JP2021081027A - 減速機構付モータ - Google Patents

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雅之 田村
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Abstract

【課題】組み立て作業性を向上させつつ、クラッチ機構からの作動音を小さくすることができ、さらにはウォーム減速機の耐久性を向上させることが可能な減速機構付モータを提供する。【解決手段】ウォームホイール110と出力軸120との間に、ウォームホイール110から出力軸120への回転力の伝達を許容し、出力軸120からウォームホイール110への回転力の伝達を規制するクラッチ機構CLを設け、当該クラッチ機構CLを構成するコロ部材150を、第2凸部122およびギヤカバー140によって、非挟持状態(リリース状態)または挟持状態(ロック状態)となるように構成した。【選択図】図4

Description

本発明は、回転軸の回転を減速して駆動対象物に出力する減速機構付モータに関する。
従来、例えば、自動車等の車両に搭載されるパワーウィンドウ装置の駆動源には、小型でありながら大きな出力が得られる減速機構付モータが採用されている。この減速機構付モータは、車室内にある操作スイッチ等の操作により駆動され、これによりウィンドウガラスが昇降(開閉)するようになっている。
パワーウィンドウ装置の駆動源に用いられる減速機構付モータが、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された減速機構付モータは、モータ部とギヤ部とを備えている。モータ部には回転軸が設けられ、ギヤ部には回転軸により回転されるウォーム軸およびウォームに噛み合わされる歯部を備えたウォームホイールが設けられている。
また、回転軸とウォーム軸との間にはクラッチ機構が設けられ、当該クラッチ機構は、回転軸に固定された駆動側回転体と、ウォーム軸に固定された従動側回転体と、合計3つの転動体と、これらを収容するクラッチハウジングと、を備えている。そして、このクラッチ機構は、回転軸からウォーム軸への回転力の伝達を許容し、ウォーム軸から回転軸への回転力の伝達を規制するようになっている。
したがって、減速機構付モータを駆動させることにより、ウィンドウガラスを開閉できる一方で、減速機構付モータの停止時において、ウィンドウガラスを外部から無理に開閉できないようにしている。
特開2000−324756号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載された減速機構付モータでは、小径の部品である回転軸とウォーム軸との間に、複雑な構造でかつ小型のクラッチ機構を設ける必要があるため、組み立て作業が難しいという問題があった。
また、ウォームおよびウォームホイールからなる減速機構の入力側にクラッチ機構を配置するため、減速機構付モータの駆動時においてクラッチ機構が高速で回転し、ひいては複数の部品からなるクラッチ機構からの作動音が大きいという問題もあった。
さらには、車両の駐車時等においては、ウィンドウガラスが閉じられた状態で放置され、モータ部は拘束状態となっている。その結果、出力側にある樹脂製のウォームホイールにはウィンドウガラスの重量が掛かり、ひいてはウォームホイールの歯部が変形して作動時において不快な周期音を発生するという問題もあった。
本発明の目的は、組み立て作業性を向上させつつ、クラッチ機構からの作動音を小さくすることができ、さらにはウォーム減速機の耐久性を向上させることが可能な減速機構付モータを提供することにある。
本発明の一態様では、回転軸の回転を減速して駆動対象物に出力する減速機構付モータであって、前記回転軸に設けられたウォームと、前記ウォームに噛み合わされる歯部を備えたウォームホイールと、前記ウォームおよび前記ウォームホイールを回転自在に収容し、開口部を備えたギヤケースと、前記ギヤケースに装着され、前記開口部を閉塞するギヤカバーと、前記ウォームホイールに対して同軸に設けられ、前記駆動対象物を駆動する出力軸と、前記ウォームホイールと前記出力軸との間に設けられ、前記ウォームホイールから前記出力軸への回転力の伝達を許容し、前記出力軸から前記ウォームホイールへの回転力の伝達を規制するクラッチ機構と、を有し、前記クラッチ機構は、前記ウォームホイールに設けられ、前記ウォームホイールの軸方向に突出し、前記ウォームホイールの回転方向に等間隔で並んだ複数の第1凸部と、前記出力軸に設けられ、前記出力軸の径方向に突出し、前記複数の第1凸部の間に入り込んだ第2凸部と、前記ウォームホイールの回転方向に沿う前記複数の第1凸部の間で、かつ前記出力軸の径方向に沿う前記第2凸部と前記ギヤカバーとの間に設けられたコロ部材と、を備え、前記コロ部材は、前記ウォームホイールから前記出力軸に回転力が伝達されたときに、前記第2凸部および前記ギヤカバーに挟持されず、前記出力軸から前記ウォームホイールに回転力が伝達されたときに、前記第2凸部および前記ギヤカバーに挟持されることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記ウォームホイールおよび前記出力軸が樹脂製であり、前記ギヤカバーが金属製であり、前記第2凸部の前記コロ部材が配置された側に、前記コロ部材の外周部が突き当てられる突き当て面を有する金属板が設けられていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記金属板が前記出力軸に埋設されており、前記突き当て面が外部に露出されていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、複数の前記コロ部材が設けられ、これらの前記コロ部材が1つの環状保持具に保持されていることを特徴とする。
本発明によれば、ウォームホイールと出力軸との間に、ウォームホイールから出力軸への回転力の伝達を許容し、出力軸からウォームホイールへの回転力の伝達を規制するクラッチ機構を設け、当該クラッチ機構を構成するコロ部材を、第2凸部およびギヤカバーによって、非挟持状態(リリース状態)または挟持状態(ロック状態)となるように構成している。
これにより、従前に比してクラッチ機構を大径化することができ、ひいては組み立て作業性を向上させることが可能となる。
また、クラッチ機構を、ウォームおよびウォームホイールからなる減速機構の出力側に配置できるので、減速機構付モータの駆動時において、クラッチ機構を高速で回転させずに済む。よって、クラッチ機構からの作動音を小さくすることが可能となる。
さらに、コロ部材を挟持状態にするのに、ギヤケースの開口部を閉塞するギヤカバーを利用するので、樹脂製のウォームホイールを採用したとしても、ウォームホイールには出力側からの負荷を掛けずに済む。したがって、ウォームホイールの歯部が変形することを防止して、ウォーム減速機の耐久性を向上させることが可能となり、ひいては作動時において不快な周期音が発生しなくなって静粛性を向上させることができる。また、従前の構造で必要であったクラッチハウジングを無くすことができるので、部品点数を削減することが可能となり、ひいてはコストダウンを実現することができる。
本発明に係る減速機構付モータを示す平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 図3のクラッチ機構の分解斜視図である。 (a),(b)は、減速機構付モータの駆動時におけるクラッチ機構の動作(リリース状態)を説明する説明図である。 (a),(b)は、減速機構付モータの停止時におけるクラッチ機構の動作(ロック状態)を説明する説明図である。 実施の形態2のクラッチ機構の図3に対応した断面図である。 実施の形態2のクラッチ機構の分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係る減速機構付モータを示す平面図を、図2は図1のA−A線に沿う断面図を、図3は図2のB−B線に沿う断面図を、図4は図3のクラッチ機構の分解斜視図を、図5(a),(b)は減速機構付モータの駆動時におけるクラッチ機構の動作(リリース状態)を説明する説明図を、図6(a),(b)は減速機構付モータの停止時におけるクラッチ機構の動作(ロック状態)を説明する説明図をそれぞれ示している。
図1に示される減速機構付モータ10は、自動車等の車両に搭載されるパワーウィンドウ装置の駆動源に用いられ、ウィンドウガラスを昇降させるウィンドウレギュレータ(駆動対象物)を駆動するものである。減速機構付モータ10は、車両のドア内の狭小スペースに設置されるため、図2に示されるように扁平形状に形成されている。減速機構付モータ10は、モータ部20とギヤ部40とを備えており、これらのモータ部20およびギヤ部40は、互いに複数の締結ねじ11(図示では2つのみ示す)によって一体化(ユニット化)されている。
図1に示されるように、モータ部20は、モータケース21を備えている。モータケース21は、磁性材料よりなる鋼板を深絞り加工等することで有底筒状に形成されている。モータケース21の内部には、断面が略円弧形状に形成された複数のマグネット22(図示では2つのみ示す)が設けられている。
また、これらのマグネット22の内側には、コイル23が巻装されたアーマチュア24が、所定の隙間を介して回転自在に設けられている。そして、モータケース21の開口側(図中右側)には、ブラシホルダ25が設けられ、当該ブラシホルダ25は、モータケース21の開口側を閉塞している。
アーマチュア24の回転中心には、アーマチュア軸(回転軸)26が固定されている。アーマチュア軸26のアーマチュア24に近接する部分には、コンミテータ27が設けられ、当該コンミテータ27には、アーマチュア24に巻装されたコイル23の端部が電気的に接続されている。
コンミテータ27の外周部には、ブラシホルダ25に保持された一対のブラシ28(図示では1つのみ示す)が摺接される。これらのブラシ28は、コンミテータ27の周囲に90度間隔で配置されており、ばね部材29によってそれぞれコンミテータ27に対して所定圧で弾性接触されている。これにより、車載コントローラ(図示せず)から各ブラシ28に駆動電流が供給されて、アーマチュア24に回転力(電磁力)が発生する。よって、アーマチュア軸26が所定の回転方向および回転数で回転される。
モータケース21の底部側(図中左側)は、段付形状に形成され、この段付き形状の部分には、モータケース21の本体部よりも小径となった有底段部21aが設けられている。有底段部21aには、第1ラジアル軸受30が装着され、第1ラジアル軸受30は、アーマチュア軸26の軸方向一側(図中左側)を回転自在に支持している。また、ブラシホルダ25には、第2ラジアル軸受31が装着され、第2ラジアル軸受31は、アーマチュア軸26の軸方向中央部を回転自在に支持している。
ギヤ部40は、ギヤケース41と、当該ギヤケース41に取り付けられたコネクタ部材42と、を備えている。ギヤケース41は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成され、モータケース21の開口側に複数の締結ねじ11により固定されている。なお、コネクタ部材42は、その先端側がギヤケース41の側方に差し込まれて、当該状態のもとで固定ねじ(図示せず)によりギヤケース41に固定されている。
ギヤケース41の内部には、アーマチュア軸26の軸方向他側(図中右側)が延在されており、このアーマチュア軸26の軸方向他側でかつ外周部分には、ウォーム44が固定されている。アーマチュア軸26の軸方向他側は、第3ラジアル軸受45により回転自在に支持されており、ウォーム44は、ギヤユニット100(図2および図4参照)を構成する樹脂製のウォームホイール110の外周部に設けられた歯部111に噛み合わされている。
このように、アーマチュア軸26の軸方向一側に第1ラジアル軸受30を設け、アーマチュア軸26の軸方向中央部に第2ラジアル軸受31を設け、アーマチュア軸26の軸方向他側に第3ラジアル軸受45を設けることで、アーマチュア軸26は、歪むこと無くスムーズに高速で回転可能となっている。そして、本実施の形態においては、高速で回転する軸がアーマチュア軸26の1本のみであるため、その分、減速機構付モータ10の駆動時に発生する作動音を低減可能としている。
なお、ウォーム44およびウォームホイール110は、減速機構(ウォーム減速機)を構成している。そして、当該減速機構は、アーマチュア軸26の回転を減速し、減速されて高トルク化された回転力を、ウィンドウレギュレータに出力するようになっている。つまり、ウォーム44が高速で回転し、ウォームホイール110が低速で回転するようになっている。本実施の形態では、減速比が「60:1」に設定されている。よって、ウォーム44が60回転すると、漸くウォームホイール110が1回転するようになっている。ただし、ウォームホイール110の回転トルクは、ウォーム44の60倍となる。
また、アーマチュア軸26の軸方向に沿うコンミテータ27と第2ラジアル軸受31との間には、環状のセンサマグネット46が一体に設けられている。センサマグネット46は、その周方向にN極,S極が交互に並ぶように着磁されている。一方、コネクタ部材42の内部には、センサ基板42aが設けられ、当該センサ基板42aのセンサマグネット46との対向部分には、回転センサ42bが実装されている。
ここで、回転センサ42bは、センサマグネット46の磁束線の向きやその変化を捉える磁気センサとなっている。これにより回転センサ42bは、アーマチュア軸26の回転状態、つまりアーマチュア軸26の回転方向や回転速度を検出可能となっている。より具体的には、回転センサ42bは、センサ素子としての磁気抵抗素子(MR素子)備え、さらには巨大磁気抵抗効果現象(Giant Magneto Resistance Effect)を応用したGMRセンサとなっている。
車載コントローラは、回転センサ42bからの検出信号を検出して、アーマチュア軸26の回転状態を算出する。例えば、アーマチュア軸26の回転速度が低下した場合には、車載コントローラは、ウィンドウガラスに障害物が接触していると判断する。そして、減速機構付モータ10の駆動を停止または反転させる制御を実行する。
図2に示されるように、ギヤケース41の内部には、ウォーム44およびギヤユニット100が回転自在に収容されている。ギヤケース41は底部41aを備えており、当該底部41a側とは反対側には、開口部41bが設けられている。そして、当該開口部41bからギヤケース41の内部に、比較的大きな部品であるギヤユニット100が組み込まれるようになっている。
ギヤケース41の底部41aには、ウォームホイール110を回転自在に支持する大径支持部41cと、出力軸120を回転自在に支持する段付きの小径支持部41dとが一体に設けられている。ここで、ウォームホイール110および出力軸120は何れも樹脂製であって、ひいてはギヤユニット100の軽量化が図られている。なお、大径支持部41cは底部41a寄りに配置され、小径支持部41dは開口部41b寄りに配置されている。そして、小径支持部41dの殆どの部分は、ギヤケース41の外部に露出されている。
図2ないし図4に示されるように、ギヤユニット100を形成するウォームホイール110は、ポリアセタール等の樹脂材料(POM材)により略円盤状に形成されている。ウォームホイール110は、ホイール本体112を備えており、その外周部分には、ウォーム44が噛み合わされる歯部111が形成されている。ここで、ウォームホイール110の軸方向に沿う歯部111の厚みの方が、ウォームホイール110の軸方向に沿うホイール本体112の厚みよりも厚くなっている。これにより、ウォーム44と歯部111との噛み合い強度が十分に確保されている。
ホイール本体112の回転中心には、ギヤケース41の大径支持部41cが挿通される挿通孔112aが形成されている。また、ホイール本体112の軸方向一側(出力軸120側)には、合計3つの第1凸部113が一体に設けられている。これらの第1凸部113は、ウォームホイール110の軸方向に突出して設けられている。また、図3に示されるように、それぞれの第1凸部113は、平面視で略円弧形状に形成されており、ウォームホイール110の回転方向に等間隔(120度間隔)で並んで設けられている。
これらの第1凸部113は、クラッチ機構CLを構成しており、ホイール本体112からの突出高さは、出力軸120の大径部121にまで到達する高さ寸法となっている。また、ウォームホイール110の回転方向に沿う第1凸部113の両側には、段差部114がそれぞれ設けられている。これらの段差部114は、ウォームホイール110の径方向外側に配置された第1対向面114aと、ウォームホイール110の径方向内側に配置された第2対向面114bと、を備えている。
そして、隣り合う第1凸部113において、第1対向面114a同士が互いに平行となって対向しており、第2対向面114b同士が互いに平行となって対向している。また、互いに対向された第1対向面114aの離間距離の方が、互いに対向された第2対向面114bの離間距離よりも短くなっている。そして、隣り合う第1凸部113の第1対向面114aの間には、コロ部材150が所定の隙間を介して入り込み、隣り合う第1凸部113の第2対向面114bの間には、大径部121に設けられた第2凸部122が、所定の隙間を介して入り込むようになっている。
図2ないし図4に示されるように、ギヤユニット100を形成する出力軸120は、ポリアセタール等の樹脂材料(POM材)により段付きの略円柱形状に形成されている。出力軸120は大径部121を備えており、この大径部121の外周部分には、略箱形状に形成された合計3つの第2凸部122が、径方向外側に突出するようにして一体に設けられている。これらの第2凸部122は、図3に示されるように、出力軸120の回転方向に等間隔(120度間隔)で並んで設けられている。
これらの第2凸部122は、クラッチ機構CLを構成しており、大径部121からの突出高さは、隣り合う第1凸部113の第2対向面114bの間に入り込める高さ寸法となっている。また、それぞれの第2凸部122には、コロ部材150と対向する平面部122aが設けられている。これらの平面部122aは、出力軸120の軸心から出力軸120の径方向外側に延ばした線分(図示せず)と直交する方向に真っ直ぐに広がっている。
さらに、出力軸120の回転方向に沿う第2凸部122の両側には、平坦面122bがそれぞれ設けられている。これらの平坦面122bは、第2凸部122が第2対向面114bの間に入り込んだ状態で、第2対向面114bに対して所定の隙間を介して対向するようになっている。
大径部121の軸方向一側(ギヤカバー140側)には、大径部121よりも小径となったシール摺接部123が一体に設けられている。このシール摺接部123には、図2に示されるように、ギヤカバー140に装着されたリップシールLSが摺接するようになっている。これにより、ギヤケース41の内部への雨水や埃等の進入が阻止される。
また、シール摺接部123の軸方向一側(ギヤカバー140側)には、シール摺接部123よりも若干小径となったセレーション部124が一体に設けられている。このセレーション部124の外周部分には、無数の凹凸が形成されており、ギヤの歯のような形状となっている。そして、セレーション部124には、ウィンドウレギュレータを形成するドラム(図示せず)が一体回転可能に装着される。これにより、出力軸120の回転に伴ってドラムが回転され、ひいてはウィンドウレギュレータが駆動されてウィンドウガラスが昇降する。
ここで、ギヤケース41の小径支持部41dと出力軸120の径方向内側との間には、OリングORが設けられている。これによっても、ギヤケース41の内部への雨水や埃等の進入が阻止される。以上のように、出力軸120は、ウォームホイール110に対して同軸に設けられており、駆動対象物としてのウィンドウレギュレータを駆動するようになっている。
図2ないし図4に示されるように、出力軸120の軸方向他側(ウォームホイール110側)には、一般鋼材よりなる板材(SPC材)をプレス加工等して所定形状に形成された補強部材130が装着されている。この補強部材130においてもクラッチ機構CLを構成している。そして、補強部材130は、環状本体部131と、当該環状本体部131の外周部分に放射状に設けられた合計3つの被覆部132と、を備えている。
被覆部132は、環状本体部131の周方向に等間隔(120度間隔)で設けられ、出力軸120の第2凸部122に対応して設けられている。そして、それぞれの被覆部132は、それぞれの第2凸部122の一部を覆っている。具体的には、被覆部132は、第2凸部122のコロ部材150が配置された側の平面部122aを覆っている。つまり、被覆部132においても、第2対向面114bの間に入り込んでいる。
そして、被覆部132のコロ部材150が配置された側の突き当て面132aには、コロ部材150の外周部が線接触可能となっている。つまり、クラッチ機構CLの作動時において、突き当て面132aには、コロ部材150の外周部が突き当てられるようになっている。ここで、被覆部132は、本発明における金属板を構成している。
このように、第2凸部122の平面部122aとコロ部材150との間に金属製の被覆部132を介在させることで、樹脂製の第2凸部122を変形や摩耗から保護している。これにより、出力軸120自身を金属製とした場合に比して、軽量化が図られている。また、樹脂製の第2凸部122の変形や摩耗を防止できるため、クラッチ機構CLを長期に亘り精度良く作動させることができる。
図2に示されるように、ギヤケース41には、金属製のギヤカバー140が装着されている。具体的には、ギヤケース41の開口部41bは、ギヤカバー140によって密閉(閉塞)されている。ギヤカバー140は、一般鋼材よりなる板材(SPC材)をプレス加工等して略円板状に形成されている。そして、ギヤカバー140の径方向内側には、先端部にリップシールLSが装着される第1筒部141が設けられている。
また、第1筒部141の基端部には、ウォームホイール110および出力軸120の径方向に広がった第1円板部142の内周部が連結されている。この第1円板部142は、ウォームホイール110および出力軸120の軸方向から、第2凸部122およびコロ部材150を覆っている。
さらに、第1円板部142の外周部には、第2筒部143の先端部が連結されている。そして、この第2筒部143の径方向内側(内周部分)には、コロ部材150の外周部が線接触可能となっている。つまり、クラッチ機構CLの作動時において、第2筒部143の内周部分には、コロ部材150の外周部が突き当てられるようになっている。ここで、ギヤカバー140の第2筒部143においても、クラッチ機構CLを構成している。
また、第2筒部143の基端部には、ウォームホイール110および出力軸120の径方向に広がった第2円板部144の内周部が連結されている。この第2円板部144は、ウォームホイール110および出力軸120の軸方向から、ウォームホイール110の径方向外側の部分、つまり歯部111が設けられる部分を覆っている。
さらに、ギヤカバー140の最も径方向外側の部分には、断面が略U字形状に形成された環状のかしめ部145が設けられている。具体的には、かしめ部145は、第2円板部144の外周部から、ウォームホイール110および出力軸120の軸方向に立設されている。そして、かしめ部145は、ギヤケース41の開口部41bに嵌まるようにして固定されている。また、かしめ部145の先端部分(図2中上部)は、ギヤケース41の開口部41bの近傍に設けられた固定部41eを覆うようにして折り曲げられている。すなわち、かしめ部145の先端部分をかしめ工具等でかしめることにより、ギヤカバー140はギヤケース41に強固に固定されている。
このように、ギヤカバー140は、複数の屈曲部を備えた所謂「波打ち形状」(図2および図4参照)に形成されており、これらの屈曲部によりギヤカバー140の剛性が高められている。言い換えれば、ギヤカバー140に設けられた複数の屈曲部は、補強リブとしての機能を備えている。よって、クラッチ機構CLの作動時において、第2筒部143の内周部分にコロ部材150の外周部が突き当てられるが、第2筒部143は容易に変形することが無い。これによっても、クラッチ機構CLを長期に亘り精度良く作動させることができる。
図3に示されるように、クラッチ機構CLは、ウォームホイール110に設けられた3つの第1凸部113と、出力軸120に設けられた3つの第2凸部122と、補強部材130の被覆部132と、合計3つのコロ部材150と、ギヤカバー140の第2筒部143と、を備えている。
ここで、コロ部材150は、例えば、高炭素クロム軸受鋼鋼材(SUJ材)によって、略円柱形状に形成されている。また、図3に示されるように、コロ部材150は、ウォームホイール110の回転方向に対して、隣り合う第1凸部113の間に設けられ、かつ出力軸120の径方向に対して、第2凸部122と第2筒部143との間に、補強部材130の被覆部132を介して設けられている。
なお、クラッチ機構CLがニュートラルの状態(図3に示される状態)にある場合には、それぞれのコロ部材150は、隣り合う第1凸部113の間および対向された被覆部132と第2筒部143との間に、所定の「ガタ」を有するように配置されている。ただし、コロ部材150の周囲には、十分な量のシリコーングリース等の潤滑剤(図示せず)が塗布されている。したがって、上述の「ガタ」によって、減速機構付モータ10の作動中にコロ部材150が暴れて、作動音が増大するようなことは無い。
このように、クラッチ機構CLは、ウォームホイール110と出力軸120との間に設けられ、ウォームホイール110から出力軸120への回転力(正逆方向)の伝達を許容し、出力軸120からウォームホイール110への回転力(正逆方向)の伝達を規制するようになっている。すなわち、クラッチ機構CLは、所謂「2ウェイクラッチ」となっており、ウォームホイール110から出力軸120に回転力が伝達されると「リリース状態」となり、出力軸120からウォームホイール110に回転力が伝達されると「ロック状態」となる。
次に、以上のように形成されたクラッチ機構CLの動作について、図面を用いて詳細に説明する。なお、クラッチ機構CLがニュートラルの状態(図3の状態)を基準として、ウォームホイール110側(入力側)が正逆方向に回転された場合と、出力軸120側(出力側)が正逆方向に回転された場合と、について説明する。
[入力側正転駆動]
まず、図5(a)の実線矢印R1のように、減速機構付モータ10(図1参照)が正転駆動されてウォームホイール110が正転されると、ウォームホイール110の第1凸部113に設けられた段差部114の第2対向面114bが、出力軸120の大径部121に設けられた第2凸部122の平坦面122bに接触する。ここで、第2対向面114bと平坦面122bとの接触部分を黒点P1で図示している。
このとき、第1凸部113に設けられた第1対向面114aにおいても、コロ部材150に接触する。ここで、第1対向面114aとコロ部材150との接触部分を黒点P2で図示している。すなわち、ウォームホイール110の正転に伴って、第1凸部113は、黒点P1および黒点P2の部分において、それぞれ第2凸部122およびコロ部材150の双方に略同時に接触される。
すると、出力軸120の回転中心から径方向に延び、かつ第2凸部122の幅方向中央部を通る線分CT上に、コロ部材150の中心点C(図中白点)が配置されているので、ウォームホイール110および出力軸120の回転方向に沿う第2凸部122とコロ部材150の位置関係は、クラッチ機構CLがニュートラルの状態(図3の状態)のときと何ら変わらない。したがって、線分CT上において、突き当て面132aと第2筒部143との間の距離S1は、コロ部材150の直径寸法Dよりも大きい状態が保持される(S1>D)。
すなわち、ウォームホイール110から出力軸120に回転力が伝達されたときには、コロ部材150は、第2凸部122とギヤカバー140の第2筒部143とに挟持されず(非挟持状態)、クラッチ機構CLは「リリース状態」が保持される。
これにより、出力軸120は、図5(a)の実線矢印R2のように、ウォームホイール110の正転に伴って正転される(時計回り方向に連れ回される)。よって、減速機構付モータ10の正転駆動に伴い、例えば、ウィンドウガラスが上昇される。なお、コロ部材150が配置された3箇所の全てにおいて、上述と同様の動作が略同時に行われる。
[入力側逆転駆動]
一方、図5(b)の破線矢印R3のように、減速機構付モータ10が逆転駆動されてウォームホイール110が逆転されると、ウォームホイール110の第2対向面114bが、出力軸120の平坦面122bに接触する。ここで、第2対向面114bと平坦面122bとの接触部分を黒点P3で図示している。
このとき、第1凸部113に設けられた第1対向面114aにおいても、コロ部材150に接触する。ここで、第1対向面114aとコロ部材150との接触部分を黒点P4で図示している。すなわち、ウォームホイール110の逆転に伴って、第1凸部113は、黒点P3および黒点P4の部分において、それぞれ第2凸部122およびコロ部材150の双方に略同時に接触される。
すると、上述の正転のときと同様に、線分CT上にコロ部材150の中心点Cが配置されているので、ウォームホイール110および出力軸120の回転方向に沿う第2凸部122とコロ部材150の位置関係は、クラッチ機構CLがニュートラルの状態のときと何ら変わらない。したがって、線分CT上において、突き当て面132aと第2筒部143との間の距離S1は、コロ部材150の直径寸法Dよりも大きい状態が保持される。
すなわち、上述の正転のときと同様に、コロ部材150は、第2凸部122とギヤカバー140の第2筒部143とに挟持されず(非挟持状態)、クラッチ機構CLは「リリース状態」が保持される。
これにより、出力軸120は、図5(b)の破線矢印R4のように、ウォームホイール110の逆転に伴って逆転される(反時計回り方向に連れ回される)。よって、減速機構付モータ10が逆転駆動に伴い、例えば、ウィンドウガラスが下降される。なお、コロ部材150が配置された3箇所の全てにおいて、上述と同様の動作が略同時に行われる。
[出力側正転駆動]
次に、図6(a)の実線矢印R5のように、出力軸120が外力により正転方向に駆動されると、コロ部材150が、一方の第1凸部113の第1対向面114a側(図中上側)に相対的に移動して、線分CT上からコロ部材150の中心点Cが、図示のようにオフセットされる(ずれる)。
これにより、図5に示される距離S1よりも短い距離S2の部分にコロ部材150が嵌まるようにして入り込み(S2<S1)、コロ部材150が、突き当て面132aと第2筒部143とに挟持される。したがって、クラッチ機構CLは「ロック状態」となり、出力軸120がそれ以上正転されることが阻止されて、外力によりウィンドウガラスが移動されることが防止される。
すなわち、出力軸120からウォームホイール110に回転力が伝達されたときに、コロ部材150は、第2凸部122とギヤカバー140の第2筒部143とに挟持されて(挟持状態)、クラッチ機構CLは「ロック状態」となる。ただし、コロ部材150が配置された3箇所の全てにおいて、上述と同様の動作が略同時に行われる。
なお、上述のような「ロック状態」において、出力軸120の大径部121に設けられた第2凸部122の平坦面122bが、ウォームホイール110の第1凸部113に設けられた段差部114の第2対向面114bに対して、接触する場合もあれば接触しない場合もある。そして、平坦面122bが第2対向面114bに接触した場合には、ウォームホイール110も実線矢印R6のように若干正転されるが、この場合であっても第1対向面114aはコロ部材150に当接することは無い。よって、上述のような「ロック状態」が保持される。
[出力側逆転駆動]
一方、図6(b)の破線矢印R7のように、出力軸120が外力により逆転方向に駆動されると、コロ部材150が、他方の第1凸部113の第1対向面114a側(図中下側)に相対的に移動して、線分CT上からコロ部材150の中心点Cが、図示のようにオフセットされる(ずれる)。
これにより、上述の正転のときと同様に、距離S2(S2<S1)の部分にコロ部材150が嵌まるようにして入り込み、コロ部材150が、突き当て面132aと第2筒部143とに挟持される。したがって、クラッチ機構CLは「ロック状態」となり、出力軸120がそれ以上逆転されることが阻止されて、外力によりウィンドウガラスが移動することが防止される。
すなわち、上述の正転のときと同様に、コロ部材150は、第2凸部122とギヤカバー140の第2筒部143とに挟持されて(挟持状態)、クラッチ機構CLは「ロック状態」となる。ただし、コロ部材150が配置された3箇所の全てにおいて、上述と同様の動作が略同時に行われる。
なお、上述のような「ロック状態」において、出力軸120の平坦面122bが、ウォームホイール110の第2対向面114bに対して、接触する場合もあれば接触しない場合もある。そして、平坦面122bが第2対向面114bに接触した場合には、ウォームホイール110も破線矢印R8のように若干逆転されるが、第1対向面114aはコロ部材150に当接することは無い。よって、上述のような「ロック状態」が保たれる。
以上詳述したように、本実施の形態に係る減速機構付モータ10によれば、ウォームホイール110と出力軸120との間に、ウォームホイール110から出力軸120への回転力の伝達を許容し、出力軸120からウォームホイール110への回転力の伝達を規制するクラッチ機構CLを設け、当該クラッチ機構CLを構成するコロ部材150を、第2凸部122およびギヤカバー140によって、非挟持状態(リリース状態)または挟持状態(ロック状態)となるように構成した。
これにより、従前に比してクラッチ機構CLを大径化することができ、ひいては組み立て作業性を向上させることが可能となる。
また、クラッチ機構CLを、ウォーム44およびウォームホイール110からなる減速機構の出力側に配置できるので、減速機構付モータ10の駆動時において、クラッチ機構CLを高速で回転させずに済む。よって、クラッチ機構CLからの作動音を小さくすることが可能となる。
さらに、コロ部材150を挟持状態にするのに、ギヤケース41の開口部41bを閉塞するギヤカバー140を利用するので、樹脂製のウォームホイール110には出力側(出力軸120側)からの負荷を掛けずに済む。したがって、ウォームホイール110の歯部111が変形することを防止して、ウォーム44およびウォームホイール110からなる減速機構(ウォーム減速機)の耐久性を向上させることが可能となり、ひいては作動時において不快な周期音が発生しなくなって静粛性を向上させることができる。また、従前の構造で必要であったクラッチハウジングを無くすことができるので、部品点数を削減することが可能となり、ひいてはコストダウンを実現することができる。
また、本実施の形態に係る減速機構付モータ10によれば、ウォームホイール110および出力軸120が樹脂製(POM材)であり、ギヤカバー140が金属製(SPC材)であり、第2凸部122のコロ部材150が配置された側に、コロ部材150(SUJ材)の外周部が突き当てられる突き当て面132aを有する金属製(SPC材)の被覆部132が設けられている。
これにより、出力軸120を金属製とした場合に比して、十分な軽量化を図ることができ、かつ樹脂製の第2凸部122の変形や摩耗を防止することができ、クラッチ機構CLを長期に亘り精度良く作動させることが可能となる。
次に、本発明の実施の形態2について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7は実施の形態2のクラッチ機構の図3に対応した断面図を、図8は実施の形態2のクラッチ機構の分解斜視図をそれぞれ示している。
図7および図8に示されるように、実施の形態2のクラッチ機構CL2では、実施の形態1のクラッチ機構CL(図3および図4参照)に比して、被覆部132を有する補強部材130を、出力軸120の内部にインサート成形により埋設するとともに、被覆部132の突き当て面132aを外部に露出させている点が異なっている。
また、合計3つのコロ部材150を、1つの環状保持具160によって保持するようにした点が異なっている。これに伴い、ウォームホイール110に設けられる合計3つの第1凸部170の形状も変更している。
具体的には、図8に示されるように、出力軸120の大径部121および第2凸部122の内部に、補強部材130の環状本体部131および被覆部132が、それぞれ埋設されている。そして、被覆部132の突き当て面132aが、図8の網掛部分に示されるように外部に露出されている。
また、環状保持具160は、ウォームホイール110の一部を構成しており、ウォームホイール110に固定されるようになっている(図7参照)。環状保持具160は、ポリアセタール等の樹脂材料(POM材)により形成され、筒状本体161を備えている。筒状本体161には、合計3つのコロ保持部162が設けられ、これらのコロ保持部162は、筒状本体161の回転方向に等間隔(120度間隔)で並んで設けられている。そして、それぞれのコロ保持部162は、筒状本体161の径方向内側に所定高さで突出されており、筒状本体161の径方向に貫通する貫通穴163を有している。
そして、コロ部材150は、それぞれの貫通穴163の内部に保持されるようになっている。ここで、コロ部材150は、貫通穴163の内部において、環状保持具160の径方向および周方向に所定の「ガタ」を有するように配置されている。これにより、実施の形態2のコロ部材150においても、実施の形態1のコロ部材150と同じ挙動を示すようになっている。
なお、貫通穴163の内部には十分な量のシリコーングリース等の潤滑剤(図示せず)が充填されている。この潤滑剤は所定の粘度を有するものであって、これにより貫通穴163の内部にコロ部材150を保持可能としている。
図7に示されるように、貫通穴163には、環状保持具160の回転方向に互いに対向配置され、かつ互いに平行となった対向壁面163aが設けられている。これらの対向壁面163aは、実施の形態1のクラッチ機構CLにおける、第1対向面114a(図3参照)に相当する部分である。そして、図7に示されるように、ウォームホイール110に環状保持具160を固定した状態において、環状保持具160および第1凸部170は、本発明における第1凸部を構成している。
ここで、第1凸部170は、環状保持具160の回転方向に対して、隣り合うコロ保持部162の間に嵌まり込むようにして固定される。これにより、実施の形態1のクラッチ機構CLにおける第1凸部113に比して、段差部114(図3参照)を備えない単純な円弧形状に形成され、かつその外径寸法が小さくなっている。なお、ウォームホイール110の回転方向に沿う第1凸部170の両側には、第2対向面114bが設けられている。
なお、実施の形態2のクラッチ機構CL2の動作においても、実施の形態1のクラッチ機構CLの動作と同じ動作をするようになっている。
以上のように形成された実施の形態2のクラッチ機構CL2においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
これに加えて、実施の形態2では、被覆部132が出力軸120に埋設されており、突き当て面132aが外部に露出されているので、出力軸120と補強部材130とを予め1つの部品にしておくことができる。したがって、実施の形態1に比して、構成部品の管理を容易にできるとともに、減速機構付モータ10(クラッチ機構CL2)の組み立て作業性を向上させることが可能となる。
また、実施の形態2では、合計3つのコロ部材150が設けられ、これらのコロ部材150が1つの環状保持具160に保持されているので、合計3つのコロ部材150と1つの環状保持具160とを予め1つの部品にしておくことができる。したがって、これによっても、実施の形態1に比して、構成部品の管理を容易にできるとともに、減速機構付モータ10(クラッチ機構CL2)の組み立て作業性を向上させることが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態では、減速機構付モータ10を、車両に搭載されるパワーウィンドウ装置の駆動源に用いたものを示したが、本発明はこれに限らず、サンルーフ装置等の他の駆動源にも用いることができる。
また、上記各実施の形態では、モータ部20にブラシ付の電動モータを採用したものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、モータ部20にブラシレスの電動モータ等を採用することもできる。
その他、上記各実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記各実施の形態に限定されない。
10 減速機構付モータ
11 締結ねじ
20 モータ部
21 モータケース
21a 有底段部
22 マグネット
23 コイル
24 アーマチュア
25 ブラシホルダ
26 アーマチュア軸(回転軸)
27 コンミテータ
28 ブラシ
29 ばね部材
30 第1ラジアル軸受
31 第2ラジアル軸受
40 ギヤ部
41 ギヤケース
41a 底部
41b 開口部
41c 大径支持部
41d 小径支持部
41e 固定部
42 コネクタ部材
42a センサ基板
42b 回転センサ
44 ウォーム(減速機構)
45 第3ラジアル軸受
46 センサマグネット
100 ギヤユニット
110 ウォームホイール(減速機構)
111 歯部
112 ホイール本体
112a 挿通孔
113 第1凸部
114 段差部
114a 第1対向面
114b 第2対向面
120 出力軸
121 大径部
122 第2凸部
122a 平面部
122b 平坦面
123 シール摺接部
124 セレーション部
130 補強部材
131 環状本体部
132 被覆部(金属板)
132a 突き当て面
140 ギヤカバー
141 第1筒部
142 第1円板部
143 第2筒部
144 第2円板部
145 かしめ部
150 コロ部材
160 環状保持具(ウォームホイール,第1凸部)
161 筒状本体
162 コロ保持部
163 貫通穴
163a 対向壁面
170 第1凸部
C コロ部材の中心点
CL,CL2 クラッチ機構
CT 線分
LS リップシール
OR Oリング

Claims (4)

  1. 回転軸の回転を減速して駆動対象物に出力する減速機構付モータであって、
    前記回転軸に設けられたウォームと、
    前記ウォームに噛み合わされる歯部を備えたウォームホイールと、
    前記ウォームおよび前記ウォームホイールを回転自在に収容し、開口部を備えたギヤケースと、
    前記ギヤケースに装着され、前記開口部を閉塞するギヤカバーと、
    前記ウォームホイールに対して同軸に設けられ、前記駆動対象物を駆動する出力軸と、
    前記ウォームホイールと前記出力軸との間に設けられ、前記ウォームホイールから前記出力軸への回転力の伝達を許容し、前記出力軸から前記ウォームホイールへの回転力の伝達を規制するクラッチ機構と、
    を有し、
    前記クラッチ機構は、
    前記ウォームホイールに設けられ、前記ウォームホイールの軸方向に突出し、前記ウォームホイールの回転方向に等間隔で並んだ複数の第1凸部と、
    前記出力軸に設けられ、前記出力軸の径方向に突出し、前記複数の第1凸部の間に入り込んだ第2凸部と、
    前記ウォームホイールの回転方向に沿う前記複数の第1凸部の間で、かつ前記出力軸の径方向に沿う前記第2凸部と前記ギヤカバーとの間に設けられたコロ部材と、
    を備え、
    前記コロ部材は、
    前記ウォームホイールから前記出力軸に回転力が伝達されたときに、前記第2凸部および前記ギヤカバーに挟持されず、
    前記出力軸から前記ウォームホイールに回転力が伝達されたときに、前記第2凸部および前記ギヤカバーに挟持されることを特徴とする、
    減速機構付モータ。
  2. 請求項1に記載の減速機構付モータにおいて、
    前記ウォームホイールおよび前記出力軸が樹脂製であり、
    前記ギヤカバーが金属製であり、
    前記第2凸部の前記コロ部材が配置された側に、前記コロ部材の外周部が突き当てられる突き当て面を有する金属板が設けられていることを特徴とする、
    減速機構付モータ。
  3. 請求項2に記載の減速機構付モータにおいて、
    前記金属板が前記出力軸に埋設されており、
    前記突き当て面が外部に露出されていることを特徴とする、
    減速機構付モータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の減速機構付モータにおいて、
    複数の前記コロ部材が設けられ、これらの前記コロ部材が1つの環状保持具に保持されていることを特徴とする、
    減速機構付モータ。
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