JP6511746B2 - シート剥離方法、シート剥離装置およびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents
シート剥離方法、シート剥離装置およびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6511746B2 JP6511746B2 JP2014171754A JP2014171754A JP6511746B2 JP 6511746 B2 JP6511746 B2 JP 6511746B2 JP 2014171754 A JP2014171754 A JP 2014171754A JP 2014171754 A JP2014171754 A JP 2014171754A JP 6511746 B2 JP6511746 B2 JP 6511746B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic green
- green sheet
- sheet
- peeling
- carrier film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Ceramic Capacitors (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
(a)キャリアフィルムに裏打ちされた連続状のセラミックグリーンシートに対し、カット刃によって閉ループをなすカット線を形成する工程、
(b)それから、閉ループの内側に位置するセラミックグリーンシートを、吸着ヘッドによりキャリアフィルムから剥離する工程、
(c)その後、剥離したセラミックグリーンシートを熱圧着しながら積層して積層体を形成する工程
を備える積層型電子部品の製造方法が知られている。
そして、それに伴って、セラミック層を形成するために用いられるセラミックグリーンシートも薄層化し、例えば厚みが0.6μm以下というような薄いセラミックグリーンシートも用いられるようになっている。
キャリアフィルムと、前記キャリアフィルム上に形成されたセラミックグリーンシートを備えた複合シートを、冷却機構を備えたカットステージ上に、前記キャリアフィルムがその表面に接触するような態様で保持する保持工程と、
前記カットステージ上で前記複合シートを冷却することにより、前記セラミックグリーンシートを冷却する冷却工程と、
前記冷却工程で冷却された前記セラミックグリーンシートに向かってカット刃を移動させ、前記セラミックグリーンシートをカットするとともに、前記セラミックグリーンシートのカット部に、前記セラミックグリーンシートをカットすることにより形成されるセラミックグリーンシート切断体が前記キャリアフィルムから剥離することを促す剥離起点を形成するカット工程と、
前記セラミックグリーンシート切断体を剥離ヘッドにより保持して、前記キャリアフィルムから剥離する剥離工程と
を備えることを特徴としている。
キャリアフィルムと、前記キャリアフィルム上に保持されたセラミックグリーンシートを備えた複合シートを、前記キャリアフィルムが接触面となるように、その表面に保持するカットステージであって、前記複合シートを冷却するための冷却機構を備えたカットステージと、
前記カットステージ上に保持され、冷却された前記複合シートに向かって移動することにより、前記キャリアフィルム上の前記セラミックグリーンシートをカットするカット刃と、
前記セラミックグリーンシートをカットすることにより形成されるセラミックグリーンシート切断体を保持して、前記キャリアフィルムから剥離する剥離ヘッドと
を具備することを特徴としている。
前記カットステージが、
外周面が前記複合シートの保持される保持面となるように構成された円筒状の第1ステージと、
前記複合シートが保持される保持面が平坦で、かつ、前記冷却機構が設けられた第2ステージとを備えているとともに、
前記第1ステージで、前記セラミックグリーンシートを、その搬送方向に沿ってカットし、
前記第2ステージで、前記セラミックグリーンシートを冷却しつつ、その幅方向に沿ってカットするように構成されていること
が好ましい。
図2は、本発明の一実施形態(実施形態1)にかかるシート剥離装置の構成を示す図である。
なお、ここでは、積層セラミック電子部品の一例としての積層セラミックコンデンサを製造する場合を例にとって説明する。
それから、図2に示すシート剥離装置100Aを用いて、導体膜が形成されたセラミックグリーンシートや導体膜が形成されていないセラミックグリーンシートを、カットし、剥離して、積層する。
このとき、複合シート3を構成するセラミックグリーンシート2は冷却され、変形しにくい状態でカットされるため、カット刃21を押し付けてセラミックグリーンシート2をカットする際に、キャリアフィルム1の変形に、セラミックグリーンシート2の変形が追従できず、セラミックグリーンシート2に、剥離を促す剥離起点P(図1参照)が形成される。
なお、カット工程では、セラミックグリーンシート2が確実に切断され、剥離起点Pが形成される限りにおいて、キャリアフィルム1の一部がカットされる量は問題とはならず、場合によっては、キャリアフィルム1がカット刃21に押圧されて変形するだけで、カットはされないように構成することも可能である。
このとき、セラミックグリーンシート2には、上述のカット工程で、剥離を促す剥離起点P(図1参照)が形成されているため、剥離起点Pから剥離が進行し、確実な剥離が行われる。
それから、このセラミック積層体を所定の大きさにカットし、焼成後に個々の積層セラミックコンデンサとなる積層体チップを得る。
また、この実施形態1のシート剥離装置100Aでは、板状の剥離ヘッド(剥離板)を用いているが、吸引機能を備えた吸引ロールを剥離ヘッドとして用いることも可能である。
それから、このセラミック原料スラリーを、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる、厚みが30μmのキャリアフィルム上に、塗布厚が0.6μmとなるように塗布してセラミックグリーンシートを形成することにより、複合シートを作製した。
なお。剥離の状態は、剥離後に、剥離ヘッド(吸引板)に保持されたセラミックグリーンシート切断体を目視観察して、破れや皺のないものを剥離良好と判定し、破れや皺の認められたものを剥離不良と判定した。
3個の試料についてのみ剥離良好との判定結果が得られた。
図7は、本発明の他の実施形態(実施形態2)にかかるシート剥離装置100Bの構成を示す図である。なお、図7において、図2と同一符号を付した部分は、同一または相当部分を示す。
この回転ロール(カットステージ)11は、複合シート3を搬送するための搬送手段(搬送ロール)としても機能するように構成されている。ただし、この回転ロール(カットステージ)11は従動ロールとして構成されていてもよい。
その他の構成は、上述の実施形態1の場合と同様である。
そのため、セラミックグリーンシート切断体2aを剥離するための剥離工程で、剥離起点Pから剥離が速やかに進行し、確実で良好な剥離を行うことができる。
図8は、本発明の他の実施形態(実施形態3)にかかるシート剥離装置100Cの構成を示す図である。なお、図8において、図2と同一符号を付した部分は、同一または相当部分を示す。
その他の構成は、上述の実施形態1の場合と同様である。
すなわち、実施形態3のシート剥離装置100Cを用いた場合、第2ステージ11bにおいて、複合シート3を構成するセラミックグリーンシート2は冷却され、変形しにくい状態でカットされる。そのため、セラミックグリーンシート2は、キャリアフィルム1の変形に追従できず、セラミックグリーンシート2に、剥離を促す剥離起点P(図1参照)が形成される。
そのため、セラミックグリーンシート切断体2aを剥離するための剥離工程で、剥離起点Pから剥離が速やかに進行し、確実で良好な剥離を行うことができる。
2 セラミックグリーンシート
2a セラミックグリーンシート切断体
3 複合シート
5 セラミック積層体
11 カットステージ
11a 第1ステージ
11b 第2ステージ
21 カット刃
21a 回転式のカット刃(ロータリーカット刃)
21b 押し切り式のカット刃
31 剥離ヘッド(剥離板)
41 搬送ロール
42 剥離ロール
45 積層ステージ
50 積層セラミックコンデンサ
51 セラミック層
52(52a,52b) 内部電極
53(53a,53b) セラミック素体の端面
54(54a,54b) 外部電極
60 セラミック素体
100A,100B,100C シート剥離装置
A1 カット領域
A2 剥離領域
P 剥離起点
Claims (9)
- キャリアフィルムと、前記キャリアフィルム上に形成されたセラミックグリーンシートを備えた複合シートを、冷却機構を備えたカットステージ上に、前記キャリアフィルムがその表面に接触するような態様で保持する保持工程と、
前記カットステージ上で前記複合シートを冷却することにより、前記セラミックグリーンシートを冷却する冷却工程と、
前記冷却工程で冷却された前記セラミックグリーンシートに向かってカット刃を移動させ、前記セラミックグリーンシートをカットするとともに、前記セラミックグリーンシートのカット部に、前記セラミックグリーンシートをカットすることにより形成されるセラミックグリーンシート切断体が前記キャリアフィルムから剥離することを促す剥離起点を形成するカット工程と、
前記セラミックグリーンシート切断体を剥離ヘッドにより保持して、前記キャリアフィルムから剥離する剥離工程と
を具備することを特徴とするシート剥離方法。 - 前記キャリアフィルムとして、含有する有機成分のガラス転移温度が、前記セラミックグリーンシートに含まれる樹脂成分のガラス転移温度より低いものを用いることを特徴とする請求項1記載のシート剥離方法。
- キャリアフィルムと、前記キャリアフィルム上に保持されたセラミックグリーンシートを備えた複合シートを、前記キャリアフィルムが接触面となるように、その表面に保持するカットステージであって、前記複合シートを冷却するための冷却機構を備えたカットステージと、
前記カットステージ上に保持され、冷却された前記複合シートに向かって移動することにより、前記キャリアフィルム上の前記セラミックグリーンシートをカットするカット刃と、
前記セラミックグリーンシートをカットすることにより形成されるセラミックグリーンシート切断体を保持して、前記キャリアフィルムから剥離する剥離ヘッドと
を具備することを特徴とするシート剥離装置。 - 長尺状の前記キャリアフィルム上に、連続して帯状に形成された前記セラミックグリーンシートから所定の形状にカットされたセラミックグリーンシート切断体を剥離するものであることを特徴とする請求項3記載のシート剥離装置。
- 前記カットステージは円筒状で、外周面が前記複合シートが保持される保持面となるように構成されていることを特徴とする請求項3または4記載のシート剥離装置。
- 前記カットステージが、
外周面が前記複合シートの保持される保持面となるように構成された円筒状の第1ステージと、
前記複合シートが保持される保持面が平坦で、かつ、前記冷却機構が設けられた第2ステージとを備えているとともに、
前記第1ステージで、前記セラミックグリーンシートを、その搬送方向に沿ってカットし、
前記第2ステージで、前記セラミックグリーンシートを冷却しつつ、その幅方向に沿ってカットするように構成されていること
を特徴とする請求項3または4記載のシート剥離装置。 - 前記冷却機構は、前記カットステージの所定の領域を、前記セラミックグリーンシートに含まれる樹脂成分のガラス転移温度以下で、前記キャリアフィルムに含まれる有機成分のガラス転移温度より高い温度にまで冷却することができるように構成されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載のシート剥離装置。
- 請求項3〜7のいずれかに記載のシート剥離装置を用いて剥離したセラミックグリーンシート切断体を積層する工程を備えていることを特徴とする積層セラミック電子部品の製造方法。
- 前記キャリアフィルムとして、含有する有機成分のガラス転移温度が、前記セラミックグリーンシートに含まれる樹脂成分のガラス転移温度より低いものを用いることを特徴とする請求項8記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014171754A JP6511746B2 (ja) | 2014-08-26 | 2014-08-26 | シート剥離方法、シート剥離装置およびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014171754A JP6511746B2 (ja) | 2014-08-26 | 2014-08-26 | シート剥離方法、シート剥離装置およびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016046475A JP2016046475A (ja) | 2016-04-04 |
JP6511746B2 true JP6511746B2 (ja) | 2019-05-15 |
Family
ID=55636731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014171754A Active JP6511746B2 (ja) | 2014-08-26 | 2014-08-26 | シート剥離方法、シート剥離装置およびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6511746B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6477620B2 (ja) * | 2016-07-12 | 2019-03-06 | 株式会社村田製作所 | シート搬送装置、シート積層装置および積層型電子部品の製造方法 |
KR102507757B1 (ko) * | 2019-02-08 | 2023-03-08 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 전자부품의 제조 방법 |
JP7417844B2 (ja) * | 2019-02-08 | 2024-01-19 | 株式会社村田製作所 | 電子部品の製造方法 |
JP7218635B2 (ja) * | 2019-03-19 | 2023-02-07 | 株式会社村田製作所 | 電子部品製造装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3102603B2 (ja) * | 1992-07-11 | 2000-10-23 | 太陽誘電株式会社 | セラミックグリーンシート積層圧着方法及びその装置 |
JPH06312417A (ja) * | 1993-04-30 | 1994-11-08 | Taiyo Yuden Co Ltd | セラミックグリーンシート積層圧着方法及びその装置 |
JP2000246718A (ja) * | 1999-03-02 | 2000-09-12 | Murata Mfg Co Ltd | セラミックグリーンシートの積層方法及び積層装置 |
JP2001237138A (ja) * | 2000-02-21 | 2001-08-31 | Murata Mfg Co Ltd | セラミックグリーンシートの積層方法及び積層装置 |
JP2002270460A (ja) * | 2001-03-09 | 2002-09-20 | Taiyo Yuden Co Ltd | 積層セラミック電子部品の製造方法 |
JP4501396B2 (ja) * | 2003-10-03 | 2010-07-14 | 株式会社村田製作所 | 積層型電子部品の製造方法および製造装置 |
JP4492138B2 (ja) * | 2004-01-30 | 2010-06-30 | 株式会社村田製作所 | 積層セラミック電子部品の製造方法 |
JP2006245353A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Nitta Ind Corp | 固定用粘着テープおよび積層セラミックコンデンサの製造方法 |
JP5810501B2 (ja) * | 2010-10-05 | 2015-11-11 | 株式会社村田製作所 | 積層セラミック電子部品の製造方法 |
-
2014
- 2014-08-26 JP JP2014171754A patent/JP6511746B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016046475A (ja) | 2016-04-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6511746B2 (ja) | シート剥離方法、シート剥離装置およびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法 | |
WO2015129340A1 (ja) | セラミック基板およびモジュール部品の製造方法 | |
WO2004095479A1 (ja) | 積層電子部品用の積層体ユニットの製造方法 | |
US11875949B2 (en) | Method of manufacturing electronic component | |
JP4853659B2 (ja) | セラミックグリーンシートの積層方法及び積層電子部品の製造方法 | |
JP2012069765A (ja) | 積層セラミック電子部品の製造方法 | |
JP7298384B2 (ja) | 電子部品の製造方法および電子部品製造装置 | |
JP4134729B2 (ja) | 積層セラミック電子部品の製造方法 | |
JP7201009B2 (ja) | 電子部品の製造方法 | |
JP2005259964A (ja) | セラミック積層体の製造方法 | |
JP7180555B2 (ja) | 電子部品の製造方法および電子部品製造装置 | |
JPH09115765A (ja) | 積層セラミック電子部品の製造方法 | |
JP5158109B2 (ja) | 積層セラミック電子部品の製造方法 | |
JP7176487B2 (ja) | 電子部品の製造方法および電子部品製造装置 | |
WO2020162579A1 (ja) | 電子部品の製造方法 | |
WO2004095478A1 (ja) | 積層電子部品用の積層体ユニットの製造方法 | |
JP2001196258A (ja) | 積層セラミック電子部品の製造方法 | |
JP5440807B2 (ja) | 積層型電子部品製造装置及び積層型電子部品の製造方法 | |
JP2003133165A (ja) | 積層セラミック電子部品及びその製造方法 | |
JP2015226036A (ja) | 積層セラミックスコンデンサ用印刷電極パターン及び積層セラミックスコンデンサの製造方法 | |
JP2010165885A (ja) | 積層セラミックコンデンサの出荷方法および出荷形態、積層セラミックコンデンサの使用方法、ならびに積層セラミックコンデンサを備える電子回路の製造方法 | |
TW202322161A (zh) | 積層陶瓷電子零件及其製造方法 | |
JP2006059898A (ja) | 積層セラミック電子部品の製造方法 | |
JP2001196256A (ja) | セラミック電子部品の製造方法 | |
JP2018160663A (ja) | 積層電子部品の製造ライン及び積層電子部品の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170512 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180508 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190312 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190325 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6511746 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |