JP2016081636A - ステアリングロールコネクタ - Google Patents

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了士 ▲高▼橋
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Abstract

【課題】車体組み付け時におけるステータ及びロテータの組み付けずれを軽減することができるステアリングロールコネクタを提供する。【解決手段】ステアリングロールコネクタ1は、ステアリングホイールの組み付けにより生じ得るステータ2及びロテータ3の間の組み付けずれを吸収することが可能な偏芯吸収機構28を備える。この場合、インターロック機構11の要素であるインターロックプレート12の連結突29にステアリングホイールの芯金が連結固定される。偏芯吸収機構28は、インターロックプレート12の突起部31をプレート付勢部13の長孔32に係止してなる第1方向偏芯吸収部30と、スリーブ14の突起部36をプレート付勢部13の長孔37に係止してなる第2方向偏芯吸収部35とを備える。ステアリングホイールの車体への組付時、X軸方向の偏芯を第1方向偏芯吸収部30で吸収し、Y軸方向の偏芯を第2方向偏芯吸収部35で吸収する。【選択図】図3

Description

本発明は、ステータに対してロテータが回動することにより、ステアリングホイールの電気部品と車体との通電を確保するステアリングロールコネクタに関する。
従来から周知のように、ステアリングロールコネクタは、固定側のステータと回転側のロテータとを備える(特許文献1等参照)。ステータ及びロテータの内部の収納スペースには、ロテータ回動時に巻き締まり及び巻き緩みが可能なスパイラルケーブルが収納される。ステアリングロールコネクタは、車体組み付け時、ロテータにステアリングホイールが一体回動可能に連結固定される。ステアリングホイールに設けられた電気部品(一例はエアバック装置やスイッチ類)は、ロテータのコネクタに接続され、ステアリングロールコネクタ内のスパイラルケーブルからステータのコネクタを通じて車体側に通電される。
特開2010−129187号公報
ステアリングロールコネクタを車体に組み付けたとき、例えば組み付けのがたつきや、部品寸法ばらつきなどにより、ステータ及びロテータが偏芯してしまう可能性があった。こうなると、ステアリングホイールが回動操作されたとき、回転異音が発生したり、回転トルクが高くなったりするなどの問題が生じるので、何らかの対策が必要とされていた。
本発明の目的は、車体組み付け時におけるステータ及びロテータの組み付けずれを軽減することができるステアリングロールコネクタを提供することにある。
前記問題点を解決するステアリングロールコネクタは、ステアリングホイールが取り付けられていないときには、ロテータと一体回動するように設けられたインターロック機構がステータに係止することにより、前記ロテータの回動が制限され、前記ステアリングホイールが取り付けられているときには、当該インターロック機構が前記ステータに非係止となることにより、前記ロテータの回動が許可される構成において、前記ステアリングホイールが一体回動可能に連結されるようにした前記インターロック機構に設けられ、前記ステアリングホイールの組み付けにより発生し得るステータ及びロテータの間の組み付けずれを吸収することが可能な偏芯吸収機構を備えた。
本構成によれば、ステアリングホイールを車体に組み付けるにあたって、ステアリングホイールをインターロック機構に連結するようにし、インターロック機構に偏芯吸収機構を設けて、車体組み付け時においてステータ及びロテータの間に発生し得る偏芯を吸収する。よって、車体組み付け時におけるステータ及びロテータの組み付けずれを軽減することが可能となる。
前記ステアリングロールコネクタにおいて、前記偏芯吸収機構は、前記ステアリングホイールの組付方向に対して交差する方向の第1方向の偏芯を吸収する第1方向偏芯吸収部と、当該第1方向に対して交差する方向の第2方向の偏芯を吸収する第2方向偏芯吸収部とを備えることが好ましい。この構成によれば、複数方向の偏芯を吸収することが可能となるので、ステータ及びロテータの間に発生し得る組み付けずれを軽減するのに一層有利となる。
前記ステアリングロールコネクタにおいて、前記インターロック機構は、前記ステアリングホイールが連結されるとともに前記ステアリングホイールの組付方向に往復動可能であってステータに係止可能なインターロックプレートと、インターロックプレートをステータ側に押し上げるプレート付勢部と、当該プレート付勢部を支持するスリーブとを備え、当該インターロック機構は、前記インターロックプレート及びステアリングホイールの一方に設けられた連結突を、他方の組付部に組み付けることにより、前記ステアリングホイールと連結固定されることが好ましい。この構成によれば、連結突を組付部に係止することにより、ステアリングホイールとインターロック機構とをしっかりと固定することが可能となる。
前記ステアリングロールコネクタにおいて、前記第1方向偏芯吸収部は、前記インターロックプレート及びプレート付勢部の部品間と前記プレート付勢部及びスリーブの部品間との一方に設けられ、前記第2方向偏芯吸収部は、これらの他方に設けられていることが好ましい。この構成によれば、1つの偏芯吸収部につき1機能のみ持たせる構造となるので、複数方向の偏芯を吸収する構成をとっても、偏芯吸収機構の構造が複雑化しない。
前記ステアリングロールコネクタにおいて、前記第1方向偏芯吸収部及び第2方向偏芯吸収部は、突起部を長孔に係止した構造をとることが好ましい。この構成によれば、第1方向偏芯吸収部及び第2方向偏芯吸収部の構造を、突起部及び長孔から形成される簡素な構造とすることが可能となる。
前記ステアリングロールコネクタにおいて、前記第1方向偏芯吸収部及び第2方向偏芯吸収部は、突起部及び長孔の組を、対向する配置位置をとるように、ともに一対備え、前記第1方向偏芯吸収部の突起部及び長孔の一対の組と、前記第2方向偏芯吸収部の突起部及び長孔の一対の組とは、互いに直交するように配置されていることが好ましい。この構成によれば、突起部及び長孔の組を一対有する偏芯吸収部を複数設けるにあたって、これらをバランスよく配置することが可能となる。
本発明によれば、車体組み付け時におけるステータ及びロテータの組み付けずれを軽減することができる。
一実施形態のステアリングロールコネクタを平面側から斜めに見た斜視図。 裏面側から斜めに見たステアリングロールコネクタの斜視図。 平面側から斜めに見たステアリングロールコネクタの分解斜視図。 裏面側から斜めに見たステアリングロールコネクタの分解斜視図。 図1のII―II断面図であり、(a)はステアリングホイールが組み付けられたときの断面図、(b)はステアリングホイールが組み付けられていないときの断面図。 インターロックプレートの形状を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図。 プレート付勢部の形状を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図。 X軸方向の偏芯を吸収した状態を示す偏芯吸収機構の作動図。 Y軸方向の偏芯を吸収した状態を示す偏芯吸収機構の作動図。
以下、ステアリングロールコネクタの一実施形態を図1〜図9に従って説明する。
図1及び図2に示すように、ステアリングロールコネクタ1は、ステアリングロールコネクタ1において固定側となるステータ2と、ステータ2に組み付けられた回動側のロテータ3とを備える。ステアリングロールコネクタ1は、ステアリングホイール4(図1は一部のみ図示)に設けられたエアバック装置やスイッチ類を車体側に電気接続するスパイラルケーブル(図示略)を、ステータ2及びロテータ3の内部に収納する。ステータ2の側壁には、車体側から引き出された配線が接続されるコネクタ部5が設けられている。ロテータ3の上壁には、ステアリングホイール4に設けられたスイッチ類から延びる配線が接続されるコネクタ部6が設けられている。ロテータ3の上面には、内部のケーブルを視認可能な確認窓7が設けられている。
ステアリングホイール4の回動軸となるステアリングシャフト8は、ロテータ3の中央に設けられたシャフト挿通孔9と、ステータ2の中央に設けられたシャフト挿通孔10とに通されている。ロテータ3は、ステアリングシャフト8と同期回転する。すなわち、ステアリングホイール4及びステアリングシャフト8が回転すると、ステータ2は固定位置で回動せず、ロテータ3のみがステアリングシャフト8と同期してステータ2に対して回動する。これにより、ステアリングホイール4が回動操作されたときのステアリングホイール4側と車体側との電気的接続が維持される。
図2及び図3に示すように、ステアリングロールコネクタ1は、車体への組み付け時におけるロテータの中立位置の確保のために機能するインターロック機構11を備える。これは、例えばロテータ3が中立位置からずれている状態(例えば中立位置から右又は左に1回転や2回転する状態)でステアリングロールコネクタ1が車体に組み付けられてしまうと、一方側の回動が規定量よりも少なくなってしまうので、その方向にステアリングホイール4が回動操作されたときに、ステアリングロールコネクタ1内のケーブルの断線に繋がってしまう可能性が生じるからである。
図3に示すように、インターロック機構11は、ステアリングホイール4の組付方向(図3の矢印R方向)に往復動可能であってステータ2に係止することが可能なインターロックプレート12と、インターロックプレート12をステータ2側に押し上げるプレート付勢部13と、プレート付勢部13を支持するスリーブ14とを備えている。インターロックプレート12は、略リング形状に形成され、中央のシャフト挿通孔15にステアリングシャフト8が挿通される。スリーブ14の中央には、ステアリングシャフト8を挿通するシャフト挿通孔16が貫設されている。シャフト挿通孔9,10,15,16は、孔中心が同一軸心上に配置されるように形成されている。
スリーブ14の径方向端縁には、スリーブ14に係止可能な係止部17が複数(例えば4つ)立設されている。これら係止部17は、周方向おいて等間隔に配置され、例えばスナップフィット形状をなしている。ロテータ3及びスリーブ14の間にプレート付勢部13を介在させた状態で、係止部17をロテータ3の係止突18に係止することにより、インターロック機構11がロテータ3に組み付けられている。これにより、インターロック機構11がロテータ3と一体回動可能となる。
プレート付勢部13は、リング状をなす板ばねから形成され、インターロックプレート12及びスリーブ14と同一軸心上に配置されている。プレート付勢部13は、ステアリングシャフト8を通すことが可能な付勢部本体19と、インターロックプレート12を下から持ち上げる押上げ部20とを備える。押上げ部20は、複数(本例は4つ)設けられ、プレート付勢部13の基材(板ばね基材)を折り曲げ加工することによって形成されている。
インターロックプレート12には、ロテータ3をステータ2に回動不能に固定し得る係止片21が突設されている。係止片21は、インターロックプレート12の端縁に複数(本例は2つ)設けられるとともに、これらが対向する位置をとるように配置されている。複数の係止片21は、径方向外側に向かって突出するように形成されている。係止片21は、スリーブ14の内部に設けられた案内溝22に嵌合されている。案内溝22は、係止片21ごとに複数(本例は2つ)設けられ、インターロックプレート12が可動方向(図3の矢印R方向)にスライドするときの移動を案内する。
図4に示すように、ステータ2には、係止片21が係止可能な係止溝23が形成されている。係止溝23は、係止片21の数に合わせて複数(本例は2つ)形成される。係止溝23は、ステータ2のシャフト挿通孔10の周縁に形成されるとともに、係止片21の幅W1よりも少し大きい幅W2で形成されている。
図5(a)に示すように、例えばステアリングホイール4がステアリングコラム24に組み付けられると、ステアリングホイール4の芯金25がインターロックプレート12を、プレート付勢部13に付勢力に抗して押し込むことにより、インターロックプレート12の係止片21がステータ2の係止溝23から離脱する。これにより、インターロック機構11が無効(アンロック状態)となって、ロテータ3がステータ2に対して回動可能となる。
図5(b)に示すように、ステアリングホイール4がステアリングコラム24から取り外されると、芯金25による押し込みが解除されて、インターロックプレート12がプレート付勢部13の付勢力によって持ち上がり、インターロックプレート12の係止片21がステータ2の係止溝23に係止する。これにより、インターロック機構11が有効(ロック状態)となり、ロテータ3がステータ2に対して回動不可となる。
図3及び図4に示すように、ステアリングロールコネクタ1は、ステアリングホイール4の組み付けにより発生し得るステータ2及びロテータ3の間の組み付けずれを吸収することが可能な偏芯吸収機構28を備える。ところで、ステアリングロールコネクタ1をステアリングコラム24に組み付け、さらにステアリングホイール4を組み付けたとき、ステアリングホイール4の組付位置に影響を受けてロテータ3の軸心がステータ2の軸心からずれることがあり、またステータ2及びロテータ3には部品寸法ばらつきもある。よって、本例はインターロック機構11に偏芯吸収機構28を設けて、取り付けガタや部品寸法ばらつきを吸収し、ロテータ3のスムーズな回動を確保するのである。
インターロックプレート12には、ステアリングホイール4の芯金25に連結される連結突29が突設されている。連結突29は、インターロックプレート12の端縁に複数設けられ、インターロックプレート12の可動方向(図3の矢印R方向)に沿って突出する形状をなしている。連結突29は、互いに向き合うように対向配置されている。
偏芯吸収機構28は、ステアリングホイール4の組付方向(図3の矢印R方向)に対して交差(一例は直交)する方向の第1方向の偏芯を吸収する第1方向偏芯吸収部30を備える。第1方向は、ステアリングシャフト8の軸心に対して直交する方向の1方向をいい、本例の場合、同図におけるX軸方向をいう。第1方向偏芯吸収部30は、インターロックプレート12に設けられた突起部31と、プレート付勢部13に設けられた長孔32とを備える。突起部31は、インターロックプレート12の裏面に複数(本例は2つ)形成され、ピン形状をなしている。突起部31は、インターロックプレート12が上下動しても長孔32から抜け出ないように長めに形成されている。長孔32は、プレート付勢部13の本体部の端縁に形成された複数(本例は2つ)の舌片部33にそれぞれ形成されている。舌片部33は、自身に一体形成された一対の押上げ部20の根元を支持する。
偏芯吸収機構28は、第1方向に交差(一例は直交)する方向の第2方向の偏芯を吸収する第2方向偏芯吸収部35を備える。第2方向は、ステアリングシャフト8の軸心に対して直交する方向の他の方向をいい、本例の場合、同図におけるY軸方向(X軸に対し直交する方向)をいう。第2方向偏芯吸収部35は、スリーブ14に設けられた突起部36と、プレート付勢部13に設けられた長孔37とを備える。突起部36は、スリーブ14の内部に複数(本例は2つ)形成され、ピン形状をなしている。長孔37は、プレート付勢部13の本体部の端縁に形成された複数(本例は2つ)の舌片部38にそれぞれ形成されている。
図6(a)に示すように、一対の連結突29は、対向配置された一対の係止片21に対し、インターロックプレート12の周方向に沿って90度ずれた位置に配置されている。プレート本体部40の外縁には、スリーブ14の係止部17を通すための切欠溝41が複数(本例は4つ)形成されている。図6(b)に示すように、一対の突起部31は、一対の連結突29の真下に配置されている。図6(b),(c)に示すように、インターロックプレート12の裏面には、プレート付勢部13を収納する収納凹部42が形成されている。
図7(a)に示すように、第1方向偏芯吸収部30の要素である一対の長孔32は、互いに対向する位置をとるように配置されている。第2方向偏芯吸収部35の要素である一対の長孔37も、互いに対向する位置をとるように配置されている。一対の長孔32は、一対の長孔37に対し、プレート付勢部13の周方向に沿って90度ずれた回転位置に配置されている。すなわち、突起部31及び長孔32の組は、突起部36及び長孔37の組に対し、プレート付勢部13の周方向に沿って90度ずれた回転位置に配置されている。図7(b),(c)に示すように、押上げ部20は、舌片部33(付勢部本体19)から所定量起き上がるように折り曲げ形成されている。
図8に示すように、インターロックプレート12の連結突29は、ステアリングホイール4の芯金25の外周に形成された組付部43に係止されている。組付部43は、連結突29の数に合わせて複数形成される。このように、本例のステアリングホイール4は、車体への組み付けにおいて、インターロック機構11に連結される。すなわち、ステアリングホイール4は、インターロック機構11を介してロテータ3と連結される。
次に、図3,図8及び図9を用いて、ステアリングロールコネクタ1の作用を説明する。
図3に示すように、ステアリングホイール4が回動操作されたときには、ステアリングホイール4の芯金25とインターロックプレート12の連結突29との係止により、ステアリングホイール4及びインターロックプレート12が同一方向に回動する。このとき、突起部31が長孔32の内周を押すとともに、プレート付勢部13の長孔37がスリーブ14の突起部36を押すことにより、ロテータ3が回動する。すなわち、ステアリングホイール4が回動操作されたときの操作力がインターロック機構11を介してロテータ3に加わり、ロテータ3及びステアリングホイール4が一体回動する。
図8に示すように、ステアリングホイール4をステアリングコラム24に組み付けるにあたって、ステータ2及びロテータ3の組み付け位置に、第1方向(X軸方向)における偏芯が存在したとする。本例の場合、同方向の偏芯は、突起部31が長孔32内を移動する動きをとることによって吸収される。すなわち、ステータ2及びロテータ3の第1方向における組み付け位置の最適化が図られるのである。
また、図9に示すように、ステアリングホイール4をステアリングコラム24に組み付けるにあたって、ステータ2及びロテータ3の組み付け位置に、第2方向(Y軸方向)における偏芯が存在したとする。本例の場合、同方向の偏芯は、突起部36が長孔37内を移動する動きをとることによって吸収される。すなわち、ステータ2及びロテータ3の第2方向における組み付け位置の最適化が図られるのである。
ところで、この種のステアリングロールコネクタ1は、ステアリングホイール4をロテータ3に直接連結する構造をとるのが一般的であった。また、ステアリングロールコネクタ1のステータ2には、ステアリングシャフト8の回転位置(回転量)を検出するステアリングアングルセンサや、レバーコンビネーションスイッチのキャンセルカム機能が取り付けられる。よって、ステアリングロールコネクタ1の回転軸受け部に、車体への組み付け時に発生し得る偏芯を吸収するようなガタを設定することができないし、設定できたとしても、十分なガタ量を確保することができない。
そこで、本例は、車体に組み付けられるステアリングホイール4をインターロック機構11のインターロックプレート12に連結固定し、インターロック機構11に偏芯吸収機構28を設けるようにする。このため、十分な偏芯許容量を持つ偏芯吸収機構28をステアリングロールコネクタ1に設けることが可能となる。また、偏芯吸収機構28を設けるにしても、インターロック機構11を利用した構造をとるので、部品点数が増加してしまうこともない。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ステアリングホイール4を車体に組み付けるにあたって、ステアリングホイール4をインターロック機構11に連結するようにし、インターロック機構11に偏芯吸収機構28を設けて、車体組み付け時においてステータ2及びロテータ3の間に発生し得る偏芯を吸収する。よって、ステアリングホイール4の車体組み付け時におけるステータ2及びロテータ3の組み付けずれを軽減することができる。
(2)偏芯吸収機構28は、X軸方向の偏芯を吸収する第1方向偏芯吸収部30と、Y軸方向の偏芯を吸収する第2方向偏芯吸収部35とを備える。よって、複数方向の偏芯を吸収することが可能となるので、ステータ2及びロテータ3の間に発生し得る組み付けずれを軽減するのに一層有利となる。
(3)インターロック機構11は、インターロックプレート12に突設された連結突29を、ステアリングホイール4の芯金25に形成された組付部43に係止することにより、ステアリングホイール4に連結固定される。よって、連結突29を組付部43に係止することにより、ステアリングホイール4とインターロック機構11とをしっかりと固定することができる。
(4)インターロックプレート12及びプレート付勢部13の間に第1方向偏芯吸収部30が設けられ、プレート付勢部13及びスリーブ14の間に第2方向偏芯吸収部35が設けられる。この構成をとる場合、第1方向偏芯吸収部30及び第2方向偏芯吸収部35がそれぞれ1機能のみ持つ構造、すなわち第1方向偏芯吸収部30がX軸方向の偏芯を吸収して第2方向偏芯吸収部35がY軸方向の偏芯を吸収する構造をとればよいので、複数方向の偏芯を吸収可能な構成をとっても、偏芯吸収機構28の構造が複雑化しない。
(5)第1方向偏芯吸収部30及び第2方向偏芯吸収部35は、突起部31,36を長孔32,37に係止した構造をとる。よって、第1方向偏芯吸収部30及び第2方向偏芯吸収部35の構造を、突起部31,36及び長孔32,37から形成される簡素な構造とすることができる。
(6)第1方向偏芯吸収部30及び第2方向偏芯吸収部35は、突起部31,36及び長孔32,37の組を、対向する配置位置をとるように、ともに一対備える。そして、第1方向偏芯吸収部30の突起部31及び長孔32の一対の組と、第2方向偏芯吸収部35の突起部36及び長孔37の一対の組とは、互いに直交するように配置される。よって、突起部31,36及び長孔32,37の組を一対有する第1方向偏芯吸収部30及び第2方向偏芯吸収部35を設けるにあたって、これらをバランスよく配置することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・インターロックプレート12及びプレート付勢部13の間に第2方向偏芯吸収部35を設け、プレート付勢部13及びスリーブ14の間に第1方向偏芯吸収部30を設けてもよい。
・インターロックプレート12は、ステアリングホイール4の芯金25に押されて下方に変位させられることに限らず、ステアリングホイール4のいずれの箇所で押されてもよい。
・プレート付勢部13の板ばね形状は、インターロックプレート12を裏面から押すことができれば、他の形状に変更可能である。
・プレート付勢部13は、リング状の板ばねに限らず、他の形状のばねに変更してもよい。
・連結突29をステアリングホイール4に設け、組付部43をインターロックプレート12に設けて、これらを連結固定してもよい。また、ステアリングホイール4をスリーブ14に連結固定してもよい。
・第1方向偏芯吸収部30において突起部31及び長孔32の組は、1組のみとしてもよい。なお、これは第2方向偏芯吸収部35でも同様にいえる。
・偏芯吸収機構28は、1軸方向の偏芯のみ吸収可能な構造としてもよい。
・偏芯吸収機構28が吸収する偏芯方向は、ステアリングホイール4の組付方向に対して直交する方向に限らず、他の向きに変更してもよい。
・偏芯吸収機構28は、ピン形状に大径の孔を嵌合することにより、1つのピン及び大径孔によって複数方向の偏芯を吸収可能な構造をとってもよい。
・偏芯吸収機構28は、ピン形状の突起部31,36を長孔32,37に係止することで実現する構成に限らず、ステアリングホイール4の組み付けに伴う部材の位置変位を可能するものであれば、種々の構造に変更することが可能である。
・インターロック機構11の係止片21及び係止溝23の個数は、適宜変更することができる。
・インターロック機構11は、インターロックプレート12、プレート付勢部13及びスリーブ14からなる構造をとるものに限定されず、車体への組み付け前にロテータ3をステータ2に係止しておくことができるものであれば、どのような構造をとってもよい。
1…ステアリングロールコネクタ、2…ステータ、3…ロテータ、4…ステアリングホイール、11…インターロック機構、12…インターロックプレート、13…プレート付勢部、14…スリーブ、28…偏芯吸収機構、29…連結突、30…第1方向偏芯吸収部、31,36…突起部、32,37…長孔、35…第2方向偏芯吸収部、43…組付部、R…組付方向、X…第1方向の一例であるX軸方向、Y…第2方向の一例であるY軸方向。

Claims (6)

  1. ステアリングホイールが取り付けられていないときには、ロテータと一体回動するように設けられたインターロック機構がステータに係止することにより、前記ロテータの回動が制限され、前記ステアリングホイールが取り付けられているときには、当該インターロック機構が前記ステータに非係止となることにより、前記ロテータの回動が許可されるステアリングロールコネクタにおいて、
    前記ステアリングホイールが一体回動可能に連結されるようにした前記インターロック機構に設けられ、前記ステアリングホイールの組み付けにより発生し得るステータ及びロテータの間の組み付けずれを吸収することが可能な偏芯吸収機構を備えた
    ことを特徴とするステアリングロールコネクタ。
  2. 前記偏芯吸収機構は、前記ステアリングホイールの組付方向に対して交差する方向の第1方向の偏芯を吸収する第1方向偏芯吸収部と、当該第1方向に対して交差する方向の第2方向の偏芯を吸収する第2方向偏芯吸収部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のステアリングロールコネクタ。
  3. 前記インターロック機構は、前記ステアリングホイールが連結されるとともに前記ステアリングホイールの組付方向に往復動可能であってステータに係止可能なインターロックプレートと、インターロックプレートをステータ側に押し上げるプレート付勢部と、当該プレート付勢部を支持するスリーブとを備え、
    当該インターロック機構は、前記インターロックプレート及びステアリングホイールの一方に設けられた連結突を、他方の組付部に組み付けることにより、前記ステアリングホイールと連結固定される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のステアリングロールコネクタ。
  4. 前記第1方向偏芯吸収部は、前記インターロックプレート及びプレート付勢部の部品間と前記プレート付勢部及びスリーブの部品間との一方に設けられ、前記第2方向偏芯吸収部は、これらの他方に設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載のステアリングロールコネクタ。
  5. 前記第1方向偏芯吸収部及び第2方向偏芯吸収部は、突起部を長孔に係止した構造をとる
    ことを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか一項に記載のステアリングロールコネクタ。
  6. 前記第1方向偏芯吸収部及び第2方向偏芯吸収部は、突起部及び長孔の組を、対向する配置位置をとるように、ともに一対備え、
    前記第1方向偏芯吸収部の突起部及び長孔の一対の組と、前記第2方向偏芯吸収部の突起部及び長孔の一対の組とは、互いに直交するように配置されている
    ことを特徴とする請求項2〜5のうちいずれか一項に記載のステアリングロールコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111819739A (zh) * 2018-03-19 2020-10-23 古河电气工业株式会社 旋转连接器装置以及旋转连接器装置的组装结构

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