JP2013245048A - ワーク浮上装置用通気ユニット、ワーク浮上装置 - Google Patents

ワーク浮上装置用通気ユニット、ワーク浮上装置 Download PDF

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洋明 津野
Shigetaka Yoshimoto
成香 吉本
Kei Somatani
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Abstract

【課題】メンテナンスの際の負担を軽減するとともに一つの気体絞り機構における給気・排気を切替えて給気の場合および排気の場合の両方に対応するワーク浮上装置用通気ユニットを提供すること。
【解決手段】ワーク浮上装置100のベース面111とワークとの間に介在させてワークを浮上させる気体の気体量を気体絞り機構Aを介して調整するワーク浮上装置用通気ユニット120において、気体絞り機構Aが、気体量を絞り調整する多孔質フィルム121と、この多孔質フィルム121の上に積層される第1平板状通気部材122と、多孔質フィルム121の下に積層される第2平板状通気部材123とで構成され、多孔質フィルム121が、第1平板状通気部材122と第2平板状通気部材123とで挟持されていることを特徴とするワーク浮上装置用通気ユニット120。
【選択図】図3

Description

本発明は、ガラス基板や液晶ディスプレイ等の板状ワークをベース面から浮上させて非接触支持するワーク浮上装置用通気ユニットおよびこのワーク浮上用装置用通気ユニットを備えたワーク浮上装置に関する。
従来、ワーク浮上装置のベース面とワークとの間に介在させてワークを浮上させる気体の気体量を気体絞り機構を介して調整するワーク浮上装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、ワーク浮上装置は、例えば、液晶ガラスのカラーフィルタやTFT(Thin Film Transistor)アレイの検査工程で用いられるものであり、この液晶ガラスのカラーフィルタやTFTアレイの検査工程では、液晶ディスプレイの高精細化に対応するために焦点深度の浅い高精度CCD(Change Coupled Devices)カメラを使用して計測、画像認識が行われており、ワーク浮上装置によるワークの浮上量の精度が求められている。
従来のワーク浮上装置は、ベース本体と、このベース本体とほぼ同じサイズの多孔質フィルムと、支持板としての多孔質板とを備え、多孔質フィルムの上に多孔質板を積層した状態で多孔質フィルムと多孔質板とがベース本体に取り付けられていた。
そして、多孔質フィルムおよび多孔質板の下方から上方へ気体を送り、ベース面とベース面上のワークとの間に気体を送り込むことにより、ワークを浮上させるように構成されていた。
特開2010−156357号公報
しかしながら、上述した従来のワーク浮上装置は、複数の気体流路を有する一つのベース本体に対してほぼ同じサイズの多孔質フィルムを一つ取り付けた構造であったため、一つの流路に対応する多孔質フィルムが何らかの原因で破損した場合はその他の流路に対応する箇所を含む多孔質フィルム全体を交換する必要がありメンテナンスの際の負担が大きいという問題があった。
また、多孔質フィルムの上面のみが多孔質板と接触している構造であったため、給気・排気を切替えて給気の場合および排気の場合の両方に対応することが困難という問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、メンテナンスの際の負担を軽減するとともに一つの気体絞り機構における給気・排気を切替えて給気の場合および排気の場合の両方に対応するワーク浮上装置用通気ユニットおよびこのワーク浮上装置用通気ユニットを備えたワーク浮上装置を提供することである。
本請求項1に係る発明は、ワーク浮上装置のベース面とワークとの間に介在させてワークを浮上させる気体の気体量を気体絞り機構を介して調整するワーク浮上装置用通気ユニットにおいて、前記気体絞り機構が、前記気体量を絞り調整する多孔質フィルムと、該多孔質フィルムの上に積層される第1平板状通気部材と、前記多孔質フィルムの下に積層される第2平板状通気部材とで構成され、前記多孔質フィルムが、前記第1平板状通気部材と第2平板状通気部材とで挟持されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたワーク浮上装置用通気ユニットの構成に加えて、前記多孔質フィルムが、ポリプロピレン樹脂からなることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載されたワーク浮上装置用通気ユニットの構成に加えて、前記第1平板状通気部材および第2平板状通気部材が、不織布からなることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載されたワーク浮上装置用通気ユニットの構成に加えて、前記気体絞り機構が、前記多孔質フィルムおよび第1平板状通気部材を取り付ける上部ケーシングと、前記第2平板状通気部材を取り付ける下部ケーシングとを有し、前記上部ケーシングが、該上部ケーシングの上側に配設された凹部と、該凹部の中央に配設されて上下方向に延びた第1穴部とを有し、前記下部ケーシングが、該下部ケーシングの上側に配設されて上部ケーシングの下側から第1穴部に入る凸部と、該凸部の中央に配設されて上下方向に延びた第2穴部とを有し、前記第1平板状通気部材および多孔質フィルムが、前記上部ケーシングの凹部に接着して配設され、前記第2平板状通気部材が、前記下部ケーシングの凸部の上面に接着して配設された状態で、前記下部ケーシングの凸部が、前記上部ケーシングの第1穴部に入っているとともに、前記下部ケーシングが、前記上部ケーシングに接着されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、ワーク浮上装置のベース面とワークとの間に介在させてワークを浮上させる気体の気体量を気体絞り機構を有する通気部を介して調整するワーク浮上装置において、前記通気部が、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載されたワーク浮上装置用通気ユニットを複数備え、該複数のワーク浮上装置用通気ユニットのうちの一部が、前記ベース面とワークとの間へ気体を給気する給気用として設けられ、前記複数のワーク浮上装置用通気ユニットのうちの残りが、前記ベース面とワークとの間から気体を排気する排気用として設けられていることにより、前述した課題を解決するものである。
本発明のワーク浮上装置用通気ユニットは、ワーク浮上装置のベース面とワークとの間に介在させる気体の気体量を気体絞り機構を介して調整することにより、ワークを浮上させることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明のワーク浮上装置用通気ユニットによれば、気体絞り機構が、気体量を絞り調整する多孔質フィルムと、この多孔質フィルムの上に積層される第1平板状通気部材と、多孔質フィルムの下に積層される第2平板状通気部材とで構成され、多孔質フィルムが、第1平板状通気部材と第2平板状通気部材とで挟持されていることにより、複数のワーク浮上装置用通気ユニットのうち一つのワーク浮上装置用通気ユニットが破損した場合はその破損したワーク浮上装置用通気ユニットだけを交換するだけでよく全体を交換しなくてもよいため、メンテナンスの際の負担を軽減することができる。
さらに、第1平板状通気部材および第2平板状通気部材の少なくとも一方に多孔質フィルムが支えられて給気の場合および排気の場合の両方で多孔質フィルムの形状が安定するため、一つの気体絞り機構における給気・排気を切替えて給気の場合および排気の場合の両方に対応することができる。
本請求項2に係る発明のワーク浮上装置用通気ユニットによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、多孔質フィルムが、ポリプロピレン樹脂からなることにより、多孔質フィルムが化学製品であるため、多孔質の金属部材と比べて物性のバラツキを小さくすることができる。
さらに、汎用樹脂の中で強度が高くて比重が最も小さくなるため、耐久性に優れた軽量なワーク浮上装置用通気ユニットを供給できる。
本請求項3に係る発明のワーク浮上装置用通気ユニットによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、第1平板状通気部材および第2平板状通気部材が、不織布からなることにより、汎用性および通気性を有するとともにある程度の強度を有するものとなるため、汎用性のある素材で多孔質フィルムの形状を安定させることができる。
本請求項4に係る発明のワーク浮上装置用通気ユニットによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、気体絞り機構が、多孔質フィルムおよび第1平板状通気部材を取り付ける上部ケーシングと、第2平板状通気部材を取り付ける下部ケーシングとを有し、上部ケーシングが、上部ケーシングの上側に配設された凹部と、この凹部の中央に配設されて上下方向に延びた第1穴部とを有し、下部ケーシングが、下部ケーシングの上側に配設されて上部ケーシングの下側から第1穴部に入る凸部と、この凸部の中央に配設されて上下方向に延びた第2穴部とを有し、第1平板状通気部材および多孔質フィルムが、上部ケーシングの凹部に接着して配設され、第2平板状通気部材が、下部ケーシングの凸部の上面に接着して配設された状態で、下部ケーシングの凸部が、上部ケーシングの第1穴部に入っているとともに、下部ケーシングが、上部ケーシングに接着されていることにより、第1穴部および第2穴部を通過する気体が必ず多孔質フィルムを通過するため、気体の流量をバラツキ無く安定させることができる。
さらに、上部ケーシングの第1穴部に下部ケーシングの凸部を入れることで第2平板状通気部材が多孔質フィルムに押圧されるため、容易に多孔質フィルムが第1平板状通気部材と第2平板状通気部材との2枚に挟持されている構成とすることができる。
つまり、第2平板状通気部材を多孔質フィルムに直接的に接着しなくてもよい。
本発明のワーク浮上装置は、このワーク浮上装置のベース面とワークとの間に介在させる気体の気体量を気体絞り機構を有する通気部を介して調整することにより、ワークを浮上させることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項5に係る発明のワーク浮上装置によれば、通気部が、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載されたワーク浮上装置用通気ユニットを複数備え、この複数のワーク浮上装置用通気ユニットのうちの一部が、ベース面とワークとの間へ気体を給気する給気用として設けられ、複数のワーク浮上装置用通気ユニットのうちの残りが、ベース面とワークとの間から気体を排気する排気用として設けられていることにより、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果と同様の効果に加えて、ワークに対して浮上力と吸引力とが同時に生じることでワークの支持バランスがよくなるため、ワークを所望の浮上レベルで精度よく支持できるだけでなく、さらに、ワークの撓みを小さくして平面度を高めることができる。
本発明の実施例であるワーク浮上装置を示す斜視図。 本発明の実施例であるワーク浮上装置の平面図。 図2の3−3で視たワーク浮上装置の通気ユニットの要部拡大一部断面斜視図。 図2の4−4で視たワーク浮上装置の断面図。 本発明の実施例であるワーク浮上装置の通気ユニットを示す一部断面分解斜視図。
本発明は、ワーク浮上装置のベース面とワークとの間に介在させてワークを浮上させる気体の気体量を気体絞り機構を介して調整するワーク浮上装置用通気ユニット(以下、単に「通気ユニット」という。)において、気体絞り機構が、気体量を絞り調整する多孔質フィルムと、この多孔質フィルムの上に積層される第1平板状通気部材と、多孔質フィルムの下に積層される第2平板状通気部材とで構成され、多孔質フィルムが、第1平板状通気部材と第2平板状通気部材とで挟持されていることにより、メンテナンスの際の負担を軽減するとともに一つの気体絞り機構における給気・排気を切替えて給気の場合および排気の場合の両方に対応するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
さらに、本発明は、ワーク浮上装置のベース面とワークとの間に介在させてワークを浮上させる気体の気体量を気体絞り機構を有する通気部を介して調整するワーク浮上装置において、通気部が、上述の通気ユニットを複数備え、この複数の通気ユニットのうちの一部が、ベース面とワークとの間へ気体を給気する給気用として設けられ、複数の通気ユニットのうちの残りが、ベース面とワークとの間から気体を排気する排気用として設けられていることにより、メンテナンスの際の負担を軽減するとともに一つの気体絞り機構における給気・排気を切替えて給気の場合および排気の場合の両方に対応し、ワークを所望の浮上量で非常に安定した状態、すなわち、変形量を最小とした状態で支持するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、多孔質フィルムは、化学製品で多孔質のものであって第1平板状通気部材および第2平板状通気部材より通気性能が低いものであれば、如何なるものであっても構わない。
また、第1平板状通気部材および第2平板状通気部材は、平らで通気性を有する部材で多孔質フィルムの形状を安定させるものであれば、如何なるものであっても構わない。
さらに、通気ユニットを介して気体をベース面とワークとの間へ供給するコンプレッサー等および気体をベース面とワークとの間から吸引する真空ポンプ等は、ワーク浮上装置と別体に構成してもよいし一体に構成してもよい。
以下に、本発明の一実施例であるワーク浮上装置100および通気ユニット120について、図1乃至図5に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の実施例であるワーク浮上装置100を示す斜視図であり、図2は、本発明の実施例であるワーク浮上装置100の平面図であり、図3は、図2の3−3で視たワーク浮上装置100の通気ユニット120の要部拡大一部断面斜視図であり、図4は、図2の4−4で視たワーク浮上装置100の断面図であり、図5は、本発明の実施例であるワーク浮上装置100の通気ユニット120を示す一部断面分解斜視図である。
本発明の一実施例であるワーク浮上装置100は、図1乃至図4に示すように、ワーク浮上装置100のベース面111とワークWとの間に介在させてワークWを浮上させる気体の気体量を気体絞り機構Aを有する通気部Bを介して調整するように構成されている。
さらに、通気部Bが、通気ユニット120を複数備え、この複数の通気ユニット120のうちの一部が、ベース面111とワークWとの間へ気体を給気する給気用通気ユニット120Sとして設けられ、複数の通気ユニット120のうちの残りが、ベース面111とワークWとの間から気体を排気する排気用通気ユニット120Eとして設けられている。
これにより、ワークWに対して浮上力と吸引力とが同時に生じることでワークWの支持バランスがよくなるとともに、複数の通気ユニット120のうち一つの通気ユニット120が破損した場合はその破損した通気ユニット120だけを交換するだけでよく全体を交換しなくてもよい。
具体的に、ワーク浮上装置100は、ベース110と、このベース110に取り付けられた通気部Bとしての複数の通気ユニット120とを備えて、図示しないコンプレッサー等により複数の通気ユニット120の一部である給気用通気ユニット120Sを介してベース面111とワークWとの間へ気体を給気するとともに図示しない真空ポンプ等により複数の通気ユニット120の残りである排気用通気ユニット120Eを介してベース面111とワークWとの間から気体を排気するように設けられている。
ベース110上には、格子状に設けられた溝部111aによって仕切られたマスがあり、複数の通気ユニット120は、溝部111aによって仕切られたマス内の形成された通気穴112の上に一つずつ配設され、一例として給気用通気ユニット120Sと排気用通気ユニット120Eとが交互になるように構成されている。
ここで、図3に示すように、通気ユニット120の気体絞り機構Aが、気体量を絞り調整する多孔質フィルム121と、この多孔質フィルム121の上に積層される第1平板状通気部材122と、多孔質フィルム121の下に積層される第2平板状通気部材123とで構成され、多孔質フィルム121が、第1平板状通気部材122と第2平板状通気部材123とで挟持されている。
これにより、第1平板状通気部材122および第2平板状通気部材123の少なくとも一方に多孔質フィルム121が支えられて給気の場合および排気の場合の両方で多孔質フィルム121の形状が安定する。
つまり、給気の場合は、第1平板状通気部材122に多孔質フィルム121が支えられ、排気の場合は、第2平板状通気部材123に多孔質フィルム121が支えられて多孔質フィルム121の形状が安定する。
そして、一つの通気ユニット120が給気用および排気用の両方に対応自在となる。
なお、本実施例では、多孔質フィルム121を使用していることにより、単なる孔から気体を給気・排気する構造と比べて、気体の消費流量が少なくなるという利点がある。
参考までに本実施例の多孔質フィルム121は、厚み38μm、引張強度(MD)8N/cm、引張強度(CD)8N/cm、引張伸度(MD)280%、引張伸度(CD)260%、透気度210sec/100cc、透湿度12,000g/平方m・24hr、耐水圧98kPa以上(1.0kg/平方cm以上)である。
本実施例では、多孔質フィルム121が、ポリプロピレン樹脂からなる。
これにより、多孔質フィルム121が化学製品で物性のバラツキが小さくなるとともに、汎用樹脂の中で強度が高くて比重が最も小さくなる。
また、第1平板状通気部材122および第2平板状通気部材123が、不織布で形成されている。
これにより、汎用性および通気性を有するとともにある程度の強度を有するものとなる。
また、通気ユニット120は、詳しくは後述する上部ケーシング124および下部ケーシング125を備え、上部ケーシング124の外周には、断面V字状溝124cが配設されている。
本実施例では、一例として断面V字状溝124cに接着剤を充填して通気ユニット120がベース110に取り付けられている。
これにより、ベース110側に付着して固化した接着剤と断面V字状溝124cとが係合するため、通気ユニット120をベース110にしっかりと固定することができる。
さらに、ベース110と通気ユニット120との間から気体が漏れることを防止することができる。
また、通気ユニット120を取り外す際は、上部ケーシング124または下部ケーシング125に外力を加えて、ベース110側に付着して固化した接着剤を剥がすことで、通気ユニット120を取り外すことができる。
そして、必要に応じて新しい通気ユニット120に交換する。
なお、通気ユニット120を上方からベース110に取り付ける構造となっているため、通気ユニット120の上面を形成する第1平板状通気部材122の上面と、ベース面111とをほぼ同じ高さに構成することができる。
また、本実施例では、通気ユニット120を接着剤によりベース110に接着して固定する接着式としたが、通気ユニット120にオスねじを形成するとともにベース110にメスねじを形成して通気ユニット120をベース110に螺着する所謂、ねじ留め式としてもよいのは言うまでもない。
続いて、本発明の実施例であるワーク浮上装置100の動作について説明する。
図4に示すように、給気用通気ユニット120Sでは、気体Saが下方から上方へ向かって送られ、さらにベース面111とワークWとの間へ送られる。
そして、給気用通気ユニット120Sの上方近傍では、気圧が高くなるため、ワークWを浮上させる浮上力が生じる。
この際、多孔質フィルム121の孔の分布のバラツキが小さいため、各給気用通気ユニット120Sで気体の流量を高精度で調整することができる。
さらに、各給気用通気ユニット120S間での給気量のバラツキが小さくなるため、ワーク浮上装置100全体で浮上力を高精度で調整することができる。
他方の排気用通気ユニット120Eでは、図示しない真空ポンプ等の作用による吸引によって気体Eaがベース面111とワークWとの間から吸引され、さらに上方から下方へ向かって吸引される。
そして、排気用通気ユニット120Eの上方近傍では、気圧が低くなるため、ワークWを吸引する吸引力が生じる。
ここで、吸引力が、浮上力より小さく設けられていることは言うまでもない。
この際、給気用通気ユニット120Sの場合と同様、多孔質フィルム121の孔の分布のバラツキが小さいため、気体の流量を高精度で調整することができ、さらに、各排気用通気ユニット120E間での排気量のバラツキが小さくなるため、吸引力を高精度で調整することができる。
また、本実施例では、ベース面111上における給気用通気ユニット120Sと排気用通気ユニット120Eとの間に溝部111aが配設されており、この溝部111aは、ベース110の端部まで延設されている。
例えば、給気用通気ユニット120Sの上方近傍の気圧が、排気用通気ユニット120Eの上方近傍の気圧と比べて著しく高い場合、給気用通気ユニット120Sの上方近傍の気体が、排気用通気ユニット120Eの上方近傍へ流れずに溝部111aに流れ込み、溝部111aを介してベース110の端部側の大気へ排出される。
つまり、溝部111aを設けることにより、給気用通気ユニット120Sの上方近傍の気圧が排気用通気ユニット120Eの上方近傍の気圧に及ぼす影響を小さくすることができ、条件しだいで、給気用通気ユニット120Sの上方近傍の気圧が排気用通気ユニット120Eの上方近傍の気圧に及ぼす影響を無にして給気用通気ユニット120Sの上方近傍の気圧と排気用通気ユニット120Eの上方近傍の気圧とをそれぞれ独立させることが可能となる。
以上、説明したように、ワークWに作用する浮上力と吸引力とを高精度で調整してワークWの支持バランスがよくなるため、ワークWを所望の浮上レベルで精度よく支持できるだけでなく、さらに、ワークWの撓みを小さくして平面度を高めることができる。
続いて、通気ユニット120の構造について詳しく説明する。
図5に示すように、通気ユニット120の気体絞り機構Aが、多孔質フィルム121および第1平板状通気部材122を取り付ける上部ケーシング124と、第2平板状通気部材123を取り付ける下部ケーシング125とを有している。
さらに、上部ケーシング124が、この上部ケーシング124の上側に配設された凹部124aと、この凹部124aの中央に配設されて上下方向に延びた第1穴部124bとを有し、下部ケーシング125が、この下部ケーシング125の上側に配設されて上部ケーシング124の下側から第1穴部124bに入る凸部125aと、この凸部125aの中央に配設されて上下方向に延びた第2穴部125bとを有している。
また、第1平板状通気部材122および多孔質フィルム121が、上部ケーシング124の凹部124aに接着して配設され、第2平板状通気部材123が、下部ケーシング125の凸部125aの上面に接着して配設された状態で、下部ケーシング125の凸部125aが、上部ケーシング124の第1穴部124bに入っているとともに、下部ケーシング125が、上部ケーシング124に接着されている。
これにより、第1穴部124bおよび第2穴部125bを通過する気体が必ず多孔質フィルム121を通過する。
さらに、上部ケーシング124の第1穴部124bに下部ケーシング125の凸部125aを入れることで第2平板状通気部材123が多孔質フィルム121に押圧される。
また、上部ケーシング124と下部ケーシング125との間が接着剤で埋まるため、上部ケーシング124と下部ケーシング125との間から気体が漏れることを防止することができる。
このようにして得られた本発明の一実施例である通気ユニット120は、気体絞り機構Aが、気体量を絞り調整する多孔質フィルム121と、この多孔質フィルム121の上に積層される第1平板状通気部材122と、多孔質フィルム121の下に積層される第2平板状通気部材123とで構成され、多孔質フィルム121が、第1平板状通気部材122と第2平板状通気部材123とで挟持されていることにより、メンテナンスの際の負担を軽減することができるとともに一つの気体絞り機構Aにおける給気・排気を切替えて給気の場合および排気の場合の両方に対応することができる。
さらに、多孔質フィルム121が、ポリプロピレン樹脂からなることにより、多孔質の金属部材と比べて物性のバラツキを小さくすることができるとともに耐久性に優れた軽量な通気ユニット120を供給できる。
また、第1平板状通気部材122および第2平板状通気部材123が、不織布からなることにより、汎用性のある素材で多孔質フィルム121の形状を安定させることができる。
さらに、気体絞り機構Aが、多孔質フィルム121および第1平板状通気部材122を取り付ける上部ケーシング124と、第2平板状通気部材123を取り付ける下部ケーシング125とを有し、上部ケーシング124が、この上部ケーシング124の上側に配設された凹部124aと、この凹部124aの中央に配設されて上下方向に延びた第1穴部124bとを有し、下部ケーシング125が、この下部ケーシング125の上側に配設されて上部ケーシング124の下側から第1穴部124bに入る凸部125aと、この凸部125aの中央に配設されて上下方向に延びた第2穴部125bとを有し、第1平板状通気部材122および多孔質フィルム121が、上部ケーシング124の凹部124aに接着して配設され、第2平板状通気部材123が、下部ケーシング125の凸部125aの上面に接着して配設された状態で、下部ケーシング125の凸部125aが、上部ケーシング124の第1穴部124bに入っているとともに、下部ケーシング125が、上部ケーシング124に接着されていることにより、気体の流量をバラツキ無く安定させることができるとともに、容易に多孔質フィルム121が第1平板状通気部材122と第2平板状通気部材123との2枚に挟持されている構成とすることができる。
また、このようにして得られた本発明の一実施例であるワーク浮上装置100は、通気部Bが、上述した通気ユニット120を複数備え、この複数の通気ユニット120のうちの一部が、ベース面111とワークWとの間へ気体を給気する給気用通気ユニット120Sとして設けられ、複数の通気ユニット120のうちの残りが、ベース面111とワークWとの間から気体を排気する排気用通気ユニット120Eとして設けられていることにより、上述した効果と同様の効果に加えて、ワークWを所望の浮上量で非常に安定した状態、すなわち、変形量を最小とした状態で支持することができるなど、その効果は甚大である。
100 ・・・ ワーク浮上装置
110 ・・・ ベース
111 ・・・ ベース面
111a ・・・ 溝部
112 ・・・ 通気穴
120 ・・・ ワーク浮上装置用通気ユニット
120E ・・・ 排気用通気ユニット
120S ・・・ 給気用通気ユニット
121 ・・・ 多孔質フィルム
122 ・・・ 第1平板状通気部材
123 ・・・ 第2平板状通気部材
124 ・・・ 上部ケーシング
124a ・・・ 凹部
124b ・・・ 第1穴部
124c ・・・ 断面V字状溝
125 ・・・ 下部ケーシング
125a ・・・ 凸部
125b ・・・ 第2穴部
A ・・・ 気体絞り機構
B ・・・ 通気部
Ea ・・・ 気体(排気)
Sa ・・・ 気体(給気)
W ・・・ ワーク

Claims (5)

  1. ワーク浮上装置のベース面とワークとの間に介在させてワークを浮上させる気体の気体量を気体絞り機構を介して調整するワーク浮上装置用通気ユニットにおいて、
    前記気体絞り機構が、前記気体量を絞り調整する多孔質フィルムと、該多孔質フィルムの上に積層される第1平板状通気部材と、前記多孔質フィルムの下に積層される第2平板状通気部材とで構成され、前記多孔質フィルムが、前記第1平板状通気部材と第2平板状通気部材とで挟持されていることを特徴とするワーク浮上装置用通気ユニット。
  2. 前記多孔質フィルムが、ポリプロピレン樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載のワーク浮上装置用通気ユニット。
  3. 前記第1平板状通気部材および第2平板状通気部材が、不織布からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワーク浮上装置用通気ユニット。
  4. 前記気体絞り機構が、前記多孔質フィルムおよび第1平板状通気部材を取り付ける上部ケーシングと、前記第2平板状通気部材を取り付ける下部ケーシングとを有し、
    前記上部ケーシングが、該上部ケーシングの上側に配設された凹部と、該凹部の中央に配設されて上下方向に延びた第1穴部とを有し、
    前記下部ケーシングが、該下部ケーシングの上側に配設されて上部ケーシングの下側から第1穴部に入る凸部と、該凸部の中央に配設されて上下方向に延びた第2穴部とを有し、
    前記第1平板状通気部材および多孔質フィルムが、前記上部ケーシングの凹部に接着して配設され、前記第2平板状通気部材が、前記下部ケーシングの凸部の上面に接着して配設された状態で、前記下部ケーシングの凸部が、前記上部ケーシングの第1穴部に入っているとともに、前記下部ケーシングが、前記上部ケーシングに接着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のワーク浮上装置用通気ユニット。
  5. ワーク浮上装置のベース面とワークとの間に介在させてワークを浮上させる気体の気体量を気体絞り機構を有する通気部を介して調整するワーク浮上装置において、
    前記通気部が、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載されたワーク浮上装置用通気ユニットを複数備え、
    該複数のワーク浮上装置用通気ユニットのうちの一部が、前記ベース面とワークとの間へ気体を給気する給気用として設けられ、前記複数のワーク浮上装置用通気ユニットのうちの残りが、前記ベース面とワークとの間から気体を排気する排気用として設けられていることを特徴とするワーク浮上装置。
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JP2016094493A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 東レ株式会社 透湿防水フィルムおよび透湿防水シート

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