JP3378168B2 - 相対回転部材間継電装置 - Google Patents

相対回転部材間継電装置

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JP3378168B2
JP3378168B2 JP08070697A JP8070697A JP3378168B2 JP 3378168 B2 JP3378168 B2 JP 3378168B2 JP 08070697 A JP08070697 A JP 08070697A JP 8070697 A JP8070697 A JP 8070697A JP 3378168 B2 JP3378168 B2 JP 3378168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相対的に回転す
る2部材間の電気的な接続を、ケーブルを介して行う相
対回転部材間継電装置に関し、特に相対回転する2部材
を仮固定するための機構を有する相対回転部材間継電装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の相対回転部材間継電装置として
は、例えば特開平7−282935号公報に示すものが
知られている。この公報に示す相対回転部材間継電装置
は、相対的に回転する第1の回転体と第2の回転体のう
ち、第1の回転体にロック手段が設けられ、第2の回転
体にロック凹部が設けられている。
【0003】上記ロック手段は、第1の回転体上におい
て半径方向に延在し、その先端部が第1の回転体の外側
に位置する上記ロック凹部に嵌まることによって、第1
の回転体と第2の回転体との相対回転を固定するように
なっている。
【0004】また、第1の回転体にはダイレクトコネク
タが設けられており、このダイレクトコネクタに接続す
る外部コネクタによって、ロック手段を移動させ、同ロ
ック手段の先端部をロック凹部から引き抜き、第1の回
転体と第2の回転体との相対回転を可能にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記相対回
転部材間継電装置においては、ロック手段が半径方向に
延在しているため、径方向に大きなスペースが必要であ
る。このため、第1の回転体や第2の回転体が小径のも
ので構成されている場合には、ロック手段を備えた相対
回転仮止め機構を設置することができないという問題が
ある。
【0006】この発明は上述した問題を解消するために
なされたもので、その目的は径方向に大きなスペースを
要せず、第1の回転体や第2の回転体が小径のものでの
あっても相対回転仮止め機構を設置することができる相
対回転部材間継電装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、相対的に回転する第1の回
転体と、第2の回転体とを有し、これらの第1の回転体
側と第2の回転体側とをケーブルを介して電気的に接続
してなり、前記第1の回転体と第2の回転体との相対回
転を仮止めする相対回転仮止め機構を備えた相対回転部
材間継電装置であって、前記第1の回転体は、第1のカ
バー体を備え、前記第2の回転体は、前記第1のカバー
体に重なるように配置された第2のカバー体を備え、前
記第1のカバー体は、ケーブルを外部に接続するための
ダイレクトコネクタを備え、前記相対回転仮止め機構
は、先端部にロック凸部を有するロック手段と、前記第
1のカバー体に設けられ、前記ロック凸部が第1のカバ
ー体側から第2のカバー体側に突出可能なようにロック
手段を案内する案内壁部と、前記第2のカバー体に設け
られ、前記ロック凸部が第2のカバー体側に突出した際
に、同ロック凸部が嵌合するロック凹部と、前記ロック
手段を第2のカバー体から離れる方向に付勢する付勢手
段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記ロック凸部を
ロック凹部に嵌合した状態に維持する拘束手段とを備
え、前記拘束手段は、案内壁部に設けられた係止孔と、
ロック手段に設けられ、前記係止孔に沿って延在する弾
性片と、この弾性片に設けられ、前記係止孔に係止する
ことによって、ロック凸部をロック凹部に嵌合した状態
に維持する係止爪と、前記弾性片に設けられ、前記係止
孔から案内壁部の外側に突出するロック解除凸部とを備
えてなり、前記ロック解除凸部は、前記ダイレクトコネ
クタに外部コネクタを連結する際に、同外部コネクタに
押されて、弾性片とともに案内壁部の内側に向けて移動
し、係止爪を係止孔から外し、ロック凸部が付勢手段の
力でロック凹部から抜け出るように構成されていること
を特徴としている。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の相
対回転部材間継電装置において、ロック手段及び案内壁
部をダイレクトコネクタ内に設けたことを特徴としてい
る。
【0009】請求項3に係る発明は、相対的に回転する
第1の回転体と、第2の回転体とを有し、これらの第1
の回転体側と第2の回転体側とをケーブルを介して電気
的に接続してなり、前記第1の回転体と第2の回転体と
の相対回転を仮止めする相対回転仮止め機構を備えた相
対回転部材間継電装置であって、前記第1の回転体は、
第1のカバー体を備え、前記第2の回転体は、前記第1
のカバー体に重なるように配置された第2のカバー体を
備え、前記相対回転仮止め機構は、先端部にロック凸部
を有するロック手段と、前記第1のカバー体に設けら
れ、前記ロック凸部が第1のカバー体側から第2のカバ
ー体側に突出可能なようにロック手段を案内する案内壁
部と、前記第2のカバー体に設けられ、前記ロック凸部
が第2のカバー体側に突出した際に、同ロック凸部が嵌
合するロック凹部と、前記ロック手段を第2のカバー体
から離れる方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段の
付勢力に抗して前記ロック凸部をロック凹部に嵌合した
状態に維持する拘束手段とを備え、前記拘束手段は、案
内壁部に設けられた係止孔と、ロック手段に設けられ、
前記係止孔に沿って延在する弾性片と、この弾性片に設
けられ、前記係止孔に係止することによって、ロック凸
部をロック凹部に嵌合した状態に維持する係止爪と、前
記弾性片に設けられ、前記係止孔から案内壁部の外側に
突出するロック解除凸部とを備えてなり、前記ロック解
除凸部は、第1の回転体を外部連結手段に連結する際
に、同外部連結手段に押されて、弾性片とともに案内壁
部の内側に向けて移動し、係止爪を係止孔から外し、ロ
ック凸部が付勢手段の力でロック凹部から抜け出るよう
に構成されていることを特徴としている。
【0010】そして、上記のように構成された請求項1
に係る発明においては、まず係止爪を係止孔に係止さ
せ、ロック凸部が第1のカバー体から突出した状態にし
ておく。そして、第1の回転体と第2の回転体とを組み
付けると、ロック手段のロック凸部がロック凹部に嵌ま
り、第1の回転体と第2の回転体との相対回転が禁止さ
れた状態になる。この場合、第1の回転体と第2の回転
体とは、その中立位置で組み付けられることによって、
ロック凸部がロック凹部に嵌まるようにすることが好ま
しい。
【0011】すなわち、第1の回転体と第2の回転体と
はケーブルを介して接続された状態になっているから、
所定の回転数の範囲内で相対回転が自在になっている。
このため、例えば自動車の車体側とステアリングホイー
ル側との回転境界部に設置する場合には、第1の回転体
と第2の回転体とを中立位置にセットした状態で回転境
界部に取り付けることが好ましいからである。
【0012】いずれにしても、第1の回転体と第2の回
転体とをロックして相対回転の初期条件を設定しておけ
ば、そのままステアリングホイールやその他の回転境界
部に設置することができ、ケーブルの余裕をみながら回
転範囲を調整するような手間を省くことができる。
【0013】また、ロック手段が第1のカバー体に設け
られ、かつこの第1のカバー体に重なるように配置され
た第2のカバー体側に移動自在に設けられているから、
径方向に大きなスペースをとる必要がない。すなわち、
径方向に小さなスペースがあれば相対回転仮止め機構を
設置することができる。したがって、第1の回転体や第
2の回転体が小径のものでのあっても相対回転仮止め機
構を取り付けることができる。
【0014】さらに、第1の回転体と第2の回転体とを
組み付ければ、そのままロック凸部がロック凹部に嵌ま
り、第1の回転体と第2の回転体がロック状態になるか
ら、ロック状態にする手間を省くことができる。そして
また、ダイレクトコネクタに外部コネクタを嵌めるだけ
で、係止爪が係止孔から外れ、ロック凸部がロック凹部
から抜けるから、アンロック状態にする手間を省くこと
ができる。
【0015】請求項2に係る発明においては、ロック手
段及び案内壁部をダイレクトコネクタ内に設けているか
ら、相対回転仮止め機構が占有する径方向のスペースを
益々小さくすることができる。したがって、第1の回転
体や第2の回転体がさらに小径のものでのあっても相対
回転仮止め機構を取り付けることができる。
【0016】請求項3に係る発明においては、例えばス
テアリングホイール等の外部連結手段を第1の回転体に
連結するだけで、係止爪が係止孔から外れ、ロック凸部
がロック凹部から抜けるから、アンロック状態にする手
間を省くことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき図面を参照して説明する。なお、図1〜図
5は第1実施例、図6〜図7は第2実施例を示してい
る。
【0018】まず、図1〜図5を参照して、この発明の
第1実施例を説明する。この第1実施例で示す相対回転
部材間継電装置1は、図3〜図5に示すように、固定体
12(第2の回転体)と、この固定体12に対して相対
的に回転する回転体11(第1の回転体)とを有し、こ
れらの回転体11側と固定体12側とをフレキシブルフ
ラットケーブル(ケーブル)13を介して電気的に接続
してなり、回転体11と固定体12との相対回転を仮止
めする相対回転仮止め機構14を備えたものである。
【0019】回転体11は、内筒110と、この内筒1
10の上端部から半径方向外側に円形状に広がる天板
(第1のカバー体)111とを備えている。これらの内
筒110と天板111とは、ビス16によって連結され
るようになっている。
【0020】固定体12は、内筒110の下端部側から
半径方向外側に円形状に広がる底板121と、この底板
121の外周部から上方に延びる外筒120と、この外
筒120の上端から内筒110の近傍に達し、天板11
1の下側に重なるように位置する下側天板(第2のカバ
ー体)122を備えている。下側天板122と外筒12
0とは、下側天板122に一体に形成された係止部材1
22bと、外筒120に形成された被係止部材120a
とによって、着脱自在に連結されるようになっている。
そして、内筒110と外筒120との間に形成された環
状の空間には、フレキシブルフラットケーブル13が配
置されている。
【0021】フレキシブルフラットケーブル13は、そ
の一端部13aが内筒110内に入り、その各導線が天
板111に設けられたダイレクトコネクタ15の各接続
ピン150に接続されており、他端部13bが外筒12
0から図示しないコネクタ等を介して外部に接続される
ようになっている。
【0022】そして、内筒110は、フレキシブルフラ
ットケーブル13の一端部13aを収納した状態で、フ
レキシブルフラットケーブル13とともに底板121上
の外筒120内に収納される。この上に下側天板122
を載せて、係止部材122bを被係止部材120aに係
合させる。内筒110はその上端と下端とを、底板12
1と下側天板122とで挟み込まれ、この部分で抜け落
ちることなく摺動する。内筒110から取り出されたフ
レキシブルフラットケーブル13は、その各導線が天板
111におけるダイレクトコネクタ15の接続ピン15
0に接続され、内筒110は天板111にビス16で止
められる。
【0023】ダイレクトコネクタ15は、図1〜図3に
示すように、外部コネクタAとの接続を図るようになっ
ており、接続ピン150を囲むようにして、四角筒状に
形成されたコネクタ壁部151が天板111に一体に形
成されている。
【0024】コネクタ壁部151は、図4に示すよう
に、内側面151a及び外側面151bが天板111の
中心から半径方向に延びる直線に対して直交する方向を
向くように配置されている。そして、コネクタ壁部15
1内には、内側面151a及び外側面151bの一方の
端部側に相対回転仮止め機構14が設けられている。
【0025】相対回転仮止め機構14は、図1及び図2
に示すように、先端部に円柱状に形成されたロック凸部
140aを有するロック手段140と、回転体11の天
板111に設けられ、ロック凸部140aが第1のカバ
ー体111側から第2のカバー体122側に突出可能な
ようにロック手段140を案内する案内壁部141と、
固定体12の下側天板122に設けられ、ロック凸部1
40aが下側天板122側に突出した際に、同ロック凸
部140aが嵌合するロック凹部122aと、ロック手
段140を下側天板122から離れる方向に付勢するコ
イルスプリング(付勢手段)142と、このコイルスプ
リング142のバネ力(付勢力)に抗してロック凸部1
40aをロック凹部122aに嵌合した状態に維持する
拘束手段143とを備えている。
【0026】案内壁部141は、四角筒状に形成されて
おり、その一側面141aに後述する係止孔141bが
形成されている。また、天板111には、ロック凸部1
40aが通る貫通孔111aが形成されている。
【0027】拘束手段143は、案内壁部141の一側
面141aに設けられた係止孔141bと、ロック手段
140に設けられ、係止孔141bに沿って延在する弾
性片144aと、この弾性片144に設けられ、係止孔
141bの上端縁に係止することによって、ロック凸部
140aをロック凹部122aに嵌合した状態に維持す
る係止爪144bと、弾性片144aに設けられ、係止
孔141bから案内壁部141の一側面141aの外側
に突出するロック解除凸部144cとを備えている。
【0028】弾性片144aは、U字状に形成された弾
性壁部144の自由端側の壁部によって構成されてい
る。すなわち、弾性壁部144は、その一端部がロック
凸部140aに連結固定されており、他端部が自由端に
なっている。そして、この自由端側の壁部が弾性片14
4aになっている。
【0029】ロック解除凸部144cは、弾性片144
aにおける自由端側の先端部に設けられたものであり、
ダイレクトコネクタ15に外部コネクタAを連結する際
に、同外部コネクタAに押されて、弾性片144aとと
もに案内壁部141の一側面141aの内側に向けて移
動し、係止爪144bを係止孔141bから外し、ロッ
ク凸部140aがコイルスプリング142の力でロック
凹部122aから抜け出させるようになっている。そし
て、ロック解除凸部144cは、外部コネクタAが当た
る面が傾斜面になっており、外部コネクタAの当接によ
って、滑らかに一側面141a内側に移動するようにな
っている。
【0030】また、回転体11と固定体12との相対回
転の範囲はフレキシブルフラットケーブル13の長さに
よって有限のものとなっている。そこで、回転体11が
固定体12に対して左側にも右側にも同じ範囲で回転す
る中立位置になった状態で、ロック凹部140aがロッ
ク凹部122aに入るように、ロック凹部122aの周
方向の位置が設定されている。
【0031】そして、上記天板111は、ダイレクトコ
ネクタ15及び案内壁部141とともに、合成樹脂によ
り一体のもので構成されている。また、内筒110と天
板111とは、この実施例では分離可能なもので構成さ
れている。ただし、内筒110と天板111とを同一の
合成樹脂で一体のもので構成してもよい。
【0032】さらに、下側天板122は、外筒120に
対して着脱可能となっており、底板121上にフレキシ
ブルフラットケーブル13を載置した後、外筒120に
固定されるようになっている。ただし、下側天板122
は、外筒120及び底板121とともに、合成樹脂によ
り一体に形成したものであってもよい。この場合には、
内側からフレキシブルフラットケーブル13を固定体1
2内に挿入することになる。
【0033】上記のように構成された相対回転部材間継
電装置1においては、まず係止爪144bを係止孔14
1bに係止させ、ロック凸部140aが天板111の貫
通孔111aから外側に突出する状態にしておく。そし
て、回転体11を固定体12に対して中立位置となるよ
うに組み付けると、ロック凸部140aがロック凹部1
22aに嵌まり、回転体11と固定体12との相対回転
が禁止された状態になる。すなわち、回転体11と固定
体12とが互いにロックされた状態になる。
【0034】そして、例えば自動車のステアリングを中
立位置に設定した状態で、固定体12を車体側のステア
リングコラムに連結し、回転体11をステアリングホイ
ールに連結し、フレキシブルフラットケーブル13の他
端部をコネクタ等を介して車体側の配線に接続し、フレ
キシブルフラットケーブル13の一端部をダイレクトコ
ネクタ15及び外部コネクタAを介してステアリングホ
イール側の配線に接続する。
【0035】ダイレクトコネクタ15に外部コネクタA
を接続した際に、この外部コネクタAによってロック解
除凸部144cが一側面141aの内側に向けて移動
し、係止爪144bが係止孔141bから外れる。この
ため、ロック凸部140aがロック凹部122aから抜
け出し、回転体11が固定体12に対して自由に回転す
ることが可能になる。このロック解除の際、回転体11
がすでに中立位置に設定されているから、フレキシブル
フラットケーブル13の余裕をみながら中立位置を設定
する手間を省くことができる。
【0036】また、ロック手段140が天板111に設
けられ、かつロック手段140が天板111と下側天板
122とが重なる方向に移動自在になっているから、天
板111及び下側天板122の径方向のスペースが小さ
くても、ロック手段140を設置することができる。す
なわち、径方向に小さなスペースがあれば相対回転仮止
め機構14を設置することができる。したがって、回転
体11や固定体12が小径のものでのあっても相対回転
仮止め機構14を取り付けることができる。
【0037】しかも、ロック手段140及び案内壁部1
41をダイレクトコネクタ15内に設けているから、相
対回転仮止め機構14が占有する径方向のスペースを益
々小さくすることができる。したがって、回転体11や
固定体12がさらに小径のものでのあっても相対回転仮
止め機構14を取り付けることができる。
【0038】さらに、回転体11と固定体12とを組み
付ければ、そのままロック凸部140aがロック凹部1
22aに嵌まり、回転体11と固定体12がロック状態
になるから、ロック状態にする手間を省くことができ
る。そしてまた、ダイレクトコネクタ15に外部コネク
タAを嵌めるだけで、係止爪144bが係止孔141b
から外れ、ロック凸部140aがロック凹部122aか
ら抜けるから、アンロック状態にする手間を省くことが
できる。
【0039】次に、この発明の第2実施例を図5及び図
6を参照して説明する。ただし、上記第1実施例の構成
要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0040】この第2実施例で示す相対回転部材間継電
装置1は、図5及び図6に示すように、相対回転仮止め
機構14が第1実施例で示したダイレクトコネクタ15
とは異なる位置に設けられている。すなわち、案内壁部
141は、天板111上に単独に設けられており、この
案内壁部141内にロック手段140が配置されてい
る。
【0041】また、ロック解除凸部144cは、回転体
11をステアリングホイール(外部連結手段)2に連結
する際に、同ステアリングホイール2に押されて、弾性
片144aとともに案内壁部141の一側面141aの
内側に向けて移動し、係止爪144bを係止孔141b
から外し、ロック凸部140aがコイルスプリング14
2の力でロック凹部122aから抜け出させるようにな
っている。
【0042】ステアリングホイール2は、内筒110内
を貫通するステアリングシャフト20及びこの回りに設
けられたステアリングボス21を有しており、このステ
アリングボス21に形成された係止凸部21aがロック
解除凸部144cを押すようになっている。
【0043】そして、上記天板111は、案内壁部14
1とともに、合成樹脂により一体のもので構成されてい
る。
【0044】上記のように構成された相対回転部材間継
電装置1においては、ステアリングホイール2を回転体
11に連結するだけで、ロック凸部140aをロック凹
部122bから抜き出すことができる。したがって、ア
ンロック状態にする手間を省くことができる。その他、
第1実施例と同様の作用効果を奏する。
【0045】なお、上記各実施例においては、第1の回
転体として回転体11を示し、第2の回転体として固定
体12を示して説明したが、第1の回転体を固定体12
とし、第2の回転体を回転体11として、固定体12に
ダイレクトコネクタ15、案内壁部141、ロック手段
140等を設け、回転体11にロック凹部122aを設
けるように構成してもよい。
【0046】また、ロック凹部122aは、有底のもの
で構成したが、厚さ方向に貫通するものであってもよ
い。
【0047】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、まず係
止爪を係止孔に係止させ、ロック凸部が第1のカバー体
から突出した状態にしておく。そして、第1の回転体と
第2の回転体とを組み付けると、ロック手段のロック凸
部がロック凹部に嵌まり、第1の回転体と第2の回転体
との相対回転が禁止された状態になる。この場合、第1
の回転体と第2の回転体とは、その中立位置で組み付け
られることによって、ロック凸部がロック凹部に嵌まる
ようにすることが好ましい。
【0048】すなわち、第1の回転体と第2の回転体と
はケーブルを介して接続された状態になっているから、
所定の回転数の範囲内で相対回転が自在になっている。
このため、例えば自動車の車体側とステアリングホイー
ル側との回転境界部に設置する場合には、第1の回転体
と第2の回転体とを中立位置にセットした状態で回転境
界部に取り付けることが好ましいからである。
【0049】いずれにしても、第1の回転体と第2の回
転体とをロックして相対回転の初期条件を設定しておけ
ば、そままステアリングホイールやその他の回転境界部
に設置することができ、ケーブルの余裕をみながら回転
範囲を調整するような手間を省くことができる。
【0050】また、ロック手段が第1のカバー体に設け
られ、かつこの第1のカバー体に重なるように配置され
た第2のカバー体側に移動自在に設けられているから、
径方向に大きなスペースをとる必要がない。すなわち、
径方向に小さなスペースがあれば相対回転仮止め機構を
設置することができる。したがって、第1の回転体や第
2の回転体が小径のものでのあっても相対回転仮止め機
構を取り付けることができる。
【0051】さらに、第1の回転体と第2の回転体とを
組み付ければ、そのままロック凸部がロック凹部に嵌ま
り、第1の回転体と第2の回転体がロック状態になるか
ら、ロック状態にする手間を省くことができる。そして
また、ダイレクトコネクタに外部コネクタを嵌めるだけ
で、係止爪が係止孔から外れ、ロック凸部がロック凹部
から抜けるから、アンロック状態にする手間を省くこと
ができる。
【0052】請求項2に係る発明においては、ロック手
段及び案内壁部をダイレクトコネクタ内に設けているか
ら、相対回転仮止め機構が占有する径方向のスペースを
益々小さくすることができる。したがって、第1の回転
体や第2の回転体がさらに小径のものであっても相対回
転仮止め機構を取り付けることができる。
【0053】請求項3に係る発明においては、例えばス
テアリングホイール等の外部連結手段を第1の回転体に
連結するだけで、係止爪が係止孔から外れ、ロック凸部
がロック凹部から抜けるから、アンロック状態にする手
間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例として示した相対回転部
材間継電装置の図であって、図4のI−I線に沿う断面
図。
【図2】同相対回転部材間継電装置の図であって、図4
のI−I線に沿う断面図。
【図3】同相対回転部材間継電装置の斜視図。
【図4】同相対回転部材間継電装置の平面図。
【図5】同相対回転部材間継電装置の分解斜視図。
【図6】この発明の第2実施例として示した相対回転部
材間継電装置の要部平面図。
【図7】同相対回転部材間継電装置の図であって、図6
のVII −VII 線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 相対回転部材間継電装置 11 第1の回転体 111 第1のカバー体(天板) 12 第2の回転体 122 第2のカバー体(下側天板) 122a ロック凹部 13 ケーブル(フレキシブルフラットケーブル) 14 相対回転仮止め機構 140 ロック手段 140a ロック凸部 141 案内壁部 141b 係止孔 142 付勢手段(コイルスプリング) 143 拘束手段 144a 弾性片 144b 係止爪 144c ロック解除凸部 15 ダイレクトコネクタ 2 外部連結手段(ステアリングホイール) A 外部コネクタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−35884(JP,A) 特開 平7−193957(JP,A) 特開 平4−362468(JP,A) 特開 平7−282935(JP,A) 実開 平2−77893(JP,U) 実開 平2−110193(JP,U) 実開 平2−3688(JP,U) 実開 平1−112682(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 35/04 B60R 16/02 B62D 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に回転する第1の回転体と、第2
    の回転体とを有し、これらの第1の回転体側と第2の回
    転体側とをケーブルを介して電気的に接続してなり、前
    記第1の回転体と第2の回転体との相対回転を仮止めす
    る相対回転仮止め機構を備えた相対回転部材間継電装置
    であって、 前記第1の回転体は、第1のカバー体を備え、 前記第2の回転体は、前記第1のカバー体に重なるよう
    に配置された第2のカバー体を備え、 前記第1のカバー体は、ケーブルを外部に接続するため
    のダイレクトコネクタを備え、 前記相対回転仮止め機構は、先端部にロック凸部を有す
    るロック手段と、前記第1のカバー体に設けられ、前記
    ロック凸部が第1のカバー体側から第2のカバー体側に
    突出可能なようにロック手段を案内する案内壁部と、前
    記第2のカバー体に設けられ、前記ロック凸部が第2の
    カバー体側に突出した際に、同ロック凸部が嵌合するロ
    ック凹部と、前記ロック手段を第2のカバー体から離れ
    る方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に
    抗して前記ロック凸部をロック凹部に嵌合した状態に維
    持する拘束手段とを備え、 前記拘束手段は、案内壁部に設けられた係止孔と、ロッ
    ク手段に設けられ、前記係止孔に沿って延在する弾性片
    と、この弾性片に設けられ、前記係止孔に係止すること
    によって、ロック凸部をロック凹部に嵌合した状態に維
    持する係止爪と、前記弾性片に設けられ、前記係止孔か
    ら案内壁部の外側に突出するロック解除凸部とを備えて
    なり、 前記ロック解除凸部は、前記ダイレクトコネクタに外部
    コネクタを連結する際に、同外部コネクタに押されて、
    弾性片とともに案内壁部の内側に向けて移動し、係止爪
    を係止孔から外し、ロック凸部が付勢手段の力でロック
    凹部から抜け出るように構成されていることを特徴とす
    る相対回転部材間継電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の相対回転部材間継電装置
    において、ロック手段及び案内壁部をダイレクトコネク
    タ内に設けたことを特徴とする相対回転部材間継電装
    置。
  3. 【請求項3】 相対的に回転する第1の回転体と、第2
    の回転体とを有し、これらの第1の回転体側と第2の回
    転体側とをケーブルを介して電気的に接続してなり、前
    記第1の回転体と第2の回転体との相対回転を仮止めす
    る相対回転仮止め機構を備えた相対回転部材間継電装置
    であって、 前記第1の回転体は、第1のカバー体を備え、 前記第2の回転体は、前記第1のカバー体に重なるよう
    に配置された第2のカバー体を備え、 前記相対回転仮止め機構は、先端部にロック凸部を有す
    るロック手段と、前記第1のカバー体に設けられ、前記
    ロック凸部が第1のカバー体側から第2のカバー体側に
    突出可能なようにロック手段を案内する案内壁部と、前
    記第2のカバー体に設けられ、前記ロック凸部が第2の
    カバー体側に突出した際に、同ロック凸部が嵌合するロ
    ック凹部と、前記ロック手段を第2のカバー体から離れ
    る方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に
    抗して前記ロック凸部をロック凹部に嵌合した状態に維
    持する拘束手段とを備え、 前記拘束手段は、案内壁部に設けられた係止孔と、ロッ
    ク手段に設けられ、前記係止孔に沿って延在する弾性片
    と、この弾性片(に設けられ、前記係止孔に係止するこ
    とによって、ロック凸部をロック凹部に嵌合した状態に
    維持する係止爪と、前記弾性片に設けられ、前記係止孔
    から案内壁部の外側に突出するロック解除凸部とを備え
    てなり、 前記ロック解除凸部は、第1の回転体を外部連結手段に
    連結する際に、同外部連結手段に押されて、弾性片とと
    もに案内壁部の内側に向けて移動し、係止爪を係止孔か
    ら外し、ロック凸部が付勢手段の力でロック凹部から抜
    け出るように構成されていることを特徴とする相対回転
    部材間継電装置。
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