1ホルダ67Aと、第2ケーブル57Bが固定された第2ホルダ67Bとを備える。これらのホルダ67A,67Bは樹脂製であり、連結部74によって相対的に回転可能に連結されている。
第1ホルダ67Aは、概ね円筒状のパイプであり、第1ケーブル57Aにおけるケーブルエンド60側のチューブ58の端部が固定されている。第2ホルダ67Bは、概ね円筒状のパイプであり、第2ケーブル57Bにおけるケーブルエンド60側のチューブ58の端部が固定されている。ホルダ67A,67Bには、ハウジング12の固定溝20に嵌め込むための嵌合溝68A,68Bが、環状に窪むように形成されている。
図5A及び図5Bを参照すると、ケーブルエンド60,60には、仮保持溝61,61が形成され、ホルダ67A,67Bには、仮保持部69A,69Bが設けられている。図1Aを参照すると、ケーブルエンド60,60はそれぞれ、ケーブル接続部48,33に対して、回転軸A1,A2に平行な接続方向αに沿って差し込むことで、接続される。仮保持部69A,69Bは、接続方向αに沿ったケーブルエンド60,60の移動を規制し、ケーブルエンド60,60の係合状態を維持可能である。また、仮保持部69A,69Bは、引抜方向βに沿ったケーブルエンド60,60の移動を許容し、ケーブルエンド60,60を離脱可能である。
詳しくは、図5A及び図5Bに示すように、ケーブルエンド60の仮保持溝61は、引抜方向βに延びる環状の溝からなる。仮保持溝61の中央部分には、筒状の軸部61aが設けられている。仮保持溝61の両側壁は、一方が第1当接部62を構成し、他方が第2当接部63を構成する。第1当接部62が仮保持部69Aに当接することで、ケーブルエンド60は、接続方向αに向けた移動が規制され、仮保持部69Aからの離脱が防止される。第2当接部63が仮保持部69Aに当接することで、ケーブルエンド60は、接続方向αと反対方向に向けた移動が規制され、仮保持部69Aからの離脱が防止される。
仮保持部69A,69Bは、ホルダ67A,67Bにおけるケーブルエンド60側の端部から突出している。これにより仮保持部69A,69Bは、チューブ58の端からワイヤ59を所定長さ進出させた状態で、ケーブルエンド60,60を保持する。仮保持部69A,69Bには、先端から引抜方向βに沿って延びる切り欠きを設けることで、弾性的に変形可能な一対の腕部70,70が形成されている。腕部70,70の先端には、弾性的にケーブルエンド60の軸部61aに係合することで、ケーブルエンド60が引抜方向βに移動して離脱することを規制する係止突起71,71が形成されている。この係止突起71,71は、腕部70,70それぞれの内縁から突出する突起であり、対向する先端間の隙間は軸部61aの直径よりも小さくなっている。また、腕部70,70の基端には、当接によってケーブルエンド60の引抜方向βと逆向きの移動を規制する規制部72が形成されている。規制部72は、引抜方向βに沿って突出する1個の突起からなる。
図3Aから図4に示すように、連結部74は、第1ホルダ67Aに一体成形された保持枠76を備える。この保持枠76は、第1ホルダ67Aの側部から突出しており、第2ホルダ67Bを回転可能に保持するための一対の枠板77,77を備える。図1Aを併せて参照すると、枠板77,77におけるケーブルエンド60側の端部では、下端が連結板78aによって連結されている。枠板77,77におけるケーブルエンド60と反対側の端部では、上端が連結板78bによって連結されている。これらの連結板78a,78bは、第2ホルダ67Bが当接することで、第1ホルダ67Aに対する第2ホルダ67Bの回転角度位置を規制する回転規制部の機能を兼ねる。
第1ホルダ67Aの保持枠76には一対の軸受部79,79が形成され、第2ホルダ67Bには一対の軸部80が一体成形されている。軸受部79は、枠板77に形成された概ねU字形状の溝からなる。軸部80は、軸受部79に回転可能に取り付けられる円柱状の突起からなる。図1A及び図1Cを参照すると、ハウジング12に対するインナーレバー45の回転軸A3と、ハウジング12に対するロックレバー30の回転軸A4と、ケーブルホルダ65における連結部74の回転軸A5は、平行である。また、ケーブルエンド60のケーブル接続部48への挿入方向である回転軸A1とケーブルエンド60のケーブル接続部33へ挿入方向である回転軸A2と連結部74の回転軸A5は平行である。
例えば、ケーブルユニット55を組み立てる際には、第1ケーブル57Aのチューブ58を第1ホルダ67Aに固定した後、第1ホルダ67Aから突出させたワイヤ59の先端にケーブルエンド60を固定し、ケーブルエンド60を仮保持部69Aに保持させる。また、第2ケーブル57Bのチューブ58を第2ホルダ67Bに固定した後、第2ホルダ67Bから突出させたワイヤ59の先端にケーブルエンド60を固定し、ケーブルエンド60を仮保持部69Bに保持させる。ついで、第1ホルダ67Aの保持枠76に対して、図4中下方から第2ホルダ67Bを挿通させ、向きを変えて軸部80を第1ホルダの軸受部79に嵌め込む。
図3A及び図3Bに示すように、このケーブルユニット55は、ホルダ67A,67Bと一緒にケーブル57A,57Bを相対的に回転できる。これらの回転は、第2ホルダ67Bが第1ホルダ67Aの連結板78a,78bに当接することで規制される。即ち、ホルダ67A,67Bは、第1ケーブル57Aと第2ケーブル57Bとが所定角度で交差する回転角度位置から、第1ケーブル57Aと第2ケーブル57Bとが平行に位置する回転角度位置にかけて、回転することができる。
次に、ケーブルユニット55のケーブル57A,57Bを定められたレバー45,30に接続する作業について説明する。
図6に示すように、まず、仮保持部69Aに仮保持された第1ケーブル57Aのケーブルエンド60を、インナーレバー45のケーブル接続部48に位置決めしてZ方向から挿入する。この際、切欠溝51にワイヤ59を位置させて挿入することで、ワイヤ59が切欠溝51を通り、挿通溝50の下壁に当接して、挿通溝50に進入可能な位置に配置される。ついで、図6においてケーブルホルダ65を左側に回転させて引っ張ることで、第1ケーブル57Aのケーブルエンド60をケーブル接続部48に接続する。また、腕部70,70が弾性的に変形することで、ケーブルエンド60が仮保持部69Aから離脱する。
次に、図7に示すように、第1ホルダ67Aに対して第2ホルダ67Bを回転させながら、仮保持部69Bに仮保持された第2ケーブル57Bのケーブルエンド60を、ロックレバー30のケーブル接続部33に位置決めしてZ方向から挿入する。この際、第1ケーブル57Aと同様に、切欠溝36を通してワイヤ59をZ方向から挿通溝35まで挿通させる。その後、図7においてケーブルホルダ65を左側に回転させて引っ張ることで、第2ケーブル57Bのケーブルエンド60をケーブル接続部33に接続するとともに、仮保持部69Bからケーブルエンド60を離脱させる。このとき、第1ケーブル57Aのケーブルエンド60がケーブル接続部48に接続されているだけであり、ケーブルホルダ65を自由な方向に移動可能であるため、第2ホルダ67Bのケーブルエンド60を容易にケーブル接続部33のZ方向からから挿通させることができる。
最後に、図1Aに示すように、第2ホルダ67Bを第1ホルダ67Aの連結板78a,78bに当接させ、ケーブル57A,57Bを平行な状態にした後、ケーブルホルダ65をハウジング12の装着部19に嵌合させて装着する。これにより、嵌合溝68A,68Bと固定溝20,20とが嵌合することで、ハウジング12にケーブル57A,57Bを保持させる。
以上のように、本実施形態のドアロック装置10は、第1ケーブル57Aと第2ケーブル57Bとをユニット化しているため、ハウジング12に組み付ける際に、全てのケーブル57A,57Bを纏めて取り扱うことができる。また、インナーレバー45の回転軸A3と、ロックレバー30の回転軸A4と、連結部74の回転軸A5とが平行である。すなわち、ケーブルエンド60のケーブル接続部48への挿入方向である回転軸A1とケーブルエンド60のケーブル接続部33へ挿入方向である回転軸A2とが連結部74の回転軸A5と平行であるため、ケーブル57A,57Bとレバー45,30を接続する際には、部品を持ち替えることなく一連の流れで行うことができる。よって、複数のケーブル57A,57Bをハウジング12に対して少ない工数で組み付けることができるため、組付作業性を向上できる。
また、ケーブル57A,57Bは、ホルダ67A,67Bによって相対的に回動可能に接続されているため、それぞれのケーブル57A,57Bを過度に湾曲させることなく、レバー45,30にケーブルエンド60を容易に接続できる。そのため、ケーブル接続部48,33とケーブルエンド60,60との間には、誤差を考慮した余裕(隙間)の確保は必要ない。よって、レバー45,30に対するケーブル57A,57Bの組付精度を向上できる。その結果、使用者がインナーハンドル又はロックノブを操作した際に、反応が時間的にずれることによる違和感を無くすことができる。
しかも、ホルダ67A,67Bには、ケーブルエンド60,60の仮保持部69A,69Bが設けられているため、小さなケーブルエンド60を指で持つ必要はない。また、回転規制部としての連結板78a,78bにより、ホルダ67A,67Bをハウジング12に装着する姿勢で位置決めできる。さらに、ケーブル57A,57Bをレバー45,30に組み付ける作業は、ハウジング12の下方の広い空間で行うことができるため、ケーブルホルダ65をハウジング12に干渉させることはない。よって、ハウジング12に対するケーブルユニット55の組付作業性を向上できる。また、連結部74がホルダ67A,67Bに一体に設けられているため、ケーブルユニット55の部品点数を削減でき、コストを低減できる。
なお、ドアロック装置10を自動車メーカに出荷する際には、ケーブル57A,57Bに湾曲した癖がつくことを避けるために、ケーブル57A,57Bを巻回した状態で出荷することが禁じられている。よって、従来のドアロック装置では、ハウジングと比べて寸法(約40cm〜50cm)が長いケーブルを真っ直ぐ延ばした状態で、所定の包装箱に梱包していた。この場合、ハウジングに対してケーブルが占める空間が多くなるため、1個の包装箱には少量のドアロック装置しか収容できず、輸送費が高価になっていた。
これに対して、本実施形態のドアロック装置10では、レバー45,30に対してケーブル57A,57Bを、誤装着することなく、簡単かつ素早く装着できる。そのため、ドアロック装置本体11(ハウジング12)に対するケーブル57A,57Bの組み付けは、納品先である自動車メーカで実施してもらうことが可能である。この場合、ドアロック装置本体11とケーブル57A,57Bとを別の包装箱に梱包できる。よって、1個の包装箱にはドアロック装置本体11又はケーブルユニット55を隙間なく収容できるため、輸送費を低減できる。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態のケーブルユニット55を示す。この第2実施形態では、連結部74の構成が異なっており、その他の構成は第1実施形態と同様である。第2実施形態の連結部74では、第1ホルダ67Aの保持枠76に軸部80が一体成形され、第2ホルダ67Bに軸受部79が形成されている。このようにしても、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図9は第3実施形態のケーブルユニット55を示す。この第3実施形態では、連結部74の構成が異なっており、その他の構成は第1実施形態と同様である。連結部74は、第1実施形態と同様に、第1ホルダ67Aに形成された保持枠76を備えている。保持枠76には、所定直径の挿通部79aと、引抜方向βに沿って延びる長溝部79bとを備える軸受部79が形成されている。第2ホルダ67Bには、挿通部79aよりも小径の軸部80が形成されている。軸部80の先端には、挿通部79aよりも大きい直径のフランジ部81が形成されている。このフランジ部81は、長溝部79b内に配置されている。
このようにした第3実施形態では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、軸部80は、長溝部79bに沿って移動することが可能である。そのため、第2ケーブル57Bのケーブルエンド60をロックレバー30のケーブル接続部33に位置決めして挿入する際の作業性を向上できる。
なお、本発明のドアロック装置10、及びケーブルユニット55は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第2ホルダ67B又は第1ホルダ67Aには、別体の軸を固定することで軸部80を形成してもよい。また、軸受部79と軸部80とはそれぞれ1個のみとし、片持ちの構造としてもよい。また、ホルダ67A,67Bは、仮保持部69A,69Bを設けなくてもよい。また、連結部74は、保持枠76を設けなくてもよく、第1ホルダ67Aと第2ホルダ67Bとを回転可能に連結できる構成であればよい。勿論、第1ホルダ67Aには、第2ホルダ67Bが当接する回転規制部を設けなくてもよい。
また、図10に示すように、ケーブルユニット55は、3本のケーブル57A〜57Cをホルダ67A〜67Cによって回転可能に一体化してもよい。また、ケーブルユニット55を構成するケーブルの数は、4本以上であってもよく、ドアロック装置10を構成する操作レバーと、対応するドア1の部品との接続構造に応じて決定すればよい。
1 ドア
2 アウターパネル
3 インナーパネル
4 端面
10 ドアロック装置
11 ドアロック装置本体
12 ハウジング
14 メインケース
15 第1収容部
16 第2収容部
17 底壁
18 開口部
19 装着部
20 固定溝
21 仕切壁
22 遮蔽板
24 カバー
25 遮蔽板
27 サブケース
30 ロックレバー(第2操作レバー)
31 軸部
32 係着部
33 ケーブル接続部
34 接続孔
35 挿通溝
36 切欠溝
38 キーロータ
39 モータ
40 ウォーム
41 ウォームホイール
42 ジョイント
43 リンク
45 インナーレバー(第1操作レバー)
46 軸部
47 押圧部
48 ケーブル接続部
49 接続孔
50 挿通溝
51 切欠溝
53 アウターレバー
55 ケーブルユニット
57A 第1ケーブル
57B 第2ケーブル
57C 第3ケーブル
58 チューブ
59 ワイヤ
60 ケーブルエンド
61 仮保持溝
61a…軸部
62 第1当接部
63 第2当接部
65 ケーブルホルダ
67A 第1ホルダ
67B 第2ホルダ
67C 第3ホルダ
68A,68B 嵌合溝
69A,69B 仮保持部
70 腕部
71 係止突起
72 規制部
74 連結部
76 保持枠
77 枠板
78a,78b 連結板
79 軸受部
79a 挿通部
79b 長溝部
80 軸部
81 フランジ部
α 接続方向
β 引抜方向

Claims (9)

  1. 第1操作レバーと第2操作レバーとが回転可能に配置されたハウジングと、
    前記第1操作レバーに接続された第1ケーブルと、前記第2操作レバーに接続された第2ケーブルと、前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとを保持した状態で前記ハウジングに装着されたケーブルホルダとを有するケーブルユニットと
    を備え、
    前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとはそれぞれ、筒状のチューブと、前記チューブに挿通されたワイヤと、前記ワイヤの端部に連結されたケーブルエンドとを有し、前記第1ケーブルの前記ケーブルエンドが前記第1操作レバーに接続され、前記第2ケーブルの前記ケーブルエンドが前記第2操作レバーに接続されており、
    前記ケーブルホルダは、前記第1ケーブルの前記ケーブルエンド側の前記チューブの端部が固定された第1ホルダと、前記第2ケーブルの前記ケーブルエンド側の前記チューブの端部が固定された第2ホルダと、前記第1ホルダと前記第2ホルダとを回転可能に連結した連結部とを有する、ドアロック装置。
  2. 前記ハウジングに対する前記第1操作レバーの回転軸と、前記ハウジングに対する前記第2操作レバーの回転軸と、前記連結部の回転軸は、平行である、請求項1に記載のドアロック装置。
  3. 前記第1ホルダには、前記第1ケーブルの前記ケーブルエンドを離脱可能に保持する仮保持部が設けられている、請求項1又は2に記載のドアロック装置。
  4. 前記第2ホルダには、前記第2ケーブルの前記ケーブルエンドを離脱可能に保持する仮保持部が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のドアロック装置。
  5. 前記連結部は、
    前記第1ホルダに設けられ、前記第2ホルダを回転可能に保持するための保持枠と、
    前記保持枠及び前記第2ホルダのうち一方に設けられた軸受部と、
    前記保持枠及び前記第2ホルダのうち他方に設けられ、前記軸受部に軸支された軸部と
    を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のドアロック装置。
  6. 前記保持枠は、前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとが平行に位置する回転角度位置で、前記第2ホルダが当接する回転規制部を有する、請求項5に記載のドアロック装置。
  7. 前記ハウジングの下端に、前記ケーブルホルダを装着する装着部が形成されており、
    前記第1操作レバーと前記第2操作レバーとはそれぞれ、前記ケーブルエンドが接続されるケーブル接続部を有しており、これらケーブル接続部は、前記ハウジングの下方から露出している、請求項1から6のいずれか1項に記載のドアロック装置。
  8. 前記ケーブル接続部には、前記ケーブルエンドが回転可能に接続されており、
    前記第1操作レバーの前記ケーブル接続部の回転軸と、前記第2操作レバーの前記ケーブル接続部の回転軸は、平行である、請求項7に記載のドアロック装置。
  9. 第1操作レバーに接続するための第1ケーブルと、
    第2操作レバーに接続するための第2ケーブルと、
    前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとを保持した状態でハウジングに装着するためのケーブルホルダとを備え、
    前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとはそれぞれ、筒状のチューブと、前記チューブに挿通されたワイヤと、前記ワイヤの端部に連結されたケーブルエンドとを有し、前記第1ケーブルの前記ケーブルエンドが前記第1操作レバーに接続され、前記第2ケーブルの前記ケーブルエンドが前記第2操作レバーに接続されるものであり、
    前記ケーブルホルダは、前記第1ケーブルの前記ケーブルエンド側の前記チューブの端部が固定された第1ホルダと、前記第2ケーブルの前記ケーブルエンド側の前記チューブの端部が固定された第2ホルダと、前記第1ホルダと前記第2ホルダとを回転可能に連結した連結部とを有する、ドアロック装置用のケーブルユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019206820A (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 三井金属アクト株式会社 ドアロック装置
WO2023038833A1 (en) * 2021-09-09 2023-03-16 Spectrum Brands, Inc. Electronic lock assembly and method of installing the same

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