JP6545368B2 - 糸条および布帛および繊維製品 - Google Patents

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Description

本発明は、超極細フィラメントを含む糸条であって、取扱性および伸縮性に優れ、かつ高品位の布帛や繊維製品を得ることが可能な糸条、および前記糸条を用いてなる布帛、および前記糸条または布帛を用いてなる繊維製品に関する。
従来、優れた滑り止め性能、ワイピング性能、ソフトな風合いを得るため、超極細フィラメントを用いた布帛が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、かかる布帛において、海島型複合繊維を用いて布帛を得た後、海島型複合繊維の海成分をアルカリで溶解除去するため、設備上の制約があり、また、工程が複雑になるという問題があった。さらには、ウールなどの耐アルカリ性に弱点がある他繊維との交織や交編が困難であるという問題があった。
また、特許文献2では、超極細フィラメントが提案されているが、かかる超極細フィラメントを用いて布帛や繊維製品を製造すると、製造設備によりフィラメント表面が擦過されて糸切れなどが発生するため、工程安定性に劣り、高品位の布帛や繊維製品を得ることができないという問題があった。
また、特許文献3として、超極細フィラメントを含む糸条に集束剤を付与することによって、取扱性に優れ、かつ高品位の布帛や繊維製品を得ることが可能な糸条が提案されている。しかしながら、かかる糸条では編立性に課題があり、安定的に布帛や繊維製品を作製する上でまだ改良の余地があった。
一方、靴下としては、極細繊維を用いることにより吸水性を向上させた靴下や足裏部にプレート状物を設けた靴下など種々の靴下が提案されている(例えば、特許文献4、特許文献5)。
しかしながら、プレート状物を設けず、靴下の構成繊維の効果により靴と靴下との滑りを防止し、着用快適性を向上させた靴下はこれまであまり提案されていない。
国際公開第05/095686号パンフレット 特開2012−193476号公報 特開2014−210986号公報 実公昭58−7721号公報 特開2006−249623号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、超極細フィラメントを含む糸条であって、取扱性および伸縮性に優れ、かつ高品位の布帛や繊維製品を得ることが可能な糸条、および前記糸条を用いてなる布帛、および前記糸条または布帛を用いてなる繊維製品を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、超極細フィラメントと該フィラメントより繊維径が大きい繊維を含む糸条に集束剤を付与することにより、取扱性および伸縮性に優れ、かつ高品位の布帛や繊維製品を得ることが可能な糸条が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「単繊維径が10〜3000nmのフィラメントA−1と、該フィラメントA−1よりも単繊維径が大きい繊維A−2とを含む糸条であって、糸条に集束剤が付与されていることを特徴とする糸条。」が提供される。
その際、前記集束剤が糊剤および/または油剤を含むことが好ましい。また、前記集束剤の付着量が糸条の重量に対して0.1〜15重量%であることが好ましい。また、糸条に含まれる前記フィラメントA−1のフィラメント数が500本以上であることが好ましい。また、前記フィラメントA−1が、海成分と島成分とからなる海島型複合繊維の海成分を溶解除去して得られたフィラメントであることが好ましい。また、前記フィラメントA−1が、海成分と島成分とからなる海島型複合繊維を前記繊維A−2と複合させた後、該海島型複合繊維の海成分を溶解除去して得られたフィラメントであることが好ましい。また、前記フィラメントA−1がポリエステル繊維からなることが好ましい。また、前記繊維A−2が、単繊維径5μm以上かつ顕在捲縮率2%以上の捲縮繊維であることが好ましい。その際、前記捲縮繊維が、2成分がサイドバイサイド型もしくは偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維、または仮撚捲縮加工糸であることが好ましい。また、糸条の総繊度が50〜1400dtexの範囲内であることが好ましい。また、糸条に染色加工が施されていることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の糸条を用いて得られた布帛が提供される。その際、布帛が、弾性繊維を含む糸条Bをさらに含むことが好ましい。前記フィラメントA−1と繊維A−2の合計重量と、前記糸条Bとの重量比率(A−1+A−2):Bが95:5〜30:70の範囲内であることが好ましい。また、布帛の表面または裏面において、摩擦係数が0.4〜2.5の範囲内であることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の糸条または布帛を用いて得られた、靴下、手袋、サポーター、衣料、織編テープ、紐からなる群より選択されるいずれかの繊維製品が提供される。
本発明によれば、超極細フィラメントを含む糸条であって、取扱性に優れ、かつ高品位の布帛や繊維製品を得ることが可能な糸条、および前記糸条を用いてなる布帛、および前記糸条または布帛を用いてなる繊維製品が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明の糸条(以下、「糸条A」ということもある。)には、単繊維径が10〜3000nmのフィラメントA−1と、該フィラメントA−1よりも単繊維径が大きい繊維A−2が含まれる。
ここで、前記フィラメントA−1(以下、「ナノファイバー」と称することもある。)において、その単繊維径(単繊維の直径)が10〜3000nm(好ましくは250〜1500nm、特に好ましくは400〜800nm)の範囲内であることが肝要である。該単繊維径が10nmよりも小さい場合は繊維強度が低下するため好ましくない。逆に、該単繊維径が3000nmよりも大きい場合は、滑り止め性能、ワイピング性能、ソフトな風合いなどが得られないおそれがあり好ましくない。ここで、単繊維の断面形状が丸断面以外の異型断面である場合には、外接円の直径を単繊維径とする。なお、単繊維径は、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。
前記フィラメントA−1において、フィラメント数は特に限定されないが、滑り止め性能、ワイピング性能、ソフトな風合いなどを得る上で500本以上(より好ましくは2000〜60000本)であることが好ましい。
前記フィラメントA−1の繊維形態は特に限定されず、紡績糸でもよいし長繊維(マルチフィラメント糸)でもよい。特に長繊維(マルチフィラメント糸)であることが好ましい。単繊維の断面形状は特に限定されず、丸、三角、扁平、中空など公知の断面形状でよい。また、インターレース加工やタスラン(登録商標)加工などの空気加工、仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。
前記フィラメントA−1の繊維種類としては、ポリエステル繊維またはポリフェニレンスルフィド(PPS)繊維またはポリオレフィン繊維またはナイロン(Ny)繊維が好ましい。
ポリエステル繊維を形成するポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、これらを主たる繰返し単位とする、イソフタル酸や5−スルホイソフタル酸金属塩等の芳香族ジカルボン酸やアジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸やε−カプロラクトン等のヒドロキシカルボン酸縮合物、ジエチレングリコールやトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等のグリコール成分等との共重合体が好ましい。マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルや、特開2009−091694号公報に記載された、バイオマスすなわち生物由来の物質を原材料として得られたモノマー成分を使用してなるポリエチレンテレフタレートであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。
ポリフェニレンスルフィド(PPS)繊維を形成するポリアリーレンスルフィド樹脂としては、ポリアリーレンスルフィド樹脂と称される範疇に属するものであれば如何なるものを用いてもよい。ポリアリーレンスルフィド樹脂としては、その構成単位として、例えばp−フェニレンスルフィド単位、m-フェニレンスルフィド単位、o−フェニレンスルフィド単位、フェニレンスルフィドスルホン単位、フェニレンスルフィドケトン単位、フェニレンスルフィドエーテル単位、ジフェニレンスルフィド単位、置換基含有フェニレンスルフィド単位、分岐構造含有フェニレンスルフィド単位、等よりなるものを挙げることができる。その中でも、p−フェニレンスルフィド単位を70モル%以上、特に90モル%以上含有しているものが好ましく、さらにポリ(p−フェニレンスルフィド)がより好ましい。
また、ポリオレフィン繊維には、ポリプロピレン繊維とポリエチレン繊維が含まれる。
また、ナイロン繊維にはナイロン6繊維とナイロン66繊維が含まれる。
前記フィラメントA−1を形成するポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
前記フィラメントA−1の製造方法は特に限定されず、海成分と島成分とからなる海島型複合繊維の海成分を溶解除去する方法、エレクトロスピニング法、常法の紡糸延伸方法などが例示される。
次に、前記繊維A−2において、繊維形態は特に限定されず、紡績糸でもよいし長繊維(マルチフィラメント糸)でもよい。特に、優れた伸縮性を得る上で長繊維(マルチフィラメント糸)であることが好ましい。単繊維の断面形状は特に限定されず、丸、三角、扁平、中空など公知の断面形状でよい。また、通常の空気加工、仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。
前記繊維A−2の繊維種類としては、ポリエステル繊維、ポリフェニレンスルフィド(PPS)繊維、ポリオレフィン繊維、ナイロン(Ny)繊維、木綿、アクリル繊維、レーヨン、アセテート繊維などが例示される。
前記繊維A−2の総繊度、単繊維繊度は用途に応じて適宜選定され、総繊度20〜200dtex、単繊維繊度0.5〜10.0dtexの範囲内であることが好ましい。フィラメント数は1〜300本の範囲内であることが好ましい。単繊維径としては5〜20μmの範囲内であることが好ましい。該単繊維径が5μm未満であると、糸条の保形性が損われるおそれがある。逆に、該単繊維径が20μmよりも大きい場合は、ソフトな風合いが得られないおそれがある。ここで、単繊維の断面形状が丸断面以外の異型断面である場合には、外接円の直径を単繊維径とする。なお、単繊維径は、前記と同様、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。
また、前記繊維A−2が捲縮繊維であることが好ましい。特に、単繊維径5μm以上(より好ましくは5〜20μm)かつ顕在捲縮率2%以上(より好ましくは2〜40%)の捲縮繊維であることが好ましい。かかる捲縮繊維としては、2成分がサイドバイサイド型もしくは偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維、または仮撚捲縮加工糸であることが好ましい。
複合繊維は、2成分がサイドバイサイド型または偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維である。本願発明の糸条が、前記のフィラメントA−1だけでなくかかる複合繊維をも含む場合、熱処理工程で複合繊維が3次元コイル捲縮の形態をとり、糸条に伸縮性が付与され、その結果、布帛にも伸縮性が付与される。
ここで、前記複合繊維を形成する2成分としては、ポリエステルとポリエステルとの組合せ、ポリエステルとナイロンとの組合せなどが例示される。より具体的には、ポリトリメチレンテレフタレートとポリトリメチレンテレフタレートとの組合せ、ポリトリメチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとの組合せ、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとの組合せなどが好ましい。その際、固有粘度を互いに異ならせることが好ましい。また、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、酸化チタン、着色剤、不活性微粒子などの添加剤を含有してもよい。
前記ポリエステルとしては、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルやポリ乳酸、ステレオコンプレックスポリ乳酸でもよいが、滑り止め効果をより追及する場合はポリエーテルエステルやポリウレタンなどの弾性樹脂が好ましい。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
本発明の糸条は、前記のフィラメントA−1と前記の繊維A−2とを含む。その際、糸条に含まれる繊維A−2の重量比率としては、フィラメントA−1の特性と伸縮性とを両立させる上で、繊維A−2の重量比率は糸条重量対比2〜40重量%(より好ましくは4〜30重量%、特に好ましくは4〜20重量%)の範囲内であることが好ましい。
本発明の糸条において、フィラメントA−1と繊維A−2との複合方法は特に限定されないが、複合仮撚方法、空気混繊方法、合撚方法、カバリング方法などが好ましく例示される。
本発明の糸条において、フィラメントA−1と繊維A−2の他に、例えば、ポリウレタン繊維やポリエーテルエステル系繊維などの繊維がさらに含まれていてもよい。
本発明の糸条の総繊度(単繊維繊度とフィラメント数との積)は、50〜1400dtex(より好ましくは65〜800dtex、特に好ましくは65〜400dtex)の範囲内であることが好ましい。総繊度が50dtexより小さい場合は糸条強度が低下するおそれがある。逆に、総繊度が1400dtexよりも大きい場合、糸条を用いて繊維製品を得る際、糸条を製造設備に仕掛けることが困難になるおそれがある。
本発明の糸条は、染色加工が施されていると、該糸条を用いて布帛や繊維製品などを得た後、布帛や繊維製品などに染色加工を施す必要がなく好ましい。ここで、染色加工後の糸条において、明度指数が10〜90の範囲内であることが好ましい。
本発明の糸条には、集束剤が付与されている。かかる集束剤としては、糸条がフリー(無張力の状態)の状態で単糸が凝集していることを目視で判定できる集束性を有するものであればよい。集束剤が付与されていない場合は、糸条の取扱性が低下し、高品位の布帛や繊維製品を得ることができないおそれがあり好ましくない。
ここで、集束剤としては優れた集束性を得る上で、糊剤(サイジング剤と称されることもある。)および油剤(オイリング剤と称されることもある。)のうち少なくともどちらか一方が含まれていることが好ましい。糊剤および油剤のうち一方のみからなるものでもよいし、両方からなるものでもよい。
かかる糊剤としては、PVA(ポリビニルアルコール)や、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸ソーダなどのアクリル系糊剤などが例示される。
また、前記集束剤にはワックスや界面活性剤などが含まれていてもよい。かかるワックスには、カルナバワックス、カンデリラワックス、モンタンワックスなどの天然ワックスやポリエチレンワックスなどの合成ワックスなどが例示される。
一方、油剤としては、例えば、特開平10−158939号公報に記載されているような油剤や、潤滑油(鉱物油)でもよい。市販のものでは、日華化学(株)製「LAN−401」(製品名)、松本油脂製薬(株)製「ブリアンC−1840−1」(製品名)などコーニングオイルと称されるものが好適に例示される。
本発明の糸条において、集束剤の付着量としては、糸条重量に対して固形分重量で0.1〜15重量%(好ましくは0.1〜10重量%)の範囲内であることが好ましい。糸条表面に糊剤が付着していない場合、または付着量が0.1重量%より小さい場合は、糸条に超極細フィラメントが含まれるため、該糸条を用いて布帛や繊維製品を製造する際に毛羽等が発生し品質に問題が出るおそれがある。逆に、該付着量が15重量%よりも大きい場合は、糸条が剛直となり、布帛や繊維製品を製造することが困難になるおそれがある。
本発明の糸条は、例えば以下の製造方法により製造することができる。まず、海成分と、島成分とで形成される海島型複合繊維(フィラメントA−1用繊維)を用意する。かかる海島型複合繊維としては、特開2007−2364号公報に開示された海島型複合繊維マルチフィラメント(島数100〜1500)が好ましく用いられる。
すなわち、海成分ポリマーとしては、繊維形成性の良好なポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエチレンなどが好ましい。例えば、アルカリ水溶液易溶解性ポリマーとしては、ポリ乳酸、超高分子量ポリアルキレンオキサイド縮合系ポリマー、ポリエチレングルコール系化合物共重合ポリエステル、ポリエチレングリコール系化合物と5−ナトリウムスルホン酸イソフタル酸の共重合ポリエステルが好適である。なかでも、5−ナトリウムスルホイソフタル酸6〜12モル%と分子量4000〜12000のポリエチレングルコールを3〜10重量%共重合させた固有粘度が0.4〜0.6のポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエステルが好ましい。
一方、島成分ポリマーは、繊維形成性のポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどのポリエステルが好ましい。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
上記の海成分ポリマーと島成分ポリマーからなる海島型複合繊維は、溶融紡糸時における海成分の溶融粘度が島成分ポリマーの溶融粘度よりも大きいことが好ましい。また、島成分の径は、10〜3000nmの範囲とする必要がある。その際、島成分の形状が真円でない場合は外接円の直径を求める。前記の海島型複合繊維において、その海島複合重量比率(海:島)は、40:60〜5:95の範囲が好ましく、特に30:70〜10:90の範囲が好ましい。
かかる海島型複合繊維は、例えば以下の方法により容易に製造することができる。すなわち、前記の海成分ポリマーと島成分ポリマーとを用いて溶融紡糸する。溶融紡糸に用いられる紡糸口金としては、島成分を形成するための中空ピン群や微細孔群を有するものなど任意のものを用いることができる。吐出された海島型断面複合繊維は、冷却風によって固化され、好ましくは400〜6000m/分で溶融紡糸された後に巻き取られる。得られた未延伸糸は、別途延伸工程をとおして所望の強度・伸度・熱収縮特性を有する複合繊維(延伸糸)とするか、あるいは、一旦巻き取ることなく一定速度でローラーに引き取り、引き続いて延伸工程をとおした後に巻き取る方法のいずれでも構わない。かかる海島型複合繊維において、単繊維繊度、フィラメント数、総繊度としてはそれぞれ単繊維繊度0.5〜10.0dtex、フィラメント数5〜75本、総繊度30〜170dtexの範囲内であることが好ましい。
次いで、前記海島型複合繊維と、繊維A−2、さらには必要に応じて他の繊維(A−3、A−4、・・・)とを用いて糸条を製造する。ここで、前記海島型複合繊維が糸条の表面に露出しやすくなるように、糸条を三層構造として海島型複合繊維を最外層に配し中間層に他の繊維を配す方法や、海島型複合繊維を鞘部に配し、繊維A−2を芯部に配した芯鞘型複合糸条として製造することが好ましい。その際、用いる機械は限定されず、従来公知の空気混繊加工機、仮撚捲縮加工機またはカバリング機でよい。また、得られた複合糸条を織編物などの繊維製品にする際、さらに500回/m以下の撚りを施してもよい。
次いで、該糸条にアルカリ水溶液処理を施し、前記海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去することにより、海島型複合繊維を単繊維径10〜3000nmのフィラメントA−1とする。その際、アルカリ水溶液処理の条件としては、濃度1〜4%のNaOH水溶液を使用し55〜98℃の温度で処理するとよい。
また、該アルカリ水溶液による溶解除去の前および/または後に糸条に染色加工を施してもよい。さらに、常法の起毛加工、撥水加工、さらには、紫外線遮蔽あるいは制電剤、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去し、単繊維径が10〜3000nmのフィラメントA−1と繊維A−2を含む糸条を得た後、該糸条に集束剤を付与し、必要に応じて乾燥することにより、本発明の糸条を得ることができる。その際、用いる加工機としては、何ら制約することはなく従来公知のサイジング機でよい。
海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去する工程は、海島型複合繊維と繊維A−2とを複合させるよりも前の工程で行ってもよいし後の工程で行ってもよい。
かくして得られた糸条は、超極細フィラメントを含む糸条であって、取扱性および伸縮性に優れ、かつ高品位の布帛や繊維製品を得ることが可能な糸条である。
次に、本発明の布帛は前記の糸条を用いて製織または製編または製紐された布帛である。
かかる布帛は前記の糸条(糸条A)のみで構成されていてもよいが、前記糸条(糸条A)と他の糸条とで構成されていてもよい。かかる他の糸条としては弾性繊維を含む糸条(糸条B)が好ましい。その際、前記糸条(糸条A)と糸条Bとを複合して複合糸として布帛に含まれていてもよいし、前記糸条(糸条A)と糸条Bとを交織または交編して布帛に含まれていてもよい。
ここで、糸条Bは弾性繊維のみで構成されていてもよいし、弾性繊維と非弾性繊維とで構成されていてもよい。
例えば、芯部に弾性繊維が配され、鞘部に非弾性繊維を配した芯鞘型複合糸でもよい。例えば、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリエステル系などの弾性繊維を芯部に配し、ポリエステル繊維やナイロン繊維などを鞘側にカバリングしたFTY(Filament Twisted Yarn)と呼ばれる芯鞘型複合糸がより好ましい。生地に弾性繊維が含まれない場合は、生地の伸縮性が低下し、靴下としての快適性が低下してしまうおそれがある。また、靴中での蒸れを防止する為に、糸条Bとして綿を用いてもよい。
糸条Bの総繊度は10〜800dtex(好ましくは20〜500dtex、)の範囲内であることが好ましい。総繊度が10dtexより小さい場合は十分な伸縮性が得られず、靴下としての快適性を得ることができないおそれがある。また、総繊度が800dtexを超える場合、伸縮性が大きすぎ、布帛としての形態を安定的に保つことができなおそれがある。
本発明において、前記フィラメントA−1と繊維A−2の合計重量(前記糸条Aの重量)と、前記糸条Bとの重量比率(A−1+A−2):Bが30:70〜95:5の範囲内であることが好ましい。(A−1+A−2)の比率が該範囲より小さい場合、充分な滑り止め効果を得ることができないおそれがある。逆に、糸条Bの比率が該範囲より小さい場合は、織編物の伸縮性が不十分で、布帛を用いて靴下を得た場合、靴下としての快適性が低下してしまうおそれがある。
前記布帛において、布帛の表面および裏面の両面に前記糸条Aが露出していることが好ましい。前記糸条A(フィラメントA−1)が肌に露出することで、肌との優れた摩擦力が得られ、靴下がズレにくくなり着用快適性が向上する。また、前記糸条A(フィラメントA−1)が外気側に露出することで、靴などとの優れた摩擦力が得られ滑りにくくなり着用快適性が向上する。
前記布帛において、布帛の織物組織および編物組織は特に限定されない。よこ編組織としては、天竺編、ゴム編、両面編、パール編、タック編、浮き編、片畔編、レース編、添え毛編等が例示される。たて編組織としては、シングルデンビー編、シングルアトラス編、ダブルコード編、ハーフ編、ハーフベース編、サテン編、ハーフトリコット編、裏毛編、ジャガード編等などが例示される。織物組織としては、平織、綾織、朱子織等の三原組織、変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロードなどが例示される。これらに限定されるものではない。層数は単層でもよいし、2層以上の多層でもよい。
また布帛の表面または裏面において、摩擦係数が0.4〜2.5(好ましくは0.5〜2.3)であることが好ましい。摩擦係数が0.4未満の場合、充分な滑り止めを得ることができないおそれがある。また、摩擦係数が2.5を超える場合、摩擦抵抗が大きすぎるために靴を履いたり脱いだりすることが困難になるおそれがある。なお、摩擦係数は、ASTM D1894−95の方法で静止摩擦係数を測定するものとする。
かかる布帛は、ソーピング加工(精練)することで前記糸条Aに付着した集束剤が除去され、優れた滑り止め性能、ワイピング性能、ソフトな風合いなどを呈する。さらには、前記の糸条を用いて製造されているので、工程性に優れ、かつ高品位である。
次に、本発明の繊維製品は、前記の糸条Aまたは布帛を用いて得られた、靴下、手袋、サポーター、衣料、織編テープ、紐からなる群より選択されるいずれかの繊維製品である。
また、靴下において、前記糸条Aが、踵、足裏、つま先の一部もしくは全部などに配されていることが好ましい。かかる靴下の形状は特に限定されず、紳士用靴下、婦人用靴下、幼児用靴下、フットカバーと称されるパンプスインタイプの靴下、ストッキングなどいずれでもよい。
かかる繊維製品は、ソーピング加工(精練)することで前記糸条に付着した集束剤が除去され、優れた滑り止め性能、ワイピング性能、ソフトな風合いなどを呈する。さらには、前記の糸条を用いて製造されているので、工程性に優れ高品位である。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
<溶融粘度>
乾燥処理後のポリマーを紡糸時のルーダー溶融温度に設定したオリフィスにセットして5分間溶融保持したのち、数水準の荷重をかけて押し出し、そのときのせん断速度と溶融粘度をプロットする。そのプロットをなだらかにつないで、せん断速度−溶融粘度曲線を作成し、せん断速度が1000秒−1の時の溶融粘度を見た。
<溶解速度>
海・島成分の各々0.3φ−0.6L×24Hの口金にて1000〜2000m/分の紡糸速度で糸を巻き取り、さらに残留伸度が30〜60%の範囲になるように延伸して、総繊度84dtex/24filのマルチフィラメントを作製した。これを各溶剤にて溶解しようとする温度で浴比100にて溶解時間と溶解量から、減量速度を算出した。
<単繊維径>
布帛を電子顕微鏡で写真撮影した後、n数5で単繊維径を測定しその平均値を求めた。
<顕在捲縮率>
糸条から捲縮繊維A−2のみを取り出し、0.222gr/dtexの荷重下で測定した長さ(L0)と、荷重を2mg/dtexとして1分経過後の長さ(L1)から、次式により算出した。
顕在捲縮率(%)=[(L0−L1)/L0]×100
<集束剤の付着量>
糸条を綛繰り機で約2gr取り、105℃で2時間絶乾しシリカゲル入りデシケータ中で2時間放冷した後の重量(W1)を測定した。その後、糸条をソーダ灰4gr/Lおよび界面活性剤2gr/Lおよびトリポリリン酸ソーダ2gr/Lを添加した98℃の水溶液中で1時間処理した。処理後の糸条を、105℃で2時間絶乾しシリカゲル入りデシケータ中で2時間放冷した後の重量(W2)を測定した。下記式から糊剤の付着量として算出した。
糊剤の付着量(%)=(W1−W2)/W1×100
<糸条の取扱性>
糸条を用いて丸編物を製編する際の工程性を、「優れている。」「普通」「毛羽が発生し劣っている。」の3段階に評価した。
<摩擦係数>
ASTM D1894−95の方法で静止摩擦係数を測定した。その静止摩擦係数の値を、摩擦係数とした。
[実施例1]
島成分としてポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1200ポイズ、艶消し剤の含有量:0重量%)、海成分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸6モル%と数平均分子量4000のポリエチレングリコール6重量%を共重合したポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1750ポイズ)を用い(溶解速度比(海/島)=230)、海:島=30:70、島数=836の海島型複合未延伸繊維を、紡糸温度280℃、紡糸速度1500m/分で溶融紡糸して一旦巻き取った。
得られた未延伸糸を、延伸温度80℃、延伸倍率2.5倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻き取った。得られた海島型複合繊維(フィラメントA−1用繊維、延伸糸)は総繊度56dtex/10filであり、透過型電子顕微鏡TEMによる繊維横断面を観察したところ、島の形状は丸形状でかつ島の径は700nmであった。
得られた海島型複合繊維2本と、単繊維を構成する一方成分がポリトリメチレンテレフタレートであり他方成分がポリエチレンテレフタレートであるサイドバイサイド型複合繊維マルチフィラメント(総繊度56dtex/36fil;単繊維径12μm、繊維A−2)1本とを引き揃えてインターレース加工にて混繊糸を得た。
次いで、該混繊糸条に含まれる海島型複合繊維の海成分を除去するために、2.0%NaOH水溶液で、70℃にて20%減量(アルカリ減量)した。その後、常法の染色加工でグレー色に染色を行った。
その後、集束剤(糊剤)としてPVA(分子量500)5%sol.およびポリアクリル酸エステル1%sol.を含む水溶液を準備し、上記糸条を解舒しながら連続的に集束剤水溶液に浸漬後、温度80℃で乾燥しながら巻き取った。
得られた糸条は、単繊維径700nmのフィラメントA−1と、単繊維径12μmかつ顕在捲縮率5.2%のサイドバイサイド型複合繊維マルチフィラメント(繊維A−2)から構成されており、糸条の総繊度は157dtex、集束剤(糊剤)の付着量は7.2重量%であった。
得られた糸条を用いて、通常の丸編機を使用してスムース組織を有する丸編物からなる布帛を製編したところ、糸条は伸縮性を有するため安定して製編でき、毛羽等による断糸は発生せず、取扱性に優れていた。
得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む60℃の水溶液でソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)が完全に除去され、単繊維径700nmのフィラメントA−1が露出し、非常に滑り難いものであった。摩擦係数は2.2と非常に高い値を示した。また、毛羽等による糸切れなどの編み欠点は認められず、高品位であった。次いで、該丸編物を用いて手袋を得たところ高品位であった。
[実施例2]
実施例1と同様にして得られた海島型複合繊維2本と、ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント総繊度56dtex/48fil(単繊維径10.5μm、繊維A−2用繊維)1本とを引き揃えて複合仮撚捲縮加工にて複合糸を得た。
次いで、該複合糸条に含まれる海島型複合繊維の海成分を除去するために、2.0%NaOH水溶液で、70℃にて20%減量(アルカリ減量)した。その後、常法の染色加工でグレー色に染色を行った。
その後、集束剤(糊剤)としてPVA(分子量500)5%sol.およびポリアクリル酸エステル1%sol.を含む水溶液を準備し、上記糸条を解舒しながら連続的に集束剤水溶液に浸漬後、80℃で乾燥しながら巻き取った。
得られた糸条は、単繊維径700nmのフィラメントA−1と、単繊維径10.5μmかつ顕在捲縮率7.8%の仮撚捲縮加工糸からなるポリエステルマルチフィラメント(繊維A−2)から構成されており、糸条の総繊度は162dtex、集束剤(糊剤)の付着量は9.6重量%であった。
実施例1と同様にソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)は完全に除去され、単繊維径700nmのフィラメントA−1が露出し、非常に滑り難いものであった。摩擦係数は2.0と非常に高い値を示した。また、毛羽等による糸切れなどの編み欠点は認められず高品位であった。次いで、該丸編物を用いて手袋を得たところ高品位であった。
[実施例3]
実施例1において、集束剤として糊剤にかえて油剤(松本油脂製薬(株)製「ブリアンC−1840−1」(製品名))を用い、油剤(集束剤)の付着量を5.5重量%にかえること以外は実施例1と同様にした。ソーピング加工した結果、油剤(集束剤)は完全に除去され、単繊維径700nmのフィラメントA−1が露出し、非常に滑り難いものであった。摩擦係数は2.2と非常に高い値を示した。また、毛羽等による糸切れなどの編み欠点は認められず高品位であった。次いで、該丸編物を用いて手袋を得たところ高品位であった。
[比較例1]
実施例1において、海島型複合繊維にかえて総繊度56dtex/10filのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いた以外は、実施例1と同様に集束剤(糊剤)付き糸条を得た。
得られた糸条において、ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントの単繊維径が23μmであり、サイドバイサイド型複合繊維マルチフィラメント(繊維A−2)の単繊維径が12μmであった。また、糸条の表面に露出する繊維はすべて前記ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントであった。該糸条を用いて製編しソーピング加工により糊剤を除去した。かかる丸編物は、滑り止め性能があるとはいえないものだった。摩擦係数は0.3と低い値を示した。
[比較例2]
実施例1と同様に複合糸条を得て、アルカリ減量した糸条を得た後、集束剤(糊剤)を付与せずにそのまま丸編機で製編した。ガイド等に糸条が擦過されて毛羽が発生し、断糸が多発した。かかる複合糸条は取扱性に劣るものであった。摩擦係数は1.9と高い値を示したが、得られた丸編物は品位の良くないものであった。
[実施例4]
実施例1と同様にして得られた海島型複合繊維2本と、ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント総繊度56dtex/48fil(単繊維径10.5μm、繊維A−2)1本とを引き揃えて複合仮撚捲縮加工にて複合糸を得た。得られた複合糸2本を、Z撚り120回/mの撚り回数で、合撚機で合撚した。
次いで、該合撚糸条に含まれる海島型複合繊維の海成分を除去するために、2.0%NaOH水溶液で、70℃にて20%減量(アルカリ減量)した。その後、常法の染色加工でベージュ色に染色を行った。
その後、集束剤(糊剤)としてPVA(分子量500)5%sol.およびポリアクリル酸エステル1%sol.を含む水溶液を準備し、上記糸条を解舒しながら連続的に集束剤水溶液に浸漬後、温度80℃で乾燥しながら巻き取り、複合糸2本からなる合撚糸を得た。
得られた合撚糸において、単繊維径700nmのフィラメントA−1が鞘部に配され、単繊維径10.5μmかつ顕在捲縮率7.8%のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント(繊維A−2)が芯部に配されており、糸条の総繊度が162dtex、集束剤(糊剤)の付着量が9.0重量%であった。
得られた合撚糸(糸条A)と、芯部にポリウレタン繊維が配され、鞘部にナイロン繊維が配されたカバリング糸FTY70T/2(糸条B)とを、S撚り350回/mの撚り回数で、合撚機で合撚したのち、70℃の温度で撚り止めセットを行った。得られた合撚糸を踵、足裏、つま先部分に用いてパイル編とし、それ以外はポリエステルと綿の混紡糸およびナイロン糸を用いて、3.5インチ丸編機を使用して靴下を製編した。
糸条Aおよび糸条Bは伸縮性を有するため安定して製編でき、毛羽等による断糸は発生せず、取扱性に優れていた。得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む60℃の水溶液でソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)は完全に除去され、単繊維径700nmのフィラメントA−1が生地の両面に露出し、非常に滑り難いものであった。摩擦係数は0.6と示した。
[実施例5]
実施例4と同様にして得られた海島型複合繊維2本と、ポリトリメチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとがサイドバイサイド型に接合されて単繊維を形成するサイドバイサイド型複合繊維マルチフィラメント(総繊度56dtex/36fil;単繊維径12μm、繊維A−2用)1本とをインターレース加工にて混繊糸を得た。
次いで、該混繊糸条に含まれる海島型複合繊維の海成分を除去するために、2.0%NaOH水溶液で、70℃にて20%減量(アルカリ減量)した。その後、常法の染色加工でベージュ色に染色を行った。
その後、集束剤(糊剤)としてPVA(分子量500)5%sol.およびポリアクリル酸エステル1%sol.を含む水溶液を準備し、上記糸条を解舒しながら連続的に集束剤水溶液に浸漬後、温度80℃で乾燥しながら巻き取り複合糸(糸条A)を得た。
得られた複合糸(糸条A)において、単繊維径700nmのフィラメントA−1と、単繊維径12μmかつ顕在捲縮率5.2%のサイドバイサイド型複合繊維マルチフィラメント(繊維A−2)から構成されており、総繊度は157dtex、集束剤(糊剤)の付着量は7.0重量%であった。
得られた合撚糸(糸条A)と、芯部にポリウレタン繊維が配され、鞘部にナイロン繊維が配されたカバリング糸FTY70T/2(糸条B)とを、合撚機を使用してS撚り350回/mの撚り回数で合撚した後、70℃の温度で撚り止めセットを行った。得られた合撚糸を踵、足裏、つま先部分に用いてパイル編とし、それ以外はポリエステル繊維と綿の混紡糸およびナイロン糸を用い、3.5インチ丸編機を使用して靴下を製編した。
その際、糸条Aおよび糸条Bは伸縮性を有するため安定して製編でき、毛羽等による断糸は発生せず、取扱性に優れていた。得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む温度60℃の水溶液でソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)は完全に除去され、単繊維径700nmのフィラメントA−1が生地の両面に露出し、非常に滑り難いものであった。摩擦係数は0.65を示した。
[実施例6]
実施例4と同様にして得られた複合糸(糸条A)を3本合撚にすること以外はすべて実施例4と同じとした。
その際、糸条Aおよび糸条Bは伸縮性を有するため安定して製編でき、毛羽等による断糸は発生せず、取扱性に優れていた。得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む60℃の水溶液でソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)は完全に除去され、単繊維径700nmのフィラメントA−1が生地の両面に露出し、非常に滑り難いものであった。摩擦係数は0.55を示した。
[実施例7]
実施例5と同様にして得られた複合糸(糸条A)を3本合撚にすること以外はすべて実施例5と同じとした。
その際、糸条Aおよび糸条Bは伸縮性を有するため安定して製編でき、毛羽等による断糸は発生せず、取扱性に優れていた。得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む温度60℃の水溶液でソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)は完全に除去され、単繊維径700nmのフィラメントA−1が生地の両面に露出し、非常に滑り難いものであった。摩擦係数は0.6を示した。
[実施例8]
実施例1において、サイドバイサイド型複合繊維からなるマルチフィラメントにかえて総繊度56dtex/36filのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いた以外は、実施例1と同様に集束剤(糊剤)付き糸条を得た。
得られた糸条において、前記ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントの顕在捲縮率は0%であった。得られた糸条を用いて丸編機で丸編物を製編した。かかる丸編物は、伸縮性に乏しいことにより断糸が多発し糸条の取扱性に劣るものであった。また、得られた丸編物は品位の良くないものであった。摩擦係数は0.34と低い値を示した。
[実施例9]
実施例4において、糸条Bとして、芯部にポリウレタン繊維が配され、鞘部にナイロン繊維が配されたカバリング糸FTY70T/2にかえて総繊度167dtex/48filのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いた以外は、実施例4と同様とした。
糸条Bは伸縮性が低いため製編中に断糸が多発し、安定して製編することができず、靴下を得ることができなかった。摩擦係数は0.3と低い値を示した。
本発明によれば、超極細フィラメントを含む糸条であって、取扱性に優れ、かつ高品位の布帛や繊維製品を得ることが可能な糸条、および前記糸条を用いてなる布帛、および前記糸条または布帛を用いてなる繊維製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。

Claims (16)

  1. 単繊維径が10〜3000nmのフィラメントA−1と、該フィラメントA−1よりも単繊維径が大きい繊維A−2とを含む糸条であって、該繊維A−2が、単繊維径5μm以上かつ顕在捲縮率5.2〜40%の捲縮繊維であり、かつ、該糸条に集束剤が付与されていることを特徴とする糸条。
  2. 前記集束剤が糊剤および/または油剤を含む、請求項1に記載の糸条。
  3. 前記集束剤の付着量が糸条の重量に対して0.1〜15重量%である、請求項1または請求項2に記載の糸条。
  4. 糸条に含まれる前記フィラメントA−1のフィラメント数が500本以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の糸条。
  5. 前記フィラメントA−1が、海成分と島成分とからなる海島型複合繊維の海成分を溶解除去して得られたフィラメントである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の糸条。
  6. 前記フィラメントA−1が、海成分と島成分とからなる海島型複合繊維を前記繊維A−2と複合させた後、該海島型複合繊維の海成分を溶解除去して得られたフィラメントである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の糸条。
  7. 前記フィラメントA−1がポリエステル繊維からなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の糸条。
  8. 前記繊維A−2において、総繊度が56〜800dtexである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の糸条。
  9. 前記捲縮繊維が、2成分がサイドバイサイド型もしく偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維、または仮撚捲縮加工糸である、請求項8に記載の糸条。
  10. 糸条の総繊度が50〜1400dtexの範囲内である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の糸条。
  11. 糸条に染色加工が施されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の糸条。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の糸条を用いて得られた布帛。
  13. 布帛が、弾性繊維を含む糸条Bをさらに含む、請求項11に記載の布帛。
  14. 前記フィラメントA−1と繊維A−2の合計重量と、前記糸条Bとの重量比率(A−1+A−2):Bが95:5〜30:70の範囲内である、請求項13に記載の布帛。
  15. 布帛の表面または裏面において、摩擦係数が0.4〜2.5の範囲内である、請求項13または請求項14に記載の布帛。
  16. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の糸条または請求項12〜15のいずれか一項に記載の布帛を用いて得られた、糸条を踵、足裏、つま先部分に用いてパイル編とした靴下、手袋、サポーター、衣料、織編テープ、紐からなる群より選択されるいずれかの繊維製品。
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