JP6497890B2 - 加熱調理用油脂組成物及び該加熱調理用油脂組成物の製造方法 - Google Patents

加熱調理用油脂組成物及び該加熱調理用油脂組成物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、加熱調理用油脂組成物及び該加熱調理用油脂組成物の製造方法に関する。
近年の消費者の健康志向に伴い、食品中の油脂量を低減させることが課題の一つとされている。例えば、特許文献1には、炒め調理に使用される油脂組成物であって、炒め調理における調理対象物の吸油量を抑えることができ、かつ、風味良好な油脂組成物が開示されている。この油脂組成物では、乳化剤を添加することにより、調理対象物調理品の吸油量を低減している。
しかし、フライ、天ぷら、から揚げ等のフライ調理では、油中での加熱調理になるため、炒め調理と比して、調理対象物中の水分と油との置換が起こりやすく、特許文献1に記載の油脂組成物を用いたとしても、炒め調理と同等の効果を得ることが難しい。特に、フライ調理品は水分の多い衣部分が油分を吸収しやすい性質を有するため、良好な風味を保持しつつ、さらに効率よく吸油量を低減することが望まれる。原理的には、添加する乳化剤の量を増量することで、吸油量低減効果を高めることができると想定されるものの、原料コストの増大、油本来の風味の低下等の問題により、乳化剤を大量に添加することは困難である。
また、スーパーのバックヤードや外食等の業態で使用される業務用のフライ調理用の油脂は、家庭用のものとは使用環境が異なり、長時間加熱状態におかれ、かつ、多くの揚げダネが揚げられる。そのため、油への負荷が大きく、家庭用の揚げ油をそのまま使用したのでは、油の劣化速度が速く、油を頻繁に交換する必要が生じる。そこで、業務用用途で流通、使用されているフライ調理用の油脂には、通常、数ppm程度のシリコーンオイルが添加されている。シリコーンオイルは、加熱中の油において、表面の気液界面に皮膜を形成して油と酸素との接触を極力遮断することや、形成される気泡の消失を助長することによって油の劣化速度を遅くすることが知られている。
しかし、シリコーンオイルを含む油脂組成物においては、シリコーンオイルが気−液の界面に皮膜を形成する。そのため、シリコーンオイルを含まない加熱調理用油脂組成物に対する吸油量低減手段が、シリコーンオイルを含む油脂組成物において必ずしも有効であるとは限らない。また、シリコーンオイルを含む油脂組成物に乳化剤を添加した場合、気−液の界面に皮膜を形成するシリコーンオイルが、気−液または液−液の界面張力に影響を与える乳化剤と相互作用することにより、乳化剤の吸油量低減効果に悪影響を及ぼすことも考えられる。
特開2005−218380号公報
そこで、本発明は、シリコーンオイルを含む油脂組成物を使用した加熱調理後の調理対象物に残存する油分を効率よく低減することができ、かつ、良好な風味及び食感を付与することができる、天ぷらの吸油量を抑える揚げ油としての加熱調理用油脂組成物及び該加熱調理用油脂組成物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の加熱調理用油脂組成物は、
天ぷらの吸油量を抑える揚げ油としての加熱調理用油脂組成物であって、
油脂と、
25℃での動粘度が800〜5000mm2/sのシリコーンオイル1〜5ppmと、
コハク酸モノ脂肪酸グリセリン0.03〜0.09質量%と
を含み、
該油脂が、大豆油、なたね油、ハイオレイックなたね油、ひまわり油、ハイオレイックひまわり油、サフラワー油、ハイオレイックサフラワー油、コーン油、綿実油、米油、ヤシ油、パーム油、パーム核油から選ばれる植物油脂ならびにその水素添加油および分別油を単独あるいは組み合わせたものである、ことを特徴とする。
本発明の加熱調理用油脂組成物において、前記コハク酸モノ脂肪酸グリセリンは、コハク酸モノオレイン酸グリセリンであることが好ましい。
また、本発明の、天ぷらの吸油量を抑える揚げ油としての加熱調理用油脂組成物の製造方法は、
油脂の精製工程の後に、精製油脂に、25℃での動粘度が800〜5000mm2/sのシリコーンオイル1〜5ppmと、コハク酸モノ脂肪酸グリセリン0.03〜0.09質量%とを添加する工程を含み、
該油脂が、大豆油、なたね油、ハイオレイックなたね油、ひまわり油、ハイオレイックひまわり油、サフラワー油、ハイオレイックサフラワー油、コーン油、綿実油、米油、ヤシ油、パーム油、パーム核油から選ばれる植物油脂ならびにその水素添加油および分別油を単独あるいは組み合わせたものである、ことを特徴とする。
本発明の加熱調理用油脂組成物の製造方法において、前記コハク酸モノ脂肪酸グリセリンは、コハク酸モノオレイン酸グリセリンであることが好ましい。
本発明の加熱調理用油脂組成物及び加熱調理用油脂組成物の製造方法によれば、シリコーンオイルを含む油脂組成物を加熱調理用に使用した場合に、高効率に調理対象物に残存する油分を低減させることができる。また、コハク酸モノ脂肪酸グリセリン又はクエン酸モノ脂肪酸グリセリンの配合量が少ないことから、製造コストが低く、かつ、調理対象物に対して、油脂本来の風味に近い良好な風味と、良好な食感とを付与することができる。
このような利点から、本発明の加熱調理用油脂組成物は、特に天ぷら、から揚げなどのフライ調理用の揚げ油として好適に用いることができる。また、炒め調理にも好適に用いることができる。
本発明の加熱調理用油脂組成物は、油脂と、25℃での動粘度が800〜5000mm2/sのシリコーンオイル1〜5ppmと、コハク酸モノ脂肪酸グリセリン0.03〜0.09質量%又はクエン酸モノ脂肪酸グリセリン0.05〜0.11質量%と、を含むことを特徴とする。
天ぷら等のフライ調理品に含まれる油分を低減させる方法としては、(1)薄衣に仕上げて油分を吸収しやすい衣の付着量を少なくする、(2)衣部分の吸油分を抑える、(3)食材の吸油分を抑える、(4)揚げ後の脱油を促す(揚げあがった後に油分をきる)等の方法が挙げられる。天ぷら等のフライ調理品の油分の多くは、揚げダネ(衣内部の食材)よりも衣部分に多く含まれるため、上記のうち、特に(2)衣部分の吸油分を抑えることが、調理品の油分低減に有効といえる。
発明者らは、フライ調理品の衣部分に吸油されにくく、かつ、油ぎれのよい油脂組成物を製造すべく、鋭意検討を重ねた結果、シリコーンオイルを含む油脂成分にコハク酸モノ脂肪酸グリセリン0.03〜0.09質量%又はクエン酸モノ脂肪酸グリセリン0.05〜0.11質量%を添加した場合に、フライ調理時の調理対象物の吸油量を低減できることを見出した。本発明は、この知見に基づき、少量のコハク酸モノ脂肪酸グリセリン又はクエン酸モノ脂肪酸グリセリンの添加で、効率よく調理品の吸油を低減することが可能な加熱調理用油脂組成物を実現させたものである。
<加熱調理用油脂組成物>
以下、本発明の加熱調理用油脂組成物について、その含有成分ごとに詳説する。
1.油脂
本発明の加熱調理用油脂組成物は、通常の加熱調理用油脂を主成分として含む。通常の加熱調理用油脂は、一般に加熱調理用として使用される動植物油脂及びその水素添加油、分別油、エステル交換油などを単独あるいは組み合わせて用いることができる。動植物油脂としては、例えば、大豆油、なたね油、ハイオレイックなたね油、ひまわり油、ハイオレイックひまわり油、オリーブ油、サフラワー油、ハイオレイックサフラワー油、コーン油、綿実油、米油、牛脂、乳脂、魚油、ヤシ油、パーム油、パーム核油などが挙げられる。室温で固形化するものは、使用時に加熱により溶解させる必要があるので、20℃で液状の態様のものが好ましい。原料油脂そのものが20℃で固体であっても、他の原料油脂と併用して用いることによって、油脂全体として液状であれば好適に使用できる。特に、融点の低い液状油でありながら、酸化安定性も良好であるという利点を有することから、なたね油、なたね油と大豆油との混合物などを好適に使用することができる。
本発明の加熱調理用油脂組成物において、上記通常の加熱調理用油脂は、シリコーンオイル、コハク酸モノ脂肪酸グリセリン又はクエン酸モノ脂肪酸グリセリン、及び必要に応じて添加される他の添加剤を除く残部を構成するのが好ましい。
2.シリコーンオイル
本発明の加熱調理用油脂組成物は、シリコーンオイルを含有する。シリコーンオイルとしては、ジメチルポリシロキサン構造を持ち、動粘度が25℃で800〜5000mm2/sのものが使用される。シリコーンオイルの動粘度は、特に800〜2000mm2/s、さらに900〜1100mm2/sであることが好ましい。シリコーンオイルの25℃での動粘度が800mm2/s未満であると、加熱の油脂組成物の泡立ちを抑える効果が不十分であり、5000mm2/s超であると、油脂組成物中への溶解が困難となる。シリコーンオイルは、食品用途として市販されているものを用いることができる。なお、ここでいう「動粘度」とは、JIS K 2283(2000)に準拠して測定される値を指すものとする。シリコーンオイルは、シリコーンオイル以外に微粒子シリカを含んでいてもよい。
本発明の加熱調理用油脂組成物中のシリコーンオイル含有量は、加熱調理用油脂組成物中に、1〜5ppm、より好適には1〜4ppm、さらに好適には2〜3ppmとする(質量割合)。シリコーンオイルの合計含有量が1ppm未満であると、調理時の泡立ちを抑制する効果が十分に得られない。また、5ppm超であると、油脂中の水分を油脂表面から蒸発させることが困難となり、また泡立ちを促進させることもある。
3.コハク酸モノ脂肪酸グリセリン、クエン酸モノ脂肪酸グリセリン
天ぷら等のフライ調理品の調理時におけるコハク酸モノ脂肪酸グリセリン及びクエン酸モノ脂肪酸グリセリンの作用は、以下の通りである。例えば、天ぷらを調理する際には、食材及びバッター(天ぷら粉と水とを混合したもの)を高温の油中(160〜200℃)で加熱する。バッターが高温の油と接触すると、油との接触面において水分が急激に蒸発、消失すると同時に、小麦粉を主成分としたバッター中の固形分が焼き固められる。この現象を繰り返し、徐々にバッター中の水分除去が進行し、間隙を有する形状で小麦粉が焼き固められた網目構造の衣が形成される。一般的な乳化剤は、気−液または液−液の界面張力に影響を与えるものであり、コハク酸モノ脂肪酸グリセリン及びクエン酸モノ脂肪酸グリセリンは、衣の形成時に「油と固体」、「油と水」もしくは「油と気体(水蒸気)」の界面張力を変化させることで、衣の性質(形状、成分、物理的性状)を変化させる。
コハク酸モノ脂肪酸グリセリンは、オレイン酸、エルカ酸、ステアリン酸、パルミチン酸、これら脂肪酸の混合脂肪酸、あるいはパーム油、菜種油、サフラワー油、大豆油等由来の混合脂肪酸を構成脂肪酸とすることができる。例えば、コハク酸モノオレイン酸グリセリン、コハク酸モノエルカ酸グリセリン、コハク酸モノステアリン酸グリセリン、コハク酸モノパルミチン酸グリセリンなどが挙げられるが、特にコハク酸モノオレイン酸グリセリンが好ましい。コハク酸モノオレイン酸グリセリンとしては、例えば、「サンソフト683CB」(太陽化学株式会社製)を使用することができる。これらコハク酸モノ脂肪酸グリセリンは、単独で使用してもよく、また混合して使用してもよい。クエン酸モノ脂肪酸グリセリンは、オレイン酸、エルカ酸、ステアリン酸、パルミチン酸、これら脂肪酸の混合脂肪酸、あるいはパーム油、菜種油、サフラワー油、大豆油等由来の混合脂肪酸を構成脂肪酸とすることができる。例えば、クエン酸モノオレイン酸グリセリン、クエン酸モノエルカ酸グリセリン、クエン酸モノステアリン酸グリセリン、クエン酸モノパルミチン酸グリセリンなどが挙げられるが、特にクエン酸モノオレイン酸グリセリンが好ましい。クエン酸モノオレイン酸グリセリンとしては、例えば、「サンソフトプラスF」(太陽化学株式会社製)を使用することができる。これらコハク酸モノ脂肪酸グリセリンは、単独で使用してもよく、また混合して使用してもよい。コハク酸モノ脂肪酸グリセリン及びクエン酸モノ脂肪酸グリセリンは、食品添加物として市販されるものを適宜使用することができる。
コハク酸モノ脂肪酸グリセリンの配合量は、本発明の加熱調理用油脂組成物に対し、0.03〜0.09質量%、好適には0.04〜0.08質量%、より好適には0.06〜0.08質量%とする。クエン酸モノ脂肪酸グリセリンの配合量は、本発明の加熱調理用油脂組成物に対し、0.05〜0.11質量%、好適には0.06〜0.10質量%、より好適には0.07〜0.09質量%とする。後述する通り、25℃での動粘度が800〜5000mm2/sのシリコーンオイル1〜5ppmを含む加熱調理用油脂においても、コハク酸モノ脂肪酸グリセリン又はクエン酸モノ脂肪酸グリセリンを前記配合量で添加することで、加熱調理された調理対象物の吸油量を極小値とすることができる、という特徴を有する。
3.その他の成分
加熱調理用油脂組成物中には、本発明の効果を損ねない程度に、その他の成分を加えることができる。これらの成分とは、例えば、一般的な油脂に用いられる成分(食品添加物など)である。これらの成分としては、例えば、酸化防止剤、結晶調整剤、食感改良剤、乳化剤等が挙げられ、脱臭後から充填前に添加されることが好ましい。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、アスコルビン酸類、フラボン誘導体、コウジ酸、没食子酸誘導体、カテキンおよびそのエステル、フキ酸、ゴシポール、セサモール、テルペン類等が挙げられる。着色成分としては、例えば、カロテン、アスタキサンチン等が挙げられる。その他の吸油量の低減効果に影響を及ぼさない乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレート、ジアシルグリセロール、ワックス類、ステロールエステル類、リン脂質等から適宜選択される。
<加熱調理用油脂組成物の製造方法>
本発明に係る加熱調理用油脂組成物に使用される油脂は、一般の油脂と同様、植物の種子若しくは果実、または動物性材料から搾油された粗油を出発原料として用い、順に、必要に応じて、脱ガム工程、脱酸工程、脱色工程を経て、さらに必要に応じて脱ろう工程を介した後、脱臭工程を経た精製により製造することができる。上記脱ガム工程、脱酸工程、および脱ろう工程は、採油される前の油糧原料に応じて変動し得る粗油の品質に応じて適宜選択される。
本発明の製造方法では、上記のような油脂の精製工程に加えて、油脂に、25℃での動粘度が800〜5000mm2/sのシリコーンオイル1〜5ppmと、コハク酸モノ脂肪酸グリセリン0.03〜0.09質量%又はクエン酸モノ脂肪酸グリセリン0.05〜0.11質量%とを添加する工程を含む。該シリコーンオイル及びコハク酸モノ脂肪酸グリセリン又はクエン酸モノ脂肪酸グリセリンは、精製工程後の油脂を加熱した後、添加、溶解することにより配合されることが好ましい。なお、該製造方法は、必要に応じて、他の添加剤を添加する工程も含んでいてもよい。他の添加剤の添加工程は、油脂の精製工程後であるのが望ましく、その添加時の油脂温度等の条件は、添加剤の種類、目的によって適宜変更されるのが望ましい。
本発明の加熱調理用油脂組成物の製造方法によれば、シリコーンオイルを含む油脂組成物を加熱調理に使用した場合に高効率に調理対象物に残存する油分を低減させることが可能な加熱調理用油脂組成物を得ることができる。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<試験1:天ぷら衣の油分量測定試験>
下記の方法により、揚げダネを有しない天ぷらの衣のみのモデル試験系を用いて、シリコーンオイルとコハク酸モノ脂肪酸グリセリンとを含む加熱調理用油脂組成物で天ぷらの衣を作製し、衣に残存する油分量を測定した。
1.サンプル調製
精製なたね油「日清キャノーラ油」(日清オイリオグループ株式会社製)と精製大豆油「日清大豆サラダ油(S)」(日清オイリオグループ株式会社製)とを5:5の割合で混合したシリコーンオイルを含まないベース油に、シリコーンオイル「KF−96 1000CS」(信越化学工業株式会社製、25℃での動粘度=1000mm2/s)3ppmと、表1に示す各規定量のコハク酸モノオレイン酸グリセリン「サンソフト683CB」(太陽化学株式会社製)とを混合し、加熱調理用油脂組成物(フライ用油脂)を調製した。コハク酸モノオレイン酸グリセリンは、油脂800gを鉄製の鍋に入れて180℃に加熱した後、油脂に添加して、溶解した。
天ぷら粉「昭和天ぷら粉」(昭和産業株式会社製)38gと氷水62gとを混合し、バッターを作製した。
バッターを鉄製のカップ状容器に3.5gずつ量りとり、鉄製の鍋で180℃に加熱した各フライ用油脂に容器ごと5個ずつ投入し、3分間加熱した。投入後、バッターはカップから剥離して浮上し衣となり、鉄製のカップ状容器は沈殿する。1.5分経過時に衣を裏返して、3分経過した調理済み衣を網の上に移動させて5分間静置して油分をきり、これを測定用サンプルとした。
衣は、各規定量のコハク酸モノオレイン酸グリセリンを含むフライ用油脂について、10個ずつ作製した。
2.油分測定
上記測定用サンプル(加熱調理後の衣)は、重量を測定した後、減圧下で乾燥させて水分を除去した。その際、乾燥前後の重量を測定することで、水分量を算出した。
乾燥後のサンプルをヘキサンに浸漬し、衣が含有する油分をヘキサン画分に溶出させた(油分抽出)。該ヘキサン画分を回収し、ヘキサンを除去した後、残存した油分を秤量した。サンプル10個の平均値を油分量とした。また、油分の重量を乾燥前のサンプル重量で除した値を油分割合とした。各フライ用油脂使用時のサンプルの油分量及び油分割合を表1中に示す。
Figure 0006497890
3.測定結果の解析
表1に示す通り、シリコーンオイルを含む加熱調理用油脂にコハク酸モノオレイン酸グリセリンを添加した場合、その添加量と、得られるサンプル(天ぷら衣)の油分量及び油分割合における低減量とが、必ずしも比例しないことが判明した。すなわち、シリコーンオイルを含む加熱調理用油脂へのコハク酸モノ脂肪酸グリセリンの添加量は、少なすぎても多すぎても、天ぷら等のフライ調理品の吸油量を効果的に低減できず、むしろ吸油量を増加させてしまうことが判明した。よって、フライ調理品の吸油量を効果的に低減するためには、シリコーンオイルを含む加熱調理用油脂へのコハク酸モノ脂肪酸グリセリンの添加量の最適化が必要である。
<試験2:天ぷらでの効果実証実験>
シリコーンオイルとコハク酸モノ脂肪酸グリセリン又はクエン酸モノ脂肪酸グリセリンとを含む加熱調理用油脂組成物を調製し、これを使用して実際に天ぷらを調理して、調理品の油分低減効果を確認した。
1.サンプル調製
精製なたね油「日清キャノーラ油」(日清オイリオグループ株式会社製)と精製大豆油「日清大豆サラダ油(S)」(日清オイリオグループ株式会社製)とを5:5の割合で混合したシリコーンオイルを含まないベース油に、表2に示すように、シリコーンオイル「KF−96 1000CS」(信越化学工業株式会社製、25℃での動粘度=1000mm2/s)3ppmと、各規定量のコハク酸モノオレイン酸グリセリン「サンソフト683CB」(太陽化学株式会社製)又はクエン酸モノオレイン酸グリセリン「サンソフトプラスF」(太陽化学株式会社製)とを混合して、実施例1及び2の加熱調理用油脂組成物(フライ用油脂)を調製した。コハク酸モノオレイン酸グリセリン及びクエン酸モノオレイン酸グリセリンは、鉄製の鍋に油脂1000gを入れて180℃に加熱した後、添加して、溶解することで油脂に混合した。一方、シリコーンオイルを添加せず、各規定量のコハク酸モノオレイン酸グリセリン「サンソフト683CB」(太陽化学株式会社製)を添加した油脂を、参考例1とした。
サツマイモを厚さ5mm、直径3.4cmの円柱状にカットし、揚げダネとした。天ぷら粉「昭和天ぷら粉」(昭和産業株式会社製)38gと氷水62gとを混合し、バッターを作製した。サツマイモをバッター液に浸し、バッターを付着させた。
鉄製の鍋で180℃に加熱した各フライ用油脂に、バッターを付着させたサツマイモを5個ずつ投入し、3分間加熱調理した。その際、加熱調理開始1.5分後に、フライ用油脂中のサツマイモを一度裏返した。3分間加熱調理した後のフライ調理品を網の上に移動させて静置して油分をきり、5分後に回収し、これを測定用サンプルとした。
フライ調理品サンプルは、各フライ用油脂について、10個ずつ作製した。
2.油分測定
上記サンプル(フライ調理品)は、重量を測定した後、減圧下で乾燥させて水分を除去した。その際、乾燥前後の重量を測定することで、水分量を算出した。
乾燥後のサンプルを30mLのヘキサンに浸漬し、サンプルが含有する油分をヘキサン画分に溶出させた(油分抽出)。該ヘキサン画分を回収し、ヘキサンを除去した後、残存した油分を秤量した。サンプル10個の平均値を油分量とした。この油分量を乾燥前のサンプル重量で除した値を油分割合とした。各フライ用油脂使用時のサンプルの油分割合(%)を表2に示す。
Figure 0006497890
表2に示す通り、シリコーンオイルを含む加熱調理用油脂に、コハク酸モノオレイン酸グリセリンを添加した場合(実施例1)、その添加量が0.03〜0.09質量%程度のときに、得られるサンプル(天ぷら)の油分割合が低減することが判明した。すなわち、シリコーンオイルを含む加熱調理用油脂へのコハク酸モノオレイン酸グリセリンの添加量が0.03〜0.09質量%程度のときに、天ぷら等のフライ調理品の吸油量を効果的に低減できることが判明した。
また、シリコーンオイルを含む加熱調理用油脂にクエン酸モノオレイン酸グリセリンを添加した場合(実施例2)、その添加量が0.05〜0.11質量%程度のときに、得られるサンプル(天ぷら)の油分割合が低減することが判明した。すなわち、シリコーンオイルを含む加熱調理用油脂へのクエン酸モノオレイン酸グリセリンの添加量が0.05〜0.11質量%程度のときに、天ぷら等のフライ調理品の吸油量を効果的に低減できることが判明した。
また、実施例1と参考例1の比較により、シリコーンオイルを添加した場合は、フライ調理品の吸油量を効率的に低減することができるコハク酸モノオレイン酸グリセリンの添加量の範囲が、シリコーンオイル無添加の場合よりも、高濃度方向にシフトしていることが分かった。
3.風味・食感測定
上記試験2の実験サンプル調製(実施例1及び2)を再度行い、各サンプルの風味、衣の食感(クリスピー感)を調査した。
風味:ベース油(コハク酸モノオレイン酸グリセリン及びクエン酸モノオレイン酸グリセリンの添加量が0質量%のもの、以下、「未添加品」と呼ぶ)と比べて、風味が同じものを○、風味が優れているものを◎、風味が劣っているものを×として、評価した。結果を表3に示す。
衣の食感:ベース油(未添加品)と比べて、クリスピー感が同じものを○、クリスピー感が良好なものを◎、クリスピー感が少ない(劣っている)ものを×として、評価した。結果を表4に示す。
Figure 0006497890
Figure 0006497890
実施例1及び2により、コハク酸モノオレイン酸グリセリン又はクエン酸モノオレイン酸グリセリンを添加した各サンプルとも、油由来の風味については、ベース油(未添加品)と同等であるが、衣の食感については、0.02質量%を超えるとベース油(未添加品)に比べて、クリスピー感が良好になることが分かった。
本発明の加熱調理用油脂組成物は、食品製造の分野において、特にフライ調理品の製造に使用するフライ用油脂として利用することが可能である。また、その他の加熱調理用油脂を要する全ての食品の製造においても利用可能である。

Claims (4)

  1. 天ぷらの吸油量を抑える揚げ油としての加熱調理用油脂組成物であって、
    油脂と、
    25℃での動粘度が800〜5000mm2/sのシリコーンオイル1〜5ppmと、
    コハク酸モノ脂肪酸グリセリン0.03〜0.09質量%と
    を含
    該油脂が、大豆油、なたね油、ハイオレイックなたね油、ひまわり油、ハイオレイックひまわり油、サフラワー油、ハイオレイックサフラワー油、コーン油、綿実油、米油、ヤシ油、パーム油、パーム核油から選ばれる植物油脂ならびにその水素添加油および分別油を単独あるいは組み合わせたものである、
    加熱調理用油脂組成物。
  2. 前記コハク酸モノ脂肪酸グリセリンが、コハク酸モノオレイン酸グリセリンである、請求項1に記載の加熱調理用油脂組成物。
  3. 油脂の精製工程の後に、精製油脂に、25℃での動粘度が800〜5000mm2/sのシリコーンオイル1〜5ppmと、コハク酸モノ脂肪酸グリセリン0.03〜0.09質量%と、を添加する工程を含
    該油脂が、大豆油、なたね油、ハイオレイックなたね油、ひまわり油、ハイオレイックひまわり油、サフラワー油、ハイオレイックサフラワー油、コーン油、綿実油、米油、ヤシ油、パーム油、パーム核油から選ばれる植物油脂ならびにその水素添加油および分別油を単独あるいは組み合わせたものである、
    天ぷらの吸油量を抑える揚げ油としての加熱調理用油脂組成物の製造方法。
  4. 前記コハク酸モノ脂肪酸グリセリンが、コハク酸モノオレイン酸グリセリンである、請求項3に記載の加熱調理用油脂組成物の製造方法。
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