JP2004208418A - 回動用駆動装置及び車両用灯具 - Google Patents

回動用駆動装置及び車両用灯具 Download PDF

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Abstract

【課題】回転軸のねじれを抑えて容易に組み立てることができる小型化した回動用駆動装置を提供する。
【解決手段】回動用駆動装置15は、ステッピングモータ22と、駆動ギヤ18等を軸支収容する第1のギヤケース16と第2のギヤケース17を備えている。前記第1のギヤケース16に、駆動ギヤ18が固定されたステッピングモータ22の回転軸31が挿通される回転軸用軸受部32が形成されている。前記ステッピングモータ22を、該ステッピングモータ22に設けられたモータ内軸受部33と前記回転軸用軸受部32とにより前記回転軸31の軸方向を定めて、該回転軸31が回転可能に軸支されるように前記浅底部25の外側面25aに固定した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回動用駆動装置及び車両用灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の進行方向前方には、車両の進行方向を照らすためにランプユニットが設けられている。ランプユニットに備えられたランプケース内には、車両用ランプが収容されている。そして、該車両用ランプを回動させて照射方向を変更し、車両の進行方向を照らすために、回動用駆動装置が該車両用ランプの下部に取り付けられ、ランプケース内に収容されていた。
【0003】
従来、このような車両用ランプの照射方向を回動させる回動用駆動装置には、ブラシレスモータからの駆動力を回動伝達機構を介して出力軸に伝達し、出力軸を回動させることにより、出力軸に固定された車両用ランプを回動させていた(例えば、特許文献1)。
【0004】
この回動用駆動装置は、ブラシレスモータの回転軸をケース体の内側面に形成された一対の軸受けにより軸支し、ブラシレスモータをケース内に軸支収容していた。また、この回動用駆動装置は、ブラシレスモータを使用して車両用ランプの照射方向を所定角度回動するように制御するために、車両用ランプの照射方向を検出する駆動用センサを使用していた。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−160581号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ケース体は、上ハーフと下ハーフとが結合されて形成されている。このため、上ハーフ又は下ハーフの成型精度によっては、上ハーフと下ハーフとを組み付けた際、対となる軸受けの位置がずれることがあり、ブラシレスモータの回転軸を軸受けに挿入することが容易にできなくなった。また、このように軸受けの位置がずれると、回転軸にねじれが生じ、回転軸が回転運動をした際の騒音を発生させる原因となった。
【0007】
また、出力軸の回動角度を制御するための駆動用センサを収容するスペースを必要とするため、回動用駆動装置の体格が大きくなっていた。特に、回動用駆動装置は車両用ランプの下部に取り付けられているため、軸線方向の幅を大きくするとランプケースと干渉するおそれがある。このため、回動用駆動装置の体格を大きくすると、必然的にランプケースが大きくなり、車両の外観デザインに制約が生じてしまう。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、回転軸のねじれを抑えて容易に組み立てることができる小型化した回動用駆動装置及び車両用灯具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、パルス信号に基づいて回動駆動するステッピングモータにより駆動ギヤ及び中間ギヤを介して出力軸に一体回動可能に取着された出力ギヤが減速回動され、前記中間ギヤ及び前記出力ギヤが第1のギヤケースと第2のギヤケースとで囲まれた空間内に軸支収容された回動用駆動装置において、前記第1のギヤケースに、前記駆動ギヤが固定される前記ステッピングモータの回転軸が挿通され軸支される回転軸用軸受部が形成され、該ステッピングモータに設けられたモータ内軸受部と前記回転軸用軸受部とにより、前記回転軸の軸方向が定められ、該回転軸が回転可能に軸支されるように、前記ステッピングモータが前記第1のギヤケースの外側面に固定された。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記第1のギヤケースは、前記中間ギヤの中心軸が軸支される中間軸用軸受部と、前記出力軸が回動可能に軸支される出力軸用軸受孔と、が備えられた。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記ステッピングモータは、前記回転軸の軸方向に沿って延出された突起部が設けられたモータケースを備え、該モータケースが、第1のギヤケースに形成された取り付け孔に前記突起部が挿入されてかしめ固定され、前記ステッピングモータが前記第1のギヤケースに固定される。
【0012】
請求項4に記載の発明は、前記モータケース内に収容されたステータが第1のギヤケースの外側面に当接され固定された。
請求項5に記載の発明は、前記第1のギヤケースは、底部とその底部の外縁を囲む側壁部とからなり、前記第2のギヤケースは、前記第1のギヤケースの側壁部に固定される平板からなり、前記第1のギヤケースの底部は、前記第2のギヤケースからの距離が異なる浅底部と深底部とからなり、第2のギヤケースからの距離が深底部より短い浅底部の外側面に前記ステッピングモータが固定された。
【0013】
請求項6に記載の発明は、前記出力軸と一体的に回動する出力ギヤと係合し、かつ、第1のギヤケースと係合する弾性部材を備え、該弾性部材が、出力軸の回動する方向と反対方向に弾性力を加える。
【0014】
請求項7に記載の発明は、前記出力軸が前記出力軸用軸受孔に軸支されたとき、前記出力ギヤの内径部に形成された環状の第1の弾性部材収容凹部と第1のギヤケースに形成された環状の第2の弾性部材収容凹部とにより、囲まれた空間に前記弾性部材を収容した。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の回動用駆動装置の出力軸に車両用ランプが固定された。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、第1のギヤケース及び第2のギヤケースの成型精度に関わらず、回転軸用軸受部とモータ内軸受部との相対位置が調整可能となる。このため、ステッピングモータを容易に第1のギヤケースに組み付けることができる。また、回転軸の軸方向を定めてからステッピングモータを固定することが可能となる。さらに、パルス信号によって回転軸の回転角度の制御をすることができるステッピングモータを使用したことにより、駆動センサを必要とせず、そのための収容スペースが無くなり、回動用駆動装置を小型化できる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、第1のギヤケースで、各ギヤの配置を設定することが可能となり、各ギヤの軸間ピッチを正確に定めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、突起部をかしめてステッピングモータを固定することにより、回転軸の軸方向を決めてから第1のギヤケースへステッピングモータを取り付けることが容易になる。また、ステッピングモータを固定するために余分な部品を必要としない。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、ステッピングモータを第1のギヤケースの浅底部の外側面に固定するとき、ステータに浅底部に形成されたリブを直接当接させて固定した。このため、モータケースを閉塞するための部品が必要なくなり、その分の厚さだけ回動用駆動装置の軸方向における体格を小型化する。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、2段底にすることにより、第1のギヤケースの剛性が向上する。また、浅底部の外側面にステッピングモータを固定したことにより、回動用駆動装置の軸方向の長さが短くなる。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、出力軸の停止時におけるバックラッシュが抑制される。
請求項7に記載の発明によれば、出力軸のバックラッシュを抑制するための弾性部材を備えても、第1のギヤケースが大きくならない。
【0020】
請求項8に記載の発明によれば、小型化した回動用駆動装置に車両用ランプを取り付けた。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、車両11の斜視図であり、図2は、ランプユニット12の断面図である。
【0022】
車両11の進行方向前方の先端には、車両用灯具として、一対のランプユニット12が備えられている。図2に示すように、ランプユニット12は、ランプケース13を備えており、該ランプケース13内に車両用ランプ14及び回動用駆動装置15が収容されている。回動用駆動装置15は、その上部に車両用ランプ14が左右に回動可能に取り付けられている。
【0023】
回動用駆動装置15について説明する。
図3は、本実施形態における回動用駆動装置15の各ギヤの軸に沿って切断した断面図である。
【0024】
回動用駆動装置15は、第1のギヤケース16及び第2のギヤケース17を備え、その内部に駆動ギヤ18、第1中間ギヤ19、第2中間ギヤ20及び出力ギヤ21等が収容され、第1のギヤケース16の外部にステッピングモータ22が取着されている。
【0025】
第1のギヤケース16は、略四角形状の底部23と、該底部23の外縁を囲むように、その外縁から該底部23に対して垂直方向に沿って延出形成された側壁部24からなる。また、このように構成された第1のギヤケース16を閉塞するように、略平板状の第2のギヤケース17が側壁部24に取り付けられる。
【0026】
また、第1のギヤケース16の底部23は、2段底になっている。つまり、第1のギヤケース16の底部23は、第2のギヤケース17から底部23までの距離が短い浅底部25と、第2のギヤケース17から底部23までの距離が長い深底部26とから構成されている。
【0027】
ここで、図4に回動用駆動装置15の上面図を示す。浅底部25には、ステッピングモータ22を取り付けるための3つの取り付け孔27が形成されている。
そして、この浅底部25の外側面25aに固定されるステッピングモータ22は、図5に示すような、該取り付け孔27にそれぞれ対応する突起部29aを設けたモータケース29が備えられている。尚、このモータケース29は、図3に示すように、略有底筒状をしており、その内部にステッピングモータ22のステータ30や回転軸31等を収容している。
【0028】
また、浅底部25は、回転軸31が挿入可能な回転軸用軸受部32としての貫通孔32a及び軸受32bが設けられている。この回転軸用軸受部32と、モータケース29の底部に設けられたモータ内軸受部33により、ステッピングモータ22の回転軸31が回転可能に軸支される。即ち、回転軸31の一端が、モータ内軸受部33により回転可能に軸支され、回転軸31の中央部が回転軸用軸受部32により回転可能に軸支される。
【0029】
第1のギヤケース16にステッピングモータ22を固定する際には、まず、ステータ30が浅底部25の外側面25aに突出形成されたリブ34と当接するまで、前記回転軸用軸受部32に回転軸31を挿入し、取り付け孔27にそれぞれの突起部29aを挿入する。次に、回転軸31の軸線方向が回転軸用軸受部32及びモータ内軸受部33と軸ずれを起こさないようにステッピングモータ22の位置を調整する。つまり、回転軸用軸受部32の挿入方向と回転軸31の軸方向が一致し、かつ、モータ内軸受部33への挿入方向と回転軸31の軸方向が一致するように、ステッピングモータ22の位置を調整する。
【0030】
そして、回転軸31にねじれのない位置で、第1のギヤケース16内に突出した突起部29aの先端をかしめることによりステッピングモータ22を固定する。
【0031】
このステッピングモータ22の第1のギヤケース16内に突出した回転軸31の先端には、該回転軸31と一体的に回転する駆動ギヤ18が備えられている。該駆動ギヤ18は、前記第1中間ギヤ19に形成された円盤状の大径ギヤ35と噛合している。該第1中間ギヤ19は、第1支持軸36に挿通され、この第1支持軸36を中心軸として回転可能に軸支されている。該第1支持軸36は、中間軸用軸受部としての第1上側軸受部37及び第1下側軸受部38により、両端が固定されている。そして、該第1上側軸受部37は、浅底部25の内側面25bに形成され、該第1上側軸受部37に対応する第1下側軸受部38は、第2のギヤケース17の内側面に形成されている。
【0032】
また、第1中間ギヤ19は、円盤状の大径ギヤ35と小径ギヤ39とが一体に形成されており、該小径ギヤ39が第2中間ギヤ20に形成された円盤状の大径ギヤ40と噛合している。該第2中間ギヤ20は、第2支持軸41に挿通され、この第2支持軸41を中心軸として回転可能に軸支されている。該第2支持軸41は、中間軸受用軸受部としての第2上側軸受部42及び第2下側軸受部43により、両端が固定されている。そして、該第2上側軸受部42は、前記深底部26の内側面26bに形成され、該第2上側軸受部42に対応する第2下側軸受部43は、第2のギヤケース17の内側面に形成されている。
【0033】
また、第2中間ギヤ20は、円盤状の大径ギヤ40と小径ギヤ44とが一体に形成されており、該小径ギヤ44が円弧状の出力ギヤ部45と噛合している。
ここで、図6に出力ギヤ21の斜視図を示す。
【0034】
出力ギヤ部45は、その両端及び中央部から渡し部46が延出形成されており、該渡し部46は、出力ギヤ21を構成する円盤状の本体部47と一体形成されている。本体部47の第1のギヤケース16に対向する面には、出力軸48が延出形成されている。また、該出力軸48を中心として、第1の弾性部材収容凹部としての環状の下側スプリング受け凹部49が形成されている。さらに、出力ギヤ21の本体部47には、切欠形状の切欠部50が形成されている。該切欠部50は、L字形状をしており、出力軸48が形成された面にその開口部が位置している。
【0035】
出力軸48は、第1のギヤケース16の深底部26に貫通形成された円筒状の軸受孔51に挿通され、その先端部が第1のギヤケース16から突出する。該先端部には、車両用ランプ14が固定される。尚、軸受孔51は、出力軸用軸受孔として機能する。
【0036】
この軸受孔51の外径半径は、前記下側スプリング受け凹部49の外径半径よりも小さく形成されている。また、軸受孔51は、出力軸48が挿通されたときに第1のギヤケース16内に突出した先端が前記下側スプリング受け凹部49の底部と当接するように形成されている。
【0037】
図7に示す深底部26の内側面26bには、軸受孔51を中心とした環状の上側スプリング受け凹部52が形成され、その外径半径は、前記下側スプリング受け凹部49の外径半径と一致するように形成されている。尚、該下側スプリング受け凹部49は、第2の弾性部材収容凹部として機能する。
【0038】
また、該上側スプリング受け凹部52は、その外周面の一箇所から軸受孔51を中心として、径方向に沿って引掛凹部53が形成されている。そして、上側スプリング受け凹部52及び引掛凹部53の外縁には、出力軸48が軸受孔51に挿通されたときに出力ギヤ21の本体部47と当接するリブ54が突出形成されている。
【0039】
そして、出力軸48が軸受孔51に挿通されたとき、出力軸48、上側スプリング受け凹部52及び下側スプリング受け凹部49とで囲まれた、環状の空間が形成される。この空間に出力軸48のバックラッシュを抑制するために、弾性部材としての環状のスプリング55が収容される。
【0040】
このスプリング55の収容方法について説明する。
螺旋状に巻かれたスプリング55は、その両端部55a、55bが径方向外側に突出している。また、片方の端部55bの先端は、周方向に折り曲げられている。
【0041】
まず、スプリング55を収容するには、先端が折り曲げられていない端部55aを前記引掛凹部53に嵌め込みつつ、スプリング55を上側スプリング受け凹部52に挿入する。次に、出力軸48を軸受孔51に挿通して、出力ギヤ21の下側スプリング受け凹部49と上側スプリング受け凹部52により囲まれた空間に前記スプリング55を収容する。また、出力軸48を軸受孔51に挿通する際、L字状の切欠部50にスプリング55の他方の端部55bを開口部に嵌め込むようにする。そして、スプリング55を収容した後に出力ギヤ21を回転させて、端部55bを切欠部50の奥まで嵌め込み、スプリング55と本体部47とを確実に係合させる。
【0042】
次に、本体部47において、出力軸48が形成されていない面について説明する。
出力軸48が延出形成された本体部47の反対面には、出力軸48の軸心を中心とする円筒形状のセンサ収容凹部56が形成されている。該センサ収容凹部56には円筒形状のリング57が収容されている。尚、該リング57は、該センサ収容凹部56の開口端に形成されたかしめ部により固定されている。
【0043】
そして、該リング57の内周面には、対向する一対の磁石58が固定されている。リング57の中心、即ち、出力軸48の中心には、第2のギヤケース17に固定された磁気センサ59が配置されている。該磁気センサ59は、磁石58により発生する磁束量を計測しており、磁束量の変化により出力ギヤ21の位置、即ち、車両用ランプ14の照射方向を検知する。この磁気センサ59は、車両用ランプ14を回動させる際に、ステッピングモータ22が脱調したか否かを確認するために使用される。
【0044】
さらに、この円筒形状の収容凹部56の外周面を覆う第3下側軸受部60が第2のギヤケース17の内側面に形成されている。この第3下側軸受部60と軸受孔51とにより出力ギヤ21、即ち、出力軸48が回動可能に軸支されている。
【0045】
次に、ステッピングモータ22を動作させて、車両用ランプ14を回動制御する方法について説明する。
ステッピングモータ22は、図示しない制御装置からパルス信号を受信すると、該パルス信号に基づいて、回転軸31を所定角度回転させる。回転軸31が回転すると、該回転軸31と共に駆動ギヤ18が所定角度回転し、その回転に連動して第1中間ギヤ19及び第2中間ギヤ20が所定角度回転する。このとき、出力ギヤ21の出力ギヤ部45は、第2中間ギヤ20の小径ギヤ44と噛合しているので、第2中間ギヤ20が所定角度回動すると、その動きに連動して出力軸48及び車両用ランプ14も所定角度回動する。
【0046】
また、ステッピングモータ22が回転軸31を停止させると、駆動力が出力ギヤ21に伝達されなくなる。このとき、スプリング55により出力軸48が回転していた方向と逆方向に弾性力が作用し、出力ギヤ21のバックラッシュが抑制され、車両用ランプ14の停止位置にばらつきが生じなくなる。
【0047】
以上詳述したように本実施の形態は、以下の特徴を有する。
(1)ステッピングモータ22の回転軸31の軸方向を定めてから、ステッピングモータ22を第1のギヤケース16の外側面に固定する。このため、第1のギヤケース16及び第2のギヤケース17の成型精度に関わらず、ステッピングモータ22を容易に第1のギヤケース16に組み付けることができる。また、回転軸31の軸方向を定めてからステッピングモータ22を固定するので、回転軸31のねじれを抑えるようにステッピングモータ22の位置を調整することができる。回転軸31のねじれを抑えることにより、騒音が生じない。さらに、パルス信号によって回転軸31の回動角度の制御をすることができるステッピングモータ22を使用したことにより、駆動センサを必要とせず、そのための収容スペースが無くなり、回動用駆動装置15を小型化できる。
【0048】
(2)第1のギヤケース16に、回転軸用軸受部32、第1上側軸受部37、第2上側軸受部42、軸受孔51を備えた。このため、第1のギヤケース16で、各ギヤの配置を設定することが可能となり、各ギヤの軸間ピッチを正確に定めることができる。このため、円滑な回転伝達がなされ、トルクロスが生じない。
【0049】
(3)突起部29aをかしめてステッピングモータ22を固定することにより、回転軸31の軸方向を決めてから第1のギヤケース16へステッピングモータ22を取り付けることが容易になる。また、ステッピングモータ22を固定するために余分な部品を必要としない。
【0050】
(4)ステッピングモータ22を第1のギヤケース16の浅底部25の外側面25aに固定するとき、ステータに浅底部25に形成されたリブを直接当接させて固定した。このため、モータケース29を閉塞するための部品が必要なくなる。また、閉塞するための部品を無くしたことにより、その分の厚さだけ回動用駆動装置15の軸方向における体格を小型化することができる。さらに、ステッピングモータ22を浅底部25に取り付けたことにより、回動用駆動装置15の軸方向における体格を一層小型化することができる。
【0051】
(5)第1のギヤケース16の底部23を2段底にしたために、第1のギヤケース16の剛性が強くなる。このため、第1のギヤケース16の剛性を確保するために第1のギヤケース16の肉厚を厚くする必要が無くなり、回動用駆動装置15の体格を小さくすることが可能となる。
【0052】
(6)スプリング55により、出力軸48が回転する方向と逆方向に弾性力が作用する。このため、出力ギヤ21のバックラッシュが抑制され、車両用ランプ14の停止位置にばらつきが生じなくなる。また、スプリング55は、出力軸48が軸受孔51に挿入されたとき、軸受孔51、出力ギヤ21の内径部に形成された上側スプリング受け凹部52及び下側スプリング受け凹部49、により囲まれた環状の空間に収容される。このため、スプリング55の設置による余分なスペースを必要とせず、回動用駆動装置15の体格が大きくならない。
【0053】
(7)小型化した回動用駆動装置15に車両用ランプ14を取り付けた。特に軸線方向の大きさを小さくしたことにより、ランプケースを小さくすることが可能となり、ランプユニットのデザインの種類を増やすことができる。
【0054】
なお、上記以外に次の形態にて具体化できる。
○上記実施形態では、第1中間ギヤ19及び第2中間ギヤ20は、それぞれ固定された第1支持軸36又は第2支持軸41に挿通され、該支持軸36,41を中心軸として回転していたが、各中間ギヤに支持軸を一体形成して支持軸とともに回転するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ステッピングモータの回転軸のねじれを抑えて容易に回動用駆動装置を組み立てることができ、また、回動用駆動装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の斜視図。
【図2】ランプユニットの拡大断面図。
【図3】回動用駆動装置の各ギヤの軸に沿って切断した断面図。
【図4】回動用駆動装置の上面図。
【図5】ステッピングモータの側面図。
【図6】出力ギヤの斜視図。
【図7】スプリングの収容方法を説明するための分解斜視図。
【符号の説明】
11…車両、14…車両用ランプ、15…回動用駆動装置、16…第1のギヤケース、17…第2のギヤケース、18…駆動ギヤ、19…第1中間ギヤ、20…第2中間ギヤ、21…出力ギヤ、22…ステッピングモータ、23…底部、24…側壁部、25…浅底部、25a…浅底部の外側面、26…深底部、27…取り付け孔、28…突起部、29…モータケース、29a…突起部、30…ステータ、31…回転軸、32…回転軸用軸受部、33…モータ内軸受部、45…出力ギヤ部、48…出力軸、49…下側スプリング受け凹部、51…軸受孔、52…上側スプリング受け凹部、55…スプリング。

Claims (8)

  1. パルス信号に基づいて回動駆動するステッピングモータにより駆動ギヤ及び中間ギヤを介して出力軸に一体回動可能に取着された出力ギヤが減速回動され、前記中間ギヤ及び前記出力ギヤが第1のギヤケースと第2のギヤケースとで囲まれた空間内に軸支収容された回動用駆動装置において、
    前記第1のギヤケースに、前記駆動ギヤが固定される前記ステッピングモータの回転軸が挿通され軸支される回転軸用軸受部が形成され、
    該ステッピングモータに設けられたモータ内軸受部と前記回転軸用軸受部とにより、前記回転軸の軸方向が定められ、該回転軸が回転可能に軸支されるように、前記ステッピングモータが前記第1のギヤケースの外側面に固定されたことを特徴とする回動用駆動装置。
  2. 前記第1のギヤケースは、前記中間ギヤの中心軸が軸支される中間軸用軸受部と、前記出力軸が回動可能に軸支される出力軸用軸受孔と、が備えられたことを特徴とする請求項1に記載の回動用駆動装置。
  3. 前記ステッピングモータは、前記回転軸の軸方向に沿って延出された突起部が設けられたモータケースを備え、
    該モータケースが、第1のギヤケースに形成された取り付け孔に前記突起部が挿入されてかしめ固定され、前記ステッピングモータが前記第1のギヤケースに固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の回動用駆動装置。
  4. 前記モータケース内に収容されたステータが第1のギヤケースの外側面に当接され固定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回動用駆動装置。
  5. 前記第1のギヤケースは、底部とその底部の外縁を囲む側壁部とからなり、前記第2のギヤケースは、前記第1のギヤケースの側壁部に固定される平板からなり、前記第1のギヤケースの底部は、前記第2のギヤケースからの距離が異なる浅底部と深底部とからなり、第2のギヤケースからの距離が深底部より短い浅底部の外側面に前記ステッピングモータが固定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回動用駆動装置。
  6. 前記出力軸と一体的に回動する出力ギヤと係合し、かつ、第1のギヤケースと係合する弾性部材を備え、
    該弾性部材が、出力軸の回動する方向と反対方向に弾性力を加えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の回動用駆動装置。
  7. 前記出力軸が前記出力軸用軸受孔に軸支されたとき、前記出力ギヤの内径部に形成された環状の第1の弾性部材収容凹部と第1のギヤケースに形成された環状の第2の弾性部材収容凹部とにより、囲まれた空間に前記弾性部材を収容したことを特徴とする請求項6に記載の回動用駆動装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の回動用駆動装置の出力軸に車両用ランプが固定されたことを特徴とする車両用灯具。
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