JP6333787B2 - 内燃機関のブリーザ室構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、下記特許文献1に示されるもののように、ブリーザ室をクランクケースの上面に配置してしまうと、その容量を確保するために、クランクケースの上方に突出するものとなるため、内燃機関に係る他の部品をブリーザ室を避けて配置する必要が生じる。また、ブリーザ室に接続されるブリーザホースも突出するため、周囲に部品を配置する際には制約となっていた。
クランクケースを有しクランク軸(31)を車幅方向に配して車両に搭載され、前記クランクケースの車両前方側の上方に前傾したシリンダボディを備えるとともに、同シリンダボディの上方には、シリンダヘッドが配置され、前記クランクケース内のオイルミストからオイルを分離するブリーザ室を有する内燃機関のブリーザ室構造において、
前記ブリーザ室は、前記シリンダボディのシリンダボアより車両後方側の前記クランクケースの上面内に気筒位置の左右幅に亘って横長に設けられ同クランクケースと前記シリンダボディとの接合面に開口するクランクケース側ブリーザ室と、前記接合面に開口して前記シリンダボアより車両後方側の前記シリンダボディ内に設けられるシリンダ側ブリーザ室とを備えて形成され、
前記シリンダ側ブリーザ室は、前記接合面に開口し前記クランクケース側ブリーザ室と対峙する下室と、前記シリンダボディと前記シリンダヘッドとの上部接合面に開口する上室と、前記シリンダ側ブリーザ室の左右中央寄りに、その間をつなぐ上下連通孔とを有し、
前記シリンダヘッドの後部には、前記シリンダ側ブリーザ室の前記上室に連通するシリンダヘッド連通路が形成されるとともに、同シリンダヘッド連通路に連通して、エアクリーナと連通するためのブリーザ開口部が配置され、
前記クランクケース側ブリーザ室のブリーザ室底壁には、前記クランクケースの内部と連通するブリーザ入口開口が設けられ、前記接合面には、前記クランクケース側ブリーザ室と前記シリンダ側ブリーザ室とを仕切るガスケットが配置されるとともに、同ガスケットには、前記クランクケース側ブリーザ室と前記シリンダ側ブリーザ室とを連通するガスケット連通口がクランクケース側ブリーザ室の左右端側に位置して形成され、
前記クランクケース側ブリーザ室は、前記ブリーザ入口開口と前記ガスケット連通口との間にクランクケース側ブリーザ室内に突設されたリブ部によって形成されたクランクケース側ラビリンス状流路を備え、前記シリンダ側ブリーザ室は、前記ガスケット連通口と前記上下連通孔との間に前記下室内に突設されたリブ部によって形成されたシリンダ側ラビリンス状流路を備えたことを特徴とする内燃機関のブリーザ室構造である。
前記クランクケースの側面には、前記クランクケース側ブリーザ室から伸びるオイル戻し通路の出口開口が形成され、同出口開口は側面視で、前記クランク軸と変速機のメイン軸との間に配置され、前記オイル戻し通路は上面視で前記クランクケース側ブリーザ室から斜め後外方に伸びるように配置されたことを特徴とする。
前記クランク軸の、車幅方向において前記出口開口と同じ側の、一端部にはACジェネレータが設けられ、同ACジェネレータの車幅方向内端部は、上面視で前記出口開口の周囲のボス部よりも車幅方向外側に配置されたことを特徴とする。
前記クランクケースは、前記変速機を収容するためのミッション室を有し、前記ブリーザ室底壁は、前記ミッション室と前記クランクケース側ブリーザ室とを区画するように形成され、前記オイル戻し通路の出口開口の最下部は前記ブリーザ室底壁よりも低く位置していることを特徴とする。
前記内燃機関は複数の気筒を備え、前記ブリーザ開口部は、前記シリンダヘッドに形成された複数の吸気ポートの間に配置されたことを特徴とする。
また、クランクケース、シリンダボディという主要な部品内にブリーザ室が構成されたので、ブリーザ室を構成するための部品点数を削減できる。
そして、シリンダ側ブリーザ室が、クランクケース側ブリーザ室に連通する下室とそれに連なる上下連通孔と上室とを有し、上室に連通して、シリンダヘッドにブリーザ室の延長部を形成するシリンダヘッド連通路を設けることで、実質的にブリーザ室の容量を大きく確保しながらブリーザ室をコンパクトに配置することができ、併せ、シリンダ側ブリーザ室からシリンダヘッド連通路に至るブローバイガスの移動行程により、ブローバイガス中のオイルミストの気液分離性能を高めることができる。
また、ブリーザ開口部がクランクケースよりも上方に位置して配置されることとなり、クランクケースの上面に内燃機関に係る他の部品を配置するための自由度が確保される。
リーザ室をコンパクトに配置することができ、気液分離性能を高めることができる。
また、ガスケットにガスケット連通口が形成され、オイルミストがガスケット連通口を通して前記クランクケース側ブリーザ室から前記シリンダ側ブリーザ室へと移動するため、その移動行程において気液分離性能が高まる。
そして、クランクケース側ブリーザ室はクランクケースの上面内に気筒位置の左右幅に亘って横長に設けられ、ガスケット連通口がクランクケース側ブリーザ室の左右端側に位置して形成され、クランクケース側ブリーザ室のブリーザ入口開口と左右端側のガスケット連通口との間に、クランクケース側ブリーザ室内に突設されたリブ部によってクランクケース側ラビリンス状流路が形成され、
シリンダ側ブリーザ室は、ガスケット連通口と下室の左右中央寄りの上下連通孔との間に、下室内に突設されたリブ部によってシリンダ側ラビリンス状流路が形成されたので、
気液分離性能がより高まるとともに、前傾したシリンダボディ後方にスペースの無駄なく容量の大きいブリーザ室が得られる。
ブリーザ室で分離されたオイルミスト中のオイルが、クランクケースの側面で、クランク軸とメイン軸の間に滴下するように、出口開口が配置されたので、滴下したオイルがクランク軸やメイン軸上に流下せず、それらのフリクションになり難い。
また、上面視でオイル戻し通路の斜め後方に出口開口が配置されたことで、車両の加速走行時にオイルの排出を促し、効率的にオイルを滴下することができる。
ACジェネレータの車幅方向内端部よりも内側に出口開口の周囲のボス部が配置されたので、オイルが滴下された場合でも回転しているACジェネレータに当たり難く、フリクションの発生が回避される。
オイルミストから分離しブリーザ室底壁上に流下したオイルが、ブリーザ室底壁よりも低いオイル戻し通路の出口開口へと溜まることなく流れるので、迅速なオイル還流を促すことができる。
シリンダヘッドの複数の吸気ポート間のデッドスペースを有効活用しつつ、吸気ポートと接続するエアクリーナの近くにブリーザ開口部を配置することもできるので、ブリーザ開口部とエアクリーナとを接続するブリーザホースの距離を短くすることができる。
ザ開口部とエアクリーナとを接続するブリーザホースの距離を短くすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るブリーザ室構造を備えた内燃機関を搭載した車両である鞍乗型車両、具体的には自動二輪車1の左側面図である。
本明細書および特許請求の範囲において、前後左右の向きは、本実施形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において矢印UPは上方を、矢印FRは前方を、矢印LHは左方を、矢印RHは右方を、それぞれ示すものとする。
なお、図中に添記した黒小矢印は、本実施形態における本発明に係るブローバイガスの流れを、白抜き小矢印はブローバイガスのオイルミストから分離されたオイルの流れを、模式的に示すものである。
下側メインフレーム22の前部からは、下方に分岐してダウンフレーム26が下方に斜め後方に延びている。
フロントフォーク11の下端には前輪12が回転自在に支持されている。
フロントフォーク11の上端には、操向ハンドル13が一体に結合されている。
内燃機関3は、クランクケース30に回転自在に軸支されるクランク軸31を車幅方向、すなわち車体の左右幅方向に指向させて所謂横置きに車体フレーム2に搭載される。
後車軸16に嵌着される被動チェーンスプロケット54と駆動チェーンスプロケット53との間に、無端状の駆動チェーン55が架渡されている(図1参照)。
クランクケースの左側面には、後述のブリーザ室7から伸びるオイル戻し通路70の出口開口70aが形成され、出口開口70aは側面視で、クランク軸30と変速機5のメイン軸51との間の上方に位置して配置されている。
シリンダヘッド33の上にはヘッドカバー34が被せられて、下クランクケース半体30Bの下部には、オイルパン35が取付けられている(図1参照)。
ピストン36は、コネクティングロッド37を介してクランク軸31に連結されている。
図1を参照して、シリンダヘッド33の後部には、各シリンダボア32aに対応して2つの吸気ポート60が開口してスロットルボディ61、エアクリーナ62等の吸気系と接続し、シリンダヘッド33の前部には、各シリンダボア32aに対応する2つの排気ポート63が開口し排気管64に接続している。
また、図3を参照して、上クランクケース半体30Aから前傾して上方に突出するシリンダボディ32の付け根部分の後方に付け根部分に近接してスタータモータ47が配設される。
そして、クランク軸31、変速機5のメイン軸51とカウンタ軸52は、ともに上クランクケース半体30Aと下クランクケース半体30Bとの割り面30aにおいて、前方から順にそれぞれ上記の左、右、中央軸受38a、38b、38c、左、右軸受39a、39b、左、右軸受40a、40bによって支持される。
ACジェネレータ45には、左側からACGカバー46が被せられている。
ACジェネレータ45におけるアウタロータ45rの内側に配置されるインナステータ45sは、ACGカバー46に固定支持される。
カムチェーン駆動スプロケット49には、動弁機構65のカム軸66(図5参照)に嵌着される図示されないカムチェーン被動スプロケットとの間に、クランクケース30、シリンダボディ32、シリンダヘッド33の右側に設けられたカムチェーンチャンバ30b、32b、33b内を通してタイミングチェーン49aが架け渡され、動弁機構65がクランク軸31の回転に同期して駆動される。
変速クラッチ57のクラッチアウタ57aは、メイン軸51に回転自在に軸支されたプライマリ被動ギヤ58に緩衝部材を介して支持されており、メイン軸51に一体に嵌合されたクラッチインナ57bとの間に複数のクラッチ板が介装され、圧縮部材57cの駆動により断接が行われる。
なお、前述のように、カウンタ軸52の左端部はクランクケース30の左側壁30Lを左方に貫通して外部に突出して、内燃機関3の最終の出力軸52となる。
図5に示されるように、クランクケース30の上クランクケース半体30Aの上方にシリンダボディ32が設けられ、シリンダボディ32の上方にはシリンダヘッド33が配置され、シリンダボディ32とシリンダヘッド33は、上クランクケース半体30Aにやや前傾して立設されるようにスタッドボルト41によって共締めで締結され.ている。
シリンダヘッド33の上方には、シリンダヘッド33に設けられた動弁機構65を覆うようにヘッドカバー34が取り付けられている。
ブリーザ室7は、クランクケース30の上クランクケース半体30Aの上面内に設けられたクランクケース側ブリーザ室71と、シリンダボディ32内に設けられたシリンダ側ブリーザ室72とを備えて形成されている。
また、クランクケース30、シリンダボディ32という主要な部品内にブリーザ室7が構成されたので、ブリーザ室7を構成するための部品点数が削減されている。
また、ブリーザ室底壁71aの左端側には、クランクケース30内方に向け深く形成された底壁最深部71cが形成されており、後述のオイル戻し通路70に連通している(図3、図6、図11参照)。
ブリーザ開口部75は、装着されるブリーザホース76を介して、後方のエアクリーナ62と連通しており、ブリーザ室7中のブローバイガスは、エアクリーナ62に送られ、吸気とともに再燃焼に供される。
接合面42に挟設されるガスケット73において、そのガスケット連通口73aは、図6中に2点鎖線で示すように、クランクケース側ブリーザ室71の左右端側に位置して2個所設けられており、ブリーザ入口開口71bを通りクランクケース30内部から流入したブローバイガスは、クランクケース側ブリーザ室71内に突設されたリブ部71dによって形成されたクランクケース側ラビリンス状流路71eを迂回移動しながらガスケット連通口73aに至り、ガスケット連通口73aを通してブローバイガスのオイルミストがシリンダ側ブリーザ室72へと移動するので、その移動行程において気液分離性能が高まるものとなっている。
底壁最深部71cには、クランクケース30の左側壁30L内に設けられたオイル戻し通路70の一端側が連通開口しており、その他端側は連通部より斜め後外方へ、かつ下がるよう(図3参照)に配設され、その端部は左側壁30Lに出口開口70aとして開口している。
すなわち、オイル戻し通路70の出口開口70aの最下部70b(図3参照)はブリーザ室底壁71aの底壁最深部71cよりも低く位置している。
したがって、オイルミストから分離しブリーザ室底壁71a上に流下したオイルが、ブリーザ室底壁71aよりも低いオイル戻し通路70の出口開口70aへと溜まることなく流れるので、迅速なオイル還流を促すことができる。
ガスケット73は、クランクケース側ブリーザ室71とシリンダ側ブリーザ室72とを仕切り、2点鎖線で示すように、下方に位置するクランクケース側ブリーザ室71を覆って位置し、その2個所のガスケット連通口73aのみで、上方に位置するシリンダ側ブリーザ室72と連通せしめている。
2点鎖線で示されるガスケット73の2個所のガスケット連通口73aは、シリンダ側ブリーザ室72の下室72aの左右端側に位置しており、シリンダ側ブリーザ室72の2個所の上下連通孔72cは左右中央寄りに配置されている。
口ガスケット連通口73aからシリンダ側ブリーザ室72の下室72aに流入したブローバイガスは、下室72a内に突設されたリブ部72dによって形成されたシリンダ側ラビリンス状流路72eを迂回移動しながら上下連通孔72cに至り、上下連通孔72cを通してブローバイガスのオイルミストが上室72bへと移動するので、その移動行程において気液分離性能が高まるものとなっている。
分離されたオイルは、上下連通孔72c、ガスケット連通口73aを逆流してクランクケース側ブリーザ室71のブリーザ室底壁71aに至り、その底壁最深部71cからオイル戻し通路70の出口開口71aを経由して排出され、オイルパン35内に還流する。
シリンダ側ブリーザ室72の上室72bにおいて、左右中央寄りの2つの上下連通孔72cは合流し、且つ上室72bは、上部接合面43において対峙するシリンダヘッド連通路74と略一致する開口を形成している。
なお、図4、図5に示されるように、ブリーザ開口部75はシリンダヘッド33に取付けられ、シリンダボディ32の後部には、クランクケース30の上面に向けて特段の突出部分が形成されていないので、スタータモータ47等の内燃機関3に係る部品のクランクケース30の上面における配置の自由度が大きくなっている。
シリンダボディ32とシリンダヘッド33との上部接合面43において、シリンダヘッド33のシリンダヘッド連通路74は、対峙するシリンダ側ブリーザ室72の上室72bと略同位置、同形状の開口を形成している。
したがって、シリンダヘッド連通路74に連通して、エアクリーナ62(図1参照)と連通するためのブリーザ開口部75は、シリンダヘッド33の左右中央に位置し、2つの吸気ポート60の中間に位置して配置されている。(図4も参照)
オイル戻し通路70の他端側は、図6にも示されるように、上面視でクランクケース側ブリーザ室71のブリーザ室底壁71aの底壁最深部71cから斜め後外方に伸びるように配置され、クランクケース30の左側壁30Lの側面に開口して出口開口70aを形成している。
そのように、上面視でオイル戻し通路70の斜め後方に出口開口70aが配置されたことで、自動二輪車1の加速走行時にオイルの排出が促され、効率的にオイルを排出、滴下することができ、迅速なオイル還流を促すことができる。
そのように、ACジェネレータ45の車幅方向内端部45xよりも内側に出口開口70aの周囲のボス部70cが配置されたので、出口開口70aからのオイルがボス部70cを伝って滴下された場合でも、回転しているACジェネレータ45にオイルが当たり難く、フリクションの発生が回避される。
例えば、「車両」は実施形態に示される自動二輪車に限定されず、請求項1の要件を備える内燃機関を搭載する車両であれば、3輪、4輪のバギー車等の多様な車両であってよい。
また、内燃機関は上記実施形態の2気筒に限定されず、請求項7における「複数の気筒」は3気筒以上を含む。
なお、上記実施形態において、説明の便宜上、内燃機関の左右の配置を特定して記載したが、左右反対に配置されたものであってもよい。
Claims (5)
- クランクケース(30)を有しクランク軸(31)を車幅方向に配して車両(1)に搭載され、前記クランクケース(30)の車両前方側の上方に前傾したシリンダボディ(32)を備えるとともに、同シリンダボディ(32)の上方には、シリンダヘッド(33)が配置され、
前記クランクケース(30)内のオイルミストからオイルを分離するブリーザ室(7)を有する内燃機関(3)のブリーザ室構造において、
前記ブリーザ室(7)は、前記シリンダボディ(32)のシリンダボア(32a)より車両後方側の前記クランクケース(30)の上面内に気筒位置(C)の左右幅に亘って横長に設けられ同クランクケース(30)と前記シリンダボディ(32)との接合面(42)に開口するクランクケース側ブリーザ室(71)と、前記接合面(42)に開口して前記シリンダボア(32a)より車両後方側の前記シリンダボディ(32)内に設けられるシリンダ側ブリーザ室(72)とを備えて形成され、
前記シリンダ側ブリーザ室(72)は、前記接合面(42)に開口し前記クランクケース側ブリーザ室(71)と対峙する下室(72a)と、前記シリンダボディ(32)と前記シリンダヘッド(33)との上部接合面(43)に開口する上室(72b)と、前記シリンダ側ブリーザ室(72)の左右中央寄りに、その間をつなぐ上下連通孔(72c)とを有し、
前記シリンダヘッド(33)の後部には、前記シリンダ側ブリーザ室(72)の前記上室(72b)に連通するシリンダヘッド連通路(74)が形成されるとともに、同シリンダヘッド連通路(74)に連通して、エアクリーナ(62)と連通するためのブリーザ開口部(75)が配置され、
前記クランクケース側ブリーザ室(71)のブリーザ室底壁(71a)には、前記クランクケース(30)の内部と連通するブリーザ入口開口(71b)が設けられ、前記接合面(42)には、前記クランクケース側ブリーザ室(71)と前記シリンダ側ブリーザ室(72)とを仕切るガスケット(73)が配置されるとともに、同ガスケット(73)には、前記クランクケース側ブリーザ室(71)と前記シリンダ側ブリーザ室(72)とを連通するガスケット連通口(73a)がクランクケース側ブリーザ室(71)の左右端側に位置して形成され、
前記クランクケース側ブリーザ室(71)は、前記ブリーザ入口開口(71b)と前記ガスケット連通口(73a)との間にクランクケース側ブリーザ室(71)内に突設されたリブ部(71d)によって形成されたクランクケース側ラビリンス状流路(71e)を備え、前記シリンダ側ブリーザ室(72)は、前記ガスケット連通口(73a)と前記上下連通孔(72c)との間に前記下室(72a)内に突設されたリブ部(72d)によって形成されたシリンダ側ラビリンス状流路(72e)を備えたことを特徴とする内燃機関のブリーザ室構造。 - 前記クランクケース(30)の側面には、前記クランクケース側ブリーザ室(71)から伸びるオイル戻し通路(70)の出口開口(70a)が形成され、
同出口開口(70a)は側面視で、前記クランク軸(31)と変速機(5)のメイン軸(51)との間に配置され、
前記オイル戻し通路(70)は上面視で前記クランクケース側ブリーザ室(71)から斜め後外方に伸びるように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のブリーザ室構造。 - 前記クランク軸(31)の、車幅方向において前記出口開口(70a)と同じ側の、一端部(31a)にはACジェネレータ(45)が設けられ、
同ACジェネレータ(45)の車幅方向内端部(45x)は、上面視で前記出口開口(70a)の周囲のボス部(70c)よりも車幅方向外側に配置されたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のブリーザ室構造。 - 前記クランクケース(30)は、前記変速機(5)を収容するためのミッション室(50)を有し、
前記ブリーザ室底壁(71a)は、前記ミッション室(50)と前記クランクケース側ブリーザ室(71)とを区画するように形成され、前記オイル戻し通路(70)の出口開口(70a)の最下部(70b)は前記ブリーザ室底壁(71a)よりも低く位置していることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のブリーザ室構造。 - 前記内燃機関(3)は複数の気筒を備え、前記ブリーザ開口部(75)は、前記シリンダヘッド(33)に形成された複数の吸気ポート(60)の間に配置されたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関のブリーザ室構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015187770A JP6333787B2 (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | 内燃機関のブリーザ室構造 |
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