WO2005108197A1

WO2005108197A1 - アクセル操作装置

Info

Publication number: WO2005108197A1
Application number: PCT/JP2005/008837
Authority: WO
Inventors: Maki Hanasato; Toshinobu Machida; Yonosuke Hatsumi
Original assignee: Mikuni Corporation
Priority date: 2004-05-12
Filing date: 2005-05-10
Publication date: 2005-11-17
Also published as: JPWO2005108197A1; JP5060125B2

Abstract

本発明のアクセル操作装置は、操舵用のハンドルバー1に取り付けられて、手動によりアクセル操作を行なうと共にその操作量を電気的信号として出力するものであり、ハンドルバー(1)と同軸にて回動自在にその外周面に支持されたアクセルグリップ(10)、ハンドルバー(1)と同軸にて回動自在にその外周面に支持されアクセルグリップ(10)の回転が伝達される検出用のロータ(21)を含むセンサユニット(20)を採用する。これにより、センサユニット(20)をハンドルバー(1)周りに集約することができ、装置を小型化することができる。また、アクセルグリップ(10)とロータ(21)とは、別々に分離して形成されて回転力を伝達する構成であるため、ロータの回転精度を高めることができる。

Description

明糸田書アクセル操作装置技術分野

本発明は、二輪車、レジャービークル、スノーモービル、レジャーボート等の車両の如く、手動にてァクセノレ操作を行なうためのアクセルグリップ等が操舵用のハンドルバーに取り付けられた車両に適用されるァクセル操作装置に関し、特に、アクセル開度を電気的信号として出力するセンサを備えたアクセル操作装置に関する。背景技術

二輪車等の車両においては、エンジンの回転を制御する場合、操舵用のハンドルバ一に取り付けられたァグセルダリップ等を手で掴んで回動させ、これらと直結されたアクセルワイヤーを介して、キヤブレータあるいはスロットルバルブを開閉するようになっている。

. そして、この際のアクセル開度を検出する手法として、アクセルグリップ（ハンドルグリップ）の近傍に検出用のセンサを配置し、ァクセルグリップの回転量をセンサで検出するようにした検出装置が知られている（例えば、特開 2 0 0 3 - 2 5 2 2 7 3号公報、特開 2 0 0 3— 1 2 7 9 5 9号公報参照）。

この検出装置は、ハンドルバーに回動自在に支持されたアクセルグリップと一体的に回転する駆動べベルギヤ、駆動べベルギヤと嚙合して略直交する方向に回転軸をもつ検出用べベルギヤ、検出用べベルギヤの回転角を検出するスロットル開度センサ等により構成されている。

ところで、上記従来の検出装置においては、お互いに直交する回転軸をもつ駆動べベルギヤ及ぴ検出用べベルギヤを介して、スロットル開度センサで、ァクセルグリップの回転量を検出するようになっているため、ハンドルバーの軸,锒方向に垂直な方向においてセンサを配置するための空間を確保する必要があり、ハンドルバーの軸線に沿うような部品の集約化が困難であり、装置の小型化には限界がある。また、ベベルギヤを介して回転を伝達するため、構造的にコストが高くなる。発明の開示

本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、二輪車、レジャービークル、スノーモービル、レジャーボート等の如く、手動によりアクセル操作を行なう車両に適用され、操舵用ハンドルの操作性を損なうことなく、小型化、軽量化、構造の簡略化等を図れる、アクセル開度を検出するセンサを備えたアクセル操作装置を提供することにある。

上記目的を達成する本発明のアクセル操作装置は、操舵用のハンドルバーに取り付けられて、手動によりアクセル操作を行なうと共に、その操作量を電気的信号として出力するアクセル操作装置であって、上記ハンドルバーと同軸にて回動自在に支持されたアクセルダリップと、上記ハンドルバーと同軸にて回動自在に支持されァクセルグリップの回転が伝達される検出用のロータを含むセンサュ二ットと、を有する構成となっている。

この構成によれば、休止位置からアクセルグリップが回動されると、同軸上においてその回転が検出用のロータに伝達され、その操作量（回転角度）がセンサュニットにより検出されて、アクセル開度の情報として電気的信号が出力される。

ここで、センサユニットのロータは、アクセルグリップと同軸上（ハンドルバ一の軸線上）にあるため、ハンドルバー周りの部品を集約することができ、装置を小型化することができる。また、アクセルグリップとロータとは、一体的に形成されるのではなく、別々に分離して形成されて回転力を伝達する構成となっているため、アクセルダリップの傾きあるいはガタツキ等がロータに直接影響を及ぼすのを防止でき、ロータの回転精度を高めることで、操作量（回転角度）を高精度に検出することができる。センサユニットとしては、接触式あるいは非接触式のいずれでもよいが、特に、一定の間隔を必要とする非接触式のセンサュニットに好適である。

上記構成において、アクセルグリップには、その軸線方向の端面において、凹部及び凸部の一方が形成され、ロータには、了クセルグリップの回転を伝達するベく凹部及び凸部の一方と嵌合する凹部及び凸部の他方が形成されている、構成を採用することができる。

この構成によれば、アクセルグリップの端面に形成された凹部（又は凸部）が、ロータに形成された凸部（又は凹部）に嵌合されることで、アクセルグリップの回転がロータに伝達される。すなわち、ハンドルバーの軸線方向においてお互いが連結されるため、ハンドルバーに対して、ロータ及びアクセルグリップを装着するだけで両者を連結できるため、部品の組付け及び取り外しを容易に行なうことができる。

上記構成において、センサユニットは、円弧状に湾曲した永久磁石片を有するロータと、永久磁石片と対向するように湾曲して形成された第 1ステータと、永久磁石片及び第 1ステータと対向するように湾曲して形成された第 2ステータと、磁路を形成するアマチュアと、第 1ステータと第 2ステータとの間に配置されて磁束の方向又は変化に応じた電気信号を出力する磁気センサと、を有する、構成を採用することができる。

この構成によれば、センサュニットは非接触式のセンサュニットとして形成される。そして、アクセ^/グリップの回転に伴ってロータが回転すると、第 1ステータ及び第 2ステータに対して永久磁石片が相対的に移動し、この移動量に応じて磁気センサからアクセルダリップの回転角度量が検出される。

上記構成において、ロータは、軸受を介して、ハンドルバーの外周に回動自在に支持されている、構成を採用することができる。

この構成によれば、ロータは、軸受（例えば、ニードルベアリング等）を介して、ハンドルバーの外周に支持されるため、傾き、ガタツキ等のない高精度な回転が得られる。これにより、ロータの回転角度をより高精度に検出することがでさる。

上記構成において、アマチュアは、環状に形成されて、ハンドルバーの外周面に回動不能に保持され、第 1ステータ、第 2ステータ、及び磁気センサは、環状に形成されたホルダーに対して一体的に保持され、ホルダーは、ハンドルバーの外周面に回動不能に保持されている、構成を採用することができる。

この構成によれば、アマチュアをハンドルバーに外嵌させて回動不能に取り付け、又、第 1ステータ，第 2ステータ，及び磁気センサを予め取り付けたホルダ一をハンドルバーに外嵌させて回動不能に取り付けることで、組み付けを容易に行なうことができる。

上記構成において、アマチュア及びホルダーの一方は、ハンドルバーの外周面に固定され、アマチュア及びホルダーの他方は、アマチュア及びホルダーの一方に対して、回動不能に嵌合されている、構成を採用することができる。

この構成によれば、アマチュア（又はホルダー）を、ハンドルバーに対して圧入あるいはネジ等を用いて固定し、ホルダー（又はアマチュア）を、固定されたアマチュア（又はホルダー）に対して嵌合することで、両方をハンドルバーに対して回動不能に固定することができる。したがって、別々に固定する場合に比べて組み付けが容易になる。特に、ネジ等を用いる場合においては、両方を別々にネジで固定する場合に比べて、他方を固定するためのネジが不要になる。

上記構成において、ロータには、外部から導かれるワイヤーが連結される、構成を採用することができる。

この構成によれば、ロータにワイヤーの一端を掛止すると共にロータの回転に応じてワイヤーの一部が卷き取られるようにすることで、ワイヤーの他端に連結されたスロットルバルブ等を開閉させることができる。すなわち、ワイヤーを用いたアクセル操作装置において、ロータの回転量をスロットルバルブ等の開閉量に直接対応させることができる。

また、上記構成において、ハンドルバーには、ロータを所定の休止位置に戻すための付勢力を及ぼすリターンスプリングが配置されている、構成を採用することができる。

この構成によれば、ハンドルバーの位置において、アクセルグリップ及びロータを休止位置に戻す付勢力及びアクセル開度の検出信号を得ることができるため、ワイヤーを廃止してスロットルバルブをモータ等で直接開閉駆動するドライブバイワイヤーシステムにおいても、容易に適用することができる。

上記構成において、センサユニットを覆うべく、ハンドルバーを挟み込むように対向して連結される二分割のカバーを有し、このカバーには、センサユニットに接続された端子を収容するコネクタ部が形成されている、構成を採用することができる。

この構成によれば、センサユニットを覆う二分割のカバーを採用することで、防水性を容易に確保することができ、又、コネクタ部を設けることで、外部配線との接続を容易に行なうことができる。

上記構成において、カバーには、ロータの回転角度を所定の範囲に規制するストツパが設けられている、構成を採用することができる。

この構成によれば、カバーに対してロータの回転範囲を規制するストッパ（例えば、カバーに螺合されたスクリュー等）を設けたことにより、カバーに収容される部品の構造を簡略化することができ、又、ストツバの位置調整等も容易に行なうことができる。

以上述べたように、上記構成をなす本発明のアクセル操作装置によれば、操舵用ハンドルの操作性を損なうことなく、二輪車、レジャービークル、スノーモービル、レジャーボート等の如く、手動によりアクセル操作を行なう車両において、アクセル開度を検出するセンサユニットを一体的に備えつつも、小型化、軽量ィ匕、構造の簡略化等が達成されたアクセル操作装置が得られる。そして、このァクル操作装置は、スロットルバルブ等をワイヤーにより開閉させるシステムだけでなく、ァクセル操作装置にリターンスプリングを設けることで、スロットルバルブをモータ等で直接開閉駆動するドライブバイワイヤーシステムにおいても、適用することができる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明に係るアクセル操作装置の一実施形態を示すシステムの概略図である。

図 2は、図 1に示すアクセル操作装置の断面図である。

図 3 Aは、図 1に示すァクセノレ操作装置の一部を示す部分断面図、図 3 Bは、図 3 A中の E 1—E 1における断面図である。

図 4 Aは、図 1に示すァクセル操作装置の一部を示す部分断面図、図 4 Bは、図 4 A中の E 2— E 2における断面図である。

図 5は、図 1に示すアクセル操作装置の一部を示す部分断面図である。

図 6は、図 1に示すアクセル操作装置の断面図である。

図 7は、本発明に係るアクセル操作装置の他の実施形態を示す断面図である。図 8は、本発明に係るアクセル操作装置のさらに他の実施形態を示す部分断面図である。

図 9は、図 8に示すアクセル操作装置の部分断面図である。

図 1 O A, 1 0 Bは、本発明に係るアクセル操作装置のさらに他の実施形態を示すものであり、図 1 O Aはその側面図、図 1 0 Bは二輪車の内側から見たその端面図である。

図 1 1は、本発明に係るアクセル操作装置のさらに他の実施形態を示す断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。

このアクセル操作装置は、図 1及び図 2に示すように、二輪車のハンドルバー 1において、端部領域の外周面に回動自在に支持されたアクセルグリップ 1 0、アクセルダリップ 1 0と同軸にて回動自在にハンドルバー 1の外周面に支持されたロータ 2 1を含むセンサュニット 2 0、センサュニット 2 0を上下から覆うように形成された二分割のカバー 3 0、カバー 3 0に設けられたストツパとしてのスクリユー 4 0等により形成されている。

尚、ハンドルバー 1は、軸/線 Lをもつ円筒状に形成され、アクセルグリップ 1 0及びセンサュニット 2 0のロータ 2 1は、軸線 Lを中心として同軸上で回動するように支持されている。

そして、この装置は、ロータ 2 1に掛止されたワイヤー 2を介してドラム 3に連結され、ドラム 3と一緒にスロットルシャフト 4を回動させることで、スロットルバルブ 5を回動させて、吸気通路 Aを開閉するようになっている。尚、ァクセルグリップ 1 0は、リターンスプリング 6の付勢力により、ワイヤー 2を介して、スロットルバルブ 5と共に休止位置に戻るようになつている。また、ロータ 2 1は、カバー 3 0に設けられたスクリュー 4 0に当接することで、休止位置から全開位置までの所定の角度範囲を往復動するように規制されている。

アクセルグリップ 1 0は、図 2、図 3 A及び 3 Bに示すように、ハンドルバー 1に回動自在に支持された円筒状のグリップケース 1 1、ダリップケース 1 1の周りに外嵌されたラバー製の把持部 1 2、グリップケース 1 1の端面に一体的に形成されたフランジ部 1 3等により形成されている。

フランジ部 1 3には、図 3 Bに示すように、後述するロータ 2 1の凸部 2 1 a が入り込むための複数の凹部 1 3 aが周方向に配列して形成されている。

センサユニット 2 0は、図 2ないし図 5に示すように、ロータ 2 1、第 1ステータ 2 2、第 2ステータ 2 3、磁気センサとしての 2つのホール I C 2 4、磁路を形成するアマチュア 2 5、第 1ステータ 2 2 , 第 2ステータ 2 3、及びホール I C 2 4を一体的に保持するホルダー 2 6等により形成されている。

ロータ 2 1は、図 2、図 3 A、図 3 B、図 6に示すように、ニードルべアリング 2 7 (軸受）を介して、ハンドルバー 1の外周面に回動自在に支持されている。ロータ 2 1には、アクセルグリップ 1 0のフランジ部 1 3と対向する端面において、複数の凸部 2 1 aが周方向に配列して形成されており、フランジ部 1 3 の凹部 1 3 aに入り込んで、アクセルダリップ 1 0の回転が伝達されるようになつている。

このように、ロータ 2 1をァクセノレダリップ 1 0とは別体に形成した後に一体的に回転するように連結することにより、アクセルダリップ 1 0の傾きあるいはガタツキ等がロータ 2 1に直接影響を及ぼすのを防止でき、それ故に、ロータ 2 1の回転精度を高めることができる。したがって、特に、一定の間隔を必要とする非接触式のセンサユニット 2 0において、操作量（回転角度）を高精度に検出することができる。

ここで、凹部 1 3 aの寸法に対して、凸部 2 1 aの寸法を若干小さく形成することで、両者の連結が容易になると共に、アクセルグリップ 1 0に遊び（ァクセルグリップ 1 0を回転させてもロータ 2 1が回転しない所定の角度範囲）を設けることができる。

また、ロータ 2 1は、ワイヤー 2を掛止する掛止部（不図示）及び卷取り部 2 l bを有し、又、アクセルグリップ 1 0と反対側において、ハンドルバー 1から径方向に離隔した円筒部 2 1 cを一体的に有し、その円筒部 2 1 cには円弧状の永久磁石片 2 1 dが接合されている。尚、永久磁石片 2 1 dは、ラジアル着磁が成されたものである。

さらに、ロータ 2 1は、図 6に示すように、扇状に形成された係合部 2 1 eを有し、一方の端面 2 1 e がー方のスクリュー 4 0に係合することで休止位置に位置決めされ、他方の端面 2 1 e ' 'が他方のスクリユー 4 0に係合することで全開位置に位置決めされるようになつている。

第 1ステータ 2 2及び第 2ステータ 2 3は、図 2及び図 5に示すように、金属材料例えばケィ素鋼板等を用いて円弧状又は環状に形成された薄板材を積層したものであり、ロータ 2 1 (永久磁石片 2 I d ) の移動に伴って磁束密度がスムーズに変化するように、透磁率が高く（磁束流れがスムーズであり）、保持力が低く（残留磁束密度が小さく）、渦電流による損失が少なくなるように、形成されている。

磁気センサとしてのホーノレ I C 2 '4は、通過する磁束密度の方向又は変化に応じた電圧信号を出力するものであり、 2つのホール I C 2 4を用いることで、口ータ 2 1の回転角度を高精度に検出することができる。尚、ホール I C 2 4には、図 2に示すように、通電用及び検出用の配線 2 4 aが接続されて、シーノレ用のグロメット Gを介して、カバー 3 0の外部に導かれている。

アマチュア 2 5は、図 2、図 4 A、図 4 B、図 5に示すように、金属材料を用いて環状に形成されると共に、その端面において複数の凹部 2 5 aが周方向に配列して形成されている。そして、アマチュア 2 5は、ハンドルパー 1の外周面に対して、圧入により又はネジ等により、回動不能に固定されている。

ホルダー 2 6は、図 2、図 4 A及び図 4 Bに示すように、樹脂材料等を用いて環状に形成されて、第 1ステータ 2 2、第 2ステータ 2 3、ホール I C 2 4を一体的に保持している。また、ホルダー 2 6には、アマチュア 2 5と対向する端面において、アマチュア 2 5の凹部 2 5 aに嵌合される複数の凸部 2 6 aが周方向に配列して形成されている。そして、ホノレダー 2 6は、凸部 2 6 aが凹部 2 5 a に嵌合されることで、ハンドルバー 1の外周面に対して回動不能に固定された状態となつている。

このように、ホルダー 2 6は、第 1ステータ 2 2、第 2ステータ 2 3、及びホール I C 2 4を一体的に保持しているため、別々に独立した部品としては、ロータ 2 1、アマチュア 2 5、及びホルダー 2 6だけであり、それ故に、センサュニット 2 0を装置に組み込む際の作業が簡単になる。

また、ホノレダー 2 6は、ハンドノレバー 1に対してネジ等により固定するのではなく、固定されたアマチュア 2 5に嵌合させることで、ハンドルバー 1に対して回動不能に保持されるため、圧入の面倒さが解消されあるいはネジが不要になる。

尚、ここでは、アマチュア 2 5に凹部 2 5 aを設けかつホルダー 2 6に凸部 2 6 aを設けた場合を示したが、アマチュアに凸部を設けかつホルダーに凹部を設ける構成であってもよい。

カバー 3 0は、ハンドルバー 1の周りに配置されたセンサユニット 2 0を覆うように、樹脂材料を用いて上下方向に二分割して形成された上側カバー 3 1及び下側カバー 3 2により構成されている。

上側カバー 3 1は、センサュニット 2 0の上側半分を覆うように形成され、その一部にスクリユー 4 0が螺合されている。

下側カバー 3 2は、センサュニット 2 0の下側半分を覆うように形成され、又、ワイヤー 2をロータ 2 1に接続するための連結部 3 2 aが形成されている。次に、上記ァクセル操作装置を組み付ける手順について説明する。

先ず、永久磁石片 2 1 dを保持したロータ 2 1、アマチュア 2 5、第 1ステータ 2 2，第 2ステータ 2 3，及びホール I C 2 4を保持したホルダー 2 6からなるセンサユニット 2 0と、アクセルグリップ 1 0とを用意する。

続いて、ホ /レダー 2 6をハンドノレバー 1に通し、続けてアマチュア 2 5をハンドルバー 1に通して所定位置にてネジにより固定する。そして、ハンドルバー 1 に固定されたアマチュア 2 5の凹部 2 5 aにホ/レダー 2 6の凸部 2 6 aを嵌合させて、ホルダー 2 6をハンドルバー 1に回動不能に固定する。

続いて、ニードルベアリング 2 7で支持するように、ロータ 2 1をハンドルバ一 1の外周面に回動自在に取り付け、その円筒部 2 1 c及び永久磁石片 2 1 dを、アマチュア 2 5とホルダー 2 6との間に配置する。

続いて、アクセルグリップ 1 0をハンドルバー 1に取り付けて、その凹部 1 3 aにロータ 2 1の凸部 2 1 aを嵌合させて、アクセルグリップ 1 0とロータ 2 1 とがー体的に回転するように連結する。

続いて、下側カバー 3 2から配線 2 4 aを引き出すと共に、連結部 3 2 aにヮィヤー 2を取り付け、ワイヤ一 2の端部をロータ 2 1の掛止部に掛止すると同時に、ワイヤー 2の一部をロータ 2 1の巻取り部 2 1 bに巻き付ける。

続いて、下側カバー 3 2と上側カバー 3 1とを上下方向から接合させて、ホルダー 2 6の軸線方向 Lの位置決めを行ないつつ、ネジにより締結する。これにより、ハンドルバー 1へのアクセル操作装置の装着が完了する。

このように、各々の部品を手際よく簡単に取り付けることができるため、装置全体を組み付ける工程での作業性が向上し、生産性が向上する。

上記のように、このアクセル操作装置によれば、アクセル開度を検出するセンサユニット 2 0を一体的に備えつつも、小型化、軽量化、構造の簡略化等が達成されるため、この装置をハンドルバー 1に装着しても、二輪車の操舵性を損なうことはなレ、。

図 7は、本発明に係るアクセル操作装置の他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。すなわち、この装置においては、ハンドルバー 1 'に孔 1 aが設けられ、ホルダー 2 6 'に孔 2 6 b 'が設けられ、配線 2 4 aを通すための孔を廃止した下側カバー 3 2 'が採用されている。

そして、ホール I C 2 4の配線 2 4 a 'は、孔 2 6 b '及び孔 1 aを通して、ハンドルバー 1 'の内部を通すようにレイアウトされている。このように、配線 2 4 a 'をハンドルバー 1 の内側に沿って導くことにより、カバー 3 0 (上側カバー 3 1、下側カバー 3 2 ' ) により完全に覆われるため、防水性を高めることができ、又、ハンドルバー 1 の周りに配置される部品を減らして

1 簡素化することができる。

また、センサユニット 2 0を一体的に備えつつも、小型化、軽量化、構造の簡略化等が達成されるため、この装置をハンドルバー 1 に装着しても、二輪車の操舵性を損なうことはない。

図 8及び図 9は、本発明に係るァクセル操作装置のさらに他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。

すなわち、この装置においては、図 8及び図 9に示すように、上側カバー 3 1 ' 'に、雄端子 T 1が埋設され、雄端子 T 1の一端が凹状に形成されたコネクタ部 3 1 a一 'から突出しないように収容され、雄端子 T 1の他端が接合面から突出している。コネクタ部 3 l a ' 'は、上向きに形成されており、外部から導かれる酉己線のコネクタ Cが接続されるようになっている。一方、下側カバー 3 2 ' 'は、ホール I C 2 4から導かれる配線に接続された雌端子 T 2が、雄端子 T 1に対応するように埋設されている。

そして、ハンドルバー 1に取り付けたセンサユニット 2 0を上下方向から覆うように、雄端子 T 1及び雌端子 T 2の周りに〇リング Sを配置して、上側カバー 3 1 ' 'と下側カバー 3 2 ' 'とを接合させてネジ等により締結する。すると、雄端子 T 1が雌端子 T 2に嵌合して電気的に接続されると共に、〇リング Sによりシールされて防水性が確保される。尚、この上側カバー 3 1 ' 'にも、前述同様にストッパとしてのスクリュー 4 0が螺合されているが、説明の便宜上ここでは省略している。

この装置によれば、ホール I C 2 4に配線を取り付ける煩わしさが解消され、単に外部からのコネクタ Cを上側カバー 3 1 " 'のコネクタ部 3 1 a ' に連結するだけで電気的接続が得られるため、組み付け作業がより簡単になる。また、センサュニット 2 0を一体的に備えつつも、小型化、軽量化、構造の簡略化等が達成されるため、この装置をハンドルバー 1に装着しても、二輪車の操舵性を

2 損なうことはない。

図 1 0 A及び図 1 0 Bは、本発明に係るァクセル操作装置のさらに他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。

すなわち、この装置においては、図 1 O A及び図 1 0 Bに示すように、上側力バー 3 1 に、略 L字状に屈曲した雄端子 T 1 'が埋設され、雄端子 T 1 の一端が凹状に形成されたコネクタ部 3 1 a ' から突出しないように収容され、雄端子 T l の他端が接合面から突出している。コネクタ部 3 1 a ' ' 'は、横向きに形成されており、外部から導かれる配線のコネクタ（不図示 ) が接続されるようになっている。一方、下側カバー 3 2 ' ' 'は、ホール I C 2 4から導かれる配線に接続された雌端子 T 2一が、雄端子 T 1 'に対応するように埋設されている。

そして、ハンドルバー 1に取り付けたセンサュニット 2 0を上下方向から覆うように、雄端子 T 1 '及び雌端子 T 2 'の周りに Oリング（不図示）を配置して、上側カバー 3 1 ' ' 'と下側カバー 3 2 ' ' 'とを接合させてネジ等により締結する。

すると、前述同様に、雄端子 T 1 'が雌端子 T 2 'に嵌合して電気的に接続されると共に、 Oリングによりシールされて防水性が確保される。

この装置によれば、前述同様に、ホール I C 2 4に配線を取り付ける煩わしさが解消され、単に外部からのコネクタを上側カバー 3 1 ' ' 'のコネクタ部 3 l a ' '一に連結するだけで電気的接続が得られるため、組み付け作業がより簡単になる。また、コネクタ部 3 l a ' ' が横向きに形成されているため、上方に向けて配線が突出するのを防止でき、配線を見栄え良く配置することができる。さらに、センサユニット 2 0を一体的に備えつつも、小型化、軽量化、構造の簡略化等が達成されるため、この装置をハンドルバー 1に装着しても、二輪車の操舵性を損なうことはない。

3 尚、この実施形態において、コネクタ部 3 1 a , は、二輪車の横向きでかつ後ろ向きに形成されているが、横向きでかつ内側向き（車両の中心向き）に形成されてもよい。

図 1 1は、本発明に係るアクセル操作装置のさらに他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。

すなわち、この装置においては、ロータ 2 1 は、前述のロータ 2 1におけるワイヤー 2の掛止部及ぴ卷取り部が廃止されたものである。また、下側カバー 3 2 , は、前述の下側カバー 3 2に設けられたワイヤー 2の連結部 3 2 aが廃止されたものである。

そして、ハンドルバー 1すなわちロータ 2 1 の周りには、捩りタイプのリターンスプリング 5 0が配置され、その一端 5 1がロータ 2 1 "に掛止され、その他端 5 2が下側カバー 3 2 ' ' ' 'の内壁面に掛止されており、ロータ 2 1 'を休止位置に向けて付勢している。

この装置は、ワイヤー 2を廃止したドライブバイワイヤーシステムにおいて、アクセル開度を検出するために適用されるものである。すなわち、スロットルバルブをモータ等で直接開閉駆動する際に、アクセルダリップ 1 0に連動するロータ 2 1 'の回転角度を制御信号として検出し、その検出信号に応じて、モータの駆動を制御することができる。

また、センサユニット 2 0及びリターンスプリング 5 0を一体的に備えつつも、小型化、軽量化、構造の簡略化等が達成されるため、この装置をハンドルバー 1に装着しても、二輪車の操舵性を損なうことはない。

以上述べた実施形態においては、センサュニット 2 0の一部を構成するァマチユア 2 5を別体に形成してハンドルバー 1に固定する構成を示したが、これに限定されるものではなく、永久磁石片 2 1 dと隣接させた状態でロータ 2 1 , 2 1 'に担持させてもよい。

4 また、上記実施形態においては、センサュニット 2 0として非接触式のものを示したが、これに限定されるものではなく、ハンドノレバー 1と同軸上で回転する検出用のロータを備えるものであれば、接触式のセンサを用いることもできる。さらに、上記実施形態においては、アクセルグリップ 1 0とロータ 2 1 , 2 1 との連結を複数の凹部及び凸部の嵌合による構成としたが、これに限定されるものではなく、軸線方向 Lにおいて連結されると共に径方向において若干の相対的な移動を許容するピンと穴からなる構成、あるいは、アクセルグリップと口ータとを隣接させた状態で共通のキーを挿入することにより回転を伝達させると共に径方向において若干の相対的な移動を許容する構成等を採用してもよい。産業上の利用可能性

以上述べたように、本発明のアクセル操作装置は、小型化、軽量化、簡略化等が達成されるため、二輪車のアクセル操作装置として使用できるのは勿論のこと、手動にてアクセル操作を行なうためのアクセルグリップ等を備える車両であれば、レジャービークル、スノーモービル、レジャーポート等の車両においても有用である。

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Claims

請求の範囲

1 . 操舵用のハンドルバーに取り付けられて、手動によりアクセル操作を行なうと共に、その操作量を電気的信号として出力するアクセル操作装置であつて、

前記ハンドルバーと同軸にて回動自在に支持されたァクセルグリップと、前記ハンドルバーと同軸にて回動自在に支持され前記アクセルダリップの回転が伝達される検出用のロータを含むセンサュニットと、

を有することを特徴とするァクセル操作装置。

2 . 前記アクセルグリップには、その軸線方向の端面において、凹部及び凸部の一方が形成され、

前記ロータには、前記アクセルグリップの回転を伝達するべく，前記凹部及び凸部の一方と嵌合する凹部及び凸部の他方が形成されている、

ことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のアクセル操作装置。

3 . 前記センサユニットは、円弧状に湾曲した永久磁石片を有する前記ロータと、前記永久磁石片と対向するように湾曲して形成された第 1ステータと、前記永久磁石片及び前記第 1ステータと対向するように湾曲して形成された第 2ステータと、磁路を形成するアマチュアと、前記第 1ステータと第 2ステータとの間に配置されて磁束の方向又は変化に応じた電気信号を出力する磁気センサと、を有する、

4 . 前記ロータは、軸受を介して、前記ハンドルバーの外周に回動自在に支持されている、

5 . 前記アマチュアは、環状に形成されて、前記ハンドルバーの外周面に回動不能に保持され、前記第 1ステータ、第 2ステータ、及び磁気センサは、環状に形成されたホルダーに対して一体的に保持され、

前記ホルダーは、前記ハンドルバー外周面に回動不能に保持されている、ことを特徴とする請求の範囲第 3項記載の了クセル操作装置。

6 . 前記アマチュア及びホルダーの一方は、前記ハンドルバーの外周面に固定され、

前記アマチュア及びホルダーの他方は、前記アマチュア及びホルダーの一方に対して、回動不能に嵌合されている、

ことを特徴とする請求の範囲第 5項記載のアクセル操作装置。

7 . 前記ロータには、外部から導かれるワイヤーが連結される、ことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のァクセル操作装置。

8 . 前記ハンドルバーには、前記ロータを所定の休止位置に戻すための付勢力を及ぼすリターンスプリングが配置されている、

9 . 前記センサユニットを覆うべく、前記ハンドルバーを挟み込むように対向して連結される二分割のカバーを有し、

前記カバーには、前記センサュニットに接続された端子を収容するコネクタ部が形成されている、

1 0 . 前記カバーには、前記ロータの回転角度を所定の範囲に規制するストツバが設けられている、

ことを特徴とする請求の範囲第 9項記載のァクセル操作装置。

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