JP3867534B2 - 車両用ドア開閉駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ドア開閉駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用ドア開閉駆動装置としては、特開2000−179232号公報に示されるものが知られている。これは、車両の側部ボデーに形成された乗降口を開閉すべく側部ボデーにスライド自在に支持された車両のスライドドアに連係されスライドドアをスライド動作させるべくスライドドアに付与される駆動力の駆動源となる電気的駆動源と、スライドドアと電気的駆動源との間に配設され駆動力を電気的駆動源からスライドドアに伝達する接続状態及び電気的駆動源からスライドドアへの駆動力の伝達を遮断する断接状態となる電磁クラッチ機構と、電気的駆動源からスライドドアへの動力伝達経路上にあるケーブルに作用しスライドドアのスライド動作に制動力を付与する電磁ブレーキ機構とを有するものである。
【0003】
この従来装置においては、電気的駆動源の駆動力にてスライドドアをスライド動作させる際には、電磁クラッチ機構を接続状態に作動(電磁クラッチ機構のオン状態)させて電気的駆動源の駆動力をスライドドアへと伝達させ、これにより、スライドドアを電気的駆動源の駆動力にてスライド動作させている(開閉駆動装置のクラッチ機能)。又、乗員がスライドドアを直接操作するなど手動にてスライド動作させる際には、電磁クラッチ機構を断接状態に作動(電磁クラッチ機構のオフ状態)させて電気的駆動源がスライドドアのスライド動作に対して負荷とならないようにし、これにより、軽い操作力でスライドドアをスライド動作できるようになっている(開閉駆動装置のクラッチ機能)。さらに、手動にてスライドドアをスライド動作させている際、スライドドアのスライド速度が所定値以上となった場合には電磁ブレーキ機構を作動させてスライドドアのスライドドアに制動力を付与し、これにより、車両が坂道で駐停車している際におけるスライドドアのスライド動作においてスライドドアのスライド動作にその自重が作用した場合等、乗員が予期せぬ速度でスライドドアがスライド動作してしまうのを防止しているつまりスライドドアのスライド動作速度を制御している(開閉駆動装置のブレーキ機能)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来装置においては、開閉駆動装置に電気的駆動源に加えて電磁クラッチ機構及び電磁クラッチ機構とは別の電磁ブレーキ機構を設けている。よって、開閉駆動装置が大型化し、配置スペース、重量及びコストの面で不利なものとなる。特に、スライドドア内に開閉駆動装置を配設する場合においては、開閉駆動装置の大型化は、スライドドアの他の機能部品の配置スペースを犠牲にすることになり、結果、開閉駆動装置のスライドドア内への搭載性を著しく阻害することになる。
【0005】
故に、本発明は、ブレーキ機能及びクラッチ機能を備える開閉駆動装置の小型化を図ることを、その技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、車両の側部ボデーに形成された乗降口を開閉すべく前記側部ボデーに移動自在に支持された車両のドアに連係され該ドアを移動させるべく前記ドアに付与される駆動力の駆動源となる電気的駆動源と、前記ドアと前記電気的駆動源との間に配設され前記駆動力を前記電気的駆動源から前記ドアに伝達する接続状態、前記電気的駆動源から前記ドアへの駆動力の伝達を遮断する断接状態及び前記ドアの移動に制動力を付与するブレーキ状態となる摩擦係合機構と、該摩擦係合機構を前記接続状態、前記断接状態及び前記ブレーキ状態に作動させる作動源とを有する車両用ドア開閉駆動装置において、前記摩擦係合機構は、前記ドアに連係された第1摩擦部材と、前記電気的駆動源に連係され且つ前記第1摩擦部材と対向配置され前記第1摩擦部材と摩擦係合可能且つ係合解除可能な第2摩擦部材とを有し、緩衝部材が前記側部ボデーと前記ドアとを連係するケーブルが巻回された出力ドラムと前記第1摩擦部材との間に配設され、前記出力ドラムは凹部が形成され、前記緩衝部材は前記凹部に収容される、ことである。
【0007】
この技術的手段によれば、作動源の作動により摩擦係合機構を接続状態に作動させることで、電気的駆動源の駆動力をスライドドアへと伝達させ、これにより、スライドドアを電気的駆動源の駆動力にてスライド動作させ得る。又、作動源の作動により摩擦係合機構を断接状態に作動させることで、電気的駆動源がドアの移動に対して負荷とならないようにし、これにより、手動にてドアを移動させる場合等において、軽い操作力でドアを移動させ得る。さらに、手動にてドアを移動させている際、作動源の作動により摩擦係合機構をブレーキ状態に作動させることでドアの移動に制動力を付与し、これにより、ドアの移動速度を制御し得る。このように、摩擦係合機構にてクラッチ機能及びブレーキ機能を成すことができ、よって、装置自体の小型化を成し得る。
また、側部ボデーとドアとを連係するケーブルが巻回された出力ドラムと、出力ドラムと第1摩擦部材との間に緩衝部材を配設したことにより出力ドラムから回転プレートへの衝撃荷重を緩和し、摩擦係合機構を保護できる。
更に、出力ドラムを凹部構造とし、出力ドラムと第1摩擦部材との間に配設される緩衝部材を出力ドラムの凹部内に配設したことにより軸方向寸法を小さくすることができる。これにより、従来に比べて、開閉駆動装置を小型化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従った車両用ドア開閉駆動装置の第1の実施形態を図1乃至図4に基づき、説明する。
【0013】
図1及び図2に示されるように、車両のスライドドア1は、車両の側部ボデー2に形成された矩形の乗降口21を開閉するものであって、車両前後方向(図1示左右方向)に延在するセンターガイドレール22及び上下一対のアッパ及びロアガイドレール23、24を介して側部ボデー2に車両前後方向にガイドレール22、23、24に沿ってスライド動作自在に支持されている。
【0014】
アッパガイドレール23は、乗降口21の上縁に沿ってこの上縁近傍に配置されており、側部ボデー2に固定されている。ロアガイドレール24は、乗降口21の下縁に沿ってこの下縁近傍に配置されており、側部ボデー2に固定されている。又、センターガイドレール22は、乗降口21より車両後部側の側部ボデー2の室外面に固定されている。
【0015】
スライドドア1には、それぞれ、ガイドレール22、23、24に摺動自在に案内されるガイドローラユニット11が揺動自在に支持されており、スライドドア1は、それぞれのガイドローラユニット11がガイドレール22、23、24に対して摺動することでガイドレール22、23、24に案内されて乗降口21を開閉すべくスライド動作する。尚、ガイドレール22、23、24は、互いに平行で、その前端は、乗降口21の閉時において、スライドア1が側部ボデー2の室外面と略面一となるようにスライドドア1を案内するために、車両室内方に向かって屈曲している。又、乗降口21の開時において、スライドドア1は、乗降口21より車両後部側の側部ボデー2の室外面上に配置される。
【0016】
次にスライドドア1をスライド動作させるパワースライドユニット3について図1及び図2を参照して説明する。
【0017】
図2に示されるように、パワースライドユニット3は、駆動装置4、二本のワイヤ31a、31bよりなるケーブル31、対のプーリ32a、32bよりなるプーリ機構32を主として構成されている。
【0018】
駆動装置4は、スライドドア1内に配置されており、ブラケット等でスライドドア1に固定されている。この駆動装置4は、後述詳しく説明するように、電気的駆動源としてのモータ41、モータ41に連係される回転シャフト43に一体回転するようセレーション結合された出力部材としての出力ドラム42及びモータ41と出力ドラム42の回転シャフト43との間に配設された減速ギヤ構造を備える摩擦係合機構としてのクラッチブレーキ機構5からなる。
【0019】
ケーブル31の二本のワイヤ31a、31bは、それぞれ、その一端で駆動装置4の出力ドラム42に係止されて巻回されている。ワイヤ31aの他端は、プーリ機構32に案内されてセンターガイドレール22内に配索され、センターガイドレール22の車両前後方向における前端近傍の側部ボデー2に係止されている。又、ワイヤ31bの他端は、プーリ機構32に案内されてセンターガイドレール22内に配索され、センターガイドレール22の車両前後方向における後端に係止されている。二本のワイヤ31a、31bのプーリ機構32による案内は、二本のワイヤ31a、31bをプーリ機構32の対のプーリ32a、32b間で互いに交差するようにプーリ32a、32bに配索することで成されている。尚、ケーブル31は、二本のワイヤ31a、31bでなく、出力ドラム42に巻回されその両端がそれぞれ側部ボデー2側(センタガイドレール22等の側部ボデー2に固定される部材も含む)の所定部位にそれぞれ係止された一本のワイヤより構成してもよい。又、二本のワイヤ31a、31bの他端の係止は、スライドドア1のスライド動作範囲の車両前後方向における前端及び後端の側部ボデー2側であれば前述した部位以外のどこでも良い。
【0020】
次に本発明の主要部である駆動装置4について図3及び図4を参照して説明する。
【0021】
ハウジング44は、モータ41が取り付けられ且つ出力ドラム42の回転シャフト43を回転自在に支持すると共に減速ギヤ構造を備えるクラッチブレーキ機構5を収容している。
【0022】
減速ギヤ構造は、ウォームギヤ51及びウォームギヤ51と噛合するウォームホイールギヤ52からなるもので、ウォームギヤ51は、モータ41の出力軸41aに一体回転するよう固着されており、ウォームホイールギヤ52は、スペーサ43aを介して回転シャフト43に相対回転自在に支持されている。
【0023】
回転シャフト43には、磁性体材料からなるディスク形状のロータ53が回転シャフト43と一体回転するように固着されている。このロータ53の裏面(図3示下面)53aには、環状の凹部53bが形成されている。
【0024】
回転シャフト43には、磁性体材料からなるディスク形状のアーマチュア54がスペーサ43aを介して相対回転自在に且つ軸方向に移動自在に支持されている。アーマチュア54は、ウォームホイールギヤ52とロータ53との間に、その表面(図3示上面)54aがウォームホイールギヤ52と、裏面(図3示下面)54bがロータ53と、それぞれ対向するように配置されている。ウォームホイールギヤ52に形成された複数の突起52aは、アーマチュア54に形成された複数の孔54cに嵌合されており、これにより、アーマチュア54は、ウォームホイールギヤ52と一体に回転するようになっている。
【0025】
回転シャフト43の周りには、環状の電磁コイル体55が配設されている。この電磁コイル体55は、上面に開口した円周凹部56aが形成された磁性体材料からなるコア56とハーネス57aを介して外部から給電が可能なコイル57とから構成され、コイル57は、ボビン57bに巻回されてコア56の円周凹部56a内に収容されている。電磁コイル体55は、円周凹部56aがロータ53の裏面53aに向かって開口するようにロータ53の凹部53bに位置し、ハウジング44にネジ55aにて固定されている。尚、コイル57に給電される作動電圧は、CPU(図示せず)にて可変制御(PWM制御)されるようになっている。
【0026】
このような構成において、電磁コイル体55のコイル57に給電がなされると、コイル57、コア56、ロータ53及びアーマチュア54との間で磁気的な閉ループを形成し、アーマチュア54をロータ53に向かって吸引する電磁力を発生させる。これにより、アーマチュア54がロータ53に向かって軸方向に移動し、アーマチュア54の裏面54bとロータ53の表面(図3示上面)53cとが摩擦係合する。これにより、クラッチブレーキ機構5が接続状態又はブレーキ状態となる。又、電磁コイル体55のコイル57への給電が断たれると、アーマチュア54をロータ53に向かって吸引する電磁力がなくなるので、アーマチュア54とロータ53との摩擦係合が解除される。これにより、クラッチブレーキ機構5が断接状態となる。
【0027】
ロータ53の外周縁には、環状の磁石45が固定されている。この磁石45は、コア56、ロータ53及びアーマチュア54との間で形成される磁気的な閉ループ外にあり、コイル57への給電時に発生する電磁力の影響を受けないように配置されている。この磁石45の外周面には、複数組のN/S極が交互に磁化されている。ハウジング44内には、磁石45と対向してセンサ46が配置されている。このセンサ46は、ハウジング44に固定されており、磁石45の外周面と対向する対のホール素子を備えている。対のホール素子は、磁石45の外周面のN/S極性により信号が切り換わるもので、位相が互いに90度ずれた波形をそれぞれ出力する。これにより、センサ46は、ロータ53の回転及び回転方向を検出する回転検知センサとして機能する。尚、このセンサ46からの信号は、外部のCPU(図示せず)に出力され、CPUは、この出力信号に基づいてスライドドア1のスライド動作速度、スライド動作方向や現在位置等を算出している。
【0028】
次に駆動装置4の作動をスライドドア1のスライド動作に関連させて説明する。
【0029】
スライドドア1をスライド動作させる際、先ずは、電磁コイル体55のコイル57に所定作動電圧で給電してロータ53とアーマチュア54とを摩擦係合させて両者が一体回転する状態つまりクラッチブレーキ機構5を接続状態とする。この状態でモータ41を駆動してウォームギヤ51及びウォームホイールギヤ52を介してアーマチュア54を回転させると、アーマチュア54とロータ53とが摩擦係合して一体に回転することから、ロータ53が回転シャフト43と共に回転して、出力ドラム42が回転する。これにより、出力ドラム42に巻回された2本のワイヤ31a、31bの一方が出力ドラム42に巻き取られ且つ他方が出力ドラム42から送り出されることになり、この結果、スライドドア1がスライド動作する。つまり、クラッチブレーキ機構5をロータ53とアーマチュア54とが摩擦係合した接続状態とすることで、モータ41の駆動力がウォームギヤ51とウォームホイールギヤ52との噛合で大減速されてスライドドア1に伝達され、スライドドア1が大減速された高トルクの駆動力でスライド動作するいわゆる電動スライド動作が成される。尚、電磁コイル体55のコイル57への給電及びモータ41の駆動は、スライドドア1が乗降口21を開状態又は閉状態とした時点で停止される。
【0030】
スライドドア1の電動スライド動作中において、スライドア1にこの電動スライド動作に抗する多大な負荷が加わる等、アーマチュア54とロータ53との摩擦係合力(摩擦係合によって伝達されるトルク)より所定値以上大きい負荷が加わった場合、アーマチュア54とロータ53との摩擦係合が強制的に解除されつまりアーマチュア54とロータ53との間で滑りが生じ、モータ41からスライドドア1への駆動力の伝達が遮断される。これにより、駆動装置5の破損を防止する。
【0031】
電磁コイル体55のコイル57に給電を断ちロータ53とアーマチュア54との摩擦係合を解除させて両者が相対回転する状態つまりクラッチブレーキ機構5を断接状態とする。この状態で乗員がスライドドア1をスライド動作させるいわゆる手動スライド動作させる。この時、スライドドア1のスライド動作に伴いケーブル3を介して出力ドラム42、回転シャフト43及びロータ53が回転するが、ロータ53とアーマチュア54とが摩擦係合していないので、アーマチュア54、ウォームホイールギヤ52及びウォームギヤ51は回転せず、よって、軽い操作力でスライドドア1をスライド動作させ得る。
【0032】
スライドドア1の手動スライド動作中(手動スライド動作中ばかりでなく坂道等での不用意なスライド動作も含む)において、センサ46の出力信号に基づいてCPUが算出しているスライドドア1のスライド動作速度が所定値以上となった場合、電磁コイル体55のコイル57に前述したクラッチブレーキ機構5を接続状態とする所定作動電圧よりも小さい所定作動電圧で給電してロータ53とアーマチュア54とを摩擦係合させる。これにより、前述したスライドドア1の手動スライド動作中でのロータ53の回転に、アーマチュア54のロータ53に対する摩擦接合によって制動力が付与されるつまりクラッチブレーキ機構5がブレーキ状態となる。これにより、スライドドア1のスライド動作にそれに抗する制動力が付与され、結果、スライドドア1のスライド動作が制動され、スライドドア1のスライド動作速度が所定速度以下に保たれる。
【0033】
次に、第2の実施形態を図5及び図6に基づいて説明する。この実施形態では、モータに連係される回転シャフト43と出力ドラム61との間に緩衝部材60を配設している。尚、カバー70、出力ドラム61、緩衝部材60以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様であるため、同様の機能を奏する部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0034】
図5に示すように、ハウジング44には、カバー70がボルト71により締結固定されている。カバー70は、回転シャフト43を回転自在に支持すると共に、出力ドラム61を収容している。出力ドラム61は、回転シャフト43に相対回転自在に支持されると共に、回転プレート63と弾性体62とを介して、回転シャフト43に連結されている。出力ドラム61の下面には、凹部61aが形成されており、凹部61a内には、内方へ突出する複数の突起61bが形成されている。回転プレート63は、回転シャフト43とセレーション結合され一体回転するようにシャフト43に固着されている。回転プレート63の上面には、回転方向において、受け部63aが形成され、回転プレート63が凹部61a内に嵌挿されると、受け部63aは突起61bと回転方向において対向している。弾性体62は、回転方向において、複数のダンパ部62aが形成されており、複数のダンパ部62aは、出力ドラム61の突起61bと回転プレート63の受け部63aとの間に配置されている。なお、回転プレート63と弾性体62とは、緩衝部材60を構成している。
【0035】
このような状態で、モータ41の駆動力は、減速ギヤ構造により減速されて回転プレート63を回転させ、この回転プレート63の回転は、受け部63aからダンパ部62aを介して突起61bへと伝えられ、出力ドラム61を回転させる。この時、ダンパ部62aにより、回転プレート63から出力ドラム61又は出力ドラム61から回転プレート63への衝撃荷重を緩和する。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、ドアと電気的駆動源との間に駆動力を電気的駆動源からドアに伝達する接続状態、電気的駆動源からドアへの駆動力の伝達を遮断する断接状態及びドアの移動に制動力を付与するブレーキ状態となる摩擦係合機構を配したので、従来、個別に設けられていたブレーキ機構とクラッチ機構とを摩擦係合機構で共通化することができる。これにより、従来に比べて、開閉駆動装置を小型化でき、部品点数の削減、低コスト化及び省スペース化を図ることができる。
【0037】
また、本発明によれば、側部ボデーとドアとを連係するケーブルが巻回された出力ドラムと、出力ドラムと第1摩擦部材との間に緩衝部材を配設したことにより出力ドラムから回転プレートへの衝撃荷重を緩和し、摩擦係合機構を保護できる。
【0038】
更に、出力ドラムを凹部構造とし、出力ドラムと第1摩擦部材との間に配設される緩衝部材を出力ドラムの凹部内に配設したことにより軸方向寸法を小さくすることができる。これにより、従来に比べて、開閉駆動装置を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用ドア開閉駆動装置を搭載した車両の側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車両用ドア開閉駆動装置のを搭載した車両の断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両用ドア開閉駆動装置の断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る車両用ドア開閉駆動装置の摩擦係合機構の分解斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る車両用ドア開閉駆動装置の断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る車両用ドア開閉駆動装置の緩衝部材の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 スライドドア
2 側部ボデー
4 駆動装置(車両用ドア開閉駆動装置)
5 クラッチブレーキ機構(摩擦係合機構)
21 乗降口
31 ケーブル
41 モータ(電気的駆動源)
53 ロータ(第1摩擦部材)
54 アーマチュア(第2摩擦部材)
55 電磁コイル体(作動源、電磁構造体)
60 緩衝部材
61 出力ドラム
61a 凹部
Claims (1)
- 車両の側部ボデーに形成された乗降口を開閉すべく前記側部ボデーに移動自在に支持された車両のドアに連係され該ドアを移動させるべく前記ドアに付与される駆動力の駆動源となる電気的駆動源と、前記ドアと前記電気的駆動源との間に配設され前記駆動力を前記電気的駆動源から前記ドアに伝達する接続状態、前記電気的駆動源から前記ドアへの駆動力の伝達を遮断する断接状態及び前記ドアの移動に制動力を付与するブレーキ状態となる摩擦係合機構と、該摩擦係合機構を前記接続状態、前記断接状態及び前記ブレーキ状態に作動させる作動源とを有する車両用ドア開閉駆動装置において、
前記摩擦係合機構は、前記ドアに連係された第1摩擦部材と、前記電気的駆動源に連係され且つ前記第1摩擦部材と対向配置され前記第1摩擦部材と摩擦係合可能且つ係合解除可能な第2摩擦部材とを有し、緩衝部材が前記側部ボデーと前記ドアとを連係するケーブルが巻回された出力ドラムと前記第1摩擦部材との間に配設され、前記出力ドラムは凹部が形成され、前記緩衝部材は前記凹部に収容される車両用ドア開閉駆動装置。
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