JP2006082686A - ステアリングロールコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、ステータに対するロテータの中立位置に間違うことなく中立ピンを差し込むことのできるステアリングロールコネクタを提供することにある。
【解決手段】 本発明のステアリングロールコネクタ1においては、車体側に固定されるステータ10と、ステアリングホイール側に設けられこれと一体的に回転するロテータ20と、ステータ10とロテータ20とで構成される空間内に保持され一端がステータ10に他端がロテータ20に接続されるフラットケーブル13と、ステータ10、ロテータ20双方に対して相対的に回転可能でフラットケーブル13がドーナツ状円盤41に立設された回転ロール42に掛け回されるリテーナ40とを有し、ロテータ20の天板20aとリテーナ40のドーナツ状円盤41とステータ10の底板10bに中立ピン差込孔17、27、47が設けれ、一致した中立ピン差込孔に中立ピン30が差し込まれている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に組み付けられるステアリングロールコネクタに関するもので、より詳細には車両に組み付けられるまでの間、ステータに対してロテータが正しく中立位置にあることを保証する中立ピン付きのステアリングロールコネクタに関するものである。
自動車等の車両に装着されるステアリングロールコネクタの場合、ステアリングロールコネクタを構成するステータが車体側に固定され、ロテータがハンドル、すなわちステアリングホイール側にこのステアリングホイールと共に一体的に回転するように組み付けられている。
そしてこのステータとロテータとが作る空間内部に所定長のフラットケーブルの如き接続部材を巻回状態で収納し、その一端をロテータに、他端をステータに、それぞれコネクタを介して接続して、車体側とステアリングホイール側とを電気的に接続している。
このように車体側とステアリングホイール側とをフラットケーブルのような接続部材で電気的に接続して、ステアリングホイールに取り付けられているホーンスイッチ等の操作部によって、対応するホーン等を操作したり、エアーバックと電源を接続したりしている。
このようにしてなるステアリングロールコネクタを装着した自動車等においては、通常ステアリングホイールを左右とも最大限2回転程度回転できるように設定されていて、その全回転領域の中間、すなわちステアリングホイールが車両の直進時に対応する位置にあるとき、前記ロテータが前記ステータに対して中立位置にある、としている。
このステアリングロールコネクタを車両に搭載する場合には、ロテータの中立位置と車両の直進時のステアリングホイールの位置とが一致するように、ロテータをステアリングホイールに固定する必要がある。
このようにすることでステアリングホイールの全回転領域において、前述したフラットケーブルに無用の負荷を掛けることがなくなり、ステアリングホイールの回転も滑らかにすることができる。
ところでこのステアリングロールコネクタをスイッチ等を有するユニットに組み込んで出荷する場合には、ステアリングロールコネクタをユニットに組み込んだ後、ユニットとしての作動検査を行う必要がある。
この場合、ステアリングロールコネクタを製造後、これをユニットに組み込む以前においては、前述したロテータがステータに対して中立位置にあるように、ロテータをステータに対して中立位置に位置決めした状態で中立ピンで固定しておき、ステアリングロールコネクタをユニットに組み込んだ後、前記作動検査の際には、ステアリングロールコネクタを回転させるため中立ピンを一旦抜き、検査終了後に再度中立ピンを差し込んでロテータをステータに対して中立位置に保持してユニットの完成品としていた。この一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されているステアリングロールコネクタを図3〜図5に示す。
図3〜図5が示すステアリングロールコネクタは、車両の車体側に固定されるステータ10と、ステアリングホイール側に固定されステアリングホイールと共に一体的に回転するロテータ20と、ステータ10とロテータ20とで構成される空間内部に保持され、一端がステータ10に、他端がロテータ20に接続されるフラットケーブルからなる接続部材(図示せず)とを有していて、この接続部材によりステータ10とロテータ20とを電気的に接続している。
図3が示すロテータ20のドーナツ状の天板20aは、ステータ10の円筒壁10aに沿って回転可能になっている。そしてこのステータ10の円筒壁10aには中立ピン保持部110が、ロテータ20の天板20aの表面には突起21がそれぞれ設けられていて、中立ピン保持部110と突起21とが一致した位置が、ロテータ20がステータ10に対して中立位置になっている。
中立ピン保持部110は、図4が示すように少なくとも上方が開口した角筒状になっていて、突起21と中立ピン保持部110の位置を一致させたら、図4が示すように中立ピン30を中立ピン保持部110に差し込む。
この中立ピン30は、中立ピン保持部110に差し込まれる被保持片31と、この被保持片31から上方にアーチ状に延びる摘み部36と、被保持片31に対してほぼ直角にステアリングロールコネクタの中心方向に延びる係合片34とを備えている。
中立ピン30の被保持片31の先端は、スリット37により2つの脚部32、33に分割されており、各脚部32、33の先端付近には横方向外側に向かって各々突起部32a、33aが設けられている。
図5は、中立ピン30の被保持片31を中立ピン保持部110に差し込んだ状態を示している。この状態では中立ピン30の前記各脚部32、33は、中立ピン保持部110の側壁111、113により突起部32a、33aが内側に押圧されて内側に撓む。この反作用で各突起部32a、33aが中立ピン保持部110の両側壁111、113に圧接し、中立ピン30の被保持片31は中立ピン保持部110に着脱自在に保持される。
ここで符号112は中立ピン保持部110の正面壁を、符号114は中立ピン30の挿入口を示している。
一方、中立ピン30を中立ピン保持部110に差し込むと、中立ピン30の係合片34に穿たれた開口35に前記天板20aの表面に設けられている突起21が嵌り、ロテータ20がステータ10に対して中立位置で固定され、相互の相対的な回転が阻止される。
このように特許文献1に開示されているステアリングロールコネクタでは、ステータ10の円筒壁10aに中立ピン保持部110を、ロテータ20の表面に突起21を各々設け、両者が一致した位置で中立ピン30を嵌め込んで、ロテータ20がステータ10に対して回転しないようにすることで、ロテータ20をステータ10に対して中立位置に位置決めし、ステアリングロールコネクタを車両に組み込むまで中立位置が変化しないようにしていた。より具体的には、このステアリングロールコネクタをユニットに組み込んだ後、作動検査を行う際には、中立ピン30を中立ピン保持部110から抜き取り、検査終了後には再度中立ピン30を中立ピン保持部110に差し込み、かつ突起21を開口35に嵌め込んで、ロテータ20をステータ10に対して中立位置が変化しないようにしていた。
特開平11−339917号公報
ところで図3〜図5に示されている特許文献1記載のステアリングロールコネクタの場合、前述したようにステアリングホイールは、通常左右に最大2回転程度回転するように設計されている。
そのため、例えばステアリングロールコネクタ製造後、ロテータ20がステータ10に対して中立位置になるように中立ピン30を中立ピン保持部110及び突起21に差し込んで固定したものを、前述したようにユニットに組み込んだ状態で作動検査を受けなければならないため、このコネクタを最終的に車両に組み込む前に、中立ピン30を一度抜き取り、検査終了後再度差し込みを行わねばならず、この際、ステータ10に対してロテータ20が、例えば中立位置から1回転した位置で間違って中立ピン30を差し込んでしまう可能性がある。
すなわち前述したように車体側、すなわちステータ10に対してステアリングホイールは通常2回転程度回転可能になっているため、ステータ10の中立ピン保持部110とロテータ20の突起21が合致する位置は、ロテータ20の中立位置だけでなく、ロテータ20が1回転後及び2回転後にも起こり得るからである。
そこで本発明の目的は、ステータに対するロテータの中立位置に間違うことなく確実に中立ピンを差し込むことのできるステアリングロールコネクタを提供することにある。
前記目的を達成すべく請求項1記載のステアリングロールコネクタは、ドーナツ状の底板と該底板の外周壁を構成する円筒壁を備え車両の車体側に固定されるステータと、前記車両のステアリングホイール側に設けられ前記ステータの円筒壁に沿って回転可能なドーナツ状の天板を備えて前記ステアリングホイールと共に一体的に回転するロテータと、前記ステータと前記ロテータで構成される空間内部に保持され一端が前記ステータに接続され他端が前記ロテータに接続される接続部材と、前記ステータ及び前記ロテータの双方に対して相対的に回転可能であって前記接続部材がドーナツ状円盤上に立設された回転ロールに掛け回されているリテーナとを有するステアリングロールコネクタであって、前記ロテータの天板と前記リテーナのドーナツ状円盤と前記ステータの底板に中立ピン差込孔がそれぞれ設けられ、前記車両が直進可能な状態での前記ステアリングホイールの回転位置である中立位置から前記ステアリングホイールの回転が制限される回転位置までの間に前記3つの中立ピン差込孔が前記中立位置以外では一致しないようになっていて、前記3つの中立ピン差込孔が一致した位置でこれら3つの中立ピン差込孔に中立ピンが差し込まれて前記ロテータが前記中立位置に位置決めされることを特徴とするものである。
このようにしてなる請求項1記載のステアリングロールコネクタによれば、ドーナツ状の底板とこの底板の外周壁を構成する円筒壁を備え車両の車体側に固定されるステータと、前記車両のステアリングホイール側に設けられステータの円筒壁に沿って回転可能なドーナツ状の天板を備えてステアリングホイールと共に一体的に回転するロテータとに加え、前記ステータと前記ロテータで構成される空間内部に前記ステータ及び前記ロテータの双方に対して相対的に回転可能であって、例えばフラットケーブルからなる接続部材がドーナツ状円盤に立設された回転ロールに掛け回されてその巻き方向が反転するようになっているリテーナとを有していて、かつ予めステータに対してロテータが中立位置に保持される位置に対応して、ロテータの天板、リテーナのドーナツ状円盤及びステータの底板にそれぞれ中立ピン差込孔が設けられていて、しかも前記車両が直進可能な状態での前記ステアリングホイールの回転位置である中立位置から前記ステアリングホイールの回転が制限される回転位置までの間、すなわち最大回転位置までの全回転領域内で、これら3つの中立ピン差込孔が前記中立位置以外では一致しないようになっている。
換言すると、これら3つの中立ピン差込孔がすべて一致する位置は、ステアリングホイールが左右に最大限回転させられたとしても、この回転限度内では前記中立位置の1箇所でしか起こり得ないことになる。
このことから前記3つの中立ピン差込孔が一致した位置でこれら3つの中立ピン差込孔に中立ピンを差し込めば、ステータに対してロテータを、その中立位置に確実に、間違うことなく保持、固定することができる。
以上のように本発明によれば、ステータに対するロテータの中立位置に確実に、間違うことなく中立ピンを差し込むことのできるステアリングロールコネクタを提供することができる。
以下に本発明のステアリングロールコネクタを図1及び図2を用いて詳細に説明する。
ここで図1は本発明のステアリングロールコネクタの展開斜視図である。但し、図が煩雑になるため接続部材、例えばフラットケーブルは省略してある。また図2は本発明のステアリングロールコネクタにおいて、ロテータの天板を除去してステータ内の接続部材及びリテーナを上方から見た図、すなわち平面図である。
図1、図2が示すように本発明のステアリングロールコネクタ1は、構成部材の1つとして、まず車体側に固定されるステータ10を有している。このステータ10はドーナツ状の底板10bと、この底板10bに組み付けられて有底の筒状体を形成する円筒壁10aとからなっている。また符号11はコネクタ保持部で、円筒壁10aに設けられているコネクタ保持部11aと底板10bに設けられているコネクタ保持部11bとが互いに組み合わされてこのコネクタ保持部11を構成している。そして図2に示すフラットケーブル13の一端に接続されたコネクタ(図示されていない)がこのコネクタ保持部11内に収納され、固定されている。
また底板10bに設けられている円形の孔14は、ステアリングホイールのコラムシャフト(ステアリングホイールの軸)が貫通するためのものである。
一方、ステアリングホイールのコラムシャフトには、ステアリングホイールと一体的にロテータ20が組み付けられている。このロテータ20には、ステータ10の円筒壁10aを介してステータ10の底板10bと対向するように天板20aが設けられている。この天板20aは円筒壁10aの上端に設けられた溝部15に、ステータ10に対して回転自在に嵌め込まれている。
また符号22は天板20aに設けられたコラムシャフト貫通用の孔で、前述した底板10bに設けられている円形の孔14と同軸状に形成されている。尚、符号23はこの孔22に沿って設けられている筒状の壁で、ステアリングホイールをいずれかの方向に回転した際、接続部材であるフラットケーブル13がこの筒状の壁23の外側に巻き付いたり、緩んだりするようになっている。
また符号24はコネクタ保持部で、図2に示されているフラットケーブル13の他端に接続されるコネクタ(図示されていない)がこのコネクタ保持部24内に保持され、固定される。
このようにフラットケーブル13の両端末にはそれぞれコネクタが接続され、ステータ10及びロテータ20の各コネクタ保持部11、24内に保持、固定され、ステータ10とロテータ20とが電気的に接続されている。
そして前記ステータ10の底板10b及び円筒壁10aと、ロテータ20の天板20a及び筒状の壁23とで形成される空間内部には、ステータ10及びロテータ20双方に対して回転自在にドーナツ状円盤41を有するリテーナ40が、ステータ10やロテータ20と同軸状に収納されており、かつこのリテーナ40のドーナツ状円盤41の表面には適宜間隔で軸支されて複数の回転ロール42が回転自在に立設されている。
尚、各回転ロール42はドーナツ状円盤41上にあって、1つの仮想円周上に前述したように適宜間隔で回転自在に軸支されている。
そして図2が示すように、この回転ロール42にフラットケーブル13が掛け回されている。具体的には図2における回転ロール42aに掛け回されて、その巻き方向が反転されている。
ここでフラットケーブル13が回転ロール42aに掛け回されるとは、前述のように回転ロール42aに掛けられて、その巻き方向を反転されていることを意味する。
またリテーナ40のドーナツ状円盤41の中心には孔43が穿たれていて、この孔43をロテータ20の筒状の壁23やコラムシャフトが貫通する。
また符号44、45は回転ロール42aにより掛け回され、巻き方向を反転されるフラットケーブル13の外側回りと内側回りが接触しないように仕切る仕切り部材である。
このようにしてなる本発明のステアリングロールコネクタ1にあっては、コラムシャフトと共にロテータ20がステータ10に対して、いま例えば時計方向、すなわち図2において矢印A方向に回転すると、ロテータ20にその一端が接続されているフラットケーブル13は順次ロテータ20の筒状の壁23の外側に巻き付けられ、逆にロテータ20が反時計方向、すなわち矢印B方向に回転すると、フラットケーブル13の巻きが緩み、ステータ10の円筒壁10aの内面に沿って巻かれる。
それ故、リテーナ40はロテータ20の回転に対して減速された状態で回転することになる。因みにこの減速率は、前述したロテータ20の筒状の壁23の外径と、円筒壁10aの内径とを適宜選択すれば、所望の減速率に設計することができる。
ここでいう減速率とは、ロテータ20の筒状の壁23の外径をrとし、ステータ10の円筒壁10aの内径をRとすると、r/(r+R)と定義することができる。
そして本発明のステアリングロールコネクタの特徴は、ステータ10の底板10b、ロテータ20の天板20a及びリテーナ40のドーナツ状円盤41に、ロテータ20がステータ10に対して中立位置になるような位置に対応して、各々中立ピン差込孔17、27及び47を設け、後述するようにこの3つの中立ピン差込孔17、27及び47が一致した位置で、これら3つの中立ピン差込孔17、27及び47に中立ピン30を差し込んで、ステータ10、ロテータ20及びリテーナ40の相対位置を動かないように固定できるようにした点にある。
ところで通常の乗用車ではステアリングホイールは左右最大でも2回転程度、トラックでも左右せいぜい3回転程回転する程度に設計されている。
そこで本発明のステアリングロールコネクタにおいては、前述したように、ステータ10の底板10b、ロテータ20の天板20a及びリテーナ40のドーナツ状円盤41にそれぞれ中立ピン差込孔17、27及び47を設け、かつ前述したようにリテーナ40のドーナツ状円盤41上に立設した回転ロール42aにフラットケーブル13を掛け回して、ロテータ20に対してリテーナ40を減速させ、その減速率を適切に選択することにより、ステアリングホイールが左右に最大限回転したとしても、具体的には3回転程度回転したとしても、前記3つの中立ピン差込孔17、27及び47の3つがすべて一致するのは、乗用車やトラック等車両が直進可能な状態でのステアリングホイールの回転位置である中立位置から、ステアリングホイールの回転が制限される回転位置、すなわち最大回転位置(最大回転角)までの全回転領域においては、中立位置のみ、それ以外の位置では一致しないように設計されている。
例えば、前述した減速率を5/12にすると、3つの中立ピン差込孔17、27及び47がすべて一致するのは中立位置以外では、ロテータ20が10回転以内では1度も起こり得ない。より具体的には、ロテータ20が12回転し、リテーナ40が5回転して初めて中立位置以外の位置で3つの中立ピン差込孔17、27及び47が一致することになる。しかしながら前述したように通常は、いずれの車両でもロテータ20の最大回転数はせいぜい左右に3回転程度で、12回転もするようには設計されてはいない。
それ故、3つの中立ピン差込孔17、27及び47がすべて一致する位置で中立ピン30をこれら3つの中立ピン差込孔17、27及び47に差し込めば、確実に中立位置に中立ピン30を差し込んだことになる。
このように本発明のステアリングロールコネクタが搭載される車両におけるステアリングホイールの左右への最大回転数が判れば、前述したようにロテータ20の筒状の壁23の外径と円筒壁10aの内径を適宜選択して、ステアリングホイールが左右に最大限回転させられたとしても、その全回転領域内で3つの中立ピン差込孔17、27及び47が中立位置以外では一致しないように、リテーナ40のロテータ20に対する減速率を決めてやればよい。
尚、いうまでもなく3つの中立ピン差込孔17、27及び47は、ロテータ20がステータ10に対して中立位置になる状態で、各底板10b、天板20a及びドーナツ状円盤41に、各中立ピン差込孔17、27及び47が合致するように穿ったものである。
前述したように本発明のステアリングロールコネクタにあっては、予めステータに対してロテータが中立位置に保持される位置に対応して、ロテータの天板、リテーナのドーナツ状円盤及びステータの底板にそれぞれ中立ピン差込孔が設けられていて、しかも車両が直進可能な状態でのステアリングホイールの回転位置である中立位置からステアリングホイールの回転が制限される回転位置までの間、すなわち最大回転位置までの全回転領域内で、これら3つの中立ピン差込孔が中立位置以外では一致しないようになっている。
具体的にはロテータ20に対するリテーナ40の減速率が決められている。
その結果、ステアリングホイールが左右に最大限回転したとしても、その回転領域内では、中立ピン差込孔17、27及び47は必ず1箇所、すなわちロテータ20がステータ10に対して相対的に中立位置になる位置でしか一致しない。それ故、3つの中立ピン差込孔17、27及び47が一致した位置で中立ピン30を差し込めば、必ずロテータ20はステータ10に対して相対的に中立位置で固定されることになる。
ところで前述した実施例では、中立ピン差込孔17、27及び47は円形であるが、円形に限定される必要はなく、他の形状の孔であってもよい。
また前述した実施例では接続部材としてフラットケーブルを使用しているが、接続部材としてはフラットケーブルに限定されるものではなく、ステータ10とロテータ20とを電気的に接続するものであれば他のもの、具体的には導体に絶縁体を施した断面円形の通常の絶縁線を複数本束ねたものであってもよいし、さらに複数の絶縁線を撚り合わせ、これに押え巻きを施したものでもよい。但し、ステータとロテータとで形成される空間内部でリテーナに要求される動きを阻害しないものでなければならない。
同様に、前述した実施例ではステータ10を構成する円筒壁10aと底板10bとは別々のものを組み付けているが、最初から一体のものであってもよい。
以上述べたように本発明のステアリングロールコネクタによれば、ステータに対するロテータの中立位置に、確実にかつ間違うことなく中立ピンを差し込むことのできるステアリングロールコネクタを提供することができる。
本発明のステアリングロールコネクタの展開斜視図である。 本発明のステアリングロールコネクタにおいて、ロテータの天板を除去した状態を示す平面図である。 従来のステアリングロールコネクタの一部斜視図である。 図3に示す従来のステアリングロールコネクタの中立ピン及び中立ピン保持部近傍を示す斜視図である。 図3に示す従来のステアリングロールコネクタにおいて、中立ピンの差し込み状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 ステアリングロールコネクタ
10 ステータ
10a 円筒壁
13 フラットケーブル
17 中立ピン差込孔
20 ロテータ
20a 天板
27 中立ピン差込孔
30 中立ピン
40 リテーナ
47 中立ピン差込孔

Claims (1)

  1. ドーナツ状の底板と該底板の外周壁を構成する円筒壁を備え車両の車体側に固定されるステータと、前記車両のステアリングホイール側に設けられ前記ステータの円筒壁に沿って回転可能なドーナツ状の天板を備えて前記ステアリングホイールと共に一体的に回転するロテータと、前記ステータと前記ロテータで構成される空間内部に保持され一端が前記ステータに接続され他端が前記ロテータに接続される接続部材と、前記ステータ及び前記ロテータの双方に対して相対的に回転可能であって前記接続部材がドーナツ状円盤上に立設された回転ロールに掛け回されているリテーナとを有するステアリングロールコネクタであって、前記ロテータの天板と前記リテーナのドーナツ状円盤と前記ステータの底板に中立ピン差込孔がそれぞれ設けられ、前記車両が直進可能な状態での前記ステアリングホイールの回転位置である中立位置から前記ステアリングホイールの回転が制限される回転位置までの間に前記3つの中立ピン差込孔が前記中立位置以外では一致しないようになっていて、前記3つの中立ピン差込孔が一致した位置でこれら3つの中立ピン差込孔に中立ピンが差し込まれて前記ロテータが前記中立位置に位置決めされることを特徴とするステアリングロールコネクタ。
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