JP5431521B2 - 回転式アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、回転式アクチュエータに関する。
回転式アクチュエータを構成する電動機の従来技術として特許文献1に示されたものがある。この電動機は、ロータ、ステータ、基板等の各種電気部品をハウジング内に組み付けて構成されている。
特開2004−52928号公報
しかしながら、上記従来の電動機においては、ステータをハウジング内に組み付ける構成となっているため、ハウジングに対するステータの組み付け誤差が生じてロータ及びステータの軸精度を高精度に設定することが困難となる。この場合、ロータとステータとのエアギャップを広く確保する必要があり、電動機の性能や効率が低下する傾向にある。
本発明は、上記事情を鑑み、ステータの軸精度を高めて性能や効率を向上させることを目的とする。
本発明の回転式アクチュエータは、ブラシレスモータと、前記ブラシレスモータと連結された減速機と、前記減速機と連結された出力軸と、前記ブラシレスモータのロータの回転を検出するモータ極検出センサと、前記出力軸の回転位置を検出する出力軸角度検出センサと、を有する回転式アクチュエータであって、
さらに、前記モータ極検出センサと前記出力軸角度検出センサとを一体固着したブラケットを有することを特徴とする。
また、前記回転式アクチュエータにおいて、前記ブラケットは、前記ブラシモータを制御する電子部品を備えることが好ましい。
本発明によれば、ステータコアの軸精度を高めて性能や効率を向上させることが可能となる。
本発明の回転式アクチュエータの一実施形態を示す縦断面図である。 図1の回転式アクチュエータによって駆動される出力機構の一実施形態としてスロットルボディを示す縦断面図である。 図1の回転式アクチュエータの分解斜視図である。 図2の出力機構の分解斜視図である。 図1の回転式アクチュエータのカバーを開けた状態を示す斜視図である。 図1の回転式アクチュエータにおけるモールド枠部を示す斜視図である。 図1の回転式アクチュエータにおけるブラケット部に制御基板を組み込んだ状態を示す斜視図である。 図7に示す状態を反対側から見た斜視図である。 本発明の回転式アクチュエータ及び出力機構からなる回転装置の一実施形態として、回転式アクチュエータと出力機構とを分離して示す斜視図である。 図9に示す状態を異なる方向から見た斜視図である。 図1の回転式アクチュエータを適用した回転装置の他の実施形態として可変吸気装置の管路切換えバルブの駆動装置として適用した例を示す斜視図である。
以下、本発明の回転式アクチュエータの一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1から図10は本発明の一実施形態を示しており、この実施形態の回転式アクチュエータ2は、図9及び図10に示すように、スロットルバルブの弁軸となる出力軸3(図2等参照)を有する出力機構4と共に、エンジンの吸気量を調整するためのスロットルバルブ装置(回転装置)1を構成するものである。
(回転式アクチュエータ)
前記回転式アクチュエータ2は、図1及び図3に示すように、ハウジング11内に電動機12が収納されるとともに、該電動機12のロータ軸13(後述するロータ18の軸部)の一端部がハウジング11の壁(後述する平板部14)を貫通してハウジング11の外表面に突出しており、その突出端部13aに外歯ギヤ15と内歯ギヤ16とからなる減速機17が設けられた構成とされている。
前記電動機12は、この例の場合は表面磁石形のブラシレスモータとされており、ロータ18の外周面に複数の永久磁石19がN極、S極の各磁極を周方向に沿って交互に並べて固定されている。また、このロータ18の回りを囲むようにステータ20が設けられている。このステータ20は、内周部に複数のステータティース23を径方向内方に向けて形成したリング状のステータコア21と、各ステータティース23に巻き付けたコイル22とを備えており、複数のステータティース23がロータ18の永久磁石19と対峙するようになっている。
図示例の場合、図3、図5、図6に示すように、永久磁石19はロータ18の外周面に8個設けられ、ステータティース23はロータ18の外周面に向けて9極形成されている。
前記ハウジング11は、モールド枠部31と、その一方の面に組み合わせられる表側枠体(枠体)32と、他方の面に組み合わせられるカバー(枠体)33と、モールド枠部31に連結されるブラケット部35とを備えている。
ここで、表側枠体32及びカバー33は、ステータコア21の軸方向からモールド枠部31を挟み込むように配されており、モールド枠部31、表側枠体32及びカバー33が前記軸方向に重ね合わせて組み合わされるようになっている。また、モールド枠部31及びブラケット部35は合成樹脂によって形成されており、電動機12のステータコア21は射出成形によって前記モールド枠部31にインサート成形されている。
モールド枠部31は、図1、図3、図5、図6に示すように、リング状に構成したステータコア21の軸方向の両端を開放状態としてその周囲を囲むように保持しているステータ保持部31aと、そのステータコア21に巻き付けられるコイル22等を外部に電気的に接続可能なコネクタ部31bとが一体に形成されるとともに、これらステータ保持部31aとコネクタ部31bとの間に、ステータコア21の軸方向と平行に貫通する基板収納スロット36が形成された構成とされている。この基板収納スロット36においては、その一方の開口(表側枠体32が取り付けられている側の開口)が制御基板39を挿入する挿入口をなしており、制御基板39の一部(制御基板39の挿入方向の先端部側)を収納するようになっている。すなわち、制御基板39を基板収納スロット36に収納した状態では、制御基板39がステータコア21の外周側に配置されるようになっている。
そして、この基板収納スロット36内には、ステータコア21の各ステータティース23に巻き付けられたコイル22の巻線に電気接続される複数のモータ駆動用リード37と、コネクタ部31bに配置されている複数のコネクタリード38とのそれぞれの一端部が引き出されている。なお、これらモータ駆動用リード37及びコネクタリード38の一端部は、基板収納スロット36の他方の開口(カバー33が取り付けられている側の開口)に配置されている。
また、モータ駆動用リード37とコネクタリード38とは、基板収納スロット36内でステータコア21の軸方向と平行になるようにかつ制御基板39の挿入方向(図1では右方向)に向けて屈曲されていることにより、これらリード37,38の一端の端子部37a,38aがそれぞれ列をなすように並べられているとともに、相互の端子部37a,38aの列が平行に配置され、両端子部37a,38aの列の間に若干の隙間が形成された状態とされている。さらに、これら端子部37a,38aは前記他方の開口から外方に突出している。そして、これら端子部37a,38aの列の隙間に、制御基板39に一体の基板側リード40の列が配置されるようになっている。これにより、モータ駆動用リード37及びコネクタリード38が制御基板39を介して相互に電気接続されることになる。
なお、モータ駆動用リード37の他端の端子部37bは、図1及び図3に示すように、ステータコア21の各ステータティース23の近傍に配置され、該ステータティース23に巻き付けたコイル22の巻線がからげられるようになっており、一方、コネクタリード38の他端の端子部38bは、前記コネクタ部31bにステータコア21の軸方向と直交する方向に向けて形成されたコネクタ嵌合凹部41内に配置されている。
これらモータ駆動用リード37及びコネクタリード38は、ステータコア21と共にハウジング11のモールド枠部31にインサート成形されている。
前記制御基板39は、電動機12の駆動を制御する電子部品等を搭載したものであり、基板収納スロット36の両内側面に形成されているガイド溝42に両側部が保持されるとともに、その挿入方向の先端部に前記基板側リード40が面方向に複数並べて固着され、これら基板側リード40の先端部が制御基板39から面方向に突出している。また、このガイド溝42はステータコア21の軸方向に延びて形成されているため、制御基板39はこの軸方向と平行になるように、かつ、その表面がステータコア21に対向するようにガイド溝42に保持されることになる。
このように、基板収納スロット36のガイド溝42に制御基板39が保持されることにより、モールド枠部31の両リード37,38の端子部37a,38aの列の間に制御基板39の基板側リード40の列が挿入されて、これら端子部37a,38a及び基板側リード40が相互に接触し、この接触部分が基板収納スロット36の外方に突出することになる。さらに、これら端子部37a,38a及び基板側リード40がヒュージング(溶接)やはんだ付け等により接続状態に固着されることになる。
また、前記表側枠体32はアルミニウム等の金属からなり、モールド枠部31の外形と同じ外形の外側枠部51の内側に、短尺の筒体からなるボス部52が、これらの間を連結する平板部14によって一体に形成された構成とされている。このボス部52は、表側枠体32をモールド枠部31に重ねたときに、そのステータコア21と同じ軸心上に配置され、電動機12のロータ軸13を回転自在に支持する軸受け53が内部に固定されている。また、前記平板部14は、モールド枠部31の基板収納スロット36に対応する位置が切り欠かれており、該モールド枠部31に保持した制御基板39の後端部を配置可能な窓部54が形成されている。
そして、この表側枠体32と前記モールド枠部31とを連結した状態においては制御基板39の後端部が表側枠体32の窓部54から露出しており、その露出部分を覆うように前記窓部54内に前記ブラケット部35が取り付けられ、前記モールド枠部31に組み合わされて固定される。すなわち、ブラケット部35は制御基板39の後端部を覆う役割を果たしている。また、このブラケット部35には、図1,図7,図8に示すように、ホール素子等からなるモータ極検出センサ56と出力軸角度検出センサ57とが一体に固着されている。
モータ極検出センサ56は、ブラケット部35を表側枠体32の窓部54からモールド枠部31に連結した状態のときに、モールド枠部31のステータコア21内に配置されるロータ18の永久磁石19と対向するように該ロータ18の軸方向のうち表側枠体32が取り付けられている側に配置される。そして、このモータ極検出センサ56は、ロータ18の回転に伴って移動する永久磁石19からの磁束変化を検出することにより永久磁石19の回転方向位置を検出するものであり、3個のモータ極検出センサ56(図7に56A〜56Cで示す)が周方向に間隔をおいて固定されている。
一方、出力軸角度検出センサ57は、ブラケット部35を表側枠体32の窓部54からモールド枠部31に取り付けた状態のときに、表側枠体32の外表面上における後述の角度センサ用ヨーク58の上に配置されるようになっている。そして、これらセンサ56,57に接続状態のセンサ用リード59,60がブラケット部35に一部を埋設した状態に固着されている。これらセンサ用リード59,60の一端部は、ブラケット部35をモールド枠部31に連結した状態で、基板収納スロット36に収納された制御基板39に接触して電気的に接続されるようになっている。これにより、センサ用リード59,60が、制御基板39及び基板側リード40を介してコネクタリード38に電気接続されることになる。
また、図1,3に示すように、表側枠体32のボス部52には、前記減速機17の内歯ギヤ16が一体に固定されている。この内歯ギヤ16は、全体として筒状に形成されるとともに、その筒状部16aの長さの半分の内周部に内歯16bが形成され、残りの半分に前記ボス部52が圧入されており、筒状部16aの外周部には、前記表側枠体32の平板部14から突出した2本のピン65が係合する溝66が形成され、該溝66にピン65が係合することにより回り止めされている。このように筒状部16aの長さの半分を圧入し、残りの半分に内歯16bを形成したことにより、圧入による応力が内歯16bに影響しないようにされている。
また、この内歯ギヤ16の外側には、リング状の角度センサ用ヨーク58が嵌合状態に固着されており、この角度センサ用ヨーク58の周方向の一箇所の上に前記出力軸角度検出センサ57が重なるように配置されている。
一方、ロータ軸13の一端部は、表側枠体32のボス部52内の軸受け53により回転自在に支持されるとともに、該ボス部52の外表面から突出しており、その突出端部は、ロータ軸13の回転中心に対して偏心した偏心軸部13aとされている。そして、この偏心軸部13aは、前記内歯ギヤ16の内側に配置されており、この内歯ギヤ16に噛み合う外歯ギヤ15が偏心軸部13aに軸受け67を介して回転自在に支持されている。このような両ギヤ15,16の噛み合い構造により前記減速機17が構成され、外歯ギヤ15はロータ軸13の軸心を中心として内歯ギヤ16の周方向に公転しながら自転させられるようになっており、その自転成分が、ロータ軸13の回転に対して減速されているものである。
また、外歯ギヤ15の外表面にはロータ軸13に平行な連結ピン68が周方向に間隔をおいて複数設けられ、これら連結ピン68の先端部は表側枠体32の外部取付面となる外側表面32aから外側に突出している。
また、前記カバー33は、モールド枠部31に対して表側枠体32とは反対側に取り付けられ、制御基板39における端子部37a,38aと基板側リード40との接続箇所及びステータコア21等を覆うように構成されている。さらに、このカバー33の中央部には凹部69が形成されており、該凹部69にロータ軸13の他端部を回転自在に支持する軸受け70が嵌合されるようになっている。すなわち、このカバー33及び前記表側枠体32は、軸受け53,70を介してロータ軸13の両端部をそれぞれ支持する役割を果たしている。
さらに、モールド枠部31、表側枠体32及びカバー33には、図3に示すように、ステータコア21やロータ軸13の軸方向に同一の基準ピン55を圧入する連通孔31c,32c,33cがそれぞれ形成されている。そして、この基準ピン55の圧入によってモールド枠部31、表側枠体32及びカバー33が高精度に位置決めされて一体化され、モールド枠部31のステータコア21と表側枠体32のボス部52内の軸受け53とカバー33の凹部69内の軸受け70とが同軸上に配置されるようになっている。すなわち、ロータ18とステータコア21とが同軸上に配置されることになる。
(出力機構)
一方、前記出力機構4は、図示例ではバタフライ形のスロットルバルブであり、図2及び図4に示すように、スロットルボディ81内を横断するように配置された出力軸(弁軸)3の両端部がスロットルボディ81の壁に軸受け82を介して回転自在に支持され、この出力軸3に板状の弁体83が固定されている。この場合、出力軸3には、その長さ方向に沿うスリット84が形成されており、前記弁体83は、このスリット84内に挿入された状態で、中央部がねじ85により固定されている。また、スロットルボディ81の側部には外部に開放状態のケース部86が一体に形成され、該ケース部86の外部取付面となる外側表面86aに前記回転式アクチュエータ2の表側枠体32の外側表面32aが突き合わせられ、ねじ止めにより固定されるようになっている。
そして、このケース部86内に前記出力軸3の一端部が突出しているとともに、該出力軸3の先端に、前記外歯ギヤ15の各連結ピン68が挿入可能な孔87を有する円板状のプレート88が直角に固定されており、ケース部86に回転式アクチュエータ2の表側枠体32を取り付けたときにプレート88の孔87内に外歯ギヤ15の連結ピン68が挿入状態に連結される構成とされている。このプレート88の孔87は、前記連結ピン68の外径よりも大きい内径に形成されていることにより、偏心軸部13aの偏心運動(外歯ギヤ15の公転運動)を吸収して外歯ギヤ15の自転成分のみが伝達されるようになっている。すなわち、外歯ギヤ15の連結ピン68と孔87を有するプレート88とが、回転式アクチュエータ2の駆動力を出力機構4に伝えるための伝達部とされ、これら両伝達部が組み合わされることにより伝達手段89が構成される。
また、この出力機構4のケース部86の内壁と出力軸3との間には、出力軸3を弁体83の閉止方向に付勢するコイルスプリングからなるリターンスプリング91が設けられている。このリターンスプリング91は、出力軸3の長さ方向に間隔をあけて配置された一組の保持部材92,93に両端部が保持されている。これら保持部材92,93は、ともに円盤状に形成されるとともに、それぞれ半径方向外方に向けた突出部92a,93aが形成され、ケース部86の内壁には、突出部92a,93aを当接してリターンスプリング91の復元位置を規制するストッパ部94,95が形成されている。
また、両保持部材92,93の間には、出力軸3に固定状態のアーム部材96が配置されるとともに、該アーム部材96には、各保持部材92,93の円弧溝97,98(図4には一方の保持部材93についてのみ円弧溝98を示している)にそれぞれ係合する突出片96a,96bが形成されており、各突出片96a,96bが保持部材92,93の円弧溝97,98内に配置されるように、これら保持部材92,93間にアーム部材96が組み込まれている。
この場合、両保持部材92,93は出力軸3に回転自在に挿通されているが、出力軸3の先端部は角形断面のキー部3aとして形成され、この出力軸3を挿通している前記プレート88及びアーム部材96の穴88a,96cも角形に形成され、この穴88a,96cにキー部3aが嵌合することにより、これら出力軸3、プレート88、アーム部材96は一体に固定されている。
そして、各保持部材92,93は、前記突出部92a,93aがストッパ部94,95に当接している状態から、円弧溝97,98の角度範囲内で出力軸3と各保持部材92,93との相対回転が許容され、該円弧溝97,98の終端部をアーム部材96の突出片96a,96bが係止することにより一体回転させられる構成とされている。
図2及び図4の例では、出力軸3の先端側の保持部材92は、弁体83の閉止状態においては、リターンスプリング91の付勢力によって突出部92aがストッパ部94に当接しており、弁体83を開く方向に回転駆動されると、リターンスプリング91の付勢力に抗してアーム部材96が保持部材92を係止しながら回転するようになっている。一方、他方の保持部材93は、弁体83の閉止状態においても開放状態においても、リターンスプリング91の付勢力によって突出部93aがストッパ部95に当接した状態に維持される。なお、弁体83の閉止状態は、弁体83がスロットルボディ81の流路81aを完全に閉止しているのではなく、わずかな隙間を有しており、その完全な閉止状態における保持部材93の回転位置を規制する突出部93cとストッパ部99とが別に設けられている。各ストッパ部94,95,99はねじ部材によって構成されていることにより、その位置を微調整することができるようになっている。
そして、回転式アクチュエータ2によって出力軸3を回転駆動すると、該出力軸3に一体のアーム部材96が保持部材92を係止しながらストッパ部94から突出部92aを離間させる方向に回転し、駆動力を解放すると、リターンスプリング91の付勢力によって突出部92aがストッパ部94に当接する位置まで復帰させられるようになっている。
なお、図2及び図4中の符号100はキー部3aを挿通して保持部材93を回転自在としているカラーを示している。
また、前記プレート88の外周部には、前記回転式アクチュエータ2のリング状の角度センサ用ヨーク58と同じ径の円弧状磁石101が周方向に沿って固着され、出力機構4に回転式アクチュエータ2を組み込んだときに、円弧状磁石101が、角度センサ用ヨーク58に対向して配置されるようになっている。この円弧状磁石101は、周方向の中央部が最も厚く形成されていることにより、プレート88の表面から最も高く突出した隆起部101aが形成されており、その隆起部101aから周方向に漸次厚さが薄くなるように形成されている。そして、この出力機構4のケース部86に回転式アクチュエータ2の表側枠体32を組み合わせたときに、角度センサ用ヨーク58の上に配置されている出力軸角度検出センサ57が、角度センサ用ヨーク58と円弧状磁石101との間に介在され、円弧状磁石101の回動に伴う磁束変化から出力軸角度を検出することができるようになっている。
このように構成されたスロットルバルブ装置1は、回転式アクチュエータ2の電動機12を駆動状態とすると、そのロータ軸13の回転に伴い、該ロータ軸13の端部の偏心軸部13aが偏心回転することにより、内歯ギヤ16に噛み合っている外歯ギヤ15が内歯ギヤ16に沿って公転しながら自転することになる。そして、この外歯ギヤ15から突出している連結ピン68が出力機構4のプレート88の孔87に係合しているため、このプレート88に外歯ギヤ15の回転力が伝達されることになるが、このプレート88の孔87と外歯ギヤ15の連結ピン68との間に隙間があることから、この隙間内で外歯ギヤ15の公転成分が吸収され、自転成分のみがプレート88に伝達することになる。この場合、外歯ギヤ15と内歯ギヤ16とからなる減速機17の機能により、電動機12の回転力が減速されてプレート88に伝わり、該プレート88に連結されている出力軸3を回動して弁体83を開閉することができるのである。
そして、この弁の開閉駆動に際して、モータ極検出センサ56の検出結果に基づき、ロータ18の位置に応じてモータ制御されるとともに、出力軸角度検出センサ57の検出結果に基づきフィードバック制御しながら、弁体83を適切に開閉するのである。
このような構造のスロットルバルブ装置1に備える回転式アクチュエータ2及び電動機12によれば、ステータコア21をモールド枠部31にインサート成形することでステータコア21をハウジング11内に組み付ける作業が不要となるため、この組み付け誤差を無くすことができる。したがって、ロータ18に対するステータコア21の軸精度を向上させて、ロータ18とステータコア21とのエアギャップを小さくし、電動機12の性能や効率を向上させることが可能となる。また、ステータコア21の組み付け作業が不要となることで、電動機12や回転式アクチュエータ2の製造における組み付け作業を簡便に行うこともできる。
さらに、ロータ軸13を支持する軸受け53,70や、これを取り付ける部分をなす表側枠体32のボス部52、カバー33の凹部69を高精度に設定しなくても、基準ピン55や連通孔31c,32c,33cを精度良く形成するだけでロータ18及びステータコア21の軸を容易に一致させることができるため、電動機12の同軸精度を容易に高めることができる。したがって、ロータ18とステータコア21とのエアギャップをさらに小さくすることができる。
また、モータ駆動用リード37やコネクタリード38をステータコア21と共にモールド枠部31に一体成形しておくことで、コイル22やモータ駆動用リード37、コネクタリード38の導通試験等の検査を容易に行うことができる。さらに、モータ駆動用リード37をモールド枠部31に一体成形することで、前記組み付け作業を開始する前に予めコイル22をモータ駆動用リード37の他端部に電気接続しておくことができるため、前記組み付け作業の間に電気接続する部分を減らすことができる、すなわち、前記組み付け作業における電気接点の数を減らすことが可能となる。以上のことから、電動機12や回転式アクチュエータ2の信頼性向上を図ることができると共に、前記組み付け作業をより簡便に実施することができ、電動機12や回転式アクチュエータ2の製造効率の向上を図ることもできる。
また、モータ駆動用リード37及びコネクタリード38の一端部を基板収納スロット36に引き出しておくことで、制御基板39を基板収納スロット36に収納した状態で、これらモータ駆動用リード37及びコネクタリード38と制御基板39との電気接続を容易に行うことが可能となる。
さらに、同一のモールド枠部31に、ステータコア21、モータ駆動用リード37及びコネクタリード38を一体成形すると共に基板収納スロット36を形成しておくことで、電動機12や回転式アクチュエータ2の小型化を図ることもできる。
また、前記回転式アクチュエータ2によれば、モータ極検出センサ56及び出力軸角度検出センサ57の両方をロータ18に対して出力機構4の出力軸3側に配置することで、ハウジング11を構成する同一のブラケット部35に一体に固定することができる。そして、これら複数のセンサ56,57を同一のブラケット部35に一体固定しておくことで、ハウジング11内における複数のセンサ56,57の位置決めが容易となる。また、これらセンサ56,57を1つずつハウジング11内に組み付ける必要がないため、回転式アクチュエータ2の製造における組み付け作業を簡便に行うことができる。
さらに、モータ極検出センサ56、出力軸角度検出センサ57及びセンサ用リード59,60を同一のブラケット部35に一体固定しておくことで、これら複数のセンサ56,57とセンサ用リード59,60との各電気接続を省略できるため、前記組み付け作業における電気接点の数を最小限に抑えることが可能となる。したがって、前記組み付け作業を簡便に実施することができ、回転式アクチュエータ2の製造効率の向上を図ることができる。また、回転式アクチュエータ2の電気的な信頼性向上及び小型化を図ることもできる。
なお、本発明の電動機及びこれを適用した回転式アクチュエータは、前記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、モールド枠部31の基板収納スロット36は、制御基板39の先端部側を収納するように形成されるとしたが、これに限ることはなく、制御基板39の全体を収納するように形成されるとしてもよい。
また、基板収納スロット36は、制御基板39がステータコア21の軸方向と平行になるように、かつ、ステータコア21の外周側に配置されるように形成されるとしたが、少なくとも制御基板39を収納するように形成されていればよく、また、制御基板39を基板収納スロット36に収納した状態で、基板側リード40がモータ駆動用リード37やコネクタリード38に接触していればよい。
さらに、電動機12や回転アクチュエータ2は制御基板39を含まない構成としてもよく、この場合には、例えばモータ駆動用リード37及びこれに電気接続されるコネクタリード38を直接接続しても構わないし、一体に形成するとしてもよい。
また、永久磁石19はロータ18の外周面に配置されるとしたが、例えばロータ18の内部に固定されるとしても構わない。さらに、ロータ18は永久磁石19を備えて構成されることに限らず、例えば、その外周面から突出して鉄等の磁性体からなる複数の突極を形成して構成されるとしてもよい。すなわち、ロータ18は、少なくともこれら永久磁石19や突極等の回転子磁極を備えて構成されていればよい。
また、モータ極検出センサ65は、永久磁石19の磁束変化を検出するとしたが、例えば、永久磁石19等の回転子磁極に相応した別個のセンサマグネットの磁束変化を検出するとしても構わない。なお、このセンサマグネットは、例えばN極、S極の各磁極を周方向に沿って交互に並べてロータ軸13を中心とした略環状に形成されるものであり、ロータ18のうちモータ極検出センサ65に対向する端面に設けられていればよい。
さらに、減速機17は、外歯ギヤ15と内歯ギヤ16によって構成されるとしたが、これに限ることはなく、電動機12の回転力を減速して電動機12の外部にある出力機構4の出力軸3に伝達するように構成されていればよい。なお、減速機の構成によってはロータ軸13の一端部に偏心軸部13aを形成する必要もない。
また、前記実施形態の例では、本発明の回転式アクチュエータをスロットルバルブ装置に設けた例を示したが、例えば図11に示す可変吸気バルブ装置(回転装置)141に設けることも可能である。
この可変吸気バルブ装置141の場合、その主吸気管路142と副吸気管路143とを切り換える管路切換えバルブが出力機構144とされ、その出力軸145に複数の弁体146が固定され、この出力軸145を駆動する機構として回転式アクチュエータ2が適用される。この回転式アクチュエータ2としては前記一実施形態のものと同一構造のものが使用され、出力機構144は、その出力軸145に弁体146が複数連続して設けられている点以外は、前記一実施形態と同一構造のものが使用される。
1…スロットルバルブ装置(回転装置)、2…回転式アクチュエータ、3…出力軸、4…出力機構、11…ハウジング、12…電動機、13…ロータ軸(ロータ)、14…平板部、15…外歯ギヤ、16…内歯ギヤ、17…減速機、18…ロータ、20…ステータ、21…ステータコア、22…コイル、23…ステータティース、31…モールド枠部、31c,32c,33c…連通孔、32…表側枠体(枠体)、33…カバー(枠体)、35…ブラケット部(ブラケット)、36…基板収納スロット、37…モータ駆動用リード、38…コネクタリード、39…基板、40…基板側リード、41…コネクタ嵌合凹部、42…ガイド溝、51…外側枠部、52…ボス部、53…軸受け、54…窓部、55…基準ピン、56,56A〜56C…モータ極検出センサ、57…出力軸角度検出センサ、58…角度センサ用ヨーク、59,60…センサ用リード、65…ピン、66…溝、67…軸受け、68…連結ピン(伝達部)、69…凹部、70…軸受け、81…スロットルボディ、82…軸受け、83…弁体、84…スリット、85…ねじ、86…ケース部、87…孔、88…プレート(伝達部)、89…伝達手段、91…リターンスプリング、92,93…保持部材、94,95,99…ストッパ部、96…アーム部材、97,98…円弧溝、100…カラー、101…円弧状磁石、141…可変吸気バルブ装置(回転装置)、144…出力機構、145…出力軸、146…弁体

Claims (1)

  1. ブラシレスモータと、前記ブラシレスモータのロータ軸の一端と連結された減速機と、前記減速機と連結された出力軸と、前記ブラシレスモータのロータの回転を検出するモータ極検出センサと、前記出力軸の回転位置を検出する出力軸角度検出センサと、を有する回転式アクチュエータであって、
    前記モータ極検出センサと前記出力軸角度検出センサとを一体固着したブラケットを有し、
    前記ブラケットは、前記ブラシレスモータの駆動を制御する電子部品を備え、前記ロータ軸の方向において前記減速機側に配置されることを特徴とする回転式アクチュエータ。
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