JP6585374B2 - プレスシステムおよびプレスシステムの制御方法 - Google Patents

プレスシステムおよびプレスシステムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、プレスシステムであって、特にワークを搬送してプレスするプレスシステムに関するものである。
従来より、一対の金型を接近離間させてプレス加工を行うプレス機械が利用されている。
プレス加工の良/不良を判定する方式として、所定品質の荷重曲線等との比較に基づいてプレス加工の良/不良を判定する方式が従来より提案されている(特許文献1)。
具体的には、予め所定品質のプレス品の基準波形を登録しておいて、当該基準波形とプレス加工の際の荷重波形との比較に基づいてプレス加工の不良を判断する方式が開示されている(特許文献2および3)。
特開平6−304800号公報 特開2007−61896号公報 特開平7−164199号公報
しかしながら、上記文献に記載される方式は、事前に予め基準波形を設定、登録したものとプレス加工の際の荷重波形とを比較することによりプレス加工の状態を判断するものであり、当該基準波形の設定、登録には時間を要していた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡易な方式でプレス加工の状態を判断することが可能なプレスシステムおよびプレスシステムの制御方法を提供することを目的とする。
ある局面に従うプレスシステムは、ワークをプレスする際のプレス荷重を検出する検出部と、検出部で検出したプレス荷重の荷重波形に基づいて比較対象となる基準波形を生成する基準波形生成部と、検出部で検出したプレス荷重の荷重波形と基準波形とに基づいてプレス異常か否かを判断する判断部とを備える。プレスシステムが基準波形を生成することにより簡易な方式でプレス加工の状態を判断することが可能である。
好ましくは、基準波形生成部は、検出部で検出したプレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成する。したがって、プレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成することにより、信頼性の高い基準波形を生成し、簡易な方式でプレス加工の状態を判断することが可能である。
好ましくは、検出部は、複数地点におけるプレス荷重をそれぞれ検出する。基準波形生成部は、検出部で検出した複数地点におけるプレス荷重の荷重波形に基づいて、複数地点にそれぞれ対応する複数の基準波形を生成する。判断部は、検出部で検出した各複数地点
のプレス荷重の荷重波形と対応する基準波形とに基づいてプレス異常か否かを判断する。基準波形生成部は、複数地点にそれぞれ対応する複数の基準波形を生成し、当該生成された基準波形に基づいてプレス異常か否かを判断するためプレス異常の判定の精度を向上させることが可能である。
好ましくは、基準波形生成部は、検出部で連続して検出したプレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成する。したがって、さらに信頼性の高い基準波形を生成し、簡易な方式でプレス加工の状態を判断することが可能である。
好ましくは、ユーザからの指示に従って基準波形を登録するモードと、基準波形生成部により基準波形を生成するモードとを選択可能な受付部をさらに備える。モードの選択により基準波形生成部により基準波形を生成あるいは指示に従って基準波形を登録することが可能であるためユーザの利便性に供する。
好ましくは、判断部の判断結果に基づくプレス荷重の回数をカウントするカウント部をさらに備える。カウント部のカウント結果に基づいてプレス荷重の回数を容易に把握することが可能である。
好ましくは、判断部の判断結果に基づいて異常を報知する異常報知部をさらに備える。異常報知部によりプレス加工の異常を容易に把握することが可能である。
好ましくは、検出部で検出したプレス荷重の荷重波形が所定回数同じ波形で無い場合に異常を報知する異常報知部をさらに備える。異常報知部により基準波形が生成されない異常の場合にも当該異常を容易に把握することが可能である。
好ましくは、所定回数は、プレスシステムの金型のステーション数よりも多い値に設定される。プレス加工の初期段階に生じる可能性が高い異常回数を排除して、異常を判断することが可能である。
好ましくは、基準波形生成部は、所定期間毎に検出部で検出したプレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成して更新する。所定期間毎に基準波形を生成するため経時的な変化に沿うプレス加工の状態を簡易な方式で判断することが可能である。
好ましくは、所定期間毎に生成された基準波形を記憶部に記憶する登録部をさらに備える。登録部により所定期間毎に生成された基準波形を記憶部に記憶することにより経時的な基準波形の変化に基づくプレス加工の状態を分析することが可能である。
ある局面に従うプレスシステムの制御方法は、ワークをプレスする際のプレス荷重を検出するステップと、検出したプレス荷重の荷重波形に基づいて比較対象となる基準波形を生成するステップと、検出したプレス荷重の荷重波形と基準波形とに基づいてプレス異常か否かを判断するステップとを備える。プレスシステムが基準波形を生成することにより簡易な方式でプレス加工の状態を判断することが可能である。
好ましくは、基準波形を生成するステップは、検出したプレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成するステップを含む。したがって、プレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成することにより、信頼性の高い基準波形を生成し、簡易な方式でプレス加工の状態を判断することが可能である。
ある局面に従うプレスシステムは、ワークをプレスする際のプレス荷重を検出する検出部と、検出したプレス荷重の荷重波形を記憶する記憶部と、所定期間内に記憶された複数のプレス荷重の荷重波形に基づいて代表するプレス荷重の荷重波形を設定する設定部と、設定部に設定された代表するプレス荷重の荷重波形を表示する表示部とを備える。所定期間内の代表するプレス荷重の荷重波形を表示することにより所定期間内におけるプレス加工の状態を簡易な方式で判断することが可能である。
好ましくは、表示部は、経時的に異なる所定期間毎の設定部に設定された代表するプレス荷重の荷重波形を重ね合わせて表示する。代表するプレス荷重の荷重波形の変化に基づいてプレス加工の状態を簡易な方式で判断することが可能である。
好ましくは、代表するプレス荷重波形は、所定期間内の複数のプレス荷重波形の平均波形であり、所定期間毎は、月毎に設定される。月毎のプレス荷重の平均の荷重波形の変化に基づいてプレス加工の状態を簡易な方式で判断することが可能である。
ある局面に従うプレスシステムの制御方法は、ワークをプレスする際のプレス荷重を検出するステップと、検出したプレス荷重の荷重波形を記憶するステップと、所定期間内に記憶された複数のプレス荷重の荷重波形に基づいて代表するプレス荷重の荷重波形を設定するステップと、設定された代表するプレス荷重の荷重波形を表示するステップとを備える。所定期間内の代表するプレス荷重の荷重波形を表示することにより所定期間内におけるプレス加工の状態を簡易な方式で判断することが可能である。
好ましくは、表示するステップは、経時的に異なる所定期間毎の設定された代表するプレス荷重の荷重波形を重ね合わせて表示するステップを含む。代表するプレス荷重の荷重波形の変化に基づいてプレス加工の状態を簡易な方式で判断することが可能である。
好ましくは、代表するプレス荷重波形は、所定期間内の複数のプレス荷重波形の平均波形であり、所定期間毎は、月毎に設定される。月毎のプレス荷重の平均の荷重波形の変化に基づいてプレス加工の状態を簡易な方式で判断することが可能である。
本発明のプレスシステムは、プレスシステムが基準波形を生成することにより簡易な方式でプレス加工の状態を判断することが可能である。
実施形態1に基づくプレスシステムの構成を説明する図である。 実施形態1に基づくプレス機械10の斜視図である。 実施形態1に基づく制御装置40の機能構成および周辺回路を説明するブロック図である。 実施形態1に基づくプレス荷重の異常を判断する方式を説明する図である。 実施形態1に基づく基準波形の生成を説明する図である。 実施形態1に基づくプレス機械10における自動登録モードのプレス処理を説明するフロー図である。 実施形態2に基づく基準波形の生成を説明する図である。 実施形態3に基づく選択画面を説明する図である。 実施形態3に基づく手動登録モードのプレス処理を説明するフロー図である。 実施形態4に基づくプレス機械10における自動登録モードのプレス処理を説明するフロー図である。 プレス機械10#としてトランスファー型のプレス機械を説明する図である。 実施形態5に基づく基準波形の表示を説明する図である。 実施形態6に基づく制御装置40#の機能構成および周辺回路を説明するブロック図である。 実施形態6に基づく制御装置40#のプレス荷重の荷重波形の表示を説明するフロー図である。
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。
本例においては、プレス機械に関し、順送型のプレス機械を例に挙げて説明する。
(実施形態1)
<全体構成>
図1は、実施形態1に基づくプレスシステムの構成を説明する図である。
図1に示されるように、プレスシステムは、コイルホルダ100と、レベラーフィーダー110と、プレス機械10と、搬送コンベア120とを含む。
コイルホルダ100には、コイルが巻き付けられておりレベラーフィーダー110を介してプレス機械10にコイルが搬送される。本例においては、ワーク(材料)としてコイルをプレス加工する場合について説明する。
レベラーフィーダー110は、コイルホルダ100からプレス機械10に搬送するコイルの送り高さの位置を調整するとともにプレス機械10に対してコイルを所定タイミングで搬送する。
プレス機械10は、レベラーフィーダー110から搬送されたコイルに対して選択された成形条件に合った加工パターンに従ってプレス加工する。
搬送コンベア120は、プレス機械10にてプレス加工により成形したワークを搬送する。例えば、次のプレス機械に搬送することも可能である。
プレスシステムの各部は同期しており、一連の作業が順次連続して実行される。コイルホルダ100からコイルがレベラーフィーダー110を介してプレス機械10に搬送される。そして、プレス機械10でプレス加工され、加工されたワークは搬送コンベア120により搬送される。上記一連の処理が繰り返される。
なお、上記プレスシステムの構成は、一例であり、特に当該構成に限られるものではない。
<プレス機械>
図2は、実施形態1に基づくプレス機械10の斜視図である。
図2に示されるように、一例としてプランジャが設けられていない順送型のプレス機械が示されている。
プレス機械10は、本体フレーム2と、スライド20と、ベッド4と、ボルスタ5と、コントロールパネル6と、制御装置40とを備える。
サーボプレス1の本体フレーム2の略中央部には、スライド20が上下動自在に支承されている。スライド20に対する下方には、ベッド4上に取り付けられたボルスタ5が配置されている。本体フレーム2の前方には、コントロールパネル6が設けられている。本体フレーム2の側方には、コントロールパネル6が接続された制御装置40が設けられている。
スライド20の下面には、金型の内の上金型22Aが着脱可能に装着されている。ボルスタ5の上面には、ワークを加工するための金型の内の下金型22Bが着脱可能に装着されている。こうして、これからの金型に対応する所定のワークを下金型22Bに位置させ、上金型22Aをスライド20と共に降下させてプレス加工する。
プレス機械10には、本体フレーム2の右側に対応して右荷重センサ60と、本体フレーム2の左側に対応して左荷重センサ62とが設けられる。なお、荷重センサとして歪みゲージや圧油センサ等を利用することが可能である。また、当該荷重センサは、当業者であるならば適宜適切な位置に配置することが可能である。
コントロールパネル6は、プレス機械10を制御するために必要な各種データを入力するものであり、データを入力するためのスイッチやテンキー、および設定画面やプレス機械10から出力されるデータを表示する表示器を有している。
表示器としては、透明タッチスイッチパネルを液晶表示器やプラズマ表示器等のグラフィック表示器を前面に装着した、プログラマブル表示器が採用されている。
なお、このコントロールパネル6は、予め設定されたデータを記憶したICカード等の外部記憶媒体からのデータ入力装置、または無線や通信回線を介してデータを送受信する通信装置を備えていてもよい。
後述するが、実施形態1のコントロールパネル6では、プレス荷重の荷重波形の判定に用いられる基準波形の登録に関する設定が可能となっている。
なお、上記プレス機械の構成は、一例であり、特に当該構成に限られるものではない。
<プレス機械10の制御装置の構成>
次に、プレス機械10の制御装置について説明する。
図3は、実施形態1に基づく制御装置40の機能構成および周辺回路を説明するブロック図である。
図3において、実施形態1に基づく制御装置40は、プレス機械10全体を制御する装置であって、詳細図示による説明は省略するが、CPUや高速数値演算プロセッサ等を主体に構成され、決められた手順に従って入力データの算術・論理演算を行うコンピュータ装置と、指令電流を入出力する入出力インタフェースとを備えて構成されている。
実施形態1に基づく制御装置40は、検出部42と、基準波形生成部43と、判断部44と、異常報知部45と、カウント部46、受付部47と、登録部48とを含む。
制御装置40は、ROM、RAM等の適宜な記憶媒体で構成されたメモリ50と接続されている。メモリ50は、制御装置40が各種の機能を実現するためのプログラムが格納されている。なお、メモリ50は、各種演算処理を実行するためのワーク領域としても用いられる。
制御装置40には、コントロールパネル6の他、荷重センサ(右荷重センサ60、左荷重センサ62)とも接続される。荷重センサにより制御装置40は、スライド20によりプレス荷重の状態を判断することが可能である。
検出部42は、右荷重センサ60および左荷重センサ62からのデータの入力を受け付けてプレス加工におけるプレス荷重を検出する。また、検出部42は、外部からの指示を受け付けて検出し、所定の処理を実行するようにしても良い。例えば、検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けてプレス加工を停止させるようにしても良い。
基準波形生成部43は、後述するがプレス異常の比較対称となる基準波形を生成する。
判断部44は、基準波形生成部43により生成された基準波形と、検出部42で検出されたプレス荷重の波形とに基づいてプレス異常か否かを判断する。
異常報知部45は、判断部44の判断結果に基づいて異常を報知する。
カウント部46は、複数のカウンタを含み、例えば判断部44の判断結果として、プレス加工の回数をカウントする。また、基準波形生成部43における判断結果として、プレス荷重の荷重波形と比較対象となる波形とが同じである回数をカウントする。
受付部47は、コントロールパネル6からの種々の操作入力を受け付ける。
登録部48は、判断部44の判断結果に基づくカウンタ値と読み込んだ波形とを対応付けてメモリ50に登録する。また、登録部48は、基準波形生成部43により生成された基準波形をメモリ50に登録する。
図4は、実施形態1に基づくプレス荷重の異常を判断する方式を説明する図である。
図4に示されるように、実測値と基準値と閾値とが示されている。
実測値は実線で示されている。一例として実測値は、右荷重センサ60および左荷重センサ62のそれぞれで検出した荷重の合計荷重として示されている。
閾値は、基準値に基づく値であり、基準値に対して所定のマージン幅を持たせた値(上限値、下限値)に設定される。
本例においては、実測値が閾値の上限値と下限値との間の所定範囲内に含まれれば正常であると判断する。一方で、実測値が閾値の上限値と下限値との間の所定範囲内を超える値であれば異常であると判断する。
本例においては、実測値が所定範囲内に収まっている場合が示されている。プレス荷重が正常の場合である。
実施形態1に基づく基準値すなわち比較対象となる基準波形を生成する方式について説明する。
図5は、実施形態1に基づく基準波形の生成を説明する図である。
図5を参照して、1ショット目から8ショット目のプレス荷重に従う荷重波形が示されている。
1ショット目として、最初のプレス荷重に従う荷重波形が示されている。
2ショット目において、プレス荷重の荷重波形と、1ショット目の荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じで無い場合(異なる波形)が示されている。
3ショット目において、プレス荷重の荷重波形と、2ショット目の荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じで無い場合が示されている。
4ショット目において、プレス荷重の荷重波形と、3ショット目の荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合(同じ波形)が示されている。
5ショット目において、プレス荷重の荷重波形と、3ショット目の荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
6ショット目において、プレス荷重の荷重波形と、3ショット目の荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
7ショット目において、プレス荷重の荷重波形と、3ショット目の荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
そして、当該7ショット目(同じ波形であると判断されてから4ショット目)に3ショット目の荷重波形を基準波形として自動登録する場合が示されている。
以降については、自動登録された基準波形との比較が行なわれる。
具体的には、8ショット目において、プレス荷重の荷重波形と、基準波形(3ショット目の荷重波形)とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
以降のショット目についても同様の方式で判断される。
本例においては、現在のショット目の荷重波形と、1つ前のショット目の荷重波形と比較し、同じであれば、当該1つ前のショット目の荷重波形を基準として、以降のショット目との比較判定処理を実行する。本例においては、4ショット目以降において3ショット目の荷重波形との比較判定処理が実行される。
実施形態1においては、基準波形生成部43は、検出部42で検出したプレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成する。本例においては、4回同じ波形である場合に比較の基となった荷重波形(3ショット目の荷重波形)を基準波形として生成する。登録部48は、基準波形生成部43により生成された基準波形をメモリ50に登録する。
なお、同じ波形であるとは、波形同士が完全に同一である場合のみならず、ある波形を基準とした場合の基準とした波形の所定の幅の範囲に別の波形が含まれている場合も含まれる。
基準波形生成部43により、プレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に自動で基準波形を生成する。登録部48は、基準波形生成部43により生成した基準波形を登録することにより、簡易な方式でプレス加工の状態を判断することが可能である。
なお、本例においては、4回同じ波形であることを基準として基準波形を生成する場合について説明したが、当該回数は一例でありプレス加工の品質精度の状況に応じて適宜適切な値に当業者であるならば設定することが可能である。例えば、高品質のプレス加工が要求される場合には、さらに回数を増加させても良いし、高品質のプレス加工が要求されない場合には、回数を減少させるようにしても良い。例えば、最初の初回で基準波形を生成するようにすることも可能である。プレス機械10が基準波形を生成することにより簡易な方式でプレス加工の状態を判断することが可能である。
また、本例においては、プレス荷重の荷重波形が複数回連続して同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成する場合について説明したが、必ずしも連続していなくても複数回同じ波形である場合に自動で基準波形を生成するようにしても良い。
また、本例においては、基準波形の生成として複数回同じ波形である場合に比較の基となった荷重波形(3ショット目の荷重波形)をそのまま基準波形として生成する場合について説明したが、特に当該生成に限られず、複数回同じ波形である場合の平均値を算出して、算出された平均値を基準波形として生成するようにしても良い。
また、実施形態1におけるプレス機械10は、実際のプレス加工から得られる荷重波形に基づいて基準波形を生成するものであり、プレス機械10やワークの実際の状態を考慮した荷重波形を取得して生成するものである。したがって、実機に対応した精度の高い基準波形を設定することが可能である。
一方で、従来方式の如く予め所定品質の荷重波形を登録する場合、例えばシミュレーションにより得られた荷重波形を基準波形とした場合には、実機毎あるいはワークの状態等に従って誤差が生じるため正常、異常を判断するための基準波形からの許容幅を拡げざるを得ない。許容幅を拡げるならば精度の高い判断が難しくなる可能性がある。したがって、実施形態1に従う方式により、実機に対応した精度の高い基準波形を設定することが可能である。
また、ワークの種類と金型の種類に応じて荷重波形は種々に変化する。さらにプレス機械の状態に応じてさらに荷重波形が変化する。したがって、メモリに予め基準波形を登録するためには大規模なメモリ容量を必要とするとともに、プレス機械の経時変化にも対応できない。実施形態1に従う方式により、実際のワークおよび金型を利用した荷重波形に基づく基準波形を生成するため予めデータを保持する必要が無く、また、その時の実機の状態に応じた基準波形を生成するため、プレス機械の経時変化にも対応した精度の高い基準波形を設定することが可能である。
図6は、実施形態1に基づくプレス機械10における自動登録モードのプレス処理を説明するフロー図である。
図6に示されるように、プレス機械10は、カウンタ値をリセットする。具体的には、カウンタ値CNT,PCNTを0に設定する(ステップS2)。当該カウンタは、カウント部46に含まれているものである。カウント部46は、リセットしてカウンタ値CNT,PCNTを0に設定する。ここで、カウンタ値CNTは、基準波形生成部43における判断結果として用いられるカウンタ値である。カウンタ値PCNTは、判断部44における判断結果として用いられるカウンタ値である。なお、本例においては、カウント部46が複数のカウンタを有する場合について説明するが、1つのカウンタで実現することも可能である。
次に、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示されたかどうかを判断する(ステップS4)。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けていないかどうかを判断する。
ステップS4において、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示された場合(ステップS4においてYES)には、処理を終了する(エンド)。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けた場合には、プレス加工を停止する。
一方、ステップS4において、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示されていない場合(ステップS4においてNO)には、処理を継続する。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けなかった場合には、基準波形生成部43に指示して所定の条件に従って基準波形を生成するように指示する。
次に、プレス機械10は、カウンタ値CNTが4未満であるかどうかを判断する(ステップS6)。基準波形生成部43は、カウンタのカウンタ値CNTを確認して、カウンタ値CNTが4未満であるかどうかを判断する。
ステップS6において、プレス機械10は、カウンタ値CNTが4未満であると判断された場合(ステップS6においてYES)には、波形読込処理を実行する(ステップS8)。基準波形生成部43は、カウンタのカウンタ値CNTが4未満であると判断した場合には、検出部42で検出した荷重センサから取得したプレス荷重の荷重波形を読み込む。
次に、プレス機械10は、読み込んだ波形と比較対象となる波形とを比較する(ステップS10)。基準波形生成部43は、カウンタのカウンタ値CNTが4未満であると判断した場合には、検出部42で検出した荷重センサから取得したプレス荷重の荷重波形と、比較対象となる波形とを比較する。
次に、プレス機械10は、読み込んだ波形と比較対象となる波形とが同じ波形であるか否かを判断する(ステップS12)。基準波形生成部43は、検出部42で検出したプレス荷重の荷重波形と、比較対象となる波形とが同じ波形であるか否かを判断する。比較対象となる波形に関して、直近のカウンタ値CNTが0に対応するプレス荷重の荷重波形を比較対象となる波形に設定する。例えば、図5の例においては、4ショット目までは、1つ前のショットの荷重波形が比較対象となる。5ショット目以降においては、直近のカウンタ値CNTが0に対応する3ショット目の荷重波形が比較対象となる。
ステップS12において、プレス機械10は、読み込んだ波形と比較対象となる波形とが同じ波形であると判断した場合(ステップS12においてYES)には、カウンタ値CNTをインクリメントする(ステップS14)。具体的には、基準波形生成部43は、カウント部46に指示してカウンタ値CNTに1を足す。なお、登録部48は、判断結果に基づくカウンタ値CNTと読み込んだ波形とを対応付けてメモリ50に登録するものとする。カウンタ値CNTが0の場合についても読み込んだ波形とカウンタ値CNTとを対応付けてメモリ50に登録する。
そして、プレス機械10の処理として再び、ステップS4に戻る。
一方、ステップS12において、プレス機械10は、読み込んだ波形と比較対象となる波形とが同じ波形でないと判断した場合(ステップS12においてNO)には、ステップS2に戻り、カウンタ値CNTをリセット(「0」)する。基準波形生成部43は、カウンタ値CNTをリセット(「0」)する。
なお、登録部48は、判断結果に基づくカウンタ値CNTと読み込んだ波形とを対応付けてメモリ50に登録するものとする。カウンタ値CNTが0の場合についても読み込んだ波形とカウンタ値とを対応付けてメモリ50に登録する。
一方、ステップS6において、プレス機械10は、カウンタ値CNTが4未満でない、すなわちカウンタ値CNTが4以上である場合(ステップS6においてNO)には、基準波形を登録する(ステップS16)。基準波形生成部43は、カウンタ値CNTが4以上である場合、比較対象となる波形(直近のカウンタ値が0に対応する波形)を基準波形として生成する。以降、プレス機械10は、当該基準波形に基づいてプレス荷重の異常を判
断する。登録部48は、基準波形生成部43により生成された基準波形をメモリ50に登録する。なお、本例においては、カウンタ値CNTが4未満であるか否かに基づいて基準波形を登録するか否かを判断する方式について説明しているが特に当該数値(「4」)に限られず当業者であるならば適宜数値を変更することは可能である。
ステップS18において、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示されたかどうかを判断する(ステップS18)。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けていないかどうかを判断する。
ステップS18において、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示された場合(ステップS18においてYES)には、処理を終了する(エンド)。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けた場合には、プレス加工を停止する。
一方、ステップS18において、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示されていない場合(ステップS18においてNO)には、処理を継続する。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けなかった場合には、判断部44に対して登録した基準波形とプレス荷重の荷重波形とを比較するように指示する。
次に、プレス機械10は、波形読込処理を実行する(ステップS22)。判断部44は、検出部42で検出した荷重センサから取得したプレス荷重の荷重波形を読み込む。
次に、プレス機械10は、読み込んだ波形と比較対象となる波形とを比較する(ステップS24)。判断部44は、検出部42で検出した荷重センサから取得したプレス荷重の荷重波形と、比較対象となる波形(基準波形)とを比較する。
次に、プレス機械10は、読み込んだ波形と基準波形とが同じ波形であるか否かを判断する(ステップS26)。判断部44は、検出部42で検出したプレス荷重の荷重波形と、基準波形とが同じ波形であるか否かを判断する。
ステップS26において、プレス機械10は、読み込んだ波形と基準波形とが同じ波形であると判断した場合(ステップS26においてYES)には、カウンタ値PCNTをインクリメントする(ステップS28)。具体的には、判断部44は、カウント部46に指示してカウンタ値PCNTに1を足す。
そして、プレス機械10の処理としてステップS18に戻り、上記処理を繰り返す。
一方、ステップS26において、プレス機械10は、基準波形と同じ波形でないと判断した場合(ステップS26においてNO)には、異常表示する(ステップS30)。具体的には、判断部44は、異常報知部45に指示し、異常報知部45は、コントロールパネル6の表示器に異常表示する。
そして、処理を終了する(エンド)。プレス機械10は、プレス加工を停止する。
当該処理により、プレス機械10は、荷重センサから取得したプレス荷重の荷重波形と基準波形との比較に基づいてプレス荷重の異常を判定して報知することが可能である。
また、カウント部46のカウンタ値PCNTによりプレス荷重が正常である場合の回数情報を取得することが可能である。なお、カウンタ値PCNTに、基準波形生成部43において比較対象となる波形と同じであると判断したカウンタ値CNT(一例として「4」)を加算して当該情報(正常ショット回数)を取得することも可能である。波形としては同じ波形が5個存在するためカウンタ値PCNTに、カウンタ値CNT+1(一例として「5」)を加算して当該情報(正常ショット回数)を取得することも可能である。
なお、本例においては、異常と判断された場合にプレス加工を停止する場合について説明したが、異常と判断された場合であってもプレス加工を停止しない構成とすることも可能である。例えば、異常表示した後、再びステップS18に戻るようにしても良い。その際に登録部48により異常と判断した場合のショット数をメモリ50に登録するようにしてもよい。異常と判断した際のショット数をメモリ50に登録しておくことにより、どの時点で異常が発生したかを容易に把握することが可能である。
(実施形態2)
実施形態2においては、プレス加工の状態を判断する別の方式について説明する。
図7は、実施形態2に基づく基準波形の生成を説明する図である。
図7(A)を参照して、右荷重に関して、1ショット目から9ショット目のプレス荷重に従う右荷重波形が示されている。
1ショット目として、最初のプレス荷重に従う右荷重波形が示されている。
2ショット目において、プレス荷重の右荷重波形と、1ショット目の右荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じで無い場合が示されている。
3ショット目において、プレス荷重の右荷重波形と、2ショット目の右荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じで無い場合が示されている。
4ショット目において、プレス荷重の右荷重波形と、3ショット目の右荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じで無い場合が示されている。
5ショット目において、プレス荷重の右荷重波形と、4ショット目の右荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
6ショット目において、プレス荷重の右荷重波形と、4ショット目の右荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
7ショット目において、プレス荷重の右荷重波形と、4ショット目の右荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
8ショット目において、プレス荷重の右荷重波形と、4ショット目の右荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
そして、当該8ショット目(同じ波形であると判断されてから4ショット目)に4ショット目の右荷重波形を基準波形として自動登録する場合が示されている。
以降については、自動登録された基準波形との比較が行なわれる。
具体的には、9ショット目において、プレス荷重の右荷重波形と、基準波形(4ショット目の右荷重波形)とが同じか否かを判断する。以降のショット目についても同様の方式で判断される。
本例においては、現在のショット目の右荷重波形と、1つ前のショット目の右荷重波形と比較し、同じであれば、当該1つ前のショット目の右荷重波形を基準として、以降のショット目との比較判定処理を実行する。本例においては、5ショット目以降において4ショット目の荷重波形との比較判定処理が実行される。
実施形態2においては、基準波形生成部43は、検出部42で検出したプレス荷重の右荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成する。本例においては、4回同じ波形である場合に比較の基となった右荷重波形(4ショット目の右荷重波形)を基準波形として生成する。
なお、同じ波形であるとは、波形同士が完全に同一である場合のみならず、ある波形を基準とした場合の基準とした波形の所定の幅の範囲に別の波形が含まれている場合も含まれる。
図7(B)を参照して、左荷重に関して、1ショット目から9ショット目のプレス荷重に従う左荷重波形が示されている。
1ショット目として、最初のプレス荷重に従う左荷重波形が示されている。
2ショット目において、プレス荷重の左荷重波形と、1ショット目の左荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じで無い場合が示されている。
3ショット目において、プレス荷重の左荷重波形と、2ショット目の左荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じで無い場合が示されている。
4ショット目において、プレス荷重の左荷重波形と、3ショット目の左荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
5ショット目において、プレス荷重の左荷重波形と、3ショット目の左荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
6ショット目において、プレス荷重の左荷重波形と、3ショット目の左荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
7ショット目において、プレス荷重の左荷重波形と、3ショット目の左荷重波形とが同じか否かを判断する。ここでは、同じである場合が示されている。
そして、当該7ショット目(同じ波形であると判断されてから4ショット目)に3ショット目の左荷重波形を基準波形として自動登録する場合が示されている。
以降については、自動登録された基準波形との比較が行なわれる。
具体的には、8ショット目において、プレス荷重の左荷重波形と、基準波形(3ショット目の左荷重波形)とが同じか否かを判断する。以降の9ショット目についても同様の方式で判断される。
本例においては、現在のショット目の左荷重波形と、1つ前のショット目の左荷重波形と比較し、同じであれば、当該1つ前のショット目の左荷重波形を基準として、以降のショット目との比較判定処理を実行する。本例においては、4ショット目以降において3ショット目の荷重波形との比較判定処理が実行される。
実施形態2においては、基準波形生成部43は、検出部42で検出したプレス荷重の左荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成する。本例においては、4回同じ波形である場合に比較の基となった左荷重波形(3ショット目の左荷重波形)を基準波形として生成する。
基準波形生成部43により、プレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に自動
で基準波形を生成することにより、簡易な方式で基準波形を生成することが可能である。実施形態2においては、プレス荷重の右側および左側の基準波形を生成することが可能である。
実施形態2に基づくプレス機械10においても図6で説明した自動登録モードのプレス処理を同様に適用可能である。
具体的には、プレス荷重に従う右荷重波形が複数回同じ波形である場合に、右荷重基準波形を生成する。また、プレス荷重に従う左荷重波形が複数回同じ波形である場合に、左荷重基準波形を生成する。判断部44は、右荷重基準波形および左荷重基準波形に基づいて、読み込んだ波形と基準波形とが同じ波形か否かを判断する。
実施形態2においては、プレス荷重に従う読み込んだ右荷重波形と、右荷重基準波形とが同じであり、かつ、プレス荷重に従う読み込んだ左荷重波形と、左荷重基準波形とが同じである場合に基準波形と同じと判断する。
したがって、実施形態2においては、プレス荷重に従う左荷重波形および右荷重波形の両方の荷重波形を判断する方式であり、実施形態1よりも精度の高いプレス荷重の異常判断が可能である。
なお、本例においては、右と左の2地点の荷重を検知して、当該検知された荷重のそれぞれの異常判断を実行する方式について説明したが、特に2地点に限られず、複数地点の荷重を検知して、当該検知された荷重のそれぞれの異常判断を実行することによりさらに精度の高いプレス荷重の異常判断が可能である。
また、カウント部46のカウンタ値PCNTによりプレス荷重が正常である場合の回数情報を取得することが可能である。なお、カウンタ値PCNTに、基準波形生成部43において比較対象となる波形と同じであると判断したカウンタ値CNT(一例として「4」)を加算して当該情報(正常ショット回数)を取得することも可能である。波形としては同じ波形が5個存在するためカウンタ値PCNTに、カウンタ値CNT+1(一例として「5」)を加算して当該情報(正常ショット回数)を取得することも可能である。
(実施形態3)
図8は、実施形態3に基づく選択画面を説明する図である。
図8に示されるように、実施形態3においては、自動モードと、手動モードとを選択受付可能な選択画面が示されている。
「自動モード」とは、プレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に自動で基準波形を生成するモードである。
「手動モード」とは、ユーザからの指示に従って基準波形を生成するモードである。
当該「自動モード」が選択された場合には、図6で説明した自動登録モードのプレス処理が実行される。
一方、「手動モード」が選択された場合には、以下の手動登録モードのプレス処理が実行される。
図9は、実施形態3に基づく手動登録モードのプレス処理を説明するフロー図である。
図9に示されるように、プレス機械10は、登録指示があるかどうかを判断する(ステ
ップS30)。具体的には、基準波形生成部43は、コントロールパネル6の図示しない所定のボタンをユーザが操作したか否かを判断する。なお、実施形態3において、手動登録モードが選択された場合には、一例として表示器に、プレス荷重に従う荷重波形が表示されるものとする。ユーザは、当該荷重波形を見ながら、正常なプレス荷重に従う荷重波形であると判断した場合に所定のボタンを操作(手動登録)するものとする。
ステップS30において、プレス機械10は、登録指示があると判断した場合(ステップS30においてYES)には、基準波形を登録する(ステップS31)。基準波形生成部43は、所定のボタンを操作(手動)された際のプレス荷重に従う荷重波形を基準波形として生成する。登録部48は、基準波形生成部43により生成された基準波形をメモリ50に登録する。
次に、プレス機械10は、カウンタ値をリセットする(ステップS32)。具体的には、カウンタ値PCNTを0に設定する。当該カウンタは、カウント部46に含まれているものである。カウント部46は、リセットしてカウンタ値PCNTを0に設定する。カウンタ値PCNTは、判断部44における判断結果として用いられるカウンタ値である。
次に、ステップS32において、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示されたかどうかを判断する(ステップS34)。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けていないかどうかを判断する。
ステップS34において、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示された場合(ステップS34においてYES)には、処理を終了する(エンド)。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けた場合には、プレス加工を停止する。
一方、ステップS34において、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示されていない場合(ステップS34においてNO)には、処理を継続する。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けなかった場合には、判断部44に対して登録した基準波形とプレス荷重の荷重波形とを比較するように指示する。
次に、プレス機械10は、波形読込処理を実行する(ステップS36)。判断部44は、検出部42で検出した荷重センサから取得したプレス荷重の荷重波形を読み込む。
次に、プレス機械10は、読み込んだ波形と比較対象となる波形とを比較する(ステップS38)。判断部44は、検出部42で検出した荷重センサから取得したプレス荷重の荷重波形と、比較対象となる波形(基準波形)とを比較する。
次に、プレス機械10は、読み込んだ波形と基準波形とが同じ波形であるか否かを判断する(ステップS40)。判断部44は、検出部42で検出したプレス荷重の荷重波形と、基準波形とが同じ波形であるか否かを判断する。
ステップS40において、プレス機械10は、読み込んだ波形と基準波形とが同じ波形であると判断した場合(ステップS40においてYES)には、カウンタ値PCNTをインクリメントする(ステップS42)。具体的には、判断部44は、カウント部46に指示してカウンタ値PCNTに1を足す。
そして、プレス機械10の処理としてステップS34に戻り、上記処理を繰り返す。
一方、ステップS40において、プレス機械10は、基準波形と同じ波形でないと判断した場合(ステップS40においてNO)には、異常表示する(ステップS44)。具体的には、判断部44は、異常報知部45に指示し、異常報知部45は、コントロールパネ
ル6の表示器に異常表示する。
そして、処理を終了する(エンド)。プレス機械10は、プレス加工を停止する。
当該処理により、プレス機械10は、荷重センサから取得したプレス荷重の荷重波形と手動で登録した基準波形との比較に基づいてプレス荷重の異常を判定して報知することが可能である。
また、カウント部46のカウンタ値PCNTによりプレス荷重が正常である場合の回数情報を取得することが可能である。
当該方式により、手動モードと自動モードとの切替を可能とすることにより、ユーザの意図に応じたプレス荷重の異常判断が可能となり、汎用性の高いプレス機械10を実現することが可能である。さらに別のモードを設けることも可能である。例えば、半自動モードを設けるようにしても良い。例えば、ユーザが所定のボタンを操作(手動)した際のプレス荷重に従う荷重波形を仮の基準波形に設定して、以降のプレス荷重に従う荷重波形と仮の基準波形とが複数回同じ波形である場合に正規に基準波形を生成するようにしても良い。当該モードにより、基準波形の生成の自由度を高めることによりユーザの意図に応じたプレス荷重の異常判断が可能である。
(実施形態4)
実施形態4においては、基準波形生成部43において基準波形が生成されない状態の場合の異常処理について説明する。
図10は、実施形態4に基づくプレス機械10における自動登録モードのプレス処理を説明するフロー図である。
図10を参照して、図6のフロー図と比較して、ステップS7,S13,S13Aを追加した点が異なる。また、カウンタ値ECNTをさらにカウントする点が異なる。カウンタ値ECNTは、基準波形生成部43における判断結果として同じ波形が得られなかった場合のカウンタ値である。
ステップS2において、プレス機械10は、カウンタ値をリセットする。具体的には、カウンタ値CNT,PCNT,ECNTを0に設定する(ステップS2)。
次に、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示されたかどうかを判断する(ステップS4)。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けていないかどうかを判断する。
ステップS4において、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示された場合(ステップS4においてYES)には、処理を終了する(エンド)。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けた場合には、プレス加工を停止する。
一方、ステップS4において、プレス機械10は、プレス起動の停止が指示されていない場合(ステップS4においてNO)には、処理を継続する。検出部42は、プレスの起動の停止指示を受け付けなかった場合には、基準波形生成部43に指示して所定の条件に従って基準波形を生成するように指示する。
次に、プレス機械10は、カウンタ値CNTが4未満であるかどうかを判断する(ステップS6)。基準波形生成部43は、カウンタのカウンタ値CNTを確認して、カウンタ値CNTが4未満であるかどうかを判断する。
ステップS6において、プレス機械10は、カウンタ値CNTが4未満であると判断された場合(ステップS6においてYES)には、カウンタ値ECNTがX未満であるかどうかを判断する(ステップS7)。
ステップS7において、プレス機械10は、カウンタ値ECNTがX未満であると判断した場合(ステップS7においてYES)には、波形読込処理を実行する(ステップS8)。基準波形生成部43は、カウンタのカウンタ値ECNTがX未満であると判断した場合には、検出部42で検出した荷重センサから取得したプレス荷重の荷重波形を読み込む。
一方、ステップS7において、プレス機械10は、カウンタ値ECNTがX未満でないと判断した場合(ステップS7においてNO)には、異常表示する(ステップS30)。具体的には、基準波形生成部43は、異常報知部45に指示し、異常報知部45は、コントロールパネル6の表示器に異常表示する。
ステップS8の次に、プレス機械10は、読み込んだ波形と比較対象となる波形とを比較する(ステップS10)。基準波形生成部43は、カウンタのカウンタ値CNTが4未満であると判断した場合には、検出部42で検出した荷重センサから取得したプレス荷重の荷重波形と、比較対象となる波形とを比較する。
次に、プレス機械10は、読み込んだ波形と比較対象となる波形とが同じ波形であるか否かを判断する(ステップS12)。基準波形生成部43は、検出部42で検出したプレス荷重の荷重波形と、比較対象となる波形とが同じ波形であるか否かを判断する。比較対象となる波形に関して、直近のカウンタ値CNTが0に対応するプレス荷重の荷重波形を比較対象となる波形に設定する。例えば、図5の例においては、4ショット目までは、1つ前のショットの荷重波形が比較対象となる。5ショット目以降においては、直近のカウンタ値CNTが0に対応する3ショット目の荷重波形が比較対象となる。
ステップS12において、プレス機械10は、読み込んだ波形と比較対象となる波形とが同じ波形であると判断した場合(ステップS12においてYES)には、カウンタ値CNTをインクリメントする(ステップS14)。具体的には、基準波形生成部43は、カウント部46に指示してカウンタ値CNTに1を足す。なお、登録部48は、判断結果に基づくカウンタ値CNTと読み込んだ波形とを対応付けてメモリ50に登録するものとする。カウンタ値CNTが0の場合についても読み込んだ波形とカウンタ値CNTとを対応付けてメモリ50に登録する。
そして、プレス機械10の処理として再び、ステップS4に戻る。
一方、ステップS12において、プレス機械10は、読み込んだ波形と比較対象となる波形とが同じ波形でないと判断した場合(ステップS12においてNO)には、カウンタ値ECNTをインクリメントする(ステップS13)。具体的には、基準波形生成部43は、カウント部46に指示してカウンタ値ECNTに1を足す。
次に、ステップS13Aに進み、カウンタ値CNTをリセット(「0」)する。基準波形生成部43は、カウント部46に指示してカウンタ値CNTをリセット(「0」)する。
そして、プレス機械10の処理として再び、ステップS4に戻る。
一方、ステップS6において、プレス機械10は、カウンタ値CNTが4未満でない、すなわちカウンタ値CNTが4以上である場合(ステップS6においてNO)には、基準
波形を登録する(ステップS16)。以降の処理については、図6で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
当該処理により、プレス機械10は、基準波形生成部43における判断結果としてカウンタ値ECNTが所定回数Xとなる場合には、異常と判断して表示器に異常表示する。
これにより基準波形生成部43において、所定回数X、読み込んだ波形と比較対象となる波形とが同じで無いと判断した場合には、プレス機械10において正常で無い状態が継続していると判断されるため異常報知部45に指示し、異常表示することが可能である。
したがって、プレス機械10における異常状態を適切に判断してユーザに異常を報知(通知)することが可能である。
なお、所定回数Xの値としては、トランスファー型のプレス機械としてステーション数が複数である場合には、当該ステーション数の値よりも大きい値に設定される。
各ステーションにワークWが配置された状態でなければプレス荷重の荷重波形は正常であると判断されないためステーション数分のプレス荷重の荷重波形は異常であると判断される可能性が高いからである。
なお、上記においては、順送型のプレス機械に適用可能である場合について説明したが、特にこれに限られず、トランスファー型のプレス機械にも適用可能である。
図11は、プレス機械10#としてトランスファー型のプレス機械を説明する図である。
本例では、正面視が示されている。
図11に示されるように、フロアーFLの下に、平面視が矩形状のベッド12が埋設されている。このベッド12の平面視四隅には柱状のアプライト14が立設されている。これら4本のアプライトの上にはクラウン16が支持されている。クラウン16にはスライド20が垂設され、クラウン16内の適宜な駆動機構によりスライド20を上下に駆動することができる。これらによってトランスファー型のプレス本体が形成されている。
ベッド12の上には、ムービングボルスタ18が配設されている。ムービングボルスタ18は、レール等の適宜なガイド手段に沿って円滑にプレス本体からその外部に搬出、あるいは外部から搬入できるように構成されている。このムービングボルスタ18の上面には、ワークWを加工するための金型22の内の下金型22Bが着脱可能に装着されている。
スライド20の下面には、金型22の内の上金型22Aが着脱可能に装着されている。こうして、これらの金型22に対応する所定のワークWを下金型22Bに位置させ、上金型22Aをスライド20と共に降下させてプレス加工する。
プレス機械10#には、プレス加工する対象のワークWを新しく供給したり、順次、次の加工ステーションに供給したりするワーク搬送装置24が設けられている。
ワーク搬送装置24は、ワークWの搬送方向に沿って平行に延伸した長尺なトランスファバー30を備えている。
ワークWは左から右の方向に搬送され、この搬送方向に直交する紙面に垂直な方向にお
いて、トランスファバー30には、ワークWの種類に対応したワーク保持具35が着脱可能に装着されている。
トランスファバー30を構成要素に含むワーク搬送装置24は、バー駆動機構として、例えば、リニアモータを使用したフィード駆動機構31を有する。これによってトランスファバー30をフィード方向Fに駆動する。さらに、リフト・クランプ駆動機構37を有する。これによってトランスファバー30をリフト方向Lとクランプ方向との各方向に駆動する。
ワーク保持具35は、各工程毎に設けられている。トランスファバー30を、フィード方向、クランプ方向、つまりワークフィード方向に対し水平直交方向およびリフト方向に、予め設定されたモーションに従って移動するようにワーク搬送装置24を駆動制御することにより、ワークWが次工程に順番に搬送され、プレス成形されたワークWが外部に搬送される。
本例においては、一例としてワークWを加工するステーション数が3である場合が示されている。当該ステーション数は、ワークWの加工に応じて適宜変更することが可能である。
プレス機械10には、スライド20の右側に対応して右荷重センサ60と、スライド20の左側に対応して左荷重センサ62とが設けられる。
コントロールパネル6は、プレス機械10#を制御するために必要な各種データを入力するものであり、データを入力するためのスイッチやテンキー、および設定画面やプレス機械10から出力されるデータを表示する表示器を有している。
表示器としては、透明タッチスイッチパネルを液晶表示器やプラズマ表示器等のグラフィック表示器を前面に装着した、プログラマブル表示器が採用されている。
なお、このコントロールパネル6は、予め設定されたデータを記憶したICカード等の外部記憶媒体からのデータ入力装置、または無線や通信回線を介してデータを送受信する通信装置を備えていてもよい。
さらに、単独のプレス機械として利用できる他、複数のプレス機械を連続配置するタンデムプレス等にも利用することができる。
(実施形態5)
上記の実施形態においては、基準波形生成部43により基準波形を一度生成する方式について説明したが、当該方式に限られず所定期間毎に基準波形生成部43により基準波形を生成するようにしてもよい。例えば、所定期間として1月毎に基準波形生成部43により基準波形を生成し、プレス加工の異常を判断するようにしても良い。当該方式により経時的に金型が変化する状態に合わせた基準波形を生成することにより、経時的な変化に沿うプレス加工の状態を簡易な方式で判断することが可能である。
また、登録部48は、所定期間毎に基準波形生成部43により生成された基準波形をそれぞれメモリ50に登録するようにしても良い。メモリ50に、所定期間毎に生成された基準波形を記憶することにより経時的な基準波形の変化に基づくプレス加工の状態を分析することが可能である。例えば、所定期間毎に基準波形生成部43により生成された基準波形を重ね合わせて表示することにより当該基準波形の変化を容易に把握することが可能である。
図12は、実施形態5に基づく基準波形の表示を説明する図である。
図12に示されるように、所定期間(一例として一月)毎に生成された基準波形が示されている。一例としてA月に生成された基準波形が示されている。曲線LAは、荷重許容曲線である。当該曲線LAを超える場合には過負荷であると判断することが可能である。
また、次のB月に基準波形生成部43により生成された基準波形が示されている。当該基準波形は、基準波形生成部43により生成されてメモリ50に登録されているものとする。
そして、本例においては、A月、B月の基準波形を重ね合わせて比較することにより基準波形の変化を把握することが可能である。一例として波形の変化として基準波形のピークが曲線LAに近づいていることにより経時変化により今後過負荷となる可能性を予測することが可能である。また、金型の消耗度合を把握したり、メンテナンス間隔を予測することが可能となる。
また、本例においては、基準波形生成部43により生成された基準波形をメモリ50に登録して、メモリ50から登録された基準波形を読み出して表示させる方式について説明したが、特に基準波形に限られず、ワークをプレス加工する際のプレス荷重の荷重波形を表示させるようにしても良い。
(実施形態6)
図13は、実施形態6に基づく制御装置40#の機能構成および周辺回路を説明するブロック図である。
図13を参照して、実施形態6に基づく制御装置40#は、図3に示される制御装置40と比較して、登録部48を登録部48#に置換した点と、表示制御部41および設定部49がさらに追加された点が異なる。その他の構成については図3で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
登録部48#は、登録部48と比較して、さらにワークをプレス加工する際の検出部42で検出されたプレス荷重の荷重波形をメモリ50に登録する。
設定部49は、メモリ50に記憶されたプレス荷重の荷重波形に基づいて代表するプレス荷重波形を設定する。例えば、設定部49は、メモリ50に登録されている複数のプレス荷重の荷重波形の平均値を算出して代表するプレス荷重波形として設定する。
表示制御部41は、設定部49で設定された代表するプレス荷重波形をコントロールパネル6の表示部に表示する。例えば、図12に示されるように各月のプレス荷重の荷重波形の平均値を表示させるようにしても良い。一例として、表示制御部41は、各月のプレス荷重の荷重波形の平均値を重ね合わせて表示部に表示させるようにしても良い。これにより各月毎の荷重波形の変化を容易に把握することが可能である。
当該方式におり、経時変化による今後の波形変化の可能性を予測することが可能である。また、金型の消耗度合を把握したり、メンテナンス間隔を予測することが可能となる。
図14は、実施形態6に基づく制御装置40#のプレス荷重の荷重波形の表示を説明するフロー図である。
図14を参照して、制御装置40#は、荷重値を登録する(ステップS50)。具体的
には、登録部48#は、検出部42で検出したプレス荷重の荷重波形をメモリ50に登録する。
次に、制御装置40#は、所定期間が経過したかどうかを判断する(ステップS52)。設定部49は、一例として所定期間として1月が経過したかどうかを判断する。
制御装置40#は、所定期間が経過したと判断した場合(ステップS52においてYES)には、代表するプレス荷重波形を設定する。具体的には、設定部49は、1月の間にメモリ50に登録されたプレス荷重波形を読み込んで、当該複数のプレス荷重波形の平均値を算出する。そして、当該算出された平均波形を代表するプレス荷重波形として設定する。なお、登録部48#は、設定部49により設定された代表するプレス荷重波形をメモリ50に登録する。
制御装置40#は、所定期間が経過していないと判断した場合(ステップS52においてNO)には、ステップS50に戻り、所定期間が経過するまでプレス荷重の荷重波形をメモリ50に登録する。
次に、制御装置40#は、代表するプレス荷重波形を表示部に表示する(ステップS56)。表示制御部41は、設定部49により設定された代表するプレス荷重波形を表示部に表示する。
そして、処理を終了する(エンド)。
なお、表示制御部41は、設定部49により設定された過去の代表するプレス荷重波形を重ね合わせて表示部に表示するようにしても良い。
これにより各月毎の荷重波形の変化を容易に把握することが可能である。
当該方式におり、経時変化による今後の波形変化の可能性を予測することが可能である。また、金型の消耗度合を把握したり、メンテナンス間隔を予測することが可能となる。
また、プレス機械10がネットワークを介して外部サーバと接続されており、図示しない通信部を有している場合には、当該外部サーバにプレス機械10の通信部を介してデータを送信するようにしても良い。例えば、メモリ50に登録されている基準波形のデータを送信するようにしても良い。あるいは、メモリ50に登録されているプレス荷重の荷重波形のデータを送信するようにしても良い。外部サーバにおいて当該プレス機械10から送信されたデータを保存することにより、当該外部サーバにおいて波形の分析、診断等を容易に実行することが可能である。
また、外部サーバとアクセス可能な端末を利用することにより、端末から外部サーバに対してアクセスして、当該基準波形あるいはプレス荷重の荷重波形に関するデータを取得して、当該端末で表示し、確認することも可能である。
なお、本例においては、制御装置40,40#の各部の機能構成としてプレス機械に設けられる構成について説明したが、特に当該プレス機械に限られるものではなく、例えば、ネットワークを介して外部サーバと接続されている場合には、当該外部サーバのCPUと連携して各部の機能を実行することも可能である。また、プレス機械の表示部に表示する構成に限定されるのではなく、ネットワークを介してプレス機械と接続可能な端末の表示部に表示することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され
、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
6 コントロールパネル、10 プレス機械、4,12 ベッド、14 アプライト、16 クラウン、18 ムービングボルスタ、20 スライド、22 金型、22A 上金型、22B 下金型、24 ワーク搬送装置、30 トランスファバー、31 フィード駆動機構、35 ワーク保持具、37 クランプ駆動機構、40 制御装置、42 検出部、43 基準波形生成部、44 判断部、45 異常報知部、46 カウント部、47 受付部、48 登録部、50 メモリ、60 右荷重センサ、62 左荷重センサ、100 コイルホルダ、110 レベラーフィーダー、120 搬送コンベア。

Claims (15)

  1. ワークをプレスする際のプレス荷重を検出する検出部と、
    前記検出部で検出したプレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく比較対象となる基準波形を生成する基準波形生成部と、
    前記プレス荷重の荷重波形と前記基準波形とに基づいてプレス異常か否かを判断する判断部とを備える、プレスシステム。
  2. 前記検出部は、複数地点におけるプレス荷重をそれぞれ検出し、
    前記基準波形生成部は、前記検出部で検出した前記複数地点におけるプレス荷重の荷重波形に基づいて、前記複数地点にそれぞれ対応する複数の基準波形を生成し、
    前記判断部は、前記検出部で検出した各前記複数地点のプレス荷重の荷重波形と対応する基準波形とに基づいてプレス異常か否かを判断する、請求項1記載のプレスシステム。
  3. 前記基準波形生成部は、前記検出部で連続して検出したプレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく基準波形を生成する、請求項1記載のプレスシステム。
  4. ユーザからの指示に従って前記基準波形を登録するモードと、前記基準波形生成部により前記基準波形を生成するモードとを選択可能な受付部をさらに備える、請求項1記載のプレスシステム。
  5. 前記判断部の判断結果に基づくプレス荷重の回数をカウントするカウント部をさらに備える、請求項1記載のプレスシステム。
  6. 前記判断部の判断結果に基づいて異常を報知する異常報知部をさらに備える、請求項1記載のプレスシステム。
  7. 前記検出部で検出したプレス荷重の荷重波形が所定回数同じ波形で無い場合に異常を報知する異常報知部をさらに備える、請求項1記載のプレスシステム。
  8. 前記所定回数は、前記プレスシステムの金型のステーション数よりも多い値に設定される、請求項7記載のプレスシステム。
  9. 前記基準波形生成部は、所定期間毎に前記検出部で検出したプレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく前記基準波形を生成して更新する、請求項1記載のプレスシステム。
  10. 前記所定期間毎に生成された基準波形を記憶部に記憶する登録部をさらに備える、請求項9記載のプレスシステム。
  11. ワークをプレスする際のプレス荷重を検出するステップと、
    検出したプレス荷重の荷重波形が複数回同じ波形である場合に当該波形に基づく比較対象となる基準波形を生成するステップと、
    検出したプレス荷重の荷重波形と前記基準波形とに基づいてプレス異常か否かを判断するステップとを備える、プレスシステムの制御方法
  12. ワークをプレスする際のプレス荷重を検出する検出部と、
    検出したプレス荷重の荷重波形を記憶する記憶部と、
    所定期間内に記憶された複数のプレス荷重の荷重波形に基づいて代表するプレス荷重の荷重波形を設定する設定部と、
    経時的に異なる所定期間毎の前記設定部に設定された代表するプレス荷重の荷重波形を重ね合わせて表示する表示部とを備える、プレスシステム
  13. 前記代表するプレス荷重波形は、前記所定期間内の前記複数のプレス荷重波形の平均波形であり、前記所定期間毎は、月毎に設定される、請求項12記載のプレスシステム
  14. ワークをプレスする際のプレス荷重を検出するステップと、
    検出したプレス荷重の荷重波形を記憶するステップと、
    所定期間内に記憶された複数のプレス荷重の荷重波形に基づいて代表するプレス荷重の荷重波形を設定するステップと、
    経時的に異なる所定期間毎の設定された代表するプレス荷重の荷重波形を重ね合わせて表示するステップとを備える、プレスシステムの制御方法
  15. 前記代表するプレス荷重の荷重波形は、前記所定期間内の前記複数のプレス荷重の荷重波形の平均波形であり、前記所定期間毎は、月毎に設定される、請求項14記載のプレスシステムの制御方法
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