既に発明の背景において説明したように、リスティングビードと組み合わせて使用するための埋設された装飾材クリップを含む溝部の領域における発泡体基体の部分的に露出した側面図である。
既に発明の背景において説明したように、装飾品の例示的なリスティングの挿入を示す、図1の例示的なクリップの側面図である。
既に発明の背景において説明したように、図2に示すクリップとリスティングの結果として得られる相互接続の側面図である。
一実施形態による、内部突起を付けた例示的な止めクリップの斜視図である。
一実施形態による、内部突起を付けた例示的な止めクリップの側面図である
一実施形態による、図5Aの内部突起を示す図である。
一実施形態による、内部突起を付けた例示的な止めクリップの図5A及び5Bの線6−6に沿った断面図である。
一実施形態による、例示的な止めクリップの正面図である。
一実施形態による、別の例示的な止めクリップの正面図である。
一実施形態による、ビードアセンブリとウェブの種々の要素の相対的寸法を示す例示的なリスティングの側面図である。
一実施形態による、ウェブ上のリスティングビードと係合した止めクリップを有する例示的なシートカバー固定システムの斜視図である。
一実施形態による、対応する切込みを有するリスティングビードと係合している内部突起を付けた止めクリップを有する例示的なシートカバー固定システムの側面図である。
一実施形態による、リスティングビード内に切込みを有する例示的なリスティングアセンブリの正面図である。
一実施形態による、リスティングビード内の対応する切込みと係合している内部突起を付けた例示的な止めクリップの部分的に透視した正面図である。
一実施形態による、シートに装飾材カバーを固定している止めクリップの斜視図である。
図12Aに示すシートに装飾材カバーを固定している止めクリップの詳細な正面図である。
図12Cに示すシートに装飾材カバーを固定している止めクリップの詳細な正面図である。
一実施形態により、シートに装飾材カバーを固定している埋設クリップの両側にある2つの止めクリップの詳細な正面図である。
一実施形態により、シートに装飾材カバーを固定している2つの止めクリップと2つの埋設クリップの詳細な正面図である。
一実施形態による、シートに装飾材カバーを固定している止めクリップの両側に埋設された2つのクリップの詳細な正面図である。
クリップが全長突起プロファイルを付けて押出形成された、代替的な実施形態による例示的な止めクリップの部分斜視図である。
一実施形態による、図13のクリップの全長突起を受容するように形成された切込みを含む、ビードアセンブリとウェブの種々の要素の相対的寸法を示す例示的なリスティングの正面図である。
一実施形態による、埋設可能なベースを有する例示的な止めクリップの側面図である。
一実施形態による、ベース上にキーを有する例示的な止めクリップの側面図である。
一実施形態による、キャッチを付けた例示的なクリップの側面図である。
一実施形態による、図17Aのキャッチを付けた例示的なクリップの正面図である。
一実施形態による、大腿部から延びる支持アームを有するキャッチを付けた例示的なクリップの側面図である。
一実施形態による、止め突起のない、図18Bの例示的なクリップの側面図である。
一実施形態による、偏位保持領域を有するキャッチを付けた例示的なクリップの側面図である。
一実施形態による、キャッチとロックアームを付けた例示的なクリップの側面図である。
一実施形態による、図20Aのキャッチとロックアームを付けた例示的なクリップの正面図である。
一実施形態による、支持突起のない、図20Aの例示的なクリップの正面図である。
一実施形態による、装飾材カバーをシートに固定しているクリップ対ワイヤ止めクリップの斜視図である。
図21Aに示されているように、装飾材カバーをシートに固定している図17Aの止めクリップの詳細な斜視図である。
図21Aに示されているように、装飾材カバーをシートに固定している図20Aの止めクリップの詳細な斜視図である。
I.止めクリップの構造と使用
図4は、一実施形態による、内部突起を付けた例示的な止めクリップの斜視図である。例示的な止めクリップ400を含むことができ、内側止め突起470を含んでよく、この内部突起470は装飾材リスティングビード上の切込みと係合することができる。切込み内の内部突起470の係合は、止めクリップが装飾材リスティングビードの長さに沿って移動するのを防ぐことができる。次にクリップ400を付けた装飾材リスティングに取り付けることができ、この装飾材リスティングはシートカバーアセンブリに取り付けることができる。次に止めクリップ400を付けた装飾材リスティングは、発泡体シート内に埋設された装飾材クリップと係合でき、それによってシートカバーアセンブリを発泡体シートに固定する。止めクリップ400は埋設クリップに隣接でき、その結果として止めクリップ400はリスティングビードが埋設クリップ内で横方向に移動するのを防ぐことができる。単一の止めクリップは、リスティングビードが埋設クリップ内で一方向に移動するのを防ぐことができ、その結果としてカバーはシートの使用中にカバーにかかる力に耐えることができる。止めクリップを使用して、シートの1つ以上の領域でカバーが下にある発泡体シートに対して相対的に移動するのを防ぐことができる。非限定的な例として、シートバックに埋設されたクリップの上方のリスティングビード上に位置決めされた止めクリップにより、使用者がシートバックにもたれて座るとき、シートバックを覆うカバー部分で下向きに作用する力に抵抗することが可能になる。一実施形態では、2つの止めクリップをリスティングビードに配置し、埋設クリップのどちらか一方の側の切込みと係合して、リスティングビードが発泡体シート内に埋設されたクリップ対して相対的にいずれかの方向に移動するのを防ぐことができる。
例示的な止めクリップ(「クリップ」ともいう)400は、床部410、脚部420及び鉤部430を含むことができる。床部410と脚部420と鉤部430は、キャビティ440を画定することができる。床部410はクリップ480のベースの上部であることができる。様々な実施形態において、ベース480は、以下により完全に説明する種々の追加の構造を含むか、その一部であることができる。脚部420は、大腿部422と腓腹部424を有することができる。大腿部422は、下腿部426のより厚い領域から上腿部428のより薄い領域に向かってテーパ状にすることができる。腓腹部424は上腿部428と鉤部430との間で厚さが均一(テーパなし)であることができる。鉤部と床部と脚部の上記の幾何学的関係及び寸法は、広範に可能な形状及び寸法の例であることに注意されたい。
2つの鉤部430は、2つの鉤部430間のギャップ450を画定することができるので、リスティングはギャップ450を通って鉤部430の間を通って、キャビティ440内に入ることができる。鉤部430は、リスティングを把捉するために内方かつ下方に向けることができる。鉤部430は、鉤部の頂部に摺動面432を有することができる。摺動面432は、ギャップ450に向かって下方かつ内方に傾斜することができ、リスティングは摺動面432を下方に摺動してギャップ450内に入ることができる。鉤部は、鉤部430の最も内側の部分に鉤面434を有することができる。鉤部430は底面436とフック438を有することができる。底面436とフック438はリスティングと係合して、キャビティ内にリスティングを保持できる。底面436は、リスティングを把捉して、リスティングが抜け出るのを防ぐために内方かつ下方に傾斜することができる。フック438は、底面436の内側部分と鉤面434の下側部分との間の隅角であることができる。フック438は、リスティングがキャビティ440に挿入された後にリスティングの頂部と接触することができ、それによりリスティングがキャビティ440から抜け出るのを防止する。底面436と脚部420との間に内側半径R1があることができる。この内側半径は、鋭い内側隅角と比較して鉤部430と脚部420との結合を強化することができる。内側半径R1は、約0.38ミリメートル±0.15ミリメートルであってよい。
床部410は、中央領域412と湾曲した床部側面414を有することができる。中央領域412は平坦であってよい。湾曲した床部側面414は上方に湾曲して下腿部424と会合できる。クリップ400は床部410と脚部420との間に床部半径R2を有することができる。床部半径R2は、約0.76ミリメートル±0.15ミリメートルであってよい。
クリップ400は、クリップ400の一番上の隅角から外方に延びる延長部460を有することができる。延長部460の頂部はほぼ水平であるか、又は床部410と平行であることができる。延長部460は、延長部の頂部と摺動面との間に延長面462を有することができる。延長面462はほぼ垂直であることができる。
クリップ400は、はキャビティ440内に延びている突起470を有する。突起470は、リスティング(図示せず)内の対応する切込みと係合することができる。本質的に、突起は、突起がビードプロファイル上の切込みと係合したときに、ビードプロファイル上の止めクリップの移動を妨げるような形状であることができる。突起470は、突起470の外側に係合面472を有することができる。突起470は、ディスク部分又は円筒部分の形状であってよく、係合面472はディスク部分又は円筒部分の外周面であってよい。係合面472は、曲面であることができる。係合面472は、切込み内に収まることができ、それによってリスティングを係合し、クリップ400内で摺動することを防ぐ。
突起470は、係合面472が床部410と会合する個所に2つの係合面連結部474を有することができる。これらの係合面連結部は平行であることができる。係合面は、係合面472の2つのエッジに沿って2つのリム476を有することができる。リム476は、係合面472の各側で互いに平行であることができる。係合面は、一方の係合面連結部474から他方の係合面連結部474まで、側面に沿って平行なリムと共に延びることができる。突起470は、クリップ40の床部410上に位置してキャビティ440内に延びているように描かれているが、突起は脚部420又は鉤部430上に位置してキャビティ440内に延びることもできよう。
リスティングは多くの場合に商業的に所定の形状であるため、ベースと鉤部との間のクリップの中央領域/内部スペースは、後述するようにリスティングが完全にギャップを通り抜けられるように十分広くなければならず、鉤部の底面に対して固定されなければならない。したがってこの実施形態では、平坦化された鉤部底面は、リスティングビードの鉤部と係合する頂部壁とほぼ一致する約20〜35度の特定の角度AB、例示的に29度の値で配向される。一般的に、図示の設計により望ましい挿抜性能が可能になる。当業者によって理解されるように、クリップ400は射出成形によって、又は特定のクリップの形状に適した任意の他の技術によって製造することができる。
図5Aは、一実施形態による、内部突起を付けた例示的な止めクリップの側面図である。突起470は、床部410から上方にキャビティ440内に延びるように示されている。図5Bは、この実施形態による図5Aの突起の詳細図である。突起470は、突起側部502を有することができる。図4及び図5Bを参照すると、突起側部502はリム476で係合面472と会合する。突起502は係合面472に対して垂直であることができる。突起は、突起がビードプロファイル上の切込みと係合すると、止めクリップがビードプロファイル上を移動するのを妨げるように成形することができる。突起470は、ディスク部分又は円筒部分の形状であることができ、係合面472はディスク部分の外周であることができ、突起側部502は、ディスクの端部を形成する平面であることができる。突起側部502は床部410から上方に延びることができ、ほぼ垂直であることができる。突起側部502は側面連結部504で床部410から上方に延びることができる。側面連結部504は突起側部502と床部410との間の隅角であることができる。一実施形態では、突起側部502は脚部420に接触しない。湾曲した床部側面414は突起側部502を脚部420から分離することができる。突起側部502と脚部420との間には突起ギャップ506があることができる。突起ギャップ506は、突起側部502と脚部420によって部分的に画定できる。突起ギャップ506は突起側部502、湾曲した床部側面414又はクリップベース102の一部及び脚部420によって部分的に画定することができる。
側面連結部504は、突起側部502と床部410との間に丸みを有することができる。代替的に、突起側部502は外方かつ下方に湾曲又は傾斜して床部410と会合でき、そのため側面から見たとき、突起470の底部は突起470の頂部よりも広い。突起470は床部410から上方にキャビティ440内に延びることができる。突起470は、リスティングビードの切込みに対応する寸法及び形状を有する。突起470は、約3ミリメートルの突起幅NWを有することができ、約2〜3ミリメートルの突起高さNHを有することができる。様々な実施形態で、1つ以上の突起470が床部410及び/又は1つ以上の脚部420に配置して、キャビティ440内に延びることができる。少なくとも1つの突起470の位置は、リスティング(図示せず)上の少なくとも1つの切込みの位置に対応する。図5A及び図5Bの実施例では、突起470は床部410上にあり、切込みはリスティングの下縁部にある。
脚部420は、脚部外側面510を有することができる。脚部外側面510はほぼ垂直、即ちほぼ90度であることができる。クリップ400は、ベース領域508と脚部外側面510との間に外側曲線512を有することができる。外側曲線512は3.0ミリメートル±0.5ミリメートルの半径R3を有することができる。脚部420は、脚部内面514を有することができる。脚部内面514は腓腹部424でほぼ垂直であり、ほぼ垂直の腓腹部内面516を形成する。脚部内面514は、大腿部422で下方かつ内方に傾斜することができ、大腿部内面518を形成する。大腿部内面518は腓腹部内面516と湾曲した床部側面414との間で水平から約80〜85度の角度であることができる。代替例では、大腿部内面は、腓腹部424と湾曲した床部側面414との間で可変であるように、下方かつ内方に湾曲させ及び/又は傾斜することができる。大腿部内面518は下腿部426で、内方により鋭く(より小さい半径で)湾曲させることができ、大腿部内面518が腓腹部内面516と会合する個所でほぼ垂直になるまで、上腿部428で減少する内方角度又は曲線を有することができる。
キャビティ440は、ほぼ垂直の腓腹部内面516と、傾斜した大腿部内面518と、湾曲した床部側面414と、床部410の中央領域412とによって部分的に画定できる。キャビティ440を部分的に画定するこれらの表面は、一方の上腿部428からも床部410を経て他方の上腿部428まで隅角を含まなくてもよい。隅角が存在しないことによりクリップ400はより強くなり、リスティングがギャップ450を通って押し込まれるときに脚部420は外方に屈曲して、脚部420が破損するのを防ぐ働きをする。腓腹部424は厚さが均一であり、ほぼ垂直な脚部外側面510とほぼ垂直な腓腹部内面516を有する。代替例では、キャビティ440は、ほぼ垂直の腓腹部内面516と、上腿部428で内方にわずかに傾斜又は湾曲できる大腿部内面518によって部分的に画定でき、大腿部内面518が床部410の湾曲した床部側面414と会合するまで下腿部426でますます内方に傾斜又は湾曲できる。キャビティ440を部分的に画定するこれらの表面は、一方の上腿部428から床部410まで連続的に湾曲させることができる。キャビティ440を部分的に画定するこれらの表面は、一方の上腿部428から床部410を経て他方の上腿部428に連続的に湾曲させることができる。
大腿部422は、上腿部428のより薄い領域から、下腿部426の次第に厚くなる領域までテーパ状にすることができ、上腿部428から下腿部426に向かって内方にますます傾斜又は湾曲する上腿部内側518を有することができる。大腿部422は、少なくとも部分的に脚部外側面510によって画定することができる。クリップ400は、床部410と脚部420との間の床部半径R2が約0.76ミリメートル±0.15ミリメートルであることができる。床部410が脚部420と会合する個所に隅角がないことによりクリップ400の強度が増し、リスティングから脚部420に外方圧力が加えられたときに脚部420が破損するのを防ぐ働きをする。
底面436は水平から約20〜35度の鉤角度BAを有することができる。底面436と脚部420との間の内側半径R1は、約0.38ミリメートル±0.15ミリメートルであることができる。脚部420が鉤部430と会合する個所に隅角がないことはクリップ400を強化し、リスティングから鉤部430に圧力が加えられたときに鉤部430が破損するのを防ぐのに役立つ。
クリップ400は、約7.8ミリメートル±0.5ミリメートルの外側クリップ幅CWを有することができる。外側クリップ幅CWは延長部460を含まないクリップ400の幅であることができる。外側クリップ幅CWは、一方の脚部外側面510から他方の脚部外側面510まで測定することができる。クリップ400は、約13ミリメートル±0.5ミリメートルの延長幅EWを有することができる。クリップ400は、約10.5ミリメートル±0.5ミリメートルのクリップ高さCHを有することができる。クリップの高さCHは、クリップ400の頂部からベース領域508まで測定することができる。代替実施形態では、クリップの高さCHは、用途、シート内の位置及び装飾材のスタイル/タイプに基づいて変化することができることに留意されたい。例えばロープロファイルクリップは薄く硬いシートに使用できるのに対し、背の高いクリップはより厚くクッション性の高いシートで使用できる。
図6Aは、内部突起を付けた例示的な止めクリップの、図5A及び5Bの線6−6に沿った断面図である。クリップ400は延長面462、摺動面432、鉤面434、腓腹部内面516、大腿部内面518、湾曲した床部側面414、及び係合面472を備えた突起470を有することができる。係合面472は、係合面連結部474で床部410と会合する。係合面472は、突起470が突起470の一方の側で床部410と会合する一方の係合面連結部474から開始でき、及び係合面472は、突起470が突起470の他方の側で床部410と会合する他方の係合面連結部474で、突起が床部410から立ち上がっている個所で終了できる。係合面472の少なくとも一部は曲面であることができる。係合面472は、一方の側から他方の側へ連続的に湾曲させることができる。係合面472は側面から見て円又は円弧の一部であることができる。係合面742は側面から見て半円であることができる。突起470は、ディスクの一部であることができる。突起470はディスクの半分であることができる。断面で見た場合、突起470は床部410から上方に延びるディスクの一部であるように見えることがある。突起470は、約0.5〜3.0ミリメートルであることができる半径RNを有することができる。突起470は、床部410から最も離れた突起の部分で、突起の上端部である頂部部分602を有することができる。
図6Bは、一実施形態による例示的な止めクリップの正面図である。クリップ400は、延長部460、脚部外側面510、及び外側曲面512を有することができる。クリップ400は、約7ミリメートル±0.15ミリメートルのクリップ長さCLを有することができる。しかしながら代替実施形態では、クリップの長さCLは非常に可変であってよく、実質的にこれより長く、又はやや短く、例えば用途、シートの輪郭、所望のクリップ強度、及び他の適当な因子/パラメータに応じて5〜15ミリメートルであることができる。
図7は、一実施形態による、別の例示的な止めクリップの正面図である。止めクリップ700は、内側止め突起770、床部710、ベース780、脚部720、及び鉤部730を有することができる。止めクリップ700は、止めクリップ700に図4に示された延長部460などの上部延長部がなくてもよいことを除けば、止めクリップ400と同様の形状と寸法を有してよく、止めクリップ700は上部肩部790を有することができる。上部肩部790は、脚部720と鉤部730との接続部におけるクリップの一部であることができる。上部肩部790は、鉤部730又は脚部720よりも厚くてよく、上部肩部790におけるクリップ700のより厚い部分が、鉤部730と脚部720との間のクリップ700の強度を増すことができる。上部肩部790は、クリップ700の上部隅角から上方及び外方に延びることができる。上部肩部790は円の部分を画定することができる。
II.止めクリップと共に使用する切込み付きリスティングビード
リスティングビードは、種々の止めクリップと共に使用するための寸法及び形状とすることができる。止めクリップと使用するために設計されたリスティングビードは、以下で詳しく説明する止め突起を受容するための寸法と形状の切込みを有することができる。図8は、一実施形態によるビードアセンブリとウェブの種々の要素の相対的寸法を示す例示的なリスティングの側面図であるが、リスティングビードと止めクリップが互いに適合するように設計されており、また種々の寸法が可能であることは明らかであるはずである。リスティングビードは、ウェブ又は不織布の周りに押し出して形成することができる。この方法のバージョンは、Agonia et al.による「装飾材クリップ用のリスティングビード」と題する共同所有の米国特許出願公開第14/839,386号に記載されており、その教示は参照により本明細書に明示的に組み込まれる。リスティング800は、ビードアセンブリ810と係合/接着ファブリックウェブ820を含む。ビードアセンブリ810は、クリップ400の適合する鉤部430と係合するように配置された上端部に設けた上部ビード鉤部816から丸身を帯びた点814まで矢印の形状で下方に延びる断面形状を有するビード812を画定する。
ビード先端部814は、それぞれビード412及びビード鉤部の断面形状の対向する鏡像を画定している、ビードアセンブリ810の対向する半部を橋絡して結合する。2つの半部がウェブ820を挟んでいる。ウェブは任意の許容可能な材料から任意の許容可能な方法で形成され、例えば織布又は不織布ポリプロピレン、又は他の合成若しくは天然ファブリックである。ウェブ材料はやや柔軟であり、シートトリムカバーと係合するように(加熱、溶融、超音波溶接などにより)容易に縫い付け、固定、接着及び/又は融合することができる。一実施形態では、ウェブ820は押出しダイ(以下に図14を参照してさらに説明する)を出るとビードアセンブリ810の半部の間に導入され、(ダイから出てくる)半硬化ビードの半部がビード先端部814を中心に折り畳まれて、それぞれが接触してウェブの両側に融合する。ビードは自動車グレードのプラスチック/ポリマー(及びプラスチック/ポリマーのブレンド)で形成できる。別の実施形態では、半部は接着剤、溶接、溶融融合などによって結合することができる。
ビード810とウェブ820の寸法は非常に可変である一方、一実施形態では以下の例示的な寸法を使用することができる。図8を参照すると、ビード812の全幅OWB812は、約3.5〜5.0(例えば4.8ミリメートル±0.5)ミリメートルで、例示的な先端部(814)の半径は0.8ミリメートルである。ビード全高OHBは、約4〜7ミリメートル(例えば約5.7ミリメートル±0.5)であることができる。ウェブ820の全体の幅/厚さOWWは、約0.5〜1.5ミリメートル(例えば0.7ミリメートル)であることができる。この実施形態では、鉤部816は垂直(即ちウェブ420が延びる方向)に対して対称的に約122度の全体角度OABで互いから離されている頂面を画定する。上述のように、鉤角度OABは、一部は対面するクリップ底面436の角度に一致するように大きく変化できることが明確に想定されている。
図9は、例示的な実施形態による、ウェブ上のリスティングビードと係合している止めクリップを有する例示的なシートカバー固定システムの斜視図である。例示的なシートカバー固定システム900は、止めクリップ910とリスティング920を含む。リスティングはビードアセンブリ922と係合/接着されたファブリックウェブ924を含む。ビードアセンブリ922は、ビード先端部926を含む。ビード先端部926はクリップ内の突起に対応する寸法及び形状にされた切込みを有しており、その結果として突起がこの切込みと係合してビードアセンブリ922が止めクリップ910内で前後に活動するのを妨げる。止めクリップ910は、リスティングビードアセンブリ922と係合することができ、ウェブ924は、シートカバー(図示せず)に固定することができる。次いで止めクリップ910を取り付けたリスティングビードアセンブリ922は、発泡体シート内に埋設されたクリップと係合することができ、それによりシートカバーを発泡体シートに取り付けることができる。止めクリップは埋設クリップに隣接して配置することができるため、リスティングビードアセンブリ922は埋設クリップ内で摺動できない。
図10は、例示的な実施形態による、対応する切込みを有するリスティングビードと係合している内部突起を付けた例示的な止めクリップの側面図である。止めリップ910はクリップ610の内面に突起を有することができる。ビード先端部926は、ビード先端部内に突起と係合する寸法及び形状をした切込みを有することができる。突起1012は切込み内に突入係合している。突起1012が切込み内に突入係合すると、ビードアセンブリ922は止めクリップ910内でページの内及び/又は外方向に摺動するのを妨げられる。
図11Aは、一実施形態による、リスティングビード内に切込みを有する例示的なリスティングアセンブリの正面図である。ビード先端部926は、止めクリップ上の対応する突起と係合するための寸法及び形状をした切込み1102を有する。切込み1102は湾曲させることができる。切り欠き部1102は側方側から見ると円の一部の形状であることができる。切込み1102は側方から見ると半円の形状であることができる。切込み1102は、ビードアセンブリ上に切込み面1104によって画定されている。切込み面1104は、側方から見ると円周部分の形状である曲面であることができる。切込み面1104の曲面は、切込み1102がビードアセンブリを著しく弱めるのを防ぐ。様々な実施形態において、切込みの寸法及び形状は、突起の寸法及び形状に対応するように設計することができる。直線、隅角及び/又は鋭角を付けて切削された切込みにより、ビードアセンブリは構造的完全性が減少し、加圧下で亀裂又は破損しやすくなる。湾曲した切込み面を利用することにより、著しい弱化を引き起こすことなくビードから切込みを切り取ることができる。湾曲した切込みは、リスティングの破損、破壊、又は亀裂を防ぐ。この湾曲した切込みの形状も、実質的な応力集中がないのでリスティングの破損、破壊又は亀裂を回避する。この特性は、特に装飾材が極端な寒さ及び/又は著しく極端な温度に暴露される場合に有利である。しかしながら三角形、正方形、長方形、又は切込みに90度の角度を有する他の形状、又は90度より大きい若しくは小さい他の様々な角度を有する他の形状を含む、切込みの他の形状も特に考えられることに注意されたい。切込みは、当技術分野で知られている切削装置を使用してビードアセンブリから切り取ることができる。
図11Bは、一実施形態による、リスティングビード内の対応する切込みと係合している内部突起を付けた例示的な止めクリップの部分的に透視した正面図である。ビード先端部926は、部分的に透視して示され切込み1102と係合している突起1012を受容する寸法と形状の切込み1102を有する。一実施形態では、切込み1102は約3ミリメートルの切込み幅NTWと、約2−3ミリメートルの切込み深さNDを有することができる。突起1102は切込みと係合する寸法及び形状をしている。切込み1102の寸法及び形状は、ビードアセンブリの構造的完全性及び切込みを切り取るために使用される切削工具の切削速度を含む多くの要因によって影響されることがある一方、突起の寸法及び形状は切込みの寸法と形状に対応するように設計することができる。
突起が切込みに係合していると、ビードアセンブリはロック止めクリップ内で前後に摺動することが妨げられる。鉤部430はビード鉤部816と係合して、ビードがクリップから抜け出るのを防ぐことができ、それによって切込みが突起と係合した状態を維持することができる。突起が切込み内で係合することにより、止めクリップがビードアセンブリに沿って移動するのを防ぐ。
使用者はリスティングビードを止めクリップと共に使用して、装飾材カバーを発泡体シート本体に適用できる。使用者は、リスティングビードアセンブリのビード先端部を止めクリップの脚部の間のギャップ内に押し込むことによって、リスティングビードを止めクリップのキャビティ内に係合させることができる。リスティングビードアセンブリがギャップを通ると、脚部が外方に屈曲し、リスティングビードアセンブリがキャビティ内を通過できるようになる。使用者は、リスティングビードの切込み内にクリップの突起をはめ込むことにより、リスティングビードがクリップ内で摺動するのを防ぐことができる。リスティングビードが鉤部の下を通った後、脚部はリスティングビードよりも狭いギャップでリラックスした形状に戻ることができる。鉤部は、キャビティ内にリスティングビードを保持し、リスティングビードがキャビティから抜け出るのを防ぐことができる。ロック突起は切込みとかみ合い、止めクリップがリスティングビードの長さに沿って移動するのを防ぐことができる。
III.止めクリップを使用して固定される装飾材
図12Aは、一実施形態による、装飾材カバーをシート部分に固定している止めクリップの斜視図である。シート部分1200は、図12に仮想線で示す発泡体シート本体1202を有することができる。発泡体シート本体は、少なくとも1つの埋設クリップ1204を有することができる。埋設クリップ1204は、発泡体シート本体1202内にしっかり埋設できるベース1206を有することができ、ベース1206は引抜きに抵抗して、埋設クリップ1204を発泡体シート本体内にしっかり埋設された状態に保つことができる。止めクリップ910は、止めクリップがリスティングビード(即ち長手方向に)に沿って移動できないように、リスティングビードの切込みに係合した止めクリップの突起でリスティングビード812に固定でき、及びウェブ820はシートカバー(図示せず)に固定できる。使用者は止めクリップ910をリスティングビード812に取り付けることができ、ウェブ820をシートカバーに取り付けることができる。取付けは、手動又は自動技術を使用する従来の方法で行われ、リスティングがクリップの鉤部を把捉して引抜きに抵抗するようになるまで、止めクリップをビード上に駆動する(クリップとビードが駆動圧力下で様々に弾性変形する)。発泡体シート本体1202内に埋設された埋設クリップ1204のキャビティ内にリスティングビード812を係合させることにより、装飾材カバーを発泡体シートに固定することができる。把持具は穴1208を通って延びることができ、リスティングビード812を把捉し、リスティングビード812を下方に引っ張って埋設クリップ1204と係合させ、それによってシートカバーを発泡体シート本体1202に固定できる。止めクリップ910は、リスティングビード812上で発泡体ビード1202内の埋設クリップ1204の隣に位置決めでき、それによりリスティングビード812が埋設された発泡体クリップ内で矢印1210の方向に摺動するのを妨げる。単一の止めクリップは、リスティングビードが埋設された発泡体クリップ対して相対的に一方の長手方向に摺動するのを妨げることができるのに対し、2つの適当に配置された止めクリップを使用して、リスティングビードが相対するいずれか一方の方向に摺動するのを防ぐことができる。このような配置構成における2つの止めクリップは、埋設クリップが長手方向で完全に把捉されるように、それぞれ埋設クリップの両側に配置することができる。代替として、2つ(又はそれ以上)のクリップの各々は、リスティングに沿って異なる/別々の埋設クリップに対して配置(及び当接)できる−例えば一方の止めクリップは最も前方に埋設されたクリップの外側(前方)に配置し、他方の止めクリップは最も後方に埋設されたクリップの外側(後方)に配置する。同様に、一対の埋設クリップは止めクリップを取り囲んで当接し、リスティング/装飾材カバーを発泡体クッションに対して双方向(長手方向)に拘束することを実現できる。埋設クリップ自体は、上記及び以下で説明するように、任意の許容可能な配置構成であることができる。
図12Bは、図12Aに示されているように、装飾材カバーをシートに固定している止めクリップの詳細図である。止めクリップ910は、止めクリップの突起がリスティングビードの切込みと係合した状態でリスティングビード812と係合していて、止めクリップがX軸の方向(即ち長手方向)でリスティングビードに対して相対的に/沿って移動することが妨げられる。埋設クリップ1204の脚部は、リスティングビード812がY軸の方向で埋設クリップ1204に対して相対的に移動するのを防ぐことができ、埋設クリップ1204の床部と埋設クリップ1204の鉤部は、リスティングビードがZ軸の方向で埋設クリップ1204に対して相対的に移動するのを防ぐことができる。トップクリップ910は、リスティングビード812上で埋設クリップ1204の隣にあることができる。止めクリップ910はリスティングビード812に固定されているので、止めクリップ910は埋設クリップ1204に寄り掛かって、リスティングビードが矢印1210の方向にX軸に沿って移動するのを防ぐことができる。矢印1210の(長手)方向でシートカバーに加えられる力は、止めクリップ910が埋設クリップ1204に押し付けられると抵抗に遭い、それによりシートカバーが矢印1210の方向に動くのを妨げる。様々な実施形態において、リスティングビード812は埋設クリップの他方の側に第2の切込みを有することができ、第2の止めクリップは埋設クリップの他方の側でリスティングビード812に取り付けることができ、それによりリスティングビードを埋設クリップに対してX軸の両方向で固定する。
図12Cは、図12Bに示されているように、シートに装飾材カバーを固定している止めクリップの詳細な正面図である。埋設クリップ1204は、発泡体シート本体1202内に埋設できるベース1206を有することができる。止めクリップ910は、埋設クリップ1204に隣接できる。一実施形態では、止めクリップ910はベース1206に当接することができるので、止めクリップ910及び取り付けたリスティングビード812は、矢印1210の方向に埋設クリップ1204に対して相対的に移動することができない。様々な実施形態において、埋設クリップは種々のベース及び/又は構造を有してよく、また止めクリップ910は埋設クリップの脚部など、埋設クリップの種々の部分又は構造に当接してよく、その結果として止めクリップとリスティングビードは矢印1210の方向に移動することが妨げられる。
図12Dは、一実施形態による、シートに装飾材カバーを固定している埋設クリップの両側にある2つの止めクリップの詳細な正面図である。埋設クリップが長手方向に完全に把捉されるように、それぞれ埋設クリップの両側に2つの止めクリップを配置できる。発泡体シート本体は、発泡体シート本体内にしっかり埋設できるベース1206を有する少なくとも1つの埋設クリップ1204を有することができる。2つの止めクリップ910及び910bは、図12Dに示されているように埋設クリップの両側にあるようにリスティングビードに固定することができる。止めクリップ910及び910bは、止めクリップの突起がリスティングビードの切込みと係合した状態で、リスティングビード812と係合して、止めクリップがそれぞれ矢印1210及び1212の方向(即ち長手方向)でX軸に沿ってリスティングビードに対して相対的に/沿って移動することが妨げられる。止めクリップ910は埋設クリップ1204の一方の側に寄り掛かって、リスティングビードが矢印1210の(長手)方向に移動するのを防ぎ、止めクリップ910bは埋設クリップ1204の反対側に寄り掛かって、リスティングビードが反対の矢印1212の(長手)方向に移動するのを防ぐことができ、それによりリスティング及び取り付けたシートカバーをX軸に沿った両長手方向で固定している。埋設クリップの両側に2つの止めクリップを有することにより、シートトリムカバーを発泡体シートボディと組み立てるときに、しわが寄らないようにシートカバーの位置を整える働きをする。
図12Eは、一実施形態による、装飾材カバーをシートに固定している2つの止めクリップと2つの埋設クリップの斜視図である。2つ(又はそれ以上)の止めクリップの各々は、リスティングに沿って異なる/別々の埋設クリップに対して配置(及び当接)できる。発泡体シート本体は、発泡体シート本体1202内にしっかりと埋設できる少なくとも2つの埋設クリップ1204及び1204bを有することができる。図12Eに示されているように、一方の止めクリップ910はリスティングビード812に取り付けて最も前方に埋設されたクリップ1204の外側(前方)に配置でき、他方の止めクリップ910bはリスティングビード812に固定して最も後方に埋設されたクリップ1204bの外側(後方)に配置できる。止めクリップ910及び910bは、止めクリップの突起がリスティングビードの切込みと係合した状態でリスティングビード812と係合しており、その結果としてこれらの止めクリップはそれぞれ矢印1210及び1212の方向(即ち長手方向)にX軸に沿ってリスティングビードに対して相対的に/沿って移動するのを妨げられる。止めクリップ910は、前方に埋設されたクリップ1204の前側に寄り掛かって、リスティングビード812が矢印1210の(長手)方向に移動するのを防ぐことができ、止めクリップ910bは反対側の、後方に埋設されたクリップ1204bの後側に寄り掛かって、リスティングビードが反対の矢印1212の(長手)方向に移動するのを防ぐことができ、それによりリスティング及び取り付けたシートカバーをX軸に沿った両長手方向に固定する。2つの埋設クリップの両側に2つの止めクリップを有することにより、シートトリムカバーを発泡体シートボディと組み立てるときに、しわが寄らないようにシートカバーの位置を整える働きをする。
図12Fは、一実施形態による、装飾材カバーをシートに固定している止めクリップの両側にある2つの埋設クリップの詳細な正面図である。一対の埋設クリップ1204及び1204bは、発泡体装飾材に対してリスティング/装飾材カバーを双方向(長手方向)に拘束することを達成するために、止めクリップ910を取り囲んで当接することができる。止めクリップ910は、発泡体シート本体の発泡体1202内に埋設された2つの埋設クリップ1204及び1204bの間に位置決めされてそれらに当接できるように、リスティングビード812上に配置することができる。止めクリップ910は、止めクリップの突起がリスティングビードの切込みと係合した状態でリスティングビード812と係合しており、その結果として止めクリップ910は矢印1210及び1212の方向(即ち長手方向)にX軸に沿ってリスティングビードに対して相対的に/沿って移動するのを妨げられる。止めクリップ910は、前方に埋設されたクリップ1204の後側に寄り掛かって、リスティングビード812が矢印1212の(長手)方向に移動するのを防ぐことができる。止めクリップ910も、後方に埋設されたクリップ1204bの前側に寄り掛かって、リスティングビード812が矢印1210の長手方向に移動するのを防ぐことができる。両埋設クリップ1204及び1204bに寄り掛かることにより、クリップ910は、リスティング及び取り付けたシートカバーをX軸に沿った両方長手方向に固定することができる。2つの埋設クリップの間に位置決めされた止めクリップを有することにより、シートトリムカバーを発泡体シートボディと組み立てるときに、しわが寄らないようにシートカバーの位置を整える働きをする。
IV.押出し成形止めクリップ
上述した止めクリップの実施形態は一般に射出成形又は類似/同等の技術によって製造されているが、別様のクリップは上記の図4、図5A及び図5B(など)に図示及び説明されたのと同様の形状/断面で、しかし所望の長さに切断される連続した長さのクリップ形状を生成する押出し成形プロセスを使用して形成することができる。これらの長さはクリップ間で同じであってもよく、用途及び/又はシート内の位置に応じて変えてもよい。押出し成形は通常、押出し方向に沿って連続した断面形状を必要とするため、突起は端から端まで延びる。これについては図13に示された押出し成形された止めクリップの部分図が参照される。図示されているように、クリップ1300(図4、図5A、図5Bなどに関して上述したものと類似又は同一の上脚部と鉤部を有する)の下端部1310の断面形状は、クリップ1300の全長CLEに延びる全長「突起」1320を含む。突起の高さHNEは非常に可変であり、上記の丸みを帯びた突起の最大高さと同様とすることができる。幅WNEも非常に可変であり、上記の丸みを帯びた突起の幅と同様であることができる。突起の端部1340は正方形の隅角で示されているが、研削、クリッピング、機械加工などの種々の製造技術を用いて端部1340を鈍くしたり短くしたりすることができる。
図14は一実施形態による、ビードアセンブリ及びウェブの種々の要素の相対的寸法を示す例示的なリスティングの正面図であり、図14のクリップの全長突起を受容するように形成された切込みを含んでいる。図14に示されているように、ビード1410とウェブ1420を有するリスティング1400は、止められた状態でクリップを受容するように適合されている。即ち、ビード1410は、少なくとも突起長(及びクリップ長さ)CLEである長さNLEを有する1つ以上の方形(又は他の形状の)切込み1430を含んでいる。切込み1430の高さ/深さHEは、少なくとも突起1320の高さHNEと同じ深さである。このようにしてリスティングは組立中(下向き矢印1450)にクリップの鉤部により突起13と完全に係合されて切込み1430によって把捉される。特にこの配置構成は一連の切込みと、特定の切込み内に収まるように適合された各クリップによって、リスティングビードを刻み目があるように形成することを可能にする−このようにして装飾材はクッションに対して非常に安定している。切込みの端部1460は直角として示されているが、それらは応力を緩和するために丸みを帯びて切断することができる。
V.埋設止めクリップ
様々な実施形態において、埋設可能なクリップの内でリスティングビードが前後に摺動することができない(長手方向で拘束されている)ように、発泡体シート内に埋設されるように構成されたクリップは、止め突起を有することができる。図5Aに戻ると、クリップ400はクリップ400の底部にベース領域508を有することができる。様々な実施形態で、クリップはクリップ400の底部にベース(図示せず)を有することができ、止めクリップは発泡体シートに埋設して、突起が切込み内に係合した状態でリスティングビードに取り付けることもできる(以下で詳しく説明する)。止めクリップはクリップ400の底部にフック又はキャッチ(図示せず)を有することができ、クリップを発泡体シート内の構造に取り付けて、突起が切込み内に係合した状態でリスティングビードに取り付けることもできる(以下で詳しく説明する)。ベース領域508はベースの頂部にあってよく、ベースの一部であってもよい。一実施形態では、ベース領域508は、平坦な部材であるベースの底部にあることができ、その結果としてベース領域508はベースの底部で露出している。代替実施形態では、ベース領域508は露出しておらず、代わりにベースに結合されるか、又はベースの頂部にある。ベースは非常に可変であり、フック、キー、発泡体と係合するための平坦な部材、又は当業者に知られている他のベースを含むことができる。
図15は、一実施形態による、埋設可能なベースを有する例示的な止めクリップの側面図である。例示的なクリップ1500は、ほぼ直線状の平面的なベース1580で構成することができるが、様々な実施形態ではクリップは、フック、キャッチ、又は発泡体内の支持構造と係合する他の係合構造を有することができる。一対のクリップ脚部1520は、ベース1580から上方に一対の鉤部1530まで延びることができる。クリップ1500はクリップの頂部に延長部460など、延長部若しくは外方突出部がないようにすることができる。鉤部1530は、約25〜35度、例示的に32.84度の摺動角度SAで傾斜してよい摺動面1532を有することができる。鉤部1530は、キャビティ1540内に開口しているギャップ1550に向かってテーパ状になっていて、丸みを帯びた端部で終了している。ギャップ1550は、さらに後述する形状を有するリスティングビードを受容して固定するように適合されている。ギャップ1550は約1.2〜3.0ミリメートルの幅WGを有することができる。例示的な実施形態では、ギャップ1550の幅WGは、脚部が自然の屈曲していない状態で約2.05±0.15ミリメートルである。ギャップ1550を横切る鉤面は1532は、ベース1580によって画定された平面に対してほぼ垂直な面を画定している。ギャップ1550の真下の領域では、1540脚部1520の間のキャビティが、約4.5〜5.5ミリメートルの拡張された幅WCAに向かって開口している。例示的な実施形態では、幅WCAは(脚部が自然な屈曲していない状態で)約4.71±0.15ミリメートルである。例示的な実施形態では、このキャビティの上にあってキャビティを包囲している鉤部15は脚部からギャップ1550に向かって内方に約1.2〜1.5ミリメートルの距離だけ延びている。例示的な実施形態では、各鉤部830は、脚部から約1.44ミリメートルの距離だけ内方に延びる。
ベースに対して取られる任意の角度は、一般にベースの延長方向でベースを通る水平面を基準として解釈されるべきであることに注意されたい。この実施形態では、クリップのベース頂面は本質的に平坦であるため、水平基準面は実際にはベース頂部と同一平面上にある。代替実施形態においてベースが不規則な表面を有する場合、ベースから延びるクリップ脚部の基部を通る任意の水平面を、本明細書で提供されるクリップ部材測定の基準面として使用することができる。したがって代替実施形態では、ベース自体が平面である必要はない。
脚部1520は、大腿部1522と腓腹部1524を有することができる。脚部820は、例示的な長さ約153ミリメートルに沿って脚部の厚さTLを約1.0〜2.0ミリメートルの範囲で画定する。例示的な実施形態では、脚部はその全長に沿って若しくは実質的に全長に沿って(基部半径又は丸み(R4、R5)の上方)実質的に均一な厚さTLを示す。この均一な厚さは、各脚部に沿ったたわみがある程度一定であるため、曲げ荷重と張力を適切に分散するのを助け、それによりクリップの取付け、ビードの取付け時の破損、及び現場での使用時の引抜き張力による破損を防ぐ。例示的な実施形態では、大腿部1522はベースから、約80〜85度の間の範囲にある第1の角度AL1、例示的に82.17度の角度で延びる。続いてベース1580の上方約4.0〜4.3ミリメートル(例として4.29ミリメートル)の高さHL1で、腓腹部15及び24は垂直に近い約88〜90度(例示的な実施形態では90度)の角度AL2でそれぞれの鉤部のある頂部まで延びる。一方で、各大腿部1522はそのベースにおけるそれぞれの基部までの長さに沿って一定の厚さ(TL)を画定する。他方で、大腿部1522は、強度を増すためにベースに向かってわずかな外方テーパを画定することができる。同様に、脚部の基部は鋭い隅角に固有の応力集中を回避するためにベースに対してわずかな丸み又は半径を画定する。この実施形態では、外側底部丸みR4は約1.48ミリメートルの半径を有し、内側底部丸みの半径R5は約0.76ミリメートルの半径R2を有する。摺動面1532は、リスティングビードをギャップ1550内に案内するのを助けるために、端部に向かって曲面とすることができる。摺動面1532とクリップ面1534との間の曲面は、約1.02ミリメートルの半径R6を有することができる。内側脚部1520と鉤部1530との間の内側半径R7(キャビティ1540内)は、約0.38ミリメートルであることができる。これは各鉤部1530の底部に平坦化された面1536を提供して、この領域における応力集中を回避する。各鉤部の外側頂部半径R5は約1.08ミリメートルである。結果として生じる例示的なクリップ1500のベース底部から鉤頂部までの全高HCは、約10.0ミリメートル以下であることができる。
例示的なクリップ脚部は、一般にそれぞれ実質的に直線状であり、異なる角度で方向付けられた大腿部1522と腓腹部1524を示しているが、脚部はある程度連続的な曲線を確定でき、又は(2つ)以上の直線状セグメントがそれぞれ脚部を包含できることが明確に想定されている。そのようなものとして角度AL1及びAL2は、それぞれ一般に下部セグメントの高さと上部セグメントの高さ内に入る脚部の湾曲した又はセグメント化された区画の平均又は中央に対して画定される。
クリップ1500は、キャビティ1540内に延びる突起1570を有する。突起1570は、リスティング(図示せず)内の対応する切込みと係合することができる。突起1570は、突起1570の頂部に係合面を有することができる。係合面1572は、切込み内に収まることができ、それによってリスティングと係合し、リスティングがクリップ内1500で摺動するのを防ぐ。突起1570はクリップ1500の床部に配置され、キャビティ1540内に延びるように描かれているが、突起は脚部1520又は鉤部1530上に配置されてキャビティ1540内に延びることもできよう。突起1570は、突起側部1574を有することができる。突起側部1574はほぼ垂直であることができる。代替として、突起側部1574は外方かつ下方に湾曲若しくは傾斜して床部と会合することができ、側方から見ると突起1570の底部は突起1570の頂面よりも広い。突起1570は床部1510から上方にキャビティ1540内に延びることができる。様々な実施形態では、1つ以上の突起1570が床部1510及び/又は1つ以上の脚部1520上に配置されて、キャビティ1540内に延びることができる。少なくとも1つの突起1570の位置は、リスティング(図示せず)上の少なくとも1つの切込みの位置に対応する。図5A及び図5Bに対応する実施形態では、突起1570は床部1510上にあり、切込みはリスティングの下端部にある。
図16は、一実施形態による、ベース上にキーを有する例示的な止めクリップの側面図である。クリップ1600は、脚部1620、鉤部1630、キャビティ1640、ギャップ1650、延長部1660、突起1670、及びベース1680を有することができる。ベース1680はベース1680から下方に延びるキー1682を有することができる。キー1682は、剛体面上の対応するスロット内に挿入することができるので、クリップ1600はねじれて剛体面上の所定の位置にロックすることができる。様々な実施形態において、クリップはキーがなくてもよく、平坦なベース、ベースから下方に延びる少なくとも1つのフック、又はシートに取り付けるための他の手段を有することができる。脚部は外側底部丸み1622と内側底部丸み1624を付けて示されている。この実施形態では、内側底部丸み1624は徐々に床部に向かって湾曲して、突起1670と会合できる。突起16701はクリップ1600のベースから上方に延びるディスク又は円筒の部分の形状であることができる。
VI.クリップ対ワイヤ止めクリップ及びその他の配置構成
様々な実施形態では、発泡体シート本体は埋設された支持ワイヤを有することができ、埋設クリップがないことも可能である。クリップが発泡体に埋設される代わりに、クリップを埋設されたワイヤに固定できる。装飾材カバーはリスティングのウェブに固定でき、リスティングビードはワイヤクリップ内に挿入することができ、ワイヤクリップは埋設されたワイヤに固定できる。図17Aは、一実施形態による、キャッチを備えた例示的なクリップ対ワイヤ止めクリップの側面図である。クリップ対ワイヤ止めクリップ1700は、床部1710、脚部1720及び鉤部1730を含むことができる。床部1710は、クリップベース1716の上面であることができる。床部1710、脚部1720及び鉤部1730は、キャビティ1740を画定できる。キャビティ1740は、リスティングビードを保持するように適合させることができる。脚部1720は、大腿部1722と腓腹部1724を有することができる。大腿部1722は、下腿部1726のより厚い領域から上腿部1728のより薄い領域へとテーパ状にすることができる。腓腹部1724は、上腿部1728と鉤部1730との間で均一な厚さ(テーパなし)であることができる。上述した鉤部、床部及び脚部の幾何学的関係と寸法は、広範に可能な形状及び寸法の例であることに注意されたい。
2つの鉤部1730は、2つの鉤部1730の間のギャップ1742を画定することができ、そのためリスティングはギャップ1730を通って鉤部1730の間を通ってキャビティ1740内に入ることができる。鉤部1730は、リスティングを把捉するために内方かつ下方に向けることができる。鉤部1730は、鉤部の頂部に摺動面1732を有することができる。摺動面1732はギャップ1742に向かって下方かつ内方に傾斜することができ、その結果としてリスティングのビードは摺動面1732を滑り降りてギャップ1742内に入ることができる。鉤部は、鉤部1730の最も内側の部分に鉤面1734を有することができる。鉤部1730は底面1736とフック1738を有することができる。底面1736とフック1738はリスティングと係合して、リスティングをキャビティ内に保持することができる。底面1736は、リスティングを把捉するために内方かつ下方に傾斜して、リスティングが抜け出るのを防ぐことができる。底面1736は水平から約20〜35度の鉤角度BAを有することができる。フック1738は、底面1736の内側部分と鉤面1734の下側部分との間の隅角であることができる。フック1738は、リスティングがキャビティ1740に挿入された後で、リスティングの頂部と接触することができ、それによりリスティングがキャビティ1740から抜け出るのを防止する。底面1736と脚部1720との間には内側半径R8があってよい。内側半径は鋭い内角を有する結合と比較して、鉤部1730と脚部1720の結合を強化することができる。内側半径R8は、約0.38ミリメートル±0.15ミリメートルであってよい。
床部1710は、中央領域1712と湾曲した床部側面1714を有することができる。中央領域1712は平坦であることができる。湾曲した床部側面1714は上方に湾曲して下腿部1724と会合できる。クリップ1700は、床部1710と脚部1720との間に床部半径R9を有することができる。床部半径R9は、約0.76ミリメートル±0.15ミリメートルであってよい。
クリップ1700は、クリップ1700の頂部隅角から外方に延びる延長部1744を有することができる。延長部1744の頂部はほぼ水平であるか、又は床部1710と平行であることができる。延長部1744は、延長部の頂部と摺動面1732との間に延長面1746を有することができる。延長面1746は、ほぼ垂直であってよい。
クリップ対ワイヤ止めクリップ1700は、キャビティ1740内に延びる突起1750を有する。突起1750は、リスティング(図示せず)内の対応する切込みと係合できる。突起1750は、突起1750の外側に係合面1752を有することができる。突起1750は、ディスク又は円筒の部分の形状であってよく、係合面1752はディスク部分又は円筒の外周であってよい。係合面1752は曲面であることができる。係合面1752は、切込み内に収まることができ、それによってリスティングと係合して、リスティングがクリップ1700内で摺動するのを防ぐ。
突起1750は、係合面1752が床部1710と会合する2つの係合面連結部1754を有することができる。係合面連結部1754は平行であることができる。係合面は、係合面1752の2つのエッジに沿って2つのリム1756を有することができる。エッジ1756は、係合面1752の両側で互いに平行であることができる。係合面は、一方の係合面連結部1754から他方の係合面連結部1754まで、側面に沿って平行なリム1756と共に延びることができる。突起1750は、突起側部1758を有することができる。突起側部1758は、リム1756で係合面1752と会合できる。突起側部1758は、係合面1752に対して垂直であることができる。突起1750は、ディスク又は円筒の部分の形状であることができ、係合面1752はディスク部分の外周であることができ、突起側部1758はディスクの端部を形成する平面であることができる。突起側部1758は床部1710から上方に延びることができ、ほぼ垂直であってよい。突起側部は、側面連結部1759で床部1710から上方に延びることができる。側面連結部1759は、突起側部1758と床部1710との間の隅角であることができる。一実施形態では、突起側部1758は脚部1720と接触しない。湾曲した床部側面1714は突起側部1758を脚部1720から分離できる。突起側部1758と脚部1720との間に突起ギャップがあることができる。突起ギャップは、部分的に突起側部1758と脚部1720によって画定できる。突起ギャップは部分的に突起側部1758と、湾曲した床部側面1714又はクリップベースの一部と、脚部1720によって画定できる。突起1750は、クリップ1700の床部1710に配置されてキャビティ1740内に延びるように描かれているが、突起は脚部1720又は鉤部1730に配置してキャビティ1740内に延びることもできよう。
側面連結部1759は、突起側部1758と床部1710との間に丸みを有することができる。代替として、突起側部1758は外方かつ下方に湾曲又は傾斜して床部17と会合でき、側方から見ると突起1750のベースは突起1750の頂部より広い。突起1750は床部1710から上方にキャビティ1740内に延びることができる。突起1750は、リスティングビード内の切込みに対応する寸法及び形状をしている。突起1750は、約3ミリメートルの突起幅と、約2〜3ミリメートルの突起高さを有することができる。様々な実施形態では、床部17及び/又は1つ以上の脚部1720に1つ以上の突起1750が配置されて、キャビティ17内に延びることができる。少なくとも1つの突起1750の位置は、リスティング(図示せず)上の少なくとも1つの切込みの位置に対応する。
脚部1720は、脚部外側面1760を有することができる。脚部外側面1760はほぼ垂直、即ち約90度であることができる。脚部1720は脚部内面1782を有することができる。脚部内面1782は腓腹部1724でほぼ垂直であることができ、ほぼ垂直の腓腹部内面1764を形成する。脚部内面1782は、大腿部1722で下方かつ内方に傾斜することができ、大腿部内面1766を形成する。大腿部内面1766は、腓腹部内面1764と湾曲した床部側面1714との間で水平から約80〜85度の角度であることができる。代替的に、大腿部内面は、下腿部1726で内方により鋭く(より小さい半径で)湾曲させることができ、大腿部内面1766が腓腹部内面1764と会合する箇所でほぼ垂直になるまで、上腿部1728で減少する内方角度又は曲線を有することができる。
キャビティ1740が、ほぼ垂直の腓腹部内側面1764と、傾斜した大腿部内側面1766と、湾曲した床部側面1714と、床部1710の中央領域1712によって部分的に画定できる。キャビティ1740を部分的に画定する表面は、一方の上腿部1728から床部1710を経て他方の上腿部1728まで隅角がなくてもよい。床部1710が脚部1720に会合する箇所で隅角がないことはクリップ1700の強度を増し、リスティングがギャップ1742を通って押し込まれたときにリスティングがギャップ内に入ることできるように脚部420が外方に伸展して、リスティングから脚部1720に外方圧力が加えられたときに脚部1720が破損するのを防ぐ働きをする。腓腹部1724は均一な厚さであることができ、ほぼ垂直な脚部外側面1760と、ほぼ垂直な腓腹部内側面1764とを備える。代替案では、キャビティ1740は、ほぼ垂直な腓腹部内側面1764と、上腿部1728でわずかに内方に傾斜又は湾曲できる大腿部内側面1766によって部分的に画定でき、大腿部内側面1766が床部1710の湾曲した床部側面に会合するまで、下腿部1726で徐々に内方に傾斜又は湾曲できる。キャビティ1740を部分的に画定する表面は、一方の上腿部1728から床部1710を経て他方の上腿部1728まで連続的に湾曲することができる。大腿部1722は、上腿部1728のより薄い領域から、下腿部1726の徐々に厚くなる領域へテーパ状にすることができ、上腿部1728から下腿部1726へ内方に傾斜又は湾曲する大腿部内側面1766を有することができる。大腿部1722は、脚部外側面1760によって少なくとも部分的に画定することができる。
クリップ対ワイヤ止めクリップ1700は持つことができ、キャッチ1770と間隙1772を有することができる。キャッチ1770はクリップベース1716の底部から延びることができる。クリップベース1716は、キャッチ側部1774とロック側部1776を有することができ、キャッチ1770はベース1716のキャッチ側部1774から延びることができる。図17Aの例示的な実施例では、キャッチ側部が左側に示され、ロック側部が右側に示されているが、この開示の範囲から逸脱することなくキャッチ側部が右側にあり、ロック側部が左側にあることもできよう。キャッチ1770は、脚部1720の底部とクリップベース1716の底部から延びることができる。キャッチ1770は、脚部1720の下隅角とクリップベースから延びることができる。キャッチ1770は、キャッチが脚部1720の底部及び/又はクリップベース1716の底部から延びる箇所にキャッチ基部1778を有することができる。脚部外側面1760はキャッチ1770に向かって下方に延びることができ、キャッチ基部1778はキャッチ1770が脚部1720及びベース1716と会合する箇所にあることができる。キャッチ基部1778はクリップのより厚い領域であってよく、クリップ1700の強度を増して、キャッチが屈曲してシート内の支持ワイヤがキャッチ1770の保持領域に進入できるように開くときに、キャッチ1770がクリップ1700から折り取れるのを防ぐ。キャッチは、脚部外側面1760がキャッチ1770の外側壁1771と会合する箇所にキャッチ連結部1779を有することができる。キャッチ連結部1779は、脚部1720とベース1716の底部隅角にあることができる。
キャッチ1770は、キャッチ側部1774から下方に延びて離れることができ、クリップベース1716のロック側部1776に向かって上方に延びて戻ることができる。キャッチ1770は、下方に延びる支持アーム1780有することができ、クリップベース1716のキャッチ側部1774から外方に延びることができる。キャッチ1770は、支持アーム1780の低い部分からクリップベース1716のロック側部1776に向かって上方に延びることができる保持アーム1782を有することができる。キャッチ1770は、支持アーム1780から内方に延びてクリップベース1716の下方を横断するクロスピース1784を有することができる。クロスピース1784は、クリップ1700の底面にあることができる前縁部1786を有することができる。前縁部1786は、シートの発泡体に押し込むことができるクリップの最初の部分であってよい。保持アーム1782はクロスピース1784から上方にクリップベース1716に向かって延びることができる。リップ1788は、クリップベース1716に最も近い保持アーム1782の部分であるか、又はクリップ1700のロック側部1776上の鉤部に最も近い保持アーム1782の部分である。遠位点1789は、ロック側部1776から最も遠いキャッチ1770の部分、即ち図17Aで最も右側に向かって外方に延びるキャッチ1770の部分であることができる。保持アーム1782は、保持アーム1782の内面にガイド面1790を有することができる。保持アーム1782は、キャッチ1770の他の部分よりも厚くできる強化領域1792を有することができる。
キャッチ1770は、シートの発泡体内に埋設できるワイヤなどの支持構造を保持するように適合させることができる内部保持領域1794を少なくとも部分的に画定できる。クリップのベースは、任意選択でクリップベース1716のロック側部1776から下方に延びるロック頂上部であることができるロック1796を有してよい。ロックは、ロックが脚部1720の底部及び/又はクリップベース1716のロック側部1776から延びる箇所にロック基部1797を有することができる。ロック基部は、クリップ1700のより厚い領域であってよい。ロック1796は、保持領域1784を少なくとも部分的に画定することができる。間隙1772は、支持ワイヤなどのシート発泡体の内部に埋設された構造が間隙1772を通って保持領域1794に入るのための通路であることができる。間隙1772は、間隙1772の一方の側ではキャッチ1770によって、及び間隙1772の他方の側ではロック1794によって画定することができる。間隙1772は、間隙1772の一方の側ではキャッチ1770のリップ1788とガイド面1790によって、及び間隙1772の他方の側ではベース1716のロック1796及び/又はロック側部1776によって画定することができる。
キャッチは、輪の一部であることができるフープ部分の形状であってよい。内部保持領域1794は、円の部分を画定ができる保持領域壁1798によって少なくとも部分的に画定することができる。内部保持領域1794は、内部保持領域1794の中心にあることができる中心1799を有することができる。中心1799は、クリップ1700のキャッチ側部1774とロック側部1776との間のほぼ中心に位置することができるので、中心1799はクリップ1700のほぼ中心線上にあるか、又は2つの鉤部1730からほぼ等距離にある。保持領域壁1798は、約2.5ミリメートルの内側半径R10を有することができる。クリップ1700は、クリップ1700の頂部から前縁部1786まで測定可能なクリップ全高OHを有することができる。クリップ全高OHは、約16〜20ミリメートル、好ましくは約18.5ミリメートルであることができる。クリップ1700は、一方の延長部1744の外縁部から他方の延長部1744の外縁部まで測定可能な全幅OWを有することができる。全幅OWは約10〜14ミリメートル、好ましくは約11.8ミリメートルであることができる。様々な実施形態では、クリップの全高OHは、用途、シート内の位置及び装飾材のスタイル/タイプに基づいて変化することができることに留意されたい。例えばロープロファイルクリップは薄く硬いシートに使用できるのに対し、背の高いクリップはより厚くクッション性の高いシートで使用できる。
発泡体シートに埋設できる支持ワイヤなどの支持構造は、キャッチ1770の保持領域1794に保持することができる。クリップ1700は、支持ワイヤを間隙1772を通ってキャッチ1770内に入れることによってシート内の支持ワイヤに固定することができる。間隙1772は支持ワイヤより狭くてよい。キャッチ1770は外方に屈曲して開いて、支持ワイヤが間隙1772を通って保持領域1794に入ることを可能にする。支持ワイヤが保持領域1794内に入った後、キャッチ1770は間隙が支持ワイヤより小さい元の位置である弛緩した状態に戻ることができる。支持ワイヤは間隙を通った後で内部保持領域1794内に保持され得る。ロック頂上部であることができるロック1796は、支持ワイヤがロック1796を越えて保持領域1794内に入り、キャッチ1770がその元の形状に戻った後で、支持ワイヤを保持領域1794内の所定の位置に保持する働きをする。ロック頂上部は、クリップのベースから下方に延びる材料の頂上部であることができる。ロック1796は、支持構造を保持領域1794内に保持する働きをする。なぜならロック1796はクリップベース1716から下方に延びて、間隙1772を狭く及び/又は長くすることができるからである。ロック1796は支持構造を保持領域1794内に保持する働きをする。なぜならロック1796は、ワイヤによって引抜き方向に加えられる荷重の一部を引き受けることができ、これによりワイヤが保持領域から間隙に向かって引っ張られた場合にキャッチにかかる荷重を低減するからである。
使用者は、装飾材カバーをシート本体に適用するために、装飾材止めクリップ及びリスティングビードを使用することができる。使用者は、シート内に埋設された支持ワイヤなどの支持構造をクリップ対ワイヤ止めクリップの間隙に通すことができ、それによりクリップ対ワイヤ止めクリップを埋設されたワイヤに固定できる。支持ワイヤを溝に通すと、支持ワイヤが間隙を通って保持領域内に入るのを可能にするほど十分にキャッチを曲げ開くことができる。支持ワイヤが保持領域に入った後、キャッチは支持ワイヤが保持領域内に保持された元の位置に戻ることができる。使用者は、リスティングビードを少なくとも1つのクリップ対ワイヤ装飾材止めクリップのキャビティ内に係合させることにより、シート本体上に装飾材カバーを適用することができる。使用者は、リスティングビードアセンブリのビード先端部をクリップの脚部の間のギャップに押し入れることにより、リスティングビードをキャビティ内に係合させることができる。リスティングビードアセンブリがギャップを通ると、脚部が外方に屈曲して、リスティングビードアセンブリがキャビティ内に入るのを可能にする。使用者は、クリップの突起をリスティングビードの切込み内に係合させることにより、リスティングビードがクリップ内で摺動するのを防ぐことができる。リスティングビードが鉤部の下を通った後、脚部はギャップがリスティングビードよりも狭い弛緩した形状に戻ることができる。鉤部は、リスティングビードをキャビティ内に保持して、リスティングビードがキャビティから抜け出るのを防ぐことができる。ロック突起は切込みと係合することができ、リスティングビードがクリップ内で動くのを防ぐことができる。装飾材カバーのリスティングビードは、クリップ対ワイヤ装飾材止めクリップのキャビティ内に保持することができ、シート内の支持体は保持領域内に保持することができ、したがって装飾材カバーをシート上に固定することができる。
図17Bは、一実施形態による、図17Aのキャッチを付けた例示的なクリップの正面図である。クリップ1700は、クリップ1700の前面から裏面まで測定可能なクリップ全長OLを有することができる。クリップ全長OLは、約5〜10ミリメートル、好ましくは約8ミリメートルであることができる。
リスティングは、多くの場合に商業的に所定の形状であるため、ベースと鉤部との間のクリップ中央領域/内部スペースは、後述するようにリスティングが完全にギャップを通って鉤部の底面に対して固定されることが可能であるように十分広くなければならない。したがってこの実施形態では、平坦化された鉤部底面は、リスティングビードの鉤部と係合する頂部壁とほぼ一致する約20〜35度の特定の角度AB、例示的に29度の値で配向される。一般的に、図示の設計により望ましい挿抜性能が可能になる。したがってリスティングをクリップに挿入するよりもクリップから引き抜くのにより多くの力が必要とされ、それにより例示的な設計の性能を非常に効果的にする。
図18Aは、一実施形態による、大腿部から延びる支持アームを有するキャッチを付けた例示的なクリップの側面図である。クリップ1700は、脚部1720とキャッチ1770を有することができる。キャッチ1770は、下方に延び、かつ脚部1720及びクリップベース1716の底部から外方に延びることができる支持アーム1780を有することができる。キャッチ1770は、キャッチ1770が脚部1720及び/又はクリップベース1716の底部から延びる箇所にキャッチ基部1778を有することができる。支持アーム1780は、上方に延びて、かつ大腿部1722で脚部外側面1760と会合できる外壁1771を有することができる。キャッチ1770は、側壁1771が大腿部1722で脚部外側面1760と会合する箇所にキャッチ連結部1779を有することができる。大腿部1722にキャッチ連結部1779を有すると、キャッチ基部1778はより厚くなり、より厚いキャッチ基部1778は破損に対してより強く抵抗できるので、キャッチ1770は大きい荷重下でより強くなることができる。しかしながら図17A及び図18に戻ると、クリップベース1716にキャッチ連結部1779を有し、より小さいキャッチ基部1778を有すると、キャッチ1770はより容易に曲げ開くことができ、支持ワイヤを保持領域1794に容易に通すことが可能になる。
図18Bは、一実施形態による、止め突起のない図18Bの例示的なクリップの側面図である。図18Bに示されているように、クリップ対ワイヤクリップは止め突起がなくてもよい。図18Bに示されたクリップは、例えば突起用の切込みを有さないリスティングビードでシートカバーを固定するために使用することができる。
図19は、一実施形態による、オフセット保持領域を有するキャッチを付けた例示的なクリップの側面図である。様々な実施形態では、クリップ1900は、クリップ1900の中心から偏位できる保持領域1794を有することができる。保持領域1794の中心1799は、クリップ1900のロック側部1776に向かって偏位することができる。キャッチ1700は、下方に延び、かつクリップベースのキャッチ側部1774から内方に延びることができる支持アーム1780を有することができる。キャッチは、クリップベース1716のロック側部1776を越えて外方に延びてよい保持アーム1782を有することができる。保持アーム1782のリップ1788は、クリップベース1716のロック側部1776を越えて配置することができ、リップ1788はクリップベース1716又はクリップ脚部1720の真下にはない。保持アーム1782は遠位点1789を有することができる。遠位点1789は、ロック側部1776から最も遠いキャッチ1770の部分、即ち図19で最も右側に向かって外方に延びるキャッチ1770の部分であってよい。一実施形態では、遠位点1789はロック側部1776から最も遠いクリップ1700の部分、即ち図19で最も右側に向かって外方に延びるクリップ1900の部分であってもよい。
クリップ1900は、ガイド面1790に向かって下方かつ外方に突出できるロック1902を有することができる。ロック1902はガイド面1790に向かって突出できるので、ロック1902とガイド面1790との間の間隙は支持ワイヤよりも狭くすることができる。様々な実施形態では、保持アーム1782及びロック1902は右に向かって外方に種々の距離で延びることができ、保持アーム1782とロック1902は保持領域1794の開口部1772に支持ワイヤよりも狭くすることができる間隙を形成できるが、保持アーム1782とロック1902が右に向かって外方に延びる距離、及び間隙1772の幅は、種々の用途で異なってよい。様々な実施形態において、埋設されたワイヤは約4〜6ミリメートルであることができ、保持領域1794はワイヤを収容する大きさであってよく、間隙1772はワイヤよりわずかに小さくすることができる。
偏位保持領域を有するクリップ1900は、鉤部の頂部からキャッチ1770の底部まで測定可能なクリップ全高AHを有することができる。クリップ全高AHは、約16〜20ミリメートル、好ましくは約18.3ミリメートルであることができる。クリップ1900は、2つの延長部1744の外端部間の距離として測定可能な上部幅UWを有することができる。上部幅UWは、約10〜14ミリメートル、好ましくは約11.8ミリメートルであることができる。クリップ1900は、上側延長部1744と保持アーム1782の遠位点1789との間の横方向距離として測定可能なキャッチ幅LWを有することができる。キャッチ幅LWは、約11〜15ミリメートル、好ましくは約12.3ミリメートルであることができる。
図20Aは、一実施形態による、キャッチとロックアームを備えた例示的なクリップの側面図である。クリップ2000は、床部1710、脚部1720、鉤部1730、及びキャビティ1740を含むことができる。クリップ2000は、キャビティ1740内に延びる突起1750を含むことができる。床部1710はクリップベース2010の上面であってよい。クリップ2000はキャッチ2020とロック2050を含むことができ、クリップベース2010はキャッチ側部2012とロック側部2014を有することができる。図20の例示的な実施形態では、キャッチ側部が左側に示され、ロック側部が右側に示されているが、この開示の範囲から逸脱することなくキャッチ側部が右側にあり、ロック側部が左側にあることもできよう。キャッチ2020は、クリップベース2010のキャッチ側部2012から延びることができる。キャッチ2020は、脚部1720の底部とクリップベース2010の底部から延びることができる。キャッチ2020は、脚部1720の下隅角とクリップベース2010から延びることができる。
キャッチ2020は、キャッチが脚部1720の底部及び/又はクリップベース2020のキャッチ側部2012から延びる箇所にキャッチ基部2022を有することができる。脚部外側面1760はキャッチ1770に向かって下方に延びることができ、キャッチ基部2022はキャッチ2020が脚部1720及びベース2010と会合する箇所にあることができる。キャッチは、キャッチ基部2022から外方及び/又は下方に延びることができる。キャッチ2020は、肩部2024を有することができる。肩部2024は、キャッチ基部2022でクリップ2020のキャッチ側部2012から延びることができる。肩部2024は、キャッチ基部2022の寸法及び強度を増すことができる。肩部2024は、キャッチ2020とベース2020との接続部を厚くすることができるので、キャッチ2020は破損しにくくなる。キャッチは、脚部外側面1760がキャッチ2020の外側壁2026と会合する箇所に外側壁2026とキャッチ連結部2016を有することができる。キャッチ連結部2016は、脚部1720の大腿部1722の外側にあることができる。
キャッチ2020は、クリップベース2010のキャッチ側部2012から下方に離れて延びることができ、保持領域2080を少なくとも部分的に画定することができる。キャッチ2020は、下方に延びて、クリップベース2010のキャッチ側部2012から外方に延びることができる支持アーム2028を有することができる。キャッチは、支持アーム1780の低い部分からクリップベース2010のロック側部1776に向かって上方に延びることができる。キャッチ2020は、支持アーム2028と保持アーム2030との間に接続部2032を有することができる。
接続部2032はバネ領域2034を有していてもよい。バネ領域2034は、支持アーム2028、接続部2032、及び/又は保持アーム2030の厚さを削減した領域であってもよい。このバネ領域は、ほぼ円の一部のような形状であってよい材料を省略した形式であってもよい。バネ領域は、接続部におけるキャッチ内の通路であることができ、そのため通路はz軸に沿って、クリップの前面からクリップの裏面に向かってページ内に延びる。バネ領域の通路は、半円形又は半円筒形の壁によって画定できる。省略された材料のほぼ円形の領域は、支持アーム2028の内面と保持アーム2030の内面が接続部2032で合一する箇所の中心に配置できる。省略された材料の領域を有してよいバネ領域2034は、材料が省略されているために曲げ強度が低下して、保持アーム2030は支持アーム2028に向かってより曲がりやくなる。曲げ強度が低下して保持アーム2030が支持アームに向かってより曲がりやすくなることにより、支持ワイヤなど発泡体シート内の支持構造は容易に間隙を通ってキャッチ2020の保持領域に入ることができる。
接続部2032は強化ナックル2036を有することができる。強化ナックル2036は、接続部2032の一部として下方に延びることができる材料の領域であってよい。強化ナックル2036は、支持アーム2028と保持アーム2030の外側の延長部で鋭角の形状であってもよい。強化ナックル2036は、接続部2032を形成する追加材料により保持アーム2030の伸展強度を増すことができるので、保持アーム2030が支持アームから離れる方向に伸展されたときに、保持アーム2030は破損に対して強化されている。キャッチ2020は、クリップ2000の底部にあってよい前縁部2038を有することができる。前縁部2038は強化ナックル2036の最下部であってもよい。保持アーム2030は、リップ2040と遠位点2042を有することができる。リップ2040は、保持アーム2030の先端であってよい。リップ2040は、クリップベース2010に最も近い保持アーム2030の部分であってもよい。リップ2040は、保持アーム2030の最も高い部分であるか、又はクリップ2000のロック側部2014上の鉤部1730に最も近い保持アーム2030の部分であってもよい。遠位点2042は、ロック側部2014から最も遠いキャッチ2020の部分、即ち図20Aで最も右側に向かって外方に延びるキャッチ2020の部分であってもよい。保持アーム2030は、以下により完全に説明するように、遠位点2042に近い保持アーム2030の遠位端の一部であってよい湾曲した先端2044を有することができる。
キャッチ2020は、シートの発泡体内に埋設できるワイヤなどの支持構造を保持するように適合させることができる内部保持領域2080を少なくとも部分的に画定することができる。クリップ2000はまた、内部保持領域2080を部分的に画定することができるロック2050を有してよい。ロック2050は、ロックが脚部1720の底部及び/又はクリップベース2010のロック側部2014から延びる箇所にロック基部2052を有することができる。ロック基部2052は、ロック2050のベースにおけるクリップ2000のより厚い領域であってもよい。脚部外側面1760はロック2050に向かって下方に延びることができ、ロック基部2052はロック2050が脚部1720及びベース2010と会合する箇所にあってもよい。ロックは、ロック基部2052から外方及び/又は下方に延びることができる。ロック2050は、肩部2054を有することができる。肩部2054は、ロック基部2052でクリップ2020のロック側部2014から延びることができる。肩部2054は、ロック基部2052の寸法及び強度を増すことができる。肩部2054は、ロック2050とベース2010との間の接続部を厚くすることができるので、ロック2010は破損しにくくなる。ロックは、脚部外側面1760がロック2050の外側壁2056と会合する箇所に外側壁2056とロック連結部2046を有することができる。ロック連結部2056は、脚部1720の大腿部1722の外側にあってもよい。
ロック2050は、クリップベース2010のロック側部2014から下方に離れて延びることができ、保持領域2080を少なくとも部分的に画定することができる。ロック2050は、下方に延びて、クリップベース2010のロック側部2014から外方に延びることができる支持アーム2058を有することができる。ロック2050は、クリップベース2010のキャッチ側部2012に向かって上方に延びることができるロックアーム2060を有することができる。ロック2050は、支持アーム2058とロックアームとの間の接続部2062を有することができる。
接続部2062は、バネ領域2064を有してよいバネ領域2064は、支持アーム2062、接続部2064、及び/又はロックアーム2060の厚さを削減した領域であってもよい。このバネ領域は、ほぼ円の一部のような形状であってよい材料を省略した形式であってもよい。バネ領域は、接続部におけるキャッチ内の通路であることができ、そのため通路はz軸に沿って、クリップの前面からクリップの裏面に向かってページ内に延びる。バネ領域の通路は、半円形又は半円筒形の壁によって画定できる。省略された材料のほぼ円形の領域は、支持アーム2058の内面とロックアーム2060の内面が接続部2062で合一する箇所の中心に配置できる。省略された材料の領域を有してよいバネ領域2064は、材料が省略されているため曲げ強度が低下して、ロックアーム2060は支持アーム2028に向かってより曲がりやくなる。曲げ強度が低下してロックアーム2060が支持アーム2058に向かってより曲がりやすくなることにより、支持ワイヤなど発泡体シート内の支持構造は容易に間隙を通ってキャッチ2020の保持領域2080に入ることができる。
接続部2062は強化ナックル2066を有することができる。強化ナックル2066は、接続部2062の一部として下方に延びることができる材料の領域であってよい。強化ナックル2066は、支持アーム2058と保持アーム2060の外側の延長部で鋭角の形状であってもよい。強化ナックル2066は、接続部2062を形成する追加材料により伸展強度を増すことができるので、ロックアーム2060が支持アームから離れる方向に伸展されたときに、ロックアーム2060は破損に対して強化されている。接続部2062は、クリップ2000の底部にあってよい前縁部2068を有することができる。前縁部2068は強化ナックル2066の最下部であってもよい。ロックアーム2060は、リップ2070と遠位点2072を有することができる。リップ2070は、保持アーム2030の先端であってよい。リップ2070は、クリップベース2010に最も近い保持アーム2030の部分であってもよい。リップ2070は、ロックアーム2060の最も高い部分であるか、又はクリップ2000のキャッチ側部2012上の鉤部1730に最も近いロックアーム2030の部分であってもよい。遠位点2072は、キャッチ側部2012から最も遠いロック2050の部分、即ち図20Aで最も左側に向かって外方に延びるロック2050の部分であってもよい。保持アーム2030は、以下により完全に説明するように、遠位点2042に近い保持アーム2030の遠位端の一部であってよい湾曲した先端2044を有することができる。
キャッチ2020とロック2050は、シートの発泡体内に埋設できるワイヤなどの支持構造を保持するように適合させることができる内部保持領域2080を少なくとも部分的に画定することができる。クリップは間隙2082を有してよいが、これは支持ワイヤなどのシート発泡体に埋設された構造が間隙2082を通って保持領域2080に入るための通路であってもよい。支持ワイヤは間隙を通った後で、内部保持領域2080内に拘束することができる。間隙2082は、間隙の一方の側ではキャッチ2020により、間隙2082の他方の側ではロック2050によって画定できる。間隙2082は、間隙2082の一方の側ではキャッチ2020の保持アーム2030によって画定でき、間隙2082の他方の側ではロック2050のロックアーム2060によって画定できる。間隙2082は支持ワイヤよりも狭くすることができるが、間隙は屈曲して支持ワイヤが間隙2082を通過できるようにする。使用者がクリップ2000をシート内のワイヤなどの支持構造に押し付けると、ワイヤは2つの支持ナックルの間を通過でき、保持アーム2030とロックアーム2060を押すことができる。バネ領域2034及び2064は、ロックアーム2060及び/又は保持アーム2030が圧力下でそれぞれの支持アーム2028及び2058に向かってより容易に曲がることを可能にするので、支持ワイヤは保持アーム2030とロックアーム2060を脇に押して間隙2082を通って保持領域2080に入ることができる。支持ワイヤが保持領域2080に入った後、キャッチ2020とロック2050は弛緩した位置におけるそれらの元の形状に戻ることができて、間隙2082は支持ワイヤよりも狭くなり、支持ワイヤは保持領域2080内に拘束できる。ロックアーム2060は間隙2082を狭めることができるので、ロック2050のロックアーム2060は、支持構造を保持領域2080内に保持する働きをする。
保持領域2080は、クリップのほぼ中心に位置することができる。即ち、保持領域2080はキャッチ側部2012とロック側部2014との間のほぼ中心に位置することができ、又は2つの鈎部からほぼ等距離であってもよい。保持領域2080は、保持領域壁2084によって画定できる。保持領域壁2084は、キャッチ2020の内面と、ロック2050の内面を含むことができる。保持領域壁2084は、キャッチ2020の保持アーム2030と支持アーム2028の内面、ベース2010の下面、及びロック2050の支持アーム2058とロックアーム2060の内面を含むことができる。
ワイヤが保持領域2080に押し込まれた後、反対方向、即ち引抜き又は離脱の方向にクリップに力を加える結果、ワイヤが保持アーム2030の内面に対して力を及ぼすことができる。キャッチ2020の形状のため、ワイヤの力は保持アーム2030に抗することができ、ワイヤはバネ領域2034に向かって保持アーム2030を滑降することができる。バネ領域の下に延びる強化ナックル2036の追加材料は保持アームに強度を与えることができ、その結果として保持アームが支持アーム2028から離れる方向へ伸展することに対する抵抗を増すことができる。強化ナックル2036の追加材料は、保持領域2080内の支持ワイヤから保持アームに加えられる力の下で保持アーム2030が折り取れるのを防ぐ働きをする。保持アーム2030は力の下で、保持アーム2030の外面がロックアーム2060のリップ2070に当たって止まることができるまでわずかに伸展できる。ロックアーム2060は荷重の一部を引き受けて、ワイヤを保持領域2080内に保持し、保持アーム2030の破損を防ぐ働きをする。保持アーム2030は湾曲した端部2044を有することができるので、保持アーム2030はロックアーム2060のリップ2070を中心にわずかに湾曲してロックアーム2060に当たることができる。ロックアーム2050は強化ナックル2066を有することができ、バネ領域2064の下に延びる強化ナックル2066の追加材料はロックアーム2060に強度を与えることができ、その結果として支持ワイヤが保持アーム2030に力を及ぼすときに、ロックアームが支持アーム2068から離れる方向へ伸展することに対する抵抗を増すことができる。強化ナックル2066の追加材料は、保持アーム2030からロックアーム2060に加えられる力の下でロックアーム2030が折り取れるのを防ぐ働きをする。湾曲した端部2044を含む保持アーム2030は、保持領域2080の床部を効果的に形成でき、これは支持ワイヤが間隙のロックアームに到達するのを防ぐことができる。支持ワイヤは保持アームには力を加えることができるが、ロックアームには直接力を加えることができないため、支持ワイヤは下にある保持アームとロックアームの両方によって効果的に保持されて、荷重はキャッチ2020とロック2050の間で分割でき、これによりクリップの強度が向上して破損の可能性が減少する。肩部2024及び2054も、キャッチ2020又はロック2050がクリップから外れるのを防ぐための強度を追加することができる。強化ナックルと同様に、基部における肩部の追加材料はキャッチ2020とロック2050に追加強度を与えることができ、これはキャッチ2020及び/又はロック2500がクリップ2000から折り取れるのを防ぐ働きをする。肩部2024及び2054の追加材料はクリップ脚部1720に追加強度を与えて、クリップ脚部1720がクリップ2000から折り取れるのを防ぐ働きをする。使用者は装飾材カバーのリスティングビードを脚部1720間のキャビティ1740内に係合させることができ、支持ワイヤは内部保持領域2080内に係合できるので、装飾材カバーは効率的な方法で発泡体シートに固定でき、破損に耐えることができる。
使用者は、リスティングビードを少なくとも1つの装飾材クリップのキャビティ1740内に係合させることにより、シート本体上に装飾材カバーを適用することができる。使用者は、シートの内部に埋設された支持ワイヤなどの支持構造をクリップの間隙に通すことができる。支持ワイヤを間隙に通すと、支持ワイヤが間隙を通って保持領域に入るのに十分なほどキャッチを曲げることができる。キャッチは保持アームを支持アームに向かって曲げることにより曲げ開くことができ、またキャッチは支持アームを外方に曲げることにより曲げ開くことができる。支持ワイヤが保持領域に入った後、キャッチは支持ワイヤが保持領域内に保持される元の位置に戻る。装飾材カバーのリスティングビードはキャビティ内に保持でき、シート内の支持体は保持領域内に保持できるので、装飾材カバーはシート上に固定できる。
クリップ2000は、2つの延長部1744の外端部間の距離として測定可能なクリップ全幅DW有することができる。クリップ全幅DWは11〜15ミリメートル、好ましくは約13ミリメートルである。クリップ2000は、鉤部1730の頂部からキャッチ2020の底部まで測定可能なクリップ全高DHを有することができる。クリップ全高DHは、約20〜24ミリメートル、好ましくは約21.5ミリメートルであってよい。クリップ全高DHは、約22.3ミリメートルであってもよい。図20Bは、実施形態による、図20Aのキャッチとロックアームを有する例示的なクリップの正面図である。クリップ2000は、クリップ2000の前面から裏面まで測定可能なクリップ全長DLを有することができる。クリップ全長DLは、約5〜10ミリメートル、好ましくは約8ミリメートルであってもよい。キャッチの外側壁2026とロックの外側壁2056は、外側角度OAを形成することができる。外側角度OAは約21〜23度である。
VII.装飾材を固定するクリップ対ワイヤ止めクリップ
図21Aは、一実施形態による、シートに装飾材カバーを固定するクリップ対ワイヤ止めクリップの斜視図である。シート2100は、図21に仮想線で示す発泡体シート本体2102を有することができる。発泡体シート本体は、ワイヤ2104など少なくとも1つの埋設の支持構造を有することができる。クリップ1700及びクリップ2000のようなクリップ対ワイヤ止めクリップは、上述のように支持ワイヤを保持領域に通すことによって、埋設されたワイヤ2104に固定することができる。リスティングアセンブリのウェブ820はシートカバーに取り付けることができる。装飾材カバーは、リスティングビード812を、発泡体シート本体2102内に埋設されたワイヤ2104に固定されたクリップ対ワイヤ止めクリップのキャビティ内に係合させることによって発泡体シートに固定することができる。止めクリップ1700及び2000の突起は、リスティングビード812内の切込みと係合でき、そのためリスティングビードは止めクリップ内を移動することが防止され、シートカバー(図示せず)はどの方向にも動かないように発泡体に固定されている。る。単一のクリップ対ワイヤ止めクリップは、リスティングビードがクリップに対して相対的な方向にも移動するのを防ぐことができる。
図21Bは、図21Aに示されているように装飾材カバーをシートに固定する図17Aの止めクリップの詳細斜視図であり、図21Cは、図21Aに示されているように装飾材カバーをシートに固定する図20Aの止めクリップの詳細な斜視図である。図に示されているように、発泡体シート本体2102は、クリップ対ワイヤ止めクリップを収容するような寸法及び形状とすることができる発泡体内に開口部又はギャップ2110を有することができる。ギャップ2110は側壁2112を有することができ、側壁を形成するギャップの側面上の発泡体はクリップがワイヤに沿って摺動するのを妨げることができるので、クリップは発泡体シート本体2102に対して所定の位置に固定される。クリップが発泡体シート本体に対して所定の位置に固定され、リスティングビードがクリップに対して所定の位置に固定されると、それによりシートカバーは発泡体シート本体に対して所定の位置に固定される。
図20Cは、一実施形態による、止め突起のない図20Aの例示的なクリップの正面図である。図20Cに示されているように、クリップ対ワイヤクリップには止め突起がない。図20Cに示されるクリップは、例えば突起用の切込みを持たないリスティングビードでシートカバーを固定するために使用できる。
VIII.結論
上述した実施形態は、リスティングビード及び関連する装飾材カバーが発泡体基体に対して長手方向に移動するのを防止するための効果的な機構を提供することは明らかであろう。本明細書で説明された止めクリップは、比較的簡単に製造してシートアセンブリに取り付けることができる。それらは発泡体に埋設された配置構成やクリップ対(埋設)ワイヤ配置構成を含む様々な用途に役立つ可能性がある。特定のクリップ対ワイヤジオメトリは、止めクリップの実装を超えて広範な応用可能性も備えており、周囲の止めクリップの有無にかかわらず従来のリスティングクリップとして使用できる。
上述したロックシステムがリスティングビードを止めクリップ内に確実に取り付けることを提供し、リスティングビードがどの方向にも自由に移動するのを妨げながら、依然としてリスティングビードの構造的完全性を維持することが明らかであろう。特に、本明細書に記載されたクリップ設計は、リスティングに沿って複数の位置及び任意の位置に設置でき、また所望の結果及び/又はパフォーマンスを達成するための取付け位置が端部位置であることは想定されておらず、これに限定されないことは明らかであろう。
以上は本発明の例示的な実施形態を詳細に説明したものである。本発明の精神と範囲を逸脱することなく種々の改変及び追加を行うことができる。上述した種々の実施形態の各々の特徴は、関連する新しい実施形態において多数の特徴の組み合わせを提供するのに適する限り、別の記載された実施形態の特徴と組み合わされてよい。さらに、上に本発明の装置と方法の多数の別個の実施形態を記したが、ここに記載されたものは本発明の原理の応用を例示したものに過ぎない。例えば止めクリップはベースから延びる構造を有さないでもよく、あるいは多様な種類のベースを有することができ、これには平面ベース、フック付きベース、キャッチ付きベース、ロックキー付きベース又は他の可能性が含まれるが、これに限らない。クリップは、使用者がキャッチを外方に曲げて開いて支持ワイヤを解放できるように、ツールをキャッチの側部に係合させるための手段など様々な追加の機能を備えることができる。本明細書で使用される様々な方向及び/又は向きを表わす用語、例えば、「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「底部」、「頂部」、「側部」、「前部」、「後部」、「左」、「右」「前方」、「後方」及びこれに類するものは、相対的な表現法として用いられているに過ぎず、重力の作用方向など固定した座標系を基準とした絶対的な向きを表わすものではない。加えて、与えられた測定、値又は特徴に関して「実質的に」又は「近似的に」という言葉が用いられている場合、それは所期の結果を達成するための通常の操作範囲内にある量を指しているが、システムに許容された誤差の範囲内の固有の不正確さや誤りに起因するある程度のばらつきを含む(例えば1〜2パーセント)。したがってこの説明は例示の方法によるものとしてのみ受け取られるべきであり、それ以外に本発明の範囲を限定することを意味するものではない。
以下に特許請求の範囲を記載する。