JP6790045B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
従来、フロントフォークの前方にヘッドライトが配置され、また、ヘッドパイプを左右方向に跨ぐようにブレーキ配管が配置され、ヘッドパイプからフロントフォーク下端までブレーキ配管が延びる鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4306442号公報
特許文献1では、ヘッドライトから延びるハーネスが、操舵系と車体間に跨って設けられているため、同様に操舵系と車体間に跨って設けられるブレーキ配管のように、転舵を許容するとともにコンパクトに配索する必要がある。
本発明の目的は、ブレーキ配管及びハーネスをコンパクトにレイアウトできる鞍乗型車両を提供することにある。
本発明は、ヘッドパイプ(15)に操舵可能に支持されるフロントフォーク(12)が、ブリッジ(28)を介して連結される左右一対のフォークパイプ(26)を備えるとともに前輪(2)を回転可能に支持し、ヘッドライト(61)が前記フロントフォーク(12)の前方に配置され、前記前輪(2)の側方で前記フロントフォーク(12)に制動装置(37)が支持される鞍乗型車両において、前記制動装置(37)に接続されるブレーキ配管(75)と、前記ヘッドライト(61)に接続されるハーネス(89)とは、前記ブリッジ(28)の下方で前後に指向する部位(75c,89c)を備え、前記ブレーキ配管(75)と前記ハーネス(89)とは、前記前後に指向する部位(75c,89c)では車幅方向に並んで配置され、前記ブレーキ配管(75)は、ブラケット(65)を介して前記ブリッジ(28)に固定され、前記ブラケット(65)には、前記ハーネス(89)を支持するハーネス支持部(73)が形成され、前記ブラケット(65)は、車体中心側から車幅方向一側に延び、前記ブレーキ配管(75)は、車体中心に対して車幅方向一側に配置され、前記ハーネス支持部(73)は、前記ブラケット(65)から車幅方向他側に延び、前記ハーネス(89)は、車体中心に対して車幅方向他側に配置されることを特徴とする。
た、上記発明において、前記ブレーキ配管(75)は、前記ブリッジ(28)の上方を通って前方に延び、前記ブリッジ(28)の前方で折り返し、前記ブリッジ(28)の下方を通って後方に延び、前記ブラケット(65)は、前記ブリッジ(28)の下方に配置され、前記ブリッジ(28)の下方で前記ブレーキ配管(75)を支持するようにしても良い。
また、上記発明において、前記ハーネス(89)は、前記ヘッドライト(61)から下方に延び、更に前記ブリッジ(28)の前方から下方に延び、前記ブリッジ(28)の前方で前記ハーネス支持部(73)によって支持されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記ブリッジは、前記左右のフォークパイプ(26)を連結する上下一対のトップブリッジ(27)及びボトムブリッジ(28)のうちのボトムブリッジ(28)であり、前記ブレーキ配管(75)は、前記ボトムブリッジ(28)の上面(28k)及び下面(28f)に沿って配索されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記ハーネス支持部(73)は、前記ブラケット(65)から前方に延び、更に車幅方向他側にUターンして後方に延び、先端が自由端とされた略U字状を成し、底面視で前記ボトムブリッジ(28)の前面と前記ハーネス支持部(73)とで閉塞空間(115)を形成して前記ハーネス(89)を支持するようにしても良い。
また、上記発明において、前記ブラケット(65)は、前記ボトムブリッジ(28)の前面(28g)に固定され、前記ボトムブリッジ(28)の下面(28f)に沿って車幅方向一側に延びるようにしても良い。
また、上記発明において、前記ボトムブリッジ(28)には、前記ブレーキ配管(75)の下方延出部(75Y)を支持する下側ブラケット(117)が取付けられ、前記下側ブラケット(117)は、前記ボトムブリッジ(28)の後部側面に固定されて下方に延びるようにしても良い。
また、上記発明において、前記ハーネス支持部(73)は、前記ボトムブリッジ(28)の下面(28f)に沿って配置されるとともに、前記ボトムブリッジ(28)の下面(28f)よりも下側に配置されていても良い。
本発明の制動装置に接続されるブレーキ配管と、ヘッドライトに接続されるハーネスとは、ブリッジの下方で前後に指向する部位を備え、ブレーキ配管とハーネスとは、前後に指向する部位では車幅方向に並んで配置され、ブレーキ配管は、ブラケットを介してブリッジに固定され、ブラケットには、ハーネスを支持するハーネス支持部が形成されているので、ブレーキ配管とハーネスとがブリッジの下方で同方向に延びる部位を備え、ブレーキ配管を支持するブラケットにハーネス支持部を形成することでコンパクトなレイアウトとすることができる。
上記発明において、ブラケットは、車体中心側から車幅方向一側に延び、ブレーキ配管は、車体中心に対して車幅方向一側に配置され、ハーネス支持部は、ブラケットから車幅方向他側に延び、ハーネスは、車体中心に対して車幅方向他側に配置されるので、ブレーキ配管とハーネスとを左右に分けて配置し、それぞれ車体中心に対して離して配置することができ、それぞれの配索、支持をスペースを分けることで撓みスペースなどを確保し易くすることができる。
また、上記発明において、ブレーキ配管は、ブリッジの上方を通って前方に延び、ブリッジの前方で折り返し、ブリッジの下方を通って後方に延び、ブラケットは、ブリッジの下方に配置され、ブリッジの下方でブレーキ配管を支持するので、ブラケットをブリッジの下方に配置することで、見え難い位置とすることができるとともに、ケーブルの配索、撓みの許容を可能とするスペースを確保し易い。
また、上記発明において、ハーネスは、ヘッドライトから下方に延び、更にブリッジの前方から下方に延び、ブリッジの前方でハーネス支持部によって支持されるので、ハーネス支持部によってヘッドライトから下方に延びるハーネスを無理なく支持することができる。
また、上記発明において、ブリッジは、左右のフォークパイプを連結する上下一対のトップブリッジ及びボトムブリッジのうちのボトムブリッジであり、ブレーキ配管は、ボトムブリッジの上面及び下面に沿って配索されるので、ブレーキ配管を見え難い位置に配索でき、トップブリッジとボトムブリッジの間の空間と、ボトムブリッジの下方の空間とを利用して効率よくブレーキ配管を配索することができる。
また、上記発明において、ハーネス支持部は、ブラケットから前方に延び、更に車幅方向他側にUターンして後方に延び、先端が自由端とされた略U字状を成し、底面視でボトムブリッジの前面とハーネス支持部とで閉塞空間を形成してハーネスを支持するので、ハーネスをハーネス支持部で支持し易く、ハーネス支持部とボトムブリッジとの簡単な構成でハーネスを支持することができる。
また、上記発明において、ブラケットは、ボトムブリッジの前面に固定され、ボトムブリッジの下面に沿って車幅方向一側に延びるので、ブラケットを前後方向からブリッジの前面に固定でき、この固定方向と操舵によるブレーキ配管の移動方向とが略直交するために、ブレーキ配管を確実にブラケットで支持することができ、且つブラケットを見え難い位置に配置することができる。
また、上記発明において、ボトムブリッジには、ブレーキ配管の下方延出部を支持する下側ブラケットが取付けられ、下側ブラケットは、ボトムブリッジの後部側面に固定されて下方に延びるので、ブレーキ配管の下方延出部を支持することで、ブレーキ配管の振れを規制でき、且つ下側ブラケットを見え難い位置に配置することができる。
また、上記発明において、ハーネス支持部は、ボトムブリッジの下面に沿って配置されるとともに、ボトムブリッジの下面よりも下側に配置されているので、ハーネス支持部を簡素な形状として容易に形成でき、また、ハーネス支持部をボトムブリッジから下側に離すことで、ハーネスの撓みを許容しつつハーネスを支持できる。
本発明に係る自動二輪車の右側面図である。 自動二輪車の前部下部を示す正面図である。 ヘッドパイプ、フロントフォーク及びその周囲を示す右側面図である。 出力側ブレーキ配管及びヘッドライトハーネスの配索構造を示す斜視図である。 出力側ブレーキ配管及びヘッドライトハーネスの配索構造を示す正面図である。 ボトムブリッジ及びその周囲を示す要部正面図である。 ボトムブリッジ及びその周囲を示す要部斜視図である。 ステアリングシャフトの軸方向に沿ってボトムブリッジの下面側から見た図である。 図3のIX−IX線断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係る自動二輪車1の右側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10に支持されたエンジン11と、車体フレーム10の前端部にフロントフォーク12を介して操舵可能に支持された前輪2と、車体フレーム10の下部にスイングアーム13を介して上下動可能に支持された後輪3とを備える。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗型車両である。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ15、メインフレーム16、センターフレーム17、ダウンフレーム18、左右一対のシートフレーム19、左右一対のサブフレーム20を備える。
ヘッドパイプ15は、車体フレーム10の前端部を構成する。メインフレーム16は、ヘッドパイプ15から後斜め下方に延びている。センターフレーム17は、メインフレーム16の後端部から下方に延びている。センターフレーム17の下部には、プレス材によって構成されるピボット支持部(不図示)が設けられる。ダウンフレーム18は、ヘッドパイプ15からメインフレーム16の下方を後斜め下方に延びている。
左右のシートフレーム19は、メインフレーム16の後端部の左右からそれぞれ後方に延びている。左右のサブフレーム20は、センターフレーム17の下部左右と左右のシートフレーム19とに渡されている。
また、車体フレーム10は、ガセット21、クロスフレーム22、左右一対のステップフレーム23、左右一対の補強フレーム24を備える。
ガセット21は、メインフレーム16の前端部左右とダウンフレーム18の前端部とを連結している。クロスフレーム22は、左右のシートフレーム19を車幅方向に連結している。左右のステップフレーム23は、センターフレーム17の下部の左右側部からそれぞれ後方に延びている。左右の補強フレーム24は、左右のシートフレーム19の後部の下面に沿って延びている。左右の補強フレーム24の各前端部は、左右のサブフレーム20の後部の下面にそれぞれ連結されている。
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ15に揺動可能に支持されている。
フロントフォーク12は、ステアリングシャフト(不図示)、左右一対のフォークパイプ26、トップブリッジ27、ボトムブリッジ28を備える。
上記ステアリングシャフトは、ヘッドパイプ15に回動可能に支持されている。左右のフォークパイプ26は、前輪2の左右両側に配置されたテレスコピック型の緩衝器であり、左右のフォークパイプ26の下端部間に渡された車軸2aに前輪2が回転可能に支持されている。左右のフォークパイプ26のそれぞれの摺動部26aは、前方からフォークパイプ26に取付けられたチップガード25によって覆われている。トップブリッジ27は、上記ステアリングシャフトの上端部に固定されて左右のフォークパイプ26の上部を連結している。トップブリッジ27の上部にはハンドル29が固定されている。ボトムブリッジ28は、上記ステアリングシャフトの下端部に固定されて左右のフォークパイプ26を連結している。
前輪2は、前輪ブレーキ37によって制動される。前輪ブレーキ37は、前輪2に一体的に取付けられたブレーキディスク37aと、ブレーキディスク37aを制動させるブレーキキャリパ37bとを備える。ブレーキキャリパ37bは、左右のフォークパイプ26の一方(右側)の下部後部に取付けられている。
スイングアーム13は、上記ピボット支持部に支持されるピボット軸30に前端部を揺動可能に支持され、後端部に車軸3aを介して後輪3が回転可能に支持されている。
エンジン11は、メインフレーム16の下方で、センターフレーム17とダウンフレーム18との間に配置されている。
エンジン11は、車幅方向に延びるクランク軸(不図示)を支持するクランクケース31と、クランクケース31の前部上部から上方に延びるシリンダ部32とを備える。クランクケース31の後部には、変速機(不図示)が内蔵される。シリンダ部32のシリンダ軸線32aは、前方斜め上方に延びている。
シリンダ部32は、後部に吸気装置(不図示)が接続され、前部に排気装置33が接続されている。
排気装置33は、シリンダ部32(詳しくは、シリンダヘッド(不図示))の前面から下方に引き出される排気管34と、排気管34の後端に接続されて後輪3の右側方に配置されたマフラー35とを備える。
シート14の前方でヘッドパイプ15の後方には、メインフレーム16の上部に取付けられた燃料タンク38が配置されている。
シート14は、運転者用の前側シート14aと、前側シート14aの後方に設けられた同乗者用の後側シート14bとを備える。
運転者用の左右一対のステップ39は、左右のステップフレーム23の前部にそれぞれ設けられている。同乗者用の左右一対のピリオンステップ40は、左右のステップフレーム23の後端部にそれぞれ設けられている。
自動二輪車1は、車体フレーム10及びエンジン11等の車体を覆う車体カバー41を備える。
車体カバー41は、フロントカバー42、タンクカバー43、センターカバー44、リアカバー45、アンダーカバー46を備える。
フロントカバー42は、ヘッドパイプ15及び左右のフォークパイプ26の上部を前方から覆っている。タンクカバー43は、車体フレーム10の前部及び燃料タンク38を覆っている。センターカバー44は、前側シート14aの下方を覆っている。リアカバー45は、センターカバー44の後方でシート14の下方を覆っている。アンダーカバー46は、エンジン11のクランクケース31の下部を前方、側方及び下方から覆っている。
タンクカバー43の前部下部には、ダウンフレーム18の左右側方を覆う左右一対のフロントサイドカバー36が設けられている。左右一対のフロントサイドカバー36は、車体カバー41の一部を構成する。
自動二輪車1は、センターフレーム17の下部にメインスタンド47を備える。
前輪2は、上方からフロントフェンダー48で覆われ、後輪3は、左右のシートフレーム19の後端部側から後方へ延びるリアフェンダー49で上方から覆われている。
また、リアフェンダー49の下方には、後輪3を覆うフェンダー50が設けられている。フェンダー50は、後輪3を前方斜め上方から覆う前側フェンダー55と、後輪を後方斜め上方から覆う後側フェンダー56とから構成される。
図2は、自動二輪車1の前部下部を示す正面図である。
フロントフォーク12の前方にはフロントカバー42が配置され、フロントカバー42内にヘッドライト61が配置されている。左右のフォークパイプ26の各摺動部26aは、一部が前方からチップガード25によって覆われ、保護されている。左右のチップガード25は、正面視でフロントフェンダー48よりも上方まで延びている。
左右のフォークパイプ26の後方であって左右のフロントサイドカバー36の内側には、前後の空間を区画する下部カバー63が設けられ、下部カバー63に左右一対の下部ルーバー63a,63bが設けられている。左右の下部ルーバー63a,63bは、車両前方からの走行風を下部カバー63の後方に位置するエンジン11側に導く。
図3は、ヘッドパイプ15、フロントフォーク12及びその周囲を示す右側面図である。
図1及び図2に示したフロントサイドカバー36、タンクカバー43は外した状態にある。
左右のチップガード25は、それぞれフロントフェンダー48の両側部に、且つフォークパイプ26を前後に跨ぐように取付けられている。
ダウンフレーム18の側部には、前輪ブレーキ37(図1参照)の制動力を制御するABSモジュレータ71が支持されている。詳しくは、ABSモジュレータ71は、ダウンフレーム18に取付けられた金属製又は樹脂製のモジュレータケース72に支持されている。
ABSモジュレータ71は、ヘッドパイプ15の下部の後方に配置される。モジュレータケース72の上端位置は、ABSモジュレータ71の上面よりも低いので、フロントフォーク12を転舵する際に、モジュレータケース72に後で詳述する入力側ブレーキ配管74及び出力側ブレーキ配管75の撓みを許容するスペースを確保することができる。
ボトムブリッジ28は、左右のフォークパイプ26を締結する一対の締結部28aを備える。フォークパイプ26は、締結部28aに挿入され、ボルト66によって締め付けられる。ABSモジュレータ71は、締結部28aの下面28bから側面視でフォークパイプ26に対して垂直に延ばした直線67よりも上方に位置する。
また、ABSモジュレータ71の一部は、フォークパイプ26の長手方向では、ボトムブリッジ28よりも上方に位置する。
ABSモジュレータ71の上部には、入力側ブレーキ配管74及び出力側ブレーキ配管75が接続されている。入力側ブレーキ配管74及び出力側ブレーキ配管75は、それぞれ一端部に接続金具74a,75aを備える。接続金具74a,75aは、フォークパイプ26の長手方向では、ボトムブリッジ28よりも上方に位置し、ABSモジュレータ71の上面に設けられた一対の配管接続部(不図示)にそれぞれ接続される。
入力側ブレーキ配管74の他端部は、ハンドル29に設けられた前輪ブレーキ用マスターシリンダ77に接続されている。出力側ブレーキ配管75の他端部は、フロントフォーク12(詳しくは、フォークパイプ26)の下端部に設けられたブレーキキャリパ37b(図1参照)に接続されている。
出力側ブレーキ配管75は、途中が少なくともボトムブリッジ28の下方に位置する配管支持具68と、配管支持具68よりも更に下方に位置する配管支持具69とに支持されている。ボトムブリッジ28には一体に後方突出部28cが形成され、後方突出部28cの側面にボルト58で配管ブラケット78が取付けられている。配管ブラケット78の下端部には、ボルト59によって配管支持具69が取付けられ、配管支持具69によって出力側ブレーキ配管75が支持されている。
出力側ブレーキ配管75は、ABSモジュレータ71の上部から前方(詳しくは、前方斜め上方)に延びた後に下方に湾曲し、更に後方に湾曲してボトムブリッジ28の下方の配管支持具68に至る。即ち、出力側ブレーキ配管75の上部は、側面視U字形状又はJ字形状に延びて、ボトムブリッジ28を巻き込むように配置されている。
ABSモジュレータ71の上方には、ガセット21の右側面に取付けられたイグニッションコイル81が配置されている。イグニッションコイル81は、プラグコード82によってエンジン11のシリンダ部32(詳しくは、シリンダヘッド84)に取付けられた点火プラグ85に接続されている。
ヘッドライト61には、ヘッドライトハーネス89の一端が接続されている。ヘッドライトハーネス89の他端は、車体に設けられたバッテリ(不図示)に接続され、バッテリからヘッドライトハーネス89を介してヘッドライト61に電力が供給される。
詳しくは、ヘッドライトハーネス89は、ヘッドライト61の後部下部から下方に延び、更に後方に湾曲してボトムブリッジ28の下方を通過する。更に、ヘッドライトハーネス89は、ボトムブリッジ28の下方から後斜め上方に延びてダウンフレーム18の側方(左側方)を通過し、バッテリに至る。
図4は、出力側ブレーキ配管75及びヘッドライトハーネス89の配索構造を示す斜視図、図5は、出力側ブレーキ配管75及びヘッドライトハーネス89の配索構造を示す正面図である。
図4及び図5に示すように、ABSモジュレータ71の上面に設けられた配管接続部には、入力側ブレーキ配管74の接続金具74aと、出力側ブレーキ配管75の接続金具75aとがそれぞれボルト76で取付けられている。配管接続部にはねじ穴が形成され、ボルト76が上記ねじ穴にねじ結合される。ボルト76自体にはブレーキ液通路が形成され、ABSモジュレータ71内と入力側ブレーキ配管74及び出力側ブレーキ配管75とがそれぞれボルト76を介して連通される。
入力側ブレーキ配管74は、ABSモジュレータ71からヘッドパイプ15と一方(右側)のフォークパイプ26との間であってボトムブリッジ28の上方を通ってハンドル29(図1参照)側に延びている。出力側ブレーキ配管75は、ABSモジュレータ71から入力側ブレーキ配管74よりも下方を前方に延びる。更に、出力側ブレーキ配管75は、ヘッドパイプ15と一方(右側)のフォークパイプ26との間であってボトムブリッジ28の上方を通過しつつ下方及び後方に湾曲して配管支持具68に支持される。
配管支持具68は、ボトムブリッジ28の前面にボルト64によって取付けられた支持ブラケット65の端部に設けられる。
出力側ブレーキ配管75におけるABSモジュレータ71から配管支持具68までは、U字形状又はJ字形状に湾曲する上部湾曲部75Xを構成する。
上部湾曲部75Xは、ボトムブリッジ28の上方、前方及び下方にそれぞれ隔てて配置される。車両正面視では、上部湾曲部75Xは、ヘッドパイプ15やフォークパイプ26に沿って上下方向に延びているため、フロントフォーク12周りの空間を効果的に利用することができる。また、上部湾曲部75Xをボトムブリッジ28の上方、前方及び下方にそれぞれ隔てて配置したので、上部湾曲部75Xが撓むスペースを確保することができる。
上部湾曲部75Xは、ABSモジュレータ71への接続部側及び配管支持具68によって支持される側に対して、前端部75b側が車幅方向内側に寄っている。即ち、上部湾曲部75Xの前端部75bは、正面視でヘッドパイプ15と重なる。ヘッドパイプ15とフォークパイプ26とでは、フォークパイプ26の方が前方に位置する。このため、上部湾曲部75Xを前後方向に対して斜めに配置して、前端部75bを車幅方向中央側に寄せることで、ヘッドパイプ15とフォークパイプ26との間にスムーズに上部湾曲部75Xを通すことができる。
ヘッドパイプ15には、下部から側方に突出する左右一対のストッパ部15aが設けられ、ボトムブリッジ28には、左右のストッパ部15aに当たって回動が規制される左右一対の上方突出部28dが一体に形成されている。即ち、左右の上方突出部28dは、フロントフォーク12及び前輪2(図1参照)の舵角を規制する。
図5に示すように、ABSモジュレータ71は、車幅方向中央を通って上下方向に延びる車体中心線70に対して一側(右側)に配置されている。また、配管支持具68も、ABSモジュレータ71と同じように、車体中心線70に対して一側(右側)に配置されている。上部湾曲部75Xは、一方(右側)の上方突出部28dの上方及び前方に隔てて配置される。
出力側ブレーキ配管75において、配管支持具68の後方で屈曲して下方に延びる下方延出部75Yは、配管支持具69によって支持される。
正面視で、ダウンフレーム18と他方(左側)のフォークパイプ26との間であって、ボトムブリッジ28の下方には、ヘッドライト61(図3参照)に接続されるヘッドライトハーネス89が配置されている。ヘッドライトハーネス89は、ヘッドライト61から下方に延び、更に、ボトムブリッジ28の前方及び下方を通って後方に延び、車体中央部に配置されたバッテリ(不図示)に接続されている。
ヘッドライトハーネス89の途中、詳しくはボトムブリッジ28の前方に位置する部分は、支持ブラケット65に設けられたハーネス支持部73によって支持される。
支持ブラケット65は、ブラケット基部83、配管支持具68、ハーネス支持部73から構成される。
ブラケット基部83は、ボトムブリッジ28の前面から下方に延びて後方そして側方(右側方)に屈曲する板状部材からなる。ブラケット基部83の一端部は、ボトムブリッジ28の前面にボルト64で取付けられ、ブラケット基部83の他端部には、配管支持具68が取付けられる。ハーネス支持部73は、屈曲した針金からなり、ブラケット基部83の下面に溶接にて取付けられる。
上記したように、出力側ブレーキ配管75を、ABSモジュレータ71とボトムブリッジ28との間でU字状又はJ字状に湾曲させることで、ABSモジュレータ71、ボトムブリッジ28間に位置する上部湾曲部75Xの全長を長くすることができる。これにより、フロントフォーク12を転舵した場合でも、出力側ブレーキ配管75の湾曲の曲率半径が小さくなるのを抑制することができ、出力側ブレーキ配管75の耐久性を向上させることができる。
また、上部湾曲部75Xを車両前後方向に延ばした場合には、ヘッドパイプ15よりもフォークパイプ26が前方に位置するため、上部湾曲部75Xとヘッドパイプ15及びフォークパイプ26との距離がより近くなる。これに対して本実施形態では、ヘッドパイプ15とフォークパイプ26との間を通された上部湾曲部75Xを車両前方に向かうにつれて次第に車幅方向内側に位置するように傾斜させている。これによって、ヘッドパイプ15及びフォークパイプ26と上部湾曲部75Xとの距離をより大きく確保することができる。この結果、フロントフォーク12を転舵した場合でも、出力側ブレーキ配管75の撓むスペースを確保できる。
また、出力側ブレーキ配管75とヘッドライトハーネス89とを車幅方向中央に対して左右に分けて配置することで、出力側ブレーキ配管75及びヘッドライトハーネス89のそれぞれの撓みを許容できるスペースを確保でき、車体に出力側ブレーキ配管75とヘッドライトハーネス89とを効果的に配置することができる。
以上の図3〜図5に示したように、ブレーキ配管としての出力側ブレーキ配管75は、ブリッジとしてのボトムブリッジ28の上方を通って前方に延び、ボトムブリッジ28の前方で折り返し、ボトムブリッジ28の下方を通って後方に延びる。ブラケットとしての支持ブラケット65は、ボトムブリッジ28の下方に配置され、ボトムブリッジ28の下方で出力側ブレーキ配管75を支持する。
この構成によれば、支持ブラケット65をボトムブリッジ28の下方に配置することで、見え難い位置とすることができるとともに、出力側ブレーキ配管75の配索、撓みの許容を可能とするスペースを確保し易い。
図6は、ボトムブリッジ28及びその周囲を示す要部正面図、図7は、ボトムブリッジ28及びその周囲を示す要部斜視図である。
図6に示すように、ボトムブリッジ28の車幅方向中央に取付けられた支持ブラケット65は、下方及び後方に延びた後に一側方(右側方)に延び、配管支持具68で出力側ブレーキ配管75を支持する。
出力側ブレーキ配管75及びヘッドライトハーネス89は、ヘッドライト61の下方であってフロントカバー42の下縁42bから下方に突出し、共にボトムブリッジ28の前方及び下方を通って後側に延びる。
図7に示すように、支持ブラケット65のハーネス支持部73は、取付部73a、第1湾曲部73b、第2湾曲部73c、直線部73d、端部屈曲部73eからなる。
取付部73aは、ブラケット基部83の下面83aに溶接により取付けられた部分である。第1湾曲部73bは、取付部73aの端部から一旦前方に湾曲し、更に車幅方向一側(右側)に湾曲した部分である。第2湾曲部73cは、第2湾曲部73cの端部から一旦前方に湾曲し、更に車幅方向他側(左側)及び後側に湾曲した部分である。直線部73dは、第2湾曲部73cの端部から後側に延びる部分である。端部屈曲部73eは、直線部73dの後端からUターンするよりも大きく曲げられた部分である。
ヘッドライトハーネス89は、ハーネス支持部73の第1湾曲部73b、第2湾曲部73c及び直線部73dによって囲まれた空間111に通されている。このようなハーネス支持部73を設けることで、ヘッドライトハーネス89の前方及び車幅方向の過度の振れを防止することができる。ヘッドライトハーネス89の後方の過度の振れについてはボトムブリッジ28によって防止することができる。
また、図6及び図7に示すように、支持ブラケット65、特にハーネス支持部73は、ヘッドライト61(図3参照)の下方、詳しくはフロントカバー42の下縁42bとボトムブリッジ28との間の隙間を塞ぐ如く配置されているので、その隙間を目立たなくすることができる。
図8は、ステアリングシャフト113の軸方向に沿ってボトムブリッジ28の下面28f側から見た図である。
ボトムブリッジ28は、底面視で左右のフォークパイプ26側がステアリングシャフト113側よりも前方に位置するV字状に形成されている。ボトムブリッジ28の前面28gであって車幅方向中央(詳しくは、車体中心線70(図5参照)上)には、前方に突出するように前方突出部28hが一体に形成され、前方突出部28hの前端面28jに支持ブラケット65がボルト64で取付けられている。ボルト64は、車体中心線70上に配置される(図5参照)。
支持ブラケット65のブラケット基部83は、底面視でV字状、L字状又はJ字状に形成されている。ハーネス支持部73は、ボトムブリッジ28の下面28fに沿う平面上で屈曲するとともに、ボトムブリッジ28の下面28fよりも下側に配置されている。ハーネス支持部73は、平面上で屈曲する簡素な形状であるため、ハーネス支持部73を容易に形成することができ、コストを抑えることができる。
ボトムブリッジ28及びハーネス支持部73は、前上がりに傾いているため、正面視では、ハーネス支持部73は、ボトムブリッジ28の前方に位置する(図5参照)。従って、ハーネス支持部73によって、ボトムブリッジ28の前方でヘッドライトハーネス89を支持することができる。
ハーネス支持部73は、ボトムブリッジ28の前面28gよりも前方に突出し、ボトムブリッジ28とハーネス支持部73とは、底面視では閉塞空間115を形成する。
出力側ブレーキ配管75及びヘッドライトハーネス89は、それぞれ前後に延びるとともに車幅方向に隔てて並んだ前後延出部75c,89cを備え、これらの前後延出部75c,89cが、それぞれ配管支持具68、ハーネス支持部73により支持される。
配管ブラケット78、配管支持具69及びボルト59は、支持ブラケット117を構成する。配管ブラケット78の両側の縁部78a,78aは、折り曲げられてリブ状に形成されているため、配管ブラケット78の剛性を向上させることができる。これにより、配管ブラケット78が上下に長く延びていても車体振動に伴う撓みを抑制することができる。
以上の図3、図7及び図8に示したように、ハーネスとしてのヘッドライトハーネス89は、ヘッドライト61から下方に延び、ボトムブリッジ28の前方から下方に延び、ボトムブリッジ28の前方でハーネス支持部73によって支持される。
この構成によれば、ハーネス支持部73によってヘッドライト61から下方に延びるヘッドライトハーネス89を無理なく支持することができる。
また、図7及び図8に示したように、ハーネス支持部73は、支持ブラケット65から前方に延び、更に車幅方向他側にUターンして後方に延び、先端が自由端とされた略U字状を成し、底面視でボトムブリッジ28の前面28gとハーネス支持部73とで閉塞空間115を形成してヘッドライトハーネス89を支持する。
この構成によれば、ヘッドライトハーネス89をハーネス支持部73で支持し易く、ハーネス支持部73とボトムブリッジ28との簡単な構成でヘッドライトハーネス89を支持することができる。
また、図5及び図8に示したように、支持ブラケット65は、ボトムブリッジ28の前面28gに固定され、ボトムブリッジ28の下面28fに沿って車幅方向一側に延びる。
この構成によれば、支持ブラケット65を前後方向からボトムブリッジ28の前面28gに固定できるので、この固定方向と操舵による出力側ブレーキ配管75の移動方向(主に車幅方向)とが略直交するために、出力側ブレーキ配管75を確実に支持ブラケット65で支持することができ、且つ支持ブラケット65を見え難い位置に配置することができる。
また、図3、図5及び図8に示したように、ボトムブリッジ28には、出力側ブレーキ配管75の下方延出部75Yを支持する下側ブラケットとしての支持ブラケット117が取付けられ、支持ブラケット117は、ボトムブリッジ28の後部側面に固定されて下方に延びる。
この構成によれば、出力側ブレーキ配管75の下方延出部75Yを支持することで、出力側ブレーキ配管75の振れを規制でき、且つ支持ブラケット117を見え難い位置に配置することができる。
また、図7及び図8に示したように、ハーネス支持部73は、ボトムブリッジ28の下面28fに沿って配置されるとともに、ボトムブリッジ28の下面28fよりも下側に配置されている。
この構成によれば、ハーネス支持部73を簡素な形状として容易に形成でき、また、ハーネス支持部73をボトムブリッジ28から下側に離すことで、ヘッドライトハーネス89が撓むスペースを確保しつつヘッドライトハーネス89を支持できる。
図9は、図3のIX−IX線断面図であり、図3において、ヘッドパイプ15の軸線90に平行に切断した断面を示している。
図9において、ABSモジュレータ71は、ボトムブリッジ28よりも上方に位置し、左右一方(右側)のフォークパイプ26と重なる。
トップブリッジ27とボトムブリッジ28との間であって、ヘッドパイプ15と一方(右側)のフォークパイプ26との間に空間95Rが形成され、ヘッドパイプ15と他方(左側)のフォークパイプ26との間に空間95Lが形成されている。
空間95Rには出力側ブレーキ配管75が通され、空間95Lにはヘッドライト61(図1参照)に接続されるヘッドライトハーネス89が通されている。
また、ボトムブリッジ28とフロントフェンダー48との間であって、ダウンフレーム18と一方(右側)のフォークパイプ26との間に空間96Rが形成され、ダウンフレーム18と他方(左側)のフォークパイプ26との間に空間96Lが形成されている。
空間96Rには出力側ブレーキ配管75が通され、空間96Lにはヘッドライトハーネス89が通されている。
以上の図1、図3及び図8に示したように、自動二輪車1は、鞍乗型車両であり、ヘッドパイプ15に操舵可能に支持されるフロントフォーク12が、ボトムブリッジ28を介して接続される左右一対のフォークパイプ26を備える。また、フロントフォーク12は、前輪2を回転可能に支持する。ヘッドライト61は、フロントフォーク12の前方に配置され、前輪2の側方でフロントフォーク12に制動装置としての前輪ブレーキ37が支持される。
前輪ブレーキ37に接続される出力側ブレーキ配管75と、ヘッドライト61に接続されるヘッドライトハーネス89とは、ボトムブリッジ28の下方で前後に指向する部位としての前後延出部75c,89cを備える。出力側ブレーキ配管75とヘッドライトハーネス89とは、前後延出部75c,89cでは車幅方向に並んで配置され、出力側ブレーキ配管75は、支持ブラケット65を介してボトムブリッジ28に固定される。支持ブラケット65には、ヘッドライトハーネス89を支持するハーネス支持部73が形成されている。
この構成によれば、出力側ブレーキ配管75とヘッドライトハーネス89とがボトムブリッジ28の下方で同方向に延びる部位(前後延出部75c,89c)を備える。出力側ブレーキ配管75を支持する支持ブラケット65にハーネス支持部73を形成することで、出力側ブレーキ配管75及びヘッドライトハーネス89を、コンパクトなレイアウトとすることができる。
また、図8に示したように、支持ブラケット65(詳しくは、ブラケット基部83)は、車体中心側から車幅方向一側に延び、出力側ブレーキ配管75は、車体中心に対して車幅方向一側に配置される。ハーネス支持部73は、支持ブラケット65(詳しくは、ブラケット基部83)から車幅方向他側に延び、ヘッドライトハーネス89は、車体中心に対して車幅方向他側に配置される。
この構成によれば、出力側ブレーキ配管75とヘッドライトハーネス89とを左右に分けて配置し、それぞれ車体中心に対して離して配置することができ、それぞれの配索、固定をスペースを分けることで撓みスペースなどを確保し易くすることができる。
また、図3、図5及び図9に示したように、ボトムブリッジ28は、左右のフォークパイプ26を連結する上下一対のトップブリッジ27及びボトムブリッジ28のうちのボトムブリッジ28である。出力側ブレーキ配管75は、ボトムブリッジ28の上面28k及び下面28fに沿って配索される。
この構成によれば、出力側ブレーキ配管75を見え難い位置に配索でき、トップブリッジ27とボトムブリッジ28との間の空間を利用して出力側ブレーキ配管75を効率よく配索することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
本発明は、自動二輪車1に適用する場合に限らず、自動二輪車1以外も含む鞍乗型車両にも適用可能である。なお、鞍乗型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される前一輪、後二輪の三輪車両を含む車両である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 前輪
12 フロントフォーク
15 ヘッドパイプ
26 フォークパイプ
27 トップブリッジ
28 ボトムブリッジ(ブリッジ)
28f ボトムブリッジの下面
28g ボトムブリッジの前面
28k ボトムブリッジの上面
37 前輪ブレーキ(制動装置)
61 ヘッドライト
65 支持ブラケット(ブラケット)
73 ハーネス支持部
75 出力側ブレーキ配管(ブレーキ配管)
75c 前後延出部(ブレーキ配管の前後に指向する部位)
75Y ブレーキ配管の下方延出部
89 ヘッドライトハーネス(ハーネス)
89c 前後延出部(ハーネスの前後に指向する部位)
115 閉塞空間
117 支持ブラケット(下側ブラケット)

Claims (8)

  1. ヘッドパイプ(15)に操舵可能に支持されるフロントフォーク(12)が、ブリッジ(28)を介して連結される左右一対のフォークパイプ(26)を備えるとともに前輪(2)を回転可能に支持し、ヘッドライト(61)が前記フロントフォーク(12)の前方に配置され、前記前輪(2)の側方で前記フロントフォーク(12)に制動装置(37)が支持される鞍乗型車両において、
    前記制動装置(37)に接続されるブレーキ配管(75)と、前記ヘッドライト(61)に接続されるハーネス(89)とは、前記ブリッジ(28)の下方で前後に指向する部位(75c,89c)を備え、前記ブレーキ配管(75)と前記ハーネス(89)とは、前記前後に指向する部位(75c,89c)では車幅方向に並んで配置され、前記ブレーキ配管(75)は、ブラケット(65)を介して前記ブリッジ(28)に固定され、前記ブラケット(65)には、前記ハーネス(89)を支持するハーネス支持部(73)が形成され
    前記ブラケット(65)は、車体中心側から車幅方向一側に延び、前記ブレーキ配管(75)は、車体中心に対して車幅方向一側に配置され、前記ハーネス支持部(73)は、前記ブラケット(65)から車幅方向他側に延び、前記ハーネス(89)は、車体中心に対して車幅方向他側に配置されることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記ブレーキ配管(75)は、前記ブリッジ(28)の上方を通って前方に延び、前記ブリッジ(28)の前方で折り返し、前記ブリッジ(28)の下方を通って後方に延び、前記ブラケット(65)は、前記ブリッジ(28)の下方に配置され、前記ブリッジ(28)の下方で前記ブレーキ配管(75)を支持することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記ハーネス(89)は、前記ヘッドライト(61)から下方に延び、更に前記ブリッジ(28)の前方から下方に延び、前記ブリッジ(28)の前方で前記ハーネス支持部(73)によって支持されることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記ブリッジは、前記左右のフォークパイプ(26)を連結する上下一対のトップブリッジ(27)及びボトムブリッジ(28)のうちのボトムブリッジ(28)であり、前記ブレーキ配管(75)は、前記ボトムブリッジ(28)の上面(28k)及び下面(28f)に沿って配索されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記ハーネス支持部(73)は、前記ブラケット(65)から前方に延び、更に車幅方向他側にUターンして後方に延び、先端が自由端とされた略U字状を成し、底面視で前記ボトムブリッジ(28)の前面と前記ハーネス支持部(73)とで閉塞空間(115)を形成して前記ハーネス(89)を支持することを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記ブラケット(65)は、前記ボトムブリッジ(28)の前面(28g)に固定され、前記ボトムブリッジ(28)の下面(28f)に沿って車幅方向一側に延びることを特徴とする請求項又はに記載の鞍乗型車両。
  7. 前記ボトムブリッジ(28)には、前記ブレーキ配管(75)の下方延出部(75Y)を支持する下側ブラケット(117)が取付けられ、前記下側ブラケット(117)は、前記ボトムブリッジ(28)の後部側面に固定されて下方に延びることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記ハーネス支持部(73)は、前記ボトムブリッジ(28)の下面(28f)に沿って配置されるとともに、前記ボトムブリッジ(28)の下面(28f)よりも下側に配置されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
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