JP5227775B2 - モータ及びモータの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車のサイドドアのウインドガラスを開閉するパワーウインド用のモータ及びそのモータの製造方法に関するものである。
従来、この種のモータは、モータ本体に組み付けられ該モータ本体の回転を減速して出力軸に回転伝達する減速機構を含む減速部を備えている(例えば特許文献1参照)。減速機構は、モータ本体の駆動により開店するウォーム部と、そのウォーム部と噛合されるとともに出力軸と一体回転可能とされたウォームホイールとから構成され、減速部は、ウォーム部を収容するウォーム収容部及びウォームホイールを収容するホイール収容部を有するギヤハウジングを備えている。このギヤハウジングのホイール収容部は、ウォームホイールの軸線方向に開口しており、その開口からウォームホイールを組み付けて、カバー部材によってその開口を覆う構成となっている。カバー部材は、出力軸の基端部を回転可能に支持し、その出力軸の先端部はホイール収容部の反カバー部材側から突出するようになっている。そして、出力軸の先端部には、ウインドガラスを開閉するためのウインドレギュレータと駆動連結されるようになっている。
特開2001−271845号公報
ところで、上記のようなパワーウインド用のモータでは、左右両側のサイドドアにそれぞれ組み付けるモータは互いに対称形状をなしており、その左右の各モータの出力軸がギヤハウジングから突出する方向は、互いに反対向きになるように構成される。このため、モータのギヤハウジングも左右で対称に構成しなければならないため、左右のサイドドアにそれぞれ対応する2種類のギヤハウジングが必要となり、その結果、高コスト化や部品管理の煩雑化を招いていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、左右両側のサイドドアにそれぞれ組み付けられるモータのギヤハウジングを共用化することができるモータ及びモータの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、モータ本体に組み付けられ該モータ本体の回転を減速して出力軸に回転伝達する減速機構を含む減速部を備えたモータであって、前記減速機構は、前記モータ本体の駆動により回転するウォーム部と、該ウォーム部と噛合されるウォームホイールとを備え、前記出力軸がそのウォームホイールに対して直接又は間接的に該ホイールの軸線方向から駆動連結され、前記減速部は、前記ウォームホイールを収容するホイール収容部を有するギヤハウジングを備え、前記ホイール収容部は、前記ウォームホイールの軸線方向に対向する一対のハウジング壁部と、該一対のハウジング壁部間に形成され前記ウォームホイールがその軸線直交方向に挿入されるギヤ挿入口とを有し、前記一対のハウジング壁部のそれぞれには、前記出力軸を前記ウォームホイールの軸線方向両側から挿通可能な挿通孔が形成され、前記挿通孔から前記ウォームホイールに対する前記出力軸の駆動連結にて前記出力軸の正逆組付が可能に構成されたことを特徴とする。
この発明では、出力軸を正逆反対にして組み付けることで、互いに対称形状の2種類のモータを作ることが可能となるため、左右両側のサイドドアにそれぞれ組み付けられるモータのギヤハウジングを共用化が可能となる。また、ホイール収容部は、ウォームホイールをその軸線直交方向に挿入するためのギヤ挿入口を有するため、ウォームホイールをその軸線方向(厚み方向)から挿入して組み付ける場合に比べて、ホイール収容部のギヤ挿入口を小さく構成可能となる。このため、ギヤ挿入口とその挿入口を塞ぐカバー部材との間のシール領域を少なく構成することが可能となり、また、ホイール収容部の強度を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記各ハウジング壁部の挿通孔は、同軸上に配置されるとともに、互いに同径に形成されたことを特徴とする。
この発明では、各ハウジング壁部の挿通孔は、同軸上に配置されるとともに、互いに同径に形成されるため、各挿通孔に出力軸を支持させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータにおいて、前記ホイール収容部のギヤ挿入口は、前記ウォームホイールを前記ウォーム部の軸線直交方向に挿入可能に構成されたことを特徴とする。
この発明では、ウォームホイールをウォーム部の軸線直交方向に挿入可能となるため、ギヤハウジングの内部でウォーム部とウォームホイールとを容易に連結させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記出力軸は、前記各ハウジング壁部の挿通孔に挿通されて回転可能に支持される挿通軸部と、該挿通軸部と一体回転する出力ギヤ部とからなることを特徴とする。
この発明では、出力軸は、前記各ハウジング壁部の挿通孔に挿通されて回転可能に支持される挿通軸部と、該挿通軸部と一体回転する出力ギヤ部とからなるため、各挿通孔に出力軸を正逆組付することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記各ハウジング壁部の挿通孔の一方から他方に向けて挿通される支持軸を備え、前記支持軸は、一方の前記挿通孔に回転不能に支持され、該支持軸と他方の前記挿通孔との間には、前記出力軸が回転可能に支持されることを特徴とする。
この発明では、支持軸は、一方の前記挿通孔に回転不能に支持され、該支持軸と他方の挿通孔との間には、出力軸が回転可能に支持されるため、各挿通孔に出力軸を正逆組付することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、モータ本体に組み付けられ該モータ本体の回転を減速して出力軸に回転伝達する減速機構を含む減速部を備えたモータの製造方法であって、前記減速機構は、前記モータ本体の駆動により回転するウォーム部と、該ウォーム部と噛合されるウォームホイールとを備え、前記出力軸がそのウォームホイールに対して直接又は間接的に該ホイールの軸線方向から駆動連結され、前記減速部は、前記ウォームホイールを収容するホイール収容部を有するギヤハウジングを備え、前記ホイール収容部は、前記ウォームホイールの軸線方向に対向する一対のハウジング壁部と、該一対のハウジング壁部間に形成され前記ウォームホイールがその軸線直交方向に挿入されるギヤ挿入口とを有し、前記一対のハウジング壁部のそれぞれには、前記出力軸を前記ウォームホイールの軸線方向両側から挿通可能な挿通孔が形成され、前記挿通孔から前記ウォームホイールに対する前記出力軸の駆動連結にて前記出力軸の正逆組付が可能に構成され、前記ウォームホイールをその軸線直交方向に前記ギヤ挿入口から前記ホイール収容部内に挿入する工程と、前記ウォームホイールの挿入後に、前記出力軸を前記挿通孔に挿入して前記ウォームホイールに対して直接又は間接的に駆動連結する工程とを含むことを特徴とする。
この発明では、出力軸を正逆反対にして組み付けることで、互いに対称形状の2種類のモータを作ることが可能となるため、左右両側のサイドドアにそれぞれ組み付けられるモータのギヤハウジングを共用化が可能となる。また、ホイール収容部は、ウォームホイールをその軸線直交方向に挿入するためのギヤ挿入口を有するため、ウォームホイールをその軸線方向(厚み方向)から挿入して組み付ける場合に比べて、ホイール収容部のギヤ挿入口を小さく構成可能となる。このため、ギヤ挿入口とその挿入口を塞ぐカバー部材との間のシール領域を少なく構成することが可能となり、また、ホイール収容部の強度を向上させることが可能となる。
従って、上記記載の発明によれば、左右両側のサイドドアにそれぞれ組み付けられるモータのギヤハウジングを共用化することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)(b)及び図4に示すように、本実施形態のモータ1aは、自動車のウインドガラスWを開閉するパワーウインド用のモータ1aであり、モータ本体2と減速部3とからなる減速機付きモータにて構成されている。尚、図1(a)は、モータ1aの側面図であり、図1(b)は、図1(a)の裏面側を示す側面図である。また、図1(a)(b)は、左右両側のサイドドアD1,D2のいずれか一方(本実施形態では、進行方向左側のサイドドアD1(図4(a)参照))に組み付けられるモータ1aを示している。
図1(a)(b)に示すように、減速部3は、モータ本体2のヨークハウジング2aにネジ4により固定されたギヤハウジング11を有している。ヨークハウジング2a及びギヤハウジング11は扁平形状をなし、図1において紙面と平行な扁平面を有している。
ギヤハウジング11は樹脂材料よりなり、該ギヤハウジング11には、モータ本体2の駆動により回転するウォーム軸12(ウォーム部)を収容するためのウォーム収容部13が形成されている。また、ギヤハウジング11におけるウォーム収容部13の軸直交方向側方には、該ウォーム収容部13と連通するホイール収容部14が形成されている。ホイール収容部14には、回転可能に支持されたウォームホイール15(ヘリカルギヤ)が収容され、該ウォームホイール15はウォーム軸12と噛合されている。これらウォームホイール15とウォーム軸12とで減速機構を構成している。尚、このホイール収容部14には、ウォームホイール15とともに緩衝部材16及び伝達プレート17が収容されている。
ギヤハウジング11におけるホイール収容部14とはウォーム収容部13を挟んで反対側の部位には、制御回路部材(図示略)を収容するための制御回路収容部22が形成されている。尚、制御回路部材は、モータ1aを制御してウインドガラスWの作動を制御するためのものである。制御回路収容部22には、開口を有するフランジ部22aが形成され、その開口はフランジ部22aに組み付けられた蓋体23により閉塞されている。また、モータ1aには、車体側から延びる車体側コネクタ(図示略)と電気的に接続されるコネクタ部24が形成されている。このコネクタ部24が車体側コネクタと接続されることで、前記制御回路部材と車体側に備えられるウインドECU(図示略)とが電気的に接続され、モータ本体2への電源供給等が可能となっている。
図1(a)(b)及び図2に示すように、ホイール収容部14は、ギヤハウジング11の扁平面(図1において紙面と平行な面)と平行をなす第1及び第2ハウジング壁部31,32と、それら第1及び第2ハウジング壁部31,32を繋ぐ上壁部33及び下壁部34とを有している。ホイール収容部14におけるウォーム収容部13とは反対側の端部には、ウォームホイール15をホイール収容部14内に挿入するためのギヤ挿入口35が形成されている。ギヤ挿入口35は、各ハウジング壁部31,32間に形成され、軸直交方向から見て矩形状をなしている。ギヤ挿入口35は、ホイール収容部14に組み付けられたカバー部材36により閉塞され、該カバー部材36とギヤ挿入口35との間には、雨水等が侵入できないようにシール処理が施されている。
図2及び図3に示すように、ウォームホイール15は、各ハウジング壁部31,32に対して平行をなすギヤ側円板部15aと、該円板部15aの外周縁に形成されウォーム軸12と噛合するギヤ部15bとを有している。ギヤ側円板部15aの中央には、ウォームホイール15の軸線L方向に延出する円筒部15cが形成され、この円筒部15cとギヤ部15bとの間には、ギヤ部15bの内周面から径方向に沿って延びるギヤ側係合部15dが周方向等間隔に3つ形成されている。各ギヤ側係合部15dは、ギヤ側円板部15a及びギヤ部15bの内周面と繋がっており、各ギヤ側係合部15dと円筒部15cとの間には径方向の間隙が形成されている。
前記伝達プレート17は、ウォームホイール15のギヤ側円板部15aと平行をなすプレート側円板部17aを有している。プレート側円板部17aは、ギヤ側円板部15aとウォームホイール15の軸線L方向に対向している。プレート側円板部17aの中央部には、円形をなす挿通部17bが軸線L方向に延びるように形成されており、その挿通部17bは、ウォームホイール15の円筒部15cに挿通されている(図2参照)。挿通部17bの軸線L方向の両端部には、軸線Lを中心とする円環状の溝17cがそれぞれ形成されており、その各溝17cには、環状のシール部材18(Oリング)が配置されている。各シール部材18は、挿通部17bの各溝17cと各ハウジング壁部31,32の内面とに挟まれて、挿通部17bと各ハウジング壁部31,32との間をシールする役割をなしている。これにより、雨水等が後述の挿通孔31a,32aからホイール収容部14内に侵入することが抑制されている。
また、プレート側円板部17aにおけるギヤ側円板部15aとの対向面には、軸線L方向に延びるプレート側係合部17dが周方向等間隔に3つ形成されている(図3において2つのみ図示)。各プレート側係合部17dは、周方向において各ギヤ側係合部15dの間に配置されており、その各係合部15d,17dは、周方向において等間隔に配置されるようになっている。
ウォームホイール15と伝達プレート17との間には、前記緩衝部材16が介装されている。緩衝部材16は、周方向における各プレート側係合部17dと各ギヤ側係合部15dとの間に配置されるクッション部16aと、各クッション部16aを繋ぐ連結部16bとからなる。各クッション部16aは、ギヤ側係合部15d及びプレート側係合部17dに周方向に当接しており、ウォームホイール15の回転は、緩衝部材16のクッション部16aを介して伝達プレート17に伝達される。即ち、各クッション部16aは、ウォームホイール15及び伝達プレート17間の回転伝達の際の衝撃を緩衝し、異音の発生を抑制するようになっている。尚、連結部16bは、ギヤ側係合部15dと円筒部15cとの間、及びプレート側係合部17dと円筒部15cとの間に配置される。
ホイール収容部14の第1及び第2ハウジング壁部31,32には、軸線L方向に貫通する円形の挿通孔31a,32aがそれぞれ形成されている。各挿通孔31a,32aは、同軸上に配置されるとともに、互いに同径に形成されている。尚、ホイール収容部14は、その軸線L方向の中心に対して線対称となる形状を有している。また、各ハウジング壁部31,32において挿通孔31a,32aから径方向の所定範囲の部分には、各ハウジング壁部31,32の他の部分よりも肉厚な肉厚部37が形成されている。そして、各挿通孔31a,32aには、モータ1aの駆動力を出力するための出力軸41が挿通されている。
出力軸41は、各挿通孔31a,32aに挿通される挿通軸部42と、該挿通軸部42に一体に形成された出力ギヤ部43とを有している。挿通軸部42は、挿通孔31a,32aのいずれか一方(本実施形態のモータ1aでは、第1ハウジング壁部31の挿通孔31a)から突出するように構成され、その突出部分に出力ギヤ部43が位置するようになっている。そして、出力ギヤ部43は、ウインドガラスWを開閉するためのウインドレギュレータ51と駆動連結される(図4(a)(b)参照)。尚、各ハウジング壁部31,32において、出力軸41からの荷重を受ける挿通孔31a,32aの周囲の部分は、前記肉厚部37によって強度の向上が図られている。
挿通軸部42の軸線L方向の中間部には、断面十字状の固定部42aが形成されている。一方、前記伝達プレート17の挿通部17bには、出力軸41の固定部42aと対応する十字形状の嵌合孔17eが形成されている。そして、嵌合孔17eには固定部42aが例えば圧入により固定され、これにより、出力軸41と伝達プレート17とは一体回転可能となっている。
出力軸41における固定部42aと出力ギヤ部43との間の中間部42bは、第1ハウジング壁部31の挿通孔31aに回転可能に支持されている。また、挿通軸部42の基端部42c(図2における下端部)は、第2ハウジング壁部32の挿通孔32aに挿通されている。この挿通軸部42の基端部42cは、挿通孔32aよりも小径に形成されており、該基端部42cと挿通孔32aとの間には、円環状のストッパ部材44が嵌着されている。ストッパ部材44は、挿通軸部42の基端部42cに例えば圧入により固定されており、挿通軸部42と一体回転可能となっている。そして、ストッパ部材44は、第1ハウジング壁部31の挿通孔31aに回転可能に支持されている。
上記のようなウォームホイール15及び出力軸41をギヤハウジング11に組み付ける際には、まず、ウォームホイール15、緩衝部材16及び伝達プレート17を一体に組み付け、その一体部品をギヤ挿入口35からホイール収容部14内に軸線Lの直交方向に挿入し、ウォームホイール15をウォーム収容部13内のウォーム軸12と噛合させる。尚、このギヤ挿入方向は、ウォーム軸12の軸線Mとも直交する方向である。その後、ウォームホイール15及び伝達プレート17の中心と、各ハウジング壁部31,32の挿通孔31a,32aの中心とを合わせ、伝達プレート17の挿通部17bに出力軸41の固定部42aを圧入する。このようにして、ウォームホイール15及び出力軸41が組み付けられるようになっている。
上記したように、図1(a)(b)及び図2に示すモータ1aは、進行方向左側のサイドドアD1に組み付けられるものであり、出力ギヤ部43が第1ハウジング壁部31側に位置するように出力軸41が組み付けられている。これに対し、進行方向右側のサイドドアD2に組み付けられるモータ1bの場合は、モータ1aの出力軸41の先端と基端の向きを反対にして、出力ギヤ部43が第2ハウジング壁部32側に位置するように出力軸41が組み付けられる(図4(b)参照)。これにより、各サイドドアD1,D2用のギヤハウジング11に同一形状のものを用いることが可能となるため、左右で別形状のギヤハウジングをそれぞれ用意しなくても、各モータ1a,1bを互いに対称形状に構成することが可能となっている。
上記の各モータ1a,1bは、ギヤハウジング11に形成された3つの固定用孔11aを介して螺着されるネジ(図示略)によって左右両側のサイドドアD1,D2にそれぞれ固定される。尚、各固定用孔11aは、軸線L方向に貫通形成され、ホイール収容部14の軸線L方向の中心に対して線対称となる形状を有している。また、固定用孔11aは、ホイール収容部14の上下方向(ウォーム軸12の軸線M方向)の両側に1つずつ形成されるとともに、ウォーム収容部13と制御回路収容部22との中間位置に1つ形成されている。尚、前記コネクタ部24も、各固定用孔11aと同様に、ホイール収容部14の軸線L方向の中心に対して線対称となる形状を有している。
図4に示すように、サイドドアD1,D2内にそれぞれ組み付けられる前記ウインドレギュレータ51は、Xアームを構成する一対のアーム52,53を有し、一方のアーム52の下端に設けられるセクタギヤ54と各モータ1a,1bの出力ギヤ部43とが噛合されている。
上記のようなモータ1aでは、モータ本体2の駆動によるウォーム軸12の回転は、ウォームホイール15、緩衝部材16及び伝達プレート17を介して出力軸41に伝達される。そして、出力軸41の回転は、出力ギヤ部43を通じてセクタギヤ54に伝達され、これにより一対のアーム52,53が上下方向に伸縮して、ウインドガラスWが水平を維持しつつ上下方向に移動するようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、出力軸41がウォームホイール15に対して伝達プレート17及び緩衝部材16を介して間接的に軸線L方向から駆動連結され、第1及び第2ハウジング壁部31,32にそれぞれ形成された挿通孔31a,32aからウォームホイール15(伝達プレート17)に対する出力軸41の駆動連結にて出力軸41の正逆組付が可能に構成される。これにより、出力軸41を正逆反対にして組み付けることで、互いに対称形状の2種類のモータ1a,1bを作ることが可能となるため、左右両側のサイドドアD1,D2にそれぞれ組み付けられるモータ1a,1bのギヤハウジング11を共用化が可能となる。また、ホイール収容部14は、ウォームホイール15をその軸線Lと直交する方向に挿入するためのギヤ挿入口35を有するため、ウォームホイール15をその軸線L方向(厚み方向)から挿入して組み付ける場合に比べて、ホイール収容部14のギヤ挿入口35を小さく構成可能となる。このため、ギヤ挿入口35とその挿入口35を塞ぐカバー部材36との間のシール領域を少なく構成することが可能となり、また、ホイール収容部14の強度を向上させることが可能となる。
(2)本実施形態では、各ハウジング壁部31,32の挿通孔31a,32aは、同軸上に配置されるとともに、互いに同径に形成されるため、各挿通孔31a,32aに出力軸41を支持させることが可能となる。
(3)本実施形態では、ホイール収容部14のギヤ挿入口35は、ウォームホイール15をウォーム軸12の軸線Mと直交する方向に挿入可能に構成されるため、ギヤハウジング11の内部でウォーム軸12とウォームホイール15とを容易に連結させることが可能となる。
(4)本実施形態では、出力軸41は、各ハウジング壁部31,32の挿通孔31a,32aに挿通されて回転可能に支持される挿通軸部42と、該挿通軸部42と一体回転する出力ギヤ部43とからなるため、各挿通孔31a,32aに出力軸41を正逆組付することが可能となる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、出力軸41は、挿通軸部42と出力ギヤ部43とからなる一体の部材から構成されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば図5及び図6に示すように、挿通軸部42と出力ギヤ部43を別体に構成してもよい。この図5及び図6に示す一例では、出力軸61は、挿通軸62及び出力ギヤ63から構成されており、その挿通軸62は、各ハウジング壁部31,32の挿通孔31a,32aに挿通されている。また、挿通軸62は、その固定部62aが伝達プレート17の嵌合孔17eに例えば圧入により固定されるとともに、該挿通軸62の基端部は、第2ハウジング壁部32の挿通孔32aに回転可能に支持されている。出力ギヤ63は、挿通軸62に圧入固定されるとともに、第1ハウジング壁部31の挿通孔31aに回転可能に支持されている。このような構成によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、出力軸を図7及び図8に示すような構成としてもよい。図7及び図8に示す例では、各ハウジング壁部31,32の挿通孔31a,32aには、支持軸71が挿通されており、該支持軸71の基端部は、挿通孔32aに対して例えば圧入により固定されている。また、支持軸71の基端部には、径方向に突出する係合凸部72が形成されている。尚、図7及び図8に示す例では、係合凸部72は、周方向等間隔に4つ形成されている。各係合凸部72は、挿通孔32aの外部側端部に形成された係合凹部73に嵌め込まれて、該係合凹部73と周方向に係合している。これにより、支持軸71は、第2ハウジング壁部32に対して回転不能に支持されている。尚、第1ハウジング壁部31の挿通孔31aにも、第2ハウジング壁部32の挿通孔32aと同様の係合凹部73が形成されている。
支持軸71と第1ハウジング壁部31の挿通孔31aとの間には、筒状の出力軸74が挿通され、該支持軸71と挿通孔31aにより回転可能に支持されている。出力軸74は、支持軸71が挿通される出力ギヤ部74aと、該出力ギヤ部74aから軸線L方向に延出された筒状の固定部74bとを有し、該固定部74bは、伝達プレート17の嵌合孔17eに例えば圧入により固定される。尚、支持軸71には、出力軸74の抜け止めのためのCリング75が固定されている。このような構成では、出力軸74は、第1ハウジング壁部31の挿通孔31aには直接的に支持され、第2ハウジング壁部32の挿通孔32aには支持軸71を介して間接的に支持されるようになっている。このような構成によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、出力軸41がウォームホイール15に対して伝達プレート17及び緩衝部材16を介して間接的に駆動連結される構成としたが、これ以外に例えば、出力軸41をウォームホイール15に直接的に駆動連結してもよい。
・上記実施形態では、各挿通孔31a,32aが出力軸41を支持する構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、出力軸41を支持する支持部を各ハウジング壁部31,32に各挿通孔31aとは別に設けてもよい。
・上記実施形態において、各挿通孔31a,32aに、出力軸41を軸支するための滑り軸受を設けてもよい。尚、その滑り軸受はギヤハウジング11と一体成形してもよい。
・上記実施形態では、ウォームホイール15をギヤ挿入口35に対してウォーム軸12の軸線Mと直交する方向に挿入するように構成したが、特にこれに限定されるものではなく、軸線Mに対して傾斜する方向、若しくは軸線Mに沿って挿入可能となるように構成してもよい。
(a)(b)本実施形態のモータの側面図。 ホイール収容部の断面図。 出力軸、伝達プレート、緩衝部材、ウォームホイール及びストッパ部材の分解斜視図。 (a)(b)モータをサイドドアに組み付けた状態を示す模式図。 別例の出力軸を示す断面図。 別例の出力軸の分解斜視図。 別例の出力軸を示す断面図。 別例の出力軸の分解斜視図。
符号の説明
1a,1b…モータ、2…モータ本体、3…減速部、11…ギヤハウジング、13…ウォーム収容部、12…減速機構を構成するウォーム軸(ウォーム部)、14…ホイール収容部、15…減速機構を構成するウォームホイール、31…第1ハウジング壁部、32…第2ハウジング壁部、31a,32a…挿通孔、35…ギヤ挿入口、41,61,74…出力軸、42,62…挿通軸部(挿通軸)、43,63,74a…出力ギヤ部(出力ギヤ)、71…支持軸、L…ウォームホイールの軸線、M…ウォーム軸の軸線。

Claims (6)

  1. モータ本体に組み付けられ該モータ本体の回転を減速して出力軸に回転伝達する減速機構を含む減速部を備えたモータであって、
    前記減速機構は、前記モータ本体の駆動により回転するウォーム部と、該ウォーム部と噛合されるウォームホイールとを備え、前記出力軸がそのウォームホイールに対して直接又は間接的に該ホイールの軸線方向から駆動連結され、
    前記減速部は、前記ウォームホイールを収容するホイール収容部を有するギヤハウジングを備え、
    前記ホイール収容部は、前記ウォームホイールの軸線方向に対向する一対のハウジング壁部と、該一対のハウジング壁部間に形成され前記ウォームホイールがその軸線直交方向に挿入されるギヤ挿入口とを有し、前記一対のハウジング壁部のそれぞれには、前記出力軸を前記ウォームホイールの軸線方向両側から挿通可能な挿通孔が形成され、
    前記挿通孔から前記ウォームホイールに対する前記出力軸の駆動連結にて前記出力軸の正逆組付が可能に構成されたことを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記各ハウジング壁部の挿通孔は、同軸上に配置されるとともに、互いに同径に形成されたことを特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記ホイール収容部のギヤ挿入口は、前記ウォームホイールを前記ウォーム部の軸線直交方向に挿入可能に構成されたことを特徴とするモータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記出力軸は、前記各ハウジング壁部の挿通孔に挿通されて回転可能に支持される挿通軸部と、該挿通軸部と一体回転する出力ギヤ部とからなることを特徴とするモータ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記各ハウジング壁部の挿通孔の一方から他方に向けて挿通される支持軸を備え、
    前記支持軸は、一方の前記挿通孔に回転不能に支持され、該支持軸と他方の前記挿通孔との間には、前記出力軸が回転可能に支持されることを特徴とするモータ。
  6. モータ本体に組み付けられ該モータ本体の回転を減速して出力軸に回転伝達する減速機構を含む減速部を備えたモータの製造方法であって、
    前記減速機構は、前記モータ本体の駆動により回転するウォーム部と、該ウォーム部と噛合されるウォームホイールとを備え、前記出力軸がそのウォームホイールに対して直接又は間接的に該ホイールの軸線方向から駆動連結され、
    前記減速部は、前記ウォームホイールを収容するホイール収容部を有するギヤハウジングを備え、
    前記ホイール収容部は、前記ウォームホイールの軸線方向に対向する一対のハウジング壁部と、該一対のハウジング壁部間に形成され前記ウォームホイールがその軸線直交方向に挿入されるギヤ挿入口とを有し、前記一対のハウジング壁部のそれぞれには、前記出力軸を前記ウォームホイールの軸線方向両側から挿通可能な挿通孔が形成され、
    前記挿通孔から前記ウォームホイールに対する前記出力軸の駆動連結にて前記出力軸の正逆組付が可能に構成され、
    前記ウォームホイールをその軸線直交方向に前記ギヤ挿入口から前記ホイール収容部内に挿入する工程と、
    前記ウォームホイールの挿入後に、前記出力軸を前記挿通孔に挿入して前記ウォームホイールに対して直接又は間接的に駆動連結する工程とを含むことを特徴とするモータの製造方法。
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