JP6320630B2 - 換気扇 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の壁または天井等の取り付け部に屋内側から設置されて、屋内の空気を吸い込んで送風管を通じて屋外へ排気する換気扇に関するものである。
建物の壁または天井等の取り付け部において室内外を連通するパイプまたはダクト等の送風管に室内側から挿入されて装着され、室内の空気を室外へ排気して換気を行う換気扇が知られている。このような換気扇は、送風管に挿入される円筒状の風洞と、この風洞内でプロペラ式の羽根車が回転する送風機を備えている。また、円筒状の風洞の室内側開口部の外周には、半径方向に張り出すフランジが連設される。このような換気扇には、製品の運転および停止に合わせて、電動機による制御によって開閉するシャッターを有する機種が存在する。
電動機の電線など換気扇内に配置された内部配線は、フランジ背面に設けられてフランジの背面に垂直なリブに保持されるか、ネジまたはコードクリップなどにより固定されるのが一般的である。しかしながら、フランジの背面に垂直なリブだけで内部配線を固定する場合には、内部配線が浮き上がりやすく、製品の組み立て時の配線作業を行いにくい。また、内部配線が配線された配線部をカバーで覆う場合には、カバーを取り付ける際に内部配線を挟み込んでしまう懸念がある。このため、内部配線が浮き上がらないように、配線を仮固定するための部品を新たに追加するなど、製造コストが悪化する懸念がある。
これに対して、特許文献1には、電源コードに挟持部材の凹状部をあてがい、一対の挟持部材で電源コードを挟持したのちに、挟持部材の反凹状部側が支持片の係合溝に係合するように、挟持部材を支持片に嵌合して電源コードを保持する換気扇が開示されている。
特開2000−121118号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、フランジの背面に設けた支持片の他に、電線を挟持する挟持部材を新たに追加する必要があり、製造コストが増加する。また、この挟持部材は小部品であることから、製品の出荷から設置場所での施工までに紛失しないように管理する必要がある。このため、挟持部材を管理するための作業または構造が必要となり、製造コストが増加する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、内部配線の浮き上がりを簡易な構造で安価に防止できる換気扇を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、円筒状の風洞、前記風洞の前面側の吸込口の周縁部に連接されて半径方向に広がるフランジおよび前記フランジの端縁に連接されて背面側へ突出する立ち上がり部を有する本体フレームと、前記風洞内で回転する羽根車を有する送風機と、を備え、室内の取り付け部に取り付けられる換気扇であって、前記フランジの背面に取り付けられた第1電子部品および第2電子部品と、前記フランジの背面に取り付けられて外形部に爪部を有する第3電子部品と、前記フランジの背面に配線されて前記第1電子部品と前記第2電子部品との間を接続する内部配線と、前記フランジの背面の面方向に対して垂直方向に前記フランジの背面から突出して設けられた第1リブと、前記第1リブの側面から前記フランジの背面の面方向に対して平行な方向または前記フランジの背面に向かって突出して設けられた第2リブと、を備えて、前記第2リブの下面と前記フランジの背面との間に前記内部配線を保持する保持部と、前記フランジの背面から背面側に突出して前記第3電子部品を保持する電子部品保持部と、前記フランジの背面における前記保持部に対向する位置において前記フランジの背面から背面側に突出した突起部と、を備え、前記保持部は、前記第1リブにおける前記第2リブよりも上部の領域に、前記爪部を取り付けるための取り付け穴を備え、前記爪部が前記取り付け穴に挿入されることにより前記第3電子部品を保持し、前記電子部品保持部と前記突起部との間に前記内部配線を保持すること、を特徴とする。
本発明にかかる換気扇は、内部配線の浮き上がりを簡易な構造で安価に防止できる換気扇が得られる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態にかかる換気扇を送風管に据え付けた状態を示す模式縦断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の屋外側の斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の屋外側の分解斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の本体に制御基板強電部を収納した状態を示した斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の制御基板弱電部とセンサとを示した斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の制御基板強電部と中継線との接続状態を示した模式断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の制御基板弱電部と中継線との接続状態を示した模式断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の制御基板弱電部と中継線との接続状態を示した模式断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇のセンサと中継線との接続状態を示した模式断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の背面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の保持部と突起部とを示した斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の保持部と突起部とに電線が保持された状態を示した斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の保持部に電線が保持された状態を示した模式縦断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の保持部に電線が保持され、電源部が取り付けられた状態を示した模式縦断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の保持部と突起部とに電線が保持され、電源部が取り付けられた状態を示した斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の保持部と突起部とに電線が保持され、保護カバーが取り付けられた状態を示した斜視図
以下に、本発明の実施の形態にかかる換気扇を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1を送風管7に据え付けた状態を示す模式縦断面図である。図2は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の屋外側5の斜視図である。図3は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の屋外側5の分解斜視図であり、換気扇1から保護カバー80を外した状態を示す分解斜視図である。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
図1〜図3に示すように、本実施の形態にかかる換気扇1は、建物の壁または天井等の取り付け場所の屋内側4に、屋内側4から挿入して設置されるものである。本実施の形態では、天井6を取り付け場所とする。この換気扇1は、室内と室外とを連通させる送風管7に挿入する円筒状の風洞11を有する樹脂製の本体フレーム10に、送風機20が取り付けられた本体2と、本体2の前面側において、爪嵌合等により取り付け固定された意匠グリル3とを備える。本実施の形態では、送風管7はパイプとする。なお、以降の説明においては、図1の紙面左側を「前面側」、紙面右側を「背面側」として説明する。
本体フレーム10は、樹脂で構成され、送風管7に挿入される円筒状の風洞11を有する。風洞11の前面側、すなわち室内側には、風洞11へ空気を吸込む吸込口である開口部12が開口しており、風洞11における開口部12の周縁部13はベルマウス形状に構成されている。この周縁部13には、前面構造が一体に形成されている。前面構造は、周縁部13から風洞11の半径方向外側に向かって張り出す正方形状のフランジ14と、フランジ14の半径方向外側の端縁から背面側に向かって起立した立ち上がり部15とを有する。立ち上がり部15の端面は、換気扇1が室内に取り付けられたときに、室内側の取り付け面である天井6に当接する。
風洞11、周縁部13、フランジ14と立ち上がり部15とにより、本体フレーム10の背面が凹状に形成されており、この凹状の領域に各種部材が収納可能とされている。立ち上がり部15には、図2および図3に示すように長孔16を有する取り付け部17が対向位置に2つ設けられ、その各長孔16はフランジ14の前面に形成された図示しない取り付け孔に繋がっている。
送風機20は、プロペラ式の羽根車21と、回転軸23を有し羽根車21を回転させるファンモーター22とを備える。送風機20は、本体フレーム10の風洞11の背面側に取り付けられている。
ファンモーター取り付け部24は、風洞11の背面側に風洞11の周方向に間隔をおいて設けられ、風洞11の中心線方向に沿って背後に延出する四本の脚部25と、各脚部25の端部から風洞11の半径方向内側に向かって延びるように連接された橋絡部26と、橋絡部26により風洞11の中心に支持されたモーターカバー27とを備える。四本の脚部25は、いずれも風洞11の外周よりも径方向内側に位置している。この橋絡部26において、回転軸23がモーターカバー27の先から風洞11の中心線上に突き出すようにファンモーター22がねじ締めされている。そして、回転軸23に、羽根車21が風洞11に内包される状態で装着されている。ファンモーター22が動作して回転軸23が回転することにより、羽根車21は風洞11内で回転する。
四本の脚部25のうちの一本に連なる橋絡部26には、風洞11の径方向外側に向かって延びる取り付けバネ28が装着されている。取り付けバネ28は、半径方向への拡開弾力により本体2を送風管7内に保持するために反りが設けられている。この取り付けバネ28は、本体2を木ねじで取り付け部に固定する前の本体2の仮止めに使用される。なお、換気扇の取り付けは、送風管に本体を差し込んで、板ばねの拡開弾力により木ねじを使わずに行うこともあるが、本体を木ねじで取り付け部に固定して行うのが一般的である。
意匠グリル3は、本体フレーム10の前面構造であるフランジ14および立ち上がり部15を前面側から被覆する構造となっている。意匠グリル3は、換気扇1の運転時に風洞11を開放し、停止時には風洞11を閉鎖するシャッター部30と、シャッター部30を閉鎖させるためのバネ31とを有している。意匠グリル3は、本体2に対して爪嵌合等の固定方法により着脱可能に取り付けられて固定され、取り外すことで意匠グリル3を容易に清掃することができる。
本体2の前面側には、シャッター部30を開くためのロッド33が取り付けられている。本体2の背面側には、シャッター部30を開くための電動機32が取り付けられている。そして、電動機32に取り付けられた図示しないワイヤーが、本体2に設けられた図示しない開口部から本体2の前面側に引き出されている。電動機32によってワイヤーが巻き取られる、またはワイヤーが引き出されることにより、ロッド33の動きを制御できる。電動機32は、後述する制御基板強電部40から供給される交流電力により駆動する。電動機32に電力を印加すると、ロッド33がシャッター部30を屋外側5から屋内側4へ押し出すことで、シャッター部30が開き、風洞11を開放させる構造となっている。また、換気扇1の運転停止時は、意匠グリル3に設けられたバネ31の反力により、シャッター部30を閉鎖させる構造となっている。
フランジ14の背面において本体2の上側における左側の角部近傍領域には、電子部品の1つである電源部34が収納されている。電源部34は、換気扇1の外部の外部電源から供給される交流電力を、図示しない中継線を介してファンモーター22と電動機32とに供給する。電源部34は、難燃性で電気絶縁性を有する合成樹脂で構成されていて、外部電源電線を接続するための接続端子を備えている。また、詳細な説明および図示は省略するが、電源部34に接続されて使用者により操作される操作部が意匠グリル3から露出して設けられている。
図4は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の本体2に制御基板強電部40を収納した状態を示した斜視図である。図5は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の制御基板弱電部50とセンサ70とを示した斜視図である。図6は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の制御基板強電部40と中継線60との接続状態を示した模式断面図である。図7は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の制御基板弱電部50と中継線60との接続状態を示した模式断面図である。図8は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の制御基板弱電部50と中継線61との接続状態を示した模式断面図である。図9は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1のセンサ70と中継線61との接続状態を示した模式断面図である。
換気扇1は、室内における人の有無、室内における人の動き、室内の湿度、室内の温度、室内の特定ガスの濃度等の、換気扇1の運転の制御における判断に用いられる制御判断情報である室内の状態情報を検知し、検知結果に基づいて換気扇1の運転、停止、強運転、弱運転を自動で切り換えるために、制御基板およびセンサ70を搭載している。制御基板としては、図3に示す制御基板強電部40と制御基板弱電部50とを有する。
制御基板強電部40は、換気扇1の外部の図示しない外部電源から供給される交流電力を直流電力に変換するインバータ回路基板である電源基板である。制御基板強電部40には、外部電源から交流電力が直接供給されてもよく、電源部34を介して外部電源から交流電力が供給されてもよい。電源部34から制御基板強電部40に交流電流が供給される場合には、図示しない中継線により電源部34と制御基板強電部40とが電気的に接続される。
制御基板強電部40は、保護ケース41に収納され、保護ケース41に覆われた状態で使用される。保護ケース41は、水滴および埃等から制御基板強電部40を保護し、また、制御基板強電部40にショートが生じた場合の外部への影響を防止できる。そして、制御基板強電部40は、保護ケース41で覆われた状態で、フランジ14の背面の本体2の上側における右側の角部近傍領域に収納されている。
制御基板強電部40は、リード線である中継線60を介して制御基板弱電部50と電気的に接続されている。制御基板強電部40は、交流電力から生成した直流電力を、中継線60を介して制御基板弱電部50に供給する。また、制御基板強電部40は、外部電源から供給される交流電力を電動機32に供給する。制御基板強電部40には、中継線60と接続するためのコネクタ40aが設けられている。また、制御基板弱電部50には、中継線60と接続するためのコネクタ50aが設けられている。一方、中継線60の両端には、コネクタ60aが設けられている。そして、コネクタ40aとコネクタ60aとを接続することにより制御基板強電部40と中継線60とが電気的に接続され、コネクタ50aとコネクタ60aとを接続することにより制御基板弱電部50と中継線60とが電気的に接続される。なお、制御基板強電部40のコネクタ40aに接続された中継線60は、保護ケース41の一側面に設けられている切り欠き部から引き出される。
制御基板弱電部50は、センサ70における検出データに基づいて換気扇1の運転、停止、強運転、弱運転を自動で切り換える制御を行う制御部である。制御基板弱電部50は、マイクロコンピュータを搭載した回路基板により構成されている。制御基板弱電部50は、制御基板強電部40から中継線60を介して供給される直流電力を電源とする。
制御基板弱電部50は、図3に示すように、制御基板強電部40からの中継線60の引き出し方向となっているフランジ14の背面の本体2の下側に収納されている。
制御基板弱電部50とセンサ70とは、中継線61を介して各種情報の送受信が可能である。また、制御基板弱電部50は、制御基板強電部40から中継線60を介して供給される直流電力の一部を、中継線61を介してセンサ70に供給する。センサ70は、制御基板弱電部50から中継線61を介して供給される直流電力を電源とする。
また、制御基板弱電部50は、センサ70での検出結果に基づいて換気扇1の運転の切り換えを自動制御する際の閾値となる、室内の湿度、室内の温度、室内の特定ガスの濃度の設定値を変更するための設定部51を備える。設定部51としては、詳細な説明は省略するが一般的なスイッチ付き可変抵抗が使用される。制御基板弱電部50は、設定部51において設定される値に基づいて、室内の湿度、室内の温度、室内の特定ガスの濃度の設定値を既定の演算処理によって演算する。そして、制御基板弱電部50は、この演算結果を閾値として使用し、換気扇1の運転、停止、強運転、弱運転を自動で切り換える。また、制御基板弱電部50は、運転状態を連続運転−センサ自動運転−運転停止に変更できる運転状態切り換え部52を有する。
センサ70には、中継線61と接続するためのコネクタ70aが設けられている。また、制御基板弱電部50には、中継線61と接続するためのコネクタ50bが設けられている。一方、中継線61の両端には、コネクタ61aが設けられている。そして、コネクタ70aとコネクタ61aとを接続することによりセンサ70と中継線61とが電気的に接続され、コネクタ50bとコネクタ61aとを接続することにより制御基板弱電部50と中継線61とが電気的に接続される。これにより、中継線61を介して制御基板弱電部50とセンサ70とが電気的に接続される。
人の動き、室内の湿度、室内の温度、室内の特定ガスの濃度を検知するセンサ70は、フランジ14の背面において、制御基板弱電部50の収納部の横の位置に収納されている。そして、制御基板弱電部50においてコネクタ50bをセンサ70の配置領域側に設けることにより、短い長さの中継線61によって制御基板弱電部50とセンサ70とを接続できるため中継線61のコストを削減でき、また中継線61の配線作業を容易にすることが可能となる。
また、制御基板強電部40、制御基板弱電部50、センサ70は、これらを背面側から覆う保護カバー80によりフランジ14の背面に固定され、外部から絶縁されている。また、中継線60および中継線61も保護カバー80により覆われて外部から絶縁されている。また、制御基板強電部40に電源部34を介して外部電源から交流電力が供給される場合に制御基板強電部40と電源部34とを接続する中継線も保護カバー80により覆われて外部から絶縁される。すなわち、保護カバー80は、フランジ14の背面に配置された電子部品および電気接続部品を覆って本体フレーム10の背面側に取り付けられ、これらの部材を保護する。保護カバー80を本体2の背面側に取り付けることにより、保護カバー80で覆われる領域に配置される電子部品および電気接続部品への水滴および埃等の異物の付着量を低減することができる。また、制御基板を外部から絶縁でき、電子部品および電気接続部品への傷付きを防止できる。また、制御基板強電部40、制御基板弱電部50、センサ70、中継線60,61を1つの保護カバー80で覆うことができるため、部品標準化および使用部品点数の削減、および金型費抑制、組立作業時間短縮の効果が得られる。
保護カバー80は、図2および図3に示すように保護カバー80の外周に設けられた複数の爪部80aおよび引っ掛け部80bを、本体2側に設けられて爪部80aおよび引っ掛け部80bと係合する引っ掛け部2aおよび爪部2bに引っ掛けることにより爪嵌合にて本体2に取り付けられて、フランジ14の背面に固定される。引っ掛け部2aは、本体2における立ち上がり部15に複数設けられている。また、爪部2bは、フランジ14から背面側に突出して設けられた仕切り板18に複数設けられている。本体2に取り付けられた保護カバー80は、フランジ14側の面の少なくとも一部が制御基板強電部40、制御基板弱電部50およびセンサ70に当接することにより、制御基板強電部40、制御基板弱電部50およびセンサ70を背面側からフランジ14の背面に固定できる。
保護カバー80は、本体2に取り付けられた際に、立ち上がり部15の端面から突出しない。すなわち、保護カバー80の背面は凹凸を有しているが、フランジ14に対する垂直方向において、本体2に取り付けられた保護カバー80の背面側の位置は、立ち上がり部15の端面と同一位置または立ち上がり部15の端面よりもフランジ14側に位置する。これにより、換気扇1を天井6に取り付けた際に本体フレーム10が天井6から浮くことがない。また、フランジ14に対する垂直方向における保護カバー80の背面の位置に関して、電気接続部品である中継線60が配置された領域を覆っている部分は、電子部品である制御基板強電部40および制御基板弱電部50を覆っている部分よりもフランジ14側に位置する。
つぎに、本実施の形態にかかる換気扇1における内部配線の保持構造について説明する。図10は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の背面図である。フランジ14の背面においては、図2、図3、図10に示すように、フランジ14の背面の本体2の下側における左側の角部近傍領域に電動機32が収納されている。電動機32は、上述したように風洞11、周縁部13、フランジ14と立ち上がり部15とにより本体フレーム10の背面に形成された凹状の領域に収納されている。また、フランジ14の背面の本体2の上側における左側の角部近傍領域に電源部34が収納されている。
保護カバー80により覆われた制御基板強電部40と電動機32とは、フランジ14の背面における上記の凹状の領域において、図10に示すように内部配線である電線32aにより接続されている。電線32aは、制御基板強電部40から電動機32に電力を供給するための中継線であり、フランジ14の背面において配線されている。なお、図2および図3においては、電線32aを省略している。
一方、制御基板強電部40は、図3および図4に示すように、上記の凹状の領域においてフランジ14の背面の本体2の上側における右側の角部近傍に収納されている。したがって、電線32aは、フランジ14の背面において、図10に示すように本体2の下側における左側の角部近傍の領域から本体2の上側における右側の角部近傍の領域まで、風洞11の曲面形状に沿う形で配置されている。
図11は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の保持部2cと突起部2gとを示した斜視図である。図12は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の保持部2cと突起部2gとに電線32aが保持された状態を示した斜視図である。図13は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の保持部2cに電線32aが保持された状態を示した模式縦断面図である。図14は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の保持部2cに電線32aが保持され、電源部34が取り付けられた状態を示した模式縦断面図である。
電線32aは、図10、図12〜図14に示すように、保持部2cにより保持されている。保持部2cは、フランジの背面14aにおける電源部34の配置領域と風洞11との間の領域に配置されている。保持部2cは、図11〜図13に示すように、フランジの背面14aの面方向に対して垂直方向に設けられた第1リブ2dと、フランジの背面14aの面方向に対して平行な方向に設けられた第2リブ2eとにより構成されている。保持部2cは、図13および図14に示すように、第2リブ2eとフランジの背面14aとの間の保持空間2iにおいて電線32aを保持する。保持部2cは、フランジ14の背面の本体2の左側において、取り付け部17よりも上側の領域に設けられている。保持部2cは、フランジ14と同じ樹脂により、フランジ14と一体成形されている。
第1リブ2dは、図13に示すように、4つの側面のうち、面積の大きい第1側面2daおよび該第1側面2daに対向する第2側面2dbが、フランジ14の背面の本体2の左側の立ち上がり部15の面方向に平行であり、直方体形状に設けられている。第1リブ2dの高さは、フランジ14の背面に取り付けられた電源部34の上面と同じまたは低い。第2リブ2eは、第1リブ2dの第1側面2daから、フランジ14の背面の本体2の左側の立ち上がり部15に向かって突出して設けられている。
このように構成された保持部2cは、第2リブ2eとフランジの背面14aとの間の保持空間2iにおいて電線32aを保持するため、電線32aの上下方向の移動が規制され、電線32aが浮き上がることを防止できる。これにより、換気扇1の組み立て時に電線32aが浮き上がることがなく、配線作業を効率良くスムーズに行うことができる。また、電線32aを配置した配線部にカバーを取り付ける際に電線32aを挟み込むことを防止できる。そして、保持部2cは、フランジ14と一体成形されている。このため、電線32aが浮き上がらないように電線32aを押さえるための新たな別部品の追加、またはテープ等の接着部品により電線を仮固定する必要がなくなり、製造コストの悪化が生じない。これにより、換気扇1では、電線32aの配置部を保護カバー80で覆う場合においても換気扇1の組み立て時における電線32aの噛み込みに対する配慮および管理が軽減されるとともに、電線32aの傷付きを軽減できるため、組み立て性が良く、安全な構造を安価に実現できる。
第2リブ2eの下面とフランジの背面14aとの距離Lを必要最小寸法とすることで、電線32aを、保持部2cのフランジ面に水平な第2リブ2eとフランジ14との間から外れにくく保持することができる。第2リブ2eの下面とフランジの背面14aとの距離Lの必要最小寸法は、電線32aを第2リブ2eとフランジの背面14aとの間の保持空間2iに抜き差しできる程度の寸法であり、電線32aの最大断面寸法よりも大きい程度とされる。したがって、第2リブ2eの下面とフランジの背面14aとの距離Lは、少なくとも電線32aが保持部2cに保持される際の、第1リブ2dの高さ方向における、電線32aの最大断面寸法、すなわち電線32aの長手方向に垂直な断面における最大寸法以上である。また、電線32aを保護チューブで覆う場合は、第2リブ2eの下面とフランジの背面14aとの距離Lの必要最小寸法は、保護チューブで覆われた電線32aを第2リブ2eとフランジの背面14aとの間の保持空間2iに抜き差しできる程度の寸法であり、保護チューブを含めた電線32aの最大断面寸法よりも大きい程度とされる。そして、電線32aを保護チューブで覆う場合は、第2リブ2eの下面とフランジの背面14aとの距離Lは、少なくとも電線32aが保持部2cに保持される際の、第1リブ2dの高さ方向における、保護チューブを含めた電線32aの最大断面寸法、すなわち保護チューブを含めた電線32aの長手方向に垂直な断面における最大寸法以上である。なお、第2リブ2eの下面とフランジの背面14aとの距離Lの必要最小寸法は、電線32aの断面寸法、および電線32aの断面形状においてどのような配置で電線32aを第2リブ2eとフランジの背面14aとの間の保持空間2iに保持するかなどの条件によって適宜設定されればよい。また、電線32aが断面方向において変形可能な場合には、突起部2gと電源部保持部2hとの間の寸法を電線32aの断面寸法よりも小さくしてもよい。
第1リブ2dの第1側面2daからの第2リブ2eの突出長さは、少なくとも電線32aの最大断面寸法、すなわち電線32aの長手方向に垂直な断面における最大寸法以上であることが好ましい。また、電線32aを保護チューブで覆う場合は、第1リブ2dの第1側面2daからの第2リブ2eの突出長さは、少なくとも保護チューブを含めた電線32aの最大断面寸法、すなわち保護チューブを含めた電線32aの長手方向に垂直な断面における最大寸法以上であることが好ましい。第2リブ2eの突出長さを、このように設定することにより、電線32aが第2リブ2eとフランジの背面14aとの間の保持空間2iから外れにくくなる。また、第2リブ2eは、図13に示すように第1リブ2dの高さ方向における中央領域付近に設けられる。
第1リブ2dの第1側面2daにおける上部領域には、図11〜図14に示すように、電源部34の外形部に設けられた爪部34aを取り付けるための取り付け穴2fが設けられている。電源部34の外形部に設けられた爪部34aを第1リブ2dの取り付け穴2fに挿入すると、爪部34aが取り付け穴2fの縁に引っかかって係合し、電源部34を第1リブ2dで保持することができる。すなわち、保持部2cにおいては、第1リブ2dの高さ方向において、相対的に上部の領域に電源部34の保持機能を有し、相対的に下部の領域に電線32aの保持機能を有する。
なお、電源部34は、爪部34aと取り付け穴2fとの係合のみにより保持されているわけではない。電源部34は、爪部34aと取り付け穴2fとの係合と、電源部34の外形部に設けられた図示しない複数の爪部を立ち上がり部15の内面側に設けられた図示しない複数の引っ掛け部に引っ掛けることによる、爪部と引っ掛け部との係合によって本体2に取り付けられて、フランジ14の背面に固定される。
取り付け穴2fおよび第2リブ2eは、スライドコア方式の金型を用いて製作することで、屋内側4のフランジ14の一部に開口穴を設けずに作製することができる。このため、室内側からフランジ14の背面側への電源部34およびこの周辺への埃等の侵入を抑制することができる。また、換気扇1の運転停止時におけるフランジ14の背面側から室内側への屋外空気の侵入を抑制することができる。そして、室内側への屋外空気の侵入を抑制することにより、換気扇1の運転停止時に、冬季などの屋内外の温度差が大きい場合でも、意匠グリル3およびシャッター部30の表面への結露発生量を低減することが可能となる。したがって、換気扇1では、外気侵入耐性および結露耐性を向上させることができる。
また、保持部2cに、電線32aの保持機能と、電源部34の保持機能とを持たせ、取り付け穴2fおよび第2リブ2eの形成において金型のスライドコア部を共用化させることで、スライドコア部の数を増やすことなく金型を製作することができる。すなわち、保持部2cに、電源部34の保持するための取り付け穴2fを設けることにより、スライドコア方式を用いてフランジの背面14aに電線32aの保持機能と電源部34の保持機能とを製造する際に、スライドコア部が増えることによるフランジ14の樹脂成形における金型製作費用の増加を抑制することができる。そして、電源部34の固定用の取り付け穴2fのために必要な突起部を第1リブ2dとして利用し、該第1リブ2dに第2リブ2eを設けることにより、フランジの背面14aの構造の複雑化を抑制し、フランジ14の樹脂成形における金型製作費用の増加を抑制することができる。
なお、取り付け穴2fおよび第2リブ2eをスライドコア方式の金型を用いずに製作する場合には、第2リブ2eは、第1リブ2dの第1側面2daからフランジの背面14aに向かって高さが低くなる板状に突出して設けられてもよい。この場合は、第2リブ2eの自由端、すなわち先端部とフランジの背面14aとの距離は、上記と同様に、第2リブ2eの下面とフランジの背面14aとの間に電線32aを保持可能とされる寸法に適宜設定されればよい。この場合も、第2リブ2eとフランジの背面14aとの間に電線32aを保持することにより、第2リブ2eがフランジの背面14aの面方向に対して平行な方向に設けられた場合と同様の効果が得られる。ただし、スライドコア方式を用いない場合は、フランジの背面14aの一部に開口部が必要となるため、外気侵入耐性および結露耐性の向上効果は得られないが、電線32aが浮き上がることを防止できる。
また、フランジ14の背面14aにおいては、図11、図12、図15、図16に示すように、電源部34の図示しない引っ掛け部を取り付ける電子部品保持部である電源部保持部2hが、フランジ14の背面の本体2の上側における電源部34の配置領域の近傍領域に設けられている。図15は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の保持部2cと突起部2gとに電線32aが保持され、電源部34が取り付けられた状態を示した斜視図である。図15では、電源部34の一部が倒伏状態とされ、他の一部が起立状態とされた状態の換気扇1の屋外側5の斜視図を示している。電源部34は、図示しない回転軸を介して本体フレーム10に回動可能に軸支されている。電源部34は、フランジの背面14aに対して0度から90度程度の範囲で倒伏および起立可能である。図16は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の保持部2cと突起部2gとに電線32aが保持され、保護カバー80が取り付けられた状態を示した斜視図である。そして、保持部2cと電源部保持部2hとの周辺領域には、図11、図12、図15、図16に示すように突起部2gが設けられている。
電動機32から引き出されて保持部2cに保持され、該保持部2cからフランジ14の背面の本体2の上側に引き出された電線32aは、突起部2gと電源部保持部2hとの間に保持される。突起部2gと電源部保持部2hとの間の寸法を電線32aの断面寸法とすることにより、電源部保持部2hと突起部2gとの間に挟み込んで確実に保持することができる。すなわち、突起部2gと電源部保持部2hとは、電線32aを保持する保持機能を有するとともに、電線32aを制御基板強電部40の方向に案内する。なお、突起部2gと電源部保持部2hとの間の寸法は、電線32aの断面寸法、および電線32aの断面形状においてどのような配置で電線32aを突起部2gと電源部保持部2hとの間に保持するかなどの条件によって適宜設定されればよい。
また、電線32aが断面方向において変形可能な場合には、突起部2gと電源部保持部2hとの間の寸法を電線32aの断面寸法よりも小さくしてもよい。これにより、電線32aの、フランジの背面14aの面方向における移動が規制され、電線32aが制御基板強電部40の方向に確実に案内される。また、突起部2gと電源部保持部2hとの間の寸法を電線32aの断面寸法よりも大きくした場合でも、フランジの背面14aの面方向における電線32aの移動を規制できる。
図12に示すように電線32aを保持部2cで保持し、さらに該電線32aを電源部保持部2hと突起部2gとの間で保持した後に、電源部34を保持部2cに取り付ける。これにより、換気扇1の組み立て時に電線32aが保持部2cから浮き上がることをより確実に防止し、電線32aの保持部2cからの浮き上がりに起因した電線32aの傷付きをより確実に未然に防ぐことができる。
なお、換気扇1においては、制御基板強電部40は、電源部34を介さずに外部電源から交流電力が直接供給されてもよい。このような場合は、突起部2gと電源部保持部2hとの間の寸法を必要最小寸法とすることで、電線32aを電源部保持部2hと突起部2gとの間、および保持部2cの2か所で保持することができるため、電源部34を有する機種の、電源部34を保持部2cに取り付けた場合と同様の効果が期待できる。
また、突起部2gの側面には、図11、図12、図15、図16に示すように、保護カバー80の引っ掛け部80bを取り付けるための爪部2bが設けられている。これにより、保護カバー80を本体2の背面に取り付けた後に、工場出荷から施工現場までの流通過程等のタイミングで外れ難い構造とされている。保護カバー80を本体2の背面側に取り付けることにより、保護カバー80で覆われる領域に配置される電子部品および電気接続部品への水滴および埃等の異物の付着量を低減することができる。また、保護カバー80で覆われる領域に配置される電子部品および電気接続部品を外部から絶縁するとともに、配線部の電線32aに傷付き防止用のチューブ等の保護部材の取り付け処置を施さなくても電線32aへの傷付きを防止することができる。すなわち、換気扇1は、電線32aに用いる保護チューブ等の保護部材の数量、および使用量を軽減することができ、コストの低減が可能である。また、保護部材の取り付け作業を削減できるため、組み立ての容易性および作業効率を向上させることができる。これにより、換気扇1は、組み立て作業が容易であり、電線32aへの傷付きが防止されてより安全な換気扇を、安価な製造コストで実現することが可能となる。
また、電子部品を保持する機能を有していない場合でも、上述したようにフランジの背面14aの面方向に対して垂直方向に設けられた第1リブ2dと、フランジの背面14aの面方向に対して平行な方向に設けられた第2リブ2eとにより構成されて、第2リブ2eとフランジの背面14aとの間に内部配線を保持する機能を有する配線保持部を構成することができる。この場合も、保持部2cを設けた場合と同様に、内部配線の上下方向の移動が規制され、内部配線が浮き上がることを防止できる。
これにより、換気扇1の組み立て時に内部配線が浮き上がることがなく、配線作業を効率良くスムーズに行うことができる。また、内部配線を配置した配線部にカバーを取り付ける際に内部配線を挟み込むことを防止できる。そして、配線保持部がフランジ14と一体成形されることにより、内部配線が浮き上がらないように内部配線を押さえるための新たな別部品の追加、またはテープ等の接着部品により電線を仮固定する必要がなくなり、製造コストの悪化が生じない。そして、このような配線保持部は、換気扇1におけるフランジの背面14a上に配置される、電線32a以外の任意の配線に適用可能である。
上述したように、本実施の形態にかかる換気扇1は、フランジの背面14aに保持部2cを備えることにより、簡易な構造で電線の浮き上がりを防止して電線をフランジ背面に保持できるため、換気扇1の組み立て時においても電線の浮き上がりを防止できる。これにより、本実施の形態にかかる換気扇1では、電線32aを押さえるための新たな部品の追加または作業が不要である。そして、電線32aの配置部を保護カバー80で覆う場合においても電線32aの噛み込みに対する配慮および管理が軽減されるとともに、電線32aの傷付きを軽減できる。
したがって、本実施の形態にかかる換気扇1によれば、組み立て作業が容易であり、電線32aへの傷付きが防止されてより安全な換気扇を、簡易な構造で、且つ安価な製造コストで実現することが可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 換気扇、2 本体、2a,80b 引っ掛け部、2b,80a 爪部、2c 保持部、2d 第1リブ、2da 第1側面、2db 第2側面、2e 第2リブ、2f 取り付け穴、2g 突起部、2h 電源部保持部、2i 保持空間、3 意匠グリル、4 屋内側、5 屋外側、6 天井、7 送風管、10 本体フレーム、11 風洞、12 開口部、13 周縁部、14 フランジ、15 立ち上がり部、16 長孔、17 取り付け部、18 仕切り板、20 送風機、21 羽根車、22 ファンモーター、23 回転軸、24 ファンモーター取り付け部、25 脚部、26 橋絡部、27 モーターカバー、28 取り付けバネ、30 シャッター部、31 バネ、32 電動機、32a 電線、33 ロッド、34 電源部、34a 爪部、40 制御基板強電部、40a コネクタ、41 保護ケース、50 制御基板弱電部、50a コネクタ、50b コネクタ、51 設定部、52 運転状態切り換え部、60 中継線、60a コネクタ、61 中継線、61a コネクタ、70 センサ、70a コネクタ、80 保護カバー。

Claims (4)

  1. 円筒状の風洞、前記風洞の前面側の吸込口の周縁部に連接されて半径方向に広がるフランジおよび前記フランジの端縁に連接されて背面側へ突出する立ち上がり部を有する本体フレームと、前記風洞内で回転する羽根車を有する送風機と、を備え、室内の取り付け部に取り付けられる換気扇であって、
    前記フランジの背面に取り付けられた第1電子部品および第2電子部品と、
    前記フランジの背面に取り付けられて外形部に爪部を有する第3電子部品と、
    前記フランジの背面に配線されて前記第1電子部品と前記第2電子部品との間を接続する内部配線と、
    前記フランジの背面の面方向に対して垂直方向に前記フランジの背面から突出して設けられた第1リブと、前記第1リブの側面から前記フランジの背面の面方向に対して平行な方向または前記フランジの背面に向かって突出して設けられた第2リブと、を備えて、前記第2リブの下面と前記フランジの背面との間に前記内部配線を保持する保持部と、
    前記フランジの背面から背面側に突出して前記第3電子部品を保持する電子部品保持部と、
    前記フランジの背面における前記保持部に対向する位置において前記フランジの背面から背面側に突出した突起部と、
    を備え、
    前記保持部は、前記第1リブにおける前記第2リブよりも上部の領域に、前記爪部を取り付けるための取り付け穴を備え、前記爪部が前記取り付け穴に挿入されることにより前記第3電子部品を保持し、
    前記電子部品保持部と前記突起部との間に前記内部配線を保持すること、
    を特徴とする換気扇。
  2. 前記保持部は、前記フランジの背面と一体成形されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の換気扇。
  3. 前記内部配線を背面側から覆って前記本体フレームの背面側に取り付けられた保護カバーを備えること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の換気扇。
  4. 前記換気扇の運転時に前記風洞を開放し、前記換気扇の停止時に前記風洞を閉鎖するシャッター部を備え、
    前記第1電子部品は、前記シャッター部の開閉を制御する電動機であり、
    前記第2電子部品は、供給される交流電力を前記電動機に供給する電源基板であり、
    前記第3電子部品が、外部電源から供給される交流電力を前記電源基板に供給する電源部であること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の換気扇。
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