JP2004270518A - 電子制御式スロットル制御装置 - Google Patents

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JP2004270518A JP2003061305A JP2003061305A JP2004270518A JP 2004270518 A JP2004270518 A JP 2004270518A JP 2003061305 A JP2003061305 A JP 2003061305A JP 2003061305 A JP2003061305 A JP 2003061305A JP 2004270518 A JP2004270518 A JP 2004270518A
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寛 谷村
Motoi Uehama
基 上濱
Akihiro Kamiya
明宏 神谷
Masahito Arai
雅人 新井
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Abstract

【課題】歯車減速装置のバルブギヤ9とコイルスプリング6との摺接部に磨耗粉が介在することを要因とする摺動抵抗の悪化によるスロットルバルブ3の動作不良を防止することのできる電子制御式スロットル制御装置を提供する。
【解決手段】少なくともスプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との摺接部(例えば溝部付範囲よりも狭い範囲)より磨耗粉を取り除くための磨耗粉除去手段としての溝部57を、スプリング内周ガイド53の外周面に複数個設けたことにより、スプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との相対運動による摺動摩擦時に、複数個の溝部57の各エッジ部がデフォルトスプリング62の内周面をこすり、デフォルトスプリング62の内周面から磨耗粉を掻き落とすと共に、複数個の溝部57内に磨耗粉を捕捉する(落とし込む)ことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動モータの動作によってスロットルバルブの弁開度を調節して内燃機関への吸入空気量を制御する電子制御式スロットル制御装置に関するもので、特に途中をU字状に曲げて中間位置に固定されるU字フック部とし、両端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイルスプリングと、このコイルスプリングの内径側を保持するスプリング内周ガイドを有する動力伝達装置とを備えた電子制御式スロットル制御装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、何らかの要因によって駆動モータへの電流の供給が遮断された際に、複数のスプリングのそれぞれの異なる付勢力を利用して機械的にスロットルバルブを全閉位置と全開位置との間の所定の中間位置に保持することで、内燃機関は直ちに停止状態となることなく、車両の退避走行を可能とするオープナ側機能を備えた電子制御式スロットル制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところが、従来の電子制御式スロットル制御装置においては、何らかの要因によって駆動モータへの電流の供給が断たれた時に、スロットルバルブを中間位置に保持するオープナ側機能を備えたものであるが、オープナ部材および中間ストッパ部材よりなる2つのレバー部材とオープナ側機能用のスプリングとリターン側機能用のスプリングよりなる2つのばね部材とが必要であり、部品点数が多く、高コストとなるという不具合があった。また、スロットルボデー側の係止部に当接する中間ストッパ部材は、オープナ部材との当接部位を介してスロットルバルブにおける中間位置を設定するという複雑な構成を採用しているため、部品公差等のバラツキによっても中間位置におけるスロットルバルブの開度位置が変化してしまうという不具合があった。
【0004】
そこで、上記の不具合を解決するために、電子制御式スロットル制御装置のオープナ機構において、部品点数を削減して構成を簡素化すると共に、中間位置におけるスロットルバルブの開度位置精度を向上するという目的で、リターン側機能(以下リターンスプリング機能と言う)を有する第1スプリング部とオープナ側機能(以下オープナスプリング機能と言う)を有する第2スプリング部との結合部を略逆U字形状に曲げて、スロットルボデーに固定された中間位置に固定されるU字フック部とし、両端部(第1スプリング部の一端部および第2スプリング部の他端部)を異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばね構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第5492097号公報(第1−9頁、図1−図9)
【特許文献2】
特開2002−256894号公報(第1−10頁、図1−図7)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献2に記載の電子制御式スロットル制御装置において、中間位置から全閉位置側にスロットルバルブを閉じる場合には、コイルスプリングのU字フック部が中間ストッパ部材で係止され、オープナ部材が第2スプリング部の一端であるスプリングギヤ側フックと共に回転して、全閉位置から中間位置へ戻す方向に付勢力を発生する際に、コイルスプリングの内径を押さえるスプリング内周ガイドが、コイルスプリングの第2スプリング部の内周面に対して大きく相対運動する。
したがって、中間位置から全閉位置側にスロットルバルブを閉じる場合には、スプリング内周ガイドの外周面と第2スプリング部の内周面との間の相対運動によってスロットルバルブの動作不良が生じると共に、スプリング内周ガイドの外周面と第2スプリング部の内周面との間の摺動摩擦により磨耗粉が発生するという問題が生じる。
【0007】
特に磨耗粉は、スプリング内周ガイドの外周面と第2スプリング部の内周面との間の摺動摩擦により、スプリング内周ガイドの外周面、あるいは第2スプリング部の内周面に強固に摺り付けられる可能性がある。このように、スプリング内周ガイドまたは第2スプリング部の表面に磨耗粉が摺り付けられると、スプリング内周ガイドまたは第2スプリング部の表面がいびつになり、スプリング内周ガイドの外周面と第2スプリング部の内周面との間の相対運動における摺動抵抗、つまりスプリング内周ガイドの外周面と第2スプリング部の内周面との間に磨耗粉が介在することを要因とする摺動抵抗をより増大させてしまい、スロットルバルブの動作不良を更に進めるという問題が生じる。
また、スプリング内周ガイドを、駆動モータの回転動力を、スロットルバルブを保持固定するスロットルシャフトに伝達する動力伝達装置(例えば減速歯車装置等)の一部品を構成するバルブギヤに一体的に設けた場合、動力伝達装置を収容するギヤケース内に上記の磨耗粉が飛散して、ギヤ噛み合い部に付着すると、動力伝達装置の動作不良が生じるという問題が生じる。
【0008】
【発明の目的】
本発明の目的は、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉、すなわち、コイルスプリングとこのコイルスプリングと摺接する部材との摺動摩擦により生じる磨耗粉を、少なくとも動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部より取り除くことで、動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部に磨耗粉が介在することを要因とする摺動抵抗の悪化によるスロットルバルブの動作不良を防止することのできる電子制御式スロットル制御装置を提供することにある。また、アクチュエータの回転動力を、スロットルバルブおよびスロットルシャフトに伝達する動力伝達装置の動作不良を防止することのできる電子制御式スロットル制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、アクチュエータの回転動力をスロットルバルブに伝達する動力伝達装置(例えばスロットルシャフトまたはバルブギヤ等の回転体)に磨耗粉除去手段を設けたことにより、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉を、少なくとも動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部より取り除くことができる。これにより、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉が、少なくとも動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部に存在し難くなることにより、動力伝達装置とコイルスプリングとの相対運動による摺動摩擦時に、動力伝達装置の表面またはコイルスプリングの表面に上記の磨耗粉が摺り付けられ難くなる。
したがって、動力伝達装置とコイルスプリングとの間の相対運動における上記の摺接部の摺動抵抗の悪化、つまり動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部に磨耗粉が介在することを要因とする摺動抵抗の悪化を抑制できるので、スロットルバルブの動作不良を抑制することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、スロットルバルブは、スロットルボデーに回転自在に支持されたスロットルシャフトに保持固定されている。そして、動力伝達装置に、スロットルバルブを保持固定するスロットルシャフトを回転駆動する回転体を設けたことで、アクチュエータの回転動力を、回転体を介してスロットルバルブおよびスロットルシャフトに伝達することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、磨耗粉除去手段として回転体の外周面に複数の凹状部または凸状部を設けている。これらの凹状部または凸状部を、回転体の外周面の全周に渡って周方向に所定の間隔で設けるか、あるいは回転体のコイルスプリングとの摺接部のみに周方向に所定の間隔で設けることで、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉を、回転体の外周面に形成した複数の凹状部内または隣設する2つの凸状部間に積極的に捕捉する(落とす)ことができる。これにより、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉を、少なくとも動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部より取り除くことができる。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、磨耗粉除去手段として回転体のスプリング内周ガイドの外周面に複数の凹状部または凸状部を設けている。これらの凹状部または凸状部を、スプリング内周ガイドの外周面の全周に渡って周方向に所定の間隔で設けるか、あるいはスプリング内周ガイドのコイルスプリングとの摺接部のみに周方向に所定の間隔で設けることで、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉を、スプリング内周ガイドの外周面に形成した複数の凹状部内または隣設する2つの凸状部間に積極的に捕捉する(落とす)ことができる。これにより、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉を、少なくとも回転体のスプリング内周ガイドの外周面とコイルスプリングの内周面との摺接部より取り除くことができる。
【0013】
請求項5に記載の発明によれば、回転体に、スロットルシャフトと一体的に回転するオープナ部材が一体的に形成されている。そして、コイルスプリングの第1スプリング部は、リターンスプリング機能を有しているため、スロットルバルブが中間位置以上で且つ全開位置以下の動作範囲で動作している場合に、オープナ部材を介してスロットルバルブを全開位置側から中間位置まで戻すことができる。また、コイルスプリングの第2スプリング部は、オープナスプリング機能(デフォルトスプリング機能)を有しているため、スロットルバルブが中間位置以下で且つ全閉位置以上の動作範囲で動作している場合に、オープナ部材を介してスロットルバルブを全閉位置側から中間位置まで戻すことができる。
【0014】
請求項6に記載の発明によれば、コイルスプリングとして、第1スプリング部と第2スプリング部との結合部を略逆U字状に曲げてU字フック部とし、且つ第1スプリング部の軸方向の一端部と第2スプリング部の軸方向の他端部とを異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばね構造を採用している。それによって、部品点数を削減できるので、低コストとなるという効果が得られる。
【0015】
請求項7に記載の発明によれば、スロットルボデーに、何らかの要因によってアクチュエータ(例えば駆動モータ等)への電力が断たれた際に、U字フック部を係止してスロットルバルブを中間位置で保持する中間ストッパ部材、および第1スプリング部の一端部を係止する第1係止部を設けている。また、オープナ部材に、U字フック部に係脱自在に係合する係合部、および第2スプリング部の他端部を係止する第2係止部を設けている。これにより、スロットルバルブは、全閉位置と全開位置との間の所定の位置(中間位置)に確実に保持されるので、何らかの要因によってアクチュエータへの電力の供給が断たれた場合でも、内燃機関に少なくとも必要最小限の吸入空気を送り込むことができるので、内燃機関は直ちに停止状態となることなく、車両の退避走行が可能となる。
【0016】
請求項8に記載の発明によれば、磨耗粉除去手段としてバルブギヤ(回転体)のスプリング内周ガイドの外周面に複数の凹状部または凸状部を設けている。これらの凹状部または凸状部を、スプリング内周ガイドの外周面の全周に渡って周方向に所定の間隔で設けるか、あるいはスプリング内周ガイドの第2スプリング部との摺接部のみに周方向に所定の間隔で設けることで、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉を、スプリング内周ガイドの外周面に形成した複数の凹状部内または隣設する2つの凸状部間に積極的に捕捉する(落とす)ことができる。これにより、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉を、少なくともバルブギヤ(回転体)のスプリング内周ガイドの外周面とコイルスプリングの第2スプリング部の内周面との摺接部より取り除くことができる。
【0017】
請求項9に記載の発明によれば、磨耗粉除去手段として動力伝達装置、回転体のスプリング内周ガイド、バルブギヤのスプリング内周ガイドの外周面に複数の凹状部または凸状部を設けている。これらの凹状部または凸状部にエッジ部を設けることで、コイルスプリングに付着した磨耗粉を掻き落とした後に、複数の凹状部内または隣設する2つの凸状部間に積極的に捕捉する(落とす)ことができる。これにより、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉を、少なくとも動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部より取り除くことができる。
したがって、動力伝達装置とコイルスプリングとの間の相対運動における上記の摺接部の摺動抵抗の悪化、つまり動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部に磨耗粉が介在することを要因とする摺動抵抗の悪化を抑制できるので、スロットルバルブの動作不良を抑制することができる。
【0018】
請求項10に記載の発明によれば、アクチュエータの回転動力をスロットルバルブに伝達する動力伝達装置に、例えば動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部を環状に取り囲むカバー等の磨耗粉飛散防止手段を設けたことにより、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉の、少なくとも動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部から(例えば動力伝達装置のギヤ噛み合い部側へ)の飛散を防止することができる。これにより、アクチュエータの回転動力を、スロットルバルブに伝達する動力伝達装置の動作不良を防止することができる。
【0019】
請求項11に記載の発明によれば、コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉を、例えば動力伝達装置の一構成部品を成すバルブギヤ等の回転体のスプリング内周ガイドの外周面に形成した複数の凹状部内または隣設する2つの凸状部間に積極的に捕捉する(落とす)ことができる。あるいはコイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいはその部材との摺接によりコイルスプリング自身より生じる磨耗粉の、少なくとも動力伝達装置とコイルスプリングとの摺接部から(例えば動力伝達装置のギヤ噛み合い部側へ)の飛散を防止することができる。これにより、減速歯車装置を構成する各ギヤを回転自在に収容するアクチュエータケース内に磨耗粉が飛散することはなく、動力伝達装置のギヤ噛み合い部に磨耗粉が付着し難くなる。したがって、スロットルバルブおよびスロットルシャフトの動作不良や、アクチュエータの回転動力をスロットルバルブに伝達する動力伝達装置の動作不良を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
[実施形態の構成]
図1ないし図5は本発明の実施形態を示したもので、図1は電子制御式スロットル制御装置の主要構造を示した図で、図2は電子制御式スロットル制御装置の全体構造を示した図で、図3はスロットルボデーの外壁面に一体的に形成されたギヤケースの内部に構成された駆動モータや歯車減速装置等の各構成部品を示した図で、図4は電子制御式スロットル制御装置の概略構造を示した図である。
【0021】
本実施形態の電子制御式スロットル制御装置は、内燃機関(エンジン)の各シリンダへの吸気通路を形成するスロットルボデー1と、このスロットルボデー1の円管状ボア壁部2内において開閉自在に収容されて、エンジンへの吸入空気量を調節するスロットルバルブ3と、このスロットルバルブ3を保持すると共に、ボア壁部2の軸受支持部に回転自在に支持されるスロットルシャフト4と、スロットルバルブ3およびスロットルシャフト4を全開方向または全閉方向に回転駆動する駆動モータ(アクチュエータ、バルブ駆動手段)5と、駆動モータ5の回転出力をスロットルバルブ3およびスロットルシャフト4に伝達する歯車減速装置(動力伝達装置)と、駆動モータ5を電子制御するエンジン制御装置(エンジン制御ユニット:以下ECUと呼ぶ)とを備えた内燃機関用吸気制御装置である。
【0022】
また、本実施形態の電子制御式スロットル制御装置は、図1ないし図4に示したように、リターンスプリング機能を有する第1スプリング部(以下リターンスプリングと言う)61とオープナスプリング機能を有する第2スプリング部(以下デフォルトスプリングと言う)62とを一体化することで、スロットルバルブ3を全閉方向または全開方向に付勢するコイルスプリング(バルブ付勢手段)6を備えている。このコイルスプリング6は、スロットルボデー1のボア壁部2の外壁面(図示右側端面)、つまりギヤケース7の円筒凹形状の底壁面とバルブギヤ9の図示左側端面との間に装着されて、リターンスプリング61とデフォルトスプリング62との結合部(途中)を略逆U字形状に曲げて中間ストッパ部材25に保持されるU字フック部63とし、両端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばね構造としたものである。
【0023】
そして、電子制御式スロットル制御装置は、自動車のアクセルペダル(図示せず)の踏み加減(アクセル操作量)に基づいてエンジンに流入する吸入空気量を制御することでエンジンの回転速度をコントロールするものである。なお、ECUには、アクセルペダルの踏み加減を電気信号(アクセル開度信号)に変換し、ECUへどれだけアクセルペダルが踏み込まれているかを出力するアクセル開度センサ(図示せず)が接続されている。
【0024】
また、電子制御式スロットル制御装置は、スロットルバルブ3の開度を電気信号(スロットル開度信号)に変換し、ECUへどれだけスロットルバルブ3が開いているかを出力するスロットルポジションセンサを備えている。このスロットルポジションセンサは、スロットルシャフト4の図示右端部にかしめ等の固定手段によって固定されたロータ10と、磁界発生源である分割型(略角形状)の永久磁石11と、この永久磁石11に磁化される分割型(略円弧状)のヨーク(磁性体)12と、分割型の永久磁石11に対向するようにギヤカバー8側に一体的に配置されたホール素子13と、このホール素子13と外部のECUとを電気的に接続するための導電性金属薄板よりなるターミナル(図示せず)と、ホール素子13への磁束を集中させる鉄系の金属材料(磁性材料)よりなるステータ14とから構成されている。
【0025】
分割型の永久磁石11および分割型のヨーク12は、歯車減速装置の構成要素の1つであるバルブギヤ9にインサート成形されたロータ10の内周面に接着剤等を用いて固定されている。なお、分割型の永久磁石11は、隣設する2つのヨーク12間に配されている。本実施形態の分割型の永久磁石11は、着磁方向が図3において図示上下方向(図示上側がN極、図示下側がS極)の略角形状の永久磁石が、互いに同じ極が同じ側になるように配置されている。ホール素子13は、非接触式の検出素子に相当するもので、永久磁石11の内周側に対向して配置され、感面にN極またはS極の磁界が発生すると、その磁界に感応して起電力(N極の磁界が発生すると+電位が生じ、S極の磁界が発生すると−電位が生じる)を発生するように設けられている。
【0026】
スロットルボデー1は、金属材料、例えばアルミニウムダイカストにより製造され、ボア壁部2に形成される略円形断面を有する吸気通路内にスロットルバルブ3を全閉位置から全開位置に至るまで回動方向に回転自在に保持する装置であり、エンジンのインテークマニホールドに固定ボルトや締結ネジ等の締結具(図示せず)を用いて締め付け固定されている。このスロットルボデー1には、スロットルシャフト4の図示右端部(一端部)をボールベアリング(軸受)15を介して回転自在に支持する円筒形状の軸受支持部16と、スロットルシャフト4の図示左端部(他端部)をドライベアリング(軸受)17を介して回転自在に支持する円筒形状の軸受支持部18と、駆動モータ5および歯車減速装置を収容するアクチュエータケースとを備えている。
【0027】
ここで、本実施形態のアクチュエータケースは、スロットルボデー1のボア壁部2の外壁面に一体的に形成されたギヤケース(ギヤハウジング、ケース本体)7と、このギヤケース7の開口側を閉塞すると共に、スロットルポジションセンサを保持するギヤカバー(センサカバー、カバー)8とから構成されている。ギヤカバー8は、上述したスロットルポジションセンサの各端子間を電気的に絶縁する熱可塑性樹脂よりなる。そして、ギヤカバー8は、ギヤケース7の開口側に設けられた嵌合部に嵌め合わされる被嵌合部を有し、リベットとスクリュー(図示せず)によってギヤケース7の開口側端部に組み付けられている。
【0028】
なお、2つの軸受支持部16、18のうちの一方の軸受支持部16は、図2および図3に示したように、スロットルボデー1のボア壁部2の外壁面、つまりギヤケース7の円筒凹形状の底壁面から図示右方向に向かって突出するように一体的に形成されて、コイルスプリング6のリターンスプリング61の内径側を保持する。また、ボア壁部2の外周部には、固定ボルトや締結ネジ等の締結具が挿通する挿通孔19が複数個形成されている。
【0029】
そして、ギヤケース7の図示下部側には、図示上部側のギヤ収納部(ギヤケース部)と比べて大きく凹んだモータ収納部(モータケース部)が設けられている。そして、スロットルボデー1のギヤケース7の図示上部側の中央部には、内周側に突出したボス形状の全閉位置ストッパ21が設けられている。この全閉位置ストッパ21には、スロットルバルブ3が全閉位置まで閉じた際に、バルブギヤ9に一体的に形成された全閉ストッパ部22が当接する係止部を有する全閉ストッパ部材(調整ねじ機能付きのアジャストスクリュー)23が捩じ込まれている。
【0030】
また、スロットルボデー1のギヤケース7の図示左側には、内周側に突出したボス形状の中間位置ストッパ(ボデーフック、デフォルトストッパとも言う)24が設けられている。この中間位置ストッパ24には、何らかの要因によって駆動モータ5への電流の供給が遮断された際に、コイルスプリング6のリターンスプリング61とデフォルトスプリング62とのそれぞれの異なる方向の付勢力を利用して機械的にスロットルバルブ3を全閉位置と全開位置との間の所定の中間位置(中間ストッパ位置)に保持または係止する係止部を有する中間ストッパ部材(調整ねじ機能付きのアジャストスクリュー)25が捩じ込まれている。
【0031】
ここで、中間位置ストッパ24とは反対側のギヤケース7の内周部には、内周側に突出したボス形状の全開位置ストッパ29が設けられている。この全開位置ストッパ29は、スロットルバルブ3が全開位置まで開いた際に、バルブギヤ9に一体的に形成された全開ストッパ部26が当接するように構成されている。また、スロットルボデー1のボア壁部2の外壁面、つまりギヤケース7の円筒凹形状の底壁面に、コイルスプリング6のリターンスプリング61の一端部を係止する第1係止部27が一体的に形成されている。
【0032】
スロットルバルブ3は、金属材料または樹脂材料により略円板形状に形成されて、エンジンに吸入される吸入空気量を制御するバタフライ形の回転弁で、スロットルシャフト4のバルブ保持部に形成されたバルブ挿入孔(図示せず)内に差し込まれた状態で、スロットルシャフト4に締結ねじ等の締結具28を用いて締め付け固定されている。これにより、スロットルバルブ3とスロットルシャフト4とが一体化されて一体的に回転することが可能となる。
【0033】
スロットルシャフト4は、金属材料により丸棒形状に形成されており、その両端部が軸受支持部16、18に回転自在または摺動自在に支持されている。そして、スロットルシャフト4の図示右端部には、歯車減速装置の構成要素の1つであるバルブギヤ9の内周部にインサート成形された、スロットルポジションセンサの構成要素の1つであるロータ10がかしめ固定されている。
【0034】
駆動モータ5は、ギヤケース7およびギヤカバー8内に埋設されたモータ用通電端子に一体的に接続されて、通電されるとモータシャフト36が正転方向または逆転方向に回転する電動式のアクチュエータ(駆動源)である。この駆動モータ5は、内周面に複数の永久磁石30を保持した鉄系の金属材料(磁性材料)製のヨーク31等よりなるフィールドと、このヨーク31の図示右端部にかしめ等の固定手段により固定されたベアリングケース32と、ヨーク31およびベアリングケース32内に回転自在に支持されるアーマチャと、このアーマチャに電流を供給するブラシ33とから構成されている。
【0035】
アーマチャは、図示左端部がヨーク31の軸受保持部にスラストベアリング34を介して回転自在に支持され、且つ図示右側部がベアリングケース32の軸受保持部にボールベアリング35を介して回転自在に支持されたモータシャフト36、このモータシャフト36の外周に固定されて、外周部にアーマチャコイル37を巻回したアーマチャコア38、アーマチャコイル37に電気的に接続されたコンミテータ39等から構成されるロータ(固定子)である。ブラシ33は、ベアリングケース32に固定されたブラシホルダ内に摺動可能に保持されて、コイルスプリング(図示せず)により常に後記するコンミテータ39の外周面に摺接するように押圧されている。
【0036】
減速歯車装置は、駆動モータ5の回転速度を所定の減速比となるように減速するもので、駆動モータ5のモータシャフト36の外周に固定されたピニオンギヤ41と、このピニオンギヤ41と噛み合って回転する中間減速ギヤ42と、この中間減速ギヤ42と噛み合って回転するバルブギヤ9とを有し、スロットルバルブ3およびそのスロットルシャフト4を回転駆動するバルブ駆動手段である。ピニオンギヤ41は、金属材料により所定の形状に一体的に形成され、駆動モータ5のモータシャフト36と一体的に回転するモータギヤである。
【0037】
中間減速ギヤ42は、樹脂材料により所定の形状に一体成形され、回転中心を成す支持軸44の外周に回転自在に嵌め合わされている。そして、中間減速ギヤ42には、ピニオンギヤ41に噛み合う大径ギヤ45、およびバルブギヤ9に噛み合う小径ギヤ46が設けられている。ここで、ピニオンギヤ41および中間減速ギヤ42は、駆動モータ5のトルクをバルブギヤ9に伝達するトルク伝達手段である。また、支持軸44の軸方向の一端部(図示右端部)は、ギヤカバー8の内壁面に形成された凹状部に嵌め込まれ、他端部(図示左端部)は、スロットルボデー1のボア壁部2の外壁面に形成された凹状部に圧入固定されている。
【0038】
本実施形態のバルブギヤ9は、図1ないし図5に示したように、樹脂材料により所定の略円環形状に一体成形され、そのバルブギヤ9の外周面には、中間減速ギヤ42の小径ギヤ46と噛み合うギヤ部51が一体的に形成されている。そして、バルブギヤ9の外周部には、スロットルバルブ3が全閉した際に全閉ストッパ部材23に係止される被係止部としての全閉ストッパ部22が一体的に形成されている。また、バルブギヤ9の外周部には、スロットルバルブ3が全開位置まで開いた際に全開位置ストッパ29に係止される全開ストッパ部26が一体的に形成されている。
【0039】
また、バルブギヤ9のボア壁部側面(図示左側端面)からは、スロットルバルブ3およびスロットルシャフト4と一体的に回転するオープナ部材52、およびコイルスプリング6のデフォルトスプリング62の内径側を保持する円筒形状のスプリング内周ガイド53が軸方向の図示左方向に向けて突出するように一体成形されている。なお、スプリング内周ガイド53の内径側には、鉄系の金属材料(磁性材料)よりなるロータ10がインサート成形されている。
【0040】
オープナ部材52には、コイルスプリング6のデフォルトスプリング62の他端部を係止する第2係止部54、リターンスプリング61とデフォルトスプリング62との結合部であるU字フック部63に係脱自在に係合する係合部55、およびこの係合部55の近傍に、コイルスプリング6のU字フック部63の軸方向(図示左右方向)のそれ以上の移動を規制する複数の横ズレ防止ガイド56が一体成形されている。
【0041】
スプリング内周ガイド53は、コイルスプリング6のリターンスプリング61の内径側を保持する軸受支持部16と略同一軸心上で、且つ略同一外径を有するように、しかも軸受支持部16に対向して配置されており、コイルスプリング6のU字フック部63近傍のリターンスプリング61からデフォルトスプリング62の他端部近傍までのコイルスプリング6の内径側を保持する。
【0042】
そして、スプリング内周ガイド53の外周面には、コイルスプリング6のデフォルトスプリング62と摺接するバルブギヤ9のスプリング内周ガイド53より生じる磨耗粉(例えば樹脂粉)、あるいはバルブギヤ9のスプリング内周ガイド53との摺接によりコイルスプリング6のデフォルトスプリング62自身より生じる磨耗粉(例えば金属粉)を、少なくともコイルスプリング6のデフォルトスプリング62との摺接部より取り除くための磨耗粉除去手段としての複数個(本例では5〜9個)の溝部(凹状部)57が設けられている。
【0043】
複数個の溝部57は、スプリング内周ガイド53の外周面において軸方向に所定の長さを有し、且つ所定の溝幅(寸法a)、所定の溝深さ(寸法d)を有し、スプリング内周ガイド53のコイルスプリング6のデフォルトスプリング62との摺接部(例えば溝部付範囲よりも狭い範囲)のみに周方向に等間隔(例えば寸法b間隔)で設けられている。また、複数個の溝部57は、相対回転による摺動摩擦時に、デフォルトスプリング62の内周面をこすることにより、デフォルトスプリング62の内周面から磨耗粉を掻き落とすことが可能なエッジ部(溝部57の開口側の両端に形成されるエッジ部)を有している。なお、複数個の溝部57のサイズや個数は、コイルスプリング6のデフォルトスプリング62とバルブギヤ9のスプリング内周ガイド53との相対運動による、コイルスプリング6とバルブギヤ9との摺動摩擦によって生成される磨耗粉(例えば樹脂粉、金属粉)の生成量に応じて自由に設計変更しても良い。
【0044】
ここで、本実施形態のコイルスプリング6は、リターンスプリング61とデフォルトスプリング62とを一体化し、且つリターンスプリング61の一端部およびデフォルトスプリング62の他端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばねである。そして、リターンスプリング61とデフォルトスプリング62との結合部には、何らかの要因によって駆動モータ5への電力の供給が断たれた際に、中間ストッパ部材25に保持されるU字フック部63が設けられている。
【0045】
リターンスプリング61は、ばね鋼の丸棒をコイル状に成形されて、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢するリターンスプリング機能を有するリターンスプリングである。また、デフォルトスプリング62は、ばね鋼の丸棒をコイル状に成形されて、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢するオープナスプリング機能を有するデフォルトスプリングである。
【0046】
なお、リターンスプリング61の一端部には、スロットルボデー1のボア壁部2の外壁面に一体的に形成された第1係止部27に係止または保持されるスプリングボデー側フック(第1被係止部)64が設けられている。また、デフォルトスプリング62の他端部には、オープナ部材52の第2係止部54に係止または保持されるスプリングギヤ側フック(第2被係止部)65が設けられている。
【0047】
[実施形態の作用]
次に、本実施形態の電子制御式スロットル制御装置の作用を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。
【0048】
電子制御式スロットル制御装置の正常時において、スロットルバルブ3を中間位置より開く場合の作動について説明する。運転者(ドライバー)がアクセルペダルを踏み込むと、アクセル開度センサよりアクセル開度信号がECUに入力される。そして、ECUによってスロットルバルブ3が所定の開度となるように駆動モータ5が通電されて、駆動モータ5のモータシャフト36が回転する。そして、駆動モータ5のトルクが、ピニオンギヤ41および中間減速ギヤ42に伝達される。
【0049】
このとき、リターンスプリング機能を有するリターンスプリング61の付勢力に抗してオープナ部材52の係合部55が、コイルスプリング6のリターンスプリング61とデフォルトスプリング62との結合部に設けられたU字フック部63を押圧する。このとき、バルブギヤ9が開方向に回転するに従って、スプリングボデー側フック64が、スロットルボデー1のボア壁部2の外壁面に一体的に形成された第1係止部27に係止または保持されたリターンスプリング61に、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢する付勢力が生じる。
【0050】
これにより、バルブギヤ9が回転するので、スロットルシャフト4が所定の回転角度だけ回転し、スロットルバルブ3が中間位置より全開位置側へ開く方向(開方向)に回転駆動される。このスロットルバルブ3の開方向の回転に対しては、デフォルトスプリング62の付勢力は関与せず、オープナ部材52がデフォルトスプリング62の結合部側端部とスプリングギヤ側フック65とによって挟み込まれた状態を維持する。
【0051】
逆に、電子制御式スロットル制御装置の正常時において、スロットルバルブ3を中間位置より閉じる場合の作動について説明する。ドライバーがアクセルペダルを戻すと、駆動モータ5のモータシャフト36が逆方向に回転し、スロットルバルブ3、スロットルシャフト4およびバルブギヤ9も逆方向に回転する。このとき、デフォルトスプリング62の付勢力に抗してオープナ部材52の第2係止部54が、デフォルトスプリング62のスプリングギヤ側フック65を押圧する。このとき、バルブギヤ9が閉方向に回転するに従って、スプリングギヤ側フック65が、オープナ部材52の第2係止部54に係止または保持されたデフォルトスプリング62に、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢する付勢力が生じる。
【0052】
これにより、スロットルシャフト4が所定の回転角度だけ回転し、スロットルバルブ3が中間位置より全閉位置側へ閉じる方向(つまりスロットルバルブ3の開方向とは逆方向の閉方向)に回転駆動される。そして、バルブギヤ9の外周部に一体成形された全閉ストッパ部22が、全閉ストッパ部材23に当接することで、スロットルバルブ3が全閉位置に保持される。このスロットルバルブ3の閉方向の回転に対しては、リターンスプリング61の付勢力は関与しない。なお、駆動モータ5に流される電流の向きは中間位置を境にして互いに逆向きである。
【0053】
一方、電子制御式スロットル制御装置において、何らかの要因によって駆動モータ5への電流の供給が断たれた場合の作動を説明する。この際、オープナ部材52がデフォルトスプリング62の結合部側端部とスプリングギヤ側フック65とによって挟み込まれた状態で、リターンスプリング61のリターンスプリング機能、つまりオープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢する付勢力、およびデフォルトスプリング62のオープナスプリング機能、つまりオープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢する付勢力によって、オープナ部材52の係合部55がコイルスプリング6のU字フック部63に当接状態となる。これにより、スロットルバルブ3は中間位置に確実に保持されるので、何らかの要因によって駆動モータ5への電流の供給が断たれた場合の退避走行が可能となる。
【0054】
[実施形態の特徴]
本実施形態の電子制御式スロットル制御装置においては、オープナ機構の部品点数を削減して構成を簡素化すると共に、中間位置におけるスロットルバルブ3の開度位置精度を向上するという目的で、リターンスプリング61とデフォルトスプリング62との結合部を略逆U字形状に曲げて、スロットルボデー1に固定された中間位置ストッパ24(中間ストッパ部材25)に固定されるU字フック部63とし、両端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばね構造を採用している。
【0055】
ここで、中間位置からスロットルバルブ3を開く場合に、スロットルボデー1のボア壁部2側のスプリングボデー側フック64はスロットルボデー1のボア壁部2の第1係止部27に係止または保持され、コイルスプリング6のU字フック部63がスプリングギヤ側フック65と共に回転して、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢する付勢力をリターンスプリング61が発生する際に、コイルスプリング6のリターンスプリング61の内径を押さえるスロットルボデー1のボア壁部2に一体的に形成された軸受支持部16は、コイルスプリング6のリターンスプリング61の内周面に対して大きくは相対運動しない。このとき、コイルスプリング6のU字フック部63とバルブギヤ9に一体的に形成されたオープナ部材52の係合部55および複数の横ズレ防止ガイド56とは一体的に動作するため、U字フック部63とオープナ部材52との相対運動は無い。
【0056】
また、中間位置からスロットルバルブ3を閉じる場合に、コイルスプリング6のU字フック部63はスロットルボデー1に固定された中間ストッパ部材(ボデーフック)25の係止部に固定され、オープナ部材52がスプリングギヤ側フック65と共に回転して、オープナ部材52を介してスロットルバルブ3を全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢する付勢力をデフォルトスプリング62が発生する際に、コイルスプリング6のデフォルトスプリング62の内径側を押さえるスプリング内周ガイド53は、コイルスプリング6のデフォルトスプリング62の内周面に対して大きく相対運動する。
【0057】
したがって、中間位置からスロットルバルブ3を閉じる場合において、バルブギヤ9のスプリング内周ガイド53の外周面とコイルスプリング6のデフォルトスプリング62の内周面との間の相対運動における大きな摺動抵抗の発生に伴うスロットルバルブ3の動作不良が懸念される。ここで、スプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との間の摺動摩擦によりデフォルトスプリング62と摺接するスプリング内周ガイド53より磨耗粉(例えば樹脂粉)が発生する。また、スプリング内周ガイド53との摺接によりデフォルトスプリング62自身より磨耗粉(例えば金属粉)が発生する。
【0058】
特に磨耗粉は、スプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との間の摺動摩擦により、スプリング内周ガイド53の外周面、あるいはデフォルトスプリング62の内周面に強固に摺り付けられる可能性がある。このように、スプリング内周ガイド53またはデフォルトスプリング62の表面に磨耗粉が摺り付けられると、スプリング内周ガイド53またはデフォルトスプリング62の表面がいびつになり、スプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との間の相対運動における摺動抵抗、つまりスプリング内周ガイド53の外周面とコイルスプリング6のデフォルトスプリング62の内周面との間に磨耗粉が介在することを要因とする摺動抵抗)をより増大させてしまい、スロットルバルブ3の動作不良を更に進めるという問題が生じる。
【0059】
そこで、本実施形態の電子制御式スロットル制御装置においては、上記の磨耗粉を、少なくともスプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との摺接部(例えば溝部付範囲よりも狭い範囲)より取り除くための磨耗粉除去手段としての溝部57を、スプリング内周ガイド53の外周面に複数個設けている。これにより、スプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との相対運動による摺動摩擦時に、複数個の溝部57の各エッジ部がデフォルトスプリング62の内周面をこすることにより、デフォルトスプリング62の内周面から磨耗粉を掻き落とすことができる。
【0060】
また、上記の磨耗粉を、スプリング内周ガイド53の外周面に形成した複数個の溝部57内に積極的に捕捉する(落とし込む)ことができる。したがって、スプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との間の摺動摩擦によって、スプリング内周ガイド53より生じる磨耗粉、あるいはデフォルトスプリング62自身より生じる磨耗粉を、スプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との摺接部(摺接面)より取り除くことができる。
【0061】
それによって、磨耗粉がスプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との摺接部(摺接面)に存在し難くなることにより、スプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との相対運動による摺動摩擦時に、スプリング内周ガイド53の外周面またはデフォルトスプリング62の表面に上記の磨耗粉が摺り付けられ難くなる。したがって、スプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との間の相対運動における上記の摺接部の摺動抵抗の悪化、つまりスプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との摺接部に磨耗粉が介在することを要因とする摺動抵抗の悪化を抑制できる。
【0062】
それによって、スロットルバルブ3、スロットルシャフト4およびバルブギヤ9を円滑に動作させることができるので、部品点数を削減して構成を簡素化すると共に、中間位置におけるスロットルバルブ3の開度位置精度を向上する効果に加えて、中間位置からスロットルバルブ3を閉じる際の、スロットルバルブ3、スロットルシャフト4およびバルブギヤ9の動作不良の発生を大幅に低減できるという効果が得られる。また、コイルスプリング6のデフォルトスプリング62およびバルブギヤ9のスプリング内周ガイド53の耐久性を大幅に向上できるという効果も得られる。
【0063】
また、上記の磨耗粉を複数個の溝部57内に捕捉する(落とし込む)ことで、磨耗粉がスプリング内周ガイド53の外周面とデフォルトスプリング62の内周面との摺接部(摺接面)から(例えば歯車減速装置のギヤ噛み合い部側へ)の飛散を防止することができる。これにより、減速歯車装置を構成する各ギヤを回転自在に収容するギヤケース7内に磨耗粉が飛散することはなく、減速歯車装置のギヤ噛み合い部に磨耗粉が付着し難くなる。したがって、スロットルバルブ3およびスロットルシャフト4の動作不良や、駆動モータ5の回転出力をスロットルバルブ3およびスロットルシャフト4に伝達する減速歯車装置を構成する各ギヤの動作不良を防止することもできる。
【0064】
[他の実施形態]
本実施形態では、少なくともバルブギヤ9のスプリング内周ガイド53の外周面とコイルスプリング6のデフォルトスプリング62の内周面との摺接部(摺接面)より磨耗粉を取り除くための磨耗粉除去手段として1個以上または複数個の溝部(凹状部)57を設けているが、磨耗粉除去手段として2個以上または複数個の凸状部を設けても良い。この場合には、上記の磨耗粉を、スプリング内周ガイド53の外周面に形成した隣設する2つの凸状部間に積極的に捕捉する(落とし込む)ことができる。また、コイルスプリング6と摺接する部材の摺接面(例えばバルブギヤ9のスプリング内周ガイド53の外周面)に、凸状部と凹状部とを周方向に交互に設けても良い。
【0065】
また、複数個の凹状部または凸状部の断面形状を、円形状、楕円形状、長円形状、半円形状、半楕円形状、半長円形状、三角以上の多角形状としても良い。また、複数個の凹状部または凸状部を軸方向のみに設けても良い。また、複数個の凹状部または凸状部の軸方向寸法、溝幅、溝深さ、断面形状等が全て同じである必要はなく、これらを任意に選択した異形状の凹状部または凸状部を設けても良く、また、複数個の凹状部または凸状部を等間隔でなく、無秩序(ランダム的またはオフセット的)に配置しても良い。また、複数個の凹状部または凸状部を軸方向に対して所定の傾斜角度を持って形成しても良い。
【0066】
また、例えば球面形状または平面形状または多角形状の底面を有する複数の溝部(凹状部)、あるいは例えば球面形状または平面形状または多角形状の頂き面を有する複数の凸状部を、例えばスプリング内周ガイド53の外周面に無秩序(ランダム的またはオフセット的)に形成しても良い。また、複数個の凹状部または凸状部を、格子状または網目状に配列しても良く、また、周方向に隣設する2つの凹状部または凸状部が部分的に連結するような形状を採用しても良い。なお、複数個の溝部等の凹状部の場合には、底側の断面積よりも開口側の間口の方が狭いもの、あるいは広いもの、あるいはいずれも略同一なものを採用しても良い。
【0067】
また、少なくともバルブギヤ9のスプリング内周ガイド53とコイルスプリング6のデフォルトスプリング62との摺接部(摺接面)より磨耗粉を取り除くための磨耗粉除去手段として1個以上または複数個の凹状部または2個以上または複数個の凸状部を、コイルスプリング6のデフォルトスプリング62と摺接する部材の摺接面(例えばバルブギヤ9のスプリング内周ガイド53の外周面)の周方向全体に設けても良い。この場合には、スプリング内周ガイド53の外周面の一部に磨耗粉除去手段を設ける場合と比べて製造が容易である。
【0068】
本実施形態では、動力伝達装置の一構成部品を成すバルブギヤ(回転体)9に一体的に形成されたスプリング内周ガイド53の外周面に磨耗粉除去手段として複数個の溝部(凹状部)57を設けているが、コイルスプリング6がスロットルシャフト4の外周側に嵌め合わされている構造の場合、スロットルシャフト4の外周に一体的に形成されたスプリング内周ガイドの外周面に磨耗粉除去手段として複数個の溝部(凹状部)57を設けても良い。この場合には、スロットルシャフト4が回転体を構成する。
【0069】
本実施形態では、非接触式の検出素子としてホール素子13を使用した例を説明したが、非接触式の検出素子としてホールICまたは磁気抵抗素子等を使用しても良い。また、本実施形態では、磁界発生源として分割型の永久磁石11を採用した例を説明したが、磁界発生源として円筒形状の永久磁石を採用しても良い。また、駆動モータ5等のアクチュエータの回転動力をスロットルバルブ3に伝達するスロットルシャフト4または歯車減速装置等の動力伝達装置に、例えば動力伝達装置とコイルスプリング6との摺接部(摺接面)を環状に取り囲むカバー等の磨耗粉飛散防止手段を設けても良い。この場合には、少なくとも動力伝達装置とコイルスプリング6との摺接部から(例えば歯車減速装置のギヤ噛み合い部側へ)の飛散を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は電子制御式スロットル制御装置の主要構造を示した説明図である(実施形態)。
【図2】電子制御式スロットル制御装置の全体構造を示した断面図である(実施形態)。
【図3】スロットルボデーの外壁面に一体的に形成されたギヤケースの内部に構成された駆動モータや歯車減速装置等の各構成部品を示した正面図である(実施形態)。
【図4】電子制御式スロットル制御装置の概略構造を示した斜視図である(実施形態)。
【図5】(a)はバルブギヤを示した正面図で、(b)はバルブギヤを示した側面図で、(c)はバルブギヤの主要部を拡大した正面図である(実施形態)。
【符号の説明】
1 スロットルボデー
2 ボア壁部
3 スロットルバルブ
4 スロットルシャフト
5 駆動モータ(アクチュエータ)
6 コイルスプリング
9 バルブギヤ(回転体)
24 中間位置ストッパ
25 中間ストッパ部材
27 第1係止部
41 ピニオンギヤ
42 中間減速ギヤ
52 オープナ部材
53 スプリング内周ガイド
54 第2係止部
55 係合部
57 溝部(摩耗粉除去手段、摩耗粉飛散防止手段、凹状部)
61 リターンスプリング(第1スプリング部)
62 デフォルトスプリング(第2スプリング部)
63 U字フック部(結合部)

Claims (11)

  1. (a)内部に吸気通路を形成するスロットルボデーと、
    (b)前記吸気通路内において開閉自在に収容されたスロットルバルブと、
    (c)このスロットルバルブを全開方向または全閉方向に付勢するコイルスプリングと、
    (d)アクチュエータの回転動力を前記スロットルバルブに伝達すると共に、
    前記スロットルバルブを全開方向および全閉方向に駆動する動力伝達装置と
    を備え、
    前記動力伝達装置は、前記コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいは前記部材との摺接により前記コイルスプリング自身より生じる磨耗粉を、少なくとも前記コイルスプリングとの摺接部より取り除くための磨耗粉除去手段を有していることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記スロットルバルブは、前記スロットルボデーに回転自在に支持されたスロットルシャフトに保持固定されており、
    前記動力伝達装置は、前記スロットルバルブおよび前記スロットルシャフトを回転駆動する回転体を有していることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  3. 請求項2に記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記磨耗粉除去手段は、前記回転体の外周面に設けられた複数の凹状部または凸状部であって、
    前記複数の凹状部または凸状部は、前記回転体の外周面の全周に渡って周方向に所定の間隔で設けられているか、あるいは前記回転体の前記コイルスプリングとの摺接部のみに周方向に所定の間隔で設けられていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  4. 請求項2に記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記回転体は、前記コイルスプリングの内径側を保持するスプリング内周ガイドを有し、
    前記磨耗粉除去手段は、前記スプリング内周ガイドの外周面に設けられた複数の凹状部または凸状部であって、
    前記複数の凹状部または凸状部は、前記スプリング内周ガイドの外周面の全周に渡って周方向に所定の間隔で設けられているか、あるいは前記スプリング内周ガイドの前記コイルスプリングとの摺接部のみに周方向に所定の間隔で設けられていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  5. 請求項2に記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記回転体は、前記スロットルシャフトと一体的に回転するオープナ部材が一体的に設けられており、
    前記コイルスプリングは、前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢するリターンスプリング機能を有する第1スプリング部、および前記オープナ部材を介して前記スロットルバルブを全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢するオープナスプリング機能を有する第2スプリング部とを一体化した1本のコイル状のばねであることを特徴とする特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  6. 請求項5に記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記コイルスプリングは、前記第1スプリング部と前記第2スプリング部との結合部を略逆U字状に曲げてU字フック部とし、且つ前記第1スプリング部の軸方向の一端部と前記第2スプリング部の軸方向の他端部とを異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばねであることを特徴とする特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記スロットルボデーは、何らかの要因によって前記アクチュエータへの電力が断たれた際に、前記U字フック部を係止して前記スロットルバルブを中間位置で保持する中間ストッパ部材、および前記第1スプリング部の一端部を係止する第1係止部を有し、
    前記オープナ部材は、前記U字フック部に係脱自在に係合する係合部、および前記第2スプリング部の他端部を係止する第2係止部を有していることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  8. 請求項5ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記回転体は、前記スロットルシャフトに一体化されたバルブギヤであって、少なくとも前記第2スプリング部の内径側を保持するスプリング内周ガイドを有し、
    前記磨耗粉除去手段は、前記スプリング内周ガイドの外周面に設けられた複数の凹状部または凸状部であって、
    前記複数の凹状部または凸状部は、前記スプリング内周ガイドの外周面の全周に渡って周方向に所定の間隔で設けられているか、あるいは前記スプリング内周ガイドの前記第2スプリング部との摺接部のみに周方向に所定の間隔で設けられていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記磨耗粉除去手段は、複数の凹状部または凸状部であって、
    前記複数の凹状部または凸状部は、前記コイルスプリングに付着した前記磨耗粉を掻き落とすためのエッジ部を有していることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  10. (a)内部に吸気通路を形成するスロットルボデーと、
    (b)前記吸気通路内において開閉自在に収容されたスロットルバルブと、
    (c)このスロットルバルブを全開方向または全閉方向に付勢するコイルスプリングと、
    (d)アクチュエータの回転動力を前記スロットルバルブに伝達すると共に、
    前記スロットルバルブを全開方向および全閉方向に駆動する動力伝達装置と
    を備え、
    前記動力伝達装置は、前記コイルスプリングと摺接する部材より生じる磨耗粉、あるいは前記部材との摺接により前記コイルスプリング自身より生じる磨耗粉の、少なくとも前記コイルスプリングとの摺接部からの飛散を防止するための磨耗粉飛散防止手段を有していることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の電子制御式スロットル制御装置において、
    前記アクチュエータは、通電により回転する出力軸を有する駆動モータであって、
    前記動力伝達装置は、前記駆動モータの出力軸に固定されたピニオンギヤ、このピニオンギヤと噛み合って回転する中間減速ギヤ、およびこの中間減速ギヤと噛み合って回転する回転体を有し、前記駆動モータの回転速度を所定の減速比となるように減速する減速歯車装置であって、
    前記コイルスプリングは、前記スロットルボデーの外壁面と前記回転体の対向面との間に装着されて、一端部が前記スロットルボデーに係止され、且つ他端部が前記回転体に係止されており、
    前記減速歯車装置を構成する各ギヤは、アクチュエータケース内に回転自在に収容されていることを特徴とする電子制御式スロットル制御装置。
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