JP2018178335A - 靴下およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れたグリップ性および着用快適性を有する靴下およびその製造方法を提供する。【解決手段】織物組織または編物組織を有する生地を含む靴下であって、前記生地が、単繊維径が10〜3000nmの極細フィラメントA−1と単繊維径が前記極細フィラメントA−1より大のフィラメントA−2を含む複合糸Aと、伸縮性のある糸条Bとを含み、その摩擦係数が0.4以上であることを特徴とする靴下。【選択図】なし

Description

本発明は、優れたグリップ性および着用快適性を有する靴下およびその製造方法に関する。
従来、靴下としては、極細繊維を用いることにより吸水性を向上させた靴下や足裏部にプレート状物を設けた靴下など種々の靴下が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかしながら、プレート状物を設けず靴下の構成繊維の効果により、靴と靴下との滑りを防止したり、靴下のズレを防止し着用快適性を向上させた靴下はこれまであまり提案されていない。
なお、ナノファイバーと称せられる極細繊維は知られている(例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6参照)。
実公昭58−7721号公報 特開2006−249623号公報 特開2003−41432号公報 特開2004−162244号公報 特開2005−23466号公報 特開2007−2364号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、優れたグリップ性および着用快適性を有する靴下およびその製造方法を提供することにある。
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、靴下の構成繊維などを工夫することにより、優れたグリップ性および着用快適性を有する靴下が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「織物組織または編物組織を有する生地を含む靴下であって、前記生地が、単繊維径が10〜3000nmの極細フィラメントA−1と単繊維径が前記極細フィラメントA−1より大のフィラメントA−2を含む複合糸Aと、伸縮性のある糸条Bとを含み、生地の摩擦係数が0.4以上であることを特徴とする靴下。」が提供される。
その際、前記複合糸Aが抗菌性を有していることが好ましい。また、前記複合糸Aの総繊度が30〜500dtexの範囲内であることが好ましい。また、前記極細フィラメントA−1およびフィラメントA−2がともにポリエステルからなることが好ましい。また、前記極細フィラメントA−1のフィラメント数が500本以上であることが好ましい。また、前記極細フィラメントA−1が、海成分と島成分とからなる海島型複合繊維の海成分を溶解除去して得られたフィラメントであることが好ましい。また、前記複合糸Aにおいて、極細フィラメントA−1の重量割合が複合糸重量対比20〜80重量%の範囲内であることが好ましい。また、前記糸条Bの重量割合が生地重量対比5〜85重量%の範囲内であることが好ましい。また、靴下において、踵または足裏またはつま先に前記生地が配されてなることが好ましい。また、前記糸条Bが、ポリエステル、アクリル、ナイロン、ポリウレタン、および綿からなる群のうち少なくとも1つを含むことが好ましい。また、靴下がスポーツ用であることが好ましい。
また、本発明によれば、単繊維径が10〜3000nmの極細フィラメントA−1と単繊維径が前記極細フィラメントA−1より大のフィラメントA−2を含む複合糸Aと、伸縮性のある糸条Bとを用いて、織物組織または編物組織を有する生地を得た後、該生地を用いて靴下を製造する、前記の靴下の製造方法が提供される。その際、前記複合糸Aに集束剤が付与されていることが好ましい。
本発明によれば、優れたグリップ性および着用快適性を有する靴下およびその製造方法が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の糸条には、単繊維径が10〜3000nmのフィラメントA−1と、単繊維径が前記極細フィラメントA−1より大のフィラメントA−2が含まれる。
ここで、前記極細フィラメントA−1(以下、「ナノファイバー」と称することもある。)において、その単繊維径(単繊維の直径)が10〜3000nm(好ましくは250〜1500nm、特に好ましくは400〜800nm)の範囲内であることが肝要である。該単繊維径が10nmよりも小さい場合は繊維強度が低下するため実用上好ましくない。逆に、該単繊維径が3000nmよりも大きい場合は、滑り止め性能、ソフトな風合いなどが得られないおそれがあり好ましくない。ここで、単繊維の断面形状が丸断面以外の異型断面である場合には、外接円の直径を単繊維径とする。なお、単繊維径は、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。
前記極細フィラメントA−1において、フィラメント数は特に限定されないが、滑り止め性能、ソフトな風合いなどを得る上で500本以上(より好ましくは2000〜60000本)であることが好ましい。
前記極細フィラメントA−1の繊維形態は特に限定されないが、長繊維(マルチフィラメント糸)であることが好ましい。単繊維の断面形状も特に限定されず、丸、三角、扁平、中空など公知の断面形状でよい。また、通常の空気加工、仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。
前記極細フィラメントA−1を形成する繊維の種類としては、特に限定されないが、ポリエステル繊維またはポリフェニレンスルフィド(PPS)繊維またはポリオレフィン繊維またはナイロン(Ny)繊維が好ましい。
ポリエステル繊維を形成するポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、これらを主たる繰返し単位とする、イソフタル酸や5−スルホイソフタル酸金属塩等の芳香族ジカルボン酸やアジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸やε−カプロラクトン等のヒドロキシカルボン酸縮合物、ジエチレングリコールやトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等のグリコール成分等との共重合体が好ましい。マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルや、特開2009−091694号公報に記載された、バイオマスすなわち生物由来の物質を原材料として得られたモノマー成分を使用してなるポリエチレンテレフタレートであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。
ポリフェニレンスルフィド(PPS)繊維を形成するポリアリーレンスルフィド樹脂としては、ポリアリーレンスルフィド樹脂と称される範疇に属するものであれば如何なるものを用いてもよい。ポリアリーレンスルフィド樹脂としては、その構成単位として、例えばp−フェニレンスルフィド単位、m−フェニレンスルフィド単位、o−フェニレンスルフィド単位、フェニレンスルフィドスルホン単位、フェニレンスルフィドケトン単位、フェニレンスルフィドエーテル単位、ジフェニレンスルフィド単位、置換基含有フェニレンスルフィド単位、分岐構造含有フェニレンスルフィド単位、等よりなるものを挙げることができる。その中でも、p−フェニレンスルフィド単位を70モル%以上、特に90モル%以上含有しているものが好ましく、さらにポリ(p−フェニレンスルフィド)がより好ましい。
また、ポリオレフィン繊維には、ポリプロピレン繊維とポリエチレン繊維が含まれる。
また、ナイロン繊維にはナイロン6繊維とナイロン66繊維が含まれる。
前記繊維中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
次に、前記フィラメントA−2において、繊維形態は特に限定されず、紡績糸でもよいし長繊維(マルチフィラメント糸)でもよい。特に、長繊維(マルチフィラメント糸)であることが好ましい。単繊維の断面形状は特に限定されず、丸、三角、扁平、中空など公知の断面形状でよい。また、通常の空気加工、仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。
前記フィラメントA−2の繊維種類としては、ポリエステル繊維、ポリフェニレンスルフィド(PPS)繊維、ポリオレフィン繊維、ナイロン(Ny)繊維、木綿、アクリル繊維、レーヨン、アセテート繊維などが例示される。
前記フィラメントA−2において、単繊維径が前記極細フィラメントA−1より大であることが、生地の保形性を保つ上で肝要である。前記フィラメントA−2の総繊度、単繊維繊度は用途に応じて適宜選定され、総繊度20〜200dtex、単繊維繊度0.5〜10.0dtexの範囲内であることが好ましい。フィラメント数は1〜300本の範囲内であることが好ましい。
前記フィラメントA−2は、2種ポリマーがサイドバイサイドまたは偏心芯鞘型に接合された潜在捲縮性複合繊維であってもよい。その際、例えば、ポリトリメチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとの組合せや、ポリトリメチレンテレフタレートとポリトリメチレンテレフタレートとの組合せなどが好ましい。また、前記フィラメントA−2は仮撚捲縮加工糸や高収縮糸でもよい。
本発明において、複合糸Aは、前記極細フィラメントA−1とフィラメントA−2を含む。
前記複合糸Aにおいて、複合方法は特に限定されないが、複合仮撚、空気混繊、合撚、カバリングなどが例示される。前記極細フィラメントA−1とフィラメントA−2は、それぞれ複数種類、複合糸Aに含まれていてもよい。
前記複合糸Aにおいて、極細フィラメントA−1の重量割合が複合糸重量対比20〜80重量%の範囲内であることが好ましい。また、極細フィラメントA−1の特性と伸縮性とを両立させる上で、ポリエステルA−2の重量比率は複合糸重量対比20〜80重量%(より好ましくは2〜40重量%、さらに好ましくは4〜30重量%、特に好ましくは4〜20重量%)の範囲内であることが好ましい。
前記複合糸Aにおいて、総繊度は、30〜500dtex(好ましくは30〜400dtex、特に好ましくは50〜400dtex)の範囲内であることが好ましい。総繊度が30dtexより小さい場合は糸条強度が低下するため実用上好ましくない。逆に、総繊度が500dtexよりも大きい場合は、靴下生地にする際にその製造設備に仕掛らないおそれがある。
前記複合糸Aは例えば、以下の製造方法により製造することができる。まず、海成分と島成分とで形成される海島型複合繊維(極細フィラメントA−1用繊維)を用意する。かかる海島型複合繊維としては、特開2007−2364号公報に開示された海島型複合繊維マルチフィラメント(島数100〜1500)が好ましく用いられる。
すなわち、海成分ポリマーとしては、繊維形成性の良好なポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエチレンなどが好ましい。例えば、アルカリ水溶液易溶解性ポリマーとしては、ポリ乳酸、超高分子量ポリアルキレンオキサイド縮合系ポリマー、ポリエチレングルコール系化合物共重合ポリエステル、ポリエチレングリコール系化合物と5−ナトリウムスルホン酸イソフタル酸の共重合ポリエステルが好適である。なかでも、5−ナトリウムスルホイソフタル酸6〜12モル%と分子量4000〜12000のポリエチレングルコールを3〜10重量%共重合させた固有粘度が0.4〜0.6のポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエステルが好ましい。
一方、島成分ポリマーは、繊維形成性のポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどのポリエステルやポリアミド系ポリマー、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリオレフィン、ナイロンなどが例示される。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
上記の海成分ポリマーと島成分ポリマーからなる海島型複合繊維は、溶融紡糸時における海成分の溶融粘度が島成分ポリマーの溶融粘度よりも大きいことが好ましい。また、島成分の径は、10〜3000nmの範囲とする必要がある。その際、島成分の形状が真円でない場合は外接円の直径を求める。前記の海島型複合繊維において、その海島複合重量比率(海:島)は、40:60〜5:95の範囲が好ましく、特に30:70〜10:90の範囲が好ましい。
かかる海島型複合繊維は、例えば以下の方法により容易に製造することができる。すなわち、前記の海成分ポリマーと島成分ポリマーとを用い溶融紡糸する。溶融紡糸に用いられる紡糸口金としては、島成分を形成するための中空ピン群や微細孔群を有するものなど任意のものを用いることができる。吐出された海島型断面複合繊維は、冷却風によって固化され、好ましくは400〜6000m/分で溶融紡糸された後に巻き取られる。得られた未延伸糸は、別途延伸工程をとおして所望の強度・伸度・熱収縮特性を有する複合繊維(延伸糸)とするか、あるいは、一旦巻き取ることなく一定速度でローラーに引き取り、引き続いて延伸工程をとおした後に巻き取る方法のいずれでも構わない。かかる海島型複合繊維において、単繊維繊度、フィラメント数、総繊度としてはそれぞれ単繊維繊度0.5〜10.0dtex、フィラメント数5〜75本、総繊30〜170dtexの範囲内であることが好ましい。
次いで、前記海島型複合繊維と、フィラメントA−2とを用いて複合糸Aを製造する。ここで、フィラメントA−2が複合糸の表面に露出しにくいように、糸条を三層構造として中間層に他の繊維を配す方法や、海島型複合繊維が鞘部に位置し、他の繊維が芯部に位置する複合糸条として製造することが好ましい。その際、用いる機械は限定されず、従来公知の混繊加工機、仮撚捲縮加工機またはカバリング機でよい。また、得られた複合糸条を織編物などにする際、さらに500回/m以下の撚りを施してもよい。
次いで、該糸条にアルカリ水溶液処理を施し、前記海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去することにより、海島型複合繊維を単繊維径が10〜3000nmの極細フィラメントA−1とする。その際、アルカリ水溶液処理の条件としては、濃度1〜4%のNaOH水溶液を使用し55〜98℃の温度で処理するとよい。
また、該アルカリ水溶液による溶解除去の前および/または後に糸条に染色加工を施してもよい。さらに、常法の起毛加工、撥水加工、さらには、紫外線遮蔽あるいは制電剤、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。例えば、染色加工(例えば明度が10〜90の範囲内。)が施されていると、該糸条を用いて靴下生地にした後で染色する必要がなく好ましい。
ここで、海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去する工程は、生地を製造した後でもよいが、布帛にした後に溶解除去を行うと、布帛の形態安定性が悪く靴下としての形態を保てなくなる恐れがある。
また、複合糸Aには集束剤が付与されていることが好ましい。その際、用いる加工機としては、何ら制約することはなく従来公知のサイジング機でよい。
かかる集束剤としては、複合糸Aがフリー(無張力の状態)の状態で単糸が凝集していることを目視で判定できる集束性を有するものであればよい。集束剤が付与されていない場合は、複合糸Aの取扱性が低下し、高品位の布帛や繊維製品を得ることができないおそれがある。
ここで、集束剤としては優れた集束性を得る上で、糊剤(サイジング剤と称されることもある。)および油剤(オイリング剤と称されることもある。)のうち少なくともどちらか一方が含まれていることが好ましい。糊剤および油剤のうち一方のみからなるものでもよいし、両方からなるものでもよい。
かかる糊剤としては、PVA(ポリビニルアルコール)や、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸ソーダなどのアクリル系糊剤などが例示される。
また、前記集束剤にはワックスや界面活性剤などが含まれていてもよい。かかるワックスには、カルナバワックス、カンデリラワックス、モンタンワックスなどの天然ワックスやポリエチレンワックスなどの合成ワックスなどが例示される。
一方、油剤としては、例えば、特開平10−158939号広報に記載されているような油剤や、潤滑油(鉱物油)でもよい。市販のものでは、日華化学(株)製「LAN−401」(製品名)、松本油脂製薬(株)製「ブリアンC−1840−1」(製品名)などコーニングオイルと称されるものが好適に例示される。
本発明の糸条において、集束剤の付着量としては、糸条重量に対して固形分重量で0.1〜15重量%(好ましくは0.1〜10重量%)の範囲内であることが好ましい。糸条表面に糊剤が付着していない場合および付着量が0.1重量%より小さい場合は、糸条に極めて単繊維径が小さい繊維が含まれるため、該糸条を用いて布帛や繊維製品を製造する際に毛羽等が発生し品質に問題が出るおそれがある。逆に、該付着量が15重量%よりも大きい場合は、糸条が剛直となり、布帛や繊維製品を製造することが困難になるおそれがある。
前記複合糸Aは、抗菌性を有していることが好ましい。靴中は蒸れ易く各種雑菌が繁殖しやすい状態になり易いためである。その為、靴中および靴下が雑菌の繁殖により、不快な臭気を発生させてしまう。特に前記極細フィラメントA−1は、単繊維径が小さいため保湿性が高く、雑菌が繁殖し易くなるためである。
本発明において、糸条Bは伸縮性の有る繊維を含む。糸条Bは弾性繊維のみで構成されていてもよいし、弾性繊維と非弾性繊維とで構成されていてもよい。例えば、芯部に弾性繊維が配され、鞘部に非弾性繊維を配した芯鞘型複合糸でもよい。例えば、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリエステル系などの弾性繊維を芯部に配し、ポリエステル繊維やナイロン繊維などを鞘側にカバリングしたFTY(Filament Twisted Yarn)と呼ばれる芯鞘型複合糸がより好ましい。生地に弾性繊維が含まれない場合は、生地の伸縮性が低下し、靴下としての快適性が低下してしまうため好ましくない。また、靴中での蒸れを防止する為に、糸条Bに綿を用いてもよい。
糸条Bの総繊度は10〜800dtex(好ましくは20〜500dtex、)の範囲内であることが好ましい。総繊度が10dtexより小さい場合は十分な伸縮性が得られず靴下としての快適性を得ることができないおそれがある。また、総繊度が800dtexを超える場合、伸縮性が大きすぎ、靴下としての形態を安定的に保つことができなおそれがある。
本発明において、複合糸Aと糸条Bの割合は、A:B=95:5〜15:85であることが好ましい。複合糸Aの比率が15未満の場合、充分な滑り止め効果を得ることができないおそれがある。また、糸条Bの比率が5未満の場合は、織編物の伸縮性が不十分で靴下としての快適性が低下してしまうおそれがある。
本発明の靴下において、生地の表面および裏面の両面に複合糸Aが露出していることが好ましい。複合糸A(極細フィラメントA−1)が肌に露出することで、肌との優れた摩擦力が得られ、靴下がズレにくくなり着用快適性が向上する。また、複合糸A(極細フィラメントA−1)が外気側に露出することで、靴との優れた摩擦力が得られ滑りにくくなり着用快適性が向上する。
本発明の靴下は、前記複合糸Aと糸条Bとを合撚した後に、その糸条を踵、足裏、つま先の一部または全部などに用いて、糸条Aを踵、足裏、つま先の一部または全部に露出させることが好ましい。糸条Bとの合撚を行う前に複合糸Aを2本66本と合撚しておいてもよい。その際、靴下編機により直接靴下を縫製してもよいし、まず生地を得たのち、靴下を縫製してもよい。
前記生地の織物組織および編物組織は特に限定されず、よこ編組織としては、天竺編、
ゴム編、両面編、パール編、タック編、浮き編、片畔編、レース編、添え毛編、パイル編等が例示され、たて編組織としては、シングルデンビー編、シングルアトラス編、ダブルコード編、ハーフ編、ハーフベース編、サテン編、ハーフトリコット編、裏毛編、ジャガード編等などが例示され、織物組織としては、平織、綾織、朱子織等の三原組織、変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロードなどが例示されるがこれらに限定されない。層数も単層でもよいし、2層以上の多層でもよい。
かくして得られた靴下は、超極細のフィラメントを靴下の表面および裏面の両面に露出させることにより、足裏と靴下との滑り、および靴と靴下との滑りが防止されることにより着用快適性に優れた靴下が得られる。
その際、生地の摩擦係数が0.4以上(好ましくは0.4〜2.5)であることが肝要である。該摩擦係数が0.4未満であると滑り防止効果が小さく好ましくない。なお、該摩擦係数はASTM D1894−95の方法で静止摩擦係数を測定し、その静止摩擦係数の値を、摩擦係数とする。また、生地の表面と裏面とで摩擦係数が異なる場合は、どちらか一方が0.4以上であればよいが、両面の摩擦係数が0.4以上であることが好ましい。
かかる靴下は特にパンプスインタイプやスポーツ用(例えば、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、バスケットボール、野球、テニスなど)に好適である。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
<溶融粘度>
乾燥処理後のポリマーを紡糸時のルーダー溶融温度に設定したオリフィスにセットして5分間溶融保持したのち、数水準の荷重をかけて押し出し、そのときのせん断速度と溶融粘度をプロットする。そのプロットをなだらかにつないで、せん断速度−溶融粘度曲線を作成し、せん断速度が1000秒−1の時の溶融粘度を見る。
<溶解速度>
海・島成分の各々0.3φ−0.6L×24Hの口金にて1000〜2000m/分の紡糸速度で糸を巻き取り、さらに残留伸度が30〜60%の範囲になるように延伸して、84dtex/24filのマルチフィラメントを作製する。これを各溶剤にて溶解しようとする温度で浴比100にて溶解時間と溶解量から、減量速度を算出した。
<単繊維径>
生地を電子顕微鏡で写真撮影した後、n数5で単繊維径を測定しその平均値を求めた。
<顕在捲縮率>
糸条からフィラメントA−2のみを取り出し、0.222g/dtexの荷重下で測定した長さ(L0)と、荷重を2mg/dtexとして1分経過後の長さ(L1)から、次式により算出した。
顕在捲縮率(%)=[(L0−L1)/L0]×100
<集束剤の付着量>
糸条を綛繰り機で約2g取り、105℃で2時間絶乾しシリカゲル入りデシケータ中で2時間放冷した後の重量(W1)を測定する。その後、糸条をソーダ灰4g/Lおよび界面活性剤2g/Lおよびトリポリリン酸ソーダ2g/Lを添加した98℃の水溶液中で1時間処理する。処理後の糸条を、105℃で2時間絶乾しシリカゲル入りデシケータ中で2時間放冷した後の重量(W2)を測定する。下記式から糊剤の付着量として算出した。
(W1−W2)/W1×100
<摩擦係数>
ASTM D1894−95の方法で静止摩擦係数を測定した。その静止摩擦係数の値を、摩擦係数とした。
<抗菌性>
JIS L 1902:2002一般制菌試験方法で、洗濯前および洗濯10回後の抗菌活性値を測定した。洗濯条件はJIS L 0213 103法にて実施した。
<臭気>
靴下を履いて30分の歩行運動を行い、その後、その靴下の足裏部分のみをカットしテトラパックに入れて20℃65%RH下で24時間放置。その後、そのテトラパック内の臭気を被験者5名で確認。次の5段階で評価し5名の平均を取り、4級以上を合格とした。
5:ほとんど臭わない
4:若干臭いはするが気にならないレベル
3:臭いが確認できるレベル
2:臭いが確認され、気になるレベル
1:強い臭いが確認され、非常に気になるレベル
[実施例1]
島成分としてポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1200ポイズ、艶消し剤の含有量:0重量%)、海成分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸6モル%と数平均分子量4000のポリエチレングリコール6重量%を共重合したポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1750ポイズ)を用い(溶解速度比(海/島)=230)、海:島=30:70、島数=836の海島型複合未延伸繊維を、紡糸温度280℃、紡糸速度1500m/分で溶融紡糸して一旦巻き取った。
得られた未延伸糸を、延伸温度80℃、延伸倍率2.5倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻き取った。得られた海島型複合繊維(極細フィラメントA−1用繊維、延伸糸)は56dtex/10filであり、透過型電子顕微鏡TEMによる繊維横断面を観察したところ、島の形状は丸形状でかつ島の径は700nmであった。
得られた海島型複合繊維を2本と、ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント56dtex/48fil(単繊維径10.5μm、フィラメントA−2用)1本を引き揃えて複合仮撚捲縮加工にて複合糸を得た。得られた複合糸2本を、Z撚りで120回/mの撚り回数で合撚機で合撚した。
次いで、該混繊糸条に含まれる海島型複合繊維の海成分を除去するために、2.0%NaOH水溶液で、70℃にて20%減量(アルカリ減量)した。その後、常法の染色加工でベージュ色に染色を行った。その際、抗菌剤として、マルカサイドYP−DP(大阪化成製)2.5%owfを染料投入時に同時に投入した。
その後、集束剤(糊剤)としてPVA(分子量500)5%sol.およびポリアクリル酸エステル1%sol.を含む水溶液を準備し、上記糸条を解舒しながら連続的に集束剤水溶液に浸漬後、80℃乾燥しながら巻き取り複合糸Aの2本合撚糸を得た。
得られた複合糸Aにおいて、単繊維径が700nmの極細フィラメントA−1が鞘部に配され、単繊維径が10.5μmでかつ顕在捲縮率7.8%のポリエステルマルチフィラメント(フィラメントA−2)が芯部に配されており、総繊度は162dtex、集束剤(糊剤)の付着量は9.0重量%であった。
得られた複合糸Aを筒編機を用いて筒編を行い得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む60℃の水溶液でソーピング加工した後に110℃の乾燥機で完全乾燥させた結果、集束剤(糊剤)は完全に除去された。
この丸編物にて抗菌性を評価した。洗濯前では抗菌活性値3.2以上、洗濯10回後の抗菌活性値3.2以上、洗濯前および洗濯後の抗菌性能は共に有効であった。
得られた複合糸Aと、芯がポリウレタン繊維で鞘がナイロン繊維のカバリング糸FTY20/30(糸条B)とを引き揃えて、3.5インチ丸編み機を使用して天竺編組織からなる布帛を製編した。
その際、複合糸AおよびBは伸縮性を有するため安定して製編でき、毛羽等による断糸は発生せず、取扱性に優れていた。得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む60℃の水溶液でソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)は完全に除去され、単繊維径700nmの極細フィラメントA−1が生地の両面に露出し、非常に滑り難いものであった。
その後、その丸編物の上下左右をカットし縫製を行い、靴下を得た。該靴下において、摩擦係数は1.8であり非常に滑り難いものであった。また、臭気は4.8であった。
[実施例2]
島成分としてポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1200ポイズ、艶消し剤の含有量:0重量%)、海成分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸6モル%と数平均分子量4000のポリエチレングリコール6重量%を共重合したポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1750ポイズ)を用い(溶解速度比(海/島)=230)、海:島=30:70、島数=836の海島型複合未延伸繊維を、紡糸温度280℃、紡糸速度1500m/分で溶融紡糸して一旦巻き取った。
得られた未延伸糸を、延伸温度80℃、延伸倍率2.5倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻き取った。得られた海島型複合繊維(極細フィラメントA−1用繊維、延伸糸)は56dtex/10filであり、透過型電子顕微鏡TEMによる繊維横断面を観察したところ、島の形状は丸形状でかつ島の径は700nmであった。
得られた海島型複合繊維を2本と、ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント56dtex/48fil(単繊維径10.5μm、フィラメントA−2用)1本を引き揃えて複合仮撚捲縮加工にて複合糸を得た。得られた複合糸2本を、Z撚りで120回/mの撚り回数で合撚機で合撚した。
次いで、該混繊糸条に含まれる海島型複合繊維の海成分を除去するために、2.0%NaOH水溶液で、70℃にて20%減量(アルカリ減量)した。その後、常法の染色加工でベージュ色に染色を行った。その際、抗菌剤として、マルカサイドYP−DP(大阪化成製)2.5%owfを染料投入時に同時に投入した。
その後、集束剤(糊剤)としてPVA(分子量500)5%sol.およびポリアクリル酸エステル1%sol.を含む水溶液を準備し、上記糸条を解舒しながら連続的に集束剤水溶液に浸漬後、80℃乾燥しながら巻き取り複合糸Aの2本合撚糸を得た。
得られた複合糸Aにおいて、単繊維径が700nmの極細フィラメントA−1が鞘部に配され、単繊維径が10.5μmでかつ顕在捲縮率7.8%のポリエステルマルチフィラメント(フィラメントA−2)が芯部に配されており、総繊度は162dtex、集束剤(糊剤)の付着量は9.0重量%であった。
得られた複合糸Aを筒編機を用いて筒編を行い得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む60℃の水溶液でソーピング加工した後に110℃の乾燥機で完全乾燥させた結果、集束剤(糊剤)は完全に除去された。
この丸編物にて抗菌性を評価した。洗濯前では抗菌活性値3.2以上、洗濯10回後の抗菌活性値3.2以上、洗濯前および洗濯後の抗菌性能は共に有効であった。
得られた複合糸Aの合撚糸と、芯がポリウレタン繊維で鞘がナイロン繊維のカバリング糸FTY70T/2(糸条B)とをS撚りで350回/mの撚り回数で合撚機で合撚したのち、70℃の温度で撚り止めセットを行った。得られた合撚糸を踵、足裏、つま先部分に用いてパイル編とし、それ以外はポリエステルと綿の混紡糸およびナイロン糸を用い、3.5インチ丸編み機を使用して靴下を製編した。
その際、複合糸AおよびBは伸縮性を有するため安定して製編でき、毛羽等による断糸は発生せず、取扱性に優れていた。得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む60℃の水溶液でソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)は完全に除去され、単繊維径700nmの極細フィラメントA−1が生地の両面に露出、摩擦係数は0.7であり非常に滑り難いものであった。臭気は4.1であった。
[実施例3]
実施例1と同様にして得られた海島型複合繊維を2本と、単繊維を構成する一方がポリトリメチレンテレフタレートであり他方がポリエチレンテレフタレートであるサイドバイサイド型複合繊維マルチフィラメント(56dtex/36fil;単繊維径12μm、ポリエステルA−2用)1本をインターレース加工にて混繊糸を得た。
次いで、該混繊糸条に含まれる海島型複合繊維の海成分を除去するために、2.0%NaOH水溶液で、70℃にて20%減量(アルカリ減量)した。その後、その後、常法の染色加工でベージュ色に染色を行った。その際、抗菌剤として、マルカサイドYP−DP(大阪化成製)2.5%owfを染料投入時に同時に投入した。
その後、集束剤(糊剤)としてPVA(分子量500)5%sol.およびポリアクリル酸エステル1%sol.を含む水溶液を準備し、上記糸条を解舒しながら連続的に集束剤水溶液に浸漬後、80℃乾燥しながら巻き取り複合糸Aを得た。
得られた複合糸Aにおいて、単繊維径が700nmの極細フィラメントA−1と単繊維径が12μmでかつ顕在捲縮率5.2%のサイドバイサイド型複合繊維マルチフィラメント(フィラメントA−2)から構成されており、総繊度は157dtex、集束剤(糊剤)の付着量は7.0重量%であった。
この丸編物にて抗菌性を評価した。洗濯前では抗菌活性値6.8以上、洗濯10回後の抗菌活性値6.8以上、洗濯前および洗濯後の抗菌性能は共に有効であった。
得られた複合糸Aの合撚糸と、芯がポリウレタン繊維で鞘がナイロン繊維のカバリング糸FTY70T/2(糸条B)とをS撚りで350回/mの撚り回数で合撚機で合撚したのち、70℃の温度で撚り止めセットを行った。得られた合撚糸を踵、足裏、つま先部分に用いてパイル編とし、それ以外はポリエステルと綿の混紡糸およびナイロン糸を用い、3.5インチ丸編み機を使用して靴下を製編した。
その際、糸条A及びBは伸縮性を有するため安定して製編でき、毛羽等による断糸は発生せず、取扱性に優れていた。得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む60℃の水溶液でソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)は完全に除去され、単繊維径700nmの極細フィラメントA−1が生地の両面に露出、摩擦係数は0.8であり非常に滑り難いものであった。臭気は4.2であった。
[実施例4]
実施例1と同様にして得られた複合糸Aを3本合撚にすること以外はすべて実施例1と同じとした。
洗濯前の抗菌活性値3.2以上、洗濯10回後の抗菌活性値3.2以上、洗濯前および洗濯後の抗菌性能は共に有効であった。
その際、複合糸AおよびBは伸縮性を有するため安定して製編でき、毛羽等による断糸は発生せず、取扱性に優れていた。得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む60℃の水溶液でソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)は完全に除去され、単繊維径700nmの極細フィラメントA−1が生地の両面に露出、摩擦係数は0.85であり非常に滑り難いものであった。臭気は4.0であった。
[実施例5]
実施例2と同様にして得られた複合糸Aを3本合撚にすること以外はすべて実施例1と同じとした。
洗濯前の抗菌活性値6.8以上、洗濯10回後の抗菌活性値6.8以上、洗濯前および洗濯後の抗菌性能は共に有効であった。
その際、糸条A及びBは伸縮性を有するため安定して製編でき、毛羽等による断糸は発生せず、取扱性に優れていた。得られた丸編物をソーダ灰4%sol.および界面活性剤2%sol.を含む60℃の水溶液でソーピング加工した結果、集束剤(糊剤)は完全に除去され、単繊維径700nmの極細フィラメントA−1が生地の両面に露出、摩擦係数は0.9であり非常に滑り難いものであった。臭気は4.1であった。
[実施例6]
実施例1において、染色時に抗菌剤を投入しないこと以外は実施例1と同じとした。顕在捲縮率、収束剤付着量、摩擦係数は実施例1と同じであったが、洗濯前の抗菌活性値は1.1、洗濯10回後の抗菌活性値は−1.3であり、抗菌性を示さなかった。臭気は2.5と気になるレベルであった。

Claims (13)

  1. 織物組織または編物組織を有する生地を含む靴下であって、前記生地が、単繊維径が10〜3000nmの極細フィラメントA−1と単繊維径が前記極細フィラメントA−1より大のフィラメントA−2を含む複合糸Aと、伸縮性のある糸条Bとを含み、生地の摩擦係数が0.4以上であることを特徴とする靴下。
  2. 前記複合糸Aが抗菌性を有している、請求項1に記載の靴下。
  3. 前記複合糸Aの総繊度が30〜500dtexの範囲内である、請求項1または請求項2に記載の靴下。
  4. 前記極細フィラメントA−1およびフィラメントA−2がともにポリエステルからなる、請求項1〜3のいずれかに記載の靴下。
  5. 前記極細フィラメントA−1のフィラメント数が500本以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の靴下。
  6. 前記極細フィラメントA−1が、海成分と島成分とからなる海島型複合繊維の海成分を溶解除去して得られたフィラメントである、請求項1〜5のいずれかに記載の靴下。
  7. 前記複合糸Aにおいて、極細フィラメントA−1の重量割合が複合糸重量対比20〜80重量%の範囲内である、請求項1〜6のいずれかに記載の靴下。
  8. 前記糸条Bの重量割合が生地重量対比5〜85重量%の範囲内である、請求項1〜7のいずれかに記載の靴下。
  9. 靴下において、踵または足裏またはつま先に前記生地が配されてなる、請求項1〜8のいずれかに記載の靴下。
  10. 前記糸条Bが、ポリエステル、アクリル、ナイロン、ポリウレタン、および綿からなる群のうち少なくとも1つを含む、請求項1〜9のいずれかに記載の靴下。
  11. 靴下がスポーツ用である、請求項1〜10のいずれかに記載の靴下。
  12. 単繊維径が10〜3000nmの極細フィラメントA−1と単繊維径が前記極細フィラメントA−1より大のフィラメントA−2を含む複合糸Aと、伸縮性のある糸条Bとを用いて、織物組織または編物組織を有する生地を得た後、該生地を用いて靴下を製造する、請求項1に記載の靴下の製造方法。
  13. 前記複合糸Aに集束剤が付与されている、請求項12に記載の靴下の製造方法。
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