JPH11151948A - アクセルペダル装置 - Google Patents

アクセルペダル装置

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JPH11151948A
JPH11151948A JP31842397A JP31842397A JPH11151948A JP H11151948 A JPH11151948 A JP H11151948A JP 31842397 A JP31842397 A JP 31842397A JP 31842397 A JP31842397 A JP 31842397A JP H11151948 A JPH11151948 A JP H11151948A
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JP
Japan
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return spring
accelerator
pedal
accelerator pedal
pedal arm
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Application number
JP31842397A
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English (en)
Inventor
Katsuya Takeuchi
勝哉 竹内
Kunio Takagi
邦雄 高木
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のアクセルケーブル付きのアクセルペダル
装置と同様に、踏み込み当初に遊びがあり、操作性に違
和感の生じないケーブルレスのアクセルペダル装置を提
供する。 【解決手段】このケーブルレスのアクセルペダル装置
は、支軸4の周囲に配設され、ペダルアーム2を反踏み
込み方向に付勢する戻しばねと、ブラケット3上に取り
付けられ、ペダルアームの回動に応じて回転するロータ
28を内蔵し、ロータの回転に伴うブラシ25と抵抗体
パターン23の摺動に応じて、アクセル開度を示す信号
を発生するアクセル開度センサ20と、を備える。戻し
ばねは第1戻しばね10と第2戻しばね11からなり、
第1戻しばね10は、アクセルペダルの踏み込み当初か
らペダルアームを付勢して配設され、第2戻しばね11
は、踏み込み当初から遊びに対応した区間後にペダルア
ームを付勢するように配設され、アクセル開度センサ2
0には、抵抗体パターン23上に、アクセルペダルの踏
み込み当初から遊びに対応した区間だけブラシが摺動す
るゼロ抵抗部23bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のアクセ
ルペダル装置に関し、特に、アクセルの開度を検出する
アクセル開度センサを設けたケーブルレスのアクセルペ
ダル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクセルペダルの開度を、アクセルケー
ブルを介さずに、電気的にスロットルバルブに伝達する
ケーブルレスのアクセルペダル装置として、従来、アク
セルベダルの支軸にアクセル開度センサを取り付け、ペ
ダルの踏み込み量に応じてアクセル開度センサを回動さ
せる構造のアクセルペダル装置が知られている(例え
ば、特開平7−160348号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来のアクセ
ルペダル装置は、アクセルペダルのアームがブラケット
上に支軸を介して回動可能に支持され、その支軸にアク
セル開度センサが直結され、アクセルの踏み込み量に応
じてアクセル開度センサのロータが回転し、アクセル開
度センサからアクセル開度を示す信号を出力する構造で
ある。
【0004】ところで、従来一般の自動車に採用されて
いるケーブルを介してスロットル装置と連結される通常
のアクセルペダル装置、或はアクセルペダルとアクセル
開度センサとをアクセルケーブルで接続した電子制御式
のアクセルペダル装置においては、アクセルペダルとア
クセルケーブルの接続部との間に遊びが設けてある。
【0005】このため、例えば上記電子制御式のアクセ
ルペダル装置の場合、図6(a)に示すように、アクセ
ルペダルの踏み始めの遊びの間は、アクセル開度センサ
の出力電圧は一定であり、遊びを過ぎてから、上昇して
いく。この時、アクセルペダルの踏み込みトルクは、図
6(b)示す如く、ペダルの踏み込み初めにおいてアク
セルペダルの戻しばねのみによるトルクが発生し、更に
踏み込むと、スロットルレバーの戻しばねのトルクが加
わり、踏み込みトルクは二段階の傾きで上昇する。
【0006】しかし、前述のケーブルレスのアクセルペ
ダル装置では、アクセルペダルの踏み込み初めに遊びが
ないため、アクセル開度センサの出力電圧が踏み込み当
初から上昇し、また、アクセルペダルの踏み込みトルク
も、踏み込み当初から一定の傾きで上昇してしまう。こ
のため、従来のケーブルレスのアクセルペダル装置は、
アクセルケーブルを介して接続する従来の一般的なアク
セルペダル装置と比較した場合、操作に違和感があって
操作性が悪いという問題があった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、従来のアクセルケーブル付きのアクセルペダル装置
と同様に、踏み込み当初に遊びがあり、操作性に違和感
の生じないケーブルレスのアクセルペダル装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のアクセルペダル装置は、ブラケットに支軸
を介して回動可能に支持され、末端にアクセルペダルを
固定したペダルアームと、支軸の周囲に配設され、ペダ
ルアームを反踏み込み方向に付勢する戻しばねと、ブラ
ケット上に取り付けられ、ペダルアームの回動に応じて
回転するロータを内蔵し、ロータの回転に伴うブラシと
抵抗体パターンの摺動に応じて、アクセル開度を示す信
号を発生するアクセル開度センサと、を備えたケーブル
レスのアクセルペダル装置において、戻しばねは第1戻
しばねと第2戻しばねからなり、第1戻しばねは、アク
セルペダルの踏み込み当初からペダルアームを付勢して
配設され、第2戻しばねは、踏み込み当初から遊びに対
応した区間後にペダルアームを付勢するように配設さ
れ、アクセル開度センサには、抵抗体パターン上に、ア
クセルペダルの踏み込み当初から遊びに対応した区間だ
けブラシが摺動するゼロ抵抗部を設けたことを特徴とす
る。
【0009】ここで、第2戻しばねは、遊びに対応した
隙間をペダルアームと第2戻しばねの端部との間に作る
ように、ばねストッパによりそのばねの端部を押さえる
ことにより、踏み込み当初から遊びに対応した区間後に
ペダルアームを付勢するように構成することができる。
【0010】
【発明の作用・効果】上記構成のアクセルペダル装置
は、アクセルペダルの非操作時、つまりアクセルペダル
の全閉時に、アクセル開度センサは全閉状態に対応した
出力電圧を出力し、アクセルペダルのペダルアームは第
1戻しばねのみにより付勢された状態にある。
【0011】アクセルペダルを少し踏み込むと、ペダル
アームが支軸を支点に、先ず第1戻しばねのみの付勢力
に抗して回動する。アクセルペダルの踏み込み当初、少
なくともペダルアームが第2戻しばねに接触するまでの
間、アクセル開度センサは、ブラシがゼロ抵抗部を摺動
するため、センサ出力電圧は上昇せず一定となり、その
間に遊びが形成される。
【0012】また、この間のアクセルペダル支軸の回動
トルクは、第1戻しばねのみの付勢力に抗する回動力で
あり、ペダル支軸の回動トルクの上昇率は少なく、従来
のケーブル付きのアクセルペダルと同様、踏み込み当初
に軽トルクの遊びが生じて、違和感なくペダル操作が行
われる。
【0013】更にアクセルペダルを踏み込むと、ペダル
アームが第1戻しばねと共に第2戻しばねを押し下げる
ように回動し、アクセルペダルには第1戻しばねと第2
戻しばねのばね荷重がかかるようになる。このため、踏
み込み当初の遊びの区間とは異なった踏みごたえのある
操作感覚が得られ、従来のケーブル付きのアクセルペダ
ルと同様の違和感のない操作性を生じさせることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1はアクセルペダル装置の正面
図を示し、図2はその左側面図を示し、図3はアクセル
開度センサ20の内部拡大断面図を示している。このア
クセルペダル装置は、基本的に、ブラケット3と、ブラ
ケット3に支軸4を介して支持されたペダルアーム2
と、ペダルアーム2に固定されたアクセルペダル1と、
ブラケット3上に取り付けられたアクセル開度センサ2
0とから構成される。
【0015】ペダルアーム2の中間部に直角に固定され
た支軸4は、先端におねじを形成し、アーム2側の中間
部にセレーション部4aを形成し、セレーション4aの
端部にフランジ4bを設けて形成される。そのセレーシ
ョン部4aにプラスチック製のブッシュ6が圧入によっ
てその端部がフランジ4bに当接する状態で外嵌され
る。
【0016】ブラケット3は両側を手前に垂直に曲折し
て側壁部とした断面コ字状に形成され、その両側壁部に
支軸4を通すための孔がブッシュ6の小径部より少し大
径の孔として穿設される。支軸4は、その孔に外側から
挿入され、ブッシュ6の小径部がブラケット3の孔に進
入する。その際、ブラケット3内に、プラスチック製の
軸筒5が同軸上に位置し、支軸4はこの軸筒5内に挿通
され、支軸4先端のおねじ部分がブラケット3の右側の
側壁の孔から突出する。
【0017】軸筒5の外周には、コイルばねからなる第
1戻しばね10と第2戻しばね11が同様に巻回して外
装される。第1戻しばね10と第2戻しばね11の右端
はブラケット3上に当接して停止する。一方、非操作
時、第1戻しばね10の左端はペダルアーム2の裏側に
当接するが、第2戻しばね11の左端はブラケット3の
下部に設けられたばねストッパ13の裏側に当接する。
【0018】このばねストッパ13は、非操作状態にあ
るアクセルペダルのペダルアーム2の裏面と第2戻しば
ね11の端部との間に、所定幅の隙間CLを形成するよ
うに第2戻しばね11を止めるために設けられる(図
2)。この第2戻しばね11の端部とペダルアーム2間
の隙間CLが、アクセル踏み込み当初の遊びに対応した
軽トルク部分を形成する。従って、ペダルの非操作時、
アクセルペダル1は第1戻しばね10のみにより戻り方
向に付勢され、踏み込み操作により、遊びに対応した軽
トルク部分を過ぎると、第2戻しばね11の端部もペダ
ルアーム2の裏面に当接し、以後は第1、第2戻しばね
10、11の両付勢力に抗してアクセル操作が行われ
る。
【0019】軸筒5は支軸4を挿通させる孔(ブッシュ
6の内径とほぼ同じ内径)を軸方向に有し、左側の端部
にブッシュ6の小径部を嵌入する部分と、右端に後述の
ばね座金9とスリーブ7を挿入するための大径孔部を形
成している。支軸4のセレーション部4aはブッシュ6
と同様に軸筒5内にも圧入される。
【0020】ばね座金9が支軸4に外嵌されて軸筒5の
大径孔部内に配設される。さらに、支軸4の先端側から
スリーブ7が挿入され、支軸の先端にナット8が螺合さ
れ、このナット8によりスリーブ7とばね座金9を介し
て軸筒5とブッシュ6がブラケット3の側壁を挟み付け
るように取り付けられる。
【0021】このナット8の締め付け量によりブッシュ
と軸筒を含む支軸4の回動抵抗を調整することができ、
このナット8による回動抵抗の調整によって、アクセル
ペダルの踏み込み速度或は戻り速度が適正となるように
調整される。支軸4の先端側はブラケット3の側壁にス
リーブ7を介して回動可能に支持される。
【0022】アクセル開度センサ20はブラケット3の
上部の左側壁に固定される。このアクセル開度センサ2
0の固定は、固定ねじ27をブラケット側に設けた長孔
に通して締付・固定され、センサの取付け角度は固定ね
じ27を緩めて調整可能である。
【0023】アクセル開度センサ20は、中央部にロー
タ28を回動可能に配設し、そのロータ28の内側端部
にブラシ支持部26を介して2個のブラシ25が固定さ
れる。ブラシ25に対向した内壁には、抵抗体パターン
23を有する基板21が取着され、ブラシ25がそこに
接触する。ロータ28には、それを全閉検出位置側に付
勢する戻しコイルばね29が外嵌される。
【0024】基板21上の抵抗体パターン23は、図3
に示すように、半円弧状に形成され、そこには、所定の
電気抵抗を有する抵抗部23a,電気抵抗が略ゼロに近
いゼロ抵抗部23b,そして抵抗部23cが順に形成さ
れる。この抵抗体パターン23の上端はグランド端子に
接続され、その下端は定電圧端子VCCに接続される。ま
た、基板21上には出力端子TO に接続された導電パタ
ーン22が取着される。
【0025】このセンサ20の回路構成は、図4に示す
如くであり、定電圧端子VCCとグランドとの間に、抵抗
部23a,ゼロ抵抗部23b、抵抗部23cからなる抵
抗体パターン23が接続され、検出用の出力端子TO
その抵抗体パターン23上を摺動する。アクセルペダル
1が非操作状態で全閉の時、ブラシ25はゼロ抵抗部2
3bの末端A点に位置し、アクセルペダル1の踏み込み
操作に応じてブラシ25はゼロ抵抗部23bのB点を通
り抵抗部23cのC点の方向に摺動する。この時、ブラ
シ25には定電圧VCCのブラシ位置に応じた分圧、つま
りその上の抵抗値とその下の抵抗値の割合で分割された
分圧がかかり、その電圧が検出信号として出力端子TO
から出力される。
【0026】ロータ28の左端部はブラケット3の側壁
に設けた孔からペダルアーム側に突出し、その左端部に
ロータ28をクランク軸とするクランク機構が設けられ
る。つまり、クランクアーム16がロータ28の端部に
その軸と直角に固定され、クランクアーム16の先端に
クランクピン17がロータ軸と並行に取り付けられ、ク
ランクピン17を図1の前後に動かすことによりロータ
28は回動される。
【0027】一方、ペダルアーム2の先端部に係合部が
設けられ、この係合部が上記クランクピン17に係合さ
れる。係合部は、ペダルアーム2の先端に帯板14を固
定し、アーム2先端と帯板14との間に形成された長孔
状の空間にクランクピン7が隙間をもって挿入保持され
るように形成される。
【0028】このクランク機構により、ペダルアーム2
の傾動時、アクセル開度センサ20のロータ28は、そ
のペダルアーム2の踏み込み量に応じて回動する。係合
部の背後のブラケット3上には、合成樹脂製のストッパ
15が取り付けられ、非操作時のペダルアーム2先端が
このストッパ15に当接して停止する。
【0029】このような構成のアクセルペダル装置は、
通常の自動車と同様に、室内の運転席下部にブラケット
3を固定ねじ等で固定することによって取り付けられ、
アクセル開度センサ20の端子VCCは定電圧電源に、出
力端子TO はスロットルバルブの制御処理回路に接続さ
れ、制御処理回路の出力側に、スロットルバルブ駆動装
置が接続される。組付時のアクセル開度センサ20の位
置調整は、以下の二通りの方法により行うことができ
る。
【0030】第一の方法では、先ず、アクセルペダル1
を少し踏み込み、ペダルアーム2が第2戻しばね11に
接触する位置、つまり図5(b)のB点位置にアクセル
ベダル1を保持する。次に、アクセル開度センサ20の
固定ねじ27を緩め、アクセル開度センサ20を多少左
右に回動させながら、センサの出力電圧をチェックし、
その電圧値が図5(a)のB点となるように調整し、固
定ねじ27を締付・固定する。
【0031】他の調整方法としては、先ず、ばねストッ
パ13の側部にひずみゲージ30を取り付ける。次に、
アクセルペダル1を少し踏み込み、アクセルペダル1の
ペダルアーム2が第2戻しばね11に接触する位置にす
る。この時、ペダルアーム2が第2戻しばね11の付勢
力を受け、ばねストツパ13にかかる第2戻しばね11
のばね力が減少し、ばねストッパ13に生じていたひず
みが減少し、ひずみゲージ30の出力信号が変化する。
これが、図5(b)のB点位置であり、このB点位置で
アクセルベダル1を保持する。以下、上記と同様に、ア
クセル開度センサ20の固定ねじ27を緩め、アクセル
開度センサ20を多少回動させながら、センサの出力電
圧をチェックし、その電圧値が図5(a)のB点となる
ように調整し、固定ねじ27を締付・固定する。
【0032】次に、上記構成のアクセルペダル装置の動
作を説明すると、アクセルペダル1の非操作時、つまり
アクセルペダルの全閉時には、アクセル開度センサ20
は、図4のA点にあり、センサの出力電圧は図5(a)
のA点位置であり、アクセルペダル支軸のトルクは図5
(b)のA点位置にある。
【0033】運転者がアクセルペダル1を少し踏み込む
と、ペダルアーム2が支軸4を支点に、当初、第1戻し
ばね10のみのの付勢力に抗して回動する。この時、ペ
ダルアーム2の先端がベダルの踏み込む方向と反対方向
につまり図1の手前方向に傾動し、その先端の係合部に
係合したクランクピン17、クランクアーム16の作用
によって、クランク軸をなすロータ28、つまりブラシ
25が図3の反時計方向に回動する。
【0034】ペダルの踏み込み当初、ペダルアーム2が
第2戻しばね11に接触するまでの回動が遊びであり、
この遊びの区間におけるアクセル開度センサ20の出力
電圧は、図5(a)のグラフのA点からB点である。つ
まり、この間は、センサのブラシ25がゼロ抵抗部23
aを摺動するため、センサ出力電圧は上昇せず一定であ
る。
【0035】また、この区間のアクセルペダル支軸の回
動トルクは、第1戻しばね10のみの付勢力によるもの
であり、図5(b)のグラフのA点からB点であるから
トルクの上昇率は少なく、従来のケーブル付きのアクセ
ルペダルと同様の遊びが生じて、違和感なく操作するこ
とができる。
【0036】更にアクセルペダル1を踏み込むと、ペダ
ルアーム2が第1戻しばね10と共に第2戻しばね11
を押し下げるように回動し、アクセルペダル1には第1
戻しばね10と第2戻しばね11のばね荷重がかかるよ
うになる。このため、踏み込み当初の遊びの区間とは異
なった踏みごたえのある操作感触が得られ、従来のケー
ブル付きのアクセルペダル同様の違和感のない操作性を
生じさせることができる。
【0037】そして、アクセル開度センサ20のロータ
28はアクセルペダル1の踏み込み量に応じた角度だけ
回動し、ロータ28に装着したブラシ25が抵抗部23
c上を摺動することにより、その踏み込み量に応じた電
圧信号が出力端子TO から出力され、そのセンサ出力信
号がスロットルバルブの駆動制御に使用される。
【0038】なお、上記実施例では、ペダル支軸の回動
トルクの軽トルクの区間つまり遊び区間(図5bのA点
からB点)と、センサの出力電圧の遊び区間(図5aの
A点からB点)を同じとしたが、センサの出力電圧の遊
び区間を、トルクの遊び区間より長くしてもよい。
【0039】このように、ペダルの踏み込み当初は、第
1戻しばね10のみのばね力に抗してペダルが操作さ
れ、その後、第1戻しばね10と第2戻しばね11のば
ね力に抗してペダルが操作されて、二段階で増大する踏
み込みトルクが生じるため、従来のケーブル付きのアク
セルペダル装置と同様に、踏みごたえのある違和感のな
い良好な操作性を実現することができる。
【0040】また、ペダルの踏み込み当初から軽トルク
が続く踏み込み初期の区間に、センサ出力電圧の増加し
ない定電圧出力区間を設け、その区間をペダル操作の遊
び区間としたから、従来のケーブル付きのアクセルペダ
ル装置と同様の遊びを作ることができ、これによって、
違和感のないアクセルペダル操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すアクセルベダル装置
の正面図である。
【図2】同アクセルペダル装置の左側面図である。
【図3】アクセル開度センサの内部拡大断面図である。
【図4】アクセル開度センサの回路図である。
【図5】(a)はアクセル開度とセンサ出力電圧の関係
を示すグラフ図、(b)はアクセル開度とペダル支軸の
回動トルクの関係を示すグラフ図である。
【図6】(a)は従来のアクセルケーブル付きの装置に
おけるアクセル開度とセンサ出力電圧の関係を示すグラ
フ図、(b)はそのアクセル開度とペダル支軸の回動ト
ルクの関係を示すグラフ図、(c)は従来のアクセルケ
ーブルレスの装置におけるアクセル開度とセンサ出力電
圧の関係を示すグラフ図、(d)そのアクセル開度とペ
ダル支軸の回動トルクの関係を示すグラフ図、である。
【符号の説明】
1−アクセルペダル 2−ペダルアーム 4−支軸 10−第1戻しばね 11−第2戻しばね 13−ばねストッパ 20−アクセル開度センサ 21−基板 23−抵抗体パターン 23a、23c−抵抗部 23b−ゼロ抵抗部 25−ブラシ 28−ロータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラケットに支軸を介して回動可能に支
    持され、末端にアクセルペダルを固定したペダルアーム
    と、 該支軸の周囲に配設され、該ペダルアームを反踏み込み
    方向に付勢する戻しばねと、 該ブラケット上に取り付けられ、該ペダルアームの回動
    に応じて回転するロータを内蔵し、該ロータの回転に伴
    うブラシと抵抗体パターンの摺動に応じて、アクセル開
    度を示す信号を発生するアクセル開度センサと、 を備えたケーブルレスのアクセルペダル装置において、 前記戻しばねは第1戻しばねと第2戻しばねからなり、
    該第1戻しばねは、アクセルペダルの踏み込み当初から
    ペダルアームを付勢して配設され、該第2戻しばねは、
    踏み込み当初から遊びに対応した区間後にペダルアーム
    を付勢するように配設され、前記アクセル開度センサに
    は、前記抵抗体パターン上に、アクセルペダルの踏み込
    み当初から遊びに対応した区間だけブラシが摺動するゼ
    ロ抵抗部を設けたことを特徴とするアクセルペダル装
    置。
  2. 【請求項2】 前記遊びに対応した隙間を前記ペダルア
    ームと前記第2戻しばねの端部との間に作るように、ば
    ねストッパが該第2戻しばねの端部を押さえて配設され
    た請求項1記載のアクセルペダル装置。
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