JP4520282B2 - 回動用駆動装置、及び車両用ヘッドランプ装置 - Google Patents

回動用駆動装置、及び車両用ヘッドランプ装置 Download PDF

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Description

本発明は車両に備えられた車両用ランプを回動させる回動用駆動装置、及び該回動用駆動装置を備えた車両用ヘッドランプ装置に関する。
従来、車両の進行方向前端には、例えば特許文献1にて開示される車両用ヘッドランプ装置が設けられている。この車両用ヘッドランプ装置は、車両の進行方向前方を照射する車両用ランプと、該車両用ランプを車両の左右方向に回動させる回動用駆動装置と、車両用ランプ及び回動用駆動装置を収容するランプケースとを備えている。
この回動用駆動装置はステッピングモータを備えており、ステッピングモータの回転軸の回転が複数の中間ギヤによって減速されて出力ギヤに伝達される。そして、出力ギヤに伝達された回転は出力ギヤに設けられた出力軸から出力される。前記車両用ランプは出力軸に固定されており、出力軸の回動により回動される。
また、出力ギヤにおいて出力軸が形成された面と逆側の面には、出力軸と軸線を同じくする円筒状の突出部が形成されている。この突出部の内側には円環状の磁石が固定されており、該磁石は出力軸と一体回転する。そして、磁石の内側には、磁気センサが設けられている。磁気センサは、磁石により発生する磁束量を計測しており、磁石の回転に伴う磁束量の変化を検出することにより出力軸の回転位置、即ち車両用ランプの照射方向を検出している。
特開2004−208418号公報
しかしながら、車両用ランプを回動させるために回動する出力軸の回転角度は小さいため、出力軸と一体に回転する突出部の回転角度も小さい。従って、突出部の内側に固定された磁石の回転確度も小さく、この磁石の磁束量の変化を磁気センサによって検出することにより検出される出力軸の回転位置の誤差が大きくなってしまうという問題があった。そのため、出力軸の回転位置を精度良く検出することが困難であった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、出力軸の回転位置を精度良く検出することができる回動用駆動装置、及び該回動用駆動装置を備えた車両用ヘッドランプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、回転軸を有するモータと、前記回転軸に取着された駆動ギヤと、前記駆動ギヤの回転を減速する中間ギヤと、出力軸と、前記中間ギヤと噛合し該中間ギヤから伝達された回転により前記出力軸を回転させるための出力歯部と、前記出力軸と一体回転するセンサ歯部とを有する出力ギヤと、前記出力ギヤよりも後段に設けられ、前記センサ歯部の回転よりも増速されて回転するセンサギヤと、前記センサギヤと共に回転し、前記出力軸の回転位置を検出するために設けられた回転位置検出部とを備えた回動用駆動装置であって、前記センサ歯部の軸方向の厚さが前記出力歯部の軸方向の厚さよりも薄く形成されるとともに、該センサ歯部の軸方向の位置が前記出力歯部の軸方向の厚さの範囲内に設定されるよう該出力歯部とセンサ歯部とが前記出力軸の周方向に配置されることによって、前記出力ギヤには軸方向において該出力歯部とセンサ歯部との間に段差部が形成され、前記回転位置検出部は、その周縁部の一部が前記段差部に配置されていることを特徴とする回動用駆動装置とした。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回動用駆動装置において、前記回転位置検出部は、前記センサギヤの外径よりも大きい外径を有する円環状の磁石である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の回動用駆動装置において、前記センサギヤは、前記センサ歯部と直接噛合して前記センサ歯部から伝達された回転を増速する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の回動用駆動装置において、前記回転位置検出部の軸方向の厚さは、前記段差部の高低差よりも薄い。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の回動用駆動装置に置いて、前記回転位置検出部は、軸方向には、前記段差部の高低差の範囲内に配置されている。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の回動用駆動装置において、第1収容部及び該第1収容部よりも深く形成された第2収容部を有する第1ケースと、該第1ケース部と嵌合する第2ケース部とから構成され、前記駆動ギヤ、前記中間ギヤ、前記出力ギヤ、前記センサギヤ、及び前記回転位置検出部を収容するケースを備え、前記第1収容部に前記駆動ギヤが収容され、前記第2収容部に前記出力ギヤが収容され、前記第1収容部の底部の外側面に前記回転軸の軸線が前記外側面と直交するように前記モータが配置されている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の回動用駆動装置において、前記回転位置検出部は、その軸方向の厚さが前記駆動ギヤの軸方向の厚さ以下に形成され、該回転位置検出部の少なくとも一部が前記第1収容部に収容されている。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の回動用駆動装置と、前記回動用駆動装置の前記出力軸に固定された車両用ランプと、前記回動用駆動装置及び前記車両用ランプを収容するランプケースとを備えたことを特徴とする車両用ヘッドランプ装置とした。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、センサギヤはセンサ歯部よりも増速されて回転するため、出力軸の回転角度が拡大されて回転位置検出部に伝達される。即ち、回転位置検出部の回転角度は、出力軸の回転角度よりも大きくなる。よって、回転位置検出部の回転角度、若しくはその回転角度分の回転位置検出部の回転距離を利用して検出される出力軸の回転位置の誤差が小さく抑えられる。その結果、出力軸の回転位置が精度良く検出される。
また、回転位置検出部と共に回転するセンサギヤは、出力軸を有する出力ギヤよりも後段に設けられている。ここで、出力ギヤよりも回転軸側に設けられた駆動ギヤ及び中間ギヤのいずれか1つのギヤに回転位置検出部が固定されている場合を考える。この場合、回転位置検出部が固定されたギヤ以降の後段のギヤで空転が起こっても、回転位置検出部が固定されたギヤは正常に回転するため、その空転を回転位置検出部を用いて検出することができない。従って、請求項1に記載の発明のように、回転位置検出部と共に回転するセンサギヤが出力ギヤよりも後段に設けられていると、駆動ギヤ、中間ギヤ、及び出力ギヤのいずれのギヤの空転も回転位置検出部を用いて検出される。
また、センサ歯部は出力歯部に比べて軸方向の厚さが薄く形成されている。そのため、センサ歯部と出力歯部とによって段差部が形成される。そして、回転位置検出部の周縁部の一部が、センサ歯部と出力歯部とによって形成された段差部に配置されているため、回転位置検出部は出力歯部と径方向に重なる。従って、回動用駆動装置は軸方向に小型化される。
請求項2に記載の発明によれば、回転位置検出部は円環状の磁石である。従って、例えば、回転位置検出部と軸方向に対向する位置、若しくは磁石と径方向に対向する位置に磁気センサを配置し、回転位置検出部の回転に伴う磁束量の変化を検出して出力軸の回転位置を検出する。また、回転位置検出部は、その外径がセンサギヤの外径よりも大きいため、回転位置検出部の回転距離は、センサギヤの回転距離よりも長くなる。回転距離が長いと、回転位置検出部の磁束量の変化が検出し易い。その結果、出力軸の回転位置の検出精度が向上し、回動用駆動装置の高精度な制御が可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、センサギヤは、センサ歯部と直接噛合してセンサ歯部から伝達された回転を増速するため、センサギヤとセンサ歯部との間にギヤを設けた場合と比べて部品点数が減少される。
請求項に記載の発明によれば、回転位置検出部の軸方向の厚さは、段差部の高低差よりも薄いため、回転位置検出部は、軸方向には段差部からはみ出し難い。従って、回動用駆動装置は軸方向により小型化される。
請求項に記載の発明によれば、センサ歯部は、軸方向には、出力歯部の軸方向の厚さの範囲内に形成されている。更に、回転位置検出部は、軸方向には、段差部の高低差の範囲内に配置されている。従って、回転位置検出部は、軸方向には段差部からはみ出さない。よって、回動用駆動装置は、より確実に軸方向に小型化される。
請求項に記載の発明によれば、モータの回転軸の回転は、駆動ギヤ、中間ギヤ、出力ギヤの順に伝達されるに連れて減速されるため、出力ギヤにかかる荷重は駆動ギヤにかかる荷重に比べて大きい。そのため、駆動ギヤに比べて大きな荷重がかかる出力ギヤは、一般的に駆動ギヤに比べて軸方向に大きく形成されている。従って、駆動ギヤを第1収容部に収容し、駆動ギヤに比べて軸方向に大きい出力ギヤを第1収容部よりも深く形成された第2収容部に収容することにより、駆動ギヤを第2収容部に収容し、出力ギヤを第1収容部に収容する場合よりも、ケース内の空間を有効に利用することができ、回動用駆動装置の小型化が更に図られる。また、モータは、第2収容部よりも浅く形成された第1収容部の底部の外側面に、回転軸の軸線が外側面と直交するように配置されていることから、第1収容部の底部と第2収容部の底部とにより形成された段差の部分に配置される。従って、第1収容部と第2収容部とにより形成された段差を有効に利用し、より一層回動用駆動装置の小型化が図られる。
請求項7に記載の発明によれば、回転位置検出部は、その軸方向の厚さが駆動ギヤの軸方向の厚さ以下に形成されると共に、その少なくとも一部が第2収容部よりも浅く形成された第1収容部に収容されているため、ケース内の空間をより有効に利用して更に一層回動用駆動装置の小型化を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、センサギヤはセンサ歯部よりも増速されて回転するため、出力軸の回転角度が拡大されて回転位置検出部に伝達される。即ち、回転位置検出部の回転角度は、出力軸の回転角度よりも大きくなる。よって、回転位置検出部の回転角度、若しくはその回転角度分の回転位置検出部の回転距離を利用して検出される出力軸の回転位置の誤差が小さく抑えられる。その結果、出力軸の回転位置、即ち車両用ランプの照射方向が精度良く検出される。
本発明によれば、出力軸の回転位置が精度良く検出される回動用駆動装置、及び該回動用駆動装置を備えた車両用ヘッドランプ装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両10の進行方向全端部には、車両用ヘッドランプ装置としてのランプユニット11が一対備えられている。図2に示すように、ランプユニット11は、ランプケース12と、該ランプケース12に収容された車両用ランプ13と、同じくランプケース12に収容され車両用ランプ13を左右方向に回動させる回動用駆動装置14とから構成されている。
図3に示すように、回動用駆動装置14は、モータとしてのステッピングモータ15と、該ステッピングモータ15の回転を減速して出力する減速部16とを備えている。
減速部16は、第1ケース部としての上部ケース21と第2ケース部としての下部ケース22とからなるケース23を備えている。ケース23の内部には、駆動ギヤ40、中間ギヤとしての中間ギヤ群50、出力ギヤ70、センサギヤ90、センサ用マグネット100(図4参照)、及び制御回路装置110が収容されている。
上部ケース21は第1収容部26及び第2収容部27を有している。第2収容部27は第1収容部26よりも深さが深く形成されており、これにより上部ケース21は2段底になっている。第1収容部26の底部28及び第2収容部27の底部30よりなる上部ケース21の底部の周縁には、側壁部21aが底部28及び底部30に対して垂設されている。そして、側壁部21aにより形成された上部ケース21の開口部は、該開口部に略平板状をなす下部ケース22が嵌合されることにより閉塞されている。
第1収容部26の底部28の外側面28aには、モータ固定部29が突出形成されている。モータ固定部29は略円柱状に形成され、その外径はステッピングモータ15のハウジングケース31の内径と等しく形成されている。
ここで、ステッピングモータ15について説明する。ステッピングモータ15は、有底円筒状をなす前記ハウジングケース31と、該ハウジングケース31の内周面に固定されたステータ32と、該ステータ32に対向配置されたマグネット33及び回転軸34を有するロータ35とを備えている。そして、ステッピングモータ15は、ハウジングケース31の開口部31aが前記モータ固定部29によって閉塞されるように、前記底部28の外側面28aに対して固定されている。また、ステッピングモータ15は、底部28の外側面28aに固定された状態では、回転軸34の軸線Lが外側面28aと直交している。尚、底部28の外側面28aに固定されたステッピングモータ15の軸方向の長さは、第1収容部26と第2収容部27とにより形成された段部の高低差に略等しい。
前記回転軸34の一端(図3において上側の端部)は、ハウジングケース31の底部に設けられた軸受36にて回転可能に支持されている。また、回転軸34の他端(図3において下側の端部)は、前記モータ固定部29の径方向中央に形成された軸受孔29aからケース23内に突出している。軸受孔29aの内周面には、前記軸受36と共に回転軸34を支持する軸受37が固定されている。
次に、ケース23内に収容された各部品、即ち、駆動ギヤ40、中間ギヤ群50、出力ギヤ70、センサギヤ90、センサ用マグネット100(図4参照)、及び制御回路装置110について説明する。
駆動ギヤ40は、ケース23内に突出した回転軸34の先端部に取着されており、回転軸34と一体回転する。この駆動ギヤ40は第1収容部26に収容されている。
前記中間ギヤ群50は、第1中間ギヤ51、第2中間ギヤ52、及び第3中間ギヤ53からなる3つの中間ギヤにより構成されている。この中間ギヤ群50は、駆動ギヤ40から伝達される回転を減速して出力ギヤ70に伝達する。
第1中間ギヤ51は、駆動ギヤ40と同様に第1収容部26に収容されている。そして、第1中間ギヤ51は、下部ケース22の内側面24に形成された第1下側軸受部24bと第1収容部26の底部28に形成された第1上側軸受部28bとにより軸支された第1回転軸54に固定され、駆動ギヤ40と噛合している。
第2中間ギヤ52は大径ギヤ部55と小径ギヤ部56とを備えている。そして、第2中間ギヤ52は、下部ケース22側に大径ギヤ部55が、上部ケース21側に小径ギヤ部56が配置されるようにして、第2収容部27に収容されている。この第2中間ギヤ52は、下部ケース22の内側面24に形成された第2下側軸受部24cと第2収容部27の底部30に形成された第2上側軸受部30cとにより軸支された第2回転軸57に固定され、大径ギヤ部55が前記第1中間ギヤ51と噛合している。
第3中間ギヤ53は大径ギヤ部58と小径ギヤ部59とを備えている。そして、第3中間ギヤ53は、下部ケース22側に小径ギヤ部59が、上部ケース21側に大径ギヤ部58が配置されるようにして、第2収容部27に収容されている。この第3中間ギヤ53は、下部ケース22の内側面24に形成された第3下側軸受部24dと第2収容部27の底部30に形成された第3上側軸受部30dとにより軸支された第3回転軸60に固定され、大径ギヤ部58が前記第2中間ギヤ52の小径ギヤ部56と噛合している。
前記出力ギヤ70は、出力軸71と、該出力軸71の軸方向中央から変位した位置で該出力軸71の外周面から径方向外側に向かって延設されたギヤ部72とを備えている。この出力ギヤ70は第2収容部27に収容されている。尚、ステッピングモータ15の回転軸34の回転は、駆動ギヤ40、中間ギヤ群50、出力ギヤ70の順に伝達されるに連れて減速されるため、出力ギヤ70にかかる荷重は駆動ギヤ40にかかる荷重に比べて大きい。従って、駆動ギヤ40に比べて大きな荷重がかかる出力ギヤ70は、駆動ギヤ40に比べて軸方向に大きく形成されている。
出力軸71の一端(下部ケース22側の端部)には、該出力軸71の軸方向に沿って凹設された支持凹部73が形成されている。そして、出力軸71は、下部ケース22の内側面24から突出形成された軸支部24eを支持凹部73に挿入することにより、該軸支部24eによって軸支されている。
また、出力軸71において、支持凹部73の周囲には円環状のばね収容凹部74が形成されており、該ばね収容凹部74には、ねじりコイルばね75が収容されている。図4に示すように、ねじりコイルばね75の一端は、出力軸71の近傍の側壁部21aに形成された係止部21bに係止されており、他端は、ばね収容凹部74の開口部から該ばね収容凹部74の底部に向かって軸方向に沿って形成された係止溝76に係止されている。このねじりコイルばね75は、出力ギヤ70に対し周方向一方に付勢力を付与しており、駆動ギヤ40、中間ギヤ群50、及び該出力ギヤ70間に設けられているバックラッシによる出力ギヤ70のがたつきを防止している。
図3に示すように、出力軸71の他端(第2収容部27側の端部)は、第2収容部27の底部30に形成された貫通孔30eからケース23の外部に突出している。そして、出力軸71の他端には、前記車両用ランプ13(図2参照)が該出力軸71と一体回転可能に固定される。
図4及び図5に示すように、ギヤ部72は、周方向に並んで一体に形成された出力歯部78及びセンサ歯部79から構成されており、扇形状をなしている。本実施形態では、ギヤ部72の扇形の仰角が約160°となっている。
図4に示すように、出力歯部78はギヤ部72の周方向の約半分を占めている。出力歯部78の仰角は、車両用ランプ13(図2参照)の回動範囲に応じて設定されている。この出力歯部78は、前記第3中間ギヤ53の小径ギヤ部59と噛合している。
図6に示すように、センサ歯部79の軸方向(出力軸71の軸方向)の厚さt1は、出力歯部78の軸方向の厚さt2よりも薄く形成されている。本実施形態では、センサ歯部79の軸方向の厚さt1は、出力歯部78の軸方向の厚さt2の約半分となっている。そして、このセンサ歯部79は、軸方向には、出力歯部78の軸方向の厚さt2の範囲内に形成されており、本実施形態では、センサ歯部79の軸方向一端面79a(図6において上側の面)が、出力歯部78の軸方向一端面78a(図6において上側の面)と同一平面内に位置している。従って、センサ歯部79の軸方向他端面79b(図6において下側の面)側には、センサ歯部79と出力歯部78とによって段差部80が形成されている。段差部80の高低差t3は、出力歯部78の軸方向の厚さt2の約半分となっている。
前記センサギヤ90は、センサギヤ部91と、回転位置検出部としてのセンサ用マグネット100が固定された磁石固定部92とを備えている。センサギヤ90は、上部ケース21側にセンサギヤ部91が、下部ケース22側に磁石固定部92が配置されるようにしてケース23内に収容されている。また、センサギヤ90は、センサギヤ部91がケース23において第2収容部27に収容され、磁石固定部92の一部が第1収容部26に収容されている(図4参照)。そして、センサギヤ90は、下部ケース22の内側面24に形成された図示しないセンサギヤ軸支部によって軸支され、センサギヤ部91が前記センサ歯部79と噛合している。即ち、センサギヤ90は、出力ギヤ70よりも後段に設けられている。
センサギヤ部91は、センサ歯部79よりもピッチ円の直径が小さく形成されている。そして、センサギヤ部91の歯数は、センサ歯部79が円形の歯車である場合の歯数よりも少なく形成されている。従って、センサギヤ部91は、センサ歯部79から伝達された回転を増速する。また、センサギヤ部91の軸方向の厚さは、センサ歯部79の軸方向の厚さt1よりも若干厚く形成されている。
磁石固定部92は、センサギヤ部91の軸方向一端側(図6において下端側)で該センサギヤ部91と一体に形成され、円板状をなしている。磁石固定部92の軸方向の厚さt4は、前記段差部80の高低差t3よりも若干薄く形成されている。また、磁石固定部92の外径は、センサギヤ部91の外径よりも大きく形成されている。従って、センサギヤ部91とセンサ歯部79とが噛合した状態では、磁石固定部92は、その一部が段差部80に配置され、出力歯部78と径方向に重なる。また、磁石固定部92は、軸方向には段差部80の高低差t3の範囲内に配置されている。
図4に示すように、磁石固定部92の外周面には、周方向に等角度間隔に複数(本実施形態では180°間隔に2つ)の空転防止突起部93が形成されている。空転防止突起部93は、磁石固定部92の外周面から径方向外側に向かって突出形成されており、軸方向から見ると矩形状をなしている。
図6に示すように、磁石固定部92の反センサギヤ部91側の軸方向端面には、円環状のばね収容凹部94が形成されており、該ばね収容凹部94には、ねじりコイルばね95が収容されている。図4に示すように、ねじりコイルばね95の一端は、ばね収容凹部94の内周面に軸方向に沿って形成された係止溝96に係止され、他端は、上部ケース21においてセンサギヤ90の近傍に形成された係止部21cに係止されている。このねじりコイルばね95はセンサギヤ90に対し周方向一方に付勢力を付与しており、センサギヤ部91とセンサ歯部79との間に設けられたバックラッシによるセンサギヤ90のがたつきを防止している。
磁石固定部92に固定されたセンサ用マグネット100は円環状をなしており、N極とS極とが周方向に交互に着磁されている。図6に示すように、センサ用マグネット100の内径は磁石固定部92の外径と等しく形成されている。また、センサ用マグネット100の外径はセンサギヤ部91の外径よりも大きく形成されている。そして、センサ用マグネット100の軸方向の厚さt5は、前記段差部80の高低差t3よりも若干薄く形成されており、磁石固定部92の軸方向の厚さt4と等しい。磁石固定部92に固定されたセンサ用マグネット100は、その周縁部100aの一部がセンサ歯部79と出力歯部78とによって形成された前記段差部80に配置され、出力歯部78と径方向に重なる。そして、センサ用マグネット100は、軸方向には、段差部80の高低差t3の範囲内に配置されている。更に、センサ用マグネット100は、その軸方向の厚さt5が駆動ギヤ40の軸方向の厚さ以下に形成されており、その一部が第1収容部26に収容されている。
図4に示すように、センサ用マグネット100の内周面には、前記空転防止突起部93に対応した形状の空転防止凹部101が周方向に等角度間隔に複数(本実施形態では180°間隔に2つ)形成されている。センサ用マグネット100は、空転防止凹部101に空転防止突起部93を係合させて磁石固定部92に固定されている。これにより、センサ用マグネット100に対するセンサギヤ90の空転が防止される。
前記制御回路装置110は、図3及び図4に示すように、第1収容部26に収容されている。そして、図4に示すように、制御回路装置110の基板111上には、ホールIC112が備えられている。ホールIC112は、前記センサ用マグネット100と軸方向に対向する位置に備えられている。
ホールIC112は、センサ用マグネット100の回転に伴う磁束量の変化を検出し、磁束量の変化に応じた検出信号を制御回路装置110に出力する。制御回路装置110は、ホールIC112から入力された検出信号に基づいてセンサ用マグネット100の回転位置、即ち、センサギヤ部91と噛合するセンサ歯部79が延設された出力軸71の回転位置を検出する。制御回路装置110は、出力軸71の回転位置を検出することにより、車両用ランプ13の照射方向を検出している。また、制御回路装置110は、検出した車両用ランプ13の照射方向に応じてステッピングモータ15にパルス信号を出力し、該ステッピングモータ15を制御する。
次に、上記のように構成された回動用駆動装置14の動作を説明する。
制御回路装置110が出力するパルス信号によりステッピングモータ15が駆動されると、回転軸34が所定角度回転し、駆動ギヤ40が所定角度回転する。駆動ギヤ40の回転は、第1中間ギヤ51、第2中間ギヤ52、及び第3中間ギヤ53を介して減速されながら出力歯部78に伝達される。出力歯部78が回転すると、該出力歯部78と一体に形成された出力軸71が回転して車両用ランプ13が回転される。この時、出力歯部78が回転されると、該出力歯部78及び出力軸71と一体に形成されたセンサ歯部79が回転し、センサギヤ部91が回転される。センサ歯部79から伝達された回転は、センサギヤ部91にて増速される。従って、出力軸71の回転角度は、センサギヤ部91にて拡大されてセンサ用マグネット100に伝達される。また、センサ用マグネット100の外径がセンサギヤ部91の外径よりも大きく形成されていることから、センサギヤ部91に伝達された回転は、センサ用マグネット100にて回転距離が拡大される。ホールIC112は、センサギヤ部91にて拡大された出力軸71の回転角度の分だけ回転したセンサ用マグネット100の磁束量の変化に応じた検出信号を制御回路装置110に出力する。制御回路装置110は、ホールIC112から入力された検出信号に基づいて、出力軸71の回転位置、即ち車両用ランプ13の照射方向を検出する。そして、制御回路装置110は、検出した車両用ランプ13の照射方向に応じてステッピングモータ15を制御する。
また、駆動ギヤ40、中間ギヤ群50、出力ギヤ70、及びセンサギヤ90のいずれかのギヤがロックされた場合には、これら全てのギヤが回動不能となる。この時、制御回路装置110は、ステッピングモータ15にパルス信号を出力してもセンサ用マグネット100の磁束量の変化が検出されないことから、回動用駆動装置14に異常が生じていると判断してステッピングモータ15へのパルス信号の出力を停止し、ステッピングモータ15を停止させる。
更に、駆動ギヤ40、中間ギヤ群50、及び出力ギヤ70のいずれかのギヤが空転している場合には、空転しているギヤよりも後段のギヤは回転しない。本実施形態では、出力ギヤ70より後段にセンサギヤ90が設けられている。従って、例えば、センサギヤ90に対して出力ギヤが空転している場合、出力ギヤ70は正常に回転するが、センサギヤ90が回転しない。この時、制御回路装置110は、ステッピングモータ15にパルス信号を出力してもセンサ用マグネット100の磁束量の変化が検出されないことから、回動用駆動装置14に異常が生じていると判断してステッピングモータ15へのパルス信号の出力を停止し、ステッピングモータ15を停止させる。出力ギヤ90以外のギヤ(駆動ギヤ40、及び中間ギヤ群50)が空転している場合も、同様に、制御回路装置110は、回動用駆動装置14に異常が生じていると判断してステッピングモータ15を停止させる。このように、制御回路装置110は、ステッピングモータ15にパルス信号を出力してもセンサ用マグネット100の磁束量の変化が検出されない場合には、回動用駆動装置14に異常が生じていると判断してステッピングモータ15を停止させる。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)センサ歯部79からセンサギヤ部91に伝達される回転は、センサギヤ部91によって増速されるため、出力軸71の回転角度が拡大されてセンサ用マグネット100に伝達される。即ち、センサ用マグネット100の回転角度は、出力軸71の回転角度よりも大きくなる。従って、センサ用マグネット100の回転角度を利用して検出される出力軸71の回転位置の誤差が小さく抑えられる。その結果、出力軸71の回転位置、即ち車両用ランプ13の照射方向を精度良く検出することができる。
(2)本実施形態では、出力軸71を有する出力ギヤ70よりも後段に、センサ用マグネット100が固定されたセンサギヤ90が設けられている。ここで、出力ギヤ70よりも回転軸34側に設けられた駆動ギヤ40及び中間ギヤ群50のいずれか1つのギヤにセンサ用マグネット100が固定されている場合を考える。この場合、センサ用マグネット100が固定されたギヤ以降の後段のギヤで空転が起こっても、センサ用マグネット100が固定されたギヤは正常に回転するため、その空転をセンサ用マグネット100を用いて検出することができない。従って、本実施形態のように、センサ用マグネット100が固定されたセンサギヤ90が出力ギヤ70よりも後段に設けられていると、駆動ギヤ40、中間ギヤ群50、及び出力ギヤ70のいずれのギヤで空転が起こっても、その空転をセンサ用マグネット100を用いて検出することができる。その結果、駆動ギヤ40、中間ギヤ群50、及び出力ギヤ70のいずれのギヤで空転が起こった場合でも、制御回路装置110によってステッピングモータ15を停止させることができる。
(3)センサ用マグネット100は円環状をなしており、その外径はセンサギヤ部91の外径よりも大きい。そのため、センサ歯部79からセンサギヤ部91に伝達された回転は、センサギヤ部91により増速されて回転角度が拡大され、更に、センサ用マグネット100により回転距離が拡大される。そして、ホールIC112は、センサギヤ部91の回転距離を拡大して回転するセンサ用マグネット100の磁束量の変化に応じた検出信号を制御回路装置110に出力し、制御回路装置110はホールIC112から出力された検出信号によって出力軸71の回転位置を検出する。回転距離が拡大されると、センサ用マグネット100の回転に伴う磁束量の変化が検出し易い。従って、出力軸71の回転位置の検出精度が向上し、回動用駆動装置14の高精度な制御が可能となる。よって、車両用ランプ13の照射方向を高精度に制御することができる。
(4)センサギヤ90(センサギヤ部91)はセンサ歯部79と直接噛合してセンサ歯部79から伝達された回転を増速するため、センサギヤ90とセンサ歯部79との間にギヤを設けた場合と比べて部品点数を少なくすることができる。従って、回動用駆動装置14の組立てをより容易に行うことができる。
(5)センサ歯部79は、出力歯部78に比べて軸方向の厚さが薄く形成されている。更に、センサ歯部79は、軸方向には、出力歯部78の軸方向の厚さt2の範囲内に形成されている。そのため、センサ歯部79と出力歯部78とによって段差部80が形成される。そして、センサ用マグネット100の周縁部100aの一部が、センサ歯部79と出力歯部78とによって形成された段差部に配置されているため、センサ用マグネット100は出力歯部78と径方向に重なる。更に、磁石固定部92の軸方向の厚さt4、及びセンサ用マグネット100の軸方向の厚さt5は、段差部80の高低差t3よりも若干薄く形成されると共に、磁石固定部92及びセンサ用マグネット100は、軸方向には、高低差t3の範囲内に配置されている。従って、磁石固定部92及びセンサ用マグネット100は、軸方向には、段差部80からはみ出さない。よって、回動用駆動装置14を軸方向に小型化することができる。その結果、この回動用駆動装置14を収容するランプケース12の形状の自由度を増大させることができる。
(6)駆動ギヤ40をケース23において第1収容部26に収容し、駆動ギヤ40に比べて軸方向に大きい出力ギヤ70をケース23において第1収容部26よりも深く形成された第2収容部27に収容している。そのため、駆動ギヤ40を第2収容部27に収容し、出力ギヤ70を第1収容部26に収容する場合よりも、ケース23内の空間を有効に利用することができ、回動用駆動装置14の小型化を更に図ることができる。
(7)ステッピングモータ15は、第2収容部27よりも浅く形成された第1収容部26の底部28の外側面28aに、回転軸34の軸線Lが外側面と直交するように配置されていることから、第1収容部26と第2収容部27とにより形成された段部に配置される。従って、第1収容部26と第2収容部27とにより形成された段部を有効に利用してステッピングモータ15を配置することで、より一層回動用駆動装置14の小型化を図ることができる。
(8)ステッピングモータ15は、ハウジングケース31の開口部31aが前記モータ固定部29にて閉塞されるようにして、第1収容部26の底部28の外側面28aに対して固定されている。従って、ハウジングケース31の開口部31aを閉塞するためのエンドプレートを省くことが可能となる。その結果、ステッピングモータ15の軸方向の小型化を図ることができ、引いてはこのステッピングモータ15を備えた回動用駆動装置14の小型化を更に図ることができる。また、エンドプレートを組付けるための組付け工数が減少されるため、製造コストを低減させることができる。
(9)センサ用マグネット100は、その軸方向の厚さt5が駆動ギヤ40の軸方向の厚さ以下に形成されている。更に、センサ用マグネット100は、その一部が第1収容部26に収容されている。従って、ケース23内の空間をより有効に利用して、更に一層回動用駆動装置14の小型化を図ることができる。
(10)第3中間ギヤの小径ギヤ部59と噛合する出力歯部78は、センサギヤ部91と噛合するセンサ歯部79よりも大きな荷重がかかる。従って、出力ギヤ70のギヤ部72において、出力歯部78に比べて加えられる荷重が小さいセンサ歯部79の軸方向の厚さt1のみを薄くすることにより、出力軸71は従来と変わりなく回動され、従来と同様に車両用ランプ13を回動させることができる。また、ギヤ部72においてセンサ歯部79の軸方向の厚さt1が出力歯部78の軸方向の厚さt2よりも薄く形成されていることから、センサ歯部79の厚さt1が出力歯部78の厚さt2と等しく形成された場合よりも、回動用駆動装置14を軽量化することができる。
(11)センサ用マグネット100の回転に伴う磁束量の変化を検出するホールIC112は、センサ用マグネット100の軸方向に沿った位置に配置されている。従って、センサ用マグネット100の外周側にホールIC112が配置される場合よりも、回動用駆動装置14をセンサ用マグネット100の径方向に小型化することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、センサ歯部79の軸方向の厚さt1は、出力歯部78の軸方向の厚さt2の約半分となっているが、これに限らない。センサ歯部79の軸方向の厚さt1は、出力歯部78の軸方向の厚さt2よりも薄ければよい。例えば、センサ歯部79の軸方向の厚さt1は、出力歯部78の軸方向の厚さt2よりも薄い範囲内で、出力歯部78の軸方向の厚さt2の半分以上であってもよいし、出力歯部78の軸方向の厚さt2の半分以下であってもよい。このように構成しても、回動用駆動装置14の小型化を図ることができる。
○上記実施形態では、センサ歯部79の軸方向一端面79aは、出力歯部78の軸方向一端面78aと同一平面内に位置しているが、これに限らない。例えば、ギヤ部72の軸方向両側に段差部が形成されるように、出力歯部78に対するセンサ歯部79の軸方向の位置が設定されていてもよい。この場合、センサ用マグネット100は、いずれか一方の段差部に周縁部100aの一部が位置するように配置される。また、ギヤ部72は、センサ歯部79の軸方向一端面79a側に段差部80が形成され、センサ歯部79の軸方向他端面79bが、出力歯部78の軸方向他端面78b(図5及び図6参照)と同一平面内となるように形成されてもよい。このように構成しても、回動用駆動装置14の小型化を図ることができる。
○上記実施形態では、センサ用マグネット100は、その軸方向の厚さt5が、段差部80の高低差t3よりも若干薄くなるように形成されているが、これに限らない。センサ用マグネット100は、その軸方向の厚さt5が、段差部80の高低差t3よりも厚くなるように形成されてもよいし、薄くなるように形成されてもよい。センサ用マグネット100の軸方向の厚さt5が、段差部80の高低差t3よりも薄い場合には、回動用駆動装置14をセンサ用マグネット100の軸方向により小型化することができる。尚、磁石固定部92は、その軸方向の厚さt4がセンサ用マグネット100の厚さt5と等しく形成されるとよい。
○上記実施形態では、センサギヤ90(センサギヤ部91)とセンサ歯部79とが直接噛合しているが、これに限らない。例えば、センサ歯部79とセンサギヤ90との間に複数(1つを含む)のギヤを設けてもよい。但し、センサギヤ90の回転が、センサ歯部79の回転よりも増速されるようにギヤを設ける。このように構成すると、ケース23内において、センサギヤ90を配置する位置の自由度が増す。
○上記実施形態では、ホールIC112は、センサ用マグネット100と軸方向に対向する位置に配置されているが、センサ用マグネット100の外周で該センサ用マグネット100と径方向に対向する位置に配置されてもよい。
○上記実施形態では、センサ用マグネット100に対するセンサギヤ90の空転を防止するために、センサ用マグネット100には空転防止凹部101が形成され、磁石固定部92には空転防止突起部93が形成されている。これらの空転防止凹部101及び空転防止突起部93は、周方向に等角度間隔に設けられなくても良い。また、空転防止凹部101及び空転防止突起部93は、1つであってもよいし、3つ以上形成されてもよい。更に、空転防止凹部101及び空転防止突起部93は、軸方向から見た形状が、半円状、三角形状、及び多角形状であってもよい。
○上記実施形態では、ステッピングモータ15のハウジングケース31の開口部31aは、第1収容部26の底部28に形成されたモータ固定部29にて閉塞されている。しかしながら、ハウジングケース31の開口部31aはエンドプレートにて閉塞してもよい。
○上記実施形態では、中間ギヤ群50は、3つの中間ギヤ51,52,53から構成されているが、2つ以下の中間ギヤから構成されてもよいし、4つ以上の中間ギヤから構成されてもよい。
○上記実施形態では、センサ用マグネット100の磁束量の変化を検出するために、ホールIC112が用いられているが、ホールIC以外の磁気センサ(磁気抵抗素子等)を用いてもよい。
○上記実施形態では、出力軸71を回動させるためにステッピングモータ15を用いているが、直流モータや、ブラシレスモータ等を用いてもよい。
○上記実施形態では、回動用駆動装置14は、車両用ランプ13を車両10の左右方向に回動させるために用いられているが、車両用ランプ13以外のものを回動させるために用いられてもよい。
上記実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)前記回転位置検出部は、その軸方向の厚さが前記駆動ギヤの軸方向の厚さ以下に形成され、該回転位置検出部の少なくとも一部が前記第1収容部に収容されていることを特徴とする。
上記のように構成すると、回転位置検出部は、その軸方向の厚さが駆動ギヤの軸方向の厚さ以下に形成されると共に、その少なくとも一部が第2収容部よりも浅く形成された第1収容部に収容されているため、ケース内の空間をより有効に利用して更に一層回動用駆動装置の小型化を図ることができる。
車両を示す斜視図。 ランプユニットを示す断面図。 回動用駆動装置を示す断面図(図4におけるA−A断面図)。 下部ケースを外した状態の回動用駆動装置を示す底面図。 出力ギヤを示す斜視図。 出力ギヤとセンサギヤとが噛合した状態を示す断面図(図4におけるB−B断面図)。
符号の説明
12…ランプケース、13…車両用ランプ、14…回動用駆動装置、15…モータとしてのステッピングモータ、21…第1ケース部としての上部ケース、22…第2ケース部としての下部ケース、23…ケース、26…第1収容部、27…第2収容部、28…底部、28a…外側面、34…回転軸、40…駆動ギヤ、50…中間ギヤとしての中間ギヤ群、70…出力ギヤ、71…出力軸、78…出力歯部、79…センサ歯部、80…段差部、90…センサギヤ、100…回転位置検出部及としてのセンサ用マグネット、100a…周縁部、L…回転軸の軸線、t1…センサ歯部の軸方向の厚さ、t2…出力歯部の軸方向の厚さ、t3…高低差、t5…回転位置検出部の軸方向の厚さとしてのセンサ用マグネットの軸方向の厚さ。

Claims (8)

  1. 回転軸を有するモータと、
    前記回転軸に取着された駆動ギヤと、
    前記駆動ギヤの回転を減速する中間ギヤと、
    出力軸と、前記中間ギヤと噛合し該中間ギヤから伝達された回転により前記出力軸を回転させるための出力歯部と、前記出力軸と一体回転するセンサ歯部とを有する出力ギヤと、
    前記出力ギヤよりも後段に設けられ、前記センサ歯部の回転よりも増速されて回転するセンサギヤと、
    前記センサギヤと共に回転し、前記出力軸の回転位置を検出するために設けられた回転位置検出部と
    を備えた回動用駆動装置であって、
    前記センサ歯部の軸方向の厚さが前記出力歯部の軸方向の厚さよりも薄く形成されるとともに、該センサ歯部の軸方向の位置が前記出力歯部の軸方向の厚さの範囲内に設定されるよう該出力歯部とセンサ歯部とが前記出力軸の周方向に配置されることによって、前記出力ギヤには軸方向において該出力歯部とセンサ歯部との間に段差部が形成され、
    前記回転位置検出部は、その周縁部の一部が前記段差部に配置されていることを特徴とする回動用駆動装置。
  2. 請求項1に記載の回動用駆動装置において、
    前記回転位置検出部は、前記センサギヤの外径よりも大きい外径を有する円環状の磁石であることを特徴とする回動用駆動装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の回動用駆動装置において、
    前記センサギヤは、前記センサ歯部と直接噛合して前記センサ歯部から伝達された回転を増速することを特徴とする回動用駆動装置。
  4. 請求項に記載の回動用駆動装置において、
    前記回転位置検出部の軸方向の厚さは、前記段差部の高低差よりも薄いことを特徴とする回動用駆動装置。
  5. 請求項に記載の回動用駆動装置において、
    記回転位置検出部は、軸方向には、前記段差部の高低差の範囲内に配置されていることを特徴とする回動用駆動装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の回動用駆動装置において、
    第1収容部及び該第1収容部よりも深く形成された第2収容部を有する第1ケースと、該第1ケース部と嵌合する第2ケース部とから構成され、前記駆動ギヤ、前記中間ギヤ、前記出力ギヤ、前記センサギヤ、及び前記回転位置検出部を収容するケースを備え、
    前記第1収容部に前記駆動ギヤが収容され、
    前記第2収容部に前記出力ギヤが収容され、
    前記第1収容部の底部の外側面に前記回転軸の軸線が前記外側面と直交するように前記モータが配置されていることを特徴とする回動用駆動装置。
  7. 請求項6に記載の回動用駆動装置において、
    前記回転位置検出部は、その軸方向の厚さが前記駆動ギヤの軸方向の厚さ以下に形成され、該回転位置検出部の少なくとも一部が前記第1収容部に収容されていることを特徴とする回動用駆動装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の回動用駆動装置と、
    前記回動用駆動装置の前記出力軸に固定された車両用ランプと、
    前記回動用駆動装置及び前記車両用ランプを収容するランプケースと
    を備えたことを特徴とする車両用ヘッドランプ装置。
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