JP6465192B1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】リッジ模様領域を設けたサイドパターンを有する空気入りタイヤであっても、サイドウォール表面に表示した標章の視認性を損なわずに、燃費を向上させるタイヤの提供。【解決手段】一方向に連続して延びる複数の第1リッジ12Aが間隔をあけて設けられたリッジ模様領域12と、リッジ模様領域12に接し、リッジ模様領域12に囲まれた、文字、数字、記号、図形又は文字、数字、記号、及び図形の少なくとも2つ以上の組み合わせを含む標章を表示した標章表示領域14と、を備えるタイヤ。標章表示領域14は、標章の外縁を縁取る縁取りリッジ14Aと、標章の内部領域に設けられ、互いに間隔をあけて一方向に連続して延びる複数の第2リッジ14Bと、を備える。第1リッジ12A及び第2リッジ14Bの端は、縁取りリッジ14Aと接続し、第1リッジ12A及び第2リッジ14Bの頂部は、縁取りリッジ14Aの頂部と面一となって接続している、タイヤ。【選択図】図4

Description

本発明は、サイドウォール部にサイドパターンが設けられた空気入りタイヤに関する。
一般に、空気入りタイヤ(以降、単にタイヤという)のサイドウォール部には、文字、数字、記号又は図形などよりなるトレードマークやトレードドレスなどの、文字、記号、あるいは文字と記号の組み合わせを含む標章が表示されている。
従来、これらの標章を目立させるために、しばしば、タイヤのサイドウォール部の表面に、小さな間隔を置いて設けられ、一方向に延びた複数のリッジで構成されたリッジ模様領域が設けられている。標章の外縁は、リッジ模様領域に接し、標章がリッジ模様領域に囲まれた構成になっている。
このようなサイドウォール部のサイドパターンに関して、リッジ模様領域に囲まれた、文字、数字、記号又は図形などよりなるトレードマークやトレードドレスなどの標章にクラックが発生しにくいタイヤであって、かつこれらの標章の視認性が優れているタイヤが知られている(特許文献1)。
具体的には、上記タイヤのサイドパターンの標章の表面には、隣接するリッジと平行またはほぼ平行に直線状に延びる小さなリッジが周方向に等間隔に設けられる。このリッジの間隔は、標章を囲むリッジ模様領域に設けられたリッジの間隔が標章に設けられたリッジの間隔と異なり、標章の表面に設けられたリッジの間隔が、リッジ模様領域に設けられたリッジの間隔より小さい。
特開平8−282215号公報
上記タイヤは、標章にクラックが発生し難く、標章の視認性を向上させることができる。しかし、このタイヤでは、視認性向上のために種々の高さに突出させたリッジが多数用いられるため、これらのリッジがサイドウォールを通過する空気の流れの障害となること、すなわち、高さの異なる複数のリッジは、空気抵抗の発生要因となり、車両の走行時の燃費に影響を与えることがわかってきた。このような知見から、上記タイヤは、近年の低燃費の要求に十分な対応できていない、といえる。
そこで、本発明は、サイドウォール表面に表示された標章の視認性を損なうことなく、サイドウォールを通過する空気の流れの障害とならず、燃費を向上させることができるリッジ模様領域が設けられたサイドパターンを有する空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、サイドウォール部にサイドパターンが設けられた空気入りタイヤである。
前記サイドパターンは、
一方向に連続して延びる複数の第1リッジが間隔をあけて設けられたリッジ模様領域と、前記リッジ模様領域に接し、前記リッジ模様領域に囲まれた、文字、数字、記号、図形、または文字、数字、記号、及び図形の少なくとも2つ以上の組み合わせを含む標章が表示された標章表示領域と、を備える。
前記標章表示領域は、
前記標章の外縁を縁取る縁取りリッジと、
前記標章の内部領域に設けられ、互いに間隔をあけて一方向に連続して延びる複数の第2リッジと、を備え、
前記第1リッジ及び前記第2リッジの端は、前記縁取りリッジと接続し、前記第1リッジ及び前記第2リッジの頂部は、前記縁取りリッジの頂部と面一となって接続している。
前記第1リッジ及び前記第2リッジの前記頂部は、平滑面であり、前記第2リッジが延びる方向と直交する幅方向における前記第2リッジの平滑面の幅は、前記第1リッジが延びる方向と直交する幅方向における前記第1リッジの平滑面の幅に比べて広い、ことが好ましい。
前記縁取りリッジの前記頂部は、平滑面であり、
前記縁取りリッジが延びる方向と直交する幅方向における前記縁取りリッジの平滑面の幅は、前記第2リッジの前記幅に比べて広い、ことが好ましい。
前記第2リッジのリッジ間隔は、前記リッジ模様領域における前記第1リッジのリッジ間隔に比べて広い、ことが好ましい。
前記縁取りリッジの前記頂部は、平滑面であり、
前記縁取りリッジが延びる方向と直交する幅方向における前記縁取りリッジの前記平滑面の幅は、前記標章のタイヤ径方向に沿った最大ペリフェリ寸法の2〜45%である、ことが好ましい。
前記第1リッジの延びる方向と、前記第2リッジの延びる方向は、互いに異なっており、前記第1リッジの延びる方向と、前記第2リッジの延びる方向の角度差は、5〜90度である、ことが好ましい。
前記縁取りリッジは、直線状に真っ直ぐに延びる2つの直線部に挟まれて、前記標章の外側に突出したコーナー部を複数備え、前記コーナー部はいずれも湾曲形状である、ことが好ましい。
上述の空気入りタイヤによれば、リッジ模様領域が設けられたサイドパターンを有しても、サイドウォール表面に表示された標章の視認性を損なうことなく、サイドウォールを通過する空気の流れの障害とならず、燃費を向上させることができる。
(a),(b)は、一実施形態の空気入りタイヤの外観斜視図である。 図1に示す空気入りタイヤのプロファイル断面図である。 一実施形態の空気入りタイヤTのサイドパターンの一例を示す図である。 一実施形態の空気入りタイヤにおける標章表示領域に示される標章と、その周囲のリッジ模様領域を拡大して説明する図である。 一実施形態の空気入りタイヤにおける第1リッジ、縁取りリッジ、及び第2リッジの断面の例を示す図である。 一実施形態の空気入りタイヤにおける第1リッジの延びる方向と、第2リッジの延びる方向の角度差θを説明する図である。 (a)〜(c)は、一実施形態の空気入りタイヤにおける3つのサイドパターンの形態の例を示す図である。 (a)〜(c)は、一実施形態の空気入りタイヤにおける3つのサイドパターンの形態の他の例を示す図である。
以下、本実施形態の空気入りタイヤについて詳細に説明する。
本明細書においてタイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転中心軸方向をいい、タイヤ周方向とは、タイヤ回転中心軸を中心にタイヤを回転させたときにできるトレッド表面の回転方向をいう。タイヤ径方向とは、タイヤ回転中心軸から放射状に向く方向をいう。タイヤ径方向外側とは、タイヤ回転中心軸から遠ざかる側をいい、タイヤ径方向内側とは、タイヤ回転中心軸に近づく側をいう。
図1(a),(b)は、一実施形態の空気入りタイヤTの外観斜視図である。図2は、一実施形態の空気入りタイヤTのプロファイル断面図である。図1,2に示す空気入りタイヤTは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備える。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上にはタイヤ径方向外側に延びる断面が三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4のタイヤ径方向外側には2層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7のタイヤ径方向外側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して例えば5°以下の角度で配列してなる2層のベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例を示すものである
が、これに限定されるものではない。
図3は、一実施形態の空気入りタイヤTのサイドパターン10の一例を示す図である。サイドパターン10を有する空気入りタイヤTは、乗用車用タイヤに好適に用いることができる。
図1に示すように、サイドパターン10は、リッジ模様領域12と、標章表示領域14と、を備える。
リッジ模様領域12は、一方向に連続して延びる複数の第1リッジ12Aが間隔をあけて設けられた領域である。第1リッジ12Aは、お互いに平行あるいは略平行(±1度以下)に連続して一方向に延びている。
標章表示領域14は、リッジ模様領域12に囲まれた、文字、数字、記号、図形、または文字、数字、記号、及び図形の少なくとも2つ以上の組み合わせを含む標章が表示された領域である。標章表示領域14は、リッジ模様領域12に接する。
図2に示す例では、リッジ模様領域12は、サイドウォールに一周するように、環状に設けられている。このリッジ模様領域12は、タイヤ幅方向に面するサイドウォールのタイヤ径方向外側の部分に、一定の幅でタイヤ周方向に延びている。リッジ模様領域12は、「y」の字をデフォルメした記号、及び「YOKOHAMA」のそれぞれの文字、「ADVAN」(登録商標)のそれぞれの文字、さらに、「sport」のそれぞれの文字の周囲を囲んでいる。
図4は、標章表示領域14に示される、一例である「M」の文字の標章と、その周囲のリッジ模様領域12を拡大して説明する図である。標章表示領域14は、標章の外縁を縁取る縁取りリッジ14Aと、標章の内部領域に設けられ、互いに間隔をあけて一方向に連続して延びる複数の第2リッジ14Bと、を備える。第1リッジ12A及び第2リッジ14Bの端は、縁取りリッジ14Aと接続する。第1リッジ12A及び第2リッジ14Bの頂部は、縁取りリッジ14Aの頂部と面一となって接続している。ここで、頂部は、各リッジの断面形状が台径形状の場合、台形の上辺の部分を含み、また、上辺が湾曲した擬似台形形状の場合、湾曲した上辺も含む。面一とは、第1リッジ12A、縁取りリッジ14A、及び第2リッジ14Bの接続部分に0.1mm以上の段差がなく滑らかに繋がっていることをいう。0.1mm未満の段差は、面一の許容誤差の範囲内にある。
このように、第1リッジ12A、縁取りリッジ14A、及び第2リッジ14Bの頂部が面一になっているので、標章の視認性を損なうことなく、サイドウォールを通過する空気の流れの障害とならず、燃費向上に寄与する。
図5は、第1リッジ12A、縁取りリッジ14A、及び第2リッジ14Aの断面の例を示す図である。第1リッジ12A、縁取りリッジ14A、及び第2リッジ14Aの断面は、台形形状であり、頂部は平滑面となっている。このとき、第2リッジ14Bが延びる方向と直交する幅方向における第2リッジ14Bの平滑面の幅W2(図4,5参照)は、第1リッジ12Aが延びる方向と直交する幅方向における第1リッジ12Aの平滑面の幅W1(図4参照)に比べて広いことが好ましい。幅W2>幅W1である。これにより、図3に示すように、第2リッジ14Bが、第1リッジ12Aに比べて強調されて、標章をリッジ模様領域12に対して容易に識別することができ、標章の視認性が向上する。
また、図5に示すように、縁取りリッジ14Aの頂部は平滑面である。このとき、縁取りリッジ14Aが延びる方向と直交する幅方向における縁取りリッジの平滑面の幅W0は第2リッジ14Bの幅W2に比べて広い、ことが好ましい。これにより、図2に示すように、標章の縁が明確になって、標章をリッジ模様領域12に対して容易に識別することができる。
したがって、幅W0>幅W2>幅W1とすることが好ましい。
また、第2リッジ14Bのリッジ間隔は、リッジ模様領域12における第1リッジ12Aのリッジ間隔に比べて広いことが好ましい。図2に示すよう、粗く配置される第2リッジ14Bは、密に配置される第1リッジ12Aに対して容易に識別することができるので、標章をリッジ模様領域12に対して容易に識別することができる。
図5に示すように、縁取りリッジ14Aの頂部は平滑面である。このとき、縁取りリッジ14Bの平滑面の幅W0は、標章のタイヤ径方向に沿った最大ペリフェリ寸法(以降、単に最大寸法という)Hの2〜45%であることが好ましい。標章のタイヤ径方向に沿った最大寸法Hは、図4に示す例で説明すると、縁取りリッジ14Aの内側の第2リッジ14Bが設けられた領域のサイドウォール表面に沿った最大寸法である。幅W0が最大寸法Hの2%未満である場合、縁取りリッジ14Aの占める面積が小さく、標章の縁取りによる視認性の向上が低下する。幅W0が最大寸法Hの45%を超えると、縁取りリッジ14Aの占める面積が大きく、標章の形状を特定することが困難になり、標章としての意義が薄れる。また、最大寸法Hを維持しつつ、幅W0を大きくすると、リッジ模様領域12の面積(タイヤ径方向外側及び内側の領域の幅)が少なくなる。リッジ模様領域12は、タイヤ製造時の加硫工程において、タイヤ金型の中でタイヤを拡張してタイヤ金型の内面に押し付けるタイヤとタイヤ金型の間にある空気を逃がす経路を作る部分として機能する。しかし、リッジ模様領域12の面積が狭くなることにより、空気を逃がす機能が低下するため、加硫故障(加硫不足部分)が発生し易くなる。この点から、幅W0は最大寸法Hの45%以下であることが好ましい。
図6は、第1リッジ12Aの延びる方向と、第2リッジ14Bの延びる方向の角度差θを説明する図である。図6に示すように、第1リッジ12Aの延びる方向と、第2リッジ14Bの延びる方向は、互いに異なっている。このとき、第1リッジ12Aの延びる方向と、第2リッジ14Bの延びる方向の角度差θは、5〜90度である、ことが好ましい。角度差θは、30〜60度であることがより好ましい。角度差θが上記範囲にある図3に示す第1リッジ12Aと第2リッジ14Bの場合、第2リッジ14Bと第1リッジ12Aとを互いに区別し易くできるので、標章の視認性の向上に寄与する。
また、縁取りリッジ14Aは、図4に示す標章「M」のように、直線状に真っ直ぐに延びる2つの直線部に挟まれて、標章の外側に突出したコーナー部を複数備える。このとき、コーナー部は、図4に示すようにいずれも湾曲形状であることが好ましい。外側に突出するコーナー部を湾曲形状にすることにより、直線状に延びる第1リッジ12Aに対して湾曲形状を目立たせることができるので、標章の視認性の向上に寄与する。
(実験例1)
本実施形態の効果を調べるために、サイドパターン10が異なる複数のタイヤT(タイヤサイズ:295/35ZR20 (101Y))を作製した。サイドパターン10の第1リッジ12A及び第2リッジ14Bの形状、寸法は固定し、縁取りリッジ14Aの幅を種々変化させて、標章の視認性の変化と、空気抵抗に基づく燃費の評価を行った。
第1リッジ12Aの幅W1は、0.4mmに固定し、リッジ間隔を0.6mmに固定し、第1リッジ12Aの延びる向きをタイヤ周方向に対して約45度に固定した。
第2リッジ14Bの幅W2は、0.4mmに固定し、リッジ間隔を0.6mmに固定し、第2リッジ14Bの延びる向きをタイヤ周方向に対して約90度に固定した。
標章の最大寸法Hは16mmに固定した。
図7(a)〜(c)は、縁取りリッジ14Aの幅を変化させた3つのサイドパターンの形態の例を示す図である。
サイドパターン10の評価は、標章の視認性と燃費による評価を行った。
標章の視認性については、タイヤTを車両に装着する前に、タイヤTのサイドパターン10を10人のパネラーに見せて、標章を容易に視認できるか否かの評価を行った。この評価は、レベル1〜3で区分けした。レベル1は視認が困難、レベル3は視認が容易、レベル2は意識すれば視認可能、を意味する。10人のパネラーの評価の平均値を算出し、視認性の評価とした。したがって、レベルが高いほど視認性が高いことを意味する。平均値2.5以上であることが視認性の合格レベルである。
さらに、同じ幅W0を有する縁取りリッジ14Aを有する4本のタイヤTを乗用車に装着して、特定のコースを速度60km/時で乗用車を走行させ、240km走行時の燃料消費量から、単位体積の燃料に対する走行距離を算出した。算出した走行距離は、下記表1に示す比較例1における走行距離を基準値(値100)として、指数化した。この指数を燃費指数という。燃費指数が高いほど、燃費が小さいことを表す。
下記表1には、比較例、実施例の仕様とその評価結果を示す。
Figure 0006465192
比較例1〜3と実施例2の比較から、第1リッジ12A,縁取りリッジ14A,第2リッジ14Bが面一であること、及び縁取りリッジ14Aを設けることで、サイドウォール表面に表示された標章の視認性を損なうことなく、燃費が向上する。
実施例1〜5より、縁取りリッジW0の幅が、標章の最大寸法Hの2%(=0.4mm/20mm)以上45%(=9mm/20mm)以下であることが、標章の視認性と優れた燃費を実現させることができる点から好ましい。
(実験例2)
本実施形態の効果を調べるために、サイドパターン10が異なる複数のタイヤT(タイヤサイズ:295/35ZR20 (101Y))を作製した。第1リッジ12Aの頂部と、縁取りリッジ14Aの頂部と、第2リッジ14Bの頂部はいずれも面一とした。また、標章の最大寸法Hは20mmとし、縁取りリッジ14Aの幅W0は、2mmに固定した。サイドパターン10では、第1リッジ12Aの幅W1及び第2リッジ14Bの幅W2をそれぞれ、0.7mm及び0.4mmに固定しながら、第1リッジ12A及び第2リッジ14Bのリッジ間隔及びリッジの延びる方向の角度差θを変化させて、上述した標章の視認性の評価と、上述した燃費の評価を行った。
図8(a)〜(c)は、3つのサイドパターンの形態の例を示す図である。
図8(a)に示す形態は、第1リッジ12Aのリッジ間隔と第2リッジ14Bのリッジ間隔を1.0mmにそろえ、角度差θを45度とした形態である。図8(b)に示す形態は、第1リッジ12Aのリッジ間隔を密(0.6mm)とし、第2リッジ14Bのリッジ間隔を粗(1.0mm)にし、角度差θを0度とした形態である。図8(c)は、第1リッジ12Aのリッジ間隔と第2リッジ14Bのリッジ間隔を1.0mmにそろえ、角度差θを0度とした形態である。
下記表2には、比較例、実施例の仕様とその評価結果を示す。図8(a)に示す形態は、実施例9の形態であり、図8(b)に示す形態は、実施例8の形態であり、図8(c)に示す形態は、実施例6の形態である。
Figure 0006465192
実施例6〜11の比較より、角度差θを非ゼロとすることが、視認性向上の点から好ましいことがわかる。さらに、第2リッジ14Bのリッジ間隔を第1リッジ12Aのリッジ間隔より広くすることが、視認性向上の点から好ましいことがわかる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更してもよいのはもちろんである。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルトカバー層
10 サイドパターン
12 リッジ模様領域
12A 第1リッジ
14 標章表示領域
14A 縁取りリッジ
14B 第2リッジ

Claims (7)

  1. サイドウォール部にサイドパターンが設けられた空気入りタイヤであって、
    前記サイドパターンは、
    一方向に連続して延びる複数の第1リッジが間隔をあけて設けられたリッジ模様領域と、前記リッジ模様領域に接し、前記リッジ模様領域に囲まれた、文字、数字、記号、図形、または文字、数字、記号、及び図形の少なくとも2つ以上の組み合わせを含む標章が表示された標章表示領域と、を備え、
    前記標章表示領域は、
    前記標章の外縁を縁取る縁取りリッジと、
    前記標章の内部領域に設けられ、互いに間隔をあけて一方向に連続して延びる複数の第2リッジと、を備え、
    前記第1リッジ及び前記第2リッジの端は、前記縁取りリッジと接続し、前記第1リッジ及び前記第2リッジの頂部は、前記縁取りリッジの頂部と面一となって接続している、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1リッジ及び前記第2リッジの前記頂部は、平滑面であり、前記第2リッジが延びる方向と直交する幅方向における前記第2リッジの平滑面の幅は、前記第1リッジが延びる方向と直交する幅方向における前記第1リッジの平滑面の幅に比べて広い、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記縁取りリッジの前記頂部は、平滑面であり、
    前記縁取りリッジが延びる方向と直交する幅方向における前記縁取りリッジの平滑面の幅は、前記第2リッジの前記幅に比べて広い、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第2リッジのリッジ間隔は、前記リッジ模様領域における前記第1リッジのリッジ間隔に比べて広い、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記縁取りリッジの前記頂部は、平滑面であり、
    前記縁取りリッジが延びる方向と直交する幅方向における前記縁取りリッジの前記平滑面の幅は、前記標章のタイヤ径方向に沿った最大ペリフェリ寸法の2〜45%である、請求項1〜4のいずれか1項弐記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1リッジの延びる方向と、前記第2リッジの延びる方向は、互いに異なっており、前記第1リッジの延びる方向と、前記第2リッジの延びる方向の角度差は、5〜90度である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記縁取りリッジは、直線状に真っ直ぐに延びる2つの直線部に挟まれて、前記標章の外側に突出したコーナー部を複数備え、前記コーナー部はいずれも湾曲形状である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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