JP6474362B2 - プリント基板の劣化検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種電子機器に使用されるプリント基板の劣化を検出する劣化検出装置に関する。
各種電子機器に使用されるプリント基板は、該プリント基板を収容する筐体の密閉(気密)度が悪いと、水分(特に結露)、切削液、腐食性液等(以下導電性物質と言う)が侵入しプリント基板のパターン(ビア含む)を腐食させる。また筐体の密閉(気密)度が高くても湿度が高いと(特に結露)、電食を起こす。このようにプリント基板のおかれた環境によってプリント基板は劣化し、誤動作を引き起こす原因となる。
そこで、プリント基板の劣化を検出する方法として、劣化しやすい導体・配線パターンで構成される劣化検出用の導体・配線パターンをプリント基板に設け、該劣化検出用の導体・配線パターンの劣化を検出することによってプリント基板の劣化を検出する方法が一般的に知られていた。
例えば、特許文献1には、腐食による断線やマイグレーション等によるショートなどが、他のパターンよりも確実に最初に起こるように、他の配線より幅の狭いパターンや、絶縁距離の狭いパターンを劣化検出用の導体・配線パターンとして設け、該劣化検出用の導体・配線パターンの劣化(断線やショート)を検出することよって、プリント基板の劣化を検出する発明が記載されている。
また、特許文献2には、2つの劣化検出用配線を対向してプリント基板に設け、一方はアースに、他方は抵抗を介して電圧印加回路に接続し、2つの劣化検出用配線間の絶縁抵抗がプリント基板に推積する塵芥量や湿度によって変化することより、2つの劣化検出用配線間の絶縁抵抗の低下を検出し、その低下回数によって、異常信号を発生させて、プリント基板の劣化を検出するようにした発明が記載されている。
また、特許文献3には、劣化検出用パターンを劣化検出装置のプリント板上に大気に露出して設け、電源VCCから抵抗を介し定電流を流して、A/Dコンバータがパタ−ンの両端電圧を検出し、判定回路が検出電圧を定期的に解析するようにし、パタ−ンが腐食して細るとA/Dコンバータの検出電圧が増加するので、該検出電圧が所定のしきい値を越えると判定回路はその旨を表示回路に伝え、表示回路は警告の表示又はブザー出力等を行うものとし、オペレータはこの警告に応じプリント板ユニットの保守又は交換を行うようにした発明が開示されている。
特開2001−251026号公報 特開2009−264989号公報 特開平10−62476号公報
従来のプリント基板劣化検出方法は、劣化状態をモニタする導体・配線パターンが断線したり、劣化したりするため、一度劣化が検出されると、プリント基板の再利用は難しかった。
そこで本発明の目的は、劣化状態をモニタする導体・配線パターンを劣化させず、又は劣化を最小限にして、プリント基板を含む部品が実装されたプリント板を再利用できることが可能なプリント基板劣化検出装置を提供することである。
電子機器に設けられたプリント基板の劣化を検出する劣化検出装置において、本願請求項1に係る発明は、ニタ用導体と電圧供給用導体とを含む劣化状態検知手段であって、前記モニタ用導体と前記電圧供給用導体が任意のクリアランスをもってプリント基板に配線され、前記電圧供給用導体には所定の電位が複数の箇所与えられ、前記モニタ用導体は前記電圧供給用導体の前記所定の電位よりも低い電位に接続される劣化状態検知手段と、該劣化状態検知手段の出力電位に基づいてプリント基板の劣化を判別し検出して劣化検出信号を出力する劣化判別検出手段とを備え、前記劣化状態検知手段の前記出力電位は、前記モニタ用導体と前記電圧供給用導体の間の絶縁抵抗が変化することによる前記モニタ用導体の電位の変化を示すことを特徴とするものである。また請求項2に係る発明は、前記電圧供給用導体は複数の個所で電圧・電流供給源に接続され、前記モニタ用導体は1個所または複数個所に抵抗を介して前記電圧・電流供給源の電位より低い電位に接続されるものとした。
請求項3に係る発明は、前記モニタ用導体に抵抗を介して接続される電位は0Vとした。
請求項4に係る発明は、前記モニタ用導体と前記電圧供給用導体を覆うレジスト部が無いものとした。さらに、請求項5に係る発明は、前記モニタ用導体または前記電圧供給用導体は、切り欠かれて、導体が無い部分を有し、かつ、前記導体が無い部分を含んで、前記レジストに覆われることで、前記導体が無い部分においてレジストと基板とが密着しているものとした。
請求項6に係る発明は、前記劣化状態検知手段は、前記モニタ用導体に接続される1つまたは複数の増幅回路を備え、該増幅回路が前記出力電位送出するものとした。また、請求項7に係る発明は、前記モニタ用導体に接続された複数の増幅回路の増幅度異なるものとした。請求項8に係る発明は、前記電圧・電流供給源は、前記劣化検出信号が検出されると所定時間だけ前記所定の電位を与えることを停止する電圧・電流供給回路で構成されているものとした。
請求項9に係る発明は、前記モニタ用導体及び前記電圧供給用導体とは別に、モニタ用導体と電圧供給用導体を兼用する第3の導体を前記モニタ用導体と任意のクリアランスをもってプリント基板に配線し、前記モニタ用導体と前記第3の導体を同じ電位になるように接続し、前記電圧供給用導体が劣化したとき、前記モニタ用導体と前記第3の導体の接続を切り離し、前記電圧供給用導体に接続する電位と前記第3の導体を接続できるように構成するとした。
請求項10に係る発明は、前記劣化判別検出手段は、前記劣化状態検知手段が備える各増幅回路に接続される比較回路を備え、各比較回は接続された増幅回路の出力電位と基準電位を比較し、出力電位が基準電位の範囲を外れると前記劣化検出信号を出力するものとした。
請求項11に係る発明においては、前記劣化判別検出手段は、前記劣化状態検知手段の出力電位outと現在時刻Trを所定時間毎あるいは所定のタイミング毎に読み込み、プリント基板の使用開始からの時間と、前回と今回読み込んだ出力電位の差と時刻の差より、時間に対しての出力電位の変化量Vout’を求め、該時間に対しての出力電位の変化量Vout’と前記読み込んだ出力電位out及び使用開始からの存続時間をプリント基板の劣化状態を判別する要因として、該要因の大きさの組み合わせに基づいて結果検出信号を出力するものとした。
請求項12に係る発明においては、前記劣化判別検出手段は、前記劣化状態検知手段の出力電位outと現在時刻Trを所定時間毎あるいは所定のタイミング毎に読み込む手段と、前記読み込んだ現在時刻と予め設定されているプリント基板の使用開始時刻より使用開始からの存続時間TIを求める手段と、前記読み込んだ現在時刻と記憶部に記憶する前回読み込んだ時刻より、前回の読み込みからの経過時間ΔTを算出する手段と、読み込んだ出力電位outと記憶部に記憶する前回読み込んだ出力電位Vbの電位差ΔVを求める手段と、前記電位差ΔVを前記経過時間ΔTで除して、時間に対しての出力電位の変化量Vout’を求める手段と、読み込んだ出力電位outと現在時刻Trをそれぞれ記憶する記憶部と、読み込んだ出力電位outと予め設定されている基準電位とを比較・判定する電位の比較・判定部と、使用開始からの存続時間TIと予め設定されている基準存続時間とを比較・判定する存続時間の比較・判定部と、前記時間に対しての出力電位の変化量Vout’と予め設定されている基準変化量とを比較・判定する電位変化量の比較・判定手段と、前記各比較・判定手段による判定結果の組み合わせに基づいた劣化検出信号を出力する手段と、を有するものとした。
請求項13に係る発明は、前記劣化検出信号の種類に応じたアラームまたはメッセージ出力するアラーム出力手段を備えるものとした。
本願各発明は、プリント基板の劣化状態を検出できるとともに、プリント基板の劣化を検出のための導体が損傷し切断されても、プリント基板やプリント基板を含む部品が実装されたプリント板の一部または全部を洗浄(以下、「プリント板を洗浄」、「プリント板の洗浄」という)した後、再使用が可能である。
本発明のプリント基板の劣化検出装置における劣化状態検知手段の第1の実施形態の概要図である。 電圧供給用導体の各種形態の説明図である。 本発明のプリント基板の劣化検出装置における劣化状態検知手段の第2の実施形態の概要図である。 本発明のプリント基板の劣化検出装置における劣化状態検出手段の第3の実施形態の概要図である。 本発明のプリント基板の劣化検出装置における劣化状態検出手段の第4の実施形態の概要図である。 第4の実施形態における電圧・電流供給回路の動作説明図である。 本発明のプリント基板の劣化検出装置における劣化状態検知手段の第5の実施形態の概要図である。 本発明のプリント基板の劣化検出装置における劣化状態検知手段の第6の実施形態の概要図である。 本発明のプリント基板の劣化検出装置における劣化状態検知手段の第7の実施形態の概要図である。 本発明のプリント基板の劣化検出装置における劣化判別検出・アラーム手段の第1の実施形態の概要図である。 本発明のプリント基板の劣化検出装置における劣化判別検出・アラーム手段の第2の実施形態の概要図である。 第2の実施形態の劣化判別検出・アラーム手段のプロセッサが実行するプリント基板劣化判別検出処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明のプリント基板の劣化検出装置におけるプリント基板の劣化状態を示す信号を検知する劣化状態検知手段100の第1の実施形態の概要図である。この劣化状態検知手段100は劣化を検出するためのモニタ用導体1と、電圧・電流を供給する電圧供給用導体2を接触しないように任意のクリアランスをもってプリント基板に配線して構成されている。モニタ用導体1を抵抗経由で初めは0Vに保持し、電圧供給用導体2は任意の電圧Vx(Vx>0V)を保持する状態としている。モニタ用導体1に0Vの電圧を与えるための抵抗は、1個または複数個が任意の位置に接続されるもので、図1(a)には1個の抵抗Rzが接続された例を示し、図1(b)には抵抗Rz1と抵抗Rz2の2個の抵抗が接続された例を示している。モニタ用導体1の長さやノイズの有無やモニタ用導体1の断線の可能性などにより、モニタ用導体1に電圧を与えるための抵抗は、1個または複数個接続する。なお、モニタ用導体1の断線が考えられる場合は、モニタ用導体1に電圧を与えるための抵抗は、1個が好ましい。
電圧供給用導体2には、1個所または複数個所で電圧Vx(任意の電圧)の電圧・電流供給源に接続されている。図1に示す第1の実施形態の例では、電圧Vxが電圧供給用導体2に4箇所接続されている。モニタ用導体1には、増幅器(以下「OPアンプ」と言う)3aと抵抗R1、R2で構成される非反転増幅回路(以下増幅回路という)3が接続されている(OPアンプ3aの+端子に接続)。
モニタ用導体1の電圧を電圧供給用導体2の電圧よりも低くすることでモニタ用導体1がカソード(陰極)、電圧供給用導体2がアノード(陽極)となる。導電性物質が存在した場合、電圧が高い電圧供給用導体2が陽極となって先に劣化するが、陰極となったモニタ用導体1は、ほとんど劣化しないか、その劣化を小さくすることができる。そのため、劣化を検出した後、プリント板を洗浄し導電性物質を除去すれば、劣化状態検知手段としては機能するので、プリント板として再使用が可能となる(なお、アノード側の電圧供給用導体2の電圧を検知し、プリント基板の劣化検出するものとすると、電圧供給用導体2が陽極となって先に劣化したとき再使用できない。また、従来は、アノード側とカソード側の両方をセットにして劣化検出を行っているため、どちらか一方が劣化すると、再使用が難しかった。)。なお、図中Ryはモニタ用導体1と電圧供給用導体2間の導電生物質による抵抗分を表わす。
モニタ用導体1と、電圧供給用導体2のプリント基板への配線はどこに配置してもよく、長さや配置や形など自由である。(例えばプリント基板の周囲のすべて(4辺すべて)でも良いし、左右上下の1辺でも2辺でも3辺でも良い。プリント基板の周囲ではなくて中央でもよい。直線でも曲線でも良い。)
モニタ用導体1と電圧供給用導体2の表面を覆うレジストは、全部または一部が無くても良いし、全部が有ってもよい。図1ではモニタ用導体1と電圧供給用導体2の表面は、全部または一部むきだしの状態と仮定し、白抜き四角で表している。表面をレジストで覆われている導体は細線で表している。
図2(a)は電圧供給用導体2への電圧Vxの電圧・電流供給源への接続を説明する説明図であり、電圧供給用導体2はプリント基板の内層の電圧Vxの供給源とビア4で接続されるもので、図2(a)で示す例では、第1ビア4−1〜第4ビア4−4の4個所で接続されている。
図1の導電性物質による抵抗分Ryを、図2(a)に導電性物質による抵抗分Ryaとして示している。この抵抗分Ryaにより電圧供給用導体2が断線した場合を図2(b)に×で示す。この断線が生じても、図2(b)に示すように、導電性物質による抵抗分Rybが新たにできたら、第1ビア4−1から電圧供給用導体2と抵抗分Rybを経由して、モニタ用導体1に電圧・電流が供給される。また、導電性物質による抵抗分Rycが新たにできら第2ビア4−2〜第4ビア4−4より電圧供給用導体2と抵抗Rycを介して、モニタ用導体1に電圧・電流が供給されるので、電圧供給用導体2が断線しても、劣化検出用手段の機能は保持され、プリント板として再使用が可能である。なお、従来例においては、この電圧供給用導体2の断線が生じた段階で(もしくは断線前の電気的特性が変化した時点で)、これを検出してプリント板を交換するものであり、交換前のプント板を再使用することが難しかった。
図2(b)において、電圧供給用導体2のビア4−n(2≦n≦4)とビア4−(n-1)の間が2個所断線した場合は、断線した2個所間の導体に導電性物質による抵抗分ができても、この断線間の電圧供給用導体2からモニタ用導体1に電圧・電流を供給できないことになるが、図2(c)のように、多数のビア4で内層と電圧供給用導体2を接続することにより、電圧供給用導体2に電圧・電流を供給できなくなる区間を小さくできる。
また電圧供給用導体2の幅の寸法を大きくできる場合は、図2(d)のように、電圧供給用導体2の一部をレジスト5で覆われた導体とすることにより断線を減少させることができる。(よってビアの数を少なくすることができる。)
但し、図2(d)は、導体への導電性物質の上からのアタックをレジスト5が防ぐが、導体の上にレジスト5が乗っている状態なので、導体への導電性物質の横からのアタックをレジスト5が防ぐ効果が減少する。図2(e)は、導電性物質の横からのアタックを減少させるもので、導体幅の途中に導体が無い部分6を作り、レジスト5と基板を密着させて横からのアタックをさらに減少させた例である。なお、図2(d)と(e)の考え方はモニタ用導体1にも適用できる。
図1の例において、モニタ用導体1と電圧供給用導体2の導体の抵抗、およびOPアンプのバイアス電流を無視すれば、増幅回路3へ入力される電圧Vyは、
Vy=Vx・R/(R+Ry) ・・・(1)
で表わせる。
ただし、Rは図1(a)ではRzであり、図1(b)では抵抗Rz1、Rz2の並列回路で形成される合成抵抗で
R=Rz1・Rz2/(Rz1+Rz2)である。(なお、抵抗が3個以上の場合はそれらの合成抵抗である。)
モニタ用導体1と電圧供給用導体2の間の導電性物質による抵抗分Ryは、(1)式より、Ry=R・(Vx−Vy)/Vy ・・・(2)
で表せる。
増幅回路3の出力電圧Voutは、次の(3)式で表せる。
out=(1+(R2/R1))・Vy ・・・(3)
上記(3)式よりモニタ用導体1の電圧であり、増幅回路3へ入力される電圧Vyは、次の(4)式で表わされる。
Vy={R1/(R1+R2)}・Vout ・・・(4)
プリント基板に導電性物質が付着しプリント基板が劣化すると、モニタ用導体1と電圧供給用導体2の間の絶縁抵抗Ryは低下し、(1)式より抵抗Ryの低下は、モニタ用導体1の電圧Vyの上昇となる。よって、モニタ用導体1の電圧Vyは、プリント基板の劣化状態を示す信号となり、この電圧Vyをプリント基板の劣化状態を示す信号として劣化状態検知手段100の増幅回路3の入力とする。さらに、(4)式より、増幅回路3の出力電圧Voutを監視しておけば、モニタ用導体1の電圧(増幅回路3に入力される電圧)Vyが分かる。抵抗R1を無限大にすれば(R1を接続しなければ)、Vout=Vyとなり、増幅回路3の出力電圧Voutを監視することは、モニタ用導体1の電圧Vyを監視することとなり、プリント基板の劣化を監視することになる。
プリント基板を使用開始した最初の段階では、モニタ用導体1の電圧Vyは0Vであるが、導電性物質によりモニタ用導体1と電圧供給用導体2の間の絶縁抵抗が低下すると、増幅回路3の入力電圧であるモニタ用導体1の電圧Vyは上昇する。この電圧Vyの上昇は(3)式より明らかのように増幅回路3の出力電圧Voutも上昇する。よって、増幅回路3の出力電圧Voutを監視しておけば、導電性物質によりモニタ用導体1と電圧供給用導体2の間の絶縁抵抗が低下して、プリント基板が劣化していることを検出できる。本発明においては、増幅回路3の出力電圧Voutを監視し、この出力電圧Voutのレベル(モニタ用導体1と電圧供給用導体2の間の抵抗Ryのレベル、モニタ用導体1の電圧Vyのレベル)に応じて、警報を出力するようにして、該警報が出力されたときには、プリント板を洗浄して再使用したり、プリント板を交換し交換前のプリント板を洗浄する等の対策を施して該プリント板を再使用できるようにしたものである。図2(b)に示したように、電圧供給用導体2が断線したような場合でも、電圧Vxは複数設けられたビア4から、電圧供給用導体2に供給されて、劣化状態検知手段としての機能は保持されているものであるから、プリント板を洗浄すること等(等とは例えばマイグレーションによりショートした場合、洗浄で復旧しない場合にショート物質を洗浄以外の方法で取り除くことなど。以下、「洗浄等」を「洗浄」という。)によって、導電性物質を除去し、モニタ用導体1と電圧供給用導体2の間の絶縁抵抗を上昇させることにより、プリント板を再利用でき、しかも劣化検出機能も保持できるものである。
図3は、図1(a)の回路に抵抗RfとコンデンサCfの簡単なフィルタ7を追加した劣化状態検知手段100の第2の実施形態の概要図である(図3に示す例では、図1(a)に追加としたが、図1(b)に追加しても構わない)。ノイズがモニタ用導体1に乗る場合など必要に応じて、図3に示すように、増幅回路3の入力部にフィルタ7を設けて、ノイズを除去するようにしたものである。
劣化状態検知手段100の第1、第2の実施形態では、モニタ用導体1に増幅回路3を1つ接続したものであったが、該増幅回路3はモニタ用導体1上に複数接続してもよいものである。図4は、劣化状態検知手段100の第3の実施形態の概要図である。この第3の実施形態は、フィルタ7を備えた増幅回路3とモニタ用導体1を0Vに接続する抵抗をセットにして、2つのセットをモニタ用導体1に接続したものである。すなわち、図4(a)において、抵抗R11、R21及びOPアンプ3a1で構成される増幅回路3−1と、抵抗Rf1とコンデンサC1で構成されるフィルタ7−1と、モニタ用導体1を0Vに接続する抵抗Rz1で構成される第1の回路8−1と、抵抗R12、R22及びOPアンプ3a2で構成される増幅回路3−2と、抵抗Rf2とコンデンサC2で構成されるフィルタ7−2と、モニタ用導体1を0Vに接続する抵抗Rz2で構成される第2の回路8−2の2つの回路がモニタ用導体1に接続されている。なお、第1の回路8−1から出力される出力電圧をVout1、第2の回路8−2から出力される出力電圧をVout2としている。
増幅回路3が複数接続される場合、各々の増幅回路3を異なる増幅度とすることにより、モニタ用導体1の電圧Vyが低い場合から高い場合に対応することができる。(増幅度を上げた場合、電圧Vyが低い時は良いが、電圧が高くなった時に増幅器(OPアンプ)が飽和することが考えられる。複数の増幅器(OPアンプ)の増幅度を変えておけば、飽和した増幅器(OPアンプ)が発生しても飽和していない増幅器(OPアンプ)の値から電圧Vyの値を求めることができる。電圧Vyが電圧供給用導体2に供給した電圧Vxにほぼなったときに飽和しない増幅器(OPアンプ)があれば他の増幅器(OPアンプ)が飽和したとしても電圧Vyの値を求めることができる。)
なお、強力な腐食性のためにモニタ用導体1と電圧供給用導体2の両方とも断線するような、モニタ用導体1が断線する可能性が考えられる場合は、図4(b)のように、複数のモニタ用導体1−1、1−2に分割し、フィルタ7を備えた増幅回路3とモニタ用導体1を0Vに接続する抵抗をセットにして、それぞれのモニタ用導体に接続することによりモニタ用導体1−1、1−2の一部が断線しても再使用ができるようにすることができる。この場合は、モニタ用導体1の各々に接続する抵抗(モニタ用導体1を0Vに接続する抵抗)は1本のみが良い。これはモニタ用導体1−1、1−2が断線した場合、断線した導体の先に抵抗が接続されているとモニタ用導体1の電圧が変化することになり再使用が難しくなるためである。(図4(b)の例ではモニタ用導体1を2つに分割したが、断線の頻度が高いことが予測される場合は、さらに分割を増やすことで断線に対応できる。)
図5は、劣化状態検知手段100の第4の実施形態の概要図である。本発明のプリント基板の劣化検出装置においては、モニタ用導体1と電圧供給用導体2の間の絶縁抵抗Ryが低下し、プリント基板の劣化異常が検出されたとき、後述するように、プリント板の洗浄等を行うよう警報を出し促すものであるが、例えば連続運転を行う機械では止められない場合があり、作業員や担当者がこの警報を無視又は看過してプリント板の交換やプリント板の洗浄を行わないで、そのまま使用し続けると、劣化状態検知手段(モニタ用導体1、電圧供給用導体2)の劣化が増大すること(例えば、電圧供給用導体2の断線の増加等)になる。この劣化状態検知手段の劣化の増大を防止するようにしたものが、この第4の実施形態である。
第4の実施形態は、上述した第3の実施形態に電圧・電流供給回路9を付加し、該電圧・電流供給回路9より電圧供給用導体2に電圧Vxを供給するようにしたものである。また、図6は、この電圧・電流供給回路9の動作説明図である。なお、電圧・電流供給回路9の付加は、第1、第2の実施形態さらには後述する第5、第6の実施形態に対しても付加できるものである。
電圧・電流供給回路9は、プリント基板が作動開始する稼働スタート時(電源ON時)には、電圧・電流供給回路9は、出力をON(ハイレベル)にして電圧供給用導体2へ連続して電圧・電流を供給する。後述する劣化判別検出手段21が劣化異常を検出した時、電圧・電流供給回路9は出力をOFF(ローレベル)にして、電圧供給用導体2への電圧Vxの供給を停止する。そして、所定時間Ta経過後、再び出力をオンにして、電圧供給用導体2への電圧Vxの供給を再開させる。電圧供給用導体2への電圧Vxが供給されると、再び増幅回路3より出力電圧Voutが出力され、劣化判別検出手段21は、プリント基板の劣化を判別検査することになる。依然としてプリント基板の状態が改善されない状態では、劣化判別検出手段21から劣化検出信号が出力されることになるから、電圧・電流供給回路9は、出力をOFFにして、電圧供給用導体2への電圧Vxの供給を所定時間Ta停止する。以下、異常状態が解消されない限り、このON/OFF(電圧Vxの供給/停止)を繰り返し実行する。劣化異常の劣化検出信号が出力されると、電圧供給用導体2への電圧Vxの供給が停止する所定時間Ta内には、電圧供給用導体2への電圧Vxの供給がないから、電食による劣化状態検知手段100の劣化の進行を防止することができる。
なお、電圧・電流供給回路9の出力(電圧Vx)は、電源回路の出力でも良いし、消費するパワーが少ないので汎用ロジックの出力でもカスタムLSIの出力でもCPUの出力でも電圧Vxを出せるものであれば何でも良い。停止時間を含むON、OFF回路は、単安定マルチバイブレータで作っても良いし、CPUで作っても良いし、停止時間を含むON、OFF回路を作れるものであれば何でもよい。
図7は、劣化状態検知手段100の第5の実施形態の概要図である。この第5の実施形態では、モニタ用導体1と電圧供給用導体2とは別にモニタ用・電圧供給用兼用導体10を設け、該モニタ用・電圧供給用兼用導体10をモニタ用導体1と接触しないように任意のクリアランスをもってプリント基板に配線したものである。電位差がでないように、モニタ用導体1とモニタ用・電圧供給用兼用導体10を0Ωの抵抗1個または複数個で接続する。図7では抵抗Rd1とRd2の2個を接続した例を示している。また、最初は、モニタ用・電圧供給用兼用導体10を電圧Vxの電圧・電流供給源に接続する抵抗Ruは接続されていない。
経年変化または異常発生による劣化により電圧供給用導体2が使用できなくなった場合は、抵抗Rd1とRd2の2個の抵抗を外して0Ωの抵抗Ruを接続する。これによりモニタ用・電圧供給用兼用導体10が、電圧供給用導体2の代わりとなり、プリント基板の使用可能期間を長くすることができる。
モニタ用導体1とモニタ用・電圧供給用兼用導体10間に電位差がでないように0Ωの抵抗を1個または複数個で接続するとしたが、モニタ用導体1とモニタ用・電圧供給用兼用導体10間を配線パターンで接続してもよい。この場合は、経年変化または異常発生による劣化により電圧供給用導体が使用できなくなった時、モニタ用導体1とモニタ用・電圧供給用兼用導体10間の配線パターンを切断して、0Ωの抵抗Ruを接続してモニタ用・電圧供給用兼用導体10に電圧Vxを印加する。
なお、図7に示す劣化状態検知手段100の第5の実施形態は、モニタ用・電圧供給用兼用導体10を第3の実施形態に付加したものとしたが、第1の実施形態(図1)、第2の実施形態(図3)、第3の実施形態(図4)、第4の実施形態(図5)にも適用できるものである。
図8は、劣化状態検知手段100の第6の実施形態の概要図である。この第6の実施形態は、モニタ用導体1が抵抗を介して与えられる電圧を電圧供給用導体2に供給する電圧Vxの電圧よりも低い電圧のVz(Vx>Vz)とした点と、増幅回路3の抵抗R1がVzxに接続されている点で図1(a)に示す第1の実施形態と相違する。
VxとVzと0Vの関係は、
Vx>Vz≧0V
Vx≧0V>Vz
0V>Vx>Vz
の内のいずれでも良い。Vzxは0Vを含む任意の電圧である。
この第6の実施形態の場合のモニタ用導体1の電圧(増幅回路3に入力される入力電圧)Vyは次の(5)式で表わされる。
Vy=(R・Vx+Ry・Vz)/(R+Ry) ・・・(5)
なお、Rは図8では抵抗Rzであり、2個以上であれば並列回路で形成される合成抵抗である。
モニタ用導体1と電圧供給用導体2の間の抵抗分Ryは次の(6)式で表わされる。
Ry=(Vx−Vy)・R/(Vy−Vz) ・・・(6)
増幅回路の出力電圧Voutと入力電圧Vyの関係は、次の(7)式で表せるから、増幅回路の出力電圧Voutが分かれば入力電圧Vyは求められる。なお、VzxはVxと独立して設定できる。
Vy=(R1・Vout+R2・Vzx)/(R1+R2) ・・・(7)
R1を無限大にすれば(R1を接続しなければ)Vout=Vyとなり、出力電圧Voutをモニターすれば、モニタ用導体1の電圧(増幅回路3の入力電圧)Vyもモニタ用導体1と電圧供給用導体2の間の抵抗分Ryも分かる。
図9は、劣化状態検知手段100の第7の実施形態の概要図である。この第7の実施形態は、電圧供給用導体2の代りに電圧受容導体2’を設け、モニタ用導体1の代りにモニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)を設けたものであり、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’は複数の導体(1’−1〜1’−4)に分割されている。上述した第1〜第6の実施形態では、電圧Vxの供給源に導体を接続して電圧供給用導体2としていたが、この第7の実施形態では、電圧Vxの供給源の代りに0Vに接続して、電圧受容導体2’としている。また、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)には、抵抗を介して電圧Vxの供給源に接続している。すなわち、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)がアノード(陽極)、電圧受容導体2’をカソードとしている。そして、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)の各導体毎には、第3の実施形態と同様に、フィルタ、増幅回路及び電圧Vxを供給する抵抗をセットにした回路が接続されている。
なお、この場合、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)に接続する電圧Vxを供給する抵抗は、図9に示すように、各導体毎に1個が好ましい。これは、複数の抵抗が接続されている場合、抵抗間の導体が断線した時に断線する前と後で電圧Vyが式1に従って変化するためである。電圧の変化を見て断線を判断することも可能であるが、再使用するためには断線していることを記憶しておくなどの対応が必要であり、複雑になるので、各導体毎に1個が好ましい。
図9に示す劣化状態検知手段100の第7実施形態では符号11−1〜11−4で示すフィルタと増幅回路及び電圧Vxを供給する抵抗をセットになった回路が、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)の各導体毎に接続されている(計4つ)。回路11−1の例で説明すると、電圧Vxの供給源に一端が接続され他端はモニタ用・電圧供給用兼用導体1’−1に接続される抵抗Rz1と、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’−1に接続された抵抗Rf1とコンデンサC1で形成されるフィルタと、該フィルタを介して、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’−1の電圧Vy1を入力する抵抗R11、R21、OPアンプ3a1から成る増幅回路で形成されている。他の回路11−2〜回路11−4も同様な構成である。
プリント基板の使用の初期の段階では、プリント基板の劣化は進んでおらず、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)のVy1〜Vy4の電圧は、抵抗Rz1〜Rz4を介して電圧Vxが供給されるから電圧Vxに近い電圧である。一方、プリント基板の使用を続けると、導電性物質によりモニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)と電圧受容導体2’の間の絶縁抵抗Ry1〜Ry4が低下し、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)の電圧Vy1〜Vy4は低下し、該電圧Vy1〜Vy4Vyを増幅する増幅回路のOPアンプ3a1〜3a4の出力電圧Vout1〜Vout4も低下する。この増幅回路の出力電圧Vout1〜Vout4を監視することによって、プリント基板の劣化を検出する。なお、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’がアノードとなっていることから、プリント基板が劣化するとモニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)が断線する恐れがあるが、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’(1’−1〜1’−4)は複数(図9の例では4っ)の回路(11−1〜11−4)が複数の導体(図9の例では4つ)に接続されていることから、モニタ用・電圧供給用兼用導体1’が断線しても、劣化検知機能は保持される。なお、図9の例では、4つの組としたが、3つの組以下でもよいし、5つの組以上でもよい。
図10は、該劣化状態検知手段100の出力電圧(増幅回路の出力)Voutに基づいてプリント基板が劣化しているか否かを判別し、劣化していると判断されたとき、劣化検知信号を出力してアラーム等を発生させる劣化判別検出・アラーム手段の第1の実施形態の概要図である。上述した各実施形態の劣化状態検知手段100の出力(増幅回路3の出力)はこの劣化判別検出・アラーム手段200に入力される。
この実施形態の劣化判別検出・アラーム手段200は、劣化判別検出手段21とアラーム出力手段22で構成され、劣化判別検出手段21は、比較回路21aで構成されている。劣化判別検出手段21の比較回路21aには劣化状態検知手段100の出力電圧(増幅回路の出力電圧)Voutが入力され、該出力電圧Voutと劣化を判別するための基準電圧を比較し、出力電圧Voutが基準電圧範囲を外れると、劣化検出信号をアラーム出力手段22に出力する。アラーム出力手段22は、表示器、スタックライト,警報灯、ブザー部等で構成され、劣化判別検出手段21より劣化検出信号が出力されると、表示器に「プリント基板が劣化しているのでプリント板の交換またはプリント板の洗浄が必要なこと、また筐体の密閉性をチェックする」等の表示をおこなったり、スタックライトを点灯したり、ブザーを鳴らす。
なお、劣化状態検知手段100として図5に示す第4の実施形態の劣化状態検知手段100を用いる場合には、劣化判別検出手段21から出力される劣化検出信号(比較回路21aから出力される信号)によって、電圧・電流供給回路9の論理出力をOFFとさせる。
なお、劣化状態検知手段100が第3の実施形態(図4)、第4の実施形態(図5)、第5の実施形態(図7)、第7の実施形態(図9)で構成された場合には、劣化状態検知手段100の出力電圧(増幅回路3の出力)Voutは、複数存在し、増幅回路3の特性に応じて、出力電圧Voutの態様も異なることから、劣化状態検知手段100の出力電圧(増幅回路3の出力)Voutを選択して比較回路21aを接続し、その増幅器の特性に合わせた基準値を設定する。もしくは、劣化状態検知手段100の出力電圧(増幅回路3の出力)Vout毎に比較回路21aを設けてもよく、劣化検知信号を取り出す比較回路21aを選択するにしてもよい。
図11は、劣化判別検出・アラーム手段の第2の実施形態の概要図である。この第2の実施形態の劣化判別検出・アラーム手段201は、A/Dコンバータ(アナログ・デジタル電圧変換器)23とプロセッサ24とメモリ(例えばFlash ROM(フラッシュロム)、電源バックアップされたRAM、EEPROMなど)25で構成された劣化判別検出手段21’とアラーム出力手段26で構成されている。劣化状態検知手段100の出力電圧(増幅回路3の出力電圧)VoutがA/Dコンバータ23に入力され、デジタル値に変換され、プロセッサ24は任意のインターバルで後述する処理を実行し、デジタル値に変換された出力電圧Vout等に基づいて、プリント基板が劣化状態にあるか判別検出し、劣化状態と判別された時には、アラーム出力手段26へ劣化検出信号を出力する。
このアラーム出力手段26は、表示器、スタックライト,警報灯、ブザー等で構成されており、劣化検出信号を受けて、メッセージの表示やスタックライトを点灯したり、ブザーを鳴らす等の警報表示を行う。
この第2の実施形態の劣化判別検出・アラーム手段201の劣化判別検出手段21’は、プリント基板の使用開始から現在までの時間(存続時間)、劣化状態検知手段100の出力電圧(増幅回路の出力電圧)Voutの大きさ、該出力電圧Voutの時間に対する変化量の3つの要因に基づいて、複数種の劣化検出信号を出力し、その信号に応じたメッセージ等をアラーム出力手段26で発生させるようにしたものである。
図12は、第2の実施形態の劣化判別検出・アラーム手段201におけるプロセッサ24が実行するプリント基板劣化検出処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。プロセッサ24は所定周期毎、若しくは所定タイミングでこの処理を実行する。なお、図12で示す処理は、プリント基板の劣化状態を示す信号を検知する劣化状態検知手段100として、モニタ用導体1の電圧Vyを増幅して出力する増幅回路3を1つだけ有し、1つの出力電圧Voutを出力する第1の実施形態(図1)、第2の実施形態(図3)、第6の実施形態(図8)の劣化状態検知手段100が用いられているものとしている。
プロセッサ24は、アラーム中か判断し(ステップS1)、アラーム中であれば、当該処理を終了する。アラーム中でなければ、時計手段より現在時刻Trを読み出す(ステップS2)と共に、劣化状態検知手段100の出力電圧(増幅回路3の出力電圧)VoutをA/Dコンバータでデジタル値に変換したデータを読みだす(ステップS3)。次に、メモリ25内に設けられた前回劣化検出処理を実行した時刻を記憶する記憶部M(Tb)に記憶している時刻Tbを現在時刻Trより減じて、前回の劣化検出処理から今回の劣化検出処理までの経過時間ΔTを求める(ステップS4)。そして、ステップS2で読みだした現在時刻Trを記憶部M(Tb)に格納し、次回の処理時で用いる前回劣化検出処理を実行した時刻Tbとして記憶する(ステップS5)。さらに、ステップS2で求めた現在時刻Trよりプリント基板の使用開始時刻(プリント基板を搭載した電子機器の可動開始時刻)T0を減じてプリント基板の使用継続時間TIを求める(ステップS6)。なお、プリント基板の使用開始時刻T0は、プリント基板使用開始時に初期設定としてメモリ25に記憶しておく。
次に、プリント基板の存続時間TIによって劣化を判別するために予め設定されている基準存続時間Tsと、プリント基板の存続時間TIを比較し(ステップS7)、プリント基板の存続時間TIが基準存続時間Ts以上であれば、長時間使用経過フラグFtを「1」にセットし(ステップS8)、ステップS9に進む。なお、プリント基板の存続時間TIが基準存続時間Ts未満であれば長時間使用経過フラグFtを「1」にセットすることなく、ステップS9に進む。なお、長時間使用経過フラグFtもプリント基板使用開始時に初期設定で「0」に設定されているものとしている。また、ステップS7でNoと判断されたとき、長時間使用経過フラグFtを「0」にする処理を追加してもよい。
ステップS9では、ステップS3で読みだした出力電圧Voutが、劣化を判別するために予め設定記憶されている第1の基準値Vs1以上か判別し、出力電圧Voutが第1の基準値Vs1以上であれば、劣化検知信号としてのアラーム7を出力し(ステップS28)、アラーム出力手段26より、「プリント基板のパターンに導電性物質(マイグレーション含む)が付着しました。ただちにプリント板の交換またはプリント板の洗浄や導電性物質の除去が必要です。また筐体の密閉性が悪いので密閉度を上げて下さい。」等を表示器に表示したりスタックライトを点灯したり、ブザーを鳴らし、当該処理を終了する。
第1の基準値Vs1は、モニタ用導体1の電圧Vyが電圧供給用導体2に印加される電圧Vxとほぼ等しい程度の僅かに下回る電圧Vyに対する出力電圧Voutの値に設定されているものであり、金属性の物質によりモニタ用導体1と電圧供給用導体2間がショートしたか、マイグレーションによりショートしたなどを想定して設けられているものである。
劣化状態検知手段100の出力電圧Voutが第1の基準値Vs1未満の場合は、ステップS9からステップS10に進み、出力電圧Voutが第2の基準値Vs2以上か判別する。この第2の基準値Vs2は、異常が発生している若しくは異常が疑わしいと判断すべき程度の値に設定されているもので(第1の基準値Vs1>第2の基準値Vs2)、出力電圧Voutが第2の基準値Vs2以上と判別されたときは、電圧異常フラグFvを「1」にセットし(ステップS11)、第2の基準値Vs2未満であれば、該電圧異常フラグFvを「0」にセットする(ステップS12)。
次に、記憶部M(Vb)に記憶する前回の劣化検出処理時に検出した出力電圧Vout(この前回の出力電圧VoutをVbと表わす)をステップS2で読み取った今回の出力電圧Voutから減じて(今回の出力電圧Vout−Vb(=前回のVout))、前回と今回の劣化検出処理時の出力電圧の差ΔV(=今回のVout−Vb(=前回のVout))を求める(ステップS13)。
そして、該出力電圧の差ΔVをステップS4で求めた、前回の劣化検出処理から今回の劣化検出処理までの経過時間ΔTで除して、時間に対しての出力電圧の変化量Vout’を求める(ステップS14)。該出力電圧の変化量Vout’と予め設定されている電圧変化量基準値Vs’と比較し(ステップS15)、該出力電圧の変化量Vout’が電圧変化量基準値Vs’未満であれば、ステップS16に進み、電圧異常フラグFvが「1」にセットされているか判別し、セットされていなければ、今回入力された出力電圧Voutは第2の基準値Vs2未満で、出力電圧の変化量Vout’も電圧変化量基準値Vs’未満であり、大きく変化していないことから、異常は発生していないとして、今回読み取った出力電圧Voutを記憶部M(Vb)に格納し、次回処理時には前回の出力Vbとするものとして記憶し(ステップS17)、当該処理を終了する。
一方、ステップS16で電圧異常フラグFvが「1」にセットされていると判別したときは、長時間使用経過フラグFtが「1」にセットされているか否か判別し、セットされていなければ劣化検出信号としてアラーム5を出力し(ステップS19)、セットされていれば劣化検出信号としてアラーム6を出力して(ステップS20)、ステップ17に移行し、今回読み取った出力電圧Voutを記憶部M(Vb)に格納し当該処理を終了する。
アラーム5は、時間に対しての出力電圧の変化量Vout’は大きくはなく、出力電圧Voutが第2の基準値Vs2以上で、稼働開始時点からの経過時間が短い場合であり、モニタ用導体1と電圧供給用導体2間の絶縁抵抗Ryが急速に低下していることが考えられるので、「ただちにプリント板の交換またはプリント板の洗浄が必要です。また筐体の密閉性が悪いことが考えられます。密閉性のチェックを行って、密閉度を上げて下さい。」等を表示器に表示したりスタックライトを点灯したり、ブザーを鳴らしたりする。
アラーム6は、出力電圧の変化量Vout’は大きくはなく、出力電圧Voutが第2の基準値Vs2以上で、稼働開始時点からの経過時間が長い場合であり、徐々にモニタ用導体1と電圧供給用導体2間の絶縁抵抗Ryが低下していることが考えられるので、「ただちにプリント板の交換またはプリント板の洗浄が必要です。また筐体の密閉性のチェックを行ってください。」等を表示器に表示したりスタックライトを点灯したり、ブザーを鳴らしたりする。
一方、ステップS15で出力電圧の変化量Vout’が電圧変化量基準値Vs’以上と判断された場合、長時間使用経過フラグFtが「1」にセットされているか判別し(ステップS21)、セットされていなければ、記憶部M(Vb)に記憶された出力電圧Vb(=前回検出した出力電圧Vout)が第3の基準値Vsb(第2の基準値Vs2>第3の基準値Vsbであり、第3の基準値Vsbは電圧異常ではないが、Voutが低いか高くなっているか判断するために設定されている値)以上か判別し(ステップS22)、未満であれば、この場合は、時間に対しての出力電圧の変化量Vout’が基準値以上であり、可動開始時点からの経過時間が短く、前回の出力電圧Vout(=Vb)が第3の基準値Vsb未満なので、筐体の密閉性が最初から悪いことが考えられる。よって、劣化検出信号としてアラーム1を出力し「ただちにプリント板の交換またはプリント板の洗浄が必要です。また筐体の密閉性が悪いことが考えられます。密閉性のチェックを行って密閉度を上げて下さい。」等を表示器に表示したりスタックライトを点灯したり、ブザーを鳴らしたりする(ステップS23)。
また、長時間使用経過フラグFtが「0」で(ステップS21)、出力電圧Vb(=前回の出力電圧Vout)が第3の基準値Vsb以上の場合(ステップS22)、この場合は、時間に対しての出力電圧の変化量Vout’が基準値以上であり、稼働開始時点からの経過時間が短く、出力電圧Vb(=前回の出力電圧Vout)が第3の基準値Vsb以上であり、例えば、筐体の密閉性が最初から非常に悪いことが考えられる。よって、劣化検出信号としてアラーム2を出力し「ただちにプリント板の交換またはプリント板の洗浄が必要です。また筐体の密閉性が悪いのでただちに密閉度を上げて下さい。」等を表示器に表示したりスタックライトを点灯したり、ブザーを鳴らしたりする(ステップS24)。
また、ステップS21で長時間使用経過フラグFtが「1」と判別されたときには、出力電圧Vb(=p前回の出力電圧Vout)が第3の基準値Vsb以上か否か判別し(ステップS25)、出力電圧Vb(=前回の出力電圧Vout)が第3の基準値Vsb未満であれば、この場合は、時間に対しての出力電圧の変化量Vout’が基準値以上であり、稼働開始時点からの経過時間が長く、出力電圧Vb(=前回の出力電圧Vout)が第3の基準値Vsb未満であり、例えば筐体の密閉度が急に悪くなったことが考えられる。よって、劣化検出信号としてアラーム3を出力し「ただちにプリント板の交換またはプリント板の洗浄が必要です。また筐体の密閉性が悪くなったと考えられますので、筐体の密閉性が悪くなっていないかチェックを行って下さい。」等を表示器に表示したりスタックライトを点灯したり、ブザーを鳴らしたりする(ステップS26)。
ステップS25で出力電圧Vb(=前回の出力電圧Vout)が第3の基準値Vsb以上と判別したときは、この場合は、時間に対しての出力電圧の変化量Vout’が基準値以上であり、稼働開始時点からの経過時間が長く、出力電圧Vb(=前回の出力電圧Vout)が第3の基準値Vsb以上であり、例えば筐体の密閉性が徐々に悪くなった、または、筐体の密閉性がよいとは言えない状態で使用され続けたことが考えられる。よって、劣化検出信号としてアラーム4を出力し「ただちにプリント板の交換またはプリント板の洗浄が必要です。また筐体の密閉性が悪くなっていないか、または密閉性は良いかチェックを行って下さい。」等を表示器に表示したりスタックライトを点灯したり、ブザーを鳴らしたりする(ステップS27)。こうして、アラーム1〜アラーム4を出力した後、今回読み取った出力電圧Voutを記憶部M(Vb)に格納し、次回処理時には前回の出力Vbとするものとして記憶し(ステップS17)、当該処理を終了する。
以上、アラームの処理について述べたが、表示内容はほんの一例であり、他の表示内容でよいことは明白である。また、「表示器に表示したりスタックライトを点灯したり、ブザーを鳴らしたりする」ことが不適切な場合は、記憶手段に表示内容を保存し、サービス員などが操作を行うことにより、表示器に表示する内容を確認できるようにしてもよい。
また、記憶部Mに前回の時刻や電圧のデータを今回の時刻や電圧のデータに入れかえるように説明したが、各時刻毎に電圧等のデータを記憶させてもよい。このようにすることにより時間の経過に対する電圧等の変化をみることができるので、ビックデータとして処理することもでき、きめ細かな判断ができるようになることを期待することができる。
なお、ステップ15以降、基準値は各1つとして説明したが、各々基準値を2つ以上としてもよいことは明白である。
液などが付着して時間に対しての出力電圧の変化量Vout’が前回よりも大きく増加した場合、次回に変化量Vout’が低下している可能性があるので(電食で電流が流れ続けたとしても電流の変化が小さければΔVは小さくなるので)出力電圧Voutが大きくかわらない限り(洗浄等が行われない限り)表示を継続することが望ましい。
また、劣化状態検知手段100として、モニタ用導体1の電圧Vyを増幅して出力する増幅回路3を複数備えた、第3の実施形態(図4)、第4の実施形態(図5)、第7の実施形態(図9)の劣化状態検知手段100が用いられる場合は、メモリ25内に、各増幅回路3に対応した、第1の基準値Vs1、第2の基準値Vs2、第3の基準値Vsb、電圧変化量基準値Vs’をそれぞれの増幅回路に対応して記憶しておき、プリント基板劣化検出処理に使用する増幅器の出力電圧Voutを選択したとき、その選択増幅器に対応して記憶する第1の基準値Vs1、第2の基準値Vs2、電圧変化量基準値Vs’を読みだし、プリント基板劣化検出処理に使用すればよい。
なお、第7の実施形態(図9)の劣化状態検知手段100を用いる場合は、モニタ用導体1の電圧Vyが低下したときが異常発生であることから、図12で示すプリント基板劣化検出処理におけるステップS9、S10の判断は、基準値以下かの判断(Vout≦Vs1、Vout≦Vs2)となり、ステップS13では前回検出の出力電圧から今回検出の出力電圧を引いて、出力電圧の差ΔVを求めることになる(Vb−Vout=ΔV)。
さらに、アラームが発生した後、必要に応じて記憶部M(Vb)の値を確認し、プリント板を洗浄し、記憶部M(Vb)に記憶させる出力電圧を洗浄後の出力電圧Voutに書き換えて保存し(洗浄後のVoutとしては、実際に動作させなくても、例えばテスタでモニタ用導体1と電圧供給用導体2の間の絶縁抵抗を測定することにより(1)および(3)式で簡単に知ることができる)、アラーム状態を解除することで、再使用することができる。
1 モニタ用導体
2 電圧供給用導体
3 増幅回路
4 ビア
5 レジスト
6 導体が無い部分
7 フィルタ
8−1、8−2、11−1〜11−4 増幅回路、フィルタ、モニタ用導体を0Vに接続する抵抗を1セットした回路
9 電圧・電流供給回路
10 モニタ用・電圧供給用兼用導体
21 劣化判別検出手段
22、26 アラーム出力手段
100 劣化状態検知手段
200、201 劣化判別検出・アラーム手段

Claims (13)

  1. 電子機器に設けられたプリント基板の劣化を検出する劣化検出装置において、
    ニタ用導体と電圧供給用導体とを含む劣化状態検知手段であって、前記モニタ用導体と前記電圧供給用導体が任意のクリアランスをもってプリント基板に配線され、前記電圧供給用導体には所定の電位が複数の箇所与えられ、前記モニタ用導体は前記電圧供給用導体の前記所定の電位よりも低い電位に接続される劣化状態検知手段と、
    該劣化状態検知手段の出力電位に基づいてプリント基板の劣化を判別し検出して劣化検出信号を出力する劣化判別検出手段とを備え
    前記劣化状態検知手段の前記出力電位は、前記モニタ用導体と前記電圧供給用導体の間の絶縁抵抗が変化することによる前記モニタ用導体の電位の変化を示すことを特徴とするプリント基板の劣化検出装置。
  2. 前記電圧供給用導体は複数の個所で電圧・電流供給源に接続され、前記モニタ用導体は1個所または複数個所に抵抗を介して前記電圧・電流供給源の電位より低い電位に接続される請求項1に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  3. 前記モニタ用導体に抵抗を介して接続される電位は0Vである請求項2に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  4. 前記モニタ用導体と前記電圧供給用導体を覆うレジスト部が無いことを特徴とする請求項1乃至請求項3の内何れか1項に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  5. 前記モニタ用導体または前記電圧供給用導体は、切り欠かれて、導体が無い部分を有し、かつ、前記導体が無い部分を含んで、前記レジストに覆われることで、前記導体が無い部分においてレジストと基板とが密着していることを特徴とする請求項4に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  6. 前記劣化状態検知手段は、前記モニタ用導体に接続される1つまたは複数の増幅回路を備え、該増幅回路が前記出力電位送出する請求項1乃至請求項5の内何れか1項に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  7. 前記モニタ用導体に接続された複数の増幅回路は、各々の増幅度異なるように設定されている請求項6に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  8. 前記電圧・電流供給源は、前記劣化検出信号が検出されると所定時間だけ前記所定の電位を与えることを停止する電圧・電流供給回路で構成されている請求項に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  9. 前記モニタ用導体及び前記電圧供給用導体とは別に、モニタ用導体と電圧供給用導体を兼用する第3の導体を前記モニタ用導体と任意のクリアランスをもってプリント基板に配線し、前記モニタ用導体と前記第3の導体を同じ電位になるように接続し、前記電圧供給用導体が劣化したとき、前記モニタ用導体と前記第3の導体の接続を切り離し、前記電圧供給用導体に接続する電位と前記第3の導体を接続できるように構成する請求項1乃至請求項8の内何れか1項に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  10. 前記劣化判別検出手段は、前記劣化状態検知手段が備える各増幅回路に接続される比較回路を備え、各比較回路は接続された増幅回路の出力電位と基準電位を比較し、出力電位が基準電位の範囲を外れると前記劣化検出信号を出力する請求項6または請求項7に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  11. 前記劣化判別検出手段は、前記劣化状態検知手段の出力電位V out と現在時刻Trを所定時間毎あるいは所定のタイミング毎に読み込み、プリント基板の使用開始からの時間と、前回と今回読み込んだ出力電位の差と時刻の差より、時間に対しての出力電位の変化量V out ’を求め、該時間に対しての出力電位の変化量V out ’と前記読み込んだ出力電位V out 及び使用開始からの存続時間をプリント基板の劣化状態を判別する要因として、該要因の大きさの組み合わせに基づいて結果検出信号を出力する請求項1乃至請求項9の内何れか1項に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  12. 前記劣化判別検出手段は、前記劣化状態検知手段の出力電位V out と現在時刻Trを所定時間毎あるいは所定のタイミング毎に読み込む手段と、
    前記読み込んだ現在時刻と予め設定されているプリント基板の使用開始時刻より使用開始からの存続時間TIを求める手段と、
    前記読み込んだ現在時刻と記憶部に記憶する前回読み込んだ時刻より、前回の読み込みからの経過時間ΔTを算出する手段と、
    読み込んだ出力電位V out と記憶部に記憶する前回読み込んだ出力電位Vbの電位差ΔVを求める手段と、
    前記電位差ΔVを前記経過時間ΔTで除して、時間に対しての出力電位の変化量V out ’を求める手段と、
    読み込んだ出力電位V out と現在時刻Trをそれぞれ記憶する記憶部と、
    読み込んだ出力電位V out と予め設定されている基準電位とを比較・判定する電位の比較・判定部と、
    使用開始からの存続時間TIと予め設定されている基準存続時間とを比較・判定する存続時間の比較・判定部と、
    前記時間に対しての出力電位の変化量V out ’と予め設定されている基準変化量とを比較・判定する電位変化量の比較・判定手段と、
    前記各比較・判定手段による判定結果の組み合わせに基づいた劣化検出信号を出力する手段と、
    を有する請求項1乃至請求項9の内何れか1項に記載のプリント基板の劣化検出装置。
  13. 前記劣化検出信号の種類に応じたアラームまたはメッセージを出力するアラーム出力手段を備えた請求項10又は請求項11に記載のプリント基板の劣化検出装置。
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