JP6020320B2 - 止着用クリップ - Google Patents

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Description

本発明は、止着用クリップに関する。詳しくは、乗物用シートのシートカバーをシートパッドに形成された吊込み溝内に吊り込んで止着させるための止着用クリップに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートカバーをシートパッドの表面に密着させた状態に張設するために、シートカバーの所々の部位を止着用クリップを用いてシートパッド内に吊り込んで止着させるようにした技術が知られている(特許文献1)。具体的には、上記止着用クリップは、樹脂成形品によって形成されており、シートカバーの裏面部位に結合されたサスペンダを装着可能なチャック部と、シートパッドの吊込み溝内に配索された止着用ワイヤーに引掛け可能なフック部と、を備えた構成となっている。上記フック部は、上記止着用ワイヤーに引掛けられる鉤形状のフック片と、このフック片の開口側に対向配置されたガイド片と、を有する。上記フック部は、上記ガイド片とフック片との間に止着用ワイヤーを押し込むことにより、ガイド片がフック片の開口から離間する方向に押し撓まされながら止着用ワイヤーをフック片の鉤形状内へと導くようになっている。そして、フック部は、止着用ワイヤーがフック片に引掛けられることにより、初期位置に復元したガイド片によって止着用ワイヤーがフック片から外れないように保持する構成となっている。
特開2013−17859号公報
しかし、上記従来技術では、ガイド片がフック片の開口に対して接近或いは離間する方向に撓みやすい片持ち構造となっているため、フック片に引掛けられた止着用ワイヤーがガイド片を押して外へ出てしまうおそれがある。なお、ガイド片の剛性を高くすると、止着用ワイヤーをガイド片とフック片との間に挿入する際の荷重が重くなり、作業性が悪くなる。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、止着用クリップを、止着用ワイヤーへの挿入荷重を重くすることなく、引掛けた止着用ワイヤーを外れにくい状態に保持できるようにする。
上記課題を解決するために、本発明の止着用クリップは次の手段をとる。
第1の発明は、乗物用シートのシートカバーをシートパッドに形成された吊込み溝内に吊り込んで止着させるための止着用クリップであって、シートカバーの吊込み部に結合されるチャック部と、シートパッドの吊込み溝内に設けられた止着用ワイヤーに押し込まれて引掛けられるフック部と、を有する。フック部は、止着用ワイヤーに引掛けられる鉤形状のフック片と、フック片の開口側位置に対向配置されたガイド片と、を有する。ガイド片は、その自由状態時にはフック片の開口に蓋をした状態を維持するが、止着用ワイヤーに押し込まれることにより撓んで止着用ワイヤーをフック片に引掛けられる位置に導いて自由状態に戻される構成となっている。ガイド片は、フック片に向かって延びる形状とされており、フック片から遠い側の端部が固定端とされて、止着用ワイヤーに押し込まれることにより上記固定端を支点にその延びる方向とは垂直な方向に押し撓まされる構成となっている。
この第1の発明によれば、ガイド片は、そのフック片から遠い側の端部が固定端とされていることにより、そのフック片に近い先端側の部位が、止着用ワイヤーに押し込まれる力によって撓みやすい構成とされる。また、上記ガイド片が止着用ワイヤーに押し込まれる方向は、ガイド片の延びる方向とは垂直な方向である。したがって、止着用ワイヤーは、ガイド片の押し込みが進行しても、ガイド片の固定端には近づけられにくいため、終始、ガイド片を止着用ワイヤーに向かって比較的軽い力で押し込み続けることができる。また、ガイド片は、止着用ワイヤーがフック片に引掛けられて、フック片の開口に蓋をした状態に戻された状態では、止着用ワイヤーがフック片の開口から外れる方向に移動しようとしても、この方向はガイド片が延びる方向であり撓み変形しにくいことから、止着用ワイヤーを外れにくい状態に保持することができる。このように、止着用クリップを、止着用ワイヤーへの挿入荷重を重くすることなく、引掛けた止着用ワイヤーを外れにくい状態に保持できるようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、ガイド片が、フック片の開口に向かって延びる形状とされているものである。
この第2の発明によれば、止着用ワイヤーがフック片の開口から外れる方向に移動しようとしても、ガイド片が止着用ワイヤーに対してガイド片の延びる方向に突き当てられる構成となるため、止着用ワイヤーをより外れにくい状態に保持することができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、ガイド片は、そのフック片の開口に向かって延びた先端面が、フック片の鉤状に曲げられた部分に面を向けて止着用ワイヤーを受け止めることのできる凹状の湾曲面として形成されているものである。
この第3の発明によれば、ガイド片の先端面が、止着用ワイヤーを逃がさないように定位置で受け止めた状態にすることができるため、止着用ワイヤーをより外れにくい状態に保持することができる。
第4の発明は、上述した第2又は第3の発明において、ガイド片が、フック片の開口内に入り込む位置まで延びて形成されているものである。
この第4の発明によれば、ガイド片が、フック片の開口から外れる方向には撓むことができない状態となるため、止着用ワイヤーをより外れにくい状態に保持することができる。
第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、ガイド片が、フック部の本体からフック片に対して遠ざかる方向に張り出した張出し部からフック片に向かって延びるように曲げ返された形に形成されているものである。
この第5の発明によれば、ガイド片の固定端がフック片からより遠い張り出した位置に設定されるため、ガイド片を止着用ワイヤーに押し込む力によってより簡単に撓ませやすくすることができ、止着用ワイヤーの挿入荷重をより軽くすることができる。
実施例1の止着用クリップが適用されたシートの斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 止着用クリップ単体の斜視図である。 サスペンダをチャック部に装着する途中状態を示した拡大図である。 サスペンダをチャック部に装着した状態を示した拡大図である。 止着用クリップを吊込み溝内に押し込んでいく途中の状態を示した模式図である。 ガイド片が止着用ワイヤーに押し付けられた状態を示した模式図である。 ガイド片が止着用ワイヤーによって押し撓まされた状態を示した模式図である。 止着用ワイヤーがフック部内に押し込まれた状態を示した模式図である。 止着用ワイヤーがフック部に引掛けられた状態を示した模式図である。 実施例2の止着用クリップの構成を示した正面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の止着用クリップ10の構成について、図1〜図10を用いて説明する。本実施例の止着用クリップ10は、図1〜図2に示すように、自動車のシート1に適用されており、シートクッション3の表面を覆う布製のクッションカバー3Cの一部を、その内部のクッションパッド3Pの一部に形成された吊込み溝3Pa内に吊り込んで止着させるための部品として構成されている。ここで、上述したシート1は、自動車の助手席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。なお、上述したクッションカバー3Cが本発明の「シートカバー」に相当し、クッションパッド3Pが本発明の「シートパッド」に相当する。
上述したシートクッション3は、その天板面の左右両サイド部が、中央部に対してシート上方側に山状に膨らんだ形に形成されており、これらの膨らんだ形状によって着座乗員の大腿部や尻部を両外側からあてがえて支持することができる構成とされている(サイドサポート機能)。上述したシートクッション3の両サイド部の膨らんだ形状は、その内部のクッションパッド3Pの形状によって形作られている。したがって、このような起伏のついたクッションパッド3Pの表面に、クッションカバー3Cを浮きや弛みを生じさせることなく見栄えの良い状態に張設するために、クッションパッド3Pの中央部と左右両サイド部との境界部には、それぞれ、それらの表面に被覆されるクッションカバー3Cの一部を内部に吊り込んで止着させることのできる吊込み溝3Paが形成されている。
上述した各吊込み溝3Paは、上述したクッションパッド3Pの中央部と左右両サイド部との境界部に沿ってシート前後方向に筋状に凹んだ形となって形成されている。また、上記のような吊込み溝3Paは、クッションパッド3Pの着座乗員の大腿部や尻部を下方側から支える中央部の前部と中間部と後部との間の起伏のついた各境界部にもそれぞれシート幅方向に筋状に凹んだ形となって形成されている。したがって、クッションカバー3Cを、上述した各吊込み溝3Pa内に吊り込んで止着させながらクッションパッド3Pの表面全体に被せ付けて、その周縁部位をクッションパッド3Pの裏側に引き込んで図示しないフレームに止着させることにより、クッションカバー3Cが、上記起伏のついたクッションパッド3Pの表面全体に広く密着した状態に張設される。このようにして、クッションカバー3Cが、起伏のついたクッションパッド3Pの表面全体に広く密着した状態に被せ付けられて、浮きや皺のない見栄えの良い状態に張設された状態とされている。
ところで、上述したクッションカバー3Cは、上述したクッションパッド3Pの各領域面の形に合わせて形成された複数枚のピースがひと繋ぎに縫い合わされて形成されている。具体的には、各ピース同士は、互いの縁部同士が裏側で面合わせされて縫合されている(縫合部3Ca)。そして、クッションカバー3Cは、上記裏側で縫い合わされた各縫合部3Caが、それらの位置するクッションパッド3Pの各吊込み溝3Pa内に吊り込まれて止着されている。このような構成により、クッションカバー3Cの各縫合部3Caが、クッションパッド3Pの各吊込み溝3Pa内に収められて、外部に膨らんだ形となって突出することなく見栄え良く配設された状態とされている。
上述した各縫合部3Caの各吊込み溝3Pa内への吊込みや止着は、樹脂製の止着用クリップ10を用いて行われている。具体的には、上述した各縫合部3Caは、それらに共縫いされた吊込み布3Cbの先端に設けられたサスペンダ3Ccが止着用クリップ10のチャック部11内に差し込まれて装着された後、同チャック部11に作業者が指で押圧力をかけて、止着用クリップ10のフック部12を吊込み溝3Pa内に設けられた止着用ワイヤー3Pcに引掛けることにより、各吊込み溝3Pa内に吊り込まれて止着されている。なお、このような止着用クリップ10を用いた各縫合部3Caの各吊込み溝3Pa内への吊込み処理は、各縫合部3Caの長さ方向の複数箇所において行われている。
上述した各吊込み布3Cbは、それぞれ、長尺な帯形状に形成されており、上述したクッションカバー3Cの各縫合部3Caの形状に沿って連続的に長く延びて共縫いされた状態とされている。また、上記吊込み布3Cbの先端に設けられるサスペンダ3Ccは、樹脂製であり、各吊込み布3Cbの延びる長手方向の所々の箇所に断続的に複数結合された状態とされている。このように、サスペンダ3Ccが吊込み布3Cbの長手方向に断続的に間を空けて複数設けられていることにより、サスペンダ3Ccが設定されていない所では、縫合部3Caを比較的軟らかく曲げることができるようになっており、各縫合部3Caを各吊込み溝3Paの形状に沿わせて適切に撓ませて配設することができるようになっている。
以下、上述した止着用クリップ10を用いたクッションカバー3Cの吊込み構造について、詳しく説明していく。止着用クリップ10は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂材料の一体成形によって形成されており、チャック部11と、フック部12と、を一体的に有する構成となっている。チャック部11は、上述したクッションカバー3Cの裏側の縫合部3Caに設けられているサスペンダ3Ccを、上方側からの差し込みによって一体的に装着させられる構成となっている。フック部12は、クッションパッド3Pの吊込み溝3Pa内に一部が露出した状態となって設けられた止着用ワイヤー3Pcに上方側から押し込まれて引掛けられる構成となっている。
具体的には、チャック部11は、図3に示すように、底面部11Cから上方側に鋏状に延び出す左右一対の挟持片11Aを備えた構成となっている。各挟持片11Aは、それぞれ、上述した底面部11Cから図示上方側に向かって互いに離間する斜め外側に延出した形に形成されており、それらの上端部に、互いに内向する側に曲げ返されて、先端に下方側に突出する形の突起を備えた掛部11Bが形成されている。これら掛部11Bは、図4に示すように、互いの間に上述したサスペンダ3Ccの先端を差し込むことのできる隙間を有した構成となっている。
ここで、上述したサスペンダ3Ccは、図1〜図2及び図4に示すように、その断面形状が、差し込みの先端側となる下端側に向かって先細り状となる逆三角形の形に形成されている。上記サスペンダ3Ccの先細り状に傾斜する両側面は、それぞれ、外側に膨らむ形に湾曲した傾斜面となって形成されている。上記サスペンダ3Ccは、その成形時に、成形型内に吊込み布3Cbがセットされて一体成形されることにより、その逆三角形の上面中央から吊込み布3Cbの先端が内部に一体的に埋め込まれた状態となって結合された状態に形成されている。上記サスペンダ3Ccの吊込み布3Cbが埋め込まれた上面部の左右両側の縁部には、それぞれ、山状に膨らんだ係合突起3Cc1がサスペンダ3Ccの延びる長手方向に沿って筋状に延びる形で形成されている。
上記チャック部11は、図4に示すように、その両挟持片11Aの掛部11Bの間の隙間から上述したサスペンダ3Ccを上方側から差し込むことにより、各挟持片11Aがサスペンダ3Ccの断面形状によって押し開かれる形で弾性変形しながらサスペンダ3Ccの差し込み移動を受け入れる。そして、チャック部11は、図5に示すように、上記サスペンダ3Ccがチャック部11の底面部11C上に立設された立板状のストッパ11Dに押し当てられる位置まで差し込まれる移動により、各掛部11Bのサスペンダ3Ccとの接触状態が外されて、各挟持片11Aがサスペンダ3Ccを両側から押し挟む形で復元変形する。そして、各挟持片11Aが復元変形した後、サスペンダ3Ccにかけていた押し込み力を除荷することにより、サスペンダ3Ccが上記ストッパ11Dの弾発力によって上方側に僅かに押し戻されて、サスペンダ3Ccの各係合突起3Cc1がチャック部11の各掛部11Bの突起に掛け合わされた状態となる。これにより、サスペンダ3Ccが、クッションカバー3Cの張設力などの作用によってチャック部11から図示上方側や左右側、或いは長手方向に斜めに引張られるような力がかけられても、チャック部11から外れないようにチャック部11に強固に一体的に装着された状態に保持されるようになっている。
フック部12は、図1〜図3に示すように、止着用ワイヤー3Pcに引掛けられる鉤形状のフック片12Aと、フック片12Aの開口12A4側位置に対向配置されたガイド片12Bと、フック片12A内に引掛けられた止着用ワイヤー3Pcの移動規制を行う規制片12Cと、を有する。フック片12Aは、上述したチャック部11の図示向かって右側の挟持片11Aの外側斜め上方に延びる途中箇所の外側面から下方側に向かって延出し、その延出した先にガイド片12Bと対向する内側に向かって上方側に鉤状に曲げ返された曲げ返し部12A1が形成された形状となっている。上記フック片12Aの曲げ返し部12A1は、上述したチャック部11内に装着されたサスペンダ3Ccのほぼ直下位置にくるように形成されている。上記フック片12Aの鉤状に曲げ返された先端側の外側面には、その厚さ方向の中間位置に、三角錐形状に突出した先細り形状の先端側の尖り部12A2が形成されている。また、フック片12Aの曲げ返し部12A1の底部には、下方側に向かって先細り状に突出した棚形状の底端側の尖り部12A3が形成されている。
上述したフック片12Aに形成された先端側の尖り部12A2や底端側の尖り部12A3は、図7〜図10に示すように、止着用クリップ10にフック片12Aを吊込み溝3Pa内の止着用ワイヤー3Pcに向けて押し込む力をかけた際に、フック片12Aが止着用ワイヤー3Pcの周辺にあるクッションパッド3Pに当たって移動が阻害されてしまうことを防ぐために形成されているものである。具体的には、上述したフック片12Aの先端側の尖り部12A2や底端側の尖り部12A3は、これらがフック片12Aの差し込み移動時にクッションパッド3Pに当たることにより、その当たった部位を切り裂いたり部分的に強く押し込んだりして、フック片12Aの差し込み移動が阻害されないように移動経路を確保する構成となっている。
ここで、上述した止着用ワイヤー3Pcは、クッションパッド3Pを発泡成形する際に成形型内にセットされてインサート成形されることで、吊込み溝3Paよりも深い位置に埋め込まれて設けられた状態とされている。そして、上記止着用ワイヤー3Pcは、吊込み溝3Paの所々の箇所に吊込み溝3Paよりも更に深く凹む形の止着溝3Pbが形成されることにより、その所々の箇所が止着溝3Pbを通じて外部に露出した状態に設けられた状態とされている。
上述した止着溝3Pbは、上述したフック片12Aを止着用ワイヤー3Pcに引掛けやすくするために、止着用ワイヤー3Pcの周辺を広く空けた形に形成されているが、成形不具合により、その一部(成形不具合の肉部3Pd)がフック片12Aの移動経路上に残ってしまうことがある。しかし、上記止着溝3Pbの内部にクッションパッド3Pの成形不具合の肉部3Pdが残っていても、上述したフック片12Aに先端側の尖り部12A2や底端側の尖り部12A3が形成されていることにより、これら成形不具合の肉部3Pdを先端側の尖り部12A2や底端側の尖り部12A3により切り裂いたり強く押し込んだりして、フック片12Aを止着用ワイヤー3Pcに適切に引掛けることができるようになっている。
上述したフック片12Aは、上述したチャック部11の各挟持片11Aよりも厚肉な形に形成されており、止着用ワイヤー3Pcが外側から押し付けられたり内側に引掛けられたりしても大きく押し撓まされることのない高い剛性及び強度を備えた構成となっている。
一方、ガイド片12Bは、図2〜図3に示すように、上述したチャック部11の図示向かって左側の挟持片11Aの根本箇所から外側に向かって張り出す張出し部12B1と、張出し部12B1の張り出した先の端部から下方側に曲げ返されてフック片12Aの開口12A4内に向かって延出する撓み部12B2と、を有した形に形成されている。上述した張出し部12B1は、上述したフック片12Aと同様に、チャック部11の各挟持片11Aよりも厚肉な形に形成されており、後述するように撓み部12B2に止着用ワイヤー3Pcが押し付けられる力を受けても大きく撓むことのない高い剛性及び強度を備えた構成となっている。一方、撓み部12B2は、上述したチャック部11の各挟持片11Aと同程度の厚みを有した形に形成されており、止着用ワイヤー3Pcが下方側から押し付けられる力がかけられることによって比較的簡単に撓む構成とされている。
上述した撓み部12B2は、図6に示すように、その自由状態時には、上述した張出し部12B1から斜め下方側に延び出した状態として、フック片12Aの開口12A4に蓋をした状態に保たれた状態とされている。上記撓み部12B2は、図7〜図9に示すように、これに止着用クリップ10が下方側から押し付けられることにより、撓んで、止着用ワイヤー3Pcをフック片12Aに引掛けられる位置に導く形をとるようになっている。そして、撓み部12B2は、図10に示すように、止着用ワイヤー3Pcをフック片12Aに引掛けられる位置まで導いて止着用ワイヤー3Pcとの当接状態から外されることにより、自由状態に戻されて、再びフック片12Aの開口12A4に蓋をした状態に戻されるようになっている。この一連の動作によって、止着用ワイヤー3Pcをフック片12Aに引掛けて、ガイド片12Bの撓み部12B2によりフック片12Aの開口12A4に蓋をして止着用ワイヤー3Pcをフック片12Aに引掛けた状態に閉じ込めることができるようになっている。
上記の構成をより具体的に説明すると、図6に示すように、上述した撓み部12B2は、上述した張出し部12B1の張り出した先の端部からU字状に曲げ返されることにより、張出し部12B1より下方側に離間した点(曲げ点12B2a)を支点に上下方向に撓むことができる状態に支えられた状態とされている。これにより、撓み部12B2は、図7〜図9に示すように、止着用ワイヤー3Pcに上方側から押し付けられることにより、上述した張出し部12B1より下方側に離間した曲げ点12B2aを支点に上方側に押し撓まされて、止着用ワイヤー3Pcをフック片12Aの開口12A4内に導ける形をとれるようになっている。
ここで、図6に示すように、上述した撓み部12B2は、その自由状態時には、上述もしたように張出し部12B1の延び出した先の端部から内側斜め下方側に延び出した形をとっており、この状態で止着用ワイヤー3Pcに上方側から押し当てられると、撓み部12B2の剛性によって、止着用ワイヤー3Pcをその傾斜形状に沿ってフック片12Aから遠ざける外側に向かって滑り移動させてしまうおそれがある。そこで、このような滑り移動を防止するために、撓み部12B2の底面上には、部分的に筋状に突出したガイド突起12B2bが形成されている。このガイド突起12B2bにより、止着用ワイヤー3Pcが撓み部12B2の底面に沿って外側へ滑り移動する動きが食い止められて、止着用ワイヤー3Pcの押し付け力により撓み部12B2を押し撓ませて止着用ワイヤー3Pcをフック片12Aの開口12A4内に安定して導けるようになっている。
また、上述した撓み部12B2のフック片12Aの開口12A4内に延出した先の先端面12B2cは、フック片12Aの曲げ返し部12A1に面を向けた凹状の湾曲面とされて形成されている。上記撓み部12B2の先端面12B2cは、フック片12Aの曲げ返し部12A1に引掛けられた止着用ワイヤー3Pcが何らかの外力の作用によってフック片12Aの開口12A4側に浮いてしまうことがあっても、これをその湾曲した面形状によって定位置で受け止めて外部へ逃がさないように保持するようになっている。
規制片12Cは、上述したチャック部11の底面部11Cから下方側に突出してフック片12Aの内部空間内に張り出した突片として形成されている。上記規制片12Cは、上述した撓み部12B2の撓み変形を阻害しないように、フック片12Aの壁側に近い端寄りの箇所に形成されている。上記規制片12Cは、その張り出した先の底面がフック片12Aの壁側を向くように傾けられた傾斜面によって形成されている。これにより、規制片12Cは、フック片12Aの曲げ返し部12A1に引掛けられた止着用ワイヤー3Pcが何らかの外力の作用によって上方側に浮いてしまうことがあっても、これをその傾斜した面形状によってフック片12Aの壁面との間で受け止めて外部へ逃がさないように保持するようになっている。
ところで、上述したフック部12を止着用ワイヤー3Pcに上方側から押し込んで引掛ける作業は、図6〜図10に示すように、前述したチャック部11にクッションカバー3Cに取り付けられたサスペンダ3Ccを差し込んで装着した後、作業者が止着用クリップ10を吊込み溝3Pa内に入れて、止着用クリップ10をクッションカバー3Cの張力作用に抗して上方側から指で押し付けて、フック部12のガイド片12Bを止着用ワイヤー3Pcに押し込むことによって行われる。具体的には、上記止着用クリップ10を上方側から指で押し付ける作業は、止着用クリップ10のチャック部11を構成する片側の挟持片11Aの掛部11Bの上面(押圧面11Ba)を上方側から押圧することによって行われる。
ここで、上述した各挟持片11Aのうち、下側にフック片12Aが形成されている図示右側の挟持片11Aは、その上面が、上述した押圧面11Baとして、他方側の挟持片11Aの掛部11Bの上面よりも広い面積を有する形に形成されている。上記押圧面11Baは、その面形状が、同側の挟持片11Aよりも外側に張り出した横幅の広い面形状に形成されており、その外側に張り出した面部がリブ11Bbによって同側の挟持片11Aの外側面部に結合されて支えられた構成とされていることにより、上方側からの押圧力をかけられても撓みにくい構造強度の高い構成とされている。
上記押圧面11Baは、止着用クリップ10の高さ方向(図2で見て止着用ワイヤー3Pcとサスペンダ3Ccとによって止着用クリップ10に引張り力がかけられる方向)に対して斜め外向きに傾斜した形に形成されている。これにより、図6に示すように、作業者が上記押圧面11Baに上方側から指で押圧力をかけて止着用クリップ10を下方側に押し込む時には、止着用クリップ10は、上記押圧される押圧面11Baが高さ方向に真っ直ぐに向けられた状態として、全体がフック片12Aの開口12A4を下方側に向けるように傾けられた状態として吊込み溝3Pa内に押し込まれていくようになっている。したがって、上記傾けにより、止着用クリップ10は、そのフック部12のガイド片12Bが外側に張り出した横幅の広い構成となっていながらも、上述したように吊込み溝3Pa内で斜めに傾けられることにより、横幅を窄めた小さな状態で吊込み溝3Pa内にスムーズに押し込まれていくようになっている。
また、止着用クリップ10が上記のように傾けられて下方側に押し込まれていくようになっていることにより、前述したガイド片12Bの撓み部12B2が水平方向に傾けられてその傾斜が緩められるため、止着用ワイヤー3Pcを撓み部12B2の底面の傾斜に沿って外側へ滑らせることなく、比較的真っ直ぐに撓み部12B2に押し込んでいけるようになっている。また、上記の傾けによってフック片12Aの開口12A4がやや下向きに向けられた状態となるため、止着用クリップ10を止着用ワイヤー3Pcに向かって真っ直ぐに押し込んでいく作業によって止着用ワイヤー3Pcをフック片12Aの開口12A4から内部に入れやすくなっており、止着用ワイヤー3Pcをフック片12Aにより簡便に引掛けることができるようになっている。
具体的には、止着用クリップ10は、図7に示すように、これを吊込み溝3Pa内に入れて、作業者がその押圧面11Baを上方側から指で押し付けることにより、その下部側のガイド片12Bの撓み部12B2が止着用ワイヤー3Pcに押し付けられて上方側に押し撓まされる。また、上記押し付けによって、止着用ワイヤー3Pcにフック片12Aの曲げ返し部12A1の底面が押し付けられた場合には、止着用ワイヤー3Pcは、上記フック片12Aの曲げ返された底面の傾斜形状に沿ってガイド片12Bの撓み部12B2まで導かれ、撓み部12B2に押し付けられるようになっている。上記押し込みにより、撓み部12B2は、フック片12Aの開口12A4を外部に開かせた状態となる。
そして、図8に示すように、上述した止着用クリップ10の押し込みが更に進行すると、止着用ワイヤー3Pcが上記撓み部12B2の底面の傾斜した形状に沿ってフック片12Aの開口12A4内に入り込む。そして、図9に示すように、止着用ワイヤー3Pcが撓み部12B2との接触状態から外される位置までフック片12Aの内部に入り込むことにより、撓み部12B2が、その復元力によって、変形前の自由状態に戻される。上記止着用ワイヤー3Pcをフック片12Aの内部に押し込むことができる最大押し込み位置は、図9に示すように、止着用ワイヤー3Pcが規制片12Cの底面に乗り上がってフック片12Aの壁面との間の角部に押し付けられた状態となる位置となっている。
止着用ワイヤー3Pcが上記位置まで押し込まれることにより、それ以上、止着用クリップ10を下方側に押し込めない状態となる。したがって、この位置で止着用クリップ10にかけていた押し込み力を除荷することにより、図10に示すように、止着用クリップ10が、クッションカバー3Cの張力作用によって上方側に引き戻されて、止着用ワイヤー3Pcがフック片12Aの曲げ返し部12A1に受け入れられて引掛けられた状態となる。この状態では、ガイド片12Bの撓み部12B2がフック片12Aの開口12A4を塞いだ状態に戻されているため、止着用ワイヤー3Pcがフック片12Aに引掛けられた状態に強く保持されることとなる。
すなわち、ガイド片12Bの撓み部12B2は、止着用ワイヤー3Pcがフック片12Aの開口12A4から外れようとする力を受ける時には、その先端面12B2cに止着用ワイヤー3Pcからの押圧力がかけられて、撓み部12B2の延びる方向に圧縮力を受けるため、撓みにくく、止着用ワイヤー3Pcを強い力で抜け止めした状態に保持することができるようになっているからである。また、上記先端面12B2cが、フック片12Aの曲げ返し部12A1を向いて湾曲した形となっていることにより、止着用ワイヤー3Pcを撓み部12B2の上方側に越えさせないように強く受け止めることができるようになっており、撓み部12B2に保持力の弱い上側からの荷重がかからないように、止着用ワイヤー3Pcを常に撓み部12B2の先端側の定位置で受け止められるようになっている。なお、上述した撓み部12B2の先端面12B2cと規制片12Cとの間の隙間は、止着用ワイヤー3Pcの直径よりも狭くなっており、これらの間の隙間から止着用ワイヤー3Pcが撓み部12B2の上面側に抜き出てしまうことがないようになっている。
このように、本実施例の止着用クリップ10は、クッションカバー3Cに取り付けられたサスペンダ3Cc(シートカバーの吊込み部)に結合されるチャック部11と、クッションパッド3P(シートパッド)の吊込み溝3Pa内に設けられた止着用ワイヤー3Pcに押し込まれて引掛けられるフック部12と、を有する。フック部12は、止着用ワイヤー3Pcに引掛けられる鉤形状のフック片12Aと、フック片12Aの開口12A4側位置に対向配置されたガイド片12Bと、を有する。ガイド片12Bは、その自由状態時にはフック片12Aの開口12A4に蓋をした状態を維持するが、止着用ワイヤー3Pcに押し込まれることにより撓んで止着用ワイヤー3Pcをフック片12Aに引掛けられる位置に導いて自由状態に戻される構成となっている。ガイド片12Bは、フック片12Aに向かって延びる形状とされており、フック片12Aから遠い側の端部が固定端(曲げ点12B2a)とされて、止着用ワイヤー3Pcに押し込まれることにより上記固定端を支点にその延びる方向とは垂直な方向に押し撓まされる構成となっている。
このように、ガイド片12Bは、そのフック片12Aから遠い側の端部が固定端(曲げ点12B2a)とされていることにより、そのフック片12Aに近い先端側の部位が、止着用ワイヤー3Pcに押し込まれる力によって撓みやすい構成とされる。また、上記ガイド片12Bが止着用ワイヤー3Pcに押し込まれる方向は、ガイド片12Bの延びる方向とは垂直な方向である。したがって、止着用ワイヤー3Pcは、ガイド片12Bの押し込みが進行しても、ガイド片12Bの固定端には近づけられにくいため、終始、ガイド片12Bを止着用ワイヤー3Pcに向かって比較的軽い力で押し込み続けることができる。また、ガイド片12Bは、止着用ワイヤー3Pcがフック片12Aに引掛けられて、フック片12Aの開口12A4に蓋をした状態に戻された状態では、止着用ワイヤー3Pcがフック片12Aの開口12A4から外れる方向に移動しようとしても、この方向はガイド片12Bの撓み部12B2が延びる方向であり撓み変形しにくいことから、止着用ワイヤー3Pcを外れにくい状態に保持することができる。このように、止着用クリップ10を、止着用ワイヤー3Pcへの挿入荷重を重くすることなく、引掛けた止着用ワイヤー3Pcを外れにくい状態に保持できるようにすることができる。
また、ガイド片12Bが、フック片12Aの開口12A4に向かって延びる形状とされている。このような構成となっていることにより、止着用ワイヤー3Pcがフック片12Aの開口12A4から外れる方向に移動しようとしても、ガイド片12Bが止着用ワイヤー3Pcに対してガイド片12Bの延びる方向に突き当てられる構成となるため、止着用ワイヤー3Pcをより外れにくい状態に保持することができる。
また、ガイド片12Bは、そのフック片12Aの開口12A4に向かって延びた先端面12B2cが、フック片12Aの鉤状に曲げられた曲げ返し部12A1に面を向けて止着用ワイヤー3Pcを受け止めることのできる凹状の湾曲面として形成されている。このような構成となっていることにより、ガイド片12Bの先端面12B2cが、止着用ワイヤー3Pcを逃がさないように定位置で受け止めた状態にすることができるため、止着用ワイヤー3Pcをより外れにくい状態に保持することができる。
また、ガイド片12Bが、フック片12Aの開口12A4内に入り込む位置まで延びて形成されている。このような構成となっていることにより、ガイド片12Bが、フック片12Aの開口12A4から外れる方向には撓むことができない状態となるため、止着用ワイヤー3Pcをより外れにくい状態に保持することができる。
また、ガイド片12Bが、フック部12の本体からフック片12Aに対して遠ざかる方向に張り出した張出し部12B1からフック片12Aに向かって延びるように曲げ返された形に形成されている。このような構成となっていることにより、ガイド片12Bの撓み部12B2の固定端がフック片12Aからより遠い張り出した位置に設定されるため、ガイド片12Bを止着用ワイヤー3Pcに押し込む力によってより簡単に撓ませやすくすることができ、止着用ワイヤー3Pcの挿入荷重をより軽くすることができる。
続いて、実施例2の止着用クリップ10の構成について、図11を用いて説明する。本実施例の止着用クリップ10は、ガイド片12Bの撓み部12B2の先端に、フック片12Aの先端側の外側部に突出形成された係止部12A5に上方側(フック片12Aの開口12A4内側)から当たる係合部12B2dが形成された構成となっている。上記撓み部12B2は、その自由状態時には、上述した係合部12B2dがフック片12Aの係止部12A5上に当接した状態となることで、フック片12Aの開口12A4から外される方向の移動が規制された状態とされている。上記撓み部12B2は、止着用ワイヤー3Pcに上方側から押し込まれてフック片12Aの開口12A4内側に押し込まれる力を受けることにより、係合部12B2dがフック片12Aの係止部12A5との当接状態から外されて、フック片12Aの開口12A4内側に押し撓まされるようになっている。そして、撓み部12B2は、止着用ワイヤー3Pcがフック片12Aの曲げ返し部12A1に引掛けられることにより、再び、上記係合部12B2dがフック片12Aの係止部12A5に当接する位置に戻されて、開き方向への移動が規制された状態に戻される。これにより、上記撓み部12B2によってフック片12Aの開口12A4が強く塞がれた状態となり、フック片12Aに引掛けられた止着用ワイヤー3Pcが外れにくい状態に保持されるようになる。なお、止着用クリップ10のその他の構成については、実施例1で示した止着用クリップ10と同じ構成となっているため、具体的な説明を省略することとする。
以上、本発明の実施形態を2つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、本発明の止着用クリップは、自動車の助手席以外のシートにも適用することができるほか、鉄道等の自動車以外の車両に供されるシートに適用されていてもよく、また、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の構成は、乗物用シートのシートクッションに限らず、シートバックにも適用することができるものである。
また、止着用クリップは、ガイド片が、フック片の開口内に入り込む位置まで延びていない構成となっていてもよい。但し、ガイド片は、フック片に引掛けられた止着用ワイヤーが外れないようにフック片の開口に蓋をすることができる程度にフック片に向かって延びていることが好ましい。また、ガイド片は、フック片に向かって延びる形状とされて、フック片から遠い側の端部が固定端とされて、止着用ワイヤーに押し込まれることにより上記固定端を支点にその延びる方向とは垂直な方向に押し撓まされる構成となっていればよく、その延びる形状は、真っ直ぐであっても湾曲していても段差状に折れ曲がっているものであっても構わない。また、シートカバーの吊込み部に結合されるチャック部は、上記実施例で示したような差し込み式の結合構造となっているものでなくてもよく、どのような形でシートカバーの吊込み部と結合される構成となっていてもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
3P クッションパッド(シートパッド)
3Pa 吊込み溝
3Pb 止着溝
3Pc 止着用ワイヤー
3Pd 成形不具合の肉部
3C クッションカバー(シートカバー)
3Ca 縫合部
3Cb 吊込み布
3Cc サスペンダ(吊込み部)
3Cc1 係合突起
10 止着用クリップ
11 チャック部
11A 挟持片
11B 掛部
11Ba 押圧面
11Bb リブ
11C 底面部
11D ストッパ
12 フック部
12A フック片
12A1 曲げ返し部
12A2 先端側の尖り部
12A3 底端側の尖り部
12A4 開口
12A5 係止部
12B ガイド片
12B1 張出し部
12B2 撓み部
12B2a 曲げ点
12B2b ガイド突起
12B2c 先端面
12B2d 係合部
12C 規制片

Claims (5)

  1. 乗物用シートのシートカバーをシートパッドに形成された吊込み溝内に吊り込んで止着させるための止着用クリップであって、
    前記シートカバーの吊込み部に結合されるチャック部と、
    前記シートパッドの前記吊込み溝内に設けられた止着用ワイヤーに押し込まれて引掛けられるフック部と、を有し、
    前記フック部は、前記止着用ワイヤーに引掛けられる鉤形状のフック片と、該フック片の開口側位置に対向配置されたガイド片と、を有し、該ガイド片は、その自由状態時には前記フック片の開口に蓋をした状態を維持するが、前記止着用ワイヤーに押し込まれることにより撓んで前記止着用ワイヤーを前記フック片に引掛けられる位置に導いて自由状態に戻される構成となっており、
    前記ガイド片は、前記フック片に向かって延びる形状とされており、前記フック片から遠い側の端部が固定端とされて、前記止着用ワイヤーに押し込まれることにより前記固定端を支点にその延びる方向とは垂直な方向に押し撓まされる構成となっていることを特徴とする止着用クリップ。
  2. 請求項1に記載の止着用クリップであって、
    前記ガイド片が、前記フック片の開口に向かって延びる形状とされていることを特徴とする止着用クリップ。
  3. 請求項2に記載の止着用クリップであって、
    前記ガイド片は、その前記フック片の開口に向かって延びた先端面が、前記フック片の鉤状に曲げられた部分に面を向けて前記止着用ワイヤーを受け止めることのできる凹状の湾曲面として形成されていることを特徴とする止着用クリップ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の止着用クリップであって、
    前記ガイド片が、前記フック片の開口内に入り込む位置まで延びて形成されていることを特徴とする止着用クリップ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の止着用クリップであって、
    前記ガイド片が、前記フック部の本体から前記フック片に対して遠ざかる方向に張り出した張出し部から前記フック片に向かって延びるように曲げ返された形に形成されていることを特徴とする止着用クリップ。
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