JP6633670B2 - 車両シートカバー固定クリップ - Google Patents

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Description

本開示は、多様性を有する固定クリップに関する。より詳細には、本開示は、車両シート(座席)クッションパッドの内側に配置されたワイヤ上にスナップ嵌めされるように構成された椅子張り用のクリップに関する。
椅子又は車両シートは、クッション又は柔軟なパッドを含み得て、また、シートカバーにより覆われ得る面を画成し得る。シートカバーは、クッション若しくは柔軟なパッドの表面、又は、椅子若しくは車両シートの背もたれ面、或いはこれの両方を覆い得る。カバーをシートに固定するために、様々な構造及び方法が採用されており、これが、シートの審美的なデザインを維持している。そのような構造の1つは、クッションの溝内に配置されたワイヤと、カバーの縁部に配置されたクリップとを含み、クリップはワイヤに係合されて、カバーをシートに固定する。クリップをカバーの上から、様々な方法から装着することもできるが、この方法では、クリップがワイヤから外れる可能性がある。
この概要が、本開示の広範な概説ではないことが理解されよう。この概要は例示的で非限定的であり、本開示の主要な又は重要な要素を特定することも、本開示の範囲を詳述することも意図されていない。この概要の唯一の目的は、後述する完全で広範な詳細な説明への序文として、本開示の幾つかの概念を説明及び例示することである。
一態様において、シートクッションにシートカバーを取り付けるためのクリップが開示される。このクリップは、前記シートカバーに固定されるように構成されたロック部と、このロック部に接続され、且つ前記シートクッションのワイヤに固定されるように構成されたフックと、を備え、フックは、ワイヤ保持空洞部を画成する。
本開示に記載される様々な実施形態は、さらなるシステム、方法、特徴、及び利点を含み得る。これらは必ずしも本明細書に明確に開示されない場合があるが、以下の詳細な説明及び添付図面を検証すれば、当業者に明らかになろう。これらのシステム、方法、特徴、及び利点が本開示内に含まれ、且つ添付の特許請求の範囲により保護されることが意図されている。これらの実施形態の特徴及び利点は、添付の特許請求の範囲において特に指摘されたシステム、方法、特徴により実現され、且つ得られる。これら及びその他の特徴は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲から、より十分に明らかになり、或いは、本明細書の以下に記載する例示的な実施形態の実施により得られるであろう。
本明細書に組み込まれ、且つその一部を構成する添付図面は、本開示の複数の態様を例示し、そして、詳細な説明と共に、本開示の様々な原理を説明する役目を果たす。図面は必ずしも等尺で描かれていない。図面全体を通じて、相応する特徴物及び部品は、一貫性及び明瞭性のために、一致した参照符号により示され得る。
本開示の一態様によるカバー固定クリップの右前面斜視図である。 図1のカバー固定クリップの左前面斜視図である。 図1のカバー固定クリップの右側面図である。 図1のカバー固定クリップの左側面図である。 図1のカバー固定クリップの前面図である。 図1のカバー固定クリップの後面図である。 図1のカバー固定クリップの上面図である。 図1のカバー固定クリップの底面図である。 本開示の別の態様によるカバー固定クリップの右前面斜視図である。 図1のカバー固定クリップを示す、カバー固定システムの斜視図である。 図1のカバー固定クリップの前面図であり、ワイヤがカバー固定クリップ内に捩られた状態で係合されている様子を示す。 図11のカバー固定クリップの前面図であり、図11のワイヤがカバー固定クリップ内に、図11に示した状態とは異なるように捩られた状態で係合されている様子を示す。 図1のカバー固定クリップの底面図であり、ワイヤがカバー固定クリップ内に捩られた状態で係合されている様子を示す。 図11のカバー固定クリップの底面図であり、図13のワイヤがカバー固定クリップ内に、図13に示した状態とは異なるように捩られた状態で係合されている様子を示す。 図11のカバー固定クリップの底面図であり、図13のワイヤがカバー固定クリップ内に、図13に示した状態とは別の異なるように捩られた状態で係合されている様子を示す。 図11のカバー固定クリップの底面図であり、図14のワイヤがカバー固定クリップ内に、図14に示した状態とは別の異なるように捩られた状態で係合されている様子を示す。 図11のカバー固定クリップの右側面図であり、ワイヤがカバー固定クリップ内に、カバー固定クリップのガイドを開くように捩られた状態で係合されている様子を示す。 本開示の一態様によるカバー固定クリップの変形例の左側面図である。
本開示は、以下の詳細な説明、例示、図面、及び特許請求の範囲、並びにその前後の説明を参照することにより、より容易に理解されよう。しかし、本発明の装置、システム、及び/又は方法を開示及び記載する前に、この開示が、別段に特定されない限り、開示された特定の装置、システム、及び/又は方法に限定されるものではなく、従って、当然変化し得ることが理解されよう。また、本明細書で使用する用語が、特定の態様を説明するためのものに過ぎず、限定的であることは意図されていないことも理解されよう。
本開示の以下の説明は、本発明の装置、システム、及び/又は方法の、現在知られている最良の態様での実現可能な教示として提供される。このために、当業者は、本明細書に記載された様々な態様に多くの変更を加えることができ、尚且つ本開示の有益な結果もなお得られることを認識するであろう。また、本開示の望ましい利益の幾つかが、本開示の特徴の幾つかを、その他の特徴を利用せずに選択することにより得られ得ることも明らかであろう。従って、当業者は、本開示に対する多数の改変及び適合が可能であり、また、特定の状況においては望ましくもなり得、且つ、本開示の一部であることを認識するであろう。従って、以下の説明は、本開示の原理の例示として提供されるのであり、これを限定するものではない。
本明細書全体を通じて、用いられる単数形「1つの」(“a”、“an”)及び「その」(“the”)は、文脈がそうでないことを明らかに示さない限り、複数の対象を含む。従って、例えば、特定の要素のうちの1つの量への言及は、文脈がそうでないことを示さない限り、これらの要素の2つ以上も含み得る。
本明細書において、範囲は、「約」(“about”)1つの特定の値から、及び/又は「約」(“about”)別の特定の値までとして示され得る。このような範囲が示される場合、別の態様は、その1つの特定の値から、及び/又は他方の特定の値までを含む。同様に、値が近似値として示される場合、前置詞「約」又は「ほぼ」(“substantially”)の使用により、特定の値が別の態様を形成することが理解されよう。更に、範囲の各々の端点は、他方の端点に関連していても、他方の端点とは独立であっても、これらの両方において重要であることが理解されよう。
本開示に関し、材料特性又は寸法の、特定の測定尺度による測定値「約X」又は「ほぼX」は、Xプラス特定された測定値の業界標準許容値上限と、Xマイナス特定された測定値の業界標準許容値下限との間の範囲内にある。異なる材料、プロセス間、及び、異なるモデル間で許容値が変化するため、特定の構成要素の特定の測定値は、許容値の範囲内にある。
本明細書で使用する用語「任意選択的な」(“optional”)又は「任意選択的に」(“optionally”)は、その後に説明する事象又は状況が発生してもしなくてもよいこと、そして、その説明が、前記事象又は状況が発生する場合及び発生しない場合の例を含むことを意味する。
本明細書で使用する用語「又は」(“or”)は、特定のリストのうちの任意の1つの要素を意味し、また、そのリストの要素の組合せも含む。
一態様において、カバー固定クリップ、及び関連する方法、システム、装置、並びに、様々な装置を本明細書に開示する。一態様において、カバー固定クリップは、ロック(係止)爪部及びフックを備え得る。
以下に、カバー固定クリップ100を、図1〜図10に示されているXYZ方向の座標軸に基づいて説明する。X軸方向を、左右方向又は水平方向と称し得る。例えば、X軸方向は、クッション30(図10参照)の溝34(図10参照)内に配置されたワイヤ36(図10参照)の延在方向に一致し得る。これらの方向は、横方向軸117(図3参照)によっても示される。更に、X軸方向は、カバー32(図10参照、後述する)の縁部の延在方向にも一致している。また、X軸方向は、ロック端部材42(図10参照)の縁部の延在方向にも一致し得る。
上下方向は、X軸方向及びY軸方向に直交するZ軸方向であり、一般的に、クッション30の深さ方向に一致する。例えば、ロック端部材42をクッション30の溝34内に挿入してワイヤ36にロックし得る方向を、Z軸方向と称し得る。また、この上下方向は、クッション30上に張られるカバー32の面に垂直な方向に一致する。
Y軸方向は、X軸方向(左右方向)及びZ軸方向(上下方向)に対して直交し、前後方向とも称され得る。前後方向に平行な構造要素の面を、側面と称し得る。
図1〜図8は、カバー固定クリップ100を示す。図1及び図2に示すように、カバー固定クリップ100は、ロック部110を備え得る。ロック部110は、ロック爪ベース部140と、1対のロック爪120,130とを含み得る。ロック爪120,130は、互いに向き合うように形成されたアーム128,138を備え得る。アーム128,138のベース端部(ロック爪120,130のベース端部でもある)は、ロック爪ベース部140の上面142の両側から一体的に形成され得る。ロック爪ベース部140は、更に、下面144a,144b(図3参照)を含み得る。下面144a,144bは、図示のように、上面142に対向する方向に面し得る。下面144a,144bは、図3に示されているように、互いからずらして配置され得る。カバー固定クリップ100は、合成樹脂を用いて一体成形され得る。
ロック爪120,130は、上面142から上方に突出でき、且つ、上面142に対して角度付けされ得る。また、ロック爪120,130は、前後方向(すなわちY軸方向)に形成された間隙が、上面142からの正のZ軸方向距離が増すにつれてより大きくなるように形成され得る。ロック爪120,130の先端部122,132は、それぞれ内側に、すなわち、互いに向い合う方向に曲げられることができ、且つ、互いに向かって、及び、ロック溝の鉛直軸(すなわち、第1中心線軸101(図3参照))に向かって延在する。先端部122,132の各々は、ロック爪ベース部140に面したロック面124,134(図3参照)を含み得、且つ、ロック端部材42(図10参照)にロックされるように構成され得る。ロック面124,134の各々は、ロック爪ベース部140の上面142に対してほぼ平行に形成され得る。以下に、より詳細に説明するように、ロック端部材42は、1対のロック爪120,130とロック爪ベース部140とにより係合され得る。
さらに、カバー固定クリップ100のロック爪120,130のアーム128,138は、内面126,136(内面126は図3参照)を含み得る。内面126,136は互いに向き合うことができ、内面126,136から1対のロックタブ160,170(ロックタブ160は図3参照)が延在し得る。ロックタブ160,170は、カバー固定クリップ100のロック爪120,130のそれぞれの内面126,136から延在する突起であり得、カバー固定クリップ100の第1中心線軸101(図3参照)を中心とし得る。ロックタブ160,170は、ロック端部材42(図10参照)のロック溝44(図10参照)内に嵌合する寸法につくられ得る。内面126,136はロック溝116を画成でき、ロック溝116は、ロック端部材42を受け入れる寸法につくられ得る。さらに、カバー固定クリップ100は、第1突出部150を含み得る。第1突出部150は、ロック爪ベース部140、ロック爪130、又はその両方から下方に突出し得る。
さらに、カバー固定クリップ100は、フック200を含み得る。フック200は、ロック部110から、下面144a,144bよりも下に延在している。一態様において、図示のように、フック200とロック爪130との交差部が、ロック爪130の、下面144a,144bに隣接した下端から、ロック爪130の、先端部132に隣接した上端に延在し得る。別の態様において、フック200は、カバー固定クリップ100の別の部分(例えば、限定はしないが、下面144a,144b)から延在し得る。フック200は、下方に遠ざかる方向に延在する延在部210と、延在部210の下端から前方に、ロック部110から遠位方向に曲げられた前方フック220と、を含み得る。前方フック220は、ロック部110に向けて傾斜され得る。前方フック220は、ロック爪ベース部140に向かって上方に傾斜されることができ、傾斜面を画成し得る。延在部210と前方フック220とが、ワイヤ保持空洞部17を画成し得る。ワイヤ保持空洞部17は、ワイヤ36を受け入れる寸法につくられたU字状の溝であり得る(図4参照)。
前方フック220は、ベース230と、ベース230から延在する爪部240と、を含み得る。爪部240は、ベース230の前向き面及び下向き面に対して角度付けられたガイド面23を画成し得る。また、ガイド面23は、ガイド300の第2脚部320に対しても角度付けられている。これに関連しては後述する。爪部240の前向き且つ上向きのガイド面23は、ワイヤ保持空洞部17内にワイヤ36が入っていく(図4参照)ことを容易にするように構成され得る。さらに、前方フック220は、図示のように後方に延在する逆フック250を含み得る。
さらに、カバー固定クリップ100は、ショルダ260を含み得る。ショルダ260は、カバー固定クリップ100の後側を横切って左方から右方に延在し、その後側を少なくとも部分的に画成している。図示のように、ショルダ260は、カバー固定クリップ100の左側及び右側、すなわち両端部から延在し得る。より具体的には、ショルダ260は、図示のように、ロック部110から、フック200から、又は、その両方から延在し得る。一態様において、図示のように、ショルダ260は、カバー固定クリップ100の最上面からワイヤ保持空洞部17の最底面まで延在し得る。別の態様において、ショルダ260は、カバー固定クリップ100の最下面まで延在してもよく、或いは、カバー固定クリップ100の最上面より手前を終端とし得る。ショルダ260の左右方向の寸法は、フック200のワイヤ保持空洞部17の左右方向の寸法よりも大きい。また、ショルダ260は、フック200のワイヤ保持空洞部17の位置に形成され得る。カバー固定クリップ100は、ロック爪ベース部140とフック200の延在部210との間に延在するガセット270を含み得る。カバー固定クリップ100は、フック200の延在部210又はショルダ260から延在する第2突出部280を含み得る。ショルダ260、ガセット270、及び第2突出部280の全ては、ワイヤ36がカバー固定クリップ100に対して向けられるべき向きにてワイヤ36に干渉しないように構成され得る。
さらに、カバー固定クリップ100は、ガイド300を含み得る。ガイド300は、ロック部110の一部(例えば、ロック爪120)から延在し得る。ガイド300は、ロック爪120からほぼ鉛直方向、すなわちZ軸方向に延在する第1脚部310と、第1脚部310から延在している第2脚部320と、を含み得る。第1脚部310は、ロック部110に接続部305を介して接続され得る。接続部305は、Z軸方向から角度付けられることができ、また、接続部305がロック部110と交差する場所にフィレット(隅肉)を含み得る。接続部305と第1脚部310との間の交差部の内縁と外縁は、第1脚部310の、接続部305又はロック部110に対する曲げを容易にするために半径方向に傾斜され得る。同様に、第1脚部310と第2脚部320との間の交差部の内縁と外縁も、第2脚部320の、第1脚部310、接続部305又はロック部110に対する曲げを容易にするために半径方向に傾斜され得る。第2脚部320は、第1脚部310の遠位端にある先端330と、第2脚部320の下面にある傾斜部340と、を含み得る。ガイド300の第2脚部320とフック200の前方フック220との間の間隙が、ワイヤ36が挿入され得るワイヤ挿入口27(図3参照)になり得る。
図2に示すように、カバー固定クリップ100の左側100a(図5参照)に存在する特徴物の幾つかは、カバー固定クリップ100の右側100b(図5参照)に存在する対応する特徴物と、同一ではないが類似であり得る。例えば、ショルダ260及びロック爪120,130は、カバー固定クリップ100の各側100a,100bにて、幾つかの点で、同一ではないが類似であり得る。しかし、以下に説明するように、左側100aは、幾つかの特徴物が完全に欠落しているか、或いは、右側100bに組み込まれた特徴物と著しく異なっている場合がある。例えば、限定はしないが、ロック爪ベース部140により画定される厚さが、上面142から下面144a、144bの各々までの厚さとは異なり得る。また、ガイド300の第2脚部320が、右側100bにおいてはさらに長く延在し得る。さらに、その他の異なる点が、ショルダ260(例えば、図6に示すレリーフ265)及びロック爪120,130(例えば、テーパ角705を画定しているテーパ700、図7参照)に見られる。最後に、爪部240は、左側100aにのみ存在し得る。
以下に、より詳細に説明するように、カバー固定クリップ100の様々な面及び/又は縁部を用いて、ワイヤ保持空洞部17内の又はそこからのワイヤ36の回転又はその他の運動を抑制又は防止できる。例えば、限定はしないが、ロック爪ベース部140は、それぞれ、下面144a,144bのエッジ1140a,1140bを画成できる。同様に、ショルダ260a,260bは、それぞれ、エッジ1260a,1260bを画成できる。前方フック220a,220bは、それぞれ、エッジ1220a,1220bを画成でき、左側の第2脚部320aはエッジ1320aを画成でき、傾斜部340はエッジ1340b(図1参照)を画成でき、そして、爪部240は、エッジ1240a,1240bを画成できる。これらのエッジの全てが明確に特定される必要はない。なぜなら、カバー固定クリップ100内のワイヤ36の位置及び向きの個数は無限であり、また、カバー固定クリップ100の形状は複雑だからである。
図3及び図4に示すように、ワイヤ保持空洞部17の下部の中心は、ロック部110の第1中心線軸101から後側(延在部210側)にオフセット距離290だけオフセットされ得る。ショルダ260、ガセット270、第1突出部150、第2突出部280が、ワイヤ保持空洞部17の半径方向の最内側面を滑らかに画成できている。これは、カバー固定クリップ100の右側100b又は左側100aを側方から見たときに確認される。前方フック220は、右側100bに、ベース230を含む前方フック220bを含むことができ、そして左側100aに、ベース230及び爪部240の両方を含む前方フック220aを含み得る。図示のように、リブ256が、逆フック250とショルダ260との間に延在することができ、これにより、例えばシートカバーを補修のために取り外す必要がある場合、カバー固定クリップ100をワイヤ36から取り外すためのツール(不図示)の使用が容易になり得る。ロック爪ベース部140及び第1突出部150が、凹部180を画成し得る。凹部180は、ガイド300の第2脚部320の先端330をさらに回転させることを可能にする寸法につくられ得る。第2脚部320の傾斜部340は、前後方向すなわちY軸方向から角度付けられた下面と、鉛直方向すなわちZ軸方向から角度付けられた後面と、を含み得る。同様に、先端330は、鉛直方向から角度付けられた後面を含み得る。
ワイヤ挿入口27は、カバー固定クリップ100が自然な曲げられていない状態において、ワイヤ36の直径D(図17参照)よりも小さくつくられ得る。ガイド300(具体的には、ガイド300の第2脚部320の下面)が、フック200に向かって延在するガイド面22を含み得る。フック200の前方フック220が、ガイド300に向かって延在するガイド面23を画成し得る。フック200及びガイド300は、ワイヤ挿入口27を終端とする先細状の間隙をガイド面22,23が画成するように形成され得る。こうして、三角形状の入口通路が形成され得る。これにより、ワイヤ36を挿入するとき、ワイヤ36をワイヤ保持空洞部17内に滑らかにガイドすることが可能である。同時に、ワイヤ36がワイヤ保持空洞部17からの偶発的に飛び出すことを防止することも可能であり、これに関しては、カバー固定クリップ100の構成に基づいて以下に説明する。例えば、ガイド300の先端330とフック200の延在部210との間の間隙を、ワイヤ36の直径Dよりも小さくし、これにより、ワイヤ36の移動をさらに制限することが可能である。図示のように、第2脚部320は、左側100aの第2脚部320aと右側100bの第2脚部320bを有する。カバー固定クリップ100の右側100bの第2脚部320bは、先端330まで延在でき、傾斜部340を含み得る。一方、カバー固定クリップ100の左側100aの第2脚部320aは、第2脚部320aが前方フック220aを前方フック220a上で直接覆わないように、これより手前で終端となり得る。このようにして、第2脚部320aは、ロック爪ベース部140の下面144bに干渉しないようにつくられ得る。
図5〜図8は、それぞれ、カバー固定クリップ100の前面図、後面図、上面図、及び底面図を示し、各図が、カバー固定クリップ100の左側100a及び右側100bを、第1中心線軸101に沿って分割された部分として(図5及び図6)、又は、第2の中心線軸102に沿って分割された部分として(図7及び図8)示している。一態様において、図5に示すように、爪部240は左側100aにのみ配置することができ(すなわち、右側100bにはない)、先端330及び傾斜部340は右側100bにのみ配置することができる(すなわち、左側100aにはない)。組立てを容易にし、また、ワイヤ36が偶発的に外れることを防止するために、左右のその他の差異をその他の特徴に組み込むことができ、これらは、前方フック220a,220bの差異、第2突出部280a,280bの差異、ショルダ260a,260bの差異(図5及び図6参照)、及び、逆フック250a,250bの差異(図6参照)に反映されている。更なる差異が、図7のロック溝116a,116b、及び、図8の逆フック250a,250bにおいて明らかである。また、図5及び図8には、ガイド300の、左側100aに対するわずかなオフセットも示されている。
図9に示すように、カバー固定クリップ100は、先に記載した特徴物(例えば、ロック部110、フック200、及びガイド300)を含み得るが、これらのいずれも、そして、カバー固定クリップ100のその他の特徴物も、所望のように変更された形状を有し得る。図示のように、前方フック220は、1対の爪部240a,240bを含むことができ、これらの一方が、前方フック200の各側に存在する。また、ガイド300の第2脚部320が、1対の爪部240a,240b間に、水平方向又はX軸方向に対して延在し得る。1対の爪部240a,240bの各々は、ワイヤ保持空洞部17内に挿入されたワイヤ36の位置を維持するように構成される歯に類似し得る。前方フック220は凹部225を画成でき、凹部225は、図示のように、貫通穴であり得る。同様に、延在部210及び前方フック220は凹部215を画成でき、凹部215は図示のように、貫通穴であり得る。凹部は、限定はしないが、例えば、カバー固定クリップ100の重量(従って、コストも)を低減でき、また、より厚いセクション(成形プロセス中に、特には、冷却又は硬化プロセス中に変形し得る)を低減又は排除することにより、カバー固定クリップ100の製造を容易にできる。図示のように、1対の爪部240a,240bを、これらの一方がカバー固定クリップ100の各側にあるように対称的に配置することにより、ワイヤ36がワイヤ保持空洞部17内で捩れ得る角度を最小限にできる。また、ショルダ260は、ロック部110から延在し得る。また、ショルダ260の左右方向の寸法は、フック200のワイヤ保持空洞部17の左右方向の寸法よりも大きい。また、ショルダ260の左右方向の寸法は、ロック部110の左右方向の寸法よりも大きい。
カバー固定クリップ100を使用する方法を、図10を参照して説明する。図示のように、カバー固定クリップ100は、カバー32を、カバー固定システム90のためのクッション30の表面の予め決められた位置まで張り伸ばすために用いられ得る。カバー固定システム90は、車両シート又はその他のパネルの一部を構成でき、これらのわずかな一部のみが図示されている。クッション30は、合成樹脂発泡材料(例えば、発泡ポリウレタン)から、座席の形状に形成され得る。クッション30は溝34を画成でき、ワイヤ36が溝34内に配置され得る。ワイヤ36は、多数の材料(例えば、金属を含むがこれに限定されない)の任意の1つから形成することができ、クッション30に、所定のプロセス(例えば、インサート成形であるがこれに限定されない)により組み込まれ得る。一態様において、ワイヤ36の直径Dは、約2.0mmの値であり得る。別の態様において、ワイヤ36の直径Dは、2.0mm未満又は2.0mmより大きい値であり得、これらの寸法に適合するようにカバー固定クリップ100の寸法を調整できる。
カバー32は、クッション30の表面を覆うように構成された少なくとも1つのパネルを含み得る。カバー32は、所定の材料(例えば、合成樹脂、布、又は皮革であるがこれらに限定されない)から形成され得る。カバー32は、クッション30の溝34に対応する部分にシーム部38を含み得る。シーム部38は、1対のカバー32の端部を互いに対向させて位置合わせさせ、そして、これらをロックテープ40に、重なりジョイントを用いて縫い付けることにより形成され得る。一態様において、シーム部38に対向するロックテープ40の側縁をロック端部材42と一体的に形成できる。別の態様において、ロックテープ40の側縁とロック端部材42とを別々に形成し、その後、互いに結合できる。ロック端部材42は、所定の材料(例えば、限定はしないが、合成樹脂)から形成されることができ、ほぼV字形の断面を有することができ、ロックテープ40の長手方向に沿って形成され得る。ロック端部材42は、ロックテープ40に、ロックテープ40の一方の側縁をインサート成形することにより取り付けられ得る。ロック端部材42は、カバー固定クリップ100の1対のロック爪120,130内に嵌合する寸法につくられることができ、ロックテープ40の長手方向に沿ってロック溝44を有して等距離に形成され得る。ロック溝44は、カバー固定クリップ100のロックタブ160がその内部に挿入され得る幅及び深さを画定し得る。
カバー固定クリップ100を使用する方法は、カバー32をクッション30上に張るステップを含み得る。最初に、カバー固定クリップ100を、カバー32に取り付けられたロックテープ40のロック端部材42の任意の所望の位置に取り付けることができる。複数のカバー固定クリップ100を、ロック端部材42の長手方向に沿って等距離に、或いは、任意の所望の可変間隔で取り付けることができる。複数のカバー固定クリップ100の各々をロック端部材42に、ロック端部材42をカバー固定クリップ100の1対のロック爪120,130の間に押し込むことにより取り付けることができる。1対のロック爪120,130は、ロック端部材42がこれらの爪部の間を通過するように弾性変形するように形成され得る。ロック端部材42がロック部110の内側に完全に係合すると、ロック爪120,130はそれらの元の位置に戻ることができる。より詳細には、1対のロック爪120,130の先端部122,132が、ロック端部材42の上部をシーム部38に面して覆うことができ、そして、ロック端部材42は1対のロック爪120,130間に固定されることができ、これらの爪部から外れることはない。これと同じ組立プロセスにて、ロック爪120,130のロックタブ160,170が、ロック端部材42のロック溝44内に受け入れられることができ、こうして、複数のカバー固定クリップ100の各々をロック端部材42の長手方向に沿った、予め決められた位置に固定し又は止め付けることができる。
カバー32のシーム部38を、シーム部38に取り付けられたカバー固定クリップ100と共に、クッション30の溝34に位置合わせさせ得る。カバー固定クリップ100のフック200をワイヤ36に接触させ、その後、何らの物体(例えば、限定はしないが、指又は設置ツール(いずれも不図示))を用いて押し得る。カバー固定クリップ100の構造及び設置方法、並びにその他の情報は、2016年9月15日に公開された米国特許出願公開第2016/0264030号に記載されている。この公報の全てを援用して本文の記載の一部とする。カバー固定クリップ100は、ワイヤ36がワイヤ挿入口27に位置合わせされるように配置され得る。カバー固定クリップ100をワイヤ36に押し付けると、ワイヤ36がワイヤ挿入口27のガイド面22,23にガイドされ得る。カバー固定クリップ100を更にクッション30の溝34内に押し込むと、ワイヤ36を、ワイヤ挿入口27に面するガイド面22,23により画成された入口通路内に配置でき、それにより、ワイヤ挿入口27にガイドできる。
ワイヤ挿入口27は、ワイヤ36が現状のままでは通過できないようにワイヤ36の直径Dよりも小さくつくられ得る。むしろ、カバー固定クリップ100を上方から押圧すると、ガイド300は、ワイヤ挿入口27がワイヤ36の直径D以上の幅広さになるように弾性変形され得る。こうして、ワイヤ36を、ワイヤ挿入口27を通過させてワイヤ保持空洞部17に入れることができる。ワイヤ36がワイヤ保持空洞部17内に入った後、弾性変形されたガイド300は、その元の形状に戻ることができ、ワイヤ挿入口27は幅狭の状態に戻ることができ、従って、ワイヤ36がカバー固定クリップ100から外れることが防止される。これにより、カバー固定クリップ100をワイヤ36にロックでき、カバー固定クリップ100に取り付けられたカバー32をクッション30の表面に、カバー32の縁部が溝34内に導入された状態で取り付けることができる。
図11〜図17は、ワイヤがカバー固定クリップ100内で多様に捩られ及び/又は移動される様子を示す。例えば、カバー固定クリップ100の前面図を示す図11において、ワイヤ36の最大回転角度θ1を超える回転が、左側100aにおいてはロック部110aのロック爪ベース部140aの下面144aのエッジ1140aの存在により防止され得て、そして、右側100bにおいては、フック200bの前方フック220bのエッジ1220bの存在により防止され得る様子が示されている。図12に示すように、図11に示した方向とは反対の方向における、ワイヤ36の最大回転角度θ2を超える回転が、右側100bにおいてはロック部110bのロック爪ベース部140bの下面144bのエッジ1140bの存在により防止され得て、そして、左側100aにおいては、フック200aの前方フック220aのエッジ1220aの存在により防止され得る。
カバー固定クリップ100の底面図を示す図13において、ワイヤ36の最大回転角度θ3を超える回転が、左側100aにおいてはショルダ260aのエッジ1260aの存在により防止され得て、そして、右側100bにおいては、フック200bの前方フック220bの爪部240のエッジ1240b(中心線軸102との交差部にて、爪部240の後ろに隠れている)の存在により防止され得る。図14に示すように、図13に示した方向とは反対の方向における、ワイヤ36の最大回転角度θ4を超える回転が、右側100bにおいてはショルダ260bのエッジ1260bの存在により防止され得て、そして、左側100aにおいては、フック200aの前方フック220aの爪部240のエッジ1240aにより防止され得る。
図15(これもまたカバー固定クリップ100の底面図を示す)において、ワイヤ36の最大回転角度θ5を超える回転が、左側100aにおいてはショルダ260aのエッジ1260aの存在により防止され得て、そして、右側100bにおいては、ガイド300bの第2脚部320bの傾斜部340のエッジ1340bの存在により防止され得る。図16に示すように、図15に示した方向とは反対の方向における、ワイヤ36の最大回転角度θ6を超える回転が、右側100bにおいてはショルダ260bのエッジ1260bの存在により防止され得て、そして、左側100aにおいては、ガイド300aの第2脚部320aのエッジ1320aの存在により防止され得る。
図17は、ワイヤが、捩れ又はその他の運動により、ワイヤ挿入口27に直接隣接するワイヤ保持空洞部17の部分に到達する様子を示す。図示のように、ガイド300の傾斜部340及び第2脚部320の先端330が、ワイヤ36が更に移動してワイヤ保持空洞部17から外れ出ることを阻止する。図示のように、ワイヤはX軸方向に位置合わせされており、ワイヤ36の更なる回転により、ワイヤ36はカバー固定クリップ100の別の特徴物と相互作用させられ得るが、上述のカバー固定クリップ100の別の特徴物は、ワイヤ36がワイヤ保持空洞部17から外れ出るような点まで回転することを防止するようにつくられ得る。一態様において、最大回転角度θ1,θ2,θ3,θ4,θ5,θ6は、15度よりも小さい角度に維持され得る。別の態様において、最大回転角度θ1,θ2,θ3,θ4,θ5,θ6は、10度よりも小さい角度に維持され得る。別の態様において、最大回転角度θ1,θ2,θ3,θ4,θ5,θ6は、これらの値以外の、ワイヤ36がワイヤ保持空洞部17から外れ出る危険性のない範囲の値に維持され得る。提示した例は、カバー固定クリップ100の、様々な状況における有用性を実証するためのものである。しかし、ワイヤ36の、図示された面以外の面における回転も、カバー固定クリップ100に組み込まれた、本明細書に記載した特徴物により抑制され得る。カバー固定クリップ100の上述の特徴物(ショルダ260、第1突出部150、ガセット270、第2突出部280、又は、各々の任意の部分を含む)のいずれも、回転防止特徴物とみなされ得る。
ワイヤ36は、湾曲部及びその他の非ストレート部を含み得る。また、カバー固定クリップ100は、カバー32から、カバー固定クリップ100が外れてしまうような様々な方向から装着される場合もある。これらの理由により、カバー固定クリップ100が、可能な限り多くの状況においてワイヤ上に確実に保持されることが有用であろう。また、カバー固定クリップ100をワイヤ36に確実に接続することにより、ワイヤ36がカバー固定クリップ100のワイヤ保持空洞部17内又はその上で(例えば外部の力により)移動したときに生じる騒音のリスクを低減又は排除もできる。
図18に本開示の一態様によるカバー固定クリップの変形例の左側面図を示す。本変形例では、左側の第2脚部320aが右側の第2脚部320bよりも下方にオフセットして配置されると共に、傾斜部340が左側の第2脚部320aの下面よりも下方に突出するように形成されている。また、傾斜部340は、下方に膨出する形状に形成され、上記態様と同様に、右側の第2脚部320bの下面に配置されている。そして、上記態様と同様に、左側の第2脚部320aは、エッジ1320aを画成し、傾斜部340は、エッジ1340bを画成して、それぞれ回転防止特徴物として機能する。
条件付き文言、例えば特に、「できる」(“can”)、「可能である」(“could”)、「かもしれない」(“might”)、「し得る」(“may”)が、別様に明記されていない限り、或いは、使用される文脈においてその他の意味に理解されるべき場合を除き、概して、幾つかの特徴、要素、及び/又はステップを、幾つかの態様は含むがその他の態様は含まないことを伝えるように意図されていることに留意されたい。従って、これらの条件付き文言は、概して、1以上の特定の態様に、特徴、要素、及び/又はステップが多少なりとも必要であること、又は、これらの特徴、要素、及び/又はステップが任意の特定の態様に含まれ又は実行されるべきかどうかを決定するための論理を、1以上の特定の態様が、ユーザーの入力又はプロンプティング(prompting)の有無に関係なく必ず含むことを示唆するように意図されていない。
上述の態様が、単に実施可能な例に過ぎず、本開示の原理の明確な理解のために記載されたに過ぎないことを強調しておく。フローチャートにおけるプロセスの記載又はブロックのいずれも、特定の論理機能又はステップを実行するための1以上の実行可能な命令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を表すものであり、また、代替的な実施形態も含まれ、これらの実施形態において、機能が含まれなくても、全く実行されなくてもよく、示された又は説明された順序とは異なる順序(含まれる機能に応じて、ほぼ同時か、又は逆の順序を含む)で機能が実行されてもよい。これらは、本開示の当業者により理解されるであろう。多くの変更及び改変が、上述の態様(単数又は複数)に、本開示の精神及び原理から逸脱せずに行われ得る。さらに、本開示の範囲が、以上に記載した全ての要素、特徴、及び態様の任意の及び全てのコンビネーション及びサブコンビネーションを包含することが意図されている。これらの改変及び変更の全てが、本開示の範囲内で本明細書に含まれることが意図されている。また、要素又はステップの個々の態様又は組合せに対する全ての可能な請求項が本開示により支持されることが意図されている。
100 カバー固定クリップ
110 ロック部
116 ロック溝
120,130 ロック爪
122,132 先端部
124,134 ロック面
126,136 内面
128,138 アーム
140 ロック爪ベース部
142 上面
144 下面
150 第1突出部
160,170 ロックタブ
200 フック
210 延在部
215 凹部
220 前方フック
225 凹部
230 ベース
240 爪部
250 逆フック
256 リブ
260 ショルダ
270 ガセット
280 第2突出部
290 オフセット距離
300 ガイド
305 接続部
310 第1脚部
320 第2脚部
330 先端
340 傾斜部
17 ワイヤ保持空洞部
22,23 ガイド面
27 ワイヤ挿入口
30 クッション
32 カバー
34 溝
36 ワイヤ
42 ロック端部材
44 ロック溝

Claims (9)

  1. シートクッションにシートカバーを取り付けるためのクリップであって、
    前記シートカバーに固定されるように構成されたロック部と、
    前記ロック部に接続され、且つ前記シートクッションのワイヤに固定されるように構成されたフックと、を備え、
    前記フックは、前記ロック部の下端から下方に延在する延在部と、前記延在部の下端から前方に延在する前方フックと、を有し、前記延在部と前記前方フックが前記ワイヤを受け入れるワイヤ保持空洞部を画成し、
    前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤの延在方向である前記クリップの左右方向をX軸方向とし、X軸方向に対して直交する前記クリップの上下方向をZ軸方向とし、X軸方向及びZ軸方向に対して直交する前記クリップの前後方向をY軸方向として、
    前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤが前記クリップのZ軸方向に対して回転することを防止するための第1回転防止特徴物と、前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤが前記クリップのY軸方向に対して回転することを防止するための第2回転防止特徴物と、を更に備え、
    前記第1回転防止特徴物は、前記クリップの後側において、前記ロック部から左右方向外側にそれぞれ延在する一対のショルダであり、
    前記一対のショルダの左右方向外端のエッジ間の左右方向の寸法は、前記フックの前記ワイヤ保持空洞部の左右方向の寸法よりも大きく設けられ、
    前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤがZ軸方向に対して回転しようとした際に、前記一対のショルダの前記エッジが前記ワイヤに接して、前記ワイヤのZ軸方向に対する回転を防止する、クリップ。
  2. シートクッションにシートカバーを取り付けるためのクリップであって、
    前記シートカバーに固定されるように構成されたロック部と、
    前記ロック部に接続され、且つ前記シートクッションのワイヤに固定されるように構成されたフックと、を備え、
    前記フックは、前記ロック部の下端から下方に延在する延在部と、前記延在部の下端から前方に延在する前方フックと、を有し、前記延在部と前記前方フックが前記ワイヤを受け入れるワイヤ保持空洞部を画成し、
    前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤの延在方向である前記クリップの左右方向をX軸方向とし、X軸方向に対して直交する前記クリップの上下方向をZ軸方向とし、X軸方向及びZ軸方向に対して直交する前記クリップの前後方向をY軸方向として、
    前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤが前記クリップのZ軸方向に対して回転することを防止するための第1回転防止特徴物と、前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤが前記クリップのY軸方向に対して回転することを防止するための第2回転防止特徴物と、を更に備え、
    前記第1回転防止特徴物は、前記クリップの後側において、前記ロック部から左右方向外側にそれぞれ延在する一対のショルダであり、
    前記一対のショルダの左右方向外端のエッジ間の左右方向の寸法は、前記ロック部の左右方向の寸法よりも大きく設けられ、
    前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤがZ軸方向に対して回転しようとした際に、前記一対のショルダの前記エッジが前記ワイヤに接して、前記ワイヤのZ軸方向に対する回転を防止する、クリップ。
  3. シートクッションにシートカバーを取り付けるためのクリップであって、
    前記シートカバーに固定されるように構成されたロック部と、
    前記ロック部に接続され、且つ前記シートクッションのワイヤに固定されるように構成されたフックと、を備え、
    前記フックは、前記ロック部の下端から下方に延在する延在部と、前記延在部の下端から前方に延在する前方フックと、を有し、前記延在部と前記前方フックが前記ワイヤを受け入れるワイヤ保持空洞部を画成し、
    前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤの延在方向である前記クリップの左右方向をX軸方向とし、X軸方向に対して直交する前記クリップの上下方向をZ軸方向とし、X軸方向及びZ軸方向に対して直交する前記クリップの前後方向をY軸方向として、
    前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤが前記クリップのZ軸方向に対して回転することを防止するための第1回転防止特徴物と、前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤが前記クリップのY軸方向に対して回転することを防止するための第2回転防止特徴物と、を更に備え、
    前記第1回転防止特徴物は、前記クリップの後側において、前記ロック部及び前記フックの両方から左右方向外側にそれぞれ延在する一対のショルダであり、
    前記一対のショルダの左右方向外端のエッジ間の左右方向の寸法は、前記フックの前記ワイヤ保持空洞部の左右方向の寸法、及び前記ロック部の左右方向の寸法よりも大きく設けられ、
    前記フックの前記ワイヤ保持空洞部内に配置された前記ワイヤがZ軸方向に対して回転しようとした際に、前記一対のショルダの前記エッジが前記ワイヤに接して、前記ワイヤのZ軸方向に対する回転を防止する、クリップ。
  4. 前記一対のショルダは、前記クリップの最上面から前記ワイヤ保持空洞部の最底面まで延在している、請求項3に記載のクリップ。
  5. 前記ロック部から延びている弾性変形可能なガイドを更に備え、
    前記ガイドは、Z軸方向の下方に延在する第1脚部と、前記第1脚部の下端からY軸方向の後方に延在している第2脚部と、を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のクリップ。
  6. 前記第1回転防止特徴物は、前記ガイドの前記第2脚部のZ軸方向の下面に設けられる傾斜部でもあり、
    前記傾斜部は、Y軸方向から角度付けられた下面と、Z軸方向から角度付けられた後面と、を有する、請求項に記載のクリップ。
  7. 前記一対のショルダは、前記フックの前記ワイヤ保持空洞部の位置に形成される、請求項に記載のクリップ。
  8. 前記第2脚部は、左側の第2脚部と右側の第2脚部を有し、
    前記傾斜部は、前記右側の第2脚部のZ軸方向の下面に設けられる、請求項に記載のクリップ。
  9. 前記フックの前記ワイヤ保持空洞部の中心は、前記ロック部の第1中心軸からオフセットされる、請求項1〜のいずれか1項に記載のクリップ。
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