JP2004150324A - 電子制御式スロットル制御装置 - Google Patents

電子制御式スロットル制御装置 Download PDF

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勝也 鳥居
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真輔 宮崎
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Abstract

【課題】バルブギヤ43に一体的に設けられた第2スプリング内周ガイド53の外周面と1本のコイルスプリング6の内周面との間の摺動抵抗を大幅に低減することで、中間ストッパ位置からスロットルバルブを閉じる際の、スロットルバルブの動作不良を防止する。
【解決手段】リターン側機能を有する第1スプリング部61とオープナ側機能を有する第2スプリング部62との結合部であるU字フック部63近傍および第2スプリング部62の端部側のコイルスプリング6の内周面とバルブギヤ43側の第2スプリング内周ガイド53の外周面との摺接部の所定の部位に、潤滑剤7、8をコーティングすることで、コイルスプリング6の内周面とバルブギヤ43側の第2スプリング内周ガイド53の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を大幅に低減することができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ等のアクチュエータの動作によってスロットルバルブの弁開度を調節してスロットルハウジングの吸気通路を流れる内燃機関への吸入空気量を制御する電子制御式スロットル制御装置に関するもので、特に途中をU字状に曲げて中間位置に固定されるU字フック部とし、両端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイルスプリングを備えた電子制御式スロットル制御装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、何らかの要因によって駆動モータへの電流の供給が遮断された際に、複数のスプリングのそれぞれの異なる付勢力を利用して機械的にスロットルバルブを全閉位置と全開位置との間の所定の中間位置(以下中間ストッパ位置と言う)に保持することで、内燃機関は直ちに停止状態となることなく、車両の退避走行を可能とするオープナ側機能を備えた電子制御式スロットル制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第5492097号公報(第1−9頁、図1−図9)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の電子制御式スロットル制御装置においては、何らかの要因によって駆動モータへの電流の供給が断たれた時に、スロットルバルブを中間ストッパ位置に保持するオープナ側機能を備えたものであるが、オープナ部材および中間ストッパ部材よりなる2つのレバー部材とオープナ側機能用のスプリングとリターン側機能用のスプリングよりなる2つのばね部材とが必要であり、部品点数が多く、高コストとなるという不具合があった。また、スロットルハウジング側の係止部に当接する中間ストッパ部材は、オープナ部材との当接部位を介してスロットルバルブにおける中間ストッパ位置を設定するという複雑な構成を採用しているため、部品公差等のバラツキによっても中間ストッパ位置におけるスロットルバルブの開度位置が変化してしまうという不具合があった。
【0005】
そこで、上記の不具合を解決するために、電子制御式スロットル制御装置のオープナ機構において、部品点数を削減して構成を簡素化すると共に、中間ストッパ位置におけるスロットルバルブの開度位置精度を向上するという目的で、発明者等は、リターン側機能を有する第1スプリング部とオープナ側機能を有する第2スプリング部との結合部を略逆U字形状に曲げて、スロットルハウジングに固定された中間ストッパ位置に固定されるU字フック部とし、両端部(第1スプリング部の一端部および第2スプリング部の他端部)を異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばね構造を、既に特願2001−342481号(平成13年11月7日出願)によって出願した。
【0006】
しかしながら、中間ストッパ位置から全閉位置側にスロットルバルブを閉じる場合には、コイルスプリングのU字フック部がハウジングフックの一端に固定され、オープナ部材が第2スプリング部の一端であるスプリングギヤ側フックと共に回転して、全閉位置から中間ストッパ位置へ戻す方向に付勢力を発生する際に、コイルスプリングの内径を押さえるスプリング内周ガイドが、コイルスプリングの第2スプリング部の内周面に対して大きく相対運動する。
【0007】
このとき、バルブギヤに一体的に設けられて、U字フック部に係合する係合部、およびU字フック部の軸方向(横方向)のズレ量を規制する横ズレ防止ガイドとコイルスプリングのU字フック部との間にも相対運動が発生して摺動抵抗が増加する。したがって、中間ストッパ位置から全閉位置側にスロットルバルブを閉じる場合には、スプリング内周ガイドの外周面とコイルスプリングの第2スプリング部の内周面との間の相対運動、更には係合部および横ズレ防止ガイドとコイルスプリングのU字フック部との間の相対運動により引き起こされる大きな摺動抵抗の発生に伴ってスロットルバルブの動作不良が生じるという問題が生じる。
【0008】
【発明の目的】
本発明の目的は、中間位置から全閉位置側にスロットルバルブを閉じる際の、バルブギヤに一体的に設けられたガイド部材の外周面とコイルスプリングの内周面との間の摺動抵抗を大幅に低減することにより、スロットルバルブの動作不良を防止することのできる電子制御式スロットル制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、コイルスプリングには、オープナ部材を介してスロットルバルブを全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢する第1スプリング部、およびオープナ部材を介してスロットルバルブを全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢する第2スプリング部が一体化されている。また、バルブギヤには、少なくともコイルスプリングの第1スプリング部と第2スプリング部との結合部近傍から第2スプリング部の端部近傍までの内径側を保持するガイド部材、およびスロットルバルブのスロットルシャフトと一体的に回転するオープナ部材が一体的に設けられている。それによって、部品点数を削減できるので、低コストとなるという効果が得られる。
【0010】
また、コイルスプリングの第2スプリング部の内周面とバルブギヤに一体的に設けられたガイド部材の外周面との摺接部の所定の部位、あるいはコイルスプリングの第1スプリング部と第2スプリング部との結合部近傍の内周面とバルブギヤに一体的に設けられたガイド部材の外周面との摺接部の所定の部位に潤滑剤を施すことで、コイルスプリングの内周面とガイド部材の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させることができる。それによって、中間位置から全閉位置側にスロットルバルブを閉じる際の、スロットルバルブ、スロットルシャフトおよびバルブギヤを円滑に動作させることができるので、スロットルバルブ、スロットルシャフトおよびバルブギヤの動作不良の発生を大幅に低減できるという効果が得られる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様な効果が得られる。そして、ガイド部材は、バルブギヤの表面部より軸方向に突出する第1ガイド部材、およびこの第1ガイド部材の外周部を部分的に覆う第2ガイド部材によって構成されており、それらのうちの第2ガイド部材を、コイルスプリングの内周面と第2ガイド部材の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させることが可能な材料によって一体的に形成することで、コイルスプリングの内周面と第2ガイド部材の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させることができる。それによって、中間位置から全閉位置側にスロットルバルブを閉じる際の、スロットルバルブ、スロットルシャフトおよびバルブギヤを円滑に動作させることができるので、スロットルバルブ、スロットルシャフトおよびバルブギヤの動作不良の発生を大幅に低減できるという効果が得られる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様な効果が得られる。そして、ガイド部材は、バルブギヤの表面部より軸方向に突出する第1ガイド部材、およびこの第1ガイド部材の外周部を部分的に覆う第2ガイド部材によって構成されている。そして、第2スプリング部の内周面と第2ガイド部材の外周面との摺接部の所定の部位、あるいは第1スプリング部と第2スプリング部との結合部近傍の内周面と第2ガイド部材の外周面との摺接部の所定の部位に潤滑剤を施すことで、コイルスプリングの内周面と第2ガイド部材の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させることができる。それによって、中間位置から全閉位置側にスロットルバルブを閉じる際の、スロットルバルブ、スロットルシャフトおよびバルブギヤを円滑に動作させることができるので、スロットルバルブ、スロットルシャフトおよびバルブギヤの動作不良の発生を大幅に低減できるという効果が得られる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、第2ガイド部材とバルブギヤとを別体で設けることにより、バルブギヤの形状を簡略化することができ、且つ請求項3に記載の発明の第2ガイド部材構造または請求項4に記載の発明の第2ガイド部材構造を容易に実現することができ、生産性に優れる。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、ガイド部材または第2ガイド部材の、第2スプリング部の内周面との摺接面、あるいは第1スプリング部と第2スプリング部との結合部近傍の内周面との摺接面に、周方向に所定の間隔で複数の凹部を設けることで、ガイド部材または第2ガイド部材の外周面と第2スプリング部の内周面との接触面積、あるいはガイド部材または第2ガイド部材の外周面と第1スプリング部と第2スプリング部との結合部近傍の内周面との接触面積が減少するので、コイルスプリングの内周面とガイド部材または第2ガイド部材の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、コイルスプリングには、オープナ部材を介してスロットルバルブを全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢する第1スプリング部、およびオープナ部材を介してスロットルバルブを全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢する第2スプリング部が一体化されている。それによって、部品点数を削減できるので、低コストとなるという効果が得られる。
【0016】
そして、コイルスプリングの第1スプリング部と第2スプリング部との結合部を略逆U字形状に曲げて設けたU字フック部とバルブギヤに一体的に設けられたオープナ部材の係合部との摺接部の所定の部位に潤滑剤を施すことで、U字フック部と係合部との間の相対運動における摺動抵抗を低下させることができる。あるいはコイルスプリングの第1スプリング部と第2スプリング部との結合部を略逆U字形状に曲げて設けたU字フック部とバルブギヤに一体的に設けられたオープナ部材の横ズレ防止ガイドとの摺接部の所定の部位に潤滑剤を施すことで、U字フック部と横ズレ防止ガイドとの間の相対運動における摺動抵抗を低下させることができる。
【0017】
請求項7に記載の発明によれば、コイルスプリングの第1スプリング部は、リターン側機能を有しているため、スロットルバルブが中間位置以上で且つ全開位置以下の動作範囲で動作している場合に、スロットルバルブを全開位置側から中間位置まで戻すことができる。また、コイルスプリングの第2スプリング部は、オープナ側機能を有しているため、スロットルバルブが中間位置以下で且つ全閉位置以上の動作範囲で動作している場合に、スロットルバルブを全閉位置側から中間位置まで戻すことができる。
【0018】
請求項8に記載の発明によれば、リターン側機能を有する第1スプリング部とオープナ側機能を有する第2スプリング部との結合部を略逆U字形状に曲げてU字フック部とし、且つ第1スプリング部の一端部および第2スプリング部の他端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばね構造を採用している。そして、スロットルハウジングに、第1スプリング部の一端部を係止する第1係止部を設け、また、オープナ部材に、第2スプリング部の他端部を係止する第2係止部を設けている。
【0019】
請求項9および請求項10に記載の発明によれば、油脂潤滑剤または半固体状潤滑剤または固体状潤滑剤のうちのいずれか1つ以上の潤滑剤を、上記の所定の部位に塗布するか、あるいは四フッ化エチレン樹脂またはフッ素樹脂またはポリアミド樹脂のうちのいずれか1つ以上の潤滑剤を、上記の所定の部位にコーティングすることで、中間位置から全閉位置側にスロットルバルブを閉じる際の、スロットルバルブ、スロットルシャフトおよびバルブギヤの動作不良の発生を大幅に低減できるという効果が得られる。また、コイルスプリングおよびバルブギヤに一体的に設けられたオープナ部材やガイド部材の耐久性を大幅に向上できるという効果も得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態の構成]
図1ないし図4は本発明の第1実施形態を示したもので、図1は電子制御式スロットル制御装置の全体構造を示した図である。
【0021】
本実施形態の電子制御式スロットル制御装置は、内燃機関(エンジン)への吸気通路を形成するスロットルハウジング1と、このスロットルハウジング1のボア壁部2内に回動自在に支持されたスロットルバルブ3と、このスロットルバルブ3と一体的に回転するスロットルバルブシャフト(以下シャフトと略す)4と、歯車減速装置を介してスロットルバルブ3を開閉駆動するアクチュエータとしての駆動モータ5と、この駆動モータ5を電子制御するエンジン制御装置(以下ECUと呼ぶ)とを備えた内燃機関用吸気制御装置である。
【0022】
そして、電子制御式スロットル制御装置は、自動車のアクセルペダル(図示せず)の踏み加減に基づいてエンジンに流入する吸入空気量を制御することでエンジンの回転速度をコントロールするものである。なお、ECUには、アクセルペダルの踏み加減を電気信号(アクセル開度信号)に変換し、ECUへどれだけアクセルペダルが踏み込まれているかを出力するアクセル開度センサ(図示せず)が接続されている。
【0023】
また、電子制御式スロットル制御装置は、スロットルバルブ3の開度を電気信号(スロットル開度信号)に変換し、ECUへどれだけスロットルバルブ3が開いているかを出力するスロットルポジションセンサを備えている。このスロットルポジションセンサは、シャフト4の図示右端部にかしめ等の固定手段によって固定されたロータ10と、磁界発生源である分割型(略角形状)の永久磁石11と、この永久磁石11に磁化される分割型(略円弧状)のヨーク(磁性体)12と、分割型の永久磁石11に対向するようにセンサカバー26側に一体的に配置されたホール素子13と、このホール素子13と外部のECUとを電気的に接続するための導電性金属薄板よりなるターミナル(図示せず)と、ホール素子13への磁束を集中させる鉄系の金属材料(磁性材料)よりなるステータ14とから構成されている。
【0024】
分割型の永久磁石11および分割型のヨーク12は、歯車減速装置の構成要素の1つであるバルブギヤ43にインサート成形されたロータ10の内周面に接着剤等を用いて固定されている。なお、分割型の永久磁石11は、隣設する2つのヨーク12間に配されている。本実施形態の分割型の永久磁石11は、着磁方向が図2において図示上下方向(図示上側がN極、図示下側がS極)の略角形状の永久磁石が、互いに同じ極が同じ側になるように配置されている。ホール素子13は、非接触式の検出素子に相当するもので、永久磁石11の内周側に対向して配置され、感面にN極またはS極の磁界が発生すると、その磁界に感応して起電力(N極の磁界が発生すると+電位が生じ、S極の磁界が発生すると−電位が生じる)を発生するように設けられている。
【0025】
スロットルハウジング1は、金属材料、例えばアルミニウムダイカストにより製造され、ボア壁部2内に形成される吸気通路内にスロットルバルブ3を全閉位置から全開位置に至るまで回動方向に回転自在に保持する装置(スロットルデボー)であり、エンジンのインテークマニホールドにボルト等の締結具(図示せず)を用いて締め付け固定されている。このスロットルハウジング1には、スロットルバルブ3を開閉自在に収容する円管形状のボア壁部2と、シャフト4の図示右端部(一端部)をボールベアリング(軸受)15を介して回転自在に支持する円筒形状のシャフト軸受部(以下第1スプリング内周ガイドと言う)16と、シャフト4の図示左端部(他端部)をドライベアリング(軸受)17を介して回転自在に支持する円筒形状のシャフト軸受部18と、アクチュエータとしての駆動モータ5および歯車減速装置を収容することが可能な凹形状のギヤケース19とを備えている。
【0026】
なお、第1スプリング内周ガイド16は、図1および図3に示したように、スロットルハウジング1のボア壁部2の外壁面、つまりギヤケース19の円筒凹形状の底壁面から図示右方向に向かって突出するように一体的に形成されて、コイルスプリング6の第1スプリング部61の内径側を保持する。
【0027】
そして、ギヤケース19の図示下部側には、図示上部側のギヤ収納部(ギヤケース部)と比べて大きく凹んだモータ収納部(モータケース部)が設けられている。そして、スロットルハウジング1のギヤケース19の図示上部側の中央部には、内周側に突出したボス形状の全閉位置ストッパ21が設けられている。この全閉位置ストッパ21には、スロットルバルブ3が全閉位置まで閉じた際に、バルブギヤ43に一体的に形成された全閉ストッパ部22が当接する係止部を有する全閉ストッパ部材(アジャストスクリュー)23が捩じ込まれている。
【0028】
また、スロットルハウジング1のギヤケース19の図示左側には、内周側に突出したボス形状の中間位置ストッパ(ハウジングフック、デフォルトストッパとも言う)24が設けられている。この中間位置ストッパ24には、何らかの要因によって駆動モータ5への電流の供給が遮断された際に、後記するコイルスプリング6の第1、第2スプリング部61、62のそれぞれの異なる方向の付勢力を利用して機械的にスロットルバルブ3を全閉位置と全開位置との間の所定の中間位置(以下中間ストッパ位置と言う)に保持または係止する係止部を有する中間ストッパ部材(アジャストスクリュー)25が捩じ込まれている。ここで、中間位置ストッパ24とは反対側のギヤケース19の内周部には、内周側に突出したボス形状の全開位置ストッパ29が設けられている。この全開位置ストッパ29は、スロットルバルブ3が全開位置まで開いた際に、バルブギヤ43に一体的に形成された全開ストッパ部(図示せず)が当接するように構成されている。
【0029】
そして、スロットルハウジング1のギヤケース19の開口側には、ギヤケース19の開口側を閉塞するセンサカバー26が取り付けられている。このセンサカバー26は、上述したスロットルポジションセンサの各端子間を電気的に絶縁する熱可塑性樹脂よりなる。そして、センサカバー26は、ギヤケース19の開口側に設けられた嵌合部に嵌め合わされる被嵌合部を有し、リベットとスクリュー(図示せず)によってギヤケース19の開口側端部に組み付けられている。ここで、本実施形態では、図3に示したように、スロットルハウジング1のボア壁部2の外壁面、つまりギヤケース19の円筒凹形状の底壁面に、コイルスプリング6の第1スプリング部61の一端部を係止する第1係止部27が一体的に形成されている。
【0030】
スロットルバルブ3は、金属材料または樹脂材料により略円板形状に形成されて、エンジンに吸入される吸入空気量を制御するバタフライ形の回転弁で、シャフト4に形成されたバルブ挿入孔(図示せず)内に差し込まれた状態で、シャフト4に締結ねじ等の締結具28を用いて締め付け固定されている。シャフト4は、スロットルバルブ3を保持するバルブ保持部を有し、金属材料により丸棒形状に形成されている。そのバルブ保持部の両側は、第2スプリング内周ガイド16およびシャフト軸受部18に回転自在または摺動自在に支持されている。そして、シャフト4の図示右端部には、歯車減速装置の構成要素の1つであるバルブギヤ43、およびスロットルポジションセンサの構成要素の1つであるロータ10が取り付けられている。
【0031】
駆動モータ5は、ギヤケース19およびセンサカバー26内に埋設されたモータ用通電端子に一体的に接続されて、通電により作動する駆動源である。この駆動モータ5は、内周面に複数の永久磁石30を保持した鉄系の金属材料(磁性材料)製のヨーク31等よりなるフィールドと、このヨーク31の図示右端部にかしめ等の固定手段により固定されたベアリングケース32と、ヨーク31およびベアリングケース32内に回転自在に支持されるアーマチャと、このアーマチャに電流を供給するブラシ33とから構成されている。
【0032】
アーマチャは、図示左端部がヨーク31の軸受保持部にスラストベアリング34を介して回転自在に支持され、且つ図示右側部がベアリングケース32の軸受保持部にボールベアリング35を介して回転自在に支持されたシャフト36、このシャフト36の外周に固定されて、外周部にアーマチャコイル37を巻回したアーマチャコア38、アーマチャコイル37に電気的に接続されたコンミテータ39等から構成されるロータ(固定子)である。ブラシ33は、ベアリングケース32に固定されたブラシホルダ内に摺動可能に保持されて、コイルスプリング(図示せず)により常に後記するコンミテータ39の外周面に摺接するように押圧されている。
【0033】
減速歯車装置は、駆動モータ5の回転速度を所定の減速比となるように減速するもので、駆動モータ5のシャフト36の外周に固定されたピニオンギヤ41と、このピニオンギヤ41と噛み合って回転する中間減速ギヤ42と、この中間減速ギヤ42と噛み合って回転するバルブギヤ43とを有し、スロットルバルブ3およびそのシャフト4を回転駆動するバルブ駆動手段である。ピニオンギヤ41は、金属材料により所定の形状に一体的に形成され、駆動モータ5のシャフト36と一体的に回転するモータギヤである。
【0034】
中間減速ギヤ42は、樹脂材料により所定の形状に一体成形され、回転中心を成す支持軸44の外周に回転自在に嵌め合わされている。そして、中間減速ギヤ42には、ピニオンギヤ41に噛み合う大径ギヤ45、およびバルブギヤ43に噛み合う小径ギヤ46が設けられている。ここで、ピニオンギヤ41および中間減速ギヤ42は、駆動モータ5のトルクをバルブギヤ43に伝達するトルク伝達手段である。また、支持軸44の軸方向の一端部(図示右端部)は、センサカバー26の内壁面に形成された凹状部に嵌め込まれ、他端部(図示左端部)は、スロットルハウジング1のボア壁部2の外壁面に形成された凹状部に圧入固定されている。
【0035】
本実施形態のバルブギヤ43は、樹脂材料により所定の略円環形状に一体成形され、そのバルブギヤ43の外周面には、中間減速ギヤ42の小径ギヤ46と噛み合うギヤ部51が一体的に形成されている。そして、バルブギヤ43の外周部には、スロットルバルブ3が全閉した際に全閉ストッパ部材23に係止される被係止部としての全閉ストッパ部22が一体的に形成されている。ここで、本実施形態の電子制御式スロットル制御装置においては、図1および図3に示したように、スロットルハウジング1のボア壁部2の外壁面(図示右側端面)、つまりギヤケース19の円筒凹形状の底壁面とバルブギヤ43の図示左側端面との間に、リターン側機能を有する第1スプリング部61とオープナ側機能を有する第2スプリング部62との結合部(途中)を略逆U字形状に曲げて中間ストッパ部材25に保持されるU字フック部63とし、両端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイルスプリング6が装着されている。
【0036】
また、バルブギヤ43のボア壁部側面(図示左側端面)からは、図1および図3に示したように、スロットルバルブ3のシャフト4と一体的に回転する丸棒形状のオープナ部材52、およびコイルスプリング6の第2スプリング部62の内径側を保持する円筒形状の第2スプリング内周ガイド53が軸方向の図示左方向に向けて突出するように一体成形されている。なお、第2スプリング内周ガイド53の内径側には、鉄系の金属材料(磁性材料)よりなるロータ10がインサート成形されている。
【0037】
オープナ部材52には、コイルスプリング6の第2スプリング部62の他端部を係止する第2係止部54、第1スプリング部61と第2スプリング部62との結合部であるU字フック部63に係脱自在に係合する係合部55、およびこの係合部55の近傍に、コイルスプリング6のU字フック部63の軸方向(図示左右方向)のそれ以上の移動を規制する複数の横ズレ防止ガイド56が一体成形されている。
【0038】
第2スプリング内周ガイド53は、図1および図3に示したように、コイルスプリング6の第1スプリング部61の内径側を保持する第1スプリング内周ガイド16と略同一軸心上で、且つ略同一外径を有するように、しかも第1スプリング内周ガイド16に対向して配置されており、コイルスプリング6のU字フック部63近傍の第1スプリング部61から第2スプリング部62の他端部近傍までのコイルスプリング6の内径側を保持する。
【0039】
ここで、本実施形態のコイルスプリング6は、第1スプリング部61と第2スプリング部62とを一体化し、且つ第1スプリング部61の一端部および第2スプリング部62の他端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばねである。そして、第1スプリング部61と第2スプリング部62との結合部には、何らかの要因によって駆動モータ5への電力の供給が断たれた際に、中間ストッパ部材25に保持されるU字フック部63が設けられている。
【0040】
第1スプリング部61は、ばね鋼の丸棒をコイル状に成形されて、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全開位置から中間ストッパ位置まで戻す方向に付勢するリターン側機能を有するリターンスプリングである。また、第2スプリング部62は、ばね鋼の丸棒をコイル状に成形されて、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全閉位置から中間ストッパ位置まで戻す方向に付勢するオープナ側機能を有するデフォルトスプリングである。
【0041】
なお、第1スプリング部61の一端部には、スロットルハウジング1のボア壁部2の外壁面に一体的に形成された第1係止部27に係止または保持されるスプリングボデー側フック(第1被係止部)64が設けられている。また、第2スプリング部62の他端部には、オープナ部材52の第2係止部54に係止または保持されるスプリングギヤ側フック(第2被係止部)65が設けられている。
【0042】
そして、本実施形態の電子制御式スロットル制御装置においては、図4に示したように、コイルスプリング6の第1スプリング部61と第2スプリング部62との結合部であるU字フック部63近傍から第2スプリング部62の他端側までのコイルスプリング6の内周面とバルブギヤ43に一体的に設けられた第2スプリング内周ガイド53の外周面との摺接部の所定の部位に、コイルスプリング6のU字フック部63近傍および第2スプリング部62の内周面と第2スプリング内周ガイド53の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤7、8を塗布またはコーティングしている。これらの潤滑剤7、8としては、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)またはフッ素樹脂(FEP、ETFE、PVDF、PCTFE)またはポリアミド樹脂のうちのいずれか1つ以上の低摺動抵抗材料が望ましい。また、上記の所定の部位を、アラミド繊維等の補強材によって被覆するようにしても良い。また、油脂潤滑剤または半固体状潤滑剤(グリース)または固体状潤滑剤のうちのいずれか1つ以上の潤滑剤を、上記の所定の部位に塗布するようにしても良い。
【0043】
[第1実施形態の作用]
次に、本実施形態の電子制御式スロットル制御装置の作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。
【0044】
電子制御式スロットル制御装置の正常時において、スロットルバルブ3を中間ストッパ位置より開く場合の作動について説明する。運転者がアクセルペダルを踏み込むと、アクセル開度センサよりアクセル開度信号がECUに入力される。そして、ECUによってスロットルバルブ3が所定の開度となるように駆動モータ5が通電されて、駆動モータ5のシャフト36が回転する。そして、シャフト36が回転することによりピニオンギヤ41が図2において図示左回転方向に回転して中間減速ギヤ42の大径ギヤ45にトルクが伝達される。そして、大径ギヤ45の回転に伴って小径ギヤ46が支持軸44を中心にして図2において図示右回転方向に回転すると、小径ギヤ46と噛み合うギヤ部51を有するバルブギヤ43が回転する。
【0045】
このとき、リターン側機能を有する第1スプリング部61の付勢力に抗してオープナ部材52の係合部55が、コイルスプリング6の第1スプリング部61と第2スプリング部62との結合部に設けられたU字フック部63を押圧する。このとき、バルブギヤ43が開方向に回転するに従って、スプリングボデー側フック64が、スロットルハウジング1のボア壁部2の外壁面に一体的に形成された第1係止部27に係止または保持された第1スプリング部61に、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全開位置から中間ストッパ位置まで戻す方向に付勢する付勢力が生じる。
【0046】
これにより、バルブギヤ43がシャフト4を中心にして図2において図示左回転方向に回転するので、シャフト4が所定の回転角度だけ回転し、スロットルバルブ3が中間ストッパ位置より全開位置側へ開く方向(開方向)に回転駆動される。このスロットルバルブ3の開方向の回転に対しては、オープナ側機能を有する第2スプリング部62の付勢力は関与せず、オープナ部材52が第2スプリング部62の結合部側端部とスプリングギヤ側フック65とによって挟み込まれた状態を維持する。
【0047】
逆に、電子制御式スロットル制御装置の正常時において、スロットルバルブ3を中間ストッパ位置より閉じる場合の作動について説明する。運転者がアクセルペダルを戻すと、駆動モータ5の逆方向の回転によってスロットルバルブ3、そのシャフト4およびバルブギヤ43が逆方向に回転する。
【0048】
このとき、オープナ側機能を有する第2スプリング部62の付勢力に抗してオープナ部材52の第2係止部54が、第2スプリング部62のスプリングギヤ側フック65を押圧する。このとき、バルブギヤ43が閉方向に回転するに従って、スプリングギヤ側フック65が、オープナ部材52の第2係止部54に係止または保持された第2スプリング部62に、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全閉位置から中間ストッパ位置まで戻す方向に付勢する付勢力が生じる。
【0049】
これにより、バルブギヤ43がシャフト4を中心にして図2において図示右回転方向に回転するので、シャフト4が所定の回転角度だけ回転し、スロットルバルブ3が中間ストッパ位置より全閉位置側へ閉じる方向(つまりスロットルバルブ3の開方向とは逆方向の閉方向)に回転駆動される。そして、バルブギヤ43の外周部に一体成形された全閉ストッパ部22が、全閉ストッパ部材23に当接することで、スロットルバルブ3が全閉位置に保持される。このスロットルバルブ3の閉方向の回転に対しては、リターン側機能を有する第1スプリング部61の付勢力は関与しない。なお、駆動モータ5に流される電流の向きは中間ストッパ位置を境にして互いに逆向きである。
【0050】
一方、電子制御式スロットル制御装置において、何らかの要因によって駆動モータ5への電流の供給が断たれた場合の作動を説明する。この際、オープナ部材52が第2スプリング部62の結合部側端部とスプリングギヤ側フック65とによって挟み込まれた状態で、第1スプリング部61のリターン側機能、つまりオープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全開位置から中間ストッパ位置まで戻す方向に付勢する付勢力、および第2スプリング部62のオープナ側機能、つまりオープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全閉位置から中間ストッパ位置まで戻す方向に付勢する付勢力によって、オープナ部材52の係合部55がコイルスプリング6のU字フック部63に当接状態となる。これにより、スロットルバルブ3は中間ストッパ位置に確実に保持されるので、何らかの要因によって駆動モータ5への電流の供給が断たれた場合の退避走行が可能となる。
【0051】
[第1実施形態の特徴]
本実施形態の電子制御式スロットル制御装置においては、オープナ機構の部品点数を削減して構成を簡素化すると共に、中間ストッパ位置におけるスロットルバルブ3の開度位置精度を向上するという目的で、リターン側機能を有する第1スプリング部61とオープナ側機能を有する第2スプリング部62との結合部を略逆U字形状に曲げて、スロットルハウジング1に固定された中間位置ストッパ24(中間ストッパ部材25)に固定されるU字フック部63とし、両端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばね構造を採用している。
【0052】
ここで、中間ストッパ位置からスロットルバルブ3を開く場合に、図3に示したように、スロットルハウジング(スロットルボデー)1のボア壁部2側のスプリングボデー側フック64はスロットルハウジング1のボア壁部2の第1係止部27に係止または保持され、コイルスプリング6のU字フック部63がスプリングギヤ側フック65と共に回転して、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全開位置から中間ストッパ位置まで戻す方向に付勢する付勢力を第1スプリング部61が発生する際に、コイルスプリング6の第1スプリング部61の内径を押さえるスロットルハウジング1のボア壁部2に一体的に形成された第1スプリング内周ガイド16は、コイルスプリング6の第1スプリング部61の内周面に対して大きくは相対運動しない。このとき、コイルスプリング6のU字フック部63とバルブギヤ43に一体的に形成されたオープナ部材52の係合部55および複数の横ズレ防止ガイド56とは一体的に動作するため、U字フック部63とオープナ部材52との相対運動は無い。
【0053】
また、中間ストッパ位置からスロットルバルブ3を閉じる場合に、図3に示したように、コイルスプリング6のU字フック部63はスロットルハウジング1に固定された中間ストッパ部材(ハウジングフック)25の係止部に固定され、オープナ部材52がスプリングギヤ側フック65と共に回転して、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全閉位置から中間ストッパ位置まで戻す方向に付勢する付勢力を第2スプリング部62が発生する際に、コイルスプリング6の第2スプリング部62の内径を押さえるバルブギヤ43に一体的に形成された第2スプリング内周ガイド53は、コイルスプリング6の第2スプリング部62の内周面に対して大きく相対運動する。このとき、コイルスプリング6のU字フック部63とバルブギヤ43に一体的に形成されたオープナ部材52の係合部55および複数の横ズレ防止ガイド56との間にも相対運動が発生して摺動抵抗が増加する。
【0054】
したがって、中間ストッパ位置からスロットルバルブ3を閉じる場合において、バルブギヤ43に一体的に形成された第2スプリング内周ガイド53の外周面とコイルスプリング6の第2スプリング部62の内周面との間の相対運動における大きな摺動抵抗の発生に伴うスロットルバルブ3の動作不良が懸念される。
【0055】
そこで、本実施形態の電子制御式スロットル制御装置においては、図4に示したように、コイルスプリング6のU字フック部63近傍から第2スプリング部62の他端側までのコイルスプリング6の内周面とバルブギヤ43に一体的に設けられた第2スプリング内周ガイド53の外周面との摺接部の所定の部位に、コイルスプリング6の内周面と第2スプリング内周ガイド53の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤7、8を塗布またはコーティングすることで、第2スプリング内周ガイド53の外周面とコイルスプリング6の内周面との間の相対運動における摺動抵抗を大幅に低減することができる。
【0056】
なお、コイルスプリング6のU字フック部63近傍の内周面と第2スプリング内周ガイド53の外周面との摺接部の所定の部位に、コイルスプリング6のU字フック部63と第2スプリング内周ガイド53の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤を施しても良い。また、U字フック部63とオープナ部材52の係合部55との摺接部の所定の部位には、U字フック部63と係合部55との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤を施しても良い。また、U字フック部63とオープナ部材52の横ズレ防止ガイド56との摺接部の所定の部位には、U字フック部63と横ズレ防止ガイド56との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤を施しても良い。
【0057】
それによって、スロットルバルブ3、シャフト4およびバルブギヤ43を円滑に動作させることができるので、部品点数を削減して構成を簡素化すると共に、中間ストッパ位置におけるスロットルバルブ3の開度位置精度を向上する効果に加えて、中間ストッパ位置からスロットルバルブ3を閉じる際の、スロットルバルブ3、シャフト4およびバルブギヤ43の動作不良の発生を大幅に低減できるという効果が得られる。また、コイルスプリング6およびバルブギヤ43側の第2スプリング内周ガイド53の耐久性を大幅に向上できるという効果も得られる。
【0058】
[第2実施形態]
図5は本発明の第2実施形態を示したもので、電子制御式スロットル制御装置の主要構造を示した概略図である。
【0059】
本実施形態では、バルブギヤ43に対してスロットルバルブ3側とは逆側に、リターン側機能を有する第1スプリング部61とオープナ側機能を有する第2スプリング部62との結合部(途中)を略逆U字形状に曲げて中間ストッパ部材25に保持されるU字フック部63とし、両端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイルスプリング6を装着している。
【0060】
なお、第1スプリング部61のスプリングボデー側フック(第1被係止部)64は、スロットルハウジング1に一体的に形成された第1係止部71に係止または保持されている。また、第2スプリング部62のスプリングギヤ側フック(第2被係止部)65は、バルブギヤ43のオープナ部材52の第2係止部72に係止または保持されている。
【0061】
そして、スロットルハウジング1側の第1スプリング内周ガイド73は、コイルスプリング6の第1スプリング部61の内径側を保持している。また、バルブギヤ43側の第2スプリング内周ガイド74は、コイルスプリング6のU字フック部63近傍の第1スプリング部61から第2スプリング部62の他端部近傍までのコイルスプリング6の内径側を保持する。
【0062】
そして、本実施形態の電子制御式スロットル制御装置においても、コイルスプリング6のU字フック部63近傍および第2スプリング部62の内周面とバルブギヤ43に一体的に設けられた第2スプリング内周ガイド74の外周面との摺接部の所定の部位に、コイルスプリング6の内周面と第2スプリング内周ガイド74の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための低摺動抵抗部材(例えばPTFE、グリース等の潤滑剤)をコーティングするか、あるいはアラミド繊維等の補強材によって被覆するか、あるいは低摺動抵抗材料で一体的に構成することで、第1実施形態と同様な効果を達成できる。
【0063】
なお、第1実施形態と同様に、コイルスプリング6のU字フック部63近傍の内周面と第2スプリング内周ガイド74の外周面との摺接部の所定の部位に、コイルスプリング6のU字フック部63の内周面と第2スプリング内周ガイド74の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤を施しても良い。また、U字フック部63とオープナ部材52の係合部55との摺接部の所定の部位には、U字フック部63とオープナ部材52の係合部55との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤を施しても良い。また、U字フック部63とオープナ部材52の横ズレ防止ガイド56との摺接部の所定の部位には、U字フック部63と横ズレ防止ガイド56との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤を施しても良い。
【0064】
[第3実施形態]
図6は本発明の第3実施形態を示したもので、電子制御式スロットル制御装置の全体構造を示した概略図である。
【0065】
本実施形態のバルブギヤ43のボア壁部側面(図示左側端面)からは、スロットルバルブ3のシャフト4と一体的に回転する丸棒形状のオープナ部材52、およびコイルスプリング6の第2スプリング部62の内径側を保持する円筒形状の第2スプリング内周ガイドが図示左方向に向けて突出するように一体成形されている。ここで、一般的に、金属材料よりなるロータ10をインサート成形したバルブギヤ43は、このバルブギヤ43の強度を確保する目的で、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)等の耐熱性樹脂またはガラス繊維で補強したポリブチレンテレフタレート(PBT)等の耐熱性強化樹脂によって所定の形状に一体成形されている。
【0066】
なお、本実施形態の第2スプリング内周ガイドは、バルブギヤ43のボア壁部側面(図示左側端面)より軸方向の他端側(図示左方向)に突出すると共に、内周部にロータ10をインサート成形した円筒形状の第1ガイド部材57、およびこの第1ガイド部材57の外周部全体を覆う円筒形状の第2ガイド部材58等から構成されている。そして、第2ガイド部材58は、コイルスプリング6の内周面と第2ガイド部材58の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させることが可能な材料によって一体的に形成されている。また、第2ガイド部材58を構成する材料としては、例えばガラス繊維で補強しない非強化樹脂、あるいは四フッ化エチレン樹脂(PTFE)またはフッ素樹脂(FEP、ETFE、PVDF、PCTFE)を配合した潤滑機能を有する樹脂材料、フェノール樹脂(PF)等の樹脂材料を用いる。
【0067】
ここで、バルブギヤ43に一体成形された第1ガイド部材57は、バルブギヤ43と同一のガラス繊維で補強した耐熱性強化樹脂によって成形されているので、第1ガイド部材57の外周部(表面層)にガラス繊維が含まれるため、第1ガイド部材57の外周面とコイルスプリング6の内周面とが直接摺接すると、第1ガイド部材57の外周面とコイルスプリング6の内周面との間の相対運動における摺動抵抗が高くなるという問題があったが、第1ガイド部材57の外周に耐熱性強化樹脂によって構成した第2ガイド部材58を一体成形することで、第2スプリング内周ガイド53の外周面とコイルスプリング6の内周面との間の相対運動における摺動抵抗を大幅に低減することができる。それによって、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0068】
[第4実施形態]
図7は本発明の第4実施形態を示したもので、図7(a)は電子制御式スロットル制御装置の主要構造を示した図で、図7(b)は第2ガイド部材を示した図である。
【0069】
本実施形態では、バルブギヤ43の図示左側端面に一体成形された円筒形状の第1ガイド部材57の外周に、バルブギヤ43とは別体で成形した円筒形状の第2ガイド部材58を嵌め合わすようにすることで、バルブギヤ43の形状を簡略化することができ、第2ガイド部材構造を容易に実現することができるので、生産性に優れる。
【0070】
[第5実施形態]
図8は本発明の第5実施形態を示したもので、図8(a)、(b)は電子制御式スロットル制御装置の主要構造を示した図である。
【0071】
本実施形態のバルブギヤ43のボア壁部側面(図示左側端面)から軸方向の図示左方向に向けて突出するように一体成形された第2スプリング内周ガイド(ガイド部材)53の外周部には、周方向に向かって等間隔で凸部59と凹部60とが交互に繰り返されるような形状(歯車形状)が一体的に形成されている。これにより、第2スプリング内周ガイド53の外周面とコイルスプリング6の第2スプリング部62の内周面との接触面積、および第2スプリング内周ガイド53の外周面とコイルスプリング6のU字フック部63近傍の内周面との接触面積が減少するので、コイルスプリング6の内周面と第2スプリング内周ガイド53の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を大幅に低下させることができる。それによって、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0072】
[他の実施形態]
本実施形態では、コイルスプリング6の第2スプリング部62の内周面とバルブギヤ43に一体的に設けられた第2スプリング内周ガイド53、74の外周面との摺接部の所定の部位に、コイルスプリング6の内周面と第2スプリング内周ガイド53、74の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤7、8または低摺動抵抗部材をコーティングまたは塗布しているが、1本のコイルスプリング6の全体(例えば内径および外径共)に、コイルスプリング6の内周面と第2スプリング内周ガイド53、74の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤を施しても良い。
【0073】
また、潤滑剤として、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)のコーティングやグリース等が作業が非常に容易で好ましく、潤滑剤を浸透させた薄膜材を、上記の所定の部位に挟み込んでも良い。また、1本のコイルスプリング6または第2スプリング内周ガイド53、74自体を、コイルスプリング6の内周面と第2スプリング内周ガイド53、74の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための低摺動抵抗材料(PTFE、アラミド繊維等の補強材)で構成しても良い。
【0074】
本実施形態では、非接触式の検出素子としてホール素子13を使用した例を説明したが、非接触式の検出素子としてホールICまたは磁気抵抗素子等を使用しても良い。また、本実施形態では、磁界発生源として分割型の永久磁石11を採用した例を説明したが、磁界発生源として円筒形状の永久磁石を採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子制御式スロットル制御装置の全体構造を示した断面図である(第1実施形態)。
【図2】スロットルハウジングのギヤケース、駆動モータの取付フランジ、歯車減速装置を示した側面図である(第1実施形態)。
【図3】(a)、(b)は電子制御式スロットル制御装置の主要構造を示した説明図である(第1実施形態)。
【図4】(a)はコイルスプリングを示した側面図で、(b)はコイルスプリングを示した正面図で、(c)はオープナ部材とスプリング内周ガイドを一体化したバルブギヤを示した側面図で、(d)はオープナ部材とスプリング内周ガイドを示した正面図である(第1実施形態)。
【図5】電子制御式スロットル制御装置の主要構造を示した概略図である(第2実施形態)。
【図6】電子制御式スロットル制御装置の全体構造を示した概略図である(第3実施形態)。
【図7】(a)は電子制御式スロットル制御装置の主要構造を示した断面図で、(b)は第2ガイド部材を示した斜視図である(第4実施形態)。
【図8】(a)、(b)は電子制御式スロットル制御装置の主要構造を示した説明図である(第5実施形態)。
【符号の説明】
1 スロットルハウジング
2 ボア壁部
3 スロットルバルブ
4 スロットルシャフト
5 駆動モータ(アクチュエータ)
6 コイルスプリング
7 潤滑剤
8 潤滑剤
16 第1スプリング内周ガイド
24 中間位置ストッパ
25 中間ストッパ部材
27 第1係止部
43 バルブギヤ
52 オープナ部材
53 第2スプリング内周ガイド(ガイド部材)
54 第2係止部
55 係合部
56 横ズレ防止ガイド
57 第1ガイド部材
58 第2ガイド部材
59 凸部
60 凹部
61 第1スプリング部
62 第2スプリング部
63 U字フック部(結合部)
64 スプリングボデー側フック(第1被係止部)
65 スプリングギヤ側フック(第2被係止部)

Claims (10)

  1. スロットルハウジングに形成される吸気通路を開閉することで、内燃機関への吸入空気量を制御するスロットルバルブと、
    このスロットルバルブのスロットルシャフトと一体的に回転するオープナ部材を一体的に設けると共に、アクチュエータにより回転駆動されて前記スロットルバルブを開閉するバルブギヤと、
    前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢するコイル状の第1スプリング部、およびこの第1スプリング部に対して逆方向に巻装されて、前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢するコイル状の第2スプリング部を一体化したコイルスプリングと
    を備え、
    前記バルブギヤには、少なくとも前記第1スプリング部と前記第2スプリング部との結合部近傍から前記第2スプリング部の端部近傍までの内径側を保持するガイド部材が一体的に設けられており、
    前記第2スプリング部の内周面と前記ガイド部材の外周面との摺接部の所定の部位、あるいは前記第1スプリング部と前記第2スプリング部との結合部近傍の内周面と前記ガイド部材の外周面との摺接部の所定の部位には、前記コイルスプリングの内周面と前記ガイド部材の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤が施されていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  2. スロットルハウジングに形成される吸気通路を開閉することで、内燃機関への吸入空気量を制御するスロットルバルブと、
    このスロットルバルブのスロットルシャフトと一体的に回転するオープナ部材を一体的に設けると共に、アクチュエータにより回転駆動されて前記スロットルバルブを開閉するバルブギヤと、
    前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢するコイル状の第1スプリング部、およびこの第1スプリング部に対して逆方向に巻装されて、前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢するコイル状の第2スプリング部を一体化したコイルスプリングと
    を備え、
    前記バルブギヤには、少なくとも前記第1スプリング部と前記第2スプリング部との結合部近傍から前記第2スプリング部の端部近傍までの内径側を保持するガイド部材が一体的に設けられており、
    前記ガイド部材は、前記バルブギヤの表面部より軸方向に突出する第1ガイド部材、およびこの第1ガイド部材の外周部を部分的に覆う第2ガイド部材を有し、
    前記第2ガイド部材は、前記コイルスプリングの内周面と前記第2ガイド部材の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させることが可能な材料によって一体的に形成されていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  3. スロットルハウジングに形成される吸気通路を開閉することで、内燃機関への吸入空気量を制御するスロットルバルブと、
    このスロットルバルブのスロットルシャフトと一体的に回転するオープナ部材を一体的に設けると共に、アクチュエータにより回転駆動されて前記スロットルバルブを開閉するバルブギヤと、
    前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢するコイル状の第1スプリング部、およびこの第1スプリング部に対して逆方向に巻装されて、前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢するコイル状の第2スプリング部を一体化したコイルスプリングと
    を備え、
    前記バルブギヤには、少なくとも前記第1スプリング部と前記第2スプリング部との結合部近傍から前記第2スプリング部の端部近傍までの内径側を保持するガイド部材が一体的に設けられており、
    前記ガイド部材は、前記バルブギヤの表面部より軸方向に突出する第1ガイド部材、およびこの第1ガイド部材の外周部を部分的に覆う第2ガイド部材を有し、
    前記第2スプリング部の内周面と前記第2ガイド部材の外周面との摺接部の所定の部位、あるいは前記第1スプリング部と前記第2スプリング部との結合部近傍の内周面と前記第2ガイド部材の外周面との摺接部の所定の部位には、前記コイルスプリングの内周面と前記第2ガイド部材の外周面との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤が施されていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記第2ガイド部材は、前記バルブギヤと別体で設けられていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記ガイド部材または前記第2ガイド部材は、前記第2スプリング部の内周面との摺接面、あるいは前記第1スプリング部と前記第2スプリング部との結合部近傍の内周面との摺接面に、周方向に所定の間隔で複数の凹部を設けていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  6. スロットルハウジングに形成される吸気通路を開閉することで、内燃機関への吸入空気量を制御するスロットルバルブと、
    このスロットルバルブのスロットルシャフトと一体的に回転するオープナ部材を一体的に設けると共に、アクチュエータにより回転駆動されて前記スロットルバルブを開閉するバルブギヤと、
    前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢するコイル状の第1スプリング部、およびこの第1スプリング部に対して逆方向に巻装されて、前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢するコイル状の第2スプリング部を一体化したコイルスプリングと
    を備え、
    前記スロットルハウジングは、前記スロットルバルブを中間位置で保持するための中間ストッパ部材を有し、
    前記第1スプリング部と前記第2スプリング部との結合部は、何らかの要因によって前記アクチュエータへの電力の供給が断たれた際に、前記中間ストッパ部材に保持される略逆U字形状に曲げられたU字フック部であり、
    前記オープナ部材は、前記U字フック部に係脱自在に係合する係合部、およびこの係合部の近傍に、前記U字フック部の軸方向の移動を規制する横ズレ防止ガイドを有し、
    前記U字フック部と前記係合部との摺接部の所定の部位には、前記U字フック部と前記係合部との間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤が施され、あるいは前記U字フック部と前記横ズレ防止ガイドとの摺接部の所定の部位には、前記U字フック部と前記横ズレ防止ガイドとの間の相対運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤が施されていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記第1スプリング部は、前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢するリターン側機能を有し、
    前記第2スプリング部は、前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢するオープナ側機能を有していることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  8. 請求項7に記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記コイルスプリングは、前記リターン側機能を有する第1スプリング部と前記オープナ側機能を有する第2スプリング部との結合部を略逆U字形状に曲げてU字フック部とし、且つ前記第1スプリング部の一端部および前記第2スプリング部の他端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばねであり、
    前記スロットルハウジングは、前記第1スプリング部の一端部を係止する第1係止部を有し、
    前記オープナ部材は、前記第2スプリング部の他端部を係止する第2係止部を有していることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記潤滑剤は、油脂潤滑剤または半固体状潤滑剤または固体状潤滑剤のうちのいずれか1つ以上であり、前記所定の部位に塗布されていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記潤滑剤は、四フッ化エチレン樹脂またはフッ素樹脂またはポリアミド樹脂のうちのいずれか1つ以上であり、前記所定の部位にコーティングされていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
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