JP7020158B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Description
以下、図面に基づき、本発明の一実施例に係るオンロード型の自動二輪車1(鞍乗型車両の一例)について説明する。以下、前後、左右、上下等の方向を示す語は、自動二輪車1の運転者から見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ自動二輪車1の前方、後方、左方、右方、上方、下方を示している。
図1を参照して、車体フレーム2は、ヘッドパイプ2aと、ヘッドパイプ2aの後下方に配置されている左右一対のタンクチューブ2bと、左右一対のタンクチューブ2bの後方に配置されている左右一対のシートレール2cと、を主体として構成されている。左右一対のタンクチューブ2bには燃料タンク(図示せず)が支持されており、左右一対のシートレール2cには運転者シート(図示せず)が支持されている。
図1を参照して、ステアリング機構3は、車体フレーム2のヘッドパイプ2aに挿通されているステアリングシャフト(図示せず)と、ステアリングシャフトに接続されているハンドルバー3a及び左右一対のフロントフォーク3bと、を備えている。左右一対のフロントフォーク3bの下端部には、前輪4が回転可能に支持されている。
図1を参照して、スイングアーム5の前端部は、左右一対のタンクチューブ2bの後部にピボット軸17を介して接続されている。これにより、スイングアーム5がピボット軸17を中心に揺動可能となっている。スイングアーム5の後端部には、後輪6が回転可能に支持されている。
図2を参照して、エンジン7は、例えば、水冷式の4気筒型エンジンである。エンジン7は、クランクケース21と、クランクケース21の前部上方に配置されているシリンダ22と、シリンダ22の上方に配置されているシリンダヘッド23と、シリンダヘッド23を上方から覆うヘッドカバー24と、を備えている。
図3、図4を参照して、ウォーターポンプ8は、クランクケース21の左側面21aに突出している。ウォーターポンプ8は、ラジエータ(図示せず)によって冷却された冷却水をエンジン7の要冷却部(例えば、シリンダ22やシリンダヘッド23)に送り込むことで、エンジン7の要冷却部を冷却する。
図3を参照して、変速機9は、メインシャフト31と、メインシャフト31の後方に配置されているドライブシャフト32と、メインシャフト31の外周に設けられている複数個のドライブギヤ33(図3では1個のみを表示)と、ドライブシャフト32の外周に設けられている複数個のドリブンギヤ34(図3では1個のみを表示)と、を備えている。
図3~図5を参照して、シフト装置10は、シフトペダルシャフト41と、シフトペダルシャフト41の右側部に固定されているドライブプレート42と、シフトペダルシャフト41の右前方に配置されているシフトカム43と、シフトカム43の左端部に固定されているシフトカムプレート44及び伝達シャフト45と、シフトカム43の前上方に配置されている前側フォークシャフト46と、シフトカム43の後上方に配置されている後側フォークシャフト47と、前側フォークシャフト46に取り付けられている前側シフトフォーク48と、後側フォークシャフト47に取り付けられている左右一対の後側シフトフォーク49と、を備えている。
図3、図4を参照して、サイドカバー11は、カバー本体51と、カバー本体51の左側面(左右方向外側の側面)の後部に突出しているボス52と、カバー本体51の左側面の下部に突出しているリブ53と、を備えている。なお、サイドカバー11の各部分51~53は、すべて一体で設けられている。
図3、図4を参照して、導風板12は、サイドカバー11のカバー本体51及びボス52と一体で設けられている。導風板12は、シフトカムセンサ13(詳細は後述)の下方に設けられている。導風板12は、車両側面視で、斜め前下方に向かって直線状に延びている。導風板12の後端部は、サイドカバー11のボス52の外周面に接続されている。導風板12の前端部は、車両側面視で、シフトカムセンサ13の中心部Xの下方に位置している。導風板12の前後方向の幅は、左方(左右方向外側)に向かって徐々に狭くなっている。導風板12の左端部(左右方向外側の端部)は、シフトカムセンサ13よりも左方(左右方向外側)に位置している。
図3、図6を参照して、シフトカムセンサ13は、例えば、電子基板を内蔵した無接点式のセンサであり、ポテンショメータによって構成されている。シフトカムセンサ13は、エンジン7の外部に配置されている。シフトカムセンサ13は、コントロールユニット(図示せず)と電気的に接続されている。
図7、図8を参照して、外カバー14は、上下方向に延びている主壁71と、主壁71の下端部から右方(左右方向内側)に向かって折れ曲がる折曲壁72と、を備えている。
図7、図8を参照して、補助カバー15の前後方向の幅は、下方に向かって徐々に狭くなっている。補助カバー15の前上部と後上部は、それぞれ、ボルト76によってクランクケース21の左側面21aに取り付けられている。補助カバー15の下端部は、ボルト77によってサイドカバー11のカバー本体51の左側面に取り付けられている。以上のように、補助カバー15は、クランクケース21とサイドカバー11に跨って取り付けられている。
エンジン7のクランクシャフト25が回転すると、この回転がクラッチ装置(図示せず)を介してメインシャフト31に伝達され、メインシャフト31が回転する。このようにメインシャフト31が回転すると、この回転がドライブギヤ33及びドリブンギヤ34を介してドライブシャフト32に伝達され、ドライブシャフト32が回転する。その際に、ドライブギヤ33とドリブンギヤ34のギヤ比に応じて、エンジン7のクランクシャフト25から伝達される回転が変速される。
運転者が足でシフトペダル50を操作すると、シフトペダル50に接続されたシフトペダルシャフト41が所定角度回転する。これに伴って、シフトペダルシャフト41に固定されたドライブプレート42がシフトペダルシャフト41を中心に所定角度回転し、ドライブプレート42の複数個の爪部(図示せず)がシフトカムプレート44の複数個の突起部(図示せず)を押圧する。この押圧により、シフトカムプレート44とシフトカム43が一体的に回転する。
上記のようにシフトカム43が回転すると、この回転が伝達シャフト45を介してシフトカムセンサ13の回転子63に伝達され、シフトカムセンサ13の回転子63がシフトカム43及び伝達シャフト45と一体に回転する。これにより、シフトカムセンサ13がシフトカム43の回転角を検出し、検出信号をコントロールユニット(図示せず)に送信する。コントロールユニットは、シフトカムセンサ13から送信される検出信号に基づいて、変速機9のギヤポジションを判定する。
自動二輪車1が走行すると、走行風の一部がウォーターポンプ8と導風板12の間を通ってシフトカムセンサ13の下方の空間に流入する(図3の白抜き矢印A参照)。このようにシフトカムセンサ13の下方の空間に流入した走行風は、導風板12によってシフトカムセンサ13に導かれ、シフトカムセンサ13に当たる(図3の白抜き矢印B参照)。これにより、シフトカムセンサ13が冷却される。
本実施例では、ウォーターポンプ8とシフトペダルシャフト41の間でウォーターポンプ8の下端部よりも上方にシフトカムセンサ13が配置されており、シフトカムセンサ13の下方には導風板12が設けられている。そのため、ウォーターポンプ8と導風板12によってシフトカムセンサ13を飛び石等の異物や泥や泥水から保護することができる。
本実施例では、導風板12がサイドカバー11と一体で設けられている。一方で、他の異なる実施例では、導風板12がクランクケース21や他のカバー(例えば、外カバー14や補助カバー15)と一体で設けられていても良いし、導風板12がその周辺部材とは完全に別体で設けられていても良い。
7 エンジン
8 ウォーターポンプ
8a ポンプ本体
8b 下側パイプ
9 変速機
11 サイドカバー
12 導風板
13 シフトカムセンサ
14 外カバー
15 補助カバー
21 クランクケース
21a (クランクケースの)左側面
41 シフトペダルシャフト
43 シフトカム
52 ボス
Claims (6)
- クランクケースを備えたエンジンと、
前記クランクケースの側面に突出しており、前記エンジンに冷却水を送り込むウォーターポンプと、
前記エンジンから伝達される回転を変速させる変速機と、
前記ウォーターポンプの後方に配置され、シフトペダルに接続されているシフトペダルシャフトと、
前記シフトペダルシャフトと平行に配置されているシフトカムと、
前記シフトカムの回転角を検出するシフトカムセンサと、
前記クランクケースの前記側面に取り付けられたサイドカバーと、を備え、
前記シフトカムセンサは、前記サイドカバーに取り付けられ、前記ウォーターポンプと前記シフトペダルシャフトの間で前記ウォーターポンプの下端部よりも上方に配置されており、
前記シフトカムセンサの下方には、前記シフトカムセンサに走行風を導く導風板が前記サイドカバーと一体で設けられていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記導風板は、車両側面視で、斜め前下方に向かって延びており、
前記導風板の前端部は、車両側面視で、前記シフトカムセンサの中心部の下方に位置していることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記シフトカムセンサは、車両下面視で、前記ウォーターポンプの左右方向外側の端部及び前記導風板の左右方向外側の端部よりも左右方向内側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両。
- 前記サイドカバーは、前記シフトペダルシャフトを支持するボスを備え、
前記導風板の一端部は、前記ボスに接続されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記サイドカバーの左右方向外側に配置されている外カバーを更に備え、
前記外カバーは、前記シフトカムセンサの左右方向外側を覆っていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記ウォーターポンプと前記外カバーの間に配置されている補助カバーを更に備え、
前記補助カバーは、前記外カバーと共に前記シフトカムセンサの左右方向外側を覆っていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両。
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