JP6055338B2 - 鞍乗型車両の回転速センサ取付構造 - Google Patents

鞍乗型車両の回転速センサ取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、鞍乗型車両の回転速センサ取付構造に関する。
特許文献1には、単気筒の前傾シリンダエンジンにおける回転速センサの取付構造が開示されている。この構造では、回転速センサが、ヘッドパイプから斜め下後方に向けて延びる車体フレームの後部に設けられたハンガプレートの周辺であって、クランクケースの上部後側に配置されている。ハンガプレートはクランクケース及びスイングアームを支持している。
特開2011−196250号公報
上記従来の構造では、回転速センサが、後方から車体フレーム及びハンガプレートに囲われ、車体フレーム及びハンガプレートが回転速センサに近接しているため、回転速センサの周囲のスペースが狭くなっている。
このため、回転速センサの取付位置を車幅方向中心側に寄せて配置した場合には、回転速センサの着脱時にエンジンの着脱が必要となる場合が生じ、この場合には、メンテナンスを行い難くなってしまうといった課題がある。
一方で、エンジンを着脱させずに、回転速センサを着脱できるようにするために回転速センサを車幅方向外側に寄せて配置した場合には、回転速センサの脱落防止や保護のための部品が必要になり、部品点数を増加させなければならない状況が生じるといった課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、エンジンを車体フレームから取り外すことなく、回転速センサをエンジンに着脱可能にするとともに、回転速センサの周囲を部品点数の増加を抑えながら保護可能とする鞍乗型車両の回転速センサ取付構造を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、出力軸(33)及び前記出力軸(33)と同期して回転する回転体(34A)を有するエンジン(16)と、前記エンジン(16)を支持する車体フレーム(2)と、前記エンジン(16)のエンジンケース(18)に取り付けられるとともに、前記回転体(34A)の回転を検出する回転速センサ(50)と、を備える鞍乗型車両の回転速センサ取付構造において、前記エンジンケース(18)の下面には、運転者の足載せ部(41)を有するステップバー(40)が着脱可能に設けられ、前記回転速センサ(50)は、車幅方向外側に寄せて配置されているとともに、前記エンジンケース(18)の下面の前記ステップバー(40)の取付位置近傍において、前記ステップバー(40)に少なくとも一部を覆われた状態で、前記回転体(34A)に向けて取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、出力軸(33)及び前記出力軸(33)と同期して回転する回転体(34A)を有するエンジン(16)と、前記エンジン(16)を支持する車体フレーム(2)と、前記エンジン(16)のエンジンケース(18)に取り付けられるとともに、前記回転体(34A)の回転を検出する回転速センサ(50)と、を備える鞍乗型車両の回転速センサ取付構造において、前記回転速センサ(50)は、前記回転体(34A)を指向するとともに、前記エンジンケース(18)の下面に配置され、前記エンジンケース(18)の下面には、運転者の足載せ部(41)を有するステップバー(40)が着脱可能に設けられ、前記回転速センサ(50)の少なくとも一部は、前記エンジンケース(18)の前記ステップバー(40)に下方から覆われていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の回転速センサ取付構造において、前記回転体(34A)が、前記出力軸(33)上に設けられ、前記回転速センサ(50)が、前記エンジンケース(18)の下面から後上方に延びるように傾いて配置されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の回転速センサ取付構造において、前記ステップバー(40)は、前記エンジンケース(18)の下面に形成されて前後に並ぶ前後一対のボス(43L,44L)に締め付けられ、前記回転速センサ(50)は、前記前後一対のボス(43L,44L)の間に配置されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の鞍乗型車両の回転速センサ取付構造において、前記前後一対のボス(43L,44L,43R,44R)は、前記エンジンケース(18)の下面において車幅方向における一方側と他方側とに設けられ、前記回転速センサ(50)は、前記車幅方向における一方側と他方側とに設けられた前記前後一対のボス(43L,44L,43R,44R)のうちの一方(43L,44L)の間に配置され、前記ステップバー(40)は、前記車幅方向における一方側と他方側とに設けられた前記前後一対のボス(43L,44L,43R,44R)の双方に締め付けられ、前記一方側のボス(43L,44L)と前記他方側のボス(43R,44R)との間に渡るクロス部(49)を備え、前記回転速センサ(50)は、前記一方側のボス(43L,44L)と前記他方側のボス(43R,44R)との間に配置されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の鞍乗型車両の回転速センサ取付構造において、前記前後一対のボス(43L,44L)には、上下方向に沿って延びる雌ねじ部(48B)が形成され、前記回転速センサ(50)は、前記前後一対のボス(43L,44L)の間に形成された取付孔(51)に挿入されて取り付けられ、前記取付孔(51)は、前記エンジンケース(18)の下面から後上方に延びるように傾いて形成され、前記前後一対のボス(43L,44L)のうち、前側のボス(43L)が後側のボス(44L)よりも前記エンジンケース(18)の下面からの突出量が短く設定されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の回転速センサ取付構造において、前記ステップバー(40)は、前記回転速センサ(50)を前方から覆う保護板部(46F,56)を備えることを特徴とする。
請求項1、2に記載の発明によれば、ステップバーをエンジンから取り外せば、エンジンを車体フレームから取り外すことなく、回転速センサを着脱可能となる。また、ステップバーによって回転速センサが覆われるため、回転速センサを保護するための部品を別途設けることなく、保護することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、ステップバーが出力軸よりも前方に配置される場合に、正確に回転体の回転の検出を行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、回転速センサを、ステップバーのボスによって、部品点数を増加させることなく前後方向から効果的に保護することができる。
請求項に記載の発明によれば、回転速センサを、車幅方向の一方側と他方側とに設けられたステップバーの締め付け部間に配し、その間に位置するクロス部によって、部品点数を増加させることなく、回転速センサを下方から保護することができる。
請求項に記載の発明によれば、回転速センサの取付孔を加工によって形成する際、加工ドリルが前側のボスに当ることなく、後上方に延びる回転速センサを取り付けるための取付孔を形成することが可能となり、加工性が向上する。
請求項に記載の発明によれば、回転速センサを前方から効果的に保護することが可能となる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車が備えるエンジンにおけるエンジンケースの下面図である。 上記自動二輪車が備えるステップバーを取り外した状態の上記エンジンケースの下面図である。 上記自動二輪車が備えるエンジンにおけるエンジンケースの左側面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 上記実施形態の変形例を説明するエンジンの断面図である。 上記変形例に係るエンジンのエンジンケースの下面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下の説明に用いる図面において、矢印FRは車両の前方を、矢印UPは車両の上方を、矢印LHは車両の左方をそれぞれ示している。図1には、鞍乗型車両としての自動二輪車1が示され、本実施形態では自動二輪車1に本発明に係る回転速センサ取付構造が適用されている。
図1に示す自動二輪車1において、車体フレーム2の前端部に位置するヘッドパイプ3には、前輪4を軸支する左右一対のフロントフォーク5がステアリング軸5aを介して操舵可能に枢支されている。ステアリング軸5aの上部には、操舵用のバーハンドル6が取り付けられている。ヘッドパイプ3には、このヘッドパイプ3から斜め下後方に向けて延びるメインフレーム7が接続されており、メインフレーム7の後端部には、左右一対のピボットプレート8が下方に向けて延びるように設けられている。
左右のピボットプレート8の上下中間部には、後輪9を軸支するスイングアーム11の前端部が上下方向に揺動可能に枢支されている。メインフレーム7及び左右のピボットプレート8の後部には、シートフレーム12が接続されている。シートフレーム12は、メインフレーム7の後部から左右に分岐して斜め上後方に延びる左右一対のシートレール12aと、左右のピボットプレート8のそれぞれから斜め上後方に延びて各別に左右のシートレール12aに接続する左右一対のサポートパイプ12bと、で構成されている。
シートフレーム12の前後中間部とスイングアーム11の後端部との間には、クッションユニット13が設けられている。シートフレーム12の上方には、乗員着座用のシート14が配置される。また、符号15は、自動二輪車1の車体を広範囲にわたって覆う合成樹脂製の車体カバーを示している。また、符号14aはシート14前部下方に配置されるラゲッジボックスを、符号14bはシート14後部下方に配置される燃料タンクをそれぞれ示している。
メインフレーム7の下方には、自動二輪車1の原動機である空冷単気筒エンジン16(以下、エンジン16と呼ぶ)が搭載されている。エンジン16は、そのクランク軸17の回転軸線(クランク軸線)C1を左右方向に沿わせた状態に配置されている。エンジン16は、クランク軸17を収容するエンジンケース18と、エンジンケース18の前端部から略水平に前方へ(詳細にはやや前上がりに)突出するシリンダ19と、を備えている。なお、図中符号はシリンダ19の突出方向に沿う軸線(シリンダ軸線)C2を示している。
シリンダ19は、エンジンケース18の前端部に取り付けられるシリンダブロック21と、シリンダブロック21の前端部に取り付けられるシリンダヘッド22と、シリンダヘッド22の前端部に取り付けられるヘッドカバー23と、を有している。シリンダヘッド22の上側(吸気側)には、スロットルボディ24の下流側が接続され、スロットルボディ24の上流側には、その上方に位置するエアクリーナケース25が接続されている。
また、シリンダヘッド22の下側(排気側)には、排気管26の基端部が接続され、排気管26は、エンジン16の下方を後方に延びた後、その先端部を後輪9の右側に配置されたサイレンサ26aの前端部に接続している。
エンジン16は、エンジンケース18がメインフレーム7及びピボットプレート8に支持されることで、車体フレーム2に支持されている。メインフレーム7の後部には下方に延びるエンジンハンガ27が設けられ、エンジンハンガ27は、エンジンケース18の上部を支持している。また、ピボットプレート8は、上下2点で、エンジンケース18の後部を支持している。
エンジンケース18には、減速機30が収容され、減速機30は、メイン軸31と、メイン軸31に設けられたメイン側変速ギヤ群32と、メイン軸31の後方に配置されたカウンタ軸33と、カウンタ軸33に設けられてメイン側変速ギヤ群32に噛み合うカウンタ側変速ギヤ群34と、で主に構成されている。
クランク軸17の回転は、メイン軸31から上記変速ギヤ群32,34を介してカウンタ軸33に伝達され、カウンタ軸33の左端部に設けられドライブスプロケット35が回転される。そして、ドライブスプロケット35及び後輪9に設けられたドリブンスプロケット36には、ドライブチェーン37が掛け回され、ドライブチェーン37によって、ドライブスプロケット35の回転が後輪9に伝達されて後輪9が駆動するようになっている。なお、本実施形態ではカウンタ軸33が出力軸に対応する。
エンジンケース18の下面には、ステップバー40が設けられている。ステップバー40は、エンジンケース18の下面からエンジンケース18の左側部に沿って上方に延びた後、車幅方向外側に屈曲して延びる左足載せ部41と、エンジンケース18の下面からエンジンケース18の右側部に沿って上方に延びた後、車幅方向外側に屈曲して延びる右足載せ部42と、を有している。なお、図1においては、左足載せ部41のみが示されている。運転者はシート14に着座した状態で、左足載せ部41及び右足載せ部42に、足を載せて運転姿勢をとることができる。
図2及び図3を参照し、エンジンケース18の下面においては、車幅方向中心線L1に対して左方の位置に、前後に並ぶ前側ボス43L及び後側ボス44Lが形成され、車幅方向中心線L1に対して右方の位置に、前後に並ぶ前側ボス43R及び後側ボス44Rが形成されている。上記各ボス43L,44L,43R,44Rは、エンジンケース18の下面から局部的に隆起するようにしてエンジンケース18に一体に形成され、それぞれ締結部材であるボルト48Aを螺合させる雌ねじ部48Bを有している。上記各ボス43L,44L,43R,44Rにおけるそれぞれの雌ねじ部48Bは、上下方向(略鉛直方向)に沿って延びている。
本実施形態のステップバー40は、屈曲形成された金属製パイプ材からなるバー本体45と、バー本体45に溶接結合された金属製板材からなる左取付プレート46及び右取付プレート47と、を有しており、左取付プレート46に挿通させた2本のボルト48Aを、前側ボス43L及び後側ボス44Lの各雌ねじ部48Bに締め付けられるとともに、右取付プレート47に挿通させた2本のボルト48Aを、前側ボス43R及び後側ボス44Rの各雌ねじ部48Bに締め付けられることで、エンジンケース18の下面に着脱可能に固定されている。
図4及び図5を参照し、左取付プレート46は、下方に突となる断面視ハット形状に形成され、下方に落ち込んだ凹部の内側でバー本体45に溶接接合されている。そして、断面視ハット形状の鍔部分に、上記ボルト48Aを挿通される貫通孔が形成されている。なお、図示省略するが、右取付プレート47も左取付プレート46と同様の形状に形成されている。なお、図4では、エンジンケース18に取り付けられてクランク軸17を車幅方向外側から覆うカバーが取り外された状態が示されている。
図2を参照し、左取付プレート46及び右取付プレート47がエンジンケース18に固定された状態において、バー本体45は車幅方向に沿って延びる状態となる。上記で説明した左足載せ部41は、バー本体45のうちの、左取付プレート46から左方に延びる部位で構成され、右足載せ部42は、バー本体45のうちの、右取付プレート47から右方に延びる部位で構成される。また、バー本体45のうちの、左取付プレート46と右取付プレート47との間に延びる部位は、左足載せ部41と右足載せ部42とを連結させる部位を構成し、以下では、当該部位をクロス部49と称する。
図2及び図3に示すように、本実施形態では、エンジンケース18の下面において、車幅方向中心線L1に対して左方の位置であって、ステップバー40の取付位置(前側ボス43L及び後側ボス44L)の近傍に、エンジン回転速度及び車速の計測のために、カウンタ軸33と同期して回転する回転体の回転を検出する回転速センサ50が設けられている。回転速センサ50は、ステップバー40、詳しくは、主に左取付プレート46によって、下方から覆われた状態となっている。
図4〜図6を参照し、回転速センサ50は棒状に形成されており、一端部(以下、先端部と呼ぶ)にセンサ(図示略)を有し、エンジンケース18の下面に形成された取付孔51から挿入され、先端部側のセンサをエンジンケース18の内部に位置させるとともに、他端部(以下、基部)をエンジンケース18の下面に露出させた状態で、エンジンケース18の下面に設けられている。なお、図中L2は、回転速センサ50の横断面中央を通って回転速センサ50の延在方向に延びるセンサ軸線を示している。
図3を参照し、回転速センサ50を挿通させるための取付孔51は、エンジンケース18の下面において左側に位置する前側ボス43Lと後側ボス44Lとの間に形成されており、回転速センサ50がエンジンケース18の下面に設けられた場合には、下面視(エンジンケース18の下面視)で、回転速センサ50(詳しくは回転速センサ50の基部)が、前側ボス43Lと後側ボス44Lとの間に位置する。このため、回転速センサ50は、前側ボス43Lによって前方から覆われ、後側ボス44Lによって後方から覆われた状態となっている。
また、下面視で、回転速センサ50の基部は、車幅方向において、左の前側ボス43L及び後側ボス44Lと、右の前側ボス43R及び後側ボス44Rと、の間に位置している。
図4及び図5を参照し、本実施形態では、断面円形状の取付孔51が、エンジンケース18の下面から後上方に延びるように傾いて形成され、回転速センサ50が取付孔51に挿通されて固定された場合、回転速センサ50が、エンジンケース18の下面から後上方に延びるように傾いた状態とされる。ここで、本実施形態では、前側ボス43L及び後側ボス44Lのうち、前側ボス43Lが後側ボス44Lよりもエンジンケース18の下面からの突出量が短く設定されている(位置H1、H2参照)。この場合、上記取付孔51は後上方に延びるように傾いて形成される方が、加工が容易となる。
回転速センサ50の取付について詳しく説明すると、図3を参照し、回転速センサ50の基部には、その外周面から張り出す取付フランジ52が設けられており、取付フランジ52に挿通させたボルト53を、エンジンケース18の下面において前側ボス43L及び後側ボス44Lよりも車幅方向外側の位置に形成された締結孔(図6参照)に締め付けることで固定されている。また、取付孔51の内周部には、シール部材であるOリング54が設けられ、回転速センサ50の取付孔51の内周部の内側に位置する部位と、取付孔51の内周部の間は、エンジン16内にあるオイルのシール性及びエンジン16外方からの水に対する防水性が確保されている。
回転速センサ50は、ステップバー40が取り外された状態で、エンジンケース18の下面に固定され、その後、ステップバー40がエンジンケース18の下面に取付けられる。この取付状態で、回転速センサ50の下方には、ステップバー40の左取付プレート46が位置しており、回転速センサ50は主に左取付プレート46によって下方から覆われる。
図5及び図6を参照し、本実施形態に係る左取付プレート46は、下方に突となる断面視ハット形状の下方に落ち込んだ凹部の底部分が、回転速センサ50の基部の直下に位置するように、エンジンケース18に取付けられている。そして、左取付プレート46の断面視ハット形状の下方に落ち込んだ凹部の底部分から立ち上がる壁部分のうち前側の壁部分46Fは、回転速センサ50の基部を前方、詳しくは、前斜め下方から覆うように立ち上がっている。この前側の壁部分46Fは、保護板部に対応するものである。
また、本実施形態では、回転速センサ50の基部の直下にバー本体45が位置し、バー本体45におけるクロス部49は、左取付プレート46と右取付プレート47との間に延びるため、回転速センサ50は下方から広範囲に覆われるようになっている。
ところで、本実施形態において回転速センサ50は、電磁ピックアップセンサであり、図6を参照し、その先端部側に設けたセンサを、カウンタ軸33上に設けられたカウンタ側変速ギヤ群34のうち、もっとも車幅方向外側に位置する2速ギヤ34Aに指向させ、2速ギヤ34Aの回転(回転速度)を検出する。
そして、回転速センサ50が検出した2速ギヤ34Aの回転速度に基づいて、図示省略する車両制御装置が、エンジン回転速度及び車速等を演算する。なお、本実施形態では、回転速センサ50は電磁ピックアップセンサとしたが、光学式のピックアップセンサ等であって構わない。
2速ギヤ34Aは、エンジンケース18の左壁部18Lの内面に近接して位置しており、車幅方向に沿う軸線を中心に回転する。このため、2速ギヤ34Aの径方向全ては、上下方向及び前後方向に沿う直線を含む仮想平面上に含まれることになる。
本実施形態では、このような2速ギヤ34Aに対して、回転速センサ50は、そのセンサを指向させるが、その軸線L2を2速ギヤ34Aの径方向全てを含む仮想平面上に位置させるように配置されている。また、回転速センサ50は、エンジンケース18の左壁部18Lの内面に近接して位置している。
なお、本実施形態の減速機30は、4段変速式のものであり、一方向のみのシフト操作(シフトドラムの回転)に応じてニュートラル→1速→2速→3速→4速→ニュートラル→・・・と変速する構成となっている。ここで、図6において符号55で示す部材は、シフトドラムが4速からニュートラルに変速させることを防止するフリクションスプリングを示している。
以上に記載したように本実施形態に係る自動二輪車1では、エンジンケース18の下面に、運転者の足載せ部(41,42)を有するステップバー40が着脱可能に設けられ、回転速センサ50が、エンジンケース18の下面のステップバー40の取付位置近傍において、ステップバー40に少なくとも一部を覆われた状態で、回転体である2速ギヤ34Aに向けて取り付けられている。
このような構造では、ステップバー40をエンジン16から取り外せば、エンジン16を車体フレーム2から取り外すことなく、回転速センサ50を着脱可能となる。また、ステップバー40によって回転速センサ50が覆われるため、回転速センサ50を保護するための部品を別途設けることなく、保護することが可能となる。
また、本実施形態では、回転体である2速ギヤ34Aが、出力軸であるカウンタ軸33上に設けられ、回転速センサ50が、エンジンケース18の下面から後上方に延びるように傾いて配置されている。
この構造によれば、ステップバー40がカウンタ軸33よりも前方に配置される場合に、正確に2速ギヤ34Aの回転の検出を行うことができる。
また、本実施形態では、ステップバー40が、エンジンケース18の下面に形成されて前後に並ぶ前後一対のボス部である前側ボス43L及び後側ボス44Lに締め付けられ、回転速センサ50が、前側ボス43L及び後側ボス44Lの間に配置されている。
この構造によれば、回転速センサ50を、ステップバー40のボスによって、部品点数を増加させることなく前後方向から効果的に保護することができる。
また、本実施形態では、エンジンケース18の下面において車幅方向における一方側である左方に前側ボス43L及び後側ボス44Lが設けられ、他方側である右方に前側ボス43R及び後側ボス44Rが設けられ、ステップバー40は、左右のボス群の間に渡るクロス部49を備え、回転速センサ50が、左右のボス群の間に配置されている。
この構造によれば、回転速センサ50を、クロス部49によって、部品点数を増加させることなく、下方から保護することができる。
また、本実施形態では、前側ボス43L及び後側ボス44Lには、上下方向に沿って延びる雌ねじ部48Bが形成され、回転速センサ50は、前側ボス43L及び後側ボス44Lの間に形成された取付孔51に挿入されて取り付けられ、取付孔51は、エンジンケース18の下面から後上方に延びるように傾いて形成され、前側ボス43Lが後側ボス44Lよりもエンジンケース18の下面からの突出量が短く設定されている。
この構造によれば、回転速センサ50の取付孔51を加工によって形成する際、加工ドリルが前側のボスに当ることなく、取付孔51を形成することが可能となり、加工性が向上する。
また、本実施形態では、ステップバー40の左取付プレート46における壁部分46Fが回転速センサ50を前方から覆う保護板部として機能しており、回転速センサ50を前方から効果的に保護することが可能となっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
図7、図8には、上記実施形態の変形例を説明する図が示されている。この変形例では、回転速センサ50の取付孔51’が上記実施形態のものよりも車幅方向内側に形成されており、回転速センサ50は取付孔51’から斜め上左方に向けて延びている。すなわち、この変形例では、回転速センサ50は、その軸線L2を2速ギヤ34Aの径方向全てを含む仮想平面に交差させるように配置されている。
取付孔51’に取付けられた回転速センサ50において、エンジンケース18の下面から露出する基部の直下には、ステップバー40のバー本体45が位置しており、回転速センサ50の基部は、バー本体45によって下方から覆われている。さらに、変形例に係るステップバー40の左取付プレート46は、上記実施形態と同様に前側ボス43L及び後側ボス44Lに締め付けられるが、前側ボス43L及び後側ボス44Lの下方の位置から車幅方向内側に延出して回転速センサ50の基部を下方から覆う保護板部56を一体に備えている。
保護板部56は、下方に突となる断面視ハット形状に形成され、下方に落ち込んだ凹部の内側でバー本体45に溶接接合されている。そして、保護板部56の断面視ハット形状の下方に落ち込んだ凹部の底部分から立ち上がる壁部分のうち前側の壁部分は、回転速センサ50の基部を前方、詳しくは、前斜め下方から覆うように立ち上がっている。
なお、このような保護板部56は、左取付プレート46と別体で形成されていてもよい。
また、上記のような変形例の他の変形例として、例えば、回転速センサ50が検出する回転体を2速ギヤ34Aとせず、他のギヤ等しても良い。
また、上記実施形態では、ステップバー40のバー本体45が左足載せ部41と右足載せ部42とを一体に有する例を説明したが、左足載せ部41と右足載せ部42は別体である構成であってもよい。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 車体フレーム
16 エンジン
18 エンジンケース
33 カウンタ軸(出力軸)
34A 2速ギヤ(回転体)
40 ステップバー
41 左足載せ部(足載せ部)
43L,43R 前側ボス(ボス)
44L,44R 後側ボス(ボス)
46F 壁部分(保護板部)
48B 雌ねじ部
49 クロス部
50 回転速センサ
51,51’ 取付孔
56 保護板部

Claims (7)

  1. 出力軸(33)及び前記出力軸(33)と同期して回転する回転体(34A)を有するエンジン(16)と、前記エンジン(16)を支持する車体フレーム(2)と、前記エンジン(16)のエンジンケース(18)に取り付けられるとともに、前記回転体(34A)の回転を検出する回転速センサ(50)と、を備える鞍乗型車両の回転速センサ取付構造において、
    前記エンジンケース(18)の下面には、運転者の足載せ部(41)を有するステップバー(40)が着脱可能に設けられ、
    前記回転速センサ(50)は、車幅方向外側に寄せて配置されているとともに、前記エンジンケース(18)の下面の前記ステップバー(40)の取付位置近傍において、前記ステップバー(40)に少なくとも一部を覆われた状態で、前記回転体(34A)に向けて取り付けられていることを特徴とする鞍乗型車両の回転速センサ取付構造。
  2. 出力軸(33)及び前記出力軸(33)と同期して回転する回転体(34A)を有するエンジン(16)と、前記エンジン(16)を支持する車体フレーム(2)と、前記エンジン(16)のエンジンケース(18)に取り付けられるとともに、前記回転体(34A)の回転を検出する回転速センサ(50)と、を備える鞍乗型車両の回転速センサ取付構造において、
    前記回転速センサ(50)は、前記回転体(34A)を指向するとともに、前記エンジンケース(18)の下面に配置され、
    前記エンジンケース(18)の下面には、運転者の足載せ部(41)を有するステップバー(40)が着脱可能に設けられ、
    前記回転速センサ(50)の少なくとも一部は、前記エンジンケース(18)の前記ステップバー(40)に下方から覆われていることを特徴とする鞍乗型車両の回転速センサ取付構造。
  3. 前記回転体(34A)が、前記出力軸(33)上に設けられ、
    前記回転速センサ(50)が、前記エンジンケース(18)の下面から後上方に延びるように傾いて配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の回転速センサ取付構造。
  4. 前記ステップバー(40)は、前記エンジンケース(18)の下面に形成されて前後に並ぶ前後一対のボス(43L,44L)に締め付けられ、
    前記回転速センサ(50)は、前記前後一対のボス(43L,44L)の間に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の回転速センサ取付構造。
  5. 前記前後一対のボス(43L,44L,43R,44R)は、前記エンジンケース(18)の下面において車幅方向における一方側と他方側とに設けられ、
    前記回転速センサ(50)は、前記車幅方向における一方側と他方側とに設けられた前記前後一対のボス(43L,44L,43R,44R)のうちの一方(43L,44L)の間に配置され、
    前記ステップバー(40)は、前記車幅方向における一方側と他方側とに設けられた前記前後一対のボス(43L,44L,43R,44R)の双方に締め付けられ、前記一方側のボス(43L,44L)と前記他方側のボス(43R,44R)との間に渡るクロス部(49)を備え、
    前記回転速センサ(50)は、前記一方側のボス(43L,44L)と前記他方側のボス(43R,44R)との間に配置されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両の回転速センサ取付構造。
  6. 前記前後一対のボス(43L,44L)には、上下方向に沿って延びる雌ねじ部(48B)が形成され、
    前記回転速センサ(50)は、前記前後一対のボス(43L,44L)の間に形成された取付孔(51)に挿入されて取り付けられ、前記取付孔(51)は、前記エンジンケース(18)の下面から後上方に延びるように傾いて形成され、
    前記前後一対のボス(43L,44L)のうち、前側のボス(43L)が後側のボス(44L)よりも前記エンジンケース(18)の下面からの突出量が短く設定されることを特徴とする請求項又はに記載の鞍乗型車両の回転速センサ取付構造。
  7. 前記ステップバー(40)は、前記回転速センサ(50)を前方から覆う保護板部(46F,56)を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の回転速センサ取付構造。
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