JP7040913B2 - 吸気制御装置用捩りばね - Google Patents

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本発明は、吸気制御装置においてスロットルバルブに閉方向又は開方向の付勢力を付与する捩りばねに関する。
従来、吸気通路に設けられたスロットルバルブと、スロットルバルブと一体的に回転するレバー部材と、レバー部材を回転させてスロットルバルブを開閉駆動する駆動機構とを備える吸気制御装置が知られている。このような吸気制御装置において、スロットルバルブの開閉駆動に応じてレバー部材に対し、スロットルバルブが閉じる閉方向又は開く開方向の付勢力を付与する捩りばねが用いられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の吸気制御装置の捩りばねは、第1のばね部及び第2のばね部と、これらを接続するフック部と備える。第1のばね部は、吸気制御装置の本体に一端が固定される。そして、第1のばね部は、スロットルバルブが該本体に設けられた系止部で規定されるデフォルト開位置よりも全開位置側に駆動される場合にレバー部材に閉方向の付勢力を付与する。
第2のばね部は、第1のばね部とは逆巻きで、レバー部材に一端が固定される。そして、第2のばね部材は、スロットルバルブがデフォルト開位置よりも全閉位置側に駆動される場合にレバー部材に開方向の付勢力を付与する。第1のばね部及び第2のばね部の各他端を接続するフック部は、スロットルバルブがデフォルト開位置よりも閉方向側に位置するとき、上記の系止部に当接する。
駆動機構が動作不能となった場合には、スロットルバルブは、第1のばね部及び第2のばね部の付勢力によってデフォルト開位置に位置付けられる。これにより、吸気制御装置を有する内燃機関へのある程度の吸気が確保され、内燃機関が直ちに停止することはないので、内燃機関を有する車両を退避させることができる。
特開2002-256894号公報
しかしながら、上記特許文献1の吸気制御装置によれば、スロットルバルブの開閉駆動に伴ってフック部が繰り返し系止部に当接するので、系止部は、これに耐え得る強度を有する必要がある。このため、系止部を樹脂製のケースの一部として樹脂で形成するには強度確保のための高強度材の選定や係止部の補強を行う必要が発生し、吸気制御装置のコストダウンを図ることは困難である。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、吸気制御装置の上記系止部としてのストッパを、樹脂で容易に形成することを可能にする吸気制御装置用捩りばねを提供することにある。
第1発明に係る吸気制御装置用捩りばねは、
吸気通路に設けられたスロットルバルブと、該スロットルバルブと一体的に回転するレバー部材と、該レバー部材を回転させて該スロットルバルブを開閉駆動する駆動機構とを備える吸気制御装置に設けられ、該スロットルバルブの開閉駆動に応じて該レバー部材に対し、該スロットルバルブが閉じる閉方向又は開く開方向の付勢力を付与する捩りばねであって、
前記吸気制御装置の本体に一端が固定され、前記スロットルバルブが該本体に設けられたストッパで規定されるデフォルト開位置よりも全開位置側に駆動される場合に前記レバー部材に閉方向の付勢力を付与する第1ばね部と、
前記第1ばね部とは逆巻きで、前記レバー部材に一端が固定され、前記スロットルバルブが前記デフォルト開位置よりも全閉位置側に駆動される場合に前記レバー部材に開方向の付勢力を付与する第2ばね部と、
前記第1ばね部及び前記第2ばね部の他端同士を連結するばね連結部とを備え、
前記ばね連結部は、
前記スロットルバルブが前記デフォルト開位置よりも閉方向に駆動される場合に前記ストッパに当接する第1当接部を備え、
前記第1当接部は、前記ストッパに当接する際に該ストッパの内部に発生する応力を緩和する表面形状を有する応力緩和面を備え
前記応力緩和面は、平均曲率が比較的大きい曲面で形成された周縁部と、該周縁部の内側の該周縁部よりも平均曲率が小さい曲面で形成された主当接部とで構成され、
前記第1ばね部、前記第2ばね部及び前記ばね連結部は、1本の鋼線材で形成され、
前記ばね連結部は、両端が該第1ばね部及び該第2ばね部に接続したU字状の形状を有し、
前記U字状の形状は、そのU字を含む面が、前記第1当接部と前記ストッパとが当接する方向に垂直であり、
前記応力緩和面は、該ばね連結部のU字状の形状を有する部分を、前記第1当接部と前記ストッパとが当接する方向にプレスする潰し加工により形成されることを特徴とする。
第1発明によれば、吸気制御装置の本体のストッパが樹脂で構成されている場合であっても、ばね連結部の第1当接部が、ストッパに対して応力緩和面を介して当接するので、ストッパを損壊させることなく、ストッパの機能を維持することができる。これにより、本体の該ストッパを有する部分を、支障なく樹脂で構成し、吸気制御装置のコストダウンと設計自由度の向上を図ることができる。
また、ばね連結部の第1当接部がストッパに当接する際にストッパの内部に生じる応力を、第1当接部の応力緩和面における周縁部の曲率の大きい曲面と主当接部の曲率の小さい曲面とで、確実に緩和することができる。
また、上記の潰し加工を行うだけで、上述の周縁部と主当接部とで構成される応力緩和面を形成することができる。
第2発明に係る吸気制御装置は、第1発明において、
前記ばね連結部は、前記スロットルバルブが前記デフォルト開位置よりも開方向に駆動される場合に前記レバー部材に固定されたオープナアームに当接する第2当接部を備え、
前記第2当接部は、前記第1当接部の応力緩和面と同様の表面形状を有する応力緩和面を有することを特徴とする。
第2発明によれば、ばね連結部材の第2当接部がレバー部材のオープナアームに当接する際の応力も同様に緩和することができる。
本発明の一実施形態に係る捩りばねを有する吸気制御装置の主要部を示す斜視図である。 図1の吸気制御装置の駆動機構及び捩りばねがケースに収容されている様子を示す図である。 図1の吸気制御装置の捩りばねを示す斜視図である。 捩りばねが樹脂製のストッパに当接する様子を示す断面図であり、図4Aは従来の捩りばねについて示しており、図4Bは本発明の一実施形態に係る捩りばねについて示しており、図4Cはより好ましい実施形態に係る捩りばねについて示している。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る捩りばねを有する吸気制御装置の主要部を示す。図1に示すように、この吸気制御装置1は、吸気通路2に設けられたスロットルバルブ3と、弁軸3aを介してスロットルバルブ3と一体的に回転するレバー部材4と、レバー部材4を回転させてスロットルバルブ3を開閉駆動する駆動機構5とを備える。
捩りばね6は、スロットルバルブ3の開閉駆動に応じてレバー部材4に対し、スロットルバルブ3が閉じる閉方向又は開く開方向の付勢力を付与する。吸気制御装置1の本体は、吸気通路2が設けられた金属製のボディ7と、レバー部材4や捩りばね6を収容するケース8(図2参照)とで構成される。
駆動機構5は、電動モータ9と、その駆動力をレバー部材4に伝達するギア機構10とを備える。本実施形態においては、電動モータ9はケース8により保持され、ギア機構10はケース8に収容される。なお、図1では、ボディ7、レバー部材4、駆動機構5、捩りばね6などの関係を分かり易く示すために、ケース8は表示していない。
図2は、ギア機構10及び捩りばね6がケース8に収容されている様子を示す。なお、図2では、当該様子が、ケース8の蓋部を外した状態で示されている。
図2に示すように、ギア機構10は、電動モータ9の出力軸11に取り付けられたピニオンギア12、ピニオンギア12と噛み合う大径ギア13、大径ギア13に固定された小径ギア14、レバー部材4に固定されて小径ギア14と噛み合うバルブギア15とを備える。したがって、電動モータ9の駆動力は、駆動機構5により減速されてレバー部材4に伝達される。
ケース8には、外側からケース8に螺合されてケース8の内側に突出する回転規制ピン16が設けられる。回転規制ピン16はレバー部材4の突当て部17に当接してレバー部材4の回転を阻止することにより、スロットルバルブ3の全閉位置を規定する。
捩りばね6は、本体を構成するケース8に一端18が固定された第1ばね部19と、第1ばね部19とは逆巻きで、レバー部材4に一端20が固定された第2ばね部21と、第1ばね部19及び第2ばね部21の他端同士を連結するばね連結部22とを備える。第1ばね部19、第2ばね部21及びばね連結部22は、1本の鋼線材で形成される。
第1ばね部19は、スロットルバルブ3が本体を構成するケース8に設けられたストッパ23で規定されるデフォルト開位置よりも全開位置側に駆動される場合にレバー部材4に閉方向の付勢力を付与する。第2ばね部21は、スロットルバルブ3がデフォルト開位置よりも全閉位置側に駆動される場合にレバー部材4に開方向の付勢力を付与する。
なお、デフォルト開位置とは、電動モータ9が制御不能となったときに、スロットルバルブ3がとるべき回転位置である。スロットルバルブ3がデフォルト開位置に位置するときには、その開度に応じたある程度の吸気量が、吸気制御装置1を有する内燃機関に供給される。これにより、該内燃機関を搭載した車両について、電動モータ9が制御不能となった場合でも緩やかな駆動が確保され、退避などの措置をとることができる。
図3に示すように、ばね連結部22は、スロットルバルブ3がデフォルト開位置よりも閉方向に駆動される場合にストッパ23に当接する第1当接部24を備える。第1当接部24は、ストッパ23に当接する際にストッパ23の内部に発生する応力を緩和する表面形状を有する第1応力緩和面25を備える。
ばね連結部22は、両端が第1ばね部19及び第2ばね部21に接続したU字状の形状を有する。U字状の形状は、そのU字を含む面が、第1当接部24とストッパ23とが当接する方向に垂直である。
図4B及び図4Cは、捩りばね6の第1当接部24が樹脂製のストッパ23に当接する様子を、第1当接部24を構成する鋼線材の一部分の長さ方向に垂直な断面で示す。第1当接部24は、第1応力緩和面25として、図4Bのように、平面状の第1応力緩和面25aを有し、あるいは図4Cのように、曲面状の第1応力緩和面25bを有する。
曲面状の第1応力緩和面25bを有する場合は、後述するように、ストッパ23の内部に発生する応力をより確実に緩和できるので、平面状の第1応力緩和面25aを有する場合よりも好ましい。
曲面状の第1応力緩和面25bは、平均曲率が比較的大きい曲面で形成された周縁部26と、周縁部26の内側の周縁部26よりも平均曲率が小さい曲面で形成された主当接部27とで構成される。このような第1応力緩和面25bは、ばね連結部22のU字状の形状を有する第1当接部24を、第1当接部24とストッパ23とが当接する方向にプレスする潰し加工を行うだけで容易に形成することができる。
すなわち、潰し加工のプレス時に、第1当接部24を構成する鋼線材の金属が流れて周縁部26の曲率の大きい曲面が形成される。その後、該プレスの圧力が開放されたときに、圧力方向に弾性変形していた鋼線材の弾性反発力が開放され、変形が回復することによって、主当接部27の曲率の小さい曲面が形成される。
また、ばね連結部22は、スロットルバルブ3がデフォルト開位置よりも開方向に駆動される場合に、レバー部材4に固定されたオープナアーム28に当接する第2当接部29を備える。第2当接部29は、第1当接部24の第1応力緩和面25と同様の表面形状を有する第2応力緩和面30を有する。
第2応力緩和面30は、第1応力緩和面25aの場合と同様の平面状のものであってもよいが、第1応力緩和面25bの場合と同様に、周縁部26及び主当接部27とを有するものであるほうが、同様の理由で好ましい。
第1当接部24と第2当接部29とが連続し、第2応力緩和面30を第1応力緩和面25bと同様のものとして形成する場合には、第2応力緩和面30及び第1応力緩和面25bを同時に形成することができる。すなわち、第1当接部24及び第2当接部29に対して同時に、第2当接部29とオープナアーム28とが当接する方向(第1当接部24とストッパ23とが当接する方向)にプレスする潰し加工を行えばよい。
図1及び図2では、スロットルバルブ3が全閉位置に位置しており、ばね連結部22がケース8のストッパ23(図2参照)に当接し、かつレバー部材4の突当て部17が回転規制ピン16に当接している。
この状態では、第2ばね部21は、ストッパ23とレバー部材4によって捩られ、レバー部材4に対してスロットルバルブ3が開く開方向の付勢力を付与している。第1ばね部19は、ケース8とストッパ23との間に挟まれており、レバー部材4に何ら力を付与していない。
すなわち、図1、図2は、電動モータ9により、ギア機構10及びレバー部材4を介し、第2ばね部21の付勢力に抗して、スロットルバルブ3を、デフォルト開位置から全閉位置まで回転させた状態を示している。
この状態から、スロットルバルブ3をデフォルト開位置よりも全開位置側の所定位置まで回転させる場合には、該回転を実現すべく電動モータ9が制御される。すなわち、まず、第2ばね部21の付勢力及び電動モータ9の制御により、レバー部材4の突当て部17が回転規制ピン16から離れてレバー部材4が開方向に回転する。
この回転が進行すると、レバー部材4のオープナアーム28がばね連結部22の第2当接部29に当接する。このとき、この当接によりオープナアーム28の内部に発生する応力が第2当接部29の第2応力緩和面30によって緩和される。また、この当接により、レバー部材4に対する第2ばね部21の付勢力が働かなくなる。
さらに電動モータ9でレバー部材4を開方向に回転させると、レバー部材4のオープナアーム28がばね連結部22を該回転の方向に押すので、ばね連結部22の第1当接部24がストッパ23から離れる。また、これとともに、レバー部材4に対して、第1ばね部19によりオープナアーム28を介して、閉方向の付勢力が働くようになる。
この付勢力に抗して電動モータ9をさらに回転させることにより、スロットルバルブ3をデフォルト開位置よりも全開位置側の所定位置まで回転させることができる。
逆に、該所定位置からスロットルバルブ3をデフォルト開位置よりも全閉位置側の所定位置まで回転させる場合には、電動モータ9の駆動力と第1ばね部19の付勢力によってレバー部材4が閉方向に回転するように電動モータ9を制御する。すなわち、ばね連結部22の第2当接部29がレバー部材4のオープナアーム28を押す力と、レバー部材4に伝達される電動モータ9からの駆動力に基づいて、レバー部材4が閉方向に回転する。
この回転が進行すると、ばね連結部22の第1当接部24がストッパ23に当接する。このとき、この当接によりストッパ23の内部に発生する応力が、第1当接部24の第1応力緩和面25により緩和される。また、この当接により、第1ばね部19の付勢力がレバー部材4に付与されなくなる。
さらに電動モータ9がレバー部材4を回転させると、レバー部材4のオープナアーム28がばね連結部22から離れるととともに、第2ばね部21の開方向の付勢力がレバー部材4に働くようになる。この付勢力に抗して電動モータ9をさらに回転させることにより、スロットルバルブ3をデフォルト開位置よりも全閉位置側の所定位置に位置付けることができる。
この間、スロットルバルブ3がデフォルト開位置よりも全閉位置側に位置するときに電動モータ9が制御不能になった場合には、第1ばね部19の付勢力によりレバー部材4が閉方向に回転する。そして、ばね連結部22の第1当接部24がストッパ23に当接すると、該付勢力がレバー部材4に負荷されなくなるので、スロットルバルブ3がデフォルト開位置に位置付けられる。
一方、スロットルバルブ3がデフォルト開位置よりも全閉位置側に位置するときに電動モータ9が制御不能になった場合には、第2ばね部21の付勢力によりレバー部材4が開方向に回転する。そして、レバー部材4のオープナアーム28がばね連結部22の第2当接部29に当接すると、該付勢力がレバー部材4に負荷されなくなるので、スロットルバルブ3がデフォルト開位置に位置付けられる。
したがって、スロットルバルブ3がどのような開閉位置にあるときでも、電動モータ9がその故障や制御装置の故障などによって制御不能となった場合には、スロットルバルブ3はデフォルト開位置に位置付けられる。これにより、電動モータ9が制御不能となった場合でも、吸気制御装置1を有する内燃機関が直ちに停止することはないので、該内燃機関を有する車両を退避させる程度の走行が確保される。
以上のように、本実施形態によれば、ばね連結部22の第1当接部24が本体のケース8のストッパ23に当接するとき、第1応力緩和面25を介して当接するので、その際にストッパ23の内部に発生する応力を緩和することができる。
すなわち、捩りばねが応力緩和面を有しない従来のものである場合には、図4Aに示すように、ストッパ23と当接するばね連結部の第1当接部24bは、円筒形状を有する。このため、第1当接部24bが樹脂製のストッパ23に当接するとき、ストッパ23において、その内部に曲げ応力Mが生じ、かつ当接する側と反対側の面に沿って引張応力Tが生じる。
このため、これらの応力の発生が、スロットルバルブ3の開閉駆動に応じて繰り返されると、ストッパ23が損壊するおそれがある。したがって、ストッパを強度の高い樹脂によって形成するか、又はストッパの厚みを増やすことで引張応力Tを低減するなどの対策の必要があるが、レイアウト性や廉価の観点から何れの策も困難を伴う。
この点、第1応力緩和面25が平面状の第1応力緩和面25aである場合には、図4Bに示すように、上記の曲げ応力Mや引張応力Tが緩和される。このため、ストッパ23が樹脂で形成されている場合でもストッパ23を損壊させることなく、ストッパ23の機能を維持することができる。これにより、本体のストッパ23を有する部分を、支障なく樹脂で構成し、吸気制御装置のコストダウン及び設計自由度の向上を図ることができる。
なお、この場合には、第1当接部24との当接による面圧を受ける第1応力緩和面25aと、この面圧を受けない第1応力緩和面25aの外側部分とにそれぞれ対応するストッパ23の部分の間に、せん断応力Sが生じ易い。
第1応力緩和面25が、図4Cに示すように、平均曲率が大きい周縁部26及び平均曲率が小さい主当接部27を有する曲面状の第1応力緩和面25bである場合には、第1当接部24との当接により受ける面圧は、主当接部27では、周縁部26に近いほど小さい。このため、面圧を受ける主当接部27の周縁部26から遠い部分と主当接部27の周縁部26に近い側の面圧を受けない部分とにそれぞれ対応するストッパ23の各部分間に働くせん断力は上記の図4Bのせん断応力Sに比べてかなり小さい。
また、衝撃荷重を伴う当接の瞬間や、ストッパ23の当接面の樹脂にクリープが生じた場合には、第1当接部24はストッパ23に沈み込むように当接する。このとき、かかる当接により周縁部26がストッパ23に当接しても、周縁部26は曲面形状であるため、ストッパ23の周縁部26に当接する箇所の内部に働く応力を低減することができる。
したがって、樹脂で形成されているストッパ23の損壊をより確実に防止し、ストッパ23の機能をより確実に維持することができる。
また、第1応力緩和面25が、図4Cに示すような周縁部26及び主当接部27を有する第1応力緩和面25bである場合には、第1当接部24とストッパ23とが当接する方向にプレスする潰し加工によって、容易に第1応力緩和面25bを形成することができる。
また、ばね連結部22の第2当接部29が、第1当接部24の第1応力緩和面25と同様の表面形状を有する第2応力緩和面30を有することにより、第2当接部29がレバー部材4のオープナアーム28に当接する際の応力も同様に緩和することができる。この場合、第1当接部24と第2当接部29とが連続しており、第2応力緩和面30が図4Cの第1応力緩和面25bと同様のものである場合には、潰し加工によって第1応力緩和面25及び第2応力緩和面30を同時に形成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、電動モータ9を樹脂製のケース8で保持する代わりに、金属製のボディ7で保持するようにしてもよい。
1…吸気制御装置、2…吸気通路、3…スロットルバルブ、4…レバー部材、5…駆動機構、6…捩りばね、7…ボディ、8…ケース、9…電動モータ、10…ギア機構、11…出力軸、12…ピニオンギア、13…大径ギア、14…小径ギア、15…バルブギア、16…回転規制ピン、17…突当て部、18…一端、19…第1ばね部、20…一端、21…第2ばね部、22…ばね連結部、23…ストッパ、24…第1当接部、25、25a、25b…第1応力緩和面、26…周縁部、27…主当接部、28…オープナアーム、29…第2当接部、30…第2応力緩和面。

Claims (2)

  1. 吸気通路に設けられたスロットルバルブと、該スロットルバルブと一体的に回転するレバー部材と、該レバー部材を回転させて該スロットルバルブを開閉駆動する駆動機構とを備える吸気制御装置に設けられ、該スロットルバルブの開閉駆動に応じて該レバー部材に対し、該スロットルバルブが閉じる閉方向又は開く開方向の付勢力を付与する捩りばねであって、
    前記吸気制御装置の本体に一端が固定され、前記スロットルバルブが該本体に設けられたストッパで規定されるデフォルト開位置よりも全開位置側に駆動される場合に前記レバー部材に閉方向の付勢力を付与する第1ばね部と、
    前記第1ばね部とは逆巻きで、前記レバー部材に一端が固定され、前記スロットルバルブが前記デフォルト開位置よりも全閉位置側に駆動される場合に前記レバー部材に開方向の付勢力を付与する第2ばね部と、
    前記第1ばね部及び前記第2ばね部の他端同士を連結するばね連結部とを備え、
    前記ばね連結部は、
    前記スロットルバルブが前記デフォルト開位置よりも閉方向に駆動される場合に前記ストッパに当接する第1当接部を備え、
    前記第1当接部は、前記ストッパに当接する際に該ストッパの内部に発生する応力を緩和する表面形状を有する応力緩和面を備え
    前記応力緩和面は、平均曲率が比較的大きい曲面で形成された周縁部と、該周縁部の内側の該周縁部よりも平均曲率が小さい曲面で形成された主当接部とで構成され、
    前記第1ばね部、前記第2ばね部及び前記ばね連結部は、1本の鋼線材で形成され、
    前記ばね連結部は、両端が該第1ばね部及び該第2ばね部に接続したU字状の形状を有し、
    前記U字状の形状は、そのU字を含む面が、前記第1当接部と前記ストッパとが当接する方向に垂直であり、
    前記応力緩和面は、該ばね連結部のU字状の形状を有する部分を、前記第1当接部と前記ストッパとが当接する方向にプレスする潰し加工により形成されることを特徴とする吸気制御装置用捩りばね。
  2. 前記ばね連結部は、前記スロットルバルブが前記デフォルト開位置よりも開方向に駆動される場合に前記レバー部材に固定されたオープナアームに当接する第2当接部を備え、
    前記第2当接部は、前記第1当接部の応力緩和面と同様の表面形状を有する応力緩和面を有することを特徴とする請求項1に記載の吸気制御装置用捩りばね。
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Citations (6)

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