JP2010091009A - 減速機構付モータ - Google Patents

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浩之 内村
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Abstract

【課題】出力ギヤの耐久性を向上させることにある。
【解決手段】有底円筒形状のウォームホイール収容部35の軸心に固定された支持軸38を、出力ギヤ47の長手方向に形成された貫通孔47aに挿通して、出力ギヤ47を回転自在に支持し、出力ギヤ47の長手方向一端側に設けられた係合部47bと従動プレート42に形成された係合孔50とを係合してこれらを一体的に回転させるとともに、出力ギヤ47の長手方向他端側に設けられた噛合部47cとウィンドレギュレータの駆動ギヤとを噛み合わせウィンドレギュレータを駆動するようにしたパワーウィンドモータにおいて、出力ギヤ47の係合部47bと噛合部47cとを同一形状に形成する。つまり、出力ギヤ47をその長手方向に同一形状に形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動モータの回転を減速機構により減速させて被駆動部材に伝達する減速機構付モータに関する。
自動車等の車両に搭載されるパワーウィンド装置のアクチュエータとしては、ドア内に収納可能な小型の駆動源によってウィンドガラスを開閉するために、回転軸の回転力を高出力化させる減速機構を備えた減速機構付モータが用いられる。この減速機構付モータは、駆動源としての電動モータと、電動モータの回転軸に一体的に設けられたウォームおよび当該ウォームと噛み合うウォームホイールよりなる減速機構とを有している。そして、回転軸の回転が減速機構により減速されて出力ギヤ(ピニオンギヤ)に伝達され、当該出力ギヤにてウィンドガラスを開閉するウィンドレギュレータを駆動するようになっている。
減速機構付モータは、回転軸のウォームが収容されるウォーム収容部と、ウォームホイールが収容されるウォームホイール収容部とが一体に形成されたギヤケースを有しており、ウォームとウォームホイールとがギヤケースの内部で噛み合うようになっている。ウォームホイール収容部は有底円筒形状となっており、その軸心には支持軸がウォームホイール収容部の開口側を覆うボトムカバーから突出した状態で固定されている。出力ギヤにはその長手方向に貫通する貫通孔が形成されており、当該貫通孔に挿通される支持軸により出力ギヤを回転自在に支持するようにした減速機構付モータ(ギヤードモータ)が、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された減速機構付モータでは、ウォームホイールはダンパ部材と従動プレートとが組み付けられたダンパ付ウォームホイールとなっており、ダンパ部材を介してウォームホイールから従動プレートに動力伝達されるようになっている。この従動プレートには出力ギヤの長手方向一端側の形状に対応した係合孔が形成されており、出力ギヤはその長手方向一端側において当該係合孔に係合されて従動プレート(ウォームホイール)と一体的に回転される。一方、出力ギヤはその長手方向他端側においてウィンドレギュレータの駆動ギヤ(セクターギヤ)と噛み合っており、出力ギヤにてウィンドレギュレータが駆動されるようになっている。なお、支持軸には出力ギヤの長手方向他端側に隣接させて係止部材が装着されており、この係止部材により出力ギヤが支持軸から抜けるのを防止している。
特開2006−320151号公報
ところで、ウィンドレギュレータの駆動ギヤと噛み合う出力ギヤの長手方向他端側は、被駆動部材であるウィンドレギュレータを駆動するのに必要な回転数や駆動力を得られるように、所定の歯数や径に設定されている。一方、従動プレート(ウォームホイール)と係合する出力ギヤの長手方向一端側は、減速機構付モータの小型化のため、小径化することが望ましい。そのため、特許文献1では、出力ギヤの長手方向他端側よりも長手方向一端側の方が小径に形成され、出力ギヤは長手方向に異なる形状となっている。
しかしながら、このように出力ギヤが長手方向に異なる形状であると長手方向に段差部が形成されることとなり、例えば、パワーウィンド装置の停止時にウィンドガラスを無理にこじ開けようとして出力ギヤの長手方向他端側に大きな回転力が負荷された場合に、当該段差部のつぎ目に応力集中して出力ギヤの破損につながることとなる。
また、出力ギヤが長手方向に異なる形状であると、出力ギヤの形状が複雑になり、出力ギヤの成形精度の悪化や加工コストの増加となる。
本発明の目的は、出力ギヤの耐久性を向上させることにある。
本発明の他の目的は、出力ギヤの成型精度を向上させるとともに加工コストを低減することにある。
本発明の減速機構付モータは、ウォームが設けられた回転軸の一端を回転自在に支持するヨークと、前記ウォームが収容されるウォーム収容部と、前記ウォームと噛み合うウォームホイールを備える伝達機構が収容される有底筒形状のウォームホイール収容部とを備え、前記ヨークが取り付けられるギヤケースと、前記ウォームホイール収容部の開口側を覆うボトムカバーと、前記ウォームホイール収容部の軸心に前記ボトムカバーから突出した状態で固定され、前記伝達機構を回転自在に支持する支持軸と、前記支持軸が挿通される貫通孔が長手方向に形成され、長手方向一端側において前記伝達機構と係合して当該伝達機構と一体的に回転するとともに、長手方向他端側において被駆動部材と噛み合って当該被駆動部材を駆動する出力ギヤと、前記出力ギヤの長手方向他端側に隣接させて前記支持軸に装着され、前記出力ギヤが前記支持軸から抜けるのを防止する係止部材とを有する減速機構付モータであって、前記出力ギヤは長手方向に同一形状に形成されていることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記回転軸は、一端が前記ヨークに回転自在に支持されるアーマチュア軸と、前記アーマチュア軸と一体回転可能に連結されるとともに前記ウォームが設けられたウォーム軸とにより構成されていることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記伝達機構は、前記ウォームホイールのみから構成されるダンパレスウォームホイールであり、前記ウォームホイールには、前記出力ギヤの長手方向一端側が収容される係合孔が形成されていることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記伝達機構は、前記ウォームホイールからダンパ部材を介して動力伝達される従動プレートが組み付けられたダンパ付ウォームホイールであり、前記従動プレートには、前記出力ギヤの長手方向一端側が収容される係合孔が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、伝達機構に係合する出力ギヤの長手方向一端側と、被駆動部材に噛み合う出力ギヤの長手方向他端側とを同一形状としたので、これらの間に段差部が設けられることがなく、出力ギヤの耐久性を向上させることができる。つまり、従来のように出力ギヤをその長手方向に異なる形状とすると長手方向に段差部が設けられ、例えば、パワーウィンド装置の停止時にウィンドガラスを無理にこじ開けようとして出力ギヤの長手方向他端側に大きな回転力が負荷された場合に、当該段差部のつぎ目に応力集中して出力ギヤの破損につながることとなるが、本発明においては出力ギヤをその長手方向に同一形状としたので、出力ギヤの長手方向に段差部が設けられることがなく、応力集中が生じて出力ギヤが破損することを抑制することができる。
また、本発明によれば、出力ギヤをその長手方向に同一形状としたので、出力ギヤの形状が簡易となり、出力ギヤの成形精度の向上や加工コストの低減を実現可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるパワーウィンドモータの一部切り欠き平面図であり、図2は図1におけるA−A線に沿う断面図である。
このパワーウィンドモータ10は、車両のドア内部に搭載される図示しないパワーウィンド装置に備えられ、ウィンドガラスを開閉するウィンドレギュレータ(昇降機構)を駆動するものである。パワーウィンドモータ10は、電動モータ11と電動モータ11の回転を減速させてウィンドレギュレータに伝達する減速機構とを1つのユニットとした減速機構付モータであり、駆動源である電動モータ11と減速機構を備えるギヤ部12とを有している。
電動モータ11にはブラシ付直流モータが用いられており、電動モータ11に設けられる回転軸13(後述するアーマチュア軸17およびウォーム軸28)が正逆両方向に回転可能となっている。電動モータ11は、磁性材料よりなる薄板鋼板等を有底の段付筒状にプレス成形することにより形成されるヨークとしてのモータケース14と、モータケース14の筒部14aの内側に径方向に向けて対向配置された一対の永久磁石15と、各永久磁石15の内側に所定の隙間を介して回転自在に設けられる回転子(アーマチュアロータ)16とを備えている。
回転子16の軸心にはアーマチュア軸17が貫通して設けられており、このアーマチュア軸17の軸方向基端側(図1中左側)および軸方向先端側(図1中右側)の端部は、モータケース14の段状底部14bに装着された環状のラジアル軸受18と後述するブラシホルダ23に装着された環状のラジアル軸受19とによって回転自在に支持されている。また、アーマチュア軸17の軸方向基端側の端面は、ラジアル軸受18の軸方向基端側に隣接してモータケース14の段状底部14bに配されたスラストプレート20にスチールボール21を介して当接されており、当該スラストプレート20によりアーマチュア軸17(回転軸13)の軸方向基端側方向のスラスト荷重が支持されている。
アーマチュア軸17の軸方向先端側には、回転子16に巻回されたコイル16aに電気的に接続された整流子22が回転子16の軸方向先端側に隣接して設けられており、この整流子22には、モータケース14の開口側に装着された樹脂製のブラシホルダ23に設けられたブラシ23aが所定の弾性力をもって摺接されている。
この電動モータ11は、モータケース14の開口側に設けられるフランジ部14cにおいて、複数のボルト24によりギヤ部12のギヤケース25に取り付けられている。樹脂製のギヤケース25は、アーマチュア軸17(回転軸13)の軸方向に延びるとともに電動モータ11側(軸方向基端側)に開口するウォーム収容部26を備えており、電動モータ11はこのウォーム収容部26の開口側の端面に固定されて、アーマチュア軸17の軸方向先端側の端部がウォーム収容部26の内部に形成されたウォーム収容室26aに突出されている。
ウォーム収容室26aの開口側には、ブラシホルダ23のブラシ23aを介して電動モータ11の回転子16(コイル16a)に給電するための図示しないコネクタユニットが装着されている。コネクタユニットは車両側の給電コネクタに接続されるとともに、ブラシホルダ23に設けられたリード板に電気的に接続されて、車両側の給電装置と回転子16とを結ぶ電気回路を構成しており、このコネクタユニットを介して電動モータ11に給電されるとアーマチュア軸17(回転軸13)は正方向または逆方向に回転されるようになっている。
ウォーム収容室26aに突出されたアーマチュア軸17の軸方向先端側の端部には、当該アーマチュア軸17と同軸上に配置されたウォーム軸28の軸方向基端側の端部が連結具29により連結されており、ウォーム軸28はアーマチュア軸17と一体に回転されるようになっている。つまり、この電動モータ11の回転軸13は、アーマチュア軸17およびウォーム軸28により形成された分割シャフト構造となっている。
ウォーム軸28の軸方向基端側および軸方向先端側の端部は、ウォーム収容室26aに装着された環状のラジアル軸受30,31によって回転自在に支持されている。また、ウォーム軸28の軸方向先端側の端面は、ラジアル軸受31に隣接してウォーム収容室26aの軸方向先端側に配されたスラストプレート32にスチールボール33を介して当接されており、当該スラストプレート32によりウォーム軸28(回転軸13)の軸方向先端側方向のスラスト荷重が支持されている。図2に示すように、このウォーム軸28の軸方向中央部の外周にはウォーム28aが一体的に設けられている。
ギヤケース25はウォーム収容部26と一体に形成されたウォームホイール収容部35を備えており、ウォームホイール収容部35の内部に形成されたウォームホイール収容室35aには、ウォーム28aと噛み合う歯部36aが外周部に形成されたウォームホイール36が収容されている。
図3はウォームホイール収容部の内部構造を示す分解斜視図である。このウォームホイール収容部35は、ギヤケース25においてウォーム収容部26の開口側と直交する方向に開口する有底円筒形状となっており、ウォームホイール収容部35の開口側は円板形状のボトムカバー37により覆われている。ボトムカバー37の径方向内側には図3中上下方向に貫通する突出孔37aが形成されており、ウォームホイール収容部35の軸心には、支持軸38が突出孔37aから突出した状態で固定されている。ウォームホイール収容部35には、底壁から開口側に向けて支持軸38の外周面に沿って延びる円筒部35bが設けられており、ウォームホイール36は、その径方向中心部に設けられたボス部36bにおいて当該円筒部35bの外周面に摺接して、ウォームホイール収容室35a内に回転自在に支持されている。
ウォームホイール収容部35はウォーム収容部26に隣接して一体に形成されており、ウォームホイール収容部35のウォーム収容部26側には、ウォーム収容室26aとウォームホイール収容室35aとを連通する連通孔39が形成されている。ウォーム収容室26aに収容されるウォーム28aとウォームホイール収容室35aに収容されるウォームホイール36の歯部36aとはこの連通孔39を介して噛み合うようになっており、これらウォーム28aおよびウォームホイール36からなる減速機構により、電動モータ11の回転が所定の速度にまで減速されて高出力化された回転駆動が出力されるようになっている。
このウォームホイール36を備える伝達機構は、ダンパ部材41と従動プレート42とが組み付けられたダンパ付ウォームホイールとなっており、ウォームホイール36の回転がダンパ部材41および従動プレート42を介してウィンドレギュレータに伝達されるようになっている。
ウォームホイール36には、歯部36aが形成された外周部とボス部36bが形成された径方向中心部との間に位置して、ウォームホイール収容部35の開口側に向けて開口する環状の凹部43が形成されている。図3に示すように、ウォームホイール36は当該凹部43内に突出する3つの突起部44を備え、ウォームホイール36の周方向(回転方向)に等間隔に設けられた各突起部44により、凹部43は周方向に等間隔に区画されており、この凹部43にはダンパ部材41が装着されている。
ダンパ部材41は、周方向に等間隔に配置された6つの弾性部41aと、各弾性部41aをその径方向内側の端部において一体に連結する連結部41bとを備えている。各弾性部41aはウォームホイール36の各突起部44の周方向両側に隣接して、つまり各突起部44の相互間に弾性部41aが2つ収容されるように配置されている。弾性部41aの周方向両側の端面は、突起部44の周方向両側の端面に対応した円弧形状となっており、ダンパ部材41がウォームホイール36の凹部43に装着されると、各弾性部41aの相互間にはウォームホイール36の突起部44と略同形状の収容部が形成され、6つの収容部のうち周方向に等間隔に位置する3つの収容部にウォームホイール36の各突起部44が嵌合される。
一方、従動プレート42は、ウォームホイール36の凹部43の開口側を覆う大径部42aと、大径部42aの径方向内側からウォームホイール収容部35の開口側に向けて突出する小径部42bとを備えている。従動プレート42の軸心には支持軸38が挿通され、従動プレート42は支持軸38によりウォームホイール収容室35a内に回転自在に支持されている。
従動プレート42の大径部42aのウォームホイール36側の端面には、ウォームホイール36の突起部44と略同一形状に形成された3つの突起部45が周方向に等間隔に突出して設けられており、6つの収容部のうちウォームホイール36の各突起部44が嵌合されていない他の3つの収容部に従動プレート42の当該各突起部45が嵌合される。つまり、ウォームホイール36の凹部43には、ウォームホイール36の突起部44と従動プレート42の突起部45とが等間隔に交互に配置され、これらの間にダンパ部材41の弾性部41aが嵌合された状態となる。これにより、ウォームホイール36の回転はウォームホイール36の突起部44からダンパ部材41の弾性部41aを介して従動プレート42の突起部45に伝達されることとなる。また、従動プレート42はウォームホイール36に対してダンパ部材41の弾性部41aが弾性変形する範囲内において相対回転可能となっており、これらが相対回転してダンパ部材41が弾性変形されることにより、ウィンドレギュレータから伝達される衝撃を緩和できるようになっている。
従動プレート42の小径部42bはボトムカバー37の突出孔37aからウォームホイール収容室35aの外部へ突出しており、当該小径部42bの図2中上側の端面には出力ギヤ(ピニオンギヤ)47が装着されている。この出力ギヤ47は、従動プレート42(伝達機構)に係合して従動プレート42(伝達機構)と一体に回転するとともに、被駆動部材としてのウィンドレギュレータの図示しない駆動ギヤ(セクターギヤ)と噛み合ってウィンドレギュレータを駆動するようになっている。
なお、ボトムカバー37の裏側(ウォームホイール収容部35側)には弾性材料よりなるシール部材48がアウトサート成形により装着されている。シール部材48は、その径方向内側において従動プレート42の小径部42bの外周面に摺接するとともに、その径方向外側においてウォームホイール収容部35の円筒壁に押し付けられており、ウォームホイール収容室35aが密閉されて当該ウォームホイール収容室35a内へ雨水等が浸入することが防止されている。
次に、出力ギヤ47の形状について詳細に説明する。
図4は出力ギヤの取付構造を示す分解斜視図である。出力ギヤ47の軸心には、その長手方向(図中上下方向)に貫通する貫通孔47aが形成されており、従動プレート42を突出する支持軸38が当該貫通孔47aに挿通されて、出力ギヤ47は支持軸38により回転自在に支持されている。
図4に示すように、従動プレート42の小径部42bの図4中上側の端面には、出力ギヤ47の長手方向一端側(図4中下側)に設けられた係合部47bの形状に対応した係合孔50が形成されており、出力ギヤ47の係合部47bが当該係合孔50に収容されて、出力ギヤ47と従動プレート42とが係合されている。つまり、ダンパ付ウォームホイールとしての伝達機構と出力ギヤ47とが係合されて、出力ギヤ47が伝達機構と一体的に回転されるようになっている。一方、係合孔50から突出した出力ギヤ47の長手方向他端側(図4中上側)に設けられた噛合部47cはボトムカバー37から突出して配置されており、ウィンドレギュレータの図示しない駆動ギヤと噛み合ってウィンドレギュレータを駆動するようになっている。
この出力ギヤ47は、従動プレート42に係合される軸方向一端側の係合部47bと、ウィンドレギュレータの駆動ギヤに噛み合う軸方向他端側の噛合部47cとが同一形状となっている。つまり、この出力ギヤ47は、その長手方向に同一形状となっている。
なお、支持軸38には、出力ギヤ47の長手方向他端側の端面に隣接させて、外周面に係止溝38aが形成されており、当該係止溝38aに装着される係止部材としてのCリング51により、出力ギヤ47の長手方向他端側の端面に突き当てられるワッシャ52を介して出力ギヤ47が支持軸38から抜けるのを防止している。
このように、従動プレート42に係合する出力ギヤ47の長手方向一端側の係合部47bと、ウィンドレギュレータの駆動ギヤに噛み合う出力ギヤ47の長手方向他端側の噛合部47cとを同一形状としたので、係合部47bと噛合部47cとの間に段差部が設けられることがなく、出力ギヤ47の耐久性を向上させることができる。つまり、従来のように出力ギヤ47をその長手方向に異なる形状とすると係合部47bと噛合部47cとの間に段差部が設けられ、例えば、パワーウィンド装置の停止時にウィンドガラスを無理にこじ開けようとして出力ギヤの長手方向他端側に大きな回転力が負荷された場合に、当該段差部のつぎ目に応力集中して出力ギヤの破損につながることとなるが、本発明においては出力ギヤ47をその長手方向に同一形状としたので、出力ギヤ47の長手方向に段差部が設けられることがなく、応力集中が生じて出力ギヤ47が破損することを抑制することができる。
また、出力ギヤ47をその長手方向に同一形状としたので、出力ギヤ47の形状が簡易となり、出力ギヤ47の成形精度の向上や加工コストの低減を実現可能となる。
図5は本発明の他の実施の形態を示す図2に対応する断面図である。このウォームホイール36を備える伝達機構は、ウォームホイール36のみにより構成されたダンパレスウォームホイールとなっており、ウォームホイール36の回転が出力ギヤ47に直接的に伝達されるようになっている。
ウォームホイール36には、径方向内側部分からウォームホイール収容部35の開口側に向けて突出する小径部36cが設けられており、小径部36cはボトムカバー37の突出孔37aからウォームホイール収容室35aの外部へ突出されている。この小径部36cの図5中上側の端面には、出力ギヤ47の係合部47bの形状に対応した係合孔50が形成されており、出力ギヤ47の係合部47bが当該係合孔50に収容されて、出力ギヤ47とウォームホイール36とが係合されている。つまり、ダンパレスウォームホイールとしての伝達機構と出力ギヤ47とが係合されて、出力ギヤ47が伝達機構と一体に回転されるようになっている。
この出力ギヤ47は、ウォームホイール36に係合される軸方向一端側の係合部47bと、ウィンドレギュレータの駆動ギヤに噛み合う軸方向他端側の噛合部47cとが同一形状となっている。つまり、この出力ギヤ47は、その長手方向に同一形状となっている。
このように、伝達機構としてウォームホイール36のみから構成したダンパレスウォームホイールを用いたパワーウィンドモータ10においても、出力ギヤ47をその長手方向に同一形状とすることができ、上記と同様の効果を奏することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、本発明の減速機構付モータを車両用のウィンドガラスを昇降させるパワーウィンド装置のパワーウィンドモータ10に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、車両に搭載されるワイパ装置や電動サンルーフ装置等の駆動源にも適用することができる。
さらに、前記実施の形態においては、電動モータ11にブラシ付直流モータが用いられているが、これに限らず、回転軸13(アーマチュア軸17およびウォーム軸28)を正逆両方向に回転可能なものであれば、例えば、ブラシレスの電動モータを用いるようにしてもよい。また、前記実施の形態においては、回転軸13をアーマチュア軸17およびウォーム軸28よりなる分割シャフト構造としたが、一本のシャフトにより形成するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態であるパワーウィンドモータの一部切り欠き平面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 ウォームホイール収容部の内部構造を示す分解斜視図である。 出力ギヤの取付構造を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態を示す図2に対応する断面図である。
符号の説明
10 パワーウィンドモータ(減速機構付モータ)
11 電動モータ
12 ギヤ部
13 回転軸
14 モータケース(ヨーク)
14a 筒部
14b 段状底部
14c フランジ部
15 永久磁石
16 回転子
16a コイル
17 アーマチュア軸
18,19 ラジアル軸受
20 スラストプレート
21 スチールボール
22 整流子
23 ブラシホルダ
23a ブラシ
24 ボルト
25 ギヤケース
26 ウォーム収容部
26a ウォーム収容室
28 ウォーム軸
28a ウォーム
29 連結具
30,31 ラジアル軸受
32 スラストプレート
33 スチールボール
35 ウォームホイール収容部
35a ウォームホイール収容室
35b 円筒部
36 ウォームホイール
36a 歯部
36b ボス部
36c 小径部
37 ボトムカバー
37a 突出孔
38 支持軸
38a 係止溝
39 連通孔
41 ダンパ部材
41a 弾性部
41b 連結部
42 従動プレート
42a 大径部
42b 小径部
43 凹部
44,45 突起部
47 出力ギヤ
47a 貫通孔
47b 係合部
47c 噛合部
48 シール部材
50 係合孔
51 Cリング(係止部材)
52 ワッシャ

Claims (4)

  1. ウォームが設けられた回転軸の一端を回転自在に支持するヨークと、
    前記ウォームが収容されるウォーム収容部と、前記ウォームと噛み合うウォームホイールを備える伝達機構が収容される有底筒形状のウォームホイール収容部とを備え、前記ヨークが取り付けられるギヤケースと、
    前記ウォームホイール収容部の開口側を覆うボトムカバーと、
    前記ウォームホイール収容部の軸心に前記ボトムカバーから突出した状態で固定され、前記伝達機構を回転自在に支持する支持軸と、
    前記支持軸が挿通される貫通孔が長手方向に形成され、長手方向一端側において前記伝達機構と係合して当該伝達機構と一体的に回転するとともに、長手方向他端側において被駆動部材と噛み合って当該被駆動部材を駆動する出力ギヤと、
    前記出力ギヤの長手方向他端側に隣接させて前記支持軸に装着され、前記出力ギヤが前記支持軸から抜けるのを防止する係止部材とを有する減速機構付モータであって、
    前記出力ギヤは長手方向に同一形状に形成されていることを特徴とする減速機構付モータ。
  2. 請求項1記載の減速機構付モータにおいて、前記回転軸は、一端が前記ヨークに回転自在に支持されるアーマチュア軸と、前記アーマチュア軸と一体回転可能に連結されるとともに前記ウォームが設けられたウォーム軸とにより構成されていることを特徴とする減速機構付モータ。
  3. 請求項1または2記載の減速機構付モータにおいて、前記伝達機構は、前記ウォームホイールのみから構成されるダンパレスウォームホイールであり、前記ウォームホイールには、前記出力ギヤの長手方向一端側が収容される係合孔が形成されていることを特徴とする減速機構付モータ。
  4. 請求項1または2記載の減速機構付モータにおいて、前記伝達機構は、前記ウォームホイールからダンパ部材を介して動力伝達される従動プレートが組み付けられたダンパ付ウォームホイールであり、前記従動プレートには、前記出力ギヤの長手方向一端側が収容される係合孔が形成されていることを特徴とする減速機構付モータ。
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