JP6723295B2 - 鞍乗型車両の操作部構造、および鞍乗型車両 - Google Patents
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Description
請求項2に記載した発明は、前記インジケータ(53,54)は、前記スイッチケース(50)の最も後方へ突出する面(73)に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記インジケータ(53,54)の表示面は、車幅方向内側に指向していることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記操作子(51)は、スタートスイッチであり、前記インジケータ(53,54)は、前記スタートスイッチの上方に配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記スイッチケース(50)には、前記インジケータ(53,54)の設置面(73)よりも前方に凹む凹部(74)が設けられ、前記スタートスイッチは、前記凹部(74)に配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記インジケータ(53,54)は、前記押圧スイッチ(52)の下方に配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、側面視で、前記隆起部(76)は、前記ハンドル(2)の軸心(C2)を中心とし且つ前記下側押圧操作部(52b)の操作面を通る円弧状の外形を有する基準領域(75)よりも上方に隆起し、前記上側押圧操作部(52a)を側方から覆うことを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記押圧スイッチ(52)は、揺動可能とされ、側面視で、前記上側押圧操作部(52a)は、前記押圧スイッチ(52)の揺動範囲で前記隆起部(76)と重なることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記把持部(32)は、前記ハンドル(2)の右側部に設けられ、前記把持部(32)に近接して配置されたスロットルハウジング(33)を更に備え、前記スイッチケース(50)は、前記スロットルハウジング(33)に隣接し、前記スイッチケース(50)および前記スロットルハウジング(33)は、前記ハンドル(2)の軸心(C2)の回りに回転不能に互いに嵌合していることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記スイッチケース(50)には、前記ハンドル(2)が挿通されるハンドル挿通部(55)が設けられ、前記操作子(51)は、前記ハンドル挿通部(55)の下方に配置されたスタートスイッチであり、前記ハンドル挿通部(55)の下方に配置され、前記スタートスイッチの操作面(51f)とは反対側の部分を収容する下部ハウジング(58)を更に備え、前記下部ハウジング(58)の上部には、前記スイッチケース(50)の側壁に向かって突出する凸部(58b)が設けられていることを特徴とする。
請求項11に記載した発明は、上記鞍乗型車両の操作部構造(40)を備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、インジケータがスイッチケースの最も後方へ突出する面に配置されていることで、インジケータを目立たせることができるため、インジケータの視認性がより一層向上する。
請求項3に記載した発明によれば、インジケータの表示面が車幅方向内側に指向していることで、インジケータの表示面が乗員側を向くため、インジケータの視認性がより一層向上する。
請求項4に記載した発明によれば、インジケータがスタートスイッチの上方に配置されていることで、始動時にインジケータを視認しやすくすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、スイッチケースには、インジケータの設置面よりも前方に凹む凹部が設けられ、スタートスイッチは、凹部に配置されていることで、下方から膝がスタートスイッチに当たることを回避することができる。加えて、スタートスイッチへの膝当たり防止用のカバーを別個独立に設ける必要がないため、部品点数を削減することができる。
請求項6に記載した発明によれば、インジケータは、押圧スイッチの下方に配置されていることで、以下の効果を奏する。押圧スイッチの操作時にインジケータを視認しやすくすることができる。
請求項7に記載した発明によれば、側面視で、隆起部は、ハンドルの軸心を中心とし且つ下側押圧操作部の操作面を通る円弧状の外形を有する基準領域よりも上方に隆起し、上側押圧操作部を側方から覆うことで、側方から膝が上側押圧操作部に当たることを回避することができる。
請求項8に記載した発明によれば、側面視で、上側押圧操作部は、押圧スイッチの揺動範囲で隆起部と重なることで、押圧スイッチの揺動範囲で上側押圧操作部を外的要因から保護することができる。
請求項9に記載した発明によれば、スイッチケースおよびスロットルハウジングは、ハンドルの軸心の回りに回転不能に互いに嵌合していることで、スイッチケースおよびスロットルハウジングをハンドルの軸心の回りに位置決めするための部材を別個独立に設ける必要がない。したがって、部品点数を削減しつつ、スイッチケースおよびスロットルハウジングを互いに位置決めすることができる。
請求項10に記載した発明によれば、ハンドル挿通部の下方に配置され、スタートスイッチの操作面とは反対側の部分を収容する下部ハウジングを更に備え、下部ハウジングの上部には、スイッチケースの側壁に向かって突出する凸部が設けられていることで、以下の効果を奏する。インジケータ等に接続されるハーネスを下部ハウジングの凸部に係止することで、下部ハウジングの凸部をハーネスガイドとして機能させることができる。
請求項11に記載した発明によれば、鞍乗型車両が上記操作部構造を備えることで、部品点数を削減することができる。
図1は、鞍乗型車両の一例として、オフロードタイプの自動二輪車1を示す。例えば、自動二輪車1は、子供が乗車可能な小型のバイク(キッズバイク)である。図1を参照し、自動二輪車1は、バータイプのハンドル2によって操向される前輪3と、エンジン10を含むパワーユニット5によって駆動される後輪4とを備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
クランクケース11の後部は、クラッチ及びトランスミッションを収容する変速機ケースを兼ねている。クランクケース11の後部左側部には、変速機の出力軸(不図示)が突出している。変速機の出力軸と、後輪4とは、チェーン式伝動機構6を介して連結されている。
ハンドル2の右端部には、ハンドルパイプ30に相対回転自在に取り付けられたスロットルグリップ32と、スロットルグリップ32の幅方向内側の位置に設けられたスロットルハウジング33と、スロットルハウジング33の幅方向内側の位置に設けられたハンドルスイッチ34と、ハンドルスイッチ34の幅方向内側の位置に設けられたブレーキホルダ35と、が装着されている。スロットルハウジング33、ハンドルスイッチ34およびブレーキホルダ35は、操作部構造40を構成する。
図2において、符号43はスロットルハウジング33をハンドルパイプ30に固定するための締結部材(本実施形態では上下一対の締結ねじ)、符号44はブレーキホルダ35をハンドルパイプ30に固定するための締結部材(本実施形態では上下一対の締結ねじ)、符号45はブレーキケーブル、符号46はハンドルスイッチ34に接続されるハーネスをそれぞれ示す。
図3は、ハンドルスイッチ34をハンドル2後方側(正面視)から見た図である。
図3に示すように、ハンドルスイッチ34は、ハンドル2の右側部の把持部であるスロットルグリップ32(図2参照)に近接して配置されたスイッチケース50と、スイッチケース50に設けられた操作子としてのスタートスイッチ51と、エンジンストップスイッチ52と、左右一対のインジケータ53,54と、を備える。ハンドルスイッチ34は、各操作子(スタートスイッチ51およびエンジンストップスイッチ52)の操作面が乗員側を向くようにハンドルパイプ30に固定されている。図3において、符号C1はスイッチケース50の幅方向中心軸線(以下「ケース軸線」ともいう。)を示す。
正面視で、スイッチケース50は、上下に長手を有する矩形状をなしている。図4に示すように、スイッチケース50は、ハンドル2前方側(車両前方側)に位置する前側ケース半体60と、ハンドル2後方側(乗員側)に位置する後側ケース半体70と、を備える。スイッチケース50には、ハンドル2が挿通されるハンドル挿通部55(本実施形態では、ハンドルパイプ30が嵌め合される嵌合孔)が設けられている。例えば、ハンドル挿通部55にハンドルパイプ30を嵌め合せて前側ケース半体60および後側ケース半体70を締結することで、ハンドルパイプ30に対してスイッチケース50を固定することができる(図3参照)。
図4に示すように、スタートスイッチ51は、後側ケース半体70の凹部74に配置されている。スタートスイッチ51は、凹部74の第一面74aに配置されている。スタートスイッチ51は、ハンドル挿通部55の下方に配置されている。スタートスイッチ51は、イグニッションスイッチがオン状態で且つ変速機がニュートラル状態である場合に、オン側に操作されることで、エンジンを始動させるものである。
図3に示すように、エンジンストップスイッチ52は、スイッチケース50の上部に配置されている。エンジンストップスイッチ52は、上下に隣接する一対の上側押圧操作部52aと下側押圧操作部52bとを有する押圧スイッチである。エンジンストップスイッチ52は、操作力を加えない限り一方側または他方側の位置を保持するシーソー切換式とされている。エンジンストップスイッチ52は、エンジン運転中にオフ側に操作されることで、点火装置の駆動を停止してエンジンを緊急停止させるものである。
図3に示すように、左右一対のインジケータ53,54は、スイッチケース50の最も後方へ突出する面(図4に示す設置面73)に配置されている。図2に示すように、左右一対のインジケータ53,54の表示面は、車幅方向内側に指向している。左右一対のインジケータ53,54は、スタートスイッチ51の上方に配置されている。左右一対のインジケータ53,54は、エンジンストップスイッチ52の下方に配置されている。
図7に示すように、ハンドル挿通部55の下方には、スタートスイッチ51の操作面51f(図6参照)とは反対側の部分を収容する下部ハウジング58が設けられている。下部ハウジング58は、後側ケース半体70の下部に内蔵されている。下部ハウジング58の上部には、後側ケース半体70の側壁に向かって突出する凸部58b(以下「側方凸部58b」ともいう。)が設けられている。
枠状体58aは、スタートスイッチ51の操作面51f(図6参照)とは反対側の部分を囲んでいる。
側方凸部58bは、枠状体58aの上端部から後側ケース半体70の幅方向内側壁に向かって突出している。側方凸部58bは、不図示のハーネス(例えば、インジケータ53,54に接続される回路基板57のハーネス)を係合可能に形成されている。側方凸部58bの下方には、不図示のハーネスを配索可能な空間59が形成されている。
図4に示すように、前側ケース半体60の幅方向内側部の下部には、不図示のハーネス(例えば、スタートスイッチ51のハーネス)を係合するためのクランプ部材56が設けられている。
図8に示すように、クランプ部材56は、前側ケース半体60の下部から幅方向内側ほど下方に位置するように傾斜して延出している。これにより、クランプ部材56は、ブレーキホルダ35と干渉しないようになっている(図9参照)。
図8に示すように、前側ケース半体60の幅方向外側部(右側部)には、幅方向内方に凹む矩形状の凹部65(以下「矩形凹部65」ともいう。)が設けられている。背面視で、矩形凹部65は、前側ケース半体60の上下中央部に配置されている。
例えば、ハンドルスイッチ34の取付けは、以下の方法によって行う。まず、前側ケース半体60の前側円弧凹部62をハンドルパイプ30に嵌め込み、前側ケース半体60の矩形凹部65にスロットルハウジング33の矩形凸部33bを嵌め合わせる。次に、後側ケース半体70の後側円弧凹部72をハンドルパイプ30に嵌め込み、前側ケース半体60の外周縁に沿って設けられた係合突起64を後側ケース半体70の開口縁部71に係合させる。その後、ハンドルパイプ30を挟んでいる前側ケース半体60および後側ケース半体70を締結部材79(本実施形態では上下一対の締結ねじ)で結合する。
この構成によれば、操作子51と共通のスイッチケース50に設けられたインジケータ53,54を備えることで、インジケータ53,54を設置するためのステー等を別個独立に設ける必要がない。したがって、部品点数を削減することができる。加えて、操作子51の操作時にインジケータ53,54を視認できるため、インジケータ53,54の視認性が向上する。
上記実施形態では、スイッチケース50に操作子としてスタートスイッチ51およびエンジンストップスイッチ52が設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、スイッチケース50には、操作子として、走行モード切換スイッチ、ニュートラルドライブ切換スイッチなどの他のスイッチが設けられていてもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
2 ハンドル
32 スロットルグリップ(把持部)
33 スロットルハウジング
40 操作部構造
50 スイッチケース
51 スタートスイッチ(操作子)
51f スタートスイッチの操作面
52 エンジンストップスイッチ(押圧スイッチ)
52a 上側押圧操作部
52b 下側押圧操作部
53,54 インジケータ
55 ハンドル挿通部
58 下部ハウジング
58b 側方凸部(凸部)
73 インジケータの設置面
74 凹部
75 基準領域
76 隆起部
C2 ハンドル軸心(ハンドルの軸心)
Claims (11)
- 鞍乗型車両のハンドル(2)の把持部(32)に近接して配置されたスイッチケース(50)と、
前記スイッチケース(50)に設けられた操作子(51)と、
前記操作子(51)と共通の前記スイッチケース(50)に設けられたインジケータ(53,54)と、
上下に隣接する一対の上側押圧操作部(52a)と下側押圧操作部(52b)とを有する押圧スイッチ(52)と、を備え、
側面視で、前記スイッチケース(50)は、前記上側押圧操作部(52a)よりも外側に隆起する隆起部(76)を備えることを特徴とする鞍乗型車両の操作部構造。 - 前記インジケータ(53,54)は、前記スイッチケース(50)の最も後方へ突出する面(73)に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の操作部構造。
- 前記インジケータ(53,54)の表示面は、車幅方向内側に指向していることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両の操作部構造。
- 前記操作子(51)は、スタートスイッチであり、
前記インジケータ(53,54)は、前記スタートスイッチの上方に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両の操作部構造。 - 前記スイッチケース(50)には、前記インジケータ(53,54)の設置面(73)よりも前方に凹む凹部(74)が設けられ、
前記スタートスイッチは、前記凹部(74)に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両の操作部構造。 - 前記インジケータ(53,54)は、前記押圧スイッチ(52)の下方に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両の操作部構造。
- 側面視で、前記隆起部(76)は、前記ハンドル(2)の軸心(C2)を中心とし且つ前記下側押圧操作部(52b)の操作面を通る円弧状の外形を有する基準領域(75)よりも上方に隆起し、前記上側押圧操作部(52a)を側方から覆うことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の鞍乗型車両の操作部構造。
- 前記押圧スイッチ(52)は、揺動可能とされ、
側面視で、前記上側押圧操作部(52a)は、前記押圧スイッチ(52)の揺動範囲で前記隆起部(76)と重なることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両の操作部構造。 - 前記把持部(32)は、前記ハンドル(2)の右側部に設けられ、
前記把持部(32)に近接して配置されたスロットルハウジング(33)を更に備え、
前記スイッチケース(50)は、前記スロットルハウジング(33)に隣接し、
前記スイッチケース(50)および前記スロットルハウジング(33)は、前記ハンドル(2)の軸心(C2)の回りに回転不能に互いに嵌合していることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の鞍乗型車両の操作部構造。 - 前記スイッチケース(50)には、前記ハンドル(2)が挿通されるハンドル挿通部(55)が設けられ、
前記操作子(51)は、前記ハンドル挿通部(55)の下方に配置されたスタートスイッチであり、
前記ハンドル挿通部(55)の下方に配置され、前記スタートスイッチの操作面(51f)とは反対側の部分を収容する下部ハウジング(58)を更に備え、
前記下部ハウジング(58)の上部には、前記スイッチケース(50)の側壁に向かって突出する凸部(58b)が設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の鞍乗型車両の操作部構造。 - 請求項1から10のいずれか一項に記載の鞍乗型車両の操作部構造(40)を備えることを特徴とする鞍乗型車両。
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