JP2016039108A - 回転コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、回転コネクタ装置の提供を目的とする。
【解決手段】ロテータ20と、ロテータ20と相互回転可能に嵌合し内部に環状の収容空間Sを形成するステータ30と、巻回して収容空間Sに収容され、ロテータ20側とステータ30側とを電気的に接続するフラットケーブルと、ロテータ20とステータ30とが相対回転しないように相互を仮固定する仮固定機構50とを備えた回転コネクタであって、仮固定機構50を、ロテータ20及びステータ30の少なくとも一方に対して回転固定状態で備えるとともに、回転コネクタ本体内部において他方に設けた凹状被係止部34に対して係止する係止部64を有する固定手段本体63と、係止部64がロテータ20及びステータ30を係止した係止位置から係止が解除される位置まで、回転コネクタ本体内部に向かう内部方向に固定手段本体63を移動させる押し込み操作を行う、少なくとも一部が一方を貫通して外部に突出した押し込み操作部とで構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車等の車両に装着される回転コネクタ装置に関し、詳しくは、ステアリングホイール側と車体側との間をフラットケーブルにより電気的に接続するために用いられる回転コネクタ装置に関する。
自動車等の車両に装着される回転コネクタ装置は、ロテータとステータを相対回転自在に組み付けるとともに、ロテータとステータとの間に形成した環状の収容空間に、渦巻き状に巻回したフレキシブルフラットケーブル(以下において、フラットケーブルという)を収容している。
フラットケーブルの一端は、ステアリングホイールを装着するロテータ側に接続し、他端は、車体側のコンビネーションスイッチに固定するステータ側に接続している。そして、フラットケーブルの巻き締め、巻き戻しが許容される範囲で、ロテータを、ステータに対して左右へ略均等に回転できるように組み付けている。
そして、ステアリングの許容回転数に対応して、ロテータがステータに対して左右へ略均等に回転できるように、フラットケーブルの長さを調整して組付けられている。そのため、このような回転コネクタ装置が、ステアリングホイールの回転方向の中立位置に対して、回転コネクタ装置の回転方向の中立位置がズレて車体に組み付けられると、ステアリングホイールを転舵した際、一方向において回転コネクタ装置は回転可能な範囲を超えて回転することとなり、フラットケーブルが破断するおそれがある。
上述の中立位置で回転コネクタ装置をステアリングなどに取付けるため、中立位置において仮固定できる仮固定構造を備えた回転コネクタ装置として、例えば、固定ピンを、相対回転自在に組み付けられたロテータとステータとの間に跨って取り付けることにより、該ロテータとステータを相対回転不可に仮固定する回転コネクタ装置が既に提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示された発明は、回転コネクタ本体を自動車本体やステアリングなどに組み付けた後に取り外す必要がある。したがって、車両に対する回転コネクタ装置の取り付けが完了すると、固定ピンによる仮固定が不要となり、固定ピンを回転コネクタ装置から取り外すが、この取外された固定ピンは不要な廃棄物として残るといった問題があった。
特開2005−327575
この発明は、上記問題を鑑み、ロテータとステータとの仮固定を解除した際に不要な部品が出ることを無くすことができる回転コネクタ装置を提供することを目的とする。
この発明は、環状の回転側リング板及び、該回転側リング板の内周縁に形成された円筒状の内周筒部を備えるロテータと、環状の固定側リング板及び、該固定側リング板の外周縁に形成された円筒状の外周筒部を備えるとともに、前記ロテータと、時計回り方向と、反時計回り方向に相互回転可能に嵌合して内部に環状の収容空間を形成するステータと、巻回して前記収容空間に収容され、前記ロテータ側と前記ステータ側とを電気的に接続するフラットケーブルと、前記ロテータと前記ステータとが相対回転しないように相互を仮固定する仮固定手段とを備えた回転コネクタであって、前記仮固定手段を、前記ロテータ及び前記ステータの少なくとも一方に対して回転固定状態で備えるとともに、前記回転コネクタ本体内部において他方に設けた被係止部に対して係止する係止部を有する仮固定手段本体と、前記係止部が前記ロテータ及び前記ステータを係止した係止位置から前記係止が解除される係止解除位置まで、回転コネクタ本体内部に向かう内部方向に前記仮固定手段本体を移動させる押し込み操作を行う、少なくとも一部が前記一方を貫通して外部に突出した押し込み操作部とで構成した回転コネクタ装置であることを特徴とする。
前記ロテータとは、ロテータ本体と嵌合するとともに、前記ロテータ本体と前記ステータとを相対回転可能にするスリーブを含む概念である。
前記押し込み操作とは、前記ロテータ側から前記ステータ側への押し込み操作だけでなく、前記ロテータ及び前記ステータの回転軸に沿った方向への押し込み操作、該回転軸に対して垂直方向への押し込み操作や該回転軸に対して斜め方向に押し込む押し込み操作なども含む概念である。
また、前記押し込み操作とは、前記押し込み操作部を直接的に押し込む押し込み操作のみならず、例えばステアリングホイールなどを前記回転コネクタに取付ける際に、前記ステアリングホイールの一部分により押し込まれるような間接的な押し込み操作なども含む概念である。
さらにまた、前記押し込み操作部とは、前記押し込み操作を行う際に操作することができればよく、前記仮固定手段本体と一体でもよいし、例えば、前記仮固定手段本体に対して別体を取付ける構成としてもよい。
この発明によれば、前記仮固定手段を取り外すことなく、前記ロテータと前記ステータの仮固定を解除することができるため、係止解除をした際に不要物が生じることを削減することができる。
詳述すると、前記仮固定手段を、前記ロテータ及び前記ステータの少なくとも一方に、前記ロテータと前記ステータとを回転固定状態で備えるとともに、前記回転コネクタ本体内部において他方に設けた被係止部に対して係止する係止部を有する仮固定手段本体を備えることにより、前記ロテータを前記ステータに対して仮固定することができる。
また、前記仮固定手段に、前記係止部が前記ロテータ及び前記ステータを係止した係止位置から前記係止が解除される係止解除位置まで、回転コネクタ本体内部に向かう内部方向に前記仮固定手段本体を移動させる押し込み操作を行う、少なくとも一部が前記一方を貫通して外部に突出した押し込み操作部を備えることにより、前記一方に備えられた前記仮固定手段を前記回転コネクタ装置の外側から押し込み操作を行うことにより、仮固定手段本体に備えられた前記係止部を前記係止解除位置に移動することができ、前記ロテータ及び前記ステータの係止を解除でき、前記ロテータと前記ステータとが相対回転することができる。
したがって、少なくとも仮固定手段の一部である係止部がコネクタ本体の内部に組み付けられているため、仮固定解除後であっても、コネクタ本体から仮固定手段が分離されることはなく、不要物が生じることを削減することができる。
また、不要物を削減できるため、廃棄に要する費用も削減できる。
さらには、仮固定用の部品(固定ピン)を梱包する必要がないため、その分、一つの梱包箱内に収容する回転コネクタ装置の収容数を多くすることができる。これにより、多数の回転コネクタ装置を一括して運搬することができるとともに、輸送コストを低減することができる
この発明の態様として、前記一方を前記ロテータとし、前記他方を前記ステータとするとともに、前記仮固定手段本体を、相対回転する前記ロテータ及び前記ステータの回転軸に対して略平行方向に移動する構成として、前記押し込み操作部が、前記回転側リング板側から前記固定側リング板側に向かって押し込むように前記回転側リング板側に突出する構成とすることができる。
これにより、軸方向に略平行であるとともに、前記ロテータの回転側リング板側から前記ステータの固定側リング板側に向かって押し込み操作を行うことができ、前記係止の解除を、例えば、ステアリングホイールの取り付けと同時に行うことができる。
またこの発明の態様として、前記押し込み操作部の押し込み操作による前記仮固定手段の前記回転側リング板側から前記固定側リング板側への移動に伴って、前記押し込み操作部の移動方向であって、前記ステータよりも外側に突出する操作確認部を備えることができる。
上述の前記ステータよりも外側に突出する操作確認部は、直接ステータを貫通して外側に突出する操作確認部、あるいは、例えば、スリーブなどのステータとは異なる部分を貫通して外側に突出し、間接的にステータの外側に突出する操作確認部とすることができる。
これにより、前記押し込み操作部の操作により係止が解除された場合に、前記押し込み操作部の移動方向であって前記ステータよりも外側に前記操作確認部が突出するため、係止が解除されていること、又は、係止が解除されたことを目視することができる。
なお、例えば、前記係止が解除された係止解除状態から、再度係止したい場合に、前記操作確認部を押し込み操作することで、再度前記ロテータと前記ステータとを係止することができる構成としても良い。
またこの発明の態様として、前記仮固定手段を、前記押し込み操作部が、前記回転側リング板側から前記固定側リング板側に向かって押し込むように前記ロテータの回転側リング板側に突出する第一仮固定手段とし、前記ロテータ及び前記ステータの少なくとも一方に対して回転固定状態で備えるとともに、前記回転コネクタ本体内部において他方に設けた第二被係止部に対して係止する第二係止部を有する第二仮固定手段本体と、前記係止部が前記ロテータ及び前記ステータを係止した第二係止位置から前記係止が解除される第二係止解除位置まで、回転コネクタ本体内部に向かう内部方向に前記仮固定手段本体を移動させる押し込み操作を行う、少なくとも一部が外部に突出した押し込み操作部とで構成した第二仮固定手段を備えることができる。
これにより、廃棄物を削減するとともに、確実に前記ロテータと前記ステータとの仮固定を維持することができる。
詳述すると、前記回転側リング板側に突出している前記第一仮固定手段を押し込み操作することにより、係止の解除を行うことができる。しかし、前記第一仮固定手段は、前記仮固定手段本体の一部が突出しているため、前記押し込み操作部にものが当たり係止が解除される等、不用意に係止が解除されるおそれがある。そこで、前記仮固定手段として、前記固定側リング板側に突出している第二仮固定手段を備えることにより、例え第一仮固定手段による仮固定が解除された場合でも第二仮固定手段により前記ロテータと前記ステータとの係止を維持できるため、前記ロテータは前記ステータに対して相対回転することができない。したがって、何らかの不都合で第一仮固定手段が押し込み操作された場合でも第二仮固定手段で確実に仮固定することができる。
そのため、仮固定を解除する際に不要物が削減されるとともに、前記ロテータと前記ステータとが係止している場合に、仮固定状態をより確実に維持することができる。
さらに、例えば、第二固定手段が第一固定手段の押し込み方向反対側から突出する構成である場合に、第二固定手段が、車両本体に前記回転コネクタ装置を取付ける際に間接的に押し込まれるとともに、ステアリングの取付けの際に間接的に第一固定手段を押し込むようにすることができる。
これにより、車両本体とステアリングの双方が取付けられて初めて仮固定を解除することができる。したがって、一方の取付けることによる前記ロテータと前記ステータとの相対回転を防ぐことができ、前記回転コネクタ装置の構成である前記ロテータと前記ステータとが中立位置で固定された状態で、前記ステアリング及び車両本体に前記コネクタ装置を効率的に取り付けることができる。
またこの発明の態様として、前記係止部を、前記係止位置において前記ロテータと前記ステータとを係止する第一係止部とし、該第一係止部の押し込み方向の反対側に、所定の間隔の係止解除区間を隔てて設けられ、前記被係止部に対して係止する第二係止部を備えることができる。
これにより、例えば、押し込み操作を行い、係止を解除した後に再度係止したい場合などに、再度押し込み操作を行うことで前記ロテータと前記ステータとを係止することができる。
また、押し込み操作により、第一係止部による係止が解除された場合に、押し込み方向であってステータの外側に突出する操作確認部を設けるなどとすることにより、係止が解除されたことを目視することができる。
この発明によれば、ロテータとステータとの仮固定を解除した後に生じる廃棄物を削減することができる回転コネクタ装置を提供することができる。
本実施形態のステアリングロールコネクタの斜視図。 図1に示すステアリングロールコネクタの平面図。 フラットケーブルを除いた状態のステアリングロールコネクタの分解斜視図。 仮固定状態を示すA−A線矢視断面図。 仮固定解除状態を示すA−A線矢視断面図。 仮固定機構の説明図。 仮固定機構の他の実施例の説明図。 仮固定機構の他の実施例の説明図。 他の実施例の仮固定状態を示すA−A線矢視断面図。 他の実施例の仮固定状態を示すA−A線矢視断面図。 他の実施例の仮固定解除状態を示すA−A線矢視断面図。
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は本実施形態のステアリングロールコネクタ10の斜視図を示し、図2は図1に示すステアリングロールコネクタ10の平面図を示し、図3はステアリングロールコネクタ10の分解斜視図を示し、図4は図2に示す仮固定機構50による仮固定状態を示すステアリングロールコネクタ10のA−A線矢視断面図を示し、図5は仮固定機構50により相対回転不可に仮固定を解除した状態を示す断面図を示している。図6は仮固定機構50の説明図であり、詳しくは、図6(a)は図4におけるa部の拡大図を示し、図6(b)は図5におけるa部の拡大図を示している。
また、図7及び図8は仮固定機構50の他の実施例を示し、図9及び図10は仮固定機構50が複数ある実施例での仮固定状態を示すA−A線矢視断面図を示し、図11は図9に示す実施例の仮固定解除状態を示すA−A線矢視断面図を示している。
まず、ステアリングロールコネクタ10の全体の概略構造について、図1乃至図3に基づいて説明する。
ステアリングロールコネクタ10は、上面側に位置する回転側部材としてのロテータ20と、下面側に位置する固定側部材としてのステータ30と、ロテータ20に設けられた後述する内周筒部22に備える固定用突起23と嵌合しロテータ20と一体となって固定されるスリーブ40と、ステータ30に対してロテータ20が回転できないように仮固定する仮固定機構50とを備える(図1乃至図3参照)。
なお、本実施例において、ステータ30を基準として、ロテータ20側を上方とし、スリーブ40側を下方とする(図3参照)。
ロテータ20は、図1乃至図3に示すように、平面視中央に円形の孔部を有する略環状の回転側リング板21と、該回転側リング板21における内周縁部から下方に向かって延びる平面視略円筒状の内周筒部22とを備え、この内周筒部22の下端からは、内径方向に向けて張り出すとともに、内周筒部22の下端内周縁部に沿って周方向に連続してなるロテータ側鍔部22aが形成されている。
なお、ロテータ側鍔部22aの幅は、後述するステータ内周縁部33の幅と略同一の長さであり、ロテータ側鍔部22aには後述する仮固定手段付仮固定機構60が備えられている。
また、内周筒部22には後述する固定孔45と係合することにより、ロテータ20をスリーブ40に対して相対回転できないように固定する固定用突起23を備え、回転側リング板21の上面には、ロテータ20の回転に伴って一体に回転するロテータ側コネクタ24を設けている。
ロテータ側コネクタ24は、例えば、ステアリングホイールに配置されるホーンスイッチ、エアバッグユニットなどの電気回路から引き出されたケーブルに接続される電気接続コネクタである。
ステータ30は、図3に示すように、平面視中央に円形の孔を有する略環状の固定側リング板31と、該固定側リング板31における外周縁部から上方に向かって延びる平面視略円筒状の外周筒部32と、固定側リング板31における内周縁であるステータ内周縁部33と、ステータ内周縁部33の一部を切り欠いた溝部分である凹状被係止部34と、外周筒部32の一側外面に一体に設けたステータ側コネクタ35とで構成している。
ステータ内周縁部33は、固定側リング板31の内周縁であり、ロテータ側鍔部22aと略同一の幅を有しており、ロテータ20とステータ30とを組み付ける際には、ロテータ側鍔部22aがステータ内周縁部33上に配される。
凹状被係止部34は、ステータ内周縁部33の一部を切り欠いた溝であり、後述する仮固定手段本体63の上下動が許容できる形状である。
また、外周筒部32の一側外面に一体に設けたステータ側コネクタ35は、図示しないロアコラムカバー内において車体側の電気回路から引き出されたケーブルに接続される接続コネクタである。
ここで、回転側リング板21に対する固定側リング板31の大きさは、固定側リング板31の外周縁部から上方に延びる外周筒部32の内周面が、回転側リング板21の外周面と接触するが、ステータ外周筒部32の外周面とは接触しない程度の大きさである。
また、ロテータ20とステータ30とを組み付けたことにより、回転側リング板21の下面、内周筒部22の外周面、固定側リング板31の上面及びステータ外周筒部32の内周面とで、図示しないフラットケーブルを収容するための環状をなす収容空間Sを形成している(図4及び図5参照)。
なお、フラットケーブルの一端は、ロテータ20側に接続し、他端は、ステータ30側に接続している。そして、ロテータ20がステータ30対してステアリングホイールの回転数に対応する回転数の回転ができるように、収容空間Sに巻回して収容する。
また、ロテータ20の回転側リング板21とステータ30のステータ内周縁部33とで、図示しないステアリングコラムに支持されたステアリングシャフトの挿入を許容する差込孔Hを形成し、差込孔Hに挿入したステアリングシャフトの上端に固定した回動操作を行うためのステアリングホイールは、該ステアリングシャフトを介してロテータ20に固定する。
したがって、ロテータ20は、ステアリングホイールと一体に回転するとともに、ステアリングホイールと同一の軸(回転軸Y)で回転方向Rへ回転する。
また、ステータ30を、車体側の適宜部材として、図示しないステアリングコラム内部に配設したコンビネーションスイッチに固定して、ステアリングホイールに対して相対回転可能に取り付けている。
スリーブ40は、ステータ30の下側から取り付けてロテータ20と係止する部材で、図3に示すように、中央に開口が形成された上端筒部41と、上端筒部41の内周縁であるスリーブ側鍔部43と、スリーブ側鍔部43から上方へ立ち上がる複数の板状固定部44とを備えている。
板状係止部44における幅方向中央部には、該板状係止部44の厚み方向(具体的にはステアリングロールコネクタ10の径方向)に貫通し、上述の固定用突起23と係止される固定孔45を備えている。
また、複数の板状固定部44は、ロテータ20の固定用突起23と対応する位置に固定孔45が配置するように設けられており、上側筒部41の内周縁には後述する移動空間側仮固定機構70が備えられている。
スリーブ側鍔部43の上方へ立ち上がる板状固定部44に設けられた固定孔45は、ロテータ20、ステータ30及びスリーブ40の組み付けの際に、ロテータ20の内周面である内周筒部22に突出した固定用突起23と係合し、これによりロテータ20とスリーブ40とが固定される。したがって、ロテータ20とスリーブ40とは相対回転できない状態で組み付けられる。
一方でステータ30の固定側リング板31の内周縁であるステータ内周縁部33は、ロテータ20の内周筒部22の下端から突出しているロテータ側鍔部22aとスリーブ40のスリーブ側鍔部43とで上下方向から挟み込まれることとなる。そのため、ロテータ20及びスリーブ40とは固定され一体となるが、ステータ30はロテータ20及びスリーブ40と固定されておらず、ステータ30はロテータ20及びスリーブ40に対して相対回転することができる。
仮固定機構50は、ロテータ20とステータ30とを仮固定する仮固定機構であり、図3に示すように、ロテータ20に備えられている仮固定手段付仮固定機構60と、スリーブ40に備えられている移動空間側仮固定機構70とで構成している。なお、仮固定手段付仮固定機構60と移動空間側仮固定機構70とは、ロテータ20とスリーブ40とを組み付けした際に対向する位置に配置されている。
仮固定手段付仮固定機構60はロテータ20の内周筒部22から突出しているロテータ側鍔部22aに備えられており(図3参照)、仮固定手段付筐体61、仮固定手段側案内孔62、仮固定手段本体63、係止部64、外向押し込み操作部65、及び仮固定位置決定部66構成されている(図5及び図6参照)。
本実施例においては、仮固定手段付筐体61は、ロテータ側鍔部22aに設けられるとともに、底面の一辺が内周筒部22の側面に接している筐体である。仮固定手段付筐体61の底面は、円周方向に凹状被係止部34の円周方向の幅に比べて十分な長さを有し、径方向にロテータ側鍔部22aの幅の略二倍程度の長さを有する略直方形状である。
そして、仮固定手段付筐体61は、ロテータ側鍔部22a上にある部分では後述する凹状被係止部34の高さと比較して十分な高さを有し、ロテータ側鍔部22aよりも内径側にある部分では、係止部64の高さにロテータ側鍔部22aの厚さ及び凹状被係止部34の厚さとの和を加えた高さを有している。
なお、本実施例において、仮固定手段付筐体61の底面は略直方形状としているが、この形状に限定されるものでない。
また、仮固定手段付筐体61は、後述する外向押し込み操作部65と同形状の窪みを有しており、その略中心に、後述する仮固定手段本体63の上端部が貫通することができ、かつ、平面視において仮固定手段本体63の底面と略同一の大きさを有する仮固定手段側案内孔62が設けられている。
仮固定手段本体63は、後述する係止部64を備えるとともに、一部が仮固定手段側案内孔62を貫通し仮固定手段付筐体61の上面に突出している棒状体である。そして、仮固定手段本体63の側面であってロテータ側鍔部22aに対向する面は、ロテータ側鍔部22aの内周縁よりも内径側に位置している。また、仮固定手段本体63は、仮固定手段付筐体61と後述する係止部移動用空間72の高さの和よりも長い棒状体である。
即ち、仮固定手段付筐体61は、仮固定手段本体63が仮固定手段付筐体61に備えられた仮固定手段側案内孔62に沿って上下方向に移動可能に組み込まれていればよく、このような仮固定手段本体63の上下移動が可能であれば、本実施形態の形状に限定されるものではない。
係止部64は、仮固定手段本体63から外径方向に向けて突出している係止部であり、ステータ内周縁部33の高さと略同一の高さを有するとともに、仮固定手段本体63の外径に対応する面とロテータ側鍔部22aの内周面との間隔と、径方向に対してステータ内周縁部33の幅と略同一の長さとを加えた長さを有し、円周方向に対しては、凹状被係止部34の周方向に対する幅よりも若干短い長さを有する形状である。
換言すると、仮固定手段本体63に備えてある係止部64は凹状被係止部34と嵌合できる形状である。
なお、係止部64は一定以上のトルクが加わることで折れるようになっている。これにより、間違って係止状態になった場合でも、回転コネクタに一定以上の力を加えて回転させることによりロテータ20とステータ30の係止を解除することができる。
押し込み操作部65は、外向き押し込み操作部65aと操作確認部65bとで構成しており、外向き押し込み操作部65aは仮固定手段本体63の上面に設けられた、底面が略長方形の板状体である。外向き押し込み操作部65aの底面は、長辺が円周方向の長さと同じ長さを有し、短辺が仮固定手段付筐体61の径方向の長さの四分の一程度の長さの長方形である。
操作確認部65bは、仮固定手段本体63の下端部分であって、仮固定手段本体63が下方へ移動した場合に、後述する移動空間側案内孔73を貫通し、移動空間側仮固定機構70の下方に突出する部分である。
即ち、押し込み操作がされることによし操作確認部65bが下方に突出し、係止が解除されたことが目視するための確認部であり、例えば係止が解除された場合に突出する部分に特定の色が塗られていることや、特定の印が付されていることで係止の解除が目視できるならば、上記実施例の形状に限定する必要はない。
仮固定位置決定部66は、仮固定手段本体63の上端部分が仮固定手段付筐体61の上面から突出している場合に、仮固定手段付筐体61の上面より上方であって、仮固定手段本体63の側面に設けられた可撓性を有する突出部である。
なお、本実施例において、仮固定手段本体63の下端が移動空間側案内孔73より突出する構成としているが、この構成に限るものでなく、例えば外向押し込み操作部65を押し込み操作することで、係止部64とが係止解除位置に移動した場合に、仮固定手段本体63の下端が係止部移動用空間72の下端より突出しない構成としても良い(図示省略)。また、例えば、係止部64が係止位置にある場合において、仮固定手段本体63の下端が初めから移動空間側案内孔73を貫通し突出している形状としても良い(図示省略)。
移動空間側仮固定機構70は移動空間側筐体71、係止部移動用空間72及び移動空間側案内孔73で構成されている。
移動空間側筐体71は、スリーブ40の上側筒部41の上面であるスリーブ側鍔部43に設けられた上面が開口する筐体である。該筐体の上面は、スリーブ側鍔部43上にあり、仮固定手段付筐体61の底面と同一形状の底面を有する。該開口形状は、平面視した場合の仮固定手段本体63の底面と係止部64の底面とが十分に挿入することができる程度の大きさである(図3及び図6参照)。
係止部移動用空間72は、移動空間側筐体71の内部に設けられた空間であり、底面が移動空間側仮固定機構70の開口面であるとともに、高さがステータ内周縁部33の高さよりも高い空間である。
換言すると、係止部移動用空間72は、係止部64が下方に移動した際に、係止部64が凹状被係止部34と係止しない位置となるような高さを有する空間である。
移動空間側案内孔73は、移動空間側仮固定機構70の下面に開けられた孔部であり、平面視した場合に仮固定手段側案内孔62と同一の形状をしており、ステアリングロールコネクタ10の構成であるロテータ20、ステータ30及びスリーブ40を組み付けた場合に、仮固定手段側案内孔62と対向する位置に配する孔部である。
換言すると、移動空間側案内孔73は、仮固定手段本体63が回転軸方向に沿って下方に移動してきた場合に、仮固定手段本体63の下端である操作確認部65bが移動空間側案内孔73を貫通し、移動空間側仮固定機構70の下面から突出することとなる(図6参照)。
次に、このような構成を有するステアリングロールコネクタ10において、図4乃至図6に基づき、仮固定機構50によるロテータ20及びステータ30の仮固定及びその解除について説明する。
上述したように、仮固定機構50は、ロテータ20に備えられた仮固定手段付仮固定機構60及びスリーブ40に備えられた移動空間側仮固定機構70とで構成している。ロテータ20、ステータ30及びスリーブ40の組み付けの際の相対位置は、仮固定手段付仮固定機構60と移動空間側仮固定機構70とでステータ30に設けられた凹状被係止部34を上下方向から挟み込む位置となるようにそれぞれが配置され、組み付けられる(図1及び図3参照)。
なお、本実施例において、仮固定手段付仮固定機構60、凹状被係止部34及び移動空間側仮固定機構70がそれぞれ対向する位置となる場合に、ロテータ20がステータ30に対して回転軸Yに対して右方向にも左方向にも偏らない中立位置となるように仮固定手段付仮固定機構60等の位置を定めているが、この実施例の構成に限られるものではない。すなわち、ロテータ20とステータ30とが中立の位置とならない位置に仮固定手段付仮固定機構60等の位置を定めても良い。
上述のロテータ20、ステータ30及びスリーブ40が組み付けられることで、仮固定手段本体63に備えられている係止部64は、ステータ30の内周縁であるステータ内周縁部33に設けられた切欠き部分である凹状被係止部34に嵌合する(図6(a)参照)。このため、ロテータ20とステータ30とが係合し、ロテータ20とステータ30とは相対回転できない仮固定状態となる。
なお、この仮固定状態において、仮固定手段本体63に備えられた仮固定位置決定部66が仮固定手段側案内孔62と上下方向に係合することになるため、仮固定手段本体63は回転軸に沿って下方に移動することがなく、係止部64は凹状被係止部34と係合する(図6(a)参照)。
次に、ロテータ20がステータ30に対して相対回転できるための係止状態の解除について説明する。
図6(b)に示すように、仮固定手段本体63の上端に設けられた外向押し込み操作部65を下方に向けて押し込むことにより、可撓性を有する仮固定位置決定部66が撓み、仮固定位置決定部66が仮固定手段側案内孔62に入り込むこととなるため、仮固定手段本体63が仮固定手段側案内孔62に沿って下方に移動することとなる。この仮固定手段本体63の移動に伴い、仮固定手段本体63に設けられた係止部64が、係止部移動用空間72に移動することとなる(図5及び図6参照)。
これにより、凹状被係止部34と係止部64との嵌合が外れ、ロテータ20とステータ30との仮固定が解除される。したがって、ロテータ20はステータ30に対して相対回転することができるようになる。
上記構成とすることにより、ロテータ20とステータ30との仮固定を解除した場合、仮固定機構50の係止部64がステアリングロールコネクタ10の内部に組み付けられているため、仮固定解除後であっても、ステアリングロールコネクタ10から仮固定手段50が分離されることはなく、仮固定を解除することに伴う不要物の排出を削減することができる。
また、不要物を削減することができることにより、廃棄に要する費用も削減できる。さらには、仮固定用の部品(固定ピン)を梱包する必要がないため、その分、一つの梱包箱内に収容するステアリングロールコネクタ10の収容数を多くすることができる。これにより、多数のステアリングロールコネクタ10を一括して運搬することができるとともに、輸送コストを低減することができる。
また、本実施例において、仮固定を解除した場合、仮固定手段本体63の下端である操作確認部65bが移動空間側案内孔73より突出する構成としているため、仮固定の解除が目視できる。なお、操作確認部65bを押し込み操作することにより、仮固定を解除した状態から再度ロテータ20とステータ30とを仮固定できるようにしても良い。
また、本実施例において、仮固定手段本体63の上端に備える外向押し込み操作部65は、略長方形状の板状体としているが、この形状に限定するものでなく、例えば、図3に示すような、板状体とすることなく、仮固定手段本体63の上端をそのまま突出させた形状としても良い。
さらにまた、外向押し込み操作部65を板状体とし、仮固定手段付筐体61に外向押し込み操作部65と同形状の窪みを設けることにより、外向押し込み操作部65を押し込み操作し、ロテータ20とステータ30との係止を解除することで、外向押し込み操作部65が仮固定手段付筐体61にある窪みに嵌合し、仮固定手段側案内孔62を塞ぐことができる。
これにより係止解除状態において、仮固定機構50の隙間から埃等が入らないようにすることができる(図6(b)参照)。
さらにまた、本実施例では、仮固定手段側案内孔62及び移動空間側案内孔73を平面視した場合、仮固定手段本体63の底面と略同一としているが、図7で示すように、仮固定手段本体63の下方に移動空間側案内孔73の底面の形状に対してある程度の大きい底面を有する角錐であって頭頂点側を底面に対して水平に切断した可撓性を有する角柱状の出張部80を備えても良い(図8参照)。
図8に示すように、出張部80は、係止部64の下部にあり、出張部80の頭頂点側が移動空間側案内孔73と接する場合には、係止部64と凹状被係止部34との嵌合が解除されない位置に設けられている。
この場合、仮固定手段本体63を回転軸方向に移動させるためには、仮固定手段本体63に力を加え移動空間側案内孔73に圧入することとなり(図8(b)参照)、仮固定手段本体63が移動空間側仮固定機構70に固定され、例えば車両の移動に伴う振動等があった場合でも、十分に固定された状態となるため、他の部分と衝突する等による音などを発することがない。
さらに、出張部80が移動空間側案内孔73を封鎖するため、仮固定機構50内部に埃等が浸入することを防ぐことができる。
また、本実施例において、仮固定機構50をステアリングロールコネクタ10に一つ備えた構成としているが、これに限定するものでなく、例えば、図9乃至図11に示すように、仮固定機構50を凹状被係止部34側にある仮固定機構50xと、ロテータ側コネクタ24側にある仮固定機構50yの二つをする構成としても良い。
なお、図9乃至図11の例では、仮固定機構50xと仮固定機構50yはそれぞれの外向き押し込み操作部65a(それぞれを、外向押し込み操作部65x、外向押し込み操作部65yとする)が逆側に出ている構成とする。すなわち、仮固定機構50は第一固定手段として機能する仮固定機構50xと、第二固定手段として機能する仮固定機構50yとで構成される。
仮固定機構50xはロテータ側に配される仮固定手段付仮固定機構60xとステータ側に配される移動空間側仮固定機構70xで構成し、仮固定機構50yは、ステータ側に配される仮固定手段付仮固定機構60yとロテータ側に配される移動空間側仮固定機構70yとで構成される。そして、仮固定機構50xは外向押し込み操作部65xがロテータ側に突出しており、仮固定機構50yは外向押し込み操作部65yがステータ側に突出している。
仮固定機構50xは、仮固定手段本体63xに設けられ凹状被係止部64xが係止部34xと嵌合することによりロテータ20とステータ30とを仮固定している。一方で仮固定機構50yは、仮固定手段本体63xに設けられた凹状被係止部64xが係止部34xと嵌合することによりロテータ20とステータ30とを仮固定している(図9参照)。
すなわち、仮固定機構50x及び仮固定機構50yは双方独立してロテータ20とステータ30とを仮固定している。したがって、例えば、不用意に一方の仮固定が解除されても、ロテータ20とステータ30とは相対回転をできない。
このような構成を有するステアリングロールコネクタ10は、例えば、ステアリングロールコネクタ10の構成であるステータ30を中立状態の図示しないステアリングコラムに通しながらコンビネーションスイッチに固定した際に、コンビネーションスイッチの一部が外向押し込み操作部65yを押し込む構成とすることで、ステアリングロールコネクタ10にコンビネーションスイッチを介してステアリングコラムが固定するとともに、仮固定手段本体63yに備えられている係止部64yと凹状被係止部34yとの嵌合が外れ、仮固定機構50yによる仮固定が解除される(図10参照)。
なお、仮固定機構50xによりロテータ20とステータ30とが仮固定されているため、ステアリングロールコネクタ10及びステアリングコラムは相対回転できない。
次に、中立姿勢にした状態のステアリングホイール(図示省略)をロテータ20に装着すると、ステアリングホイールの一部が仮固定機構50xの外向押し込み操作部65xを押し込む構成とすることにより、ステアリングホイールをロテータ20に装着することにより、外向押し込み操作部65xが押し込まれ、仮固定手段本体63xに備えられている係止部64xと凹状被係止部34xとの嵌合が外れ、仮固定機構50xによるロテータ20とステータ30との仮固定が解除されることとなる。
これにより、ロテータ20とステータ30とは相対回転可能となるとともに、ステアリングロールコネクタ10、ステアリングホイール及びステアリングコラムが各々中立位置で取付けることができる(図11参照)。
以上の構成により、ロテータ20とステータ30との仮固定を解除した場合に、仮固定機構50はステアリングロールコネクタ10に備えられた構成であるため、ロテータ20などから取り外しする必要が無いため、不要物の排出を削減することができる。したがって、仮固定を解除する際に、廃棄物が排出されず廃棄物を削減することができる。
さらに、外向き押し込み操作部65aを押し込み操作することにより、操作確認部65bが係止部移動用空間72より突出する構成としているため、廃棄物を削減するだけでなく、係止が解除されている状態であることを目視することができる。
このように、本発明のステアリングロールコネクタ10は、環状の回転側リング板21及び、該回転側リング板21の内周縁に形成された円筒状の内周筒部22を備えるロテータ20と、環状の固定側リング板31及び、該固定側リング板31の外周縁に形成された円筒状の外周筒部32を備えるとともに、ロテータ20と、時計回り方向と、反時計回り方向に相互回転可能に嵌合して内部に環状の収容空間Sを形成するステータ30と、巻回して収容空間Sに収容され、ロテータ20側とステータ30側とを電気的に接続するフラットケーブルと、ロテータ20とステータ30とが相対回転しないように相互を仮固定する仮固定機構50とを備えた回転コネクタであって、仮固定機構50を、ロテータ20及びステータ30の少なくとも一方に対して回転固定状態で備えるとともに、回転コネクタ本体内部において他方に設けた凹状被係止部34に対して係止する係止部64を有する固定手段本体63と、係止部64がロテータ20及びステータ30を係止した係止位置から係止が解除される係止解除位置まで、回転コネクタ本体内部に向かう内部方向に固定手段本体63を移動させる押し込み操作を行う、少なくとも一部が一方を貫通して外部に突出した押し込み操作部65とで構成することにより、固定手段を取り外すことなく、ロテータ20とステータ30の係止を解除することができるため、係止解除をした際に生じる不要物の排出を削減することができる。
詳述すると、仮固定機構50を、ロテータ20及びステータ30の少なくとも一方に、ロテータ20とステータ30とを回転固定状態で備えるとともに、回転コネクタ本体内部において他方に設けた凹状被係止部34に対して係止する係止部64を有する固定手段本体63を備えることにより、ロテータ20をステータ30に対して仮固定することができる。
また、仮固定機構50に、係止部64がロテータ20及びステータ30を係止した係止位置から係止が解除される係止解除位置まで、回転コネクタ本体内部に向かう内部方向に固定手段本体63を移動させる押し込み操作を行う、少なくとも一部が一方を貫通して外部に突出した押し込み操作部65を備えることにより、一方に備えられた仮固定機構50をステアリングロールコネクタ10の外側から押し込み操作を行うことにより固定手段本体63に備えられた係止部64を係止解除位置に移動することができ、ロテータ20及びステータ30の係止を解除でき、ロテータ20とステータ30とが相対回転することができる。
したがって、少なくとも仮固定機構50の一部である係止部64がコネクタ本体の内部に組み付けられているため、仮固定解除後であっても、コネクタ本体から仮固定機構50が分離されることはなく、不要物として処分する必要がない。
また、一方をロテータ20とし、他方をステータ30とするとともに、固定手段本体63を、相対回転するロテータ20及びステータ30の回転軸に対して略平行方向に移動する構成として、押し込み操作部が、回転側リング板21側から固定側リング板31側に向かって押し込むように回転側リング板21側に突出する構成とすることにより、軸方向に略平行であるとともに、ロテータ20の回転側リング板21側からステータ30の固定側リング板31側に向かって押し込み操作を行うことができ、係止の解除を、例えば、ステアリングホイールの取り付けと同時に行うことができる。
また、押し込み操作部65を、外向き押し込み操作部65aとし、該外向き押し込み操作部65aの押し込み操作による仮固定機構50の回転側リング板21側から固定側リング板31側への移動に伴って、外向き押し込み操作部65aの移動方向であって、ステータ30よりも外側に突出する操作確認部65bを備えることにより、外向き押し込み操作部65aの操作により係止が解除された場合に、外向き押し込み操作部65aの移動方向であって前記ステータよりも外側に操作確認部65bが突出するため、係止が解除されていること、又は、係止が解除されたことを目視することができる
詳述すると、押し込み操作部を操作することにより、ロテータ20とステータ30の係止を解除するとともに、固定手段本体63に備えられている操作確認部が押し込み操作部の移動方向であって、ステータ30よりも外部に突出することとなる。この突出した操作確認部を外向き押し込み操作部65aの押し込み方向と逆方向に押し込み操作することにより、固定手段本体63にある係止部64が係止解除位置から係止位置に移動し、ロテータ20とステータ30とを係止することができる。
なお、例えば、係止が解除された係止解除状態から、再度係止したい場合に、操作確認部65bを押し込み操作することで、再度ロテータ20とステータ30とを係止することができる構成としても良い。
また、仮固定機構50を、押し込み操作部が、回転側リング板21側から固定側リング板31側に向かって押し込むようにロテータ20の回転側リング板21側に突出する仮固定機構50xとし、ロテータ20及びステータ30の少なくとも一方に対して回転固定状態で備えるとともに、回転コネクタ本体内部において他方に設けた第二凹状被係止部34cに対して係止する第二係止部64cを有する仮固定機構50y本体と、係止部64がロテータ20及びステータ30を係止した第二係止位置から係止が解除される第二係止解除位置まで、回転コネクタ本体内部に向かう内部方向に固定手段本体63cを移動させる押し込み操作を行う、少なくとも一部が外部に突出した押し込み操作部とで構成した仮固定機構50yを備えることにより、不要物の排出を削減でき、確実にロテータ20とステータ30との仮固定を維持することができる。
詳述すると、回転側リング板21側に突出している仮固定機構50xを押し込み操作することにより、係止の解除を行うことができる。しかし、仮固定機構50xは、固定手段本体63の一部が突出しているため、押し込み操作部65にものが当たり係止が解除される等、不用意に係止が解除されるおそれがある。
そこで、仮固定機構50として、固定側リング板31側に突出している仮固定機構50yを備えていることにより、例え仮固定機構50xによる係止が解除された場合でも仮固定機構50yによりロテータ20とステータ30とを係止しているため、ロテータ20はステータ30に対して相対回転することができない。
したがって、何らかの不都合で仮固定機構50xが押し込み操作された場合でも仮固定機構50yで確実に仮固定することができ、廃棄物の削減できるとともに、仮固定状態を維持することができる。
また、係止部64を、係止位置においてロテータ20とステータ30とを係止するステータ側係止部64cとし、該ステータ側係止部64cの押し込み方向の反対側に、所定の間隔の係止解除区間を隔てて設けられ、凹状被係止部34に対して係止するロテータ側係止部64dを備えることにより、例えば、押し込み操作を行い、係止を解除した後に再度係止したい場合などに、再度押し込み操作を行うことでロテータ20とステータ30とを係止することができる。
また、押し込み操作により、第一係止部64aによる係止が解除された場合に、押し込み方向であってステータ40の外側に突出する操作確認部65bを設けるなどすることにより、係止が解除されたことを目視することができる。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の回転コネクタ装置は、実施形態のステアリングロールコネクタ10に対応し、
以下同様に、
被係止部は、凹状被係止部34に対応し、
第二被係止部は、凹状被係止部34bに対応し、
第二係止部は、係止部64bに対応し、
仮固定手段は、仮固定機構50に対応し、
第一仮固定手段は、仮固定機構50xに対応し、
第二仮固定手段は、仮固定機構50yに対応し、
ステータ側係止部は、係止部64cに対応し
ロテータ側係止部は、係止部64dに対応し
押し込み操作部は、外向き押し込み操作部65aに対応するが、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
上述の実施形態では、巻回したフラットケーブルを収容した例を説明したが、例えば、フラットケーブルの中間部分に略U字状の折返し部を形成して収容してもよい。また、フラットケーブルの巻き締め、及び巻き緩みを補助するため、回転ローラやガイド部を備えたリテーナを収容してもよい。
また、上述の実施形態では、前記ステータ30よりも外側に突出する操作確認部65bを、スリーブ40を貫通して外側に突出する操作部としているが、直接ステータを貫通して外側に突出する操作部、あるいは、例えば、スリーブ40などのステータ30とは異なる部分を貫通して外側に突出し、間接的にステータ30の外側に突出する操作部としてもよい。
10…ステアリングロールコネクタ
20…ロテータ
21…回転側リング板
22…内周筒部
30…ステータ
31…固定側リング板
32…外周筒部
34…凹状被係止部
50…仮固定機構
63…固定手段本体部
64…係止部
65a…外向き押し込み操作部
65b…操作確認部

Claims (5)

  1. 環状の回転側リング板及び、該回転側リング板の内周縁に形成された円筒状の内周筒部を備えるロテータと、
    環状の固定側リング板及び、該固定側リング板の外周縁に形成された円筒状の外周筒部を備えるとともに、前記ロテータと、時計回り方向と、反時計回り方向に相互回転可能に嵌合して内部に環状の収容空間を形成するステータと、
    巻回して前記収容空間に収容され、前記ロテータ側と前記ステータ側とを電気的に接続するフラットケーブルと、
    前記ロテータと前記ステータとが相対回転しないように相互を仮固定する仮固定手段とを備えた回転コネクタであって、
    前記仮固定手段を、
    前記ロテータ及び前記ステータの少なくとも一方に対して回転固定状態で備えるとともに、前記回転コネクタ本体内部において他方に設けた被係止部に対して係止する係止部を有する仮固定手段本体と、
    前記係止部が前記ロテータ及び前記ステータを係止した係止位置から前記係止が解除される係止解除位置まで、回転コネクタ本体内部に向かう内部方向に前記仮固定手段本体を移動させる押し込み操作を行う、少なくとも一部が前記一方を貫通して外部に突出した押し込み操作部とで構成した
    回転コネクタ装置。
  2. 前記一方を前記ロテータとし、
    前記他方を前記ステータとするとともに、
    前記仮固定手段本体を、
    相対回転する前記ロテータ及び前記ステータの回転軸に対して略平行方向に移動する構成として、前記押し込み操作部が、前記回転側リング板側から前記固定側リング板側に向かって押し込むように前記回転側リング板側に突出する構成とした
    請求項1に記載の回転コネクタ。
  3. 前記押し込み操作部の押し込み操作による前記仮固定手段の前記回転側リング板側から前記固定側リング板側への移動に伴って、前記押し込み操作部の移動方向であって、前記ステータよりも外側に突出する操作確認部を備えた
    請求項2に記載の回転コネクタ。
  4. 前記仮固定手段を、
    前記押し込み操作部が、前記回転側リング板側から前記固定側リング板側に向かって押し込むように前記ロテータの回転側リング板側に突出する第一仮固定手段とし、
    前記ロテータ及び前記ステータの少なくとも一方に対して回転固定状態で備えるとともに、前記回転コネクタ本体内部において他方に設けた第二被係止部に対して係止する第二係止部を有する第二仮固定手段本体と、前記係止部が前記ロテータ及び前記ステータを係止した第二係止位置から前記係止が解除される第二係止解除位置まで、回転コネクタ本体内部に向かう内部方向に前記仮固定手段本体を移動させる押し込み操作を行う、少なくとも一部が外部に突出した押し込み操作部とで構成した第二仮固定手段を備えた
    請求項2又は3に記載の回転コネクタ。
  5. 前記係止部を、
    前記係止位置において前記ロテータと前記ステータとを係止する第一係止部とし、
    該第一係止部の押し込み方向の反対側に、所定の間隔の係止解除区間を隔てて設けられ、前記被係止部に対して係止する第二係止部を備えた
    請求項1乃至4のうちいずれかひとつに記載の回転コネクタ。
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