JP5138243B2 - アクチュエータ及び回転装置 - Google Patents

アクチュエータ及び回転装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5138243B2
JP5138243B2 JP2007068768A JP2007068768A JP5138243B2 JP 5138243 B2 JP5138243 B2 JP 5138243B2 JP 2007068768 A JP2007068768 A JP 2007068768A JP 2007068768 A JP2007068768 A JP 2007068768A JP 5138243 B2 JP5138243 B2 JP 5138243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
output
housing
rotary actuator
external gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007068768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008236829A (ja
Inventor
秀文 阿部
英喜 佐々木
俊郎 真弓
栄伸 松本
和幸 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP2007068768A priority Critical patent/JP5138243B2/ja
Priority to US12/076,209 priority patent/US7772731B2/en
Publication of JP2008236829A publication Critical patent/JP2008236829A/ja
Priority to US12/731,375 priority patent/US8138645B2/en
Priority to US12/731,368 priority patent/US8004134B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5138243B2 publication Critical patent/JP5138243B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電動機を備えた回転式アクチュエータ及びこれを用いた回転装置に関する。
回転式アクチュエータの従来技術として特許文献1に示されたものがある。
この回転式アクチュエータは、同期電動機と、この同期電動機のロータ軸(第1軸)に接続された内接噛合遊星歯車減速機とを一つのハウジング内に収納した構成とされ、その内接噛合遊星歯車減速機は、前記ロータ軸の途中位置に設けられた偏心軸部を介して偏心回転可能な状態で取り付けられた外歯歯車と、この外歯歯車が内接噛合する内歯歯車と、前記外歯歯車の自転成分のみを伝達する伝達手段を介して連結された第2軸とを備えた構成とされている。この場合、第2軸は、一部が筒状に形成され、自身はハウジングにメタルベアリングを介して回転自在に支持されるとともに、内部に軸受けを介して前記ロータ軸を回転自在に支持した二重の軸受け構造となっている。
特開2004−52928号公報
このような従来の回転式アクチュエータであると、前記ロータ軸、偏心軸部、第2軸の三つの軸部が配置されていることから、これら軸部を支持する軸受けが、ロータ軸の両端部にそれぞれ1個ずつ、偏心軸部に1個、第2軸に1個の合計4個必要となり、出力側の軸受けも2個必要とすると、合計6個の軸受けが必要になり、部品点数が多くなるという問題がある。
また、その第2軸は、二重の軸受け構造となっており、その内部に電動機のロータ軸が支持されることから、このロータ軸の同軸精度が劣り、振れが生じ易い。このため、電動機のロータとステータとのエアギャップを広く確保しておく必要があり、電動機の性能、効率が低下する傾向にある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、部品点数を削減するとともに、電動機のロータ軸に対する同軸精度を高め、その性能、効率を向上させることを目的とする。
本発明の回転式アクチュエータは、電動機のロータ軸がハウジング内に回転自在に支持されるとともに、該ロータ軸の一端部がハウジングの壁を貫通して外表面に突出し、その突出端部に偏心軸部が設けられ、該偏心軸部に軸受けを介して回転自在に外歯ギヤが支持され、前記ハウジングの外表面に、前記外歯ギヤに噛み合う内歯ギヤが固定され、前記外歯ギヤに、外部の出力軸に回転力を伝えるための伝達部が設けられていることを特徴とする。
すなわち、この回転式アクチュエータは、その軸部が電動機のロータ軸と偏心軸部との2個のみであり、このため、これら軸部を支持する軸受けも、ロータ軸の両端部にそれぞれ1個、偏心軸部に1個の合計3個で済むことになる。また、前記従来技術のようにロータ軸に対して二重軸受け構造とすることなく、その両端部を高精度に支持し得るので、電動機の同軸精度が高められ、エアギャップも小さくすることができる。
さらに、ハウジング内に電動機を配置し、ハウジングの外表面に外歯ギヤと内歯ギヤとからなる減速機を配置した構造であるから、これら電動機と減速機との間をハウジングの壁により区画でき、減速機に潤滑油を使用する場合等でも電動機はシールした状態に保持することが可能である。
この場合、前記ハウジングは、前記偏心軸部が設けられる側とは反対側が着脱可能なカバーにより閉塞されているとともに、該カバーの内表面に、前記ロータ軸の他端部を回転自在に支持する軸受けを着脱可能に保持する凹部が形成されている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、カバーを外すとハウジング内が開放状態となるので、電動機のメンテナンス等を行うことが容易になる。
また、回転装置は、この回転式アクチュエータと、該回転式アクチュエータによって駆動される前記出力軸を有する出力機構とを備え、前記出力機構は、前記出力軸が出力側ハウジング内に回転自在に支持されるとともに、該出力軸の一端部が出力側ハウジングの壁を貫通して外表面に突出し、その突出端部に、前記外歯ギヤの伝達部に着脱可能に連結されることにより外歯ギヤの自転成分の伝達を受ける出力側伝達部が設けられていることを特徴とする。
この回転装置の構成とすることにより、全体として出力軸が1個加わった合計3個の軸部からなり、その軸受けも出力軸用に2個付加しても合計5個で済むことになる。
本発明によれば、軸部が少なくなることから、これらを支持する軸受けの数も少なくなり、部品点数を削減して構造の簡略化を図ることができ、また、従来例のような二重軸受け構造もないので、各軸部を高精度に支持することができ、電動機内のエアギャップを小さくし得て、高性能、高効率のアクチュエータとすることができる。
以下、本発明の回転式アクチュエータ及び回転装置の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1から図10は本発明の一実施形態を示しており、この実施形態の回転装置1は、図9及び図10にその全体を示すように、エンジンの吸気量を調整するためのスロットルバルブ装置であり、回転式アクチュエータ2と、スロットルバルブの弁軸となる出力軸3(図2等参照)を有する出力機構4とから構成されている。
(回転式アクチュエータ)
前記回転式アクチュエータ2は、図1及び図3に示すように、ハウジング11内に電動機12が収納されるとともに、該電動機12のロータ軸13の一端部がハウジング11の壁(後述する平板部14)を貫通してハウジング11の外表面に突出しており、その突出端部13aに外歯ギヤ15と内歯ギヤ16とからなる減速機17が設けられた構成とされている。
前記電動機12は、この例の場合は表面磁石形のブラシレスモータとされており、ロータ18の外周面に複数の磁石19がN極、S極の各磁極を周方向に沿って交互に並べて固定されている。また、このロータ18の回りを囲むようにステータ20が設けられている。このステータ20は、リング状のステータコア21の内周部に、コイル22を巻き付けた複数のステータティース23がロータ18の磁石19と対峙するように半径内方に向けて形成されている。図示例の場合、図3、図5、図6に示すように、磁石19はロータ18の外周面に8個設けられ、ステータティース23はロータ18の外周面に向けて9極形成されている。
前記ハウジング11は、ハウジング本体31と、その一方の面に組み合わせられる表側枠体32と、他方の面に組み合わせられるカバー33との3個の部材を重ね合わせて組み立てた構成とされている。
ハウジング本体31は、さらに、電動機12のステータコア21を射出成形によりインサート成形した合成樹脂製のモールド枠部34と、このモールド枠部34に連結される合成樹脂製のブラケット部材35とから構成されている。
モールド枠部34は、リング状に構成したステータコア21の軸方向の両端を開放状態としてその周囲を囲むように保持しているステータ保持部34aと、そのステータコア21に巻き付けられるコイル22等を外部に電気的に接続可能なコネクタ部34bとが一体に形成されるとともに、これらステータ保持部34aとコネクタ部34bとの間に、ステータコア21の軸方向と平行に貫通する基板収納スロット36が形成された構成とされている。
そして、この基板収納スロット36内に、ステータコア21のステータティース23に巻き付けられたコイル22の巻線が接続される複数のモータ駆動用リード37と、コネクタ部34bに配置されている複数のコネクタリード38とのそれぞれの一端部が引き出されている。これらモータ駆動用リード37とコネクタリード38とは、基板収納スロット36内でステータコア21の軸方向と平行になるようにかつ後方(カバー33が取り付けられている方向、図1では右方向)に向けて屈曲されていることにより、これらリード37,38の一端の端子部37a,38aがそれぞれ列をなすように並べられているとともに、相互の端子部37a,38aの列が平行に配置され、両端子部37a,38aの列の間に若干の隙間が形成された状態とされている。そして、これら端子部37a,38aの列の隙間に、基板39に一体の基板側リード40の列が配置されるようになっている。
なお、モータ駆動用リード37の他端の端子部37bは、図3に示すように、ステータコア21の各ステータティース23の付近に配置され、該ステータティース23に巻き付けたコイル22の巻線がからげられるようになっており、一方、コネクタリード38の他端の端子部38bは、前記コネクタ部34bにステータコア21の軸方向と直交する方向に向けて形成されたコネクタ嵌合凹部41内に配置されている。
前記基板39は、電動機12の駆動を制御する電子部品等を搭載したものであり、基板収納スロット36の両内側面に形成されているガイド溝42に両側部が保持されるとともに、先端部に前記基板側リード40が面方向に複数並べて固着され、これら基板側リード40の先端部が基板39から面方向に突出している。そして、基板収納スロット36のガイド溝42に基板39が保持されることにより、モールド枠部34の両リード37,38の端子部37a,38aの列の間に基板39の端子40の列が挿入されて、これら端子部37a,38a及び基板側端子40がはんだにより接続状態に固着され、この固着状態で基板39はステータコア21の軸方向に平行に保持されるようになっている。
また、前記表側枠体32はアルミニウム等の金属からなり、モールド枠部34の外形と同じ外形の外側枠部51の内側に、短尺の筒体からなるボス部52が、これらの間を連結する平板部14によって一体に形成された構成とされている。このボス部52は、表側枠体32をモールド枠部34に重ねたときに、そのステータコア21と同じ軸心上に配置され、電動機12のロータ軸13を回転自在に支持する軸受け53が内部に固定されている。また、前記平板部14は、モールド枠部34の基板挿入スロット36に対応する位置が切り欠かれており、該モールド枠部34に保持した基板39の後端部を配置可能な窓部54が形成されている。
この表側枠体32と前記モールド枠部34とは、これらに圧入される基準ピン55(図3参照)によって高精度に位置決めされて一体化されることにより、モールド枠部34のステータコア21と表側枠体32のボス部52内の軸受け53とが同軸上に配置されるようになっている。
そして、両者の連結状態において基板39の後端部が表側枠体32の窓部54から露出しており、その露出部分を覆うように前記窓部54内に前記ブラケット部35が取り付けられ、前記モールド枠部34に組み合わされて固定される。このブラケット部35は、基板39の後端部を覆うとともに、ホール素子等からなるモータ極検出センサ56と出力軸角度検出センサ57とが一体に固着されている。
モータ極検出センサ56は、ブラケット部35を表側枠体32の窓部54からモールド枠部34に連結した状態のときに、モールド枠部34のステータコア21内に配置されるロータ18の磁石19と該ロータ18の軸方向に対向するように配置され、ロータ18の回転に伴って移動する磁石19からの磁束変化を検出することにより磁石19の回転方向位置を検出するものであり、3個のモータ極検出センサ56(図7に56A〜56Cで示す)が周方向に間隔をおいて固定されている。
一方、出力軸角度検出センサ57は、ブラケット部35を表側枠体32の窓部54からモールド枠部34に取り付けた状態のときに、表側枠体32の外表面上における後述の角度センサ用ヨーク58の上に配置されるようになっている。そして、これらセンサ56,57に接続状態のセンサ用リード59,60がブラケット部35に一部を埋設した状態に固定され、その端部が前記基板39に電気的に接続されている。
また、表側枠体32のボス部52には、内歯ギヤ16が一体に固定されている。この内歯ギヤ16は、全体として筒状に形成されるとともに、その筒状部16aの長さの半分の内周部に内歯16bが形成され、残りの半分に前記ボス部52が圧入されており、筒状部16aの外周部には、前記表側枠体32の平板部14から突出した2本のピン65が係合する溝66が形成され、該溝66にピン65が係合することにより回り止めされている。このように筒状部16aの長さの半分を圧入し、残りの半分に内歯16bを形成したことにより、圧入による応力が内歯16bに影響しないようにされている。
また、この内歯ギヤ16の外側には、リング状の角度センサ用ヨーク58が嵌合状態に固着されており、この角度センサ用ヨーク58の周方向の一箇所の上に前記出力軸角度検出センサ57が重なるように配置されている。
一方、ロータ軸13の先端部は、表側枠体32のボス部52内の軸受け53により回転自在に支持されるとともに、該ボス部52の外表面から突出しており、その突出端部は、ロータ軸13の回転中心に対して偏心した偏心軸部13aとされている。そして、この偏心軸部13aは、前記内歯ギヤ16の内側に配置されており、この内歯ギヤ16に噛み合う外歯ギヤ15が偏心軸部13aに軸受け67を介して回転自在に支持されている。このような両ギヤ15,16の噛み合い構造により前記減速機17が構成され、外歯ギヤ15はロータ軸13の軸心を中心として内歯ギヤ16の周方向に公転しながら自転させられるようになっており、その自転成分が、ロータ軸13の回転に対して減速されているものである。
また、外歯ギヤ15の外表面にはロータ軸13に平行な連結ピン68が周方向に間隔をおいて複数設けられ、これら連結ピン68の先端部は表側枠体32の外部取付面となる外側表面32aから外側に突出している。
なお、前記カバー33は、ハウジング本体31の表側枠体32とは反対側に取り付けられ、基板39における端子部37a,38aと基板側端子40との接続箇所及びステータコア21等を覆うとともに、中央部に凹部69が形成され、該凹部69に、ロータ軸13の端部を回転自在に支持する軸受け70が嵌合される構成である。
(出力機構)
一方、前記出力機構4は、図示例ではバタフライ形のスロットルバルブであり、図2及び図4に示すように、スロットルボディ81内を横断するように配置された出力軸(弁軸)3の両端部がスロットルボディ81の壁に軸受け82を介して回転自在に支持され、この出力軸3に板状の弁体83が固定されている。この場合、出力軸3には、その長さ方向に沿うスリット84が形成されており、前記弁体83は、このスリット84内に挿入された状態で、中央部がねじ85により固定されている。また、スロットルボディ81の側部には外部に開放状態のケース部86が一体に形成され、該ケース部86の外部取付面となる外側表面86aに前記回転式アクチュエータ2の表側枠体32の外側表面32aが突き合わせられ、ねじ止めにより固定されるようになっている。
そして、このケース部86内に前記出力軸3の一端部が突出しているとともに、該出力軸3の先端に、前記外歯ギヤ15の各連結ピン68が挿入可能な孔87を有する円板状のプレート88が直角に固定されており、ケース部86に回転式アクチュエータ2の表側枠体32を取り付けたときにプレート88の孔87内に外歯ギヤ15の連結ピン68が挿入状態に連結される構成とされている。このプレート88の孔87は、前記連結ピン68の外径よりも大きい内径に形成されていることにより、偏心軸部13aの偏心運動(外歯ギヤ15の公転運動)を吸収して外歯ギヤ15の自転成分のみが伝達されるようになっている。すなわち、外歯ギヤ15の連結ピン68と孔87を有するプレート88とが、回転式アクチュエータ2の駆動力を出力機構4に伝えるための伝達部とされ、これら両伝達部が組み合わされることにより伝達手段89が構成される。
また、この出力機構4のケース部86の内壁と出力軸3との間には、出力軸3を弁体83の閉止方向に付勢するコイルスプリングからなるリターンスプリング91が設けられている。このリターンスプリング91は、出力軸3の長さ方向に間隔をあけて配置された一組の保持部材92,93に両端部が保持されている。これら保持部材92,93は、ともに円盤状に形成されるとともに、それぞれ半径方向外方に向けた突出部92a,93aが形成され、ケース部86の内壁には、突出部92a,93aを当接してリターンスプリング91の復元位置を規制するストッパ部94,95が形成されている。
また、両保持部材92,93の間には、出力軸3に固定状態のアーム部材96が配置されるとともに、該アーム部材96には、各保持部材92,93の円弧溝97,98(図4には一方の保持部材93についてのみ円弧溝98を示している)にそれぞれ係合する突出片96a,96bが形成されており、各突出片96a,96bが保持部材92,93の円弧溝97,98内に配置されるように、これら保持部材92,93間にアーム部材96が組み込まれている。
この場合、両保持部材92,93は出力軸3に回転自在に挿通されているが、出力軸3の先端部は角形断面のキー部3aとして形成され、この出力軸3を挿通している前記プレート88及びアーム部材96の穴88a,96cも角形に形成され、この穴88a,96cにキー部3aが嵌合することにより、これら出力軸3、プレート88、アーム部材96は一体に固定されている。
そして、各保持部材92,93は、前記突出部92a,93aがストッパ94,95に当接している状態から、円弧溝97,98の角度範囲内で出力軸3と各保持部材92,93との相対回転が許容され、該円弧溝97,98の終端部をアーム部材96の突出片96a,96bが係止することにより一体回転させられる構成とされている。
図2及び図4の例では、出力軸3の先端側の保持部材92は、弁体83の閉止状態においては、リターンスプリング91の付勢力によって突出部92aがストッパ94に当接しており、弁体83を開く方向に回転駆動されると、リターンスプリング91の付勢力に抗してアーム部材96が保持部材92を係止しながら回転するようになっている。一方、他方の保持部材93は、弁体83の閉止状態においても開放状態においても、リターンスプリング91の付勢力によって突出部93aがストッパ95に当接した状態に維持される。なお、弁体83の閉止状態は、弁体83がスロットルボディ81の流路81aを完全に閉止しているのではなく、わずかな隙間を有しており、その完全な閉止状態における保持部材93の回転位置を規制する突出部93cとストッパ99とが別に設けられている。各ストッパ94,95,99はねじ部材によって構成されていることにより、その位置を微調整することができるようになっている。
そして、回転式アクチュエータ2によって出力軸13を回転駆動すると、該出力軸13に一体のアーム部材96が保持部材92を係止しながらストッパ部94から突出部92aを離間させる方向に回転し、駆動力を解放すると、リターンスプリング91の付勢力によって突出部92aがストッパ部94に当接する位置まで復帰させられるようになっている。
なお、図2及び図4中の符号100はキー部3aを挿通して保持部材93を回転自在としているカラーを示している。
また、前記プレート88の外周部には、前記回転式アクチュエータ2のリング状の角度センサ用ヨーク58と同じ径の円弧状磁石101が周方向に沿って固着され、出力機構4に回転式アクチュエータ2を組み込んだときに、円弧状磁石101が、角度センサ用ヨーク58に対向して配置されるようになっている。この円弧状磁石101は、周方向の中央部が最も厚く形成されていることにより、プレート88の表面から最も高く突出した隆起部101aが形成されており、その隆起部101aから周方向に漸次厚さが薄くなるように形成されている。そして、この出力機構4のケース部86に回転式アクチュエータ2の表側枠体32を組み合わせたときに、角度センサ用ヨーク58の上に配置されている出力軸角度検出センサ57が、角度センサ用ヨーク58と円弧状磁石101との間に介在され、円弧状磁石101の回動に伴う磁束変化から出力軸角度を検出することができるようになっている。
このように構成された回転装置1は、回転式アクチュエータ2の電動機12を駆動状態とすると、そのロータ軸13の回転に伴い、該ロータ軸13の端部の偏心軸部13aが偏心回転することにより、内歯ギヤ16に噛み合っている外歯ギヤ15が内歯ギヤ16に沿って公転しながら自転することになる。そして、この外歯ギヤ15から突出している連結ピン68が出力機構4のプレート88の孔87に係合しているため、このプレート88に外歯ギヤ15の回転力が伝達されることになるが、このプレート88の孔87と外歯ギヤ15の連結ピン68との間に隙間があることから、この隙間内で外歯ギヤ15の公転成分が吸収され、自転成分のみがプレート88に伝達することになる。この場合、外歯ギヤ15と内歯ギヤ16とからなる減速機17の機能により、電動機12の回転力が減速されてプレート88に伝わり、該プレート88に連結されている出力軸3を回動して弁体83を開閉することができるのである。
そして、この弁の開閉駆動に際して、モータ極検出センサ56の検出結果に基づき、ロータ18の位置に応じてモータ制御されるとともに、出力軸角度検出センサ57の検出結果に基づきフィードバック制御しながら、弁体83を適切に開閉するのである。
このような構造の回転装置1としたことにより、回転式アクチュエータ2においては、軸部がロータ軸13とこれに一体の偏心軸部13aとの2個のみとなり、したがって、これら軸部13,13aを受ける軸受けも、表側枠体51のボス部52内に配置される軸受け53の2個の軸受け、及びロータ軸13の回転を支持するために、カバー33の凹部69内に配置される軸受け70と、このロータ軸13の先端の偏心軸部13aに設けられた外歯ギヤ15を支持する軸受け67との合計3個で済むことになる。
一方、出力機構4においては、軸部は出力軸(弁軸)3の1個であり、これを支持する軸受け82が2個となる。したがって、回転装置1全体としては、軸部(12,13a,3)が3個で、軸受け(53,70,67,82,82)が5個となり、従来例の構造に比べて、軸部、軸受けともそれぞれ1個ずつ削減することができる。
この構造を従来例の場合と比較して模式的に図示したのが図11である。この図11の(A)が本実施形態の場合で、(B)が従来例の場合を示している。
(B)の従来例の場合は、ハウジング121内にモータ122のロータ軸123、減速機124の外歯ギヤ125を支持する偏心軸126、内歯ギヤ127との噛み合いにより偏心軸126の公転が連結ピン128を介して伝えられる第二軸129の計3個の軸部が設けられるとともに、ロータ軸123がハウジング121に固定の軸受け130と第二軸129内の軸受け131とに支持され、外歯ギヤ125は偏心軸126に対して軸受け132によって回転自在に支持され、第二軸129はハウジング121に軸受け133を介して回転自在に支持されている。また、出力機構側は、出力軸134が一対の軸受け135によって回転自在に支持されている。つまり、この従来例の場合は、軸部がロータ軸123、偏心軸126、第二軸129、出力軸134の4個、これらを支持する軸受けが符号130,131,132,133,135,135で示す6個必要であったのに対して、(A)の本実施形態の場合は軸部が3個、軸受けが5個となっており、部品点数が削減されているのが理解できる。
しかも、従来例の場合は、二重構造の軸部129があったことから、ロータ軸123が二重の軸受け構造とされていたが、本実施形態の場合は、ロータ軸13の両端部がそれぞれ単独の軸受け53,70により確実にハウジング11に支持されており、このため、ロータ軸13の軸心が高精度に位置決めされ、回転時に心振れ等が生じることがない。これを逆に言えば、電動機12としてのロータ18とステータ20との間のエアギャップが小さいものの使用が可能になり、高性能、高効率の電動機を適用することができる
すなわち、この回転装置1は、外歯ギヤ15の連結ピン68までの構成部品を回転式アクチュエータ2に組み込み、一方、この連結ピン68に係合するプレート88以降の構成部品を出力機構4に組み込んで、これら連結ピン68とプレート88との間で両者を分離可能な構造としたことにより、部品点数の削減と高性能、高効率化の両方を達成することができるものである。
また、回転式アクチュエータ2におけるハウジング11をハウジング本体31、表側枠体32、カバー33の3個の要素から構成し、その表側枠体32の平板部14の外表面側に外歯ギヤ15と内歯ギヤ16とからなる減速機17を配置し、その平板部14の反対側の内表面側に電動機12を配置しているから、これら減速機17と電動機12とが平板部14により区画された状態となる。この場合、この平板部14の中央ボス部52に固定されているロータ軸13の軸受け53は、シール機構付の構造にすることができ、減速機17に潤滑油を使用する場合でも、電動機12側への油の影響を阻止した状態に保持することができ、高負荷の場合でも耐久性、信頼性を向上させることができる。
なお、本発明の回転式アクチュエータ及びこれを適用した回転装置は、前記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能であり、例えば、前記実施形態では外歯ギヤにピンを設けて、出力機構のプレートに孔を形成したが、逆に外歯ギヤに孔を設けて、プレートにピンを突出形成してもよい。
また、前記実施形態の例では、本発明の回転装置をスロットルバルブ装置に適用した例を示したが、図12に示す可変吸気バルブ装置に適用することも可能である。
この回転装置141の場合、その主吸気管路142と副吸気管路143とを切り換える管路切換えバルブが出力機構144とされ、その出力軸145に複数の弁体146が固定され、この出力軸145を駆動する機構として回転式アクチュエータ2が適用される。この回転式アクチュエータ2としては前記一実施形態のものと同一構造のものが使用され、出力機構144は、その出力軸145に弁体146が複数連続して設けられている点以外は、前記一実施形態と同一構造のものが使用される。
本発明の回転式アクチュエータの一実施形態を示す縦断面図である。 図1の回転式アクチュエータによって駆動される出力機構の一実施形態としてスロットルボディを示す縦断面図である。 図1の回転式アクチュエータの分解斜視図である。 図2の出力機構の分解斜視図である。 図1の回転式アクチュエータのカバーを開けた状態を示す斜視図である。 図1の回転式アクチュエータにおけるハウジングを示す斜視図である。 図1の回転式アクチュエータにおけるブラケットと基板を組み込んだ状態を示す斜視図である。 図7に示す状態を反対側から見た斜視図である。 本発明の回転式アクチュエータ及び出力機構からなる回転装置の一実施形態として、回転式アクチュエータと出力機構とを分離して示す斜視図である。 図9に示す状態を異なる方向から見た斜視図である。 本実施形態の回転装置と従来例の回転装置とをモデル化して示した断面図であり、(A)が本実施形態の場合で、(B)が従来例の場合を示している 図1の回転式アクチュエータを適用した回転装置の他の実施形態として可変吸気装置の管路切換えバルブの駆動装置として適用した例を示す斜視図である。
符号の説明
1…回転装置、2…回転式アクチュエータ、3…出力軸、4…出力機構、11…ハウジング、12…電動機、13…ロータ軸、14…平板部、15…外歯ギヤ、16…内歯ギヤ、17…減速機、18…ロータ、19…磁石、20…ステータ、21…ステータコア、22…コイル、23…ステータティース、31…ハウジング本体、32…表側枠体、33…カバー、34…モールド枠部、35…ブラケット部、36…基板収納スロット、37…モータ駆動用リード、38…コネクタリード、39…基板、40…基板側端子、41…コネクタ嵌合凹部、42…ガイド溝、51…外側枠体、52…ボス部、53…軸受け、54…窓部、55…基準ピン、56,56A〜56C…モータ極検出センサ、57…出力軸角度検出センサ、58…角度センサ用ヨーク、59,60…センサ用リード、65…ピン、66…溝、67…軸受け、68…連結ピン(伝達部)、69…凹部、70…軸受け、81…スロットルボディ、82…軸受け、83…弁体、84…スリット、85…ねじ、86…ケース部、87…孔、88…プレート(伝達部)、89…伝達手段、91…リターンスプリング、92,93…保持部材、94,95,99…ストッパ、96…アーム部材、97,98…円弧溝、100…カラー、101…円弧状磁石、141…回転装置、144…出力機構、145…出力軸

Claims (3)

  1. 電動機のロータ軸がハウジング内に回転自在に支持されるとともに、
    該ロータ軸の一端部がハウジングの壁を貫通して外表面に突出し、
    その突出端部に偏心軸部が設けられ、
    該偏心軸部に第1の軸受けを介して回転自在に外歯ギヤが支持され、
    前記ハウジングの内側に筒体として一体に形成されたボス部の外表面に、前記外歯ギヤに噛み合う内歯ギヤが固定され、
    前記ボス部の内側に、前記ロータ軸を回転自在に支持する第2の軸受けが固定され、
    前記外歯ギヤに、外部の出力軸に回転力を伝えるための伝達部が設けられていることを特徴とする回転式アクチュエータ。
  2. 前記ハウジングは、前記偏心軸部が設けられる側とは反対側が着脱可能なカバーにより閉塞されているとともに、該カバーの内表面に、前記ロータ軸の他端部を回転自在に支持する第3の軸受けを着脱可能に保持する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転式アクチュエータ。
  3. 請求項1又は請求項2記載の回転式アクチュエータと、該回転式アクチュエータによって駆動される前記出力軸を有する出力機構とを備え、
    前記出力機構は、前記出力軸が出力側ハウジング内に回転自在に支持されるとともに、該出力軸の一端部が前記出力側ハウジングの壁を貫通して外表面に突出し、その突出端部に、前記外歯ギヤの前記伝達部に着脱可能に連結されることにより前記外歯ギヤの自転成分の伝達を受ける出力側伝達部が設けられていることを特徴とする回転装置。
JP2007068768A 2007-03-16 2007-03-16 アクチュエータ及び回転装置 Expired - Fee Related JP5138243B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007068768A JP5138243B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 アクチュエータ及び回転装置
US12/076,209 US7772731B2 (en) 2007-03-16 2008-03-14 Electric motor, rotary actuator and rotary apparatus
US12/731,375 US8138645B2 (en) 2007-03-16 2010-03-25 Electric motor, rotary actuator and rotary apparatus
US12/731,368 US8004134B2 (en) 2007-03-16 2010-03-25 Electric motor, rotary actuator and rotary apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007068768A JP5138243B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 アクチュエータ及び回転装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008236829A JP2008236829A (ja) 2008-10-02
JP5138243B2 true JP5138243B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=39908951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007068768A Expired - Fee Related JP5138243B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 アクチュエータ及び回転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5138243B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101000847B1 (ko) 2010-11-08 2010-12-13 이율기 원격 동력전달장치
FR2987187B1 (fr) * 2012-02-16 2014-10-31 Valeo Systemes Thermiques Actionneur, en particulier pour une installation de chauffage, ventilation et/ou climatisation.
JP5649680B2 (ja) * 2013-03-25 2015-01-07 株式会社ミツバ アクチュエータ
DE102017214774A1 (de) * 2017-08-23 2019-02-28 Brose Fahrzeugteile GmbH & Co. Kommanditgesellschaft, Würzburg Anschlussvorrichtung und Elektromotor
CN113513417B (zh) * 2020-04-10 2023-11-24 本田技研工业株式会社 节气门装置
JP6857273B1 (ja) * 2020-08-18 2021-04-14 太平洋工業株式会社 Icホルダ、電動弁、流体制御装置及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3031896U (ja) * 1996-05-31 1996-12-03 栄之 森 モーターの軸受部構造
JP2002276744A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Sumitomo Heavy Ind Ltd 減速機及びギヤドモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008236829A (ja) 2008-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7772731B2 (en) Electric motor, rotary actuator and rotary apparatus
US6701892B2 (en) Throttle valve control apparatus of internal combustion engine and automobile using the same
US7847447B2 (en) Rotary actuator having electric motor and speed reduction device
JP6686966B2 (ja) 回転式アクチュエータ
JP5138243B2 (ja) アクチュエータ及び回転装置
US7051707B2 (en) Electronically controlled throttle control apparatus
JP7020114B2 (ja) 電動アクチュエータ
US7281445B2 (en) Gear speed reducer
JP2010159828A (ja) 回転式アクチュエータおよびその製造方法
JP4975491B2 (ja) 電動機及び回転式アクチュエータ
JP5274780B2 (ja) 回転式アクチュエータ
WO2016076250A1 (ja) 減速機構付モータ
JP5431521B2 (ja) 回転式アクチュエータ
JP6914443B2 (ja) モータ及びバルブタイミング調整装置
JP5162003B2 (ja) 内燃機関の吸気量制御装置
WO2015083690A1 (ja) コアレスモータ駆動式スロットルバルブ装置
JP2010091009A (ja) 減速機構付モータ
JP7205405B2 (ja) 回転式アクチュエータ
JP2004270518A (ja) 電子制御式スロットル制御装置
JP2010196590A (ja) 吸気用弁駆動ユニット、及び、吸気用弁装置
JP2010048352A (ja) クラッチ機構、クラッチ付減速機、および減速機付モータ
JP2004208418A (ja) 回動用駆動装置及び車両用灯具
WO2016080227A1 (ja) ギア装置
JP2004156788A (ja) 歯車伝達装置
JP2008303886A (ja) 内燃機関のスロットル制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees