JP3566388B2 - 多数のリッジよりなる装飾体を備えた空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は空気入りタイヤに関するもので、特に、サイドウオールの表面に、周方向に小さな間隔を置いて設けられた多数の小さなリッジよりなる環状装飾体を備えた空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、タイヤのサイドウオールには、文字、数字、記号又は図形などよりなるトレードマークやトレードドレスなどの標章が備えられている。
従来、これらのトレードマークやトレードドレスなどの標章を目立させるために、しばしば、タイヤのサイドウオールの表面に、周方向に小さな間隔を置いて設けられた多数の小さなリッジよりなる環状の装飾体を設けて、この環状装飾体の上に、これらのトレードマークやトレードドレスなどの標章が設けられているが、これらの文字などはベタ文字または二重文字であるか、もしくは、文字などの標章の表面にリッジが設けられていても、標章の表面に設けられたリッジの間隔が装飾体の表面に設けられたリッジの間隔と同じであった。
従来技術の詳細については、米国特許第4198744号、同第4823856号、同第5303758号、実公平6−6967および欧州特許公開第0611668号を参照。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、タイヤの使用時にサイドウオールには大きな歪みが発生し易く、この個所にベタ文字などの標章が設けられていると、その表面にクラックが生じ易い傾向がある。
そこで、文字などの標章の表面に生じるクラックを嫌って、二重文字を設けることが提案されているが、二重文字は視認性が悪い。
【0004】
本発明の目的は、上記のような従来技術の不具合を解消して、サイドウオールの表面に、周方向に小さな間隔を置いて設けられた多数の小さなリッジよりなる環状装飾体を備えた空気入りタイヤにおいて、この環状装飾体の上にもうけられた、文字、数字、記号又は図形などよりなるトレードマークやトレードドレスなどの標章にクラックが発生しにくいタイヤであって、かつこれらの標章の視認性が優れているタイヤを提供することである。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明による空気入りタイヤは、サイドウオールの表面に環状の装飾体を備えた空気入りタイヤにおいて、(1)該装飾体の表面に、隣接するリッジとほぼ平行に直線状に延びる多数の小さなリッジが周方向に等間隔に設けられ、(2)該装飾体の上に、文字、数字、記号又は図形などの標章を備え、(3)該標章の表面に、隣接するリッジと平行またはほぼ平行に直線状に延びる小さなリッジが周方向に等間隔に設けられ、(4)該装飾体の表面に設けられたリッジと該標章の表面に設けられたリッジとがほぼ同じ方向に延び、(5)該装飾体の表面に設けられたリッジはほぼラジアル方向に延び、(6)該装飾体に設けられたリッジの間隔が該標章に設けられたリッジの間隔と異なり、(7)該標章の表面に設けられたリッジの間隔が、該装飾体の表面に設けられたリッジの間隔より小さいことを特徴とする空気入りタイヤである。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明による空気入りタイヤは、該装飾体の表面に設けられたリッジが、タイヤの子午線に対し0乃至80度程度の方向に直線状に延びていることが好ましい。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による空気入りタイヤでは、該標章の表面に設けられたリッジが、タイヤの子午線に対し0乃至80度程度の方向に直線状に延びていることが好ましい。
【0010】
上記目的を達成するために、本発明による空気入りタイヤでは、該標章の表面に設けられたリッジの間隔が、該装飾体の表面の上に設けられたリッジの間隔の13乃至75%であることが好ましい。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明による空気入りタイヤでは、該標章の表面に設けられたリッジの表面が、該装飾体の表面に設けられたリッジの表面より少なくとも0.1mm以上タイヤの外側に突出していることが好ましい。
【0012】
【作用】
本発明による空気入りタイヤは、タイヤのサイドウオールの表面に環状の装飾体を備えた空気入りタイヤにおいて、(1)該装飾体の表面に、隣接するリッジとほぼ平行に直線状に延びる多数の小さなリッジが周方向に等間隔に設けられ、(2)該装飾体の上に、文字、数字、記号又は図形などの標章を備え、(3)該標章の表面に、隣接するリッジと平行またはほぼ平行に直線状に延びる小さなリッジが周方向に等間隔に設けられ、(4)該装飾体の表面に設けられたリッジと該標章の表面に設けられたリッジとがほぼ同じ方向に延び、(5)該装飾体の表面に設けられたリッジはほぼラジアル方向に延び、(6)該装飾体に設けられたリッジの間隔が該標章に設けられたリッジの間隔と異なり、(7)該標章の表面に設けられたリッジの間隔が、該装飾体の表面に設けられたリッジの間隔より小さいことを特徴とする空気入りタイヤであるので、タイヤの使用時にサイドウオールに大きな歪みが発生しても、文字などの標章の表面にクラックが生じにくいだけではなく、上述のように、装飾体に設けられたリッジの間隔が標章に設けられたリッジの間隔と異なるので、リッジの粗密によって光線の反射が微妙に変化し、装飾体に設けられた文字、数字、記号又は図形などの標章が視覚上認識し易くなる。
【0013】
また、本発明による空気入りタイヤでは、標章の表面に設けられたリッジが、装飾体の表面に設けられたリッジに対し0乃至44度の方向に延びていると、装飾体に設けられた文字、数字、記号又は図形などの標章が視覚上さらに認識し易くなる。
【0014】
また、本発明による空気入りタイヤでは、標章の表面に設けられたリッジの間隔が、装飾体の表面の上に設けられたリッジの間隔の13乃至75%であると、装飾体に設けられた文字、数字、記号又は図形などの標章が視覚上さらに認識し易くなる。
【0015】
また、本発明による空気入りタイヤでは、標章の表面に設けられたリッジの表面が、装飾体の表面に設けられたリッジの表面より少なくとも0.1mm以上タイヤの外側に突出していると、装飾体に設けられた文字、数字、記号又は図形などの標章が視覚上さらに認識し易くなる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明にしたがう実施例1乃至5のタイヤ及び従来例のタイヤについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明による実施例1のタイヤの要部拡大図である。実施例1のタイヤは、そのサイドウオールの表面に環状の装飾体(1)を備えていて、この装飾体(1)の表面に、隣接するリッジとほぼ平行に直線状に延びている多数の小さなリッジ(R1)が周方向に等間隔に設けられ、この装飾体(1)の上に英文字のトレードマークよりなる標章(2)を備え、この標章(2)の表面に隣接するリッジと平行に直線状に延びる小さなリッジ(R2)が周方向に等間隔に設けられている。装飾体(1)に設けられたリッジ(R1)の間隔(D1、d1)が標章(2)に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2)と異なり、D1は2.5mm、d1は2.1mmでD2は0.6mmである。
標章(2)のトレードマークを形成する英文字は、文字の外周に1mmの淵をもった二重文字である。
装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)がタイヤの子午線に対し20度の方向に直線状に延びていて、標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)もほぼ同じ角度で直線状に延びている。
本明細書では、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)とタイヤの子午線との角度は、装飾体(1)のラジアル方向内側端部における両者の角度である。換言すれば、ラジアル方向内側から外側に向かって直線状に延びているリッジ(R1)のラジアル方向内側端部における、リッジ(R1)とタイヤの子午線との角度である。
標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2=0.6mm)が装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔(D1=2.5mm、d1=2.1mm)より小さな値である。
装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔は、装飾体(1)のラジアル方向外側でD1=2.5mmで、装飾体(1)のラジアル方向内側でd1=2.1mmであるから、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔は両者の平均値であり、(D1+d1)/2=(2.5mm+2.1mm)/2=2.3mmである。したがって、実施例1のタイヤの標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2=0.6mm)は装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔(2.3mm)の26%である。
標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の表面が、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の表面より1mmタイヤの外側に突出している。
【0017】
図2は、本発明による実施例2のタイヤの要部拡大図である。実施例2のタイヤは、そのサイドウオールの表面に環状の装飾体(1)を備えていて、この装飾体(1)の表面に、隣接するリッジとほぼ平行に直線状に延びている多数の小さなリッジ(R1)が周方向に等間隔に設けられ、この装飾体(1)の上に英文字のトレードマークよりなる標章(2)を備え、この標章(2)の表面に隣接するリッジと平行に直線状に延びる小さなリッジ(R2)が周方向に等間隔に設けられている。装飾体(1)に設けられたリッジ(R1)の間隔(D1、d1)が標章(2)に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2)と異なり、D1は2.5mm、d1は2.2mmでD2は0.8mmである。
標章(2)のトレードマークを形成する英文字は文字の外周に1mmの淵をもった二重文字である。
装飾体(1)の表面に設けられた多数のリッジ(R1)がすべてタイヤの子午線に対し0度の方向に直線状に延びている。つまり、リッジ(R1)の仮想延長線がタイヤの回転軸中心点で交差しているので、厳密に言えばリッジ(R1)は隣接するリッジ(R1)と平行に延びているとは言えない。けだし、リッジ(R1)は隣接するリッジ(R1)と「ほぼ平行に」直線状に延びると表現される所以である。
一方、標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の場合、一つの英文字のほぼ中央部の特定のリッジ(R2)がタイヤの子午線に対し0度の方向に直線状に延びていて、一つの文字内では他のすべてのリッジ(R2)がこの特定のリッジ(R2)と平行に延びている。つまり、一つの英文字の左右両端部に近づくほど、リッジ(R2)がタイヤの子午線に対しややずれた方向に直線状に延びている。けだし、実施例2のタイヤでは、リッジ(R2)は隣接するリッジ(R2)と「平行に」直線状に延びると表現される所以である。
上記のような関係は、実施例1および実施例3乃至5のタイヤでも同様または類似である。
標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2=0.8mm)が装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔(D1=2.5mm、d1=2.2mm)より小さな値である。
装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔は、装飾体(1)のラジアル方向外側でD1=2.5mmで、装飾体(1)のラジアル方向内側でd1=2.2mmであるから、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔は両者の平均値であり、(D1+d1)/2=(2.5mm+2.2mm)/2=2.35mmである。したがって、実施例2のタイヤの標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2=0.8mm)は装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔(2.35mm)の34%である。
標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の表面が、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の表面より1mmタイヤの外側に突出している。
【0018】
図3は、本発明による実施例3のタイヤの要部拡大図である。実施例3のタイヤは、そのサイドウオールの表面に環状の装飾体(1)を備えていて、この装飾体(1)の表面に、隣接するリッジとほぼ平行に直線状に延びている多数の小さなリッジ(R1)が周方向に等間隔に設けられ、この装飾体(1)の上に英文字のトレードマークよりなる標章(2)を備え、この標章(2)の表面に隣接するリッジと平行に直線状に延びる小さなリッジ(R2)が周方向に等間隔に設けられている。装飾体(1)に設けられたリッジ(R1)の間隔(D1、d1)が標章(2)に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2)と異なり、D1は2.5mm、d1は2.1mmでD2は0.8mmである。
標章(2)のトレードマークを形成する英文字は文字の外周に1mmの淵をもった二重文字である。
装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)がタイヤの子午線に対し20度の方向に直線状に延びていて、標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)はタイヤの子午線に対しほぼ0度の方向に直線状に延びている。
つまり、標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)が、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)に対し20度の方向に延びている。
標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2=0.8mm)が装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔(D1=2.5mm、d1=2.1mm)より小さな値である。
装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔は、装飾体(1)のラジアル方向外側でD1=2.5mmで、装飾体(1)のラジアル方向内側でd1=2.1mmであるから、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔は両者の平均値であり、(D1+d1)/2=(2.5mm+2.1mm)/2=2.3mmである。したがって、実施例3のタイヤの標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2=0.8mm)は装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔(2.3mm)の35%である。
標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の表面が、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の表面より1mmタイヤの外側に突出している。
【0019】
図4は、本発明による実施例4のタイヤの要部拡大図である。実施例4のタイヤは、そのサイドウオールの表面に環状の装飾体(1)を備えていて、この装飾体(1)の表面に、隣接するリッジとほぼ平行に直線状に延びている多数の小さなリッジ(R1)が周方向に等間隔に設けられ、この装飾体(1)の上に英文字のトレードマークよりなる標章(2)を備え、この標章(2)の表面に隣接するリッジと平行に直線状に延びる小さなリッジ(R2)が周方向に等間隔に設けられている。装飾体(1)に設けられたリッジ(R1)の間隔(D1、d1)が標章(2)に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2)と異なり、D1は2.5mm、d1は2.1mmでD2は1.0mmである。
標章(2)のトレードマークを形成する英文字は、文字の外周に2mmの淵をもった二重文字である。
装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)がタイヤの子午線に対し20度の方向に直線状に延びていて、標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)もほぼ同じ方向に直線状に延びている。
つまり、標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)が、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)に対し0度の方向に延びている。
標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2=1.0mm)が装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔(D1=2.5mm、d1=2.1mm)より小さな値である。
装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔は、装飾体(1)のラジアル方向外側でD1=2.5mmで、装飾体(1)のラジアル方向内側でd1=2.1mmであるから、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔は両者の平均値であり、(D1+d1)/2=(2.5mm+2.1mm)/2=2.3mmである。したがって、実施例4のタイヤの標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2=1.0mm)は装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔(2.3mm)の43%である。
標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の表面が、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の表面より1mmタイヤの外側に突出している。
【0020】
図5は、本発明による実施例5のタイヤの要部拡大図である。実施例5のタイヤは、そのサイドウオールの表面に環状の装飾体(1)を備えていて、この装飾体(1)の表面に、隣接するリッジとほぼ平行に直線状に延びている多数の小さなリッジ(R1)が周方向に等間隔に設けられ、この装飾体(1)の上に英文字のトレードマークよりなる標章(2)を備え、この標章(2)の表面に隣接するリッジと平行に直線状に延びる小さなリッジ(R2)が周方向に等間隔に設けられている。装飾体(1)に設けられたリッジ(R1)の間隔(D1、d1)が標章(2)に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2)と異なり、D1は2.5mm、d1は2.1mmでD2は1.0mmである。
標章(2)のトレードマークを形成する英文字は、文字の外周に2mmの淵をもった二重文字である。
装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)がタイヤの子午線に対し0度の方向に直線状に延びていて、標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)はタイヤの子午線に対しほぼ20度の方向に直線状に延びている。
つまり、標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)が、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)に対し20度の方向に延びている。
標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2=1.0mm)が装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔(D1=2.5mm、d1=2.1mm)より小さな値である。
装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔は、装飾体(1)のラジアル方向外側でD1=2.5mmで、装飾体(1)のラジアル方向内側でd1=2.1mmであるから、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔は両者の平均値であり、(D1+d1)/2=(2.5mm+2.1mm)/2=2.3mmである。したがって、実施例5のタイヤの標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の間隔(D2=1.0mm)は装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の間隔(2.3mm)の43%である。
標章(2)の表面に設けられたリッジ(R2)の表面が、装飾体(1)の表面に設けられたリッジ(R1)の表面より1mmタイヤの外側に突出している。
【0021】
図6は、従来例のタイヤの要部拡大図である。この従来例のタイヤは、装飾体(1)の上に設けられた標章(2)のトレードマークを形成する英文字にはリッジが設けられていないことを除いて実施例4のタイヤと同じである。
【0022】
実施例1乃至5のタイヤおよび従来例のタイヤについて、装飾体の上に設けられた英文字のトレードマークよりなる標章の視認性を目視によって評価した。その評価結果を、従来例のタイヤの評価結果を100として、表1に示す。数字が大きいほど目視性が優れていることを示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】
表1にしめす結果から、本発明の空気入りタイヤは、周方向に小さな間隔を置いて設けられた多数の小さなリッジよりなる環状装飾体の上に設けられた、文字、数字、記号又は図形などよりなるトレードマークやトレードドレスなどの標章の視認性が優れていることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例のタイヤの要部拡大図である。
【図2】本発明による実施例のタイヤの要部拡大図である。
【図3】本発明による実施例のタイヤの要部拡大図である。
【図4】本発明による実施例のタイヤの要部拡大図である。
【図5】本発明による実施例のタイヤの要部拡大図である。
【図6】従来例のタイヤの一部正面図である。
【符号の説明】
1 装飾体
2 標章
D1 リッジの間隔
D2 リッジの間隔
d1 リッジの間隔
R1 リッジ
R2 リッジ
Claims (5)
- サイドウオールの表面に環状の装飾体を備えた空気入りタイヤにおいて、(1)該装飾体の表面に、隣接するリッジとほぼ平行に直線状に延びる多数の小さなリッジが周方向に等間隔に設けられ、(2)該装飾体の上に、文字、数字、記号又は図形などの標章を備え、(3)該標章の表面に、隣接するリッジと平行またはほぼ平行に直線状に延びる小さなリッジが周方向に等間隔に設けられ、(4)該装飾体の表面に設けられたリッジと該標章の表面に設けられたリッジとがほぼ同じ方向に延び、(5)該装飾体の表面に設けられたリッジはほぼラジアル方向に延び、(6)該装飾体に設けられたリッジの間隔が該標章に設けられたリッジの間隔と異なり、(7)該標章の表面に設けられたリッジの間隔が、該装飾体の表面に設けられたリッジの間隔より小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
- 該装飾体の表面に設けられたリッジが、タイヤの子午線に対し0乃至80度程度の方向に直線状に延びていることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 該標章の表面に設けられたリッジが、タイヤの子午線に対し0乃至80度程度の方向に直線状に延びていることを特徴とする請求項1乃至2記載の空気入りタイヤ。
- 該標章の表面に設けられたリッジの間隔が、該装飾体の表面の上に設けられたリッジの間隔の13乃至75%であることを特徴とする請求項1乃至3記載の空気入りタイヤ。
- 該標章の表面に設けられたリッジの表面が、該装飾体の表面に設けられたリッジの表面より少なくとも0.1mm以上タイヤの外側に突出していることを特徴とする請求項1乃至4記載の空気入りタイヤ。
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