JP2016102203A - 多孔性フィルム、および透湿防水シート - Google Patents
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Abstract
Description
JIS L 1099(2012)のA−1法(塩化カルシウム法)に準拠して測定した。測定は場所を変えて3箇所から採取したサンプルを用いて行い、その平均値を当該サンプルの透湿度とした。
JIS L 1092(2009)の耐水度試験B法(高水圧法)に準拠して測定した。測定は場所を変えて5箇所から採取したサンプルを用いて行い、その平均値を当該サンプルの耐水圧とした。なお、評価時は裏打ち材は使用しなかった。
ミツトヨ社製ライトマチックVL−50A(10.5mmφ超硬球面測定子、測定荷重0.06N)を用いて、任意の10点について厚み(t:μm)を測定しその平均値を多孔性フィルムの厚みとした。
多孔性フィルムを試験方向長さ300mm、幅25.4mmの矩形に切り出しサンプルとした。東洋精機製作所株式会社製ループスティフネステスタを用いて曲げ剛性(mg)を測定した。ループ長は50mm、押しつぶし距離は5mmとした。測定は長手方向及び幅方向それぞれにつきサンプリング位置の異なるサンプル5個を用い測定し、その平均値(r)を求めた。厚みの異なるサンプルを規格化するため、以下の式で厚み25μm換算のループスティフネスを算出した。
厚み25μm換算のループスティフネス=(r/t)×25
t:試料の厚み((3)による測定値を使用)
(5)突き刺し強度
カトーテック(株)製ハンディー圧縮試験機KES−G5を用いて、試験速度を120mm/minとしたことを除いて、JIS Z 1707(1997)に準じて測定を行った。測定時にピン先端を試験片に対し一定速度で突き刺した際のピンが貫通する際の最大応力を読み取り、各サンプル5回ずつ行いその平均値を算出した。
多孔性フィルム等の試料を100mm×100mmの大きさの正方形を切り出しサンプルとする。サンプルの対角線の長さをノギスを用いて測定し、対角線の長さから、ひし形の面積の公式を用いて、サンプル面積を算出する。次にサンプルを電子天秤を用いて質量を測定し、以下の式を用いて目付を算出した。
(7)着用テスト
不織布Aとしてポリプロピレン製スパンボンド不織布(目付40g/m2、引張強力:57.6N/50mm、破裂強さ:500kPa、摩耗強さ:4.5級)を用い、実施例または比較例の多孔性フィルムと不織布Aを不織布A/多孔性フィルム/不織布Aの3層構成にて、ホットメルト接着剤‘モレスコメルト TN−608Z’を不織布Aの片面に1.7g/m2となるよう吹き付け、これに多孔性フィルムを貼り合せて、透湿・防水材料を作製した。作製した透湿・防水材料を、型紙に合わせて切り出した。切り出した透湿・防水材料の縫製部分をミシンまたは超音波にて縫製し、防護服を作製した。ミシン縫いした箇所には、2cm幅のシームテープを貼り付けた。
×:10%未満湿度が低いまたは/かつイベックソフトウェアIII型とに比較して作製した防護服が硬く、歩行に支障が発生する
(実施例1)
多孔性フィルムのポリプロピレン原料(I)として、住友化学(株)製ホモポリプロピレンFLX80E4を94.5質量部、MFRが0.5g/10分のホモポリプロピレンを5質量部、β晶核剤であるN,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキシアミド(新日本理化(株)製、Nu−100)を0.3質量部、さらに酸化防止剤であるBASF製IRGANOX1010を0.1質量部、IRGAFOS168を0.1質量部の割合で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し樹脂温度300℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてポリプロピレン原料(A)とした。次にポリプロピレン原料(A)を90質量部とポリプロピレン原料(II)として出光興産(株)製、エルモーデュS901(MFR:50g/10分、分子量分布:2、融点:80℃)を10質量部の割合で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、樹脂温度230℃で溶融混練を行った。ストランドをダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてポリプロピレン原料(B)を準備した。
実施例1の長手延伸工程において125℃に加熱したロールを用いて加熱しフィルムの長手方向に5.5倍延伸し一旦冷却した。次にテンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、150℃で9倍に延伸速度2,800%/分で延伸した。引き続き幅方向に162℃で10%のリラックスを掛けながら熱処理を行ったこと以外は実施例1と同様にして膜厚10μmの多孔性フィルムを得た。得られた多孔性フィルムの物性測定結果を表1に示す。
実施例1の長手延伸工程において120℃に加熱したロールを用いて加熱しフィルムの長手方向に5倍延伸し一旦冷却した。次にテンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、150℃で7倍に延伸速度2,500%/分で延伸した。引き続き幅方向に160℃で10%のリラックスを掛けながら熱処理を行い、膜厚15μmの多孔性フィルムを得た。得られた多孔性フィルムの物性測定結果を表1に示す。
ポリプロピレン原料(B)として、ポリプロピレン原料(A)を95質量部とポリプロピレン原料(II)として出光興産(株)製、エルモーデュS901(MFR:50g/10分)を5質量部の割合で混合したこと以外は実施例1と同様にして膜厚15μmの多孔性フィルムを得た。
実施例1の長手延伸工程において130℃に加熱したロールを用いて加熱しフィルムの長手方向に6.5倍延伸し一旦冷却した。次にテンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、145℃で加熱後、4.5倍に、延伸速度2,800%/分で延伸した。引き続き幅方向に160℃で10%のリラックスを掛けながら熱処理を行ったこと以外は実施例1と同様にして膜厚15μmの多孔性フィルムを得た。得られた多孔性フィルムの物性測定結果を表1に示す。
ポリプロピレン原料(C)として、ポリプロピレン原料(A)を85質量部とポリプロピレン原料(II)として出光興産(株)製、エルモーデュS901(MFR:50g/10分)を15質量部の割合で混合した。
多孔性フィルムのポリプロピレン原料(I)として、MFRが4.0g/10分のホモポリプロピレン樹脂を99.5質量部、β晶核剤であるN,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキシアミド(新日本理化(株)製、Nu−100)を0.3質量部、さらに酸化防止剤であるBASF製IRGANOX1010を0.1質量部、IRGAFOS168を0.1質量部の割合で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し樹脂温度300℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてポリプロピレン原料(D)とした。次にポリプロピレン原料(D)を90質量部とポリプロピレン原料(II)として出光興産(株)製、エルモーデュS901(MFR:50g/10分、分子量分布:2、融点:80℃)を10質量部の割合で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、樹脂温度230℃で溶融混練を行った。ストランドをダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてポリプロピレン原料(D)を準備した。
実施例1で準備したポリプロピレン原料(A)を単軸押出機に供給して225℃で溶融押出を行い、フィルターで異物を除去後、Tダイから120℃に表面温度を制御したキャストドラムに吐出しキャストすることで未延伸シートを得た。ついで、125℃に加熱したロールを用いて予熱を行いフィルムの長手方向に5倍延伸を行った。一旦冷却後、次にテンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、150℃で予熱後、150℃で7倍に、延伸速度2,800%/分で延伸した。引き続き幅方向に162℃で10%のリラックスを掛けながら熱処理を行った事以外は実施例1と同様にして膜厚15μmの多孔性フィルムを得た。得られた多孔性フィルムの物性測定結果を表1に示す。
MFRが7g/10分のプロピレン・エチレンランダム共重合体を37質量部と炭酸カルシウム(平均粒子径2μm)63質量部をドライブレンドした後、インフレーションフイルム成形機を用いて温度200℃で溶融押出した。このフィルムをロール法により50℃の温度で1軸方向に8倍延伸し、厚さ15μmの多孔フィルムを得た。得られた多孔性フィルムの物性測定結果を表1に示す。この多孔フィルムでは透湿度が低いため、(7)着用テストで服内の湿度が比較品よりも高かった。
実施例1で準備したポリプロピレン原料(A)を90質量部とポリプロピレン原料(II)を10質量部の割合でドライブレンドし単軸押出機に供給した事以外は実施例1と同様にして多孔性フィルムを得た。得られた多孔性フィルムはポリプロピレン原料(A)とポリプロピレン原料(II)の分散性が悪く、均一に延伸できなかったため、厚み、透湿度、耐水圧、ループスティフネス、突き刺し強度、目付の物性ムラが大きいフィルムとなったため、正確な物性測定は困難であった。また、(7)着用テストも物性ムラが大きいために実施しなかった。
多孔性フィルムのポリプロピレン原料(I)として、住友化学(株)製ホモポリプロピレンFLX80E4を95.3質量部、MFRが1g/10分のホモポリプロピレンを4質量部、β晶核剤−1を0.3質量部、さらに酸化防止剤であるBASF製IRGANOX1010を0.15質量部、IRGAFOS168を0.25質量部の比率となるように二軸押出機に供給し、樹脂温度305℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。
Claims (5)
- 透湿度(T)が300g/m2・時以上、耐水圧(P)が40kPa以上であり、P×T≧20,000(kPa・g/m2・時)を満たす多孔性フィルムであって、厚み25μm換算のループスティフネスが500μN/cm未満である多孔性フィルム。
- 突き刺し強度が25gf/μm以上である、請求項1に記載の多孔性フィルム。
- 目付が15g/m2以下である、請求項1または2に記載の多孔性フィルム。
- 多孔性フィルムがポリプロピレンを主成分とする、請求項1〜3のいずれかに記載の多孔性フィルム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の多孔性フィルムと布帛が積層された透湿防水シート。
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