JP6413671B2 - 透湿防水フィルムおよび透湿防水シート - Google Patents
透湿防水フィルムおよび透湿防水シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP6413671B2 JP6413671B2 JP2014229456A JP2014229456A JP6413671B2 JP 6413671 B2 JP6413671 B2 JP 6413671B2 JP 2014229456 A JP2014229456 A JP 2014229456A JP 2014229456 A JP2014229456 A JP 2014229456A JP 6413671 B2 JP6413671 B2 JP 6413671B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- moisture
- permeable waterproof
- waterproof film
- moisture permeable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(1)透湿度(T)が300g/m2・時以上、耐水圧(P)が40kPa以上であり、P×T≧20,000(kPa・g/m2・時)を満たす透湿防水フィルムであって、フィルム長手方向の熱収応力のピーク温度が150〜180℃に存在する透湿防水フィルム。
(2)フィルム長手方向の熱収応力のピークでの最大応力が1MPa以下である(1)に記載の透湿防水フィルム。
(3)フィルム幅方向の熱収応力のピークでの最大応力が1.5MPa以下である(1)または(2)に記載の透湿防水フィルム。
(4)目付が5〜20g/m2である(1)〜(3)のいずれかに記載の透湿防水フィルム。
(5)透湿度(T)が400g/m2・時以上である(1)〜(4)のいずれかに記載の透湿防水フィルム。
(6)CIE L*a*b*表色系におけるb*値が−5〜−30である(1)〜(5)のいずれかに記載の透湿防水フィルム。
(7)(1)〜(6)のいずれかに記載の透湿防水フィルムの少なくとも片面側に繊維シートを貼合せた透湿防水シート。
JIS L 1099(2012)のA−1法(塩化カルシウム法)に準拠して測定した。測定は場所を変えて3箇所から採取したサンプルを用いて行い、その平均値を当該サンプルの透湿度(g/m2・時)とした。
JIS L 1092(2009)の耐水度試験B法(高水圧法)に準拠して測定した。測定は場所を変えて5箇所から採取したサンプルを用いて行い、その平均値を当該サンプルの耐水圧(kPa)とした。
フィルムから、長手方向および幅方向に、長さ50mm、幅4mmの矩形サンプルを切り出し、熱機械特性(TMA)測定を行った。測定条件は以下の通り。
測定モード:引張り L制御モード
チャック間距離:20mm
温度条件:20℃→100℃、5℃/分、20分間保持
チャック間距離一定のまま昇温しながら、フィルムの収縮力測定を行った。収縮力を初期断面積(サンプル幅(4mm)×フィルム厚み)で除し、収縮応力に換算した。収縮応力のピーク値とそのピーク温度を読み取った。測定は2回行い、その平均値を採用した。
分光式色差計(日本電色工業製 SE−2000、光源 ハロゲンランプ、0°−45°後分光方式)を用いて、フィルム一枚を透過法により測定し、b*値を求めた。なお、測定は各実験例とも任意の5カ所について行い、その平均値を採用した。
多孔性フィルムから100mm×100mmの大きさの正方形を切り出しサンプルとする。サンプルの対角線の長さをノギスを用いて測定し、対角線の長さから、ひし形の面積の公式を用いて、サンプル面積を算出する。次にサンプルを電子天秤を用いて質量を測定し、以下の式を用いて目付を算出した。
(6)透気度
多孔性フィルムを100mm×100mmの大きさの正方形を切取りサンプルとする。JIS P 8117(2009)の王研式試験機法に準拠した、デジタル型王研式透気度試験機(旭精工(株)製、EGO1−55−1MR)を用いて、23℃、相対湿度65%にて、透気抵抗度指示値の測定を行った。
多孔性フィルムの原料樹脂として、MFRが8g/10分のホモポリプロピレン(以下PP−1と表記)を94.3質量部、MFRが0.5g/10分のホモポリプロピレン(以下、PP−2と表記)を5質量部、β晶核剤としてN,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキサミド(新日本理化(株)製、Nu−100、以下、β晶核剤−1と表記)を0.3質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.15、0.25質量部(以下、順に酸防剤A、Bと表記)を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、300℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、20℃に温度制御した水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。
PP−1を92.3質量部、MFRが1g/10分のホモポリプロピレン(以下、PP―3と表記)を7質量部、β晶核剤−1を0.3質量部、さらに酸防剤A、酸防剤Bを各々0.15、0.25質量部の比率となるように二軸押出機に供給し、樹脂温度305℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、20℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。
PP−1を93.3質量部、PP−2を3質量部、PP−3を3質量部、β晶核剤−1を0.3質量部、酸防剤Aを0.15質量部、酸防剤Bを0.25質量部の比率となるように二軸押出機に供給した。樹脂温度が305℃となるように溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、20℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。
実施例1において、準備したチップ原料98質量部に、C.I. Pigment Blue 15:1を2質量%含有するMFR=4g/10分の原着ポリプロピレン樹脂を2質量部混合して単軸押出機に供給し、溶融押出を行った。Tダイから120℃に温度調整した金属ドラム上に吐出、キャストして未延伸シートを得た。この際、エアナイフを用いて溶融ポリマーを金属ドラムに密着させ、そのまま金属ドラム上で20秒間温度保持してシートを得た。
PP−1を99.3質量部、β晶核剤−1を0.3質量部、さらに酸防剤A、酸防剤Bを各々0.15、0.25質量部の比率で二軸押出機に原料供給し、300℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、20℃に温度制御した水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。
比較例1で準備したチップ原料を210℃に温度制御した単軸押出機に供給し溶融押出を行い、Tダイから120℃に温度調整した金属ドラム上に吐出、キャストして未延伸シートを得た。この際、エアナイフを用いて溶融ポリマーを金属ドラムに密着させ、そのまま金属ドラム上で20秒間温度保持してシートを得た。
実施例3で準備したチップ原料を210℃に温度制御した単軸押出機に供給し溶融押出を行い、Tダイから120℃に温度調整した金属ドラム上に吐出、キャストして未延伸シートを得た。この際、エアナイフを用いて溶融ポリマーを金属ドラムに密着させ、そのまま金属ドラム上で20秒間温度保持してシートを得た。
MFRが4g/10分の線状低密度ポリエチレン30質量部とMFRが3g/10分の分岐状低密度ポリエチレン7質量部に平均粒径1μmの炭酸カルシウム粒子を60質量部と硬化ヒマシ油3質量部をタンブラーミキサーにて混合し、溶融押出機にて230℃で溶融混練してストランド状に押出し、水槽にて冷却固化、カットし、チップ原料に加工した。
Claims (7)
- 透湿度(T)が300g/m2・時以上、耐水圧(P)が40kPa以上であり、P×T≧20,000(kPa・g/m2・時)を満たす透湿防水フィルムであって、フィルム長手方向の熱収応力のピーク温度が150〜180℃に存在する透湿防水フィルム。
- フィルム長手方向の熱収応力のピークでの最大応力が1MPa以下である、請求項1に記載の透湿防水フィルム。
- フィルム幅方向の熱収応力のピークでの最大応力が1.5MPa以下である、請求項1または2に記載の透湿防水フィルム。
- 目付が5〜20g/m2である、請求項1〜3のいずれかに記載の透湿防水フィルム。
- 透湿度(T)が400g/m2・時以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の透湿防水フィルム。
- CIE L*a*b*表色系におけるb*値が−5〜−30である、請求項1〜5のいずれかに記載の透湿防水フィルム。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の透湿防水フィルムの少なくとも片面側に繊維シートを貼合せた透湿防水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014229456A JP6413671B2 (ja) | 2014-11-12 | 2014-11-12 | 透湿防水フィルムおよび透湿防水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014229456A JP6413671B2 (ja) | 2014-11-12 | 2014-11-12 | 透湿防水フィルムおよび透湿防水シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016094493A JP2016094493A (ja) | 2016-05-26 |
JP6413671B2 true JP6413671B2 (ja) | 2018-10-31 |
Family
ID=56070677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014229456A Expired - Fee Related JP6413671B2 (ja) | 2014-11-12 | 2014-11-12 | 透湿防水フィルムおよび透湿防水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6413671B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016102203A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-06-02 | 東レ株式会社 | 多孔性フィルム、および透湿防水シート |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001187433A (ja) * | 2000-01-04 | 2001-07-10 | Toray Ind Inc | 積層白色フィルム |
JP4158004B2 (ja) * | 2000-06-02 | 2008-10-01 | 新日本理化株式会社 | 多孔性ポリプロピレンフィルム、その製造方法及び該フィルムを用いた吸収性物品 |
JP2002293973A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Tokuyama Corp | ポリプロピレン系多孔質フィルム及びその製造方法 |
JP2004162056A (ja) * | 2002-10-25 | 2004-06-10 | Toray Ind Inc | 透湿防水フィルムおよびそれを用いてなる透湿防水複合材 |
JP2005036451A (ja) * | 2003-07-17 | 2005-02-10 | Three M Innovative Properties Co | 壁下地構造及び壁下地処理方法 |
JP2006028495A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-02-02 | Toray Ind Inc | 微多孔ポリプロピレンフィルムおよびそれを用いてなる透湿防水布。 |
JP5807388B2 (ja) * | 2010-05-26 | 2015-11-10 | 東レ株式会社 | 多孔性ポリプロピレンフィルム |
JP2013245048A (ja) * | 2012-05-24 | 2013-12-09 | Hiroaki Tsuno | ワーク浮上装置用通気ユニット、ワーク浮上装置 |
JP5852508B2 (ja) * | 2012-05-24 | 2016-02-03 | 成香 吉本 | ワーク浮上装置 |
JP2013245732A (ja) * | 2012-05-24 | 2013-12-09 | Hiroaki Tsuno | ワーク浮上装置 |
-
2014
- 2014-11-12 JP JP2014229456A patent/JP6413671B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016094493A (ja) | 2016-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5567535B2 (ja) | 多孔性ポリプロピレンフィルム | |
JP6859324B2 (ja) | 延伸多孔性フィルム及びその製造方法 | |
JP2012523324A (ja) | 高性能シール性共押出2軸配向ポリプロピレンフィルム | |
JP2009544505A (ja) | 積層フィルム組成物、それらから作製される包装品、および使用方法 | |
JP6497082B2 (ja) | 多孔性積層体 | |
JP6641953B2 (ja) | 透湿性積層体 | |
JP6657890B2 (ja) | 透湿性積層体 | |
JP6413671B2 (ja) | 透湿防水フィルムおよび透湿防水シート | |
JP7283033B2 (ja) | 積層フィルム、画像表示装置用積層体及び画像表示装置 | |
JP5705605B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂多孔シート及びポリプロピレン系樹脂多孔シートの製造方法 | |
JPWO2015115289A1 (ja) | 多孔性フィルム、透湿防水シート、複合体および防護服 | |
JP2016102203A (ja) | 多孔性フィルム、および透湿防水シート | |
JP4419436B2 (ja) | 多層二軸延伸ポリプロピレンフィルム | |
JP4305133B2 (ja) | 粘着シート用基材シート | |
JP2016102201A (ja) | 多孔性フィルム | |
JP2005126625A (ja) | ポリオレフィン樹脂多孔膜 | |
JP6916786B2 (ja) | 単層フィルム及びそれらから作製される物品 | |
JP7215034B2 (ja) | 積層多孔フィルム | |
JP2015163464A (ja) | 透湿防水シート | |
JP7172498B2 (ja) | 多孔フィルム | |
JP7419922B2 (ja) | 多孔質フィルム及びその製造方法 | |
JP7135709B2 (ja) | 多孔フィルム | |
KR101669206B1 (ko) | 인쇄성이 향상된 통기성 필름 조성물 및 이를 포함하는 인쇄성이 향상된 통기성 필름의 제조방법 | |
JP4742214B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂多孔膜 | |
JP4193658B2 (ja) | 吸収性物品用バックシート材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171023 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180822 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180904 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180917 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6413671 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |