JP2009193688A - 回転コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転コネクタ装置1は、固定ケース3と回転ケース2と、空間部に配置された帯状の伝送線を案内するローラを保持するリテーナ10と、回転ケース2側に固定されて付勢部材30を収納する付勢部材収納部20と、付勢部材の力により移動することで回転ケースと固定ケースとの中立位置Gを維持するためのストッパー34を備え、固定ケースは、中立位置においてのみストッパー34を挿入する開口部15を有し、リテーナ10は、中立位置においてのみストッパー34を挿入する開放部36Sを有し、ストッパー34は、ステアリング装置の押し部材101により押されることで開口部と開放部から、付勢部材の力に抗して退出される。
【選択図】図3
Description
そこで、ステアリングに組み込む際に、ステアリング側のコラムピンやボスにより中立位置のロック手段を自動的に解除することが、特許文献1に記載されている。
そこで、本発明は上記課題を解消するために、ステアリング装置に装着する際に、回転ケースが回転してしまうのを確実に防ぐことができる回転コネクタ装置を提供することを目的とする。
リング状の固定ケースと、
前記固定ケースに対して相対的に回転自在に組み合わされるリング状の回転ケースと、
前記回転ケースと前記固定ケースとにより形成されるリング状の空間部に配置された帯状の伝送線と、
前記伝送線を案内するローラを保持するリテーナと、
前記回転ケース側に固定されて付勢部材を収納する付勢部材収納部と、
前記付勢部材収納部に配置されて、前記付勢部材の力により移動することで前記回転ケースと前記固定ケースとの中立位置を維持するためのストッパーと、を備え、
前記固定ケースは、前記中立位置においてのみ前記ストッパーを挿入する開口部を有し、前記リテーナは、前記中立位置においてのみ前記ストッパーを挿入する開放部を有し、
前記ストッパーは、前記ステアリング装置の押し部材により押されることで前記開口部と前記開放部から、前記付勢部材の力に抗して退出されることを特徴とする。
本発明の回転コネクタ装置は、好ましくは前記中立位置以外では、前記固定ケースは前記ストッパーが移動するのを防ぐ突起部を有することを特徴とする。
図1は、本発明の回転コネクタ装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。
図1に示す回転コネクタ装置1は、ロテータ(回転ケースに相当)2とステータ(固定ケースに相当)3を有しており、自動車のステアリング装置に装着されるようになっている。ロテータ2とステータ3は、共にリング形状を有しており、リング状の空間部4を形成している。例えば、ロテータ2は、ステアリングホイール側に固定され、ステータ3は、ステアリングコラム側に固定される。
図2に示すように、環状の空間部4内には、リング部材としてのリテーナ10と、フラットケーブル9と、規制ローラ5とローラ6が配置されており、このリテーナ10には、規制ローラ5とローラ6が間隔をおいて配置されている。
図2に示すように、フラットケーブル9は、ステータ3の内周面に沿って渦巻き状に巻回されると共に、フラットケーブル9の一端部はモールド部9Bに接続され、フラットケーブル9の他端部はモールド部9Cに接続されている。モールド部9Bの中間の反転部9Dで巻回方向が反転されている。このフラットケーブル9は、ロテータ2が時計回りと反時計回りに回転する際に同じ回転数だけ回転できるように巻き締まりと巻き緩みの中立位置を調整した状態で、空間部4に収納されている。以下、この巻き締まりと巻き緩みの中立位置を、真の中立位置と呼ぶことにする。
ロック部23は、コイルバネ収納部20の外周壁22において中心軸CLを中心として等間隔をおいて3〜5箇所形成されている突起であるが、図3の部分Hで示すようにコイルバネ収納部20の外周壁22のその他の部分は、この突起は形成されていない。
図3では、ステアリング装置100の芯金101がS方向に移動する前の状態を示している。ロテータ2とステータ3の回転方向の相対的な位置関係が、真の中立位置Gにある。すなわち、スリーブ13の延長部分14の開口部15がストッパー34のストッパー突出部36に対応する位置にある。しかし、図7で示すリテーナ10の突起部16は図3の状態では位置されていない。
従って、ロテータ2とステータ3とリテーナ10の中心軸CLを中心とする回転方向の位置関係は、ストッパー突出部36により確実に固定されている。
図3に示すように、ステータ3とリテーナ10は、真の中立位置Gのみでストッパー34がT方向に向けて挿入可能であるように、ステータ3は、中立位置においてストッパーに対応した位置に開口部15を有しており、かつ、リテーナ10の突起部16(図7参照)は位置されていない。
この真の中立位置で、ステアリング装置100の芯金101をストッパー34から退避すると、再度コイルバネ30がストッパー34を押し上げて、ストッパー34は開口部15にはまり込むので、ステータ3とロテータ2とリテーナ10の回転を固定できる。
スリーブ13Bは、リング状の部分14Bを有しており、このリング状の部分14Bには開口部15Bが形成されている。コイルバネ収納部20には、ストッパー34が配置されている。コイルバネ収納部20は、外壁部22Bと断面L字形の底面部24Bを有しており、この底面部24Bにはコイルバネ30が保持されている。
これにより、ステアリング装置に装着する際に、回転ケースが回転してしまうのを確実に防ぐことができる。
中立位置以外では、固定ケースはストッパーが移動するのを防ぐ突起部を有することを特徴とする。これにより、中立位置以外ではストッパーが移動するのを防いで回転ケースが固定ケースに対して固定されてしまうのを確実に防ぐことができる。
例えば、コイルバネは、1つの大きい径の物を用いているが、そうではなく小さいコイルバネを一箇所もしくは複数箇所配置しても良い。ストッパーは、一箇所もしくは複数箇所配置しても良い。
2 ロテータ(回転ケースに相当)
3 ステータ(固定ケースに相当)
4 リング状の空間部
5,6 ローラ
9 フラットケーブル(帯状の伝送線)
10 リング部材としてのリテーナ
13 スリーブ
15 開口部
16 突起部
20 コイルバネ収納部(付勢部材収納部)
29 はめ合い用の穴部
30 コイルバネ(付勢部材)
34 ストッパー
36S 開放部
100 自動車のステアリング装置
101 芯金(押し部材)
Claims (4)
- ステアリング装置に装着される回転コネクタ装置であって
リング状の固定ケースと、
前記固定ケースに対して相対的に回転自在に組み合わされるリング状の回転ケースと、
前記回転ケースと前記固定ケースとにより形成されるリング状の空間部に配置された帯状の伝送線と、
前記伝送線を案内するローラを保持するリテーナと、
前記回転ケース側に固定されて付勢部材を収納する付勢部材収納部と、
前記付勢部材収納部に配置されて、前記付勢部材の力により移動することで前記回転ケースと前記固定ケースとの中立位置を維持するためのストッパーと、を備え、
前記固定ケースは、前記中立位置においてのみ前記ストッパーを挿入する開口部を有し、前記リテーナは、前記中立位置においてのみ前記ストッパーを挿入する開放部を有し、
前記ストッパーは、前記ステアリング装置の押し部材により押されることで前記開口部と前記開放部から、前記付勢部材の力に抗して退出されることを特徴とする回転コネクタ装置。 - 前記回転ケース側の前記付勢部材収納部は突起部を有しており、前記固定ケースには前記突起部をはめ込むためのはめ合い用の穴部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転コネクタ装置。
- 前記付勢部材は、コイルバネであり、前記コイルバネの一端部は前記ストッパーに当ててあり、前記コイルバネの他端部は前記付勢部材収納部の底面部に保持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転コネクタ装置。
- 前記中立位置以外では、前記固定ケースは前記ストッパーが移動するのを防ぐ突起部を有することを特徴とする請求項3に記載の回転コネクタ装置。
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2008
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