JP2001294058A - アクセルペダル装置 - Google Patents

アクセルペダル装置

Info

Publication number
JP2001294058A
JP2001294058A JP2000109854A JP2000109854A JP2001294058A JP 2001294058 A JP2001294058 A JP 2001294058A JP 2000109854 A JP2000109854 A JP 2000109854A JP 2000109854 A JP2000109854 A JP 2000109854A JP 2001294058 A JP2001294058 A JP 2001294058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
accelerator pedal
bracket
accelerator
return spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000109854A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Aoki
正明 青木
Shigetoshi Miyata
成敏 宮田
Hideyuki Hara
秀幸 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP2000109854A priority Critical patent/JP2001294058A/ja
Publication of JP2001294058A publication Critical patent/JP2001294058A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセルペダルの戻しばねを摺動可能な板ば
ねによって形成することにより、ヒステリシス発生機構
等の部品点数を削減して構造を簡略化する。 【解決手段】 ブラケット1には、回動軸7を介してア
クセルレバー9を設ける。また、板状戻しばね14の一
端側をアクセルレバー9に取付け、ばね14の他端側に
設けた樹脂摺動体16をブラケット1に摺接させること
により、アクセルペダル12を戻し方向に付勢する。そ
して、運転者がアクセルペダル12を操作したときに
は、樹脂摺動体16がブラケット1と摺動するときに発
生する摩擦抵抗によってアクセルペダル12の操作力に
ヒステリシスを付加する。これにより、ヒス発生部H1
等の部品点数を削減して構造を簡略化することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
アクセルペダルとして好適に用いられるアクセルペダル
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両には、運転者に
よって踏込み操作されるアクセルペダル装置が搭載され
ている。また、従来技術の車両にあっては、例えば電動
モータ等によってスロットルバルブを電気的に開,閉す
る電動式スロットル装置を搭載したものがあり、このよ
うな仕様の車両では、アクセルペダル装置によって運転
者のアクセル操作量を検出し、エンジン制御用のコント
ロールユニット等に検出信号を出力する構成となってい
る。
【0003】この種の従来技術によるアクセルペダル装
置は、車両に取付けられるブラケットと、該ブラケット
に回動可能に設けられた回動軸と、該回動軸に支持して
設けられたアクセルレバーと、該アクセルレバーに設け
られ踏込み操作されることにより該アクセルレバーを回
動するアクセルペダルとを備えている。この場合、従来
技術では、例えば特開平11−222048号公報に記
載のように、アクセルペダルと回動軸との間をアクセル
レバーに代えてワイヤドラム、ワイヤ等により連結した
ものもある。
【0004】また、ブラケットと回動軸との間には、ワ
イヤドラム、ワイヤ等を介してアクセルペダルを戻し方
向に付勢するコイルばね等の戻しばねと、回動軸の回動
角をアクセル操作量として検出する回動角センサと、ア
クセルペダルの操作力に対してヒステリシスを発生する
ヒス発生機構とが設けられている。
【0005】また、ヒス発生機構は、ブラケット側に固
定して設けられた固定板と、回動軸側に廻止め状態で設
けられた回動板と、これらの固定板と回動板とを互いに
押付ける波形ワッシャ等の付勢ばね等を含んで構成され
ている。
【0006】そして、運転者がアクセルペダルを踏込み
操作するときには、固定板と回動板とが互いに摺動して
摩擦抵抗を発生するため、運転者の操作力は摩擦抵抗分
だけ増大する。また、運転者がアクセル操作を解除し、
アクセルペダルが戻しばねの付勢力によって踏込み位置
から戻るときには、固定板と回動板との間の摩擦抵抗が
ペダルの踏込み操作時と反対向きに加わり、ペダルを踏
込み位置に止める方向に作用する。これにより、運転者
がペダルから受ける反力(アクセル操作を解除するとき
の操作力)は、この摩擦抵抗分だけ軽くなる。
【0007】従って、アクセルペダルを踏込み操作する
ときの操作力と踏込み操作を解除するときの操作力(ペ
ダルからの反力)との間には、図13に示す如くヒステ
リシスhが発生するため、運転者のペダル操作感は安定
したものとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、ブラケットと回動軸との間に戻しばねとヒ
ス発生機構とを設ける構成としているため、例えば固定
板、回動板、付勢ばね等を有するヒス発生機構によって
アクセルペダル装置の部品点数が増加するばかりでな
く、このヒス発生機構と戻しばねとをブラケットと回動
軸との間に配置することによって装置全体の構造が複雑
化し、その組立作業に手間がかかるという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、装置全体の部品点数を
削減でき、その構造を簡略化できると共に、組立時の作
業性を向上できるようにしたアクセルペダル装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、車両に取付けられるブラケットと、該
ブラケットに回動可能に設けられた回動軸と、該回動軸
に支持して設けられたアクセルレバーと、該アクセルレ
バーに設けられ踏込み操作されることにより該アクセル
レバーを回動するアクセルペダルとを備えてなるアクセ
ルペダル装置に適用される。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、ブラケットとアクセルレバーとの間には、ばね
性を有する板材により形成され、前記アクセルレバーを
介してアクセルペダルを戻し方向に付勢すると共に前記
アクセルペダルが回動するときに抵抗力を発生する板状
戻しばねを設ける構成としたことにある。
【0012】このように構成することにより、板状戻し
ばねを用いてアクセルペダルを戻し方向に付勢でき、運
転者がアクセル操作を解除した状態では、アクセルペダ
ルを初期位置に保持することができる。また、アクセル
ペダルが回動するときには、板状戻しばねによって抵抗
力を発生でき、この抵抗力は、運転者がアクセル操作す
るときの操作力とアクセル操作を解除するときの操作力
とに対してそれぞれ反対向きに作用するため、これらの
操作力の間にヒステリシスを付加することができる。
【0013】また、請求項2の発明によると、板状戻し
ばねは、前記ブラケットとアクセルレバーのうち一端を
固定端とすると共に他端を自由端として構成し、前記自
由端により抵抗力を発生する構成としている。
【0014】これにより、例えば板状戻しばねの固定端
側をアクセルレバーに固定し、その自由端側をブラケッ
トに摺接させることができ、この状態で板状戻しばね
は、アクセルレバーを介してアクセルペダルを戻し方向
に付勢できる。また、アクセルペダルが回動するときに
は、板状戻しばねの自由端側がブラケットと摺動し、こ
のときの摺動抵抗がアクセルレバーを介してアクセルペ
ダルに付加されることにより、ペダルの操作力にヒステ
リシスを発生することができる。
【0015】また、請求項3の発明によると、板状戻し
ばねは、一端が前記アクセルレバーに固定される固定端
となり、他端が前記ブラケットに摺接する自由端となる
構成とし、前記自由端は、前記ブラケットと摺動するこ
とによって前記アクセルペダルの操作力にヒステリシス
を付加する構成としている。
【0016】これにより、板状戻しばねは、固定端側が
アクセルレバーに固定された状態で自由端側がブラケッ
トと摺動でき、アクセルペダルを戻し方向に付勢しつ
つ、ペダルの操作力にヒステリシスを付加することがで
きる。
【0017】さらに、請求項4の発明によると、板状戻
しばねの自由端とブラケットのうちいずれか一方または
両方の部材には、摺動抵抗を発生する部材により形成さ
れた摺動部材を設ける構成としている。
【0018】これにより、例えば樹脂材料等の摺動部材
を板状戻しばねに設け、この摺動部材をブラケットと摺
接させることができる。また、摺動部材をブラケットに
設けたり、板状戻しばねとブラケットの両方に設けるこ
ともできる。
【0019】また、請求項5の発明によると、板状戻し
ばねは、一端が前記ブラケットに固定される固定端とな
り、他端が前記アクセルレバーに摺接する自由端となる
構成とし、自由端は、前記アクセルレバーと摺動するこ
とによって前記アクセルペダルの操作力にヒステリシス
を付加する構成としている。
【0020】これにより、板状戻しばねは、固定端側が
ブラケットに固定された状態で自由端側がアクセルレバ
ーと摺動でき、アクセルペダルを戻し方向に付勢しつ
つ、ペダルの操作力にヒステリシスを付加することがで
きる。
【0021】また、請求項6の発明によると、アクセル
レバーは、前記板状戻しばねの自由端と摺動するときに
摺動抵抗を発生する部材によって形成している。
【0022】これにより、例えば樹脂材料等によってア
クセルレバーを形成し、このアクセルレバーと板状戻し
ばねの自由端側とを摺接させることができる。
【0023】さらに、請求項7の発明によると、ブラケ
ットには、前記板状戻しばねの長さ方向途中部位に当接
し該板状戻しばねを撓み変形した状態に保持するリテー
ナを設け、前記板状戻しばねは、前記アクセルペダルが
回動するときに該リテーナと摺動する構成としている。
【0024】これにより、リテーナを用いて板状戻しば
ねを撓み変形した状態に保持でき、その付勢力を安定さ
せることができる。また、アクセルペダルが回動すると
きには、板状戻しばねがリテーナと摺動することによ
り、ばねの自由端側と異なる位置でもヒステリシスを発
生することができる。
【0025】また、請求項8の発明によると、板状戻し
ばねは、板材にスリットを設けることにより該スリット
を挟んで板材の両側に2個形成し、該各板状戻しばね
は、前記ブラケットとアクセルレバーとの間に並列に配
設する構成としている。
【0026】これにより、板材を用いて2個の板状戻し
ばねを一緒に形成でき、これらの戻しばねをブラケット
とアクセルレバーとの間に並列に配置できる。この結
果、仮りに一方の戻しばねが破損した場合でも、他方の
戻しばねによって戻し方向の付勢力とヒステリシス用の
抵抗力とを発生することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
自動車用のアクセルペダル装置を、添付図面を参照して
詳細に説明する。
【0028】ここで、図1ないし図6は本発明による第
1の実施の形態を示し、図中、1は自動車等の車体S側
に取付けられるブラケットで、該ブラケット1は、図
1、図2に示す如く、例えば金属板等をプレス加工する
ことによって略コ字状に一体形成されている。そして、
ブラケット1は、平板状に形成された底板部1Aと、該
底板部1Aに立設され、後述の回動軸7を軸方向両側で
回動可能に支持する一対の縦板部1B,1Cとから構成
されている。
【0029】また、底板部1Aには、図5に示す如くね
じ挿通穴2,2が設けられ、縦板部1B,1Cには、回
動軸7用の軸挿嵌穴3,3が設けられている。また、左
側に位置する縦板部1Bには、後述のアクセルレバー9
を初期位置に保持するストッパ4が設けられ、右側に位
置する縦板部1Cには、後述のリテーナ17をブラケッ
ト1に対して回転規制する回転規制部5が突設されてい
る。そして、ブラケット1は、各ねじ挿通穴2に挿通さ
れた取付ねじ6等を用いて車体Sに取付けられるもので
ある。
【0030】7はブラケット1の縦板部1B,1Cに回
動可能に設けられた回動軸で、該回動軸7は、図4に示
す如く、ブラケット1の各軸挿嵌穴3に回動可能に挿嵌
されている。そして、回動軸7は、一端側がブラケット
1の縦板部1Cから外側に突出し、この突出端側は後述
のアクセルレバー9が溶接されるレバー取付部7Aとな
っている。また、レバー取付部7Aには、径方向に突出
した鍔部7Bが形成されている。
【0031】また、回動軸7は、他端側がブラケット1
の縦板部1Bから外側に突出し、この突出端側は、後述
する回動角センサ13の摺動ブラシ13D等が取付けら
れるセンサ取付部7Cとなっている。そして、回動軸7
は、センサ取付部7C側に取付けられたEリング等の止
め輪8と鍔部7Bとによって各軸挿嵌穴3間に抜止め状
態に保持されている。また、回動軸7は、ブラケット1
の縦板1B,1C間に配置された軸方向中間部位がリテ
ーナ取付部7Dとなっている。
【0032】9は回動軸7に支持して設けられたアクセ
ルレバーで、該アクセルレバー9は、図1、図2に示す
如く、複数箇所で折曲がった長尺な金属ロッド等からな
り、回動軸7の略径方向に延設されたレバー部9Aと、
該レバー部9Aの先端側から略L字状に折曲がり、ブラ
ケット1の縦板部1B,1C間を跨ぐように配置された
ばね取付部9Bとを含んで構成されている。
【0033】そして、レバー部9Aは、長さ方向の途中
部位が溶接部10によって回動軸7のレバー取付部7A
に溶接されている。また、レバー部9Aの基端側には、
後述のアクセルペダル12が固着されている。一方、ば
ね取付部9Bには、後述する板状戻しばね14,14の
掛止め部14B,14Bが取付けられると共に、例えば
樹脂材料、金属材料等によって形成された筒体11が嵌
合されている。
【0034】12は例えば略四角形状の樹脂板、金属板
等によって形成されたアクセルペダルで、該アクセルペ
ダル12は、アクセルレバー9を介して回動軸7と一体
的に連結され、これらは運転者のアクセル操作により回
動軸7を中心として図1中の矢示A,B方向に回動する
ものである。
【0035】この場合、運転者がアクセルペダル12を
踏込み操作すると、アクセルペダル12は、図1中に実
線で示す初期位置から板状戻しばね14の付勢力F1 に
抗して矢示A方向に回動する。また、この状態からアク
セル操作が解除されると、アクセルペダル12は板状戻
しばね14によって矢示B方向に戻され、初期位置に復
帰する構成となっている。
【0036】13は例えばポテンショメータ等によって
構成された回動角センサで、該回動角センサ13は、図
4に示す如く、ねじ止め等の手段によってブラケット1
の縦板部1Bに取付けられたセンサケース13Aと、該
センサケース13A内に設けられ、表面側に円弧状の抵
抗体(図示せず)が設けられた基板13Bと、ブラシホ
ルダ13C等を介して回動軸7のセンサ取付部7Cに廻
止め状態で固定され、前記抵抗体に対し回動軸7の回動
角に応じた位置で摺接する導電性の摺動ブラシ13Dと
を備えている。
【0037】そして、回動角センサ13は、摺動ブラシ
13Dを介した抵抗体の抵抗値が回動軸7の回動角に応
じて変化することにより、この回動角を抵抗値の変化と
して検出し、アクセルペダル12の操作量に応じた検出
信号をエンジン制御用のコントロールユニット(図示せ
ず)等に出力するものである。
【0038】14,14はブラケット1とアクセルレバ
ー9との間に並列に設けられた2個の板状戻しばねで、
該各板状戻しばね14は、図5に示す如く、例えばばね
性を有する金属板15にプレス加工等を施してスリット
15Aを設けることにより形成され、互いに独立した板
ばねとしてスリット15Aの幅方向両側に配置されると
共に、スリット15Aの長さ方向両側で一体に連結され
ている。
【0039】また、板状戻しばね14は、図3に示す如
く、ブラケット1の底板部1Aとアクセルレバー9のば
ね取付部9Bとの間に延設された延設部14Aと、該延
設部14Aの長さ方向一端側に設けられた略C字状の掛
止め部14Bと、延設部14Aの他端側に設けられ、後
述の樹脂摺動体16が取付けられた略L字状の摺動体取
付部14Cとから構成されている。
【0040】ここで、延設部14Aは、図5中に示す自
由状態で平板状に形成され、図3に示す如くブラケット
1とアクセルレバー9との間に配置した状態では、長さ
方向の途中部位が後述のリテーナ17と摺接することに
よってブラケット1の底板部1A側に向けて矢示C方向
へと撓み変形した状態に保持されている。また、板状戻
しばね14は、掛止め部14Bがアクセルレバー9のば
ね取付部9Bに回動可能な状態で掛止めされた固定端と
なり、摺動体取付部14Cが樹脂摺動体16を介してブ
ラケット1の底板部1Aに摺接する自由端となってい
る。
【0041】また、板状戻しばね14は、撓み変形した
延設部14Aの復元力によって、アクセルレバー9を図
3中の矢示B方向(戻し方向)に常時付勢する付勢力F
1 と、樹脂摺動体16をブラケット1の底板部1Aに押
付ける押付力F2 とを発生するものである。そして、ア
クセルペダル12が図6中の矢示A,B方向に回動する
ときには、延設部14Aの撓み形状が大きく変化するこ
とにより、後述の如く樹脂摺動体16が矢示D,E方向
に摺動する構成となっている。
【0042】16は各板状戻しばね14の摺動体取付部
14Cに取付けられた摺動部材としての樹脂摺動体で、
該樹脂摺動体16は、例えばナイロン(PA)、ポリア
セタール(POM)、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)等の耐摩耗性を有する樹脂材料によって形成さ
れ、ブラケット1の底板部1Aと摺動するときに大きな
摺動抵抗(摩擦抵抗)を発生する構成となっている。
【0043】そして、アクセルペダル12の回動動作に
応じて樹脂摺動体16が底板部1Aと摺動するときに
は、これらの摺動面に板状戻しばね14の押付力F2 に
応じた摩擦抵抗が発生し、この摩擦抵抗は、板状戻しば
ね14を介してアクセルレバー9に付加される。
【0044】これにより、運転者がアクセルペダル12
を踏込み操作するときの操作力と踏込み操作を解除する
ときの操作力(ペダルからの反力)との間には、従来技
術とほぼ同様のヒステリシスが発生し、樹脂摺動体16
とブラケット1の底板部1Aとはヒス発生部H1 を構成
するものである。
【0045】17は樹脂摺動体16とほぼ同様の樹脂材
料によって筒状に形成されたリテーナで、該リテーナ1
7は、図4、図5に示す如く回動軸7のリテーナ取付部
7Dの外周側に嵌合され、ブラケット1の縦板部1B,
1C間に設けられている。そして、リテーナ17は、板
状戻しばね14の延設部14Aに摺接し、延設部14A
を撓み変形した状態に保持している。また、リテーナ1
7の端面側には径方向に延びた突起部17Aが設けら
れ、該突起部17Aはブラケット1の回転規制部5に当
接することによってリテーナ17の回転を規制してい
る。
【0046】そして、アクセルペダル12が回動すると
きには、板状戻しばね14の延設部14Aがリテーナ1
7と摺動して摩擦抵抗を発生し、この摩擦抵抗によって
アクセルペダル12の操作力にはヒステリシスが付加さ
れる。これにより、板状戻しばね14の延設部14Aと
リテーナ17とはヒス発生部H2 を構成している。
【0047】本実施の形態によるアクセルペダル装置は
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
説明する。
【0048】まず、運転者がアクセルペダル12の操作
を解除している状態では、図1に示す如く、アクセルレ
バー9側の筒体11が板状戻しばね14の付勢力F1 に
よってブラケット1のストッパ4に当接しているため、
アクセルペダル12は図1中に実線で示す初期位置に保
持されている。また、樹脂摺動体16は、板状戻しばね
14の押付力F2 によってブラケット1の底板部1Aに
押付けられている。
【0049】そして、運転者がアクセルペダル12を踏
込み操作したときには、図6に示す如く、アクセルペダ
ル12が板状戻しばね14に抗して矢示A方向に回動す
ると、このとき板状戻しばね14にはリテーナ17を支
点として反りが生じるため、延設部14Aは図6中に実
線で示すように大きく撓み変形する。この結果、樹脂摺
動体16は、ブラケット1の底板部1Aに対して矢示D
方向に摺動する。
【0050】また、アクセル操作が解除されると、アク
セルペダル12は、板状戻しばね14の付勢力F1 によ
り矢示B方向に回動して初期位置に戻される。このと
き、板状戻しばね14が元の撓み形状に復元するため、
樹脂摺動体16は矢示E方向に摺動する。
【0051】また、板状戻しばね14が撓み変形した
り、撓み変形状態から復元するときには、その延設部1
4Aがリテーナ17と摺動する。この結果、運転者のア
クセル操作力には、2箇所のヒス発生部H1 ,H2 によ
ってヒステリシスが付加され、そのペダル操作感を安定
させることができる。
【0052】一方、コントロールユニットは、回動角セ
ンサ13から出力される検出信号によってアクセルペダ
ル12の操作量を検出し、このアクセル操作量の検出結
果に応じてエンジンのスロットルバルブ(図示せず)等
を駆動することができる。
【0053】かくして、本実施の形態では、板状戻しば
ね14の掛止め部14Bをアクセルレバー9に取付け、
その摺動体取付部14Cが樹脂摺動体16を介してブラ
ケット1に摺接する構成としたので、板状戻しばね14
は、延設部14Aの復元力等によって、アクセルペダル
12を戻し方向に付勢する付勢力F1 と、樹脂摺動体1
6をブラケット1に押付ける押付力F2 とを発生するこ
とができる。
【0054】この結果、板状戻しばね14によってアク
セルペダル12を戻し方向に常時付勢でき、運転者のア
クセル操作が解除されている状態では、アクセルペダル
12を初期位置に安定的に保持することができる。
【0055】また、運転者がアクセルペダル12を操作
するときには、ヒス発生部H1 を構成する樹脂摺動体1
6とブラケット1の底板部1Aとを摺動させることがで
き、ヒス発生部H1 によってアクセルペダル12の操作
力にヒステリシスを付加できると共に、これによってペ
ダルの操作感を安定させることができる。
【0056】従って、本実施の形態によれば、板状戻し
ばね14とブラケット1との間にヒス発生部H1 を容易
に形成でき、従来技術のヒス発生機構等と比較して部品
点数を削減できると共に、装置全体の構造を簡略化して
組立時の作業性を向上させることができる。また、板状
戻しばね14を用いることによって従来技術のようにコ
イルばね等を用いる必要がなくなり、回動軸7の軸方向
等に対して装置全体の寸法を小型化することができる。
【0057】また、板状戻しばね14に樹脂摺動体16
を取付け、この樹脂摺動体16をブラケット1の底板部
1Aに摺接させたので、これらの部材が摺動することに
よって大きな摩擦抵抗を確実に発生でき、ヒス発生部H
1 によるヒステリシスを安定化できると共に、ブラケッ
ト1と板状戻しばね14の摩耗や摺動時の異音等を抑制
することができる。
【0058】さらに、ブラケット1に樹脂製のリテーナ
17を設け、このリテーナ17を板状戻しばね14の延
設部14Aに摺接させたので、リテーナ17によって延
設部14Aを安定した撓み変形状態に保持でき、板状戻
しばね14によって付勢力F1 と押付力F2 とを確実に
発生することができる。
【0059】そして、リテーナ17の回転をブラケット
1の回転規制部5によって規制したので、板状戻しばね
14が撓み変形するときには、その延設部14Aをリテ
ーナ17と摺動させることができ、これらの間にヒス発
生部H2 を形成することができる。この結果、2箇所の
ヒス発生部H1 ,H2 を用いてヒステリシスをより安定
的に発生することができる。
【0060】また、金属板15にプレス加工等を施して
スリット15Aを設けることにより2個の板状戻しばね
14,14を形成し、これらの板状戻しばね14をブラ
ケット1とアクセルレバー9との間に並列に配設したの
で、プレス加工等の簡単な手段で2個の板状戻しばね1
4を容易に形成できると共に、仮りに一方の戻しばね1
4が破損した場合でも、他方の戻しばね14によってア
クセルペダル12への付勢力F1 と樹脂摺動体16によ
る摩擦抵抗とを発生し続けることができ、2重のばね構
造によって信頼性を高めることができる。
【0061】次に、図7は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、ブラケットに摺動部
材を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態
では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の
符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0062】21は本実施の形態による板状戻しばね
で、該板状戻しばね21は、前記第1の実施の形態とほ
ぼ同様に、ばね性を有する金属板等によって形成され、
延設部21Aの一端側に掛止め部21Bが設けられてい
る。しかし、延設部21Aの他端側には、第1の実施の
形態の摺動体取付部14Cに代えて摺動部21Cが設け
られ、該摺動部21Cは、アクセルレバー9(アクセル
ペダル12)が回動するときに後述の樹脂摺動板22と
摺動する構成となっている。
【0063】22はブラケット1の底板部1Aに設けら
れた摺動部材としての樹脂摺動板で、該樹脂摺動板22
は、第1の実施の形態の樹脂摺動体16、リテーナ17
とほぼ同様に、板状戻しばね21の摺動部21Cと摺動
するときに大きな摺動抵抗を発生する樹脂材料等によっ
て形成され、摺動部21Cと協働してアクセルペダル1
2の操作力にヒステリシスを発生するヒス発生部H1 を
構成している。
【0064】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
樹脂摺動板22をブラケット1側に設ける構成としたの
で、板状戻しばね21側の形状を簡略化できると共に、
固定部品であるブラケット1に樹脂摺動板22を安定し
て取付けることができる。
【0065】次に、図8ないし図12は本発明による第
3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、板状戻
しばねをブラケットに固定してアクセルレバー側に摺接
させる構成としたことにある。なお、本実施の形態で
は、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0066】31は例えば金属板等をプレス加工するこ
とによって略コ字状に一体形成されたブラケットで、該
ブラケット31は、図8、図9に示す如く、車体S側に
取付けられる平板状の底板部31Aと、該底板部31A
に立設され、後述の回動軸32を軸方向両側で回動可能
に支持する一対の縦板部31B,31Cとから構成され
ている。
【0067】32はブラケット31の縦板部31B,3
1Cに回動可能に設けられた回動軸で、該回動軸32
は、図9に示す如く段付きの円柱状に形成され、その長
さ方向一端側に位置して径方向に突出した鍔部32A
と、他端側に位置して回動角センサ13と連結されるセ
ンサ取付部32Bとが設けられている。また、回動軸3
2の軸方向中間部には、ブラケット31の縦板部31
B,31C間に位置してセレーション32Cが形成され
ている。
【0068】33は回動軸32に支持して設けられたア
クセルレバーで、該アクセルレバー33は、第1の実施
の形態の樹脂摺動体16とほぼ同様に、耐摩耗性の樹脂
材料を用いて形成され、後述する板状戻しばね36の摺
動部36Cと摺動するときに大きな摺動抵抗を発生する
構成となっている。
【0069】また、アクセルレバー33は、回動軸32
の径方向に略「く」字状をなして延設されたレバー部3
3Aと、該レバー部33Aの先端側に設けられ、例えば
インサート成形等の手段によって内周側に金属スリーブ
34が固着された取付筒部33Bと、取付筒部33Bに
突設され、ブラケット31の底板部31Aに向けて略L
字状に折曲がったストッパ33Cとを含んで構成されて
いる。
【0070】そして、レバー部33Aの基端側には、後
述のアクセルペダル35が一体形成されている。また、
取付筒部33Bの金属スリーブ34は、回動軸32のセ
レーション32Cに廻止め状態で嵌着されている。
【0071】35はアクセルレバー33と一体に樹脂形
成されたアクセルペダルで、該アクセルペダル35は、
アクセルレバー33を介して回動軸32と一体的に連結
され、これらは運転者のアクセル操作により回動軸32
を中心として図8中の矢示A,B方向に回動するもので
ある。
【0072】この場合、運転者がアクセル操作を解除し
ている状態では、後述する板状戻しばね36の付勢力F
3 によってアクセルレバー33のストッパ33Cがブラ
ケット31の底板部31Aに当接し、これによりアクセ
ルペダル35は図8中に示す初期位置に保持されてい
る。
【0073】36,36はブラケット31とアクセルレ
バー33との間に並列に設けられた2個の板状戻しばね
で、該各板状戻しばね36は、図9ないし図11に示す
如く、例えばばね性を有する金属板37にプレス加工等
を施してスリット37Aを設けることにより形成され、
互いに独立した板ばねとしてスリット37Aの幅方向両
側に配置されると共に、スリット37Aの長さ方向両側
で一体に連結されている。
【0074】ここで、板状戻しばね36は、図10、図
11に示す如く、ブラケット31の底板部31Aとアク
セルレバー33のレバー部33Aとの間に延設された延
設部36Aと、該延設部36Aの長さ方向一端側に屈曲
して設けられ、取付穴36B1 が形成された固定部36
Bと、延設部14Aの他端側に屈曲して設けられた摺動
部36Cとから構成されている。
【0075】また、延設部36Aは、自由状態からブラ
ケット31の底板部31A側へと倒れるように撓み変形
した状態に保持されている。また、固定部36Bは、リ
ベット38により取付穴36B1 を介してブラケット3
1の底板部31Aに固定された固定端となっている。ま
た、摺動部36Cは、撓み変形した延設部36Aの復元
力によってアクセルレバー33のレバー部33Aに押付
けられ、該レバー部33Aと摺接した自由端となってい
る。
【0076】そして、板状戻しばね36は、摺動部36
Cが延設部36Aの復元力等によってアクセルレバー3
3のレバー部33Aを押圧し、これによりアクセルペダ
ル35を図9中に示す付勢力F3 で矢示B方向に付勢し
ている。
【0077】また、アクセルペダル35が回動するとき
には、摺動部36Cがアクセルレバー33のレバー部3
3Aと摺動し、これらの間には板状戻しばね36の付勢
力F3 に応じた摩擦抵抗が発生すると共に、この摩擦抵
抗によってアクセルペダル35の操作力にヒステリシス
が付加される。これにより、板状戻しばね36の摺動部
36Cとアクセルレバー33のレバー部33Aとは、ヒ
ス発生部H3 を構成するものである。
【0078】本実施の形態によるアクセルペダル装置は
上述の如く構成されるもので、次にその作動について説
明する。
【0079】まず、運転者がアクセルペダル35を踏込
み操作したときには、図12に示す如く、アクセルペダ
ル35が板状戻しばね36に抗して矢示A方向に回動
し、このとき板状戻しばね36は、ブラケット31の底
板部31A側へと倒れるように大きく撓み変形しつつ、
その摺動部36Cがアクセルレバー33のレバー部33
Aと摺動する。
【0080】また、アクセル操作が解除されたときに
は、アクセルペダル35が板状戻しばね36の付勢力F
3 により矢示B方向に回動して初期位置に復帰し、この
とき板状戻しばね36の摺動部36Cは、アクセルレバ
ー33のレバー部33Aと摺動しつつ元の摺接位置に戻
る。この結果、運転者のアクセル操作力には、各ヒス発
生部H3 によってヒステリシスが付加される。
【0081】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
板状戻しばね36の固定部36Bをブラケット31側に
固定し、その摺動部36Cがアクセルレバー33のレバ
ー部33Aに摺接する構成としたので、可動部品である
アクセルレバー33側に戻しばね用の取付部等を設ける
必要がなくなり、その形状を簡略化することができる。
【0082】また、アクセルレバー33を樹脂材料によ
って形成し、そのレバー部33Aに板状戻しばね36の
摺動部36Cを摺接させたので、これらの部材が摺動す
ることによって大きな摩擦抵抗を確実に発生でき、ヒス
発生部H3 によるヒステリシスを安定化できると共に、
ヒス発生部H3 に特別な摺動用の部品等を設ける必要が
なくなり、部品点数をより削減することができる。
【0083】また、アクセルペダル35をアクセルレバ
ー33と一体に樹脂形成し、これらをブラケット31の
縦板部31B,31C間に配設したので、装置全体を軽
量化でき、その寸法を回動軸32の軸方向に対して小型
化することができる。
【0084】なお、第1の実施の形態では、摺動部材と
して板状戻しばね14に樹脂摺動体16を設け、第2の
実施の形態では、ブラケット1の底板部1Aに樹脂摺動
板22を設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、
板状戻しばね14に樹脂摺動体16を設けると共にブラ
ケット1に樹脂摺動板22を設け、これらの樹脂摺動体
16と樹脂摺動板22とを摺接させる構成としてもよ
い。
【0085】また、前記各実施の形態では、金属板1
5,37を用いて形成した板状戻しばね14,21,3
6を用いる構成としたが、本発明はこれに限らず、板ば
ねを複数枚重合わせることによって板状戻しばねを構成
してもよい。
【0086】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ブラケットとアクセルレバーとの間には、アクセ
ルペダルを戻し方向に付勢すると共にアクセルペダルが
回動するときに抵抗力を発生する板状戻しばねを設ける
構成としたので、板状戻しばねによってアクセルペダル
を戻し方向に付勢できると共に、板状戻しばねの抵抗力
によってアクセルペダルの操作力にヒステリシスを付加
することができる。これにより、従来技術のヒス発生機
構等と比較して部品点数を削減でき、装置全体の構造を
簡略化して組立時の作業性を向上させることができる。
また、板状戻しばねを用いることによって従来技術のよ
うにコイルばね等を用いる必要がなくなり、回動軸の軸
方向等に対して装置全体の寸法を小型化することができ
る。
【0087】また、請求項2の発明によれば、板状戻し
ばねは、ブラケットとアクセルレバーのうち一端を固定
端とし、他端の自由端によって抵抗力を発生する構成と
したので、例えば板状戻しばねの固定端側をアクセルレ
バーに固定し、その自由端側をブラケットに摺接させる
ことができ、板状戻しばねによってアクセルレバーを戻
し方向に付勢しつつ、その自由端側によって摺動抵抗等
の抵抗力を円滑に発生することができる。
【0088】また、請求項3の発明によれば、板状戻し
ばねの固定端をアクセルレバーに固定し、自由端をブラ
ケットに摺接させる構成としたので、この自由端側がブ
ラケットと摺動することによってアクセルペダルの操作
力に対しヒステリシスを安定的に付加することができ
る。
【0089】さらに、請求項4の発明によれば、板状戻
しばねとブラケットのうちいずれか一方または両方の部
材には摺動部材を設ける構成としたので、この摺動部材
が摺動することによって大きな摩擦抵抗を確実に発生で
き、ヒステリシスを安定化できると共に、ブラケットと
板状戻しばねの摩耗や摺動時の異音等を抑制することが
できる。
【0090】また、請求項5の発明によれば、板状戻し
ばねの固定端をブラケットに固定し、自由端をアクセル
レバーに摺接させる構成としたので、この自由端側がア
クセルレバーと摺動することによってアクセルペダルの
操作力に対しヒステリシスを安定的に付加することがで
きる。また、可動部品であるアクセルレバー側に戻しば
ね用の取付部等を設ける必要がなくなり、その形状を簡
略化することができる。
【0091】また、請求項6の発明によれば、アクセル
レバーは、板状戻しばねと摺動するときに摺動抵抗を発
生する部材によって形成する構成としたので、板状戻し
ばねがアクセルレバーと摺動することによって大きな摩
擦抵抗を確実に発生でき、ヒステリシスを安定化できる
と共に、これらの間に摺動用の部品等を特別に設ける必
要がなくなり、部品点数をより削減することができる。
【0092】さらに、請求項7の発明によれば、ブラケ
ットには、板状戻しばねの長さ方向途中部位に当接し該
板状戻しばねを撓み変形した状態に保持するリテーナを
設ける構成としたので、このリテーナを用いて板状戻し
ばねを撓み変形した状態に保持でき、その付勢力を安定
させることができる。また、アクセルペダルが回動する
ときには、板状戻しばねの長さ方向中間部位がリテーナ
と摺動することにより、板状戻しばねの自由端側と長さ
方向中間部位の2箇所でヒステリシスを発生することが
できる。
【0093】また、請求項8の発明によれば、板材に形
成した2個の板状戻しばねをブラケットとアクセルレバ
ーとの間に並列に配設する構成としたので、プレス加工
等の簡単な手段で2個の板状戻しばねを容易に形成でき
ると共に、仮りに一方の戻しばねが破損した場合でも、
他方の戻しばねによってアクセルペダルに対し戻し方向
の付勢力と抵抗力とを発生し続けることができ、2重の
ばね構造によって信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるアクセルペダ
ル装置を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるアクセルペダ
ル装置を示す平面図である。
【図3】アクセルペダル装置を図2中の矢示III − III
方向からみた断面図である。
【図4】アクセルペダル装置を図2中の矢示IV−IV方向
からみた断面図である。
【図5】アクセルペダル装置を組立てる前の状態で示す
分解斜視図である。
【図6】アクセルペダル装置を踏込み操作した状態で示
す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるアクセルペダ
ル装置を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態によるアクセルペダ
ル装置を示す正面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態によるアクセルペダ
ル装置を示す平面図である。
【図10】第3の実施の形態によるアクセルペダル装置
を図9中の矢示X−X方向からみた断面図である。
【図11】図9中の板状戻しばねを単体で示す外観図で
ある。
【図12】アクセルペダル装置を踏込み操作した状態で
示す断面図である。
【図13】従来技術のアクセルペダル装置によってペダ
ルの操作力に付加されるヒステシリスを示す特性線図で
ある。
【符号の説明】
1,31 ブラケット 1A,31A 底板部 1B,1C,31B,31C 縦板部 2 ねじ挿通穴 3 軸挿嵌穴 4 ストッパ 5 回転規制部 6 取付ねじ 7,32 回動軸 9,33 アクセルレバー 10 溶接部 12,35 アクセルペダル 13 回動角センサ 14,21,36 板状戻しばね 14A,21A,36A 延設部 14B,21B 掛止め部(固定端) 14C 摺動体取付部(自由端) 15,37 金属板(板材) 15A,37A スリット 16 樹脂摺動体(摺動部材) 17 リテーナ 21C,36C 摺動部(自由端) 22 樹脂摺動板(摺動部材) 34 金属スリーブ 36B 固定部(固定端) 38 リベット H1 ,H2 ,H3 ヒス発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 秀幸 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 Fターム(参考) 3D037 EB02 EB04 EB16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に取付けられるブラケットと、該ブ
    ラケットに回動可能に設けられた回動軸と、該回動軸に
    支持して設けられたアクセルレバーと、該アクセルレバ
    ーに設けられ踏込み操作されることにより該アクセルレ
    バーを回動するアクセルペダルとを備えてなるアクセル
    ペダル装置において、 前記ブラケットとアクセルレバーとの間には、ばね性を
    有する板材により形成され、前記アクセルレバーを介し
    てアクセルペダルを戻し方向に付勢すると共に前記アク
    セルペダルが回動するときに抵抗力を発生する板状戻し
    ばねを設けたことを特徴とするアクセルペダル装置。
  2. 【請求項2】 前記板状戻しばねは、前記ブラケットと
    アクセルレバーのうち一端を固定端とすると共に他端を
    自由端として構成し、前記自由端により抵抗力を発生す
    る構成としてなる請求項1に記載のアクセルペダル装
    置。
  3. 【請求項3】 前記板状戻しばねは、一端が前記アクセ
    ルレバーに固定される固定端となり、他端が前記ブラケ
    ットに摺接する自由端となる構成とし、前記自由端は、
    前記ブラケットと摺動することによって前記アクセルペ
    ダルの操作力にヒステリシスを付加する構成としてなる
    請求項1または2に記載のアクセルペダル装置。
  4. 【請求項4】 前記板状戻しばねの自由端とブラケット
    のうちいずれか一方または両方の部材には、摺動抵抗を
    発生する部材により形成された摺動部材を設ける構成と
    してなる請求項2または3に記載のアクセルペダル装
    置。
  5. 【請求項5】 前記板状戻しばねは、一端が前記ブラケ
    ットに固定される固定端となり、他端が前記アクセルレ
    バーに摺接する自由端となる構成とし、前記自由端は、
    前記アクセルレバーと摺動することによって前記アクセ
    ルペダルの操作力にヒステリシスを付加する構成として
    なる請求項1または2に記載のアクセルペダル装置。
  6. 【請求項6】 前記アクセルレバーは、前記板状戻しば
    ねの自由端と摺動するときに摺動抵抗を発生する部材に
    よって形成してなる請求項2または5に記載のアクセル
    ペダル装置。
  7. 【請求項7】 前記ブラケットには、前記板状戻しばね
    の長さ方向途中部位に当接し該板状戻しばねを撓み変形
    した状態に保持するリテーナを設け、前記板状戻しばね
    は、前記アクセルペダルが回動するときに該リテーナと
    摺動する構成としてなる請求項1,2,3,4,5また
    は6に記載のアクセルペダル装置。
  8. 【請求項8】 前記板状戻しばねは、板材にスリットを
    設けることにより該スリットを挟んで板材の両側に2個
    形成し、該各板状戻しばねは、前記ブラケットとアクセ
    ルレバーとの間に並列に配設する構成としてなる請求項
    1,2,3,4,5,6または7に記載のアクセルペダ
    ル装置。
JP2000109854A 2000-04-11 2000-04-11 アクセルペダル装置 Pending JP2001294058A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000109854A JP2001294058A (ja) 2000-04-11 2000-04-11 アクセルペダル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000109854A JP2001294058A (ja) 2000-04-11 2000-04-11 アクセルペダル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001294058A true JP2001294058A (ja) 2001-10-23

Family

ID=18622470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000109854A Pending JP2001294058A (ja) 2000-04-11 2000-04-11 アクセルペダル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001294058A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003068549A1 (fr) * 2002-02-13 2003-08-21 Mikuni Corporation Module de pedale d'accelerateur
US7387047B2 (en) * 2004-06-25 2008-06-17 Hyundai Motor Company Electronic pedal device
WO2022181328A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 株式会社デンソー ペダル装置
WO2024050012A1 (en) * 2022-08-31 2024-03-07 KSR IP Holdings, LLC Passive pedal force emulator assembly having tension members

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003068549A1 (fr) * 2002-02-13 2003-08-21 Mikuni Corporation Module de pedale d'accelerateur
US7387047B2 (en) * 2004-06-25 2008-06-17 Hyundai Motor Company Electronic pedal device
WO2022181328A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 株式会社デンソー ペダル装置
WO2024050012A1 (en) * 2022-08-31 2024-03-07 KSR IP Holdings, LLC Passive pedal force emulator assembly having tension members

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6250176B1 (en) Pedal
US8042430B2 (en) Accelerator pedal for a vehicle
JP4051282B2 (ja) ペダル用のキックダウン機構
US20110100153A1 (en) Accelerator Pedal Assembly
WO2007092175A1 (en) Accelerator pedal for a vehicle
JP4148553B2 (ja) 車両用アクセルペダル機構
JP2002283871A (ja) アクセルペダル装置
JP2001294058A (ja) アクセルペダル装置
JP5246292B2 (ja) 自動車のアクセルペダル装置
JP2001180326A (ja) アクセル装置
US20070034038A1 (en) Pedal assembly for a vehicle
JP2007299137A (ja) ペダル装置
JP3436518B2 (ja) アクセル装置
JP4724382B2 (ja) アクセルペダル装置
JPH11342762A (ja) アクセルペダル装置
JPH11342763A (ja) アクセルペダル装置
JPH11350985A (ja) アクセルペダル装置
JP3512530B2 (ja) 自動車のアクセルペダル装置
KR20000029163A (ko) 작동 요소를 위한 베어링 모듈
JP2007272670A (ja) ペダル装置
JP2004169656A (ja) アクセルペダル装置
JPH11151948A (ja) アクセルペダル装置
JPH11343882A (ja) アクセルペダル装置
JP2000085405A (ja) 車両用アクセルペダル装置
JPH11350988A (ja) アクセルペダル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070515