JP6808836B2 - 表皮材止着用クリップ - Google Patents

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    • B68G7/05Covering or enveloping cores of pads
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Description

この発明は、椅子や座席等の表面を覆う表皮材の止着に用いられる表皮材止着用クリップに関する。
従来、室内で利用される椅子や車両の座席等では、座席や背当てなど人体に触れる部分にクッション材や柔軟なパッドを設置し、その表面を表皮材で被覆したものが多く用いられている。このような表皮材の固定には様々な構造が採用されており、表皮材を固定しつつ外観的に隠蔽できる構造として、クッション材の溝内にワイヤを配置し、表皮材の端縁にクリップを配列し、これらのクリップをワイヤに係合させて表皮材を止着する構造が知られている。クリップは、表皮材に取り付けられた係止用端部に係着させるチャック部と、クッション材の構内に設けられたワイヤに掛けられて係止されるフック部とを有し、フック部にはワイヤに掛ける操作を容易にするため、いろいろな形状のものがある。
例えば、特許文献1、2に開示されている止着用クリップは、互いに隣接して対向配置されたガイド片とフック部を有し、ガイド片はチャック部に連続しフック部の先端近傍に達する長いものである。ガイド片とフック部の間にワイヤが差し込まれることで、ガイド片がフック部との間の隙間を広げるように外側に撓み、さらに差し込むと同隙間内に差し込まれたワイヤに、フック部が掛けられて係止する。また、特許文献2に開示されている表皮材止着用クリップは、ガイド片の先端部が基端部よりも細く形成され、容易に弾性変形するものである。
特許第6020320号公報 WO2016/178275号公報
上記背景技術の特許文献1,2に開示された構造は、フック部のワイヤ保持空間がワイヤの直径よりも大幅に大きいため、がたついて異音が発生するという問題がある。また、強い力が掛かるとガイド片が撓んで不用意にワイヤが外れる恐れがある。そこで、異音の発生を抑え、ワイヤが不用意に外れることを防いだりするために、ワイヤ保持空間を小さくする、ガイド片を弾性変形しにくいものにする、ガイド片とフック部の隙間を小さくする等、種々な構造が考えられるが、これらの構造を採用すると、いずれも着脱作業が困難になると言う問題がある。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な操作でクッション材内等にある被係止部材に係止することができ、被係止部材のがたつきによる異音の発生を防ぎ、また不用意に外れることがなく、良好な係止状態となる表皮材止着用クリップを提供することを目的とする。
本発明は、表皮材の端縁に設けられた係止用端部材に係止する係止部と、クッション材に設置されたワイヤ等の被係止部材に係止されるフックが設けられ、前記表皮材と前記クッション材を連結する表皮材止着用クリップであって、前記フックは前記係止部の下方側に設けられ、前記フックには前記係止部から下方に延出する延出部と、この延出部の先端から側方に延びて形成され先端部が上方に向かって突出する爪状部が設けられ、前記係止部にガイド片が設けられ、前記ガイド片は、前記係止部から延出し、途中に第1折曲部が設けられて前記フックの前記爪状部の前記先端部に向かって延び、前記爪状部の前記先端部よりも前記延出部寄りに達する先端部を有し、前記ガイド片と、前記爪状部の前記先端部との間は、前記被係止部材が挿入される挿通口であり、前記ガイド片は、前記第1折曲部側を基点にして、前記挿通口を開く方向に撓むことが可能であり、前記ガイド片の前記爪状部側の面は、前記挿通口に被係止部材を誘導する誘導面と、前記爪状部の前記先端部よりも前記延出部寄りに位置し、前記被係止部材を保持する規制面とを有し、前記規制面は、前記挿通口から前記先端部に向けて斜め上方に向かう表皮材止着用クリップである。
前記規制面は、前記ガイド片の下面部分の、前記爪状部の前記先端部と近接した位置から、前記ガイド片の前記先端部まで形成されている。また、前記ガイド片の先端部と前記延出部の内側面との間隔は、前記被係止部材の幅であって、前記ガイド片の先端部の延出方向と平行な方向の幅よりも小さいものである。前記クッション材に設置された前記被係止部材へ取り付ける方向に対して、前記規制面は、上方に向かって60°以上85°以下に形成されている。
前記ガイド片の前記誘導面は、前記挿通口寄りから前記第1折曲部に向けて斜め上方に向かう面である。前記誘導面は、前記クッション材に設置された前記被係止部材へ取り付ける方向に対して、上方に向かって70°以上90°以下である。
前記フックの前記爪状部で囲まれ、前記被係止部材を保持する保持空間は、前記係止部の一対の係止爪の突出方向であるZ軸方向と平行な方向の中心線から離間した位置であって、前記ガイド片の延出方向側に位置しているものである。また、前記係止部、前記フック、及び前記ガイド片は、合成樹脂により一体成形により形成されているものである。
本発明の表皮材止着用クリップは、簡単な操作でクッション材内等にあるワイヤ等の被係止部材に係止することができ、被係止部材のがたつきによる異音の発生を防ぎ、不用意に外れることがなく、良好な係止状態を維持することが出来るものである。
この発明の一実施形態の表皮材止着用クリップの斜視図である。 この実施形態の表皮材止着用クリップの他の方向から見た斜視図である。 この実施形態の表皮材止着用クリップの左側面図である。 この実施形態の表皮材止着用クリップの右側面図である。 この実施形態の表皮材止着用クリップの使用状態を示す斜視図である。 この実施形態の表皮材止着用クリップの使用状態を示す正面図である。 この実施形態の表皮材止着用クリップのワイヤへの取付方法を示す正面図である。 この実施形態の表皮材止着用クリップのワイヤへの取付方法を示す正面図である。 この実施形態の表皮材止着用クリップのワイヤへのその他の取付方法を示す正面図である
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、この表皮材止着用クリップ10の説明において、図5に示す互いに直交するXYZ軸方向を基準として、方向を示す。ここでは、X軸方向を前後方向とし、例えば、後述するクッション材44の溝48の深部にある被係止部材であるワイヤ50の長手方向、即ちクッション材44中に挿通されたワイヤ50の挿通方向に一致し、表皮材46の端縁が延びる方向とも一致する。さらに、後述する係止用端部材56の端縁が延びる方向に一致する。係止用端部材56をクッション材44の溝48に挿入して、ワイヤ50に係止する方向を上下方向とし、上下方向は、X軸方向と直交するZ軸方向であり、クッション材44の深さ方向と一致する。さらに、クッション材44上に張られた後述する表皮材46の外側面に対して垂直な方向に一致する。また、前後方向であるX軸方向、及び上下方向であるZ軸方向と直交する方向をY軸方向とし、左右方向と称する。この左右方向に平行な方向を側方ともいう。
図1〜図4はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の表皮材止着用クリップ10は、合成樹脂で一体に成形されたものであり、一対の係止爪12を有し、係止爪12は互いに対向して形成されるアーム部12dを有し、アーム部12dの基端部(係止爪12の基端部でもある)は、係止爪基部14の上面14a(係止爪基部14の一面とも言う)の両側から、一体に形成され、係止爪12は上面14aから図1において上方に突出し、上方へ行くにつれて互いの左右方向の間隔が広がるように形成されている。この一対の係止爪12と係止爪基部14とで係止部11が形成される。
係止爪12の先端部12aはそれぞれ内側、つまり互いに向かい合って近づく方向に向けて屈曲している。先端部12aは、それぞれ係止爪基部14と対向し、かつ係止用端部材56に係止する係止面12bを有し、係止面12bは、係止爪基部14の上面14aとほぼ平行に形成されている。この一対の係止爪12と係止爪基部14とで囲まれる空間に、係止用端部材56が収容されて係止される。
一対の係止爪12のアーム部12dの互いに対向する内側面12cには、ストッパ16が設けられている。ストッパ16は、係止爪12の互いに向き合う方向に交差するX軸方向である幅方向の中間の位置に設けられた突起であり、係止爪12の内側面12cのほぼ中心に設けられ、ストッパ16のX軸方向の幅は、ほぼ一定である。
一対の係止爪12の一方には、板状の取付板部20が一体に設けられている。取付板部20は、X軸に対してほぼ平行な直線の上端部20aと、上端部20aに対して平行な直線の下端部20bと、上端部20aと下端部20bの両端部同士を連結する一対の側縁部20cを有する矩形である。取付板部20は、上端部20aよりも下端部20bが、外側に移動するように、Z軸に対して傾斜している。上端部20aの両端部は、側縁部20cに連続する角部が丸く面取りされている。下端部20bの両端部は、側縁部20cに連続する角部が直線で面取りされた形状であり、下端部20bは上端部20aより短い。取付板部20のX軸方向の長さは係止爪12よりも大きく、図3に示すように、両方の側縁部20cが係止爪12の両側に張り出して位置している。なお、上端部20aは係止爪12の先端部12aの外側面と一致し、下端部20bは係止爪基部14の下方に達している。なお、取付板部20のY軸方向の厚みは、アーム部12dのY軸方向の厚みとほぼ等しい。
取付板部20の下端部20bは、係止爪12と係止爪基部14から離れ、側方で下方に位置している。下端部20bの、X軸方向の中心には、L字形のフック22が連続して設けられている。フック22は、X軸方向から見た形状はL字形であり、下端部20bに連続し下方に延出する延出部24と、延出部24の先端から図1における右方向に屈曲し取付板部20と反対側の係止爪12に向けて傾斜する爪状部26が一体に設けられている。
延出部24の、X軸方向の幅は取付板部20のX軸方向の幅よりも短い。延出部24の、Y軸方向の厚みは取付板部20のY軸方向の厚みよりも少し長く、延出部24の外側面24aは取付板部20の外側面20dに面一に連続し、内側面24bは取付板部20から外れて、係止爪基部14の、上面14aと反対側の下面14bに連続している。
延出部24には、図示しない治具を受ける治具受け部32が設けられている。治具受け部32は、外側面24aに交差する一対の側方面24cに、直線状の溝を切り欠いて形成され、治具受け部32の側方面24cからの深さは一定であり、互いに連通しないものである。治具受け部32の長手方向の一方の端部は、延出部24の外側面24aで、取付板部20の下端部20bに隣接する位置付近に連通し開口している。他方の端部は、延出部24の先端の爪状部26の傾斜面26b近傍に位置し、半球形の端部で、外側には貫通していない。このように治具受け部32は、外側面24aから離れるにつれて下方に向かう傾斜した直線である。そして、一対の側方面24cに、同形状の治具受け部32が、対向する同じ高さで設けられている。
フック22の爪状部26の、延出部24と反対側の端部には、先端部26aが形成されている。爪状部26の、下側の面は、延出部24から側方に離れるにつれて上方に向くように傾斜する傾斜面26bである。先端部26aは、爪状部26の下面である傾斜面26bに対してほぼ直角な平面に沿って屈曲した形状であり、係止爪基部14に向かって張り出すように突出している。先端部26aの端面26dは、X軸方向から見て、外側に突出する略半円状であり、Y軸方向から見て、傾斜面26bに対して略平行な直線である。延出部24と爪状部26及びその先端部26aとで囲まれたU字状の溝部は、X軸方向に延びて形成され、ワイヤ50が挿通される保持空間28となっている。なお、図6に示すY−Z面視にて、傾斜面26bは直線状に限らず、下方に凸状または上方に凹状の曲面状であってもよい。
なお、表皮材止着用クリップ10は、図3に示すように、X軸方向が幅方向となり、表皮材止着用クリップ10の幅方向の中心線Sを挟んで全体的にほぼ対称な形状方向の形状である。係止爪12とフック22は、ほぼ同じ一定幅で形成されている。
フック22の爪状部26は、爪状部26の突出方向の途中から先端部26aまでの部分で、図3においてX軸方向の中心線Sから右側半分が、所定の深さで切り欠かれて、逃げ面26cが形成されている。逃げ面26cは、先端部26aの中心線Sから右側半分に切り残された端面26dよりも、Z軸方向下方に位置している。爪状部26の、逃げ面26cから先端部26aまでの部分は、爪状部26の約半分の幅に形成されている。爪状部26の、X軸方向の中心線Sから左側半分に半分の幅に切り残された端面26dは、後述するガイド面42となる。爪状部26で囲まれワイヤ50を保持する保持空間28は、図1、図6の1点鎖線で示すZ軸方向の中心線から離間した位置であって、後述するガイド片34の延出方向側の係止部11の下方側に位置している。
一対の係止爪12のうち、取付板部20が形成される側の係止爪12と反対側の係止爪12には、その係止爪12と一体にガイド片34が設けられている。ガイド片34は、係止爪12の突出方向の中間付近に設けられ、係止爪12から側方に離れるにつれて下方に向かう傾斜方向に延出している。そして、係止爪基部14の下面14bの少し下方付近で第1折曲部34aが設けられ、第1折曲部34aで折り曲げられて爪状部26の先端部26aに向かって延出し、端面26dのZ軸方向の上方の位置で、第2折曲部34bが設けられ、第2折曲部34bで鈍角に折り曲げられている。ガイド片34の先端部34cは、端面26dのZ軸方向の上方を通過して保持空間28に差し込まれ、延出部24の係止爪基部14に連続する基端部付近に達している。先端部34cと延出部24の内側面24bとの間隔wは、被係止部材の左右方向の幅、則ちワイヤ50の直径よりも小さい。これにより、ワイヤ50は、保持空間28内でガイド片34よりもZ軸方向上方に移動することが防止される。なお、間隔wは、ガイド片34の先端部34cの保持空間28側の表面と、フック22の延出部24の内側面24bとの最短距離であり、ガイド片34やフック22の形状により規定される。
ガイド片34の第2折曲部34bと、爪状部26の先端部26aの端面26dとの間隙aは、ワイヤ50が挿入される挿通口38である。挿通口38は、Y軸方向から見ると、図3に示すように、X軸方向の中心線S付近で一番細くなり、ワイヤ50の直径と比較して小さい間隙aとなり、ワイヤ50を通過させた後は抜けることを防ぎ、確実に保持空間28に保持するものである。
ガイド片34と、爪状部26の先端部26aは、ワイヤ50の挿通方向、つまりX軸方向と平行な方向に沿って互いに離間して設けられている。ここでいう離間とは、X軸方向に位置がずれている状態であり、X軸方向と直交する方向に一方を投影した場合、他方とは接することはあっても重ならない状態をいう。ガイド片34は、図3において中心線Sの右側半分に設けられ、爪状部26先端部26aは中心線Sの左側半分に設けられ、互いに離間し、互い違いに位置している。つまり、ガイド片34の中心線と、爪状部26の先端部26aの中心線は、ワイヤ50の挿通方向、つまりX軸方向と平行な方向に沿って互いに離間すると共に互いに平行に位置している。
ガイド片34の、第2折曲部34bから先端部34c側の部分の下側面は、後述するようにワイヤ50の位置を規制するための規制面36となる。規制面36は、その基点である第2折曲部34b側が最も爪状部26の近くに位置し、ガイド片34の下面部分の、爪状部26の先端部26aと近接した位置から、ガイド片34の先端部34cまで形成されている。さらに規制面36は、第2折曲部34bから離れて先端部34cに近づくにつれてZ軸方向上方に向かう傾斜面で形成されている。規制面36の傾斜角度αは、図6に示すようにZ軸に対し上方に向かって60°以上85°以下であり、好ましくは65°〜75°である。なお、規制面36の基点は、この実施形態では、爪状部26の先端部26aと最近接した位置であるが、先端部26aよりも僅かに保持空間28側に位置していても良く、逆に保持空間28の僅かに外側でも良い。また、規制面36の基点は、X軸方向から表皮材止着用クリップ10を見たときに、規制面36が斜め上方、即ち軸方向上方に向かう部分の始まりの点であれば良く、曲面上の所定位置でも良い。
ガイド片34の、第1折曲部34aと第2折曲部34bの間の部分の下側面は誘導面40となる。誘導面40は、第2折曲部34b側が一番爪状部26の近くに位置し、第2折曲部34bから離れて第1折曲部34aに近づくにつれてZ軸方向上方に向かう傾斜面で形成されている。誘導面40の傾斜角度βは、Z軸に対し上方に向かって70°以上90°以下であり、好ましくは75°〜85°である。ガイド片34の延びる方向に沿う誘導面40の長さは、同方向の規制面36の長さよりも長いものである。これにより、ガイド片34の過半をワイヤ50の誘導面40とすることができ、挿通口38へのワイヤ50の案内を確実なものとする。
なお、ガイド片34は、第2折曲部34bで誘導面40と規制面36が上記傾斜角度α、βで屈曲していれば良く、ガイド片34の誘導面40とは反対側の上方の面の屈曲角度は問わないものであり、ガイド片34の第1折曲部34aより先端側の上面がほぼ水平面状に形成されていても良い。また、規制面36と誘導面40の角度、つまり第2折曲部34bの角度(α+β)は、130°以上〜175°以下であり、好ましくは140°〜160°である。
爪状部26の先端部26a端面26dは、挿通口38に向かうガイド面42となる。ガイド面42は、挿通口38を挟んで誘導面40とは鈍角に対向し、挿通口38に向かって誘導面40との間隔は徐々に狭くなり、三角形の斜辺状の導入通路が形成される。誘導面40とガイド面42は、ワイヤ50を挿通口38に導くものである。ガイド片34の先端部34cは、爪状部26先端部26aを越えて延出部24側に位置し、保持空間28の内側上方に位置するため、挿通口38を通過してワイヤ50を保持空間28に円滑に案内する。ガイド片34の規制面36は、保持空間28に入れられたワイヤ50の挿通口38に近い側周面に対してほぼ接線方向に面し、保持空間28に入れられたワイヤ50が規制面36に近づく方に力がかかっても略直角に当接し、挿通口38からワイヤ50が外れにくい。また爪状部26は、係止部11のZ軸方向の中心に対して、ガイド片34の第2折り曲げ部34bから離れる方向に位置している。これにより、係止部11の大きさの範囲内でフック22を形成することができ、かつ挿入時のガイド片34の誘導面40の長さを確保する形状とすることができる。
ガイド片34のX軸方向の形状は、図3に示すように、係止爪12またはフック22の幅より細く、半分以下の一定幅で形成されている。ガイド片34は、中心線Sに隣接して右側に設けられ、中心線Sに沿って所定形状に延出している。なお、中心線Sの右側の部分は係止爪基部14の下面14bが切除され、下面14bに対して平行な面を有する凹部14cとなる。
図3において中心線Sの左側の部分は、ガイド片34が設けられていないため、係止爪基部14下面14bと、爪状部26の先端部26a端面26dの間が間隙aよりも幅広く離間し、広い空隙を有している。中心線Sの右側の部分は、爪状部26先端部26aが設けられず、また係止爪基部14の下面14bは凹部14cとなっているため、ガイド片34の規制面36と、爪状部26逃げ面26cの間が間隙aより大きく離間し、広い空間を有している。なお、中心線Sの両側に広い空隙が設けられているため、製造に使用する金型のこの空隙部分の厚さよりも間隙aを狭く設定することができる。
次に、この実施形態の表皮材止着用クリップ10の使用方法について図5、図6に基づいて説明する。表皮材止着用クリップ10は、図5に示すように、車両用の座席のクッション材44の表面の所定位置に表皮材46を張るために用いられる。ここで、クッション材44と表皮材46について説明する。クッション材44は、座席の形状に成形された発砲ポリウレタン等の合成樹脂フォーム材である。クッション材44には表皮材止着用の溝48が形成され、溝48内には、ワイヤ50が設置されている。ワイヤ50は金属製の線材であり、クッション材44の成形時にインサート成形で組み込むことができる。
表皮材46は、クッション材44の表面を覆う合成樹脂シート等であり、クッション材44の溝48に対応する部位に縫合部52を有する。縫合部52は、一対の表皮材46端縁を中表となるように合わせ、係止用テープ54を重ね合わせて縫合したものである。係止用テープ54の、縫合部52と反対側の辺縁には、係止用端部材56が一体に設けられている。係止用端部材56は、合成樹脂により成形され、断面形状が略V字状で係止用テープ54の長手方向に沿って形成されている。係止用端部材56は、係止用テープ54の一方の辺縁をインサート成型することで係止用テープ54に装着される。係止用端部材56は、表皮材止着用クリップ10の一対の係止爪12の内側に嵌合される大きさであり、係止用テープ54の長手方向に沿って等間隔に係止溝58が形成されている。係止溝58は、表皮材止着用クリップ10のストッパ16が差し込まれる幅と深さに設定されている。
クッション材44に表皮材46を張る際には、まず、表皮材46に取り付けられた係止用テープ54の係止用端部材56の任意の位置に、表皮材止着用クリップ10を取り付ける。表皮材止着用クリップ10は、係止用端部材56の長手方向に沿って複数個が互いに等間隔に取り付けられ、一対の係止爪12の間に係止用端部材56を押し込むと、一対の係止爪12が弾性変形して広がり、係止用端部材56が通過する。通過すると係止爪12の弾性変形が復元し、一対の係止爪12の先端部12aが係止用端部材56の縫合部52側の端部を覆い、係止用端部材56が一対の係止爪12間に嵌合され、抜けることがない。この時、係止用端部材56の係止溝58には、係止爪12のストッパ16が差し込まれ、表皮材止着用クリップ10は係止用端部材56の長手方向に移動することがなく、所定の位置で止まる。
そして、表皮材止着用クリップ10を取り付けた表皮材46の縫合部52を、目的のクッション材44の溝48に一致させ、表皮材止着用クリップ10のフック22をワイヤ50に当てて指等で押す。この時、ワイヤ50が挿通口38に一致するように、表皮材止着用クリップ10を左右に動かすとよい。この状態で、表皮材止着用クリップ10をさらに押し込むと、ワイヤ50は爪状部26の傾斜面26bに沿ってガイドされ、挿通口38側の誘導面40とガイド面42に導かれる。さらに表皮材止着用クリップ10を押してクッション材44の溝48に差し込むと、挿通口38に向かう誘導面40とガイド面42による導入通路にワイヤ50が位置し、挿通口38に誘導される。挿通口38は、一番細い中心線S付近の幅がaでありワイヤ50の直径よりも小さく、そのままではワイヤ50が通過できないが、さらにこの状態で表皮材止着用クリップ10を上方から押し付けると、ガイド片34が弾性変形して挿通口38がワイヤ50の直径よりも広がり、挿通口38を通過して保持空間28に入る。この時、ワイヤ50は、通過した勢いでフック22の延出部24の、内側面24bに当たり、ワイヤ50が通過した後、ガイド片34の弾性変形が復元し、クリック感が出る。挿通口38は、中心線S付近の幅が間隙aに戻り、ワイヤ50が抜けることを防ぐ。これにより、表皮材止着用クリップ10がワイヤ50に係止され、表皮材止着用クリップ10に取り付けられた表皮材46は、端縁部が溝48に潜り込んだ状態で、クッション材44の表面に取り付けられる。
また、図7に示すように、表皮材止着用クリップ10を指先に保持して取り付ける際に、ワイヤ50が挿通口38よりも図面上の右にあり、表皮材止着用クリップ10が傾いて、ワイヤ50がフック22の爪状部26傾斜面26bに当たるときでも、表皮材止着用クリップ10を右方向に移動させることにより、ワイヤ50は、誘導面40とガイド面42にガイドされて挿通口38に誘導され、二点鎖線で示すワイヤ50の位置にくる。この状態で表皮材止着用クリップ10を上方から押し付けることにより、図8に示すようにガイド片34が第1折曲部34aから、係止爪基部14に近づくように弾性変形して挿通口38が広がり、ワイヤ50が保持空間28に入り係止される。この時、指先で表皮材止着用クリップ10を押し込む際に取付板部20があることで、指先で押しやすい。
また、図9に示すように、ワイヤ50が挿通口38よりも図面上の左にある時は、ワイヤ50はガイド片34の、第1折曲部34a付近に当たり、表皮材止着用クリップ10を左に移動させることにより挿通口38付近に一致させ、上記と同様の動作でワイヤ50を保持空間28に入れて係止することができる。
ワイヤ50が保持空間28に入り、係止された状態では、ガイド片34の弾性変形が復元し、挿通口38が細くなり、ワイヤ50は外れない。さらに、ガイド片34の先端部34cと延出部24の内側面24bとの間隔wは、ワイヤ50の直径よりも小さいので、ワイヤ50は、保持空間28内で規制面36よりもZ軸方向上方に移動することが防止される。ガイド片34の規制面36は、ワイヤ50の近傍に位置し、ワイヤ50が移動する空間を狭い範囲に制限するため、がたつきによる異音が発生しない。また、ガイド片34の規制面36は、ワイヤ50の挿通口38に近い側周面に対してほぼ接線方向に位置する面となるため、ワイヤ50が挿通口38に近づく方向に力が加えられても、ガイド片34の規制面36がワイヤ50を確実に抑え、ワイヤ50の抜けを防止する。なお、規制面36は、ガイド片34がZ軸方向に弾性変形しても、ワイヤ50が抜けにくい角度を維持するものである。また、ガイド片34は、第1折曲部34aを中心に回転する方向に弾性変形するが、規制面36はこの弾性変形する方向に対して直角ではないので、規制面36にワイヤ50が押し付けられても弾性変形しにくい。
表皮材止着用クリップ10をワイヤ50から外す時は、図示しない長い棒状の治具を使用する。治具の先端には係止部が設けられ、係止部は治具受け部32に嵌合可能である。治具を、クッション材44の溝48の、表皮材止着用クリップ10の治具受け部32側、つまり治具受け部32が貫通している延出部24の外側面24a側に差し込み、治具受け部32に嵌合させる。
そして治具を引き上げると、表皮材止着用クリップ10にはワイヤ50を中心に、図6〜図9において反時計回りに回転するようにモーメントが作用する。ワイヤ50は、爪状部26の先端部26aと、ガイド片34の規制面36にガイドされて挿通口38に位置する。この状態でさらに表皮材止着用クリップ10を引き上げると、ワイヤ50がガイド片34の規制面36に当接する。規制面36は、ガイド片34が弾性変形する方向に直角ではなく鈍角であり、ワイヤ50が規制面36に当接してもガイド片34は弾性変形しにくいが、強い力を加えると弾性変形し、挿通口38が広がる。やがてワイヤ50が、広げられた挿通口38を通過する。これにより、表皮材止着用クリップ10はワイヤ50から外れ、表皮材46がクッション材44から外れる。
この実勢形態の表皮材止着用クリップ10によれば、簡単な操作でクッション材44のワイヤ50に係止することができ、容易で確実に表皮材46をクッション材44に取り付けることができる。係止した時、ワイヤ50は保持空間28とガイド片34の規制面36で囲まれてわずかなゆとりを有して囲まれるため、がたつきがなく、がたつきによる異音の発生を防ぎ、静かで使用しやすいものである。また、ガイド片34の規制面36は、ワイヤ50の挿通口38に近い位置の側周面がほぼ接線方向に位置する面であり、ワイヤ50が挿通口38に近づく方向に力が加えられても、規制面36がワイヤ50を抑えて抜けにくく、不用意に外れることがなく、良好な係止状態となる。
表皮材止着用クリップ10をクッション材44のワイヤ50に取り付ける時、表皮材止着用クリップ10を指で保持して、取付板部20側を押してクッション材44の溝48に差し込むと、表皮材46に引っ張られる力に抗して押し下げるために表皮材止着用クリップ10全体が傾く場合がある。しかし、傾いた状態でも挿通口38が下方を向き、挿通口38に向かう誘導面40とガイド面42の、三角形の斜辺状の導入通路が下方に向かって広がって形成されているため、表皮材止着用クリップ10を、おおよそ挿通口38付近でワイヤ50に押し付けるだけで容易にワイヤ50に係止することができる。ワイヤ50が挿通口38からずれていても、図7、図9に示すような広い範囲に押し付けて、表皮材止着用クリップ10を左右に動かすだけで、ワイヤ50は誘導面40とガイド面42に誘導されて挿通口38に一致するため、係止作業が簡単である。さらに、正確に位置決めする必要がないため、クッション材44の溝48内で簡単に操作することができ、例えばクッション材44を押して変形させてワイヤ50が見えるようにする必要がなく、弱い力で効率よく作業を行うことができ、熟練が不要で、誰にでも簡単に取り付けることができる。また、簡単な操作で治具により表皮材止着用クリップ10をワイヤ50から外すことができ、取り外しの際の作業効率も良い。外れにくい効果を有しつつ、係止しやすく取り外しやすいものである。
ガイド片34は、第1折曲部34aを中心に回転する方向に弾性変形するが、規制面36はこの弾性変形する方向に対して直角ではなく、規制面36は保持空間28を向いて第2折曲部34bで屈曲し、規制面36にワイヤ50が押し付けられても弾性変形しにくく、この点からも不用意に外れにくいものである。さらに、大きい力が加えられるとガイド片34は大きく弾性変形し、ワイヤ50を外すこともできる。
係止爪12にはストッパ16が設けられ、ストッパ16が係止用端部材56の係止溝58に差し込まれることにより、表皮材止着用クリップ10は所定の位置に係止され、係止用テープ54の長手方向に移動することがない。このため、表皮材46がクッション材44に対してずれることがなく、表皮材46にしわやたるみが発生せず、きれいに取り付けることができ外観が良好となる。係止用端部材56には係止溝58が等間隔に設けられていることで柔軟性が高くなり、作業が容易となる。
ガイド片34は、係止爪12の側方に延出し第1折曲部34aで略直角に折り曲げられて、長さを増すことができるため、弾性片変形により撓みやすいように形成されている。またガイド片34は係止爪12に接続されているため、係止爪基部14に接続される場合よりも長さを増すことができる。このため、同じ材質と同じ断面形状であってもガイド片34の弾性変形が容易でありワイヤ50の通過が容易となる。ガイド片34の先端部34c付近は、第2折曲部34bで略V字形に折り曲げられ、第2折曲部34bが一番爪状部26の先端部26aに近く、挿通口38のワイヤ50の通過時間が短く、つまり弾性変形している時間が短く、係止作業が容易である。挿通口38を通過したワイヤ50は先端部34cの規制面36にガイドされて延出部24の内側面24bに、略直角方向から勢いよく当たり、保持空間28に入った時に確実にクリック感が発生し、ワイヤ50に表皮材止着用クリップ10が取り付けられたことを確認することができる。
係止爪基部14は、ガイド片34に対向する部分、つまり図3において中心線Sの右側半分が切り欠かれて凹部14cとなり、ガイド片34の弾性変形で先端部34cが係止爪基部14に近い方に移動しても支障がなく、十分な弾性変形の撓み量を得ることができる。
その他、挿通口38は、中心線SのX軸方向の両側に広い空間が設けられているため、製造に使用する金型の厚さよりもaを狭く設定することができ、ワイヤ50を外れにくくして確実に保持することができる。ガイド片34の先端部34cと、爪状部26の先端部26aを互い違いに設けて一定以上に広い空隙を異なる方向に設けることで、金型を異なる方向に外すことができ、なおかつ挿通口38を狭くすることができる。これにより、挿通口38を金型の影響を受けることなく狭くすることができる。金型の耐久性を高くするため金型の厚みを増やすことができ、耐久性の高い金型を使用することができる。
フック22の延出部24と爪状部26は、先端部26aより太く形成され、高い強度を有するものである。また、ワイヤ50には、クッション材44の材料であるウレタンが付着しやすく、表皮材止着用クリップ10を係止する時に邪魔になることがあるが、挿通口38の周囲には空隙が広く設けられているため、表皮材止着用クリップ10を強くワイヤ50に押し付ければ、ウレタンが隙間に逃げて確実に係止することができる。挿通口38は、中心線S付近で一番狭く、ウレタンとの接触面が少ないため、ウレタンをワイヤ50から引き剥がしながら表皮材止着用クリップ10を取り付けることもできる。従って、ワイヤ50に付着したウレタンを予め除去する手間がかからず、作業効率が良い。
なお、この発明の表皮材止着用クリップは、上記実施の形態に限定されるものではなく、被係止部材は、ワイヤ以外に、クリップのフック等の係止部が係止可能な被係止部を有したものであれば、材料及び形状は問わない。例えば、クリップのフックが係止可能な樹脂製のフック形状の被係止部を有したものでも良い。この他、爪状部の先端部と、ガイド片の先端部付近は、X軸方向から見て互いに重なる位置に達して設けられてもよく、保持空間の内側に達するようにしても良い。表皮材止着用クリップの材質や表面の仕上げ、色彩等も自由に選択することができる。表皮材止着用クリップは、一対の係止爪の互いに向かい合う方向に交差する幅は、係止爪と係止爪基部、フックは同じ幅で形成したが、互いに異なる幅で設けてもよい。取付板部は、係止爪よりも幅広に形成したが、互いに同じ幅でもよい。ただし、取付板部は操作性を確保するために幅を広くする方が好適である。係止爪の形状は、確実に係止用端部材に取り付けられるものであれば良く、先端部を面取りした形状に形成したが、矩形状でもよい。ただし、面取りした形状により係止用端部材との引っ掛かりを軽減することができる。
10 表皮材止着用クリップ
11 係止部
22 フック
24 延出部
26 爪状部
26a 先端部
28 保持空間
34 ガイド片
34a 第1折曲部
34b 第2折曲部
34c 先端部
36 規制面
38 挿通口
40 誘導面
42 ガイド面
44 クッション材
46 表皮材
50 ワイヤ
56 係止用端部材

Claims (8)

  1. 表皮材(46)の端縁に設けられた係止用端部材(56)に係止する係止部(11)と、クッション材(44)に設置された被係止部材(50)に係止されるフック(22)が設けられ、前記表皮材(46)と前記クッション材(44)を連結する表皮材止着用クリップ(10)であって、
    前記フック(22)は前記係止部(11)の下方側に設けられ、前記フック(22)には、前記係止部(11)から下方に延出する延出部(24)と、この延出部(24)の先端から側方に延びて形成され、かつ先端部(26a)が上方に向かって突出する爪状部(26)が設けられ、
    前記係止部(11)にガイド片(34)が設けられ、前記ガイド片(34)は、前記係止部(11)から延出し、途中に第1折曲部(34a)が設けられて前記フック(22)の前記爪状部(26)の前記先端部(26a)に向かって延び、前記爪状部(26)の前記先端部(26a)よりも前記延出部(24)寄りに達する先端部(34c)を有し、
    前記ガイド片(34)と、前記爪状部(26)の前記先端部(26a)との間は、前記被係止部材(50)が挿入される挿通口(38)であり、
    前記ガイド片(34)は、前記第1折曲部(34a)側を基点にして、前記挿通口(38)を開く方向に撓むことが可能であり、
    前記ガイド片(34)の前記爪状部(26)側の面は、前記挿通口(38)に被係止部材(50)を誘導する誘導面(40)と、前記爪状部(26)の前記先端部(26a)よりも前記延出部(24)寄りに位置し、前記被係止部材(50)を保持する規制面(36)とを有し、
    前記規制面(36)は、前記挿通口(38)から前記先端部(34c)に向けて斜め上方に向かい、
    前記ガイド片(34)の先端部(34c)と前記延出部(24)の内側面(24b)との間隔(w)は、前記被係止部材(50)の幅であって、前記ガイド片(34)の先端部(34c)の延出方向と平行な方向の幅よりも小さいことを特徴とする表皮材止着用クリップ。
  2. 前記規制面(36)は、前記ガイド片(34)の下面部分の、前記爪状部(26)の前記先端部(26a)と近接した位置から、前記ガイド片(34)の前記先端部(34c)まで形成されている請求項1記載の表皮材止着用クリップ。
  3. 前記クッション材(44)に設置された前記被係止部材(50)へ取り付ける方向に対して、前記規制面(36)は、上方に向かって60°以上85°以下に形成されている請求項1または2記載の表皮材止着用クリップ。
  4. 前記ガイド片(34)の前記誘導面(40)は、前記挿通口(38)寄りから前記第1折曲部(34a)に向けて斜め上方に向かう面である請求項1、2または3記載の表皮材止着用クリップ。
  5. 前記誘導面(40)は、前記クッション材(44)に設置された前記被係止部材(50)へ取り付ける方向に対して、上方に向かって70°以上90°以下である請求項4記載の表皮材止着用クリップ。
  6. 前記フック(22)の前記爪状部(26)で囲まれ、前記被係止部材(50)を保持する保持空間(28)は、前記係止部(11)の一対の係止爪(12)の突出方向であるZ軸方向と平行な方向の中心線から離間した位置であって、前記ガイド片(34)の延出方向側に位置している請求項1、2または3記載の表皮材止着用クリップ。
  7. 前記ガイド片(34)の延びる方向に沿う前記規制面(36)の長さは、前記ガイド片(34)の延びる方向に沿う前記誘導面(40)の長さよりも短い請求項1、2または3記載の表皮材止着用クリップ。
  8. 前記係止部(11)、前記フック(22)、及び前記ガイド片(34)は、合成樹脂により一体成形により形成されている請求項1乃至7のいずれか記載の表皮材止着用クリップ。
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