JP6289745B2 - 換気扇 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の壁または天井等の取り付け部に屋内側から設置されて、屋内の空気を吸い込んで送風管を通じて屋外へ排気する換気扇に関するものである。
建物の壁または天井等の取り付け部において室内外を連通するパイプまたはダクト等の送風管に室内側から挿入されて装着され、室内の空気を室外へ排気して換気を行う換気扇が知られている。このような換気扇は、送風管に挿入される円筒状の風洞と、この風洞内でプロペラ式の羽根車が回転する送風機を備えている。また、円筒状の風洞の室内側開口部の外周には、半径方向に張り出すフランジが連設される。
このような換気扇には、製品の運転および停止に合わせて開閉するシャッターを有する機種が存在する。シャッターを有する換気扇は、運転時にシャッターが開いて通風路を形成することにより、室内の換気が可能となる。また、シャッターを有する換気扇は、運転停止時にシャッターが閉じることにより、室内側への外気侵入を抑制することが可能となる。
シャッターを有する換気扇として、特許文献1には、シャッター開閉装置の制御により、シャッターの下方を支点にして上方を室内側に向かって回動して開閉する換気扇が開示されている。シャッター開閉装置は、直線ストロークを有するアクチュエータの可動軸の軌跡に沿うように設けられた立体カムと、この立体カムに接触するようにアクチュエータに設けたレバーと、このレバーとアクチュエータの間に設けられるレバー戻しばねと、ルーバーとシャッターの間に設けられるシャッター戻しばねとにより構成される。
特開平7−120031号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、運転時に屋内側から屋外側へ、シャッターを閉鎖させる方向に力が加わると、レバーの変形によりシャッターの開度が小さくなり、換気量が低下する、という問題があった。また、更に大きな力がシャッターに加わると、レバーまたはアクチュエータの破損により、シャッターが開かなくなり、換気自体が行えなくなる、という懸念があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シャッターを有する換気扇において、運転時におけるシャッターに対する外力に起因した換気量の低下の抑制、およびシャッターの開閉に関わる部品の破損を防止可能な換気扇を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、送風機が取り付けられた本体フレームの吸い込み側となる前面に装着されたグリル枠部と、前記グリル枠部の前面を被覆するとともに、既定の方向における一辺側を支点にして前記一辺に対向する他辺側が前面側に回動して開閉自在に前記グリル枠部の前面に取り付けられたシャッター部と、前記本体フレームに取り付けられた電動機と、前記電動機の動力により回動されて前記シャッター部の背面を背面側から前面側へ押圧するロッドと、前記ロッドにおける前記電動機側の一部と前記電動機とに連結されて前記電動機の動力を前記ロッドに伝達するワイヤーと、を備えて構成されるシャッター開閉部と、前記ロッドが摺動して背面側から前面側へ押圧される摺動部と、を備え、前記摺動部は、前記シャッター部の背面に設けられ複数のライン状の突起部からなり、前記複数のライン状の突起部のうち前記電動機に近い第2突起部は、前記他辺側の端部の位置が前記複数のライン状の突起部のうちの他の第1突起部の前記他辺側の端部の位置よりも前記一辺側とされていること、を特徴とする。
本発明にかかる換気扇は、運転時におけるシャッターに対する外力に起因した換気量の低下の抑制、およびシャッターの開閉に関わる部品の破損を防止できる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態にかかる換気扇を送風管に据え付けた状態を示す模式縦断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の屋外側の斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の屋外側の分解斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇のシャッター部の背面の摺動部を示す屋外側の斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の運転開始直後のロッドの回動を説明するための換気扇の屋内側の斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の運転開始直後のロッドの回動を説明するための換気扇の模式縦断面図 本発明の実施の形態にかかるシャッター部が全開の状態の摺動部とロッドとを屋外側から見た斜視図 本発明の実施の形態にかかるシャッター部にシャッター部閉鎖方向に外力が加わった状態の摺動部とロッドとを屋外側から見た斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇のシャッター部の背面における摺動部周辺部に設けられたストッパーを屋外側から見た斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の本体に制御基板強電部を収納した状態を示した斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の制御基板弱電部とセンサとを示した斜視図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の制御基板強電部と中継線との接続状態を示した模式断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の制御基板弱電部と中継線との接続状態を示した模式断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇の制御基板弱電部と中継線との接続状態を示した模式断面図 本発明の実施の形態にかかる換気扇のセンサと中継線との接続状態を示した模式断面図 本発明の実施の形態にかかる他の換気扇の屋外側の斜視図 本発明の実施の形態にかかる他の換気扇の屋外側の分解斜視図 本発明の実施の形態にかかる他の換気扇の本体の背面に閉端接続子を収納した状態を示した斜視図
以下に、本発明の実施の形態にかかる換気扇を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1を送風管7に据え付けた状態を示す模式縦断面図である。図2は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の屋外側5の斜視図である。図3は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の屋外側5の分解斜視図であり、換気扇1から保護カバー80を外した状態を示す分解斜視図である。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
図1〜図3に示すように、本実施の形態にかかる換気扇1は、建物の壁または天井等の取り付け場所の屋内側4に、屋内側4から挿入して設置されるものである。本実施の形態では、天井6を取り付け場所とする。この換気扇1は、室内と室外とを連通させる送風管7に挿入する円筒状の風洞11を有する樹脂製の本体フレーム10に、送風機20が取り付けられた本体2と、本体2の前面側において、爪嵌合等により取り付け固定された意匠グリル3とを備える。本実施の形態では、送風管7はパイプとする。なお、以降の説明においては、図1の紙面左側を「前面側」、紙面右側を「背面側」として説明する。
本体フレーム10は、樹脂で構成され、送風管7に挿入される円筒状の風洞11を有する。風洞11の前面側、すなわち室内側には、風洞11へ空気を吸込む吸込口である開口部12が開口しており、風洞11における開口部12の周縁部13はベルマウス形状に構成されている。この周縁部13には、前面構造が一体に形成されている。前面構造は、周縁部13から風洞11の半径方向外側に向かって張り出す正方形状のフランジ14と、フランジ14の半径方向外側の端縁から背面側に向かって起立した立ち上がり部15とを有する。立ち上がり部15の端面は、換気扇1が室内に取り付けられたときに、室内側の取り付け面である天井6に当接する。
風洞11、周縁部13、フランジ14と立ち上がり部15とにより、本体フレーム10の背面が凹状に形成されており、この凹状の領域に各種部材が収納可能とされている。立ち上がり部15には、図2および図3に示すように長孔16を有する取り付け部17が対向位置に2つ設けられ、その各長孔16はフランジ14の前面に形成された図示しない取り付け孔に繋がっている。
送風機20は、プロペラ式の羽根車21と、回転軸23を有し羽根車21を回転させるファンモーター22とを備える。送風機20は、本体フレーム10の風洞11の背面側に取り付けられている。
ファンモーター取り付け部24は、風洞11の背面側に風洞11の周方向に間隔をおいて設けられ、風洞11の中心線方向に沿って背後に延出する四本の脚部25と、各脚部25の端部から風洞11の半径方向内側に向かって延びるように連接された橋絡部26と、橋絡部26により風洞11の中心に支持されたモーターカバー27とを備える。四本の脚部25は、いずれも風洞11の外周よりも径方向内側に位置している。この橋絡部26において、回転軸23がモーターカバー27の先から風洞11の中心線上に突き出すようにファンモーター22がねじ締めされている。そして、回転軸23に、羽根車21が風洞11に内包される状態で装着されている。ファンモーター22が動作して回転軸23が回転することにより、羽根車21は風洞11内で回転する。
四本の脚部25のうちの一本に連なる橋絡部26には、風洞11の径方向外側に向かって延びる取り付けバネ28が装着されている。取り付けバネ28は、半径方向への拡開弾力により本体2を送風管7内に保持するために反りが設けられている。この取り付けバネ28は、本体2を木ねじで取り付け部に固定する前の本体2の仮止めに使用される。なお、換気扇の取り付けは、送風管に本体を差し込んで、板ばねの拡開弾力により木ねじを使わずに行うこともあるが、本体を木ねじで取り付け部に固定して行うのが一般的である。
意匠グリル3は、本体フレーム10の前面構造であるフランジ14および立ち上がり部15を前面側から被覆する構造となっている。意匠グリル3は、開口部12に対応した領域が開口されて本体フレーム10に着脱可能に装着されたグリル枠部8と、回動して開閉自在とされて換気扇1の運転時に風洞11を開放し、停止時には風洞11を閉鎖するシャッター部30と、シャッター部30を閉鎖させるための弾性部材としてのバネ31とを有している。意匠グリル3は、本体2に対して爪嵌合等の固定方法により着脱可能に取り付けられて固定され、取り外すことで意匠グリル3を容易に清掃することができる。グリル枠部8とシャッター部30とは、樹脂で構成されている。バネ31は、金属材料により形成されている。
シャッター部30は、グリル枠部8の下端側において、グリル枠部8の開口部とシャッター部30の下端部の凸部とにより、グリル枠部8の下端側を基点として回動可能に支持される。シャッター部30は、シャッター部30の開閉を制御するシャッター開閉部による回動によってグリル枠部8の外周部に通風空間9を形成する。
シャッター部30は、意匠グリル3の下端部8aを除く換気扇1の前面側の全体を被覆する四角形状を有する。シャッター部30は、下端部8aに支持突縁35を備える。そして、シャッター部30は、この支持突縁35が図示しないグリル枠部8の挿入口に遊びをもった状態で嵌めこまれることにより、支持突縁35を支点として回動可能に支持されている。すなわち、シャッター部30は、シャッター部30の下側を支点にして上側を屋内側4に向かって回動して開閉する。また、シャッター部30は、シャッター部30の背面とグリル枠部8の前面との間に掛け渡されたバネ31によって、グリル枠部8の前面側に密着する状態に付勢されている。なお、以降の説明においては、図1における紙面下側を「下側」、紙面上側を「上側」として説明する。また、以降の説明においては、特に指定しない限りは、前面側から見た場合の右側を「右側」、前面側から見た場合の左側を「左側」として説明する。
また、シャッター部30の背面において、上下方向における上部領域であって左右方向における中央領域には、図4に示すように、後述するロッド33が摺動する摺動部30aが設けられている。図4は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1のシャッター部30の背面の摺動部30aを示す屋外側の斜視図である。摺動部30aについては、後述する。なお、図4および後述する図7、図8、図9においては、紙面下側が図1におけるシャッター部30の下側に、紙面上側が図1におけるシャッター部30の上側に対応している。
図5は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の運転開始直後のロッド33の回動を説明するための換気扇1の屋内側4の斜視図である。図5においては、理解の容易のため、グリル枠部8およびシャッター部30を取り外した状態を示している。図6は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の運転開始直後のロッド33の回動を説明するための換気扇1の模式縦断面図である。
シャッター開閉部は、シャッター部30を開かせるためのシャッター部30の駆動手段として本体フレーム10の背面側に取り付けられた電動機32と、本体フレーム10の前面側に取り付けられるとともに電動機32の動力により回動されてシャッター部30の背面を背面側から前面側へ押圧するロッド33と、ロッド33における電動機32側の一部と電動機32とに連結されて電動機32の動力をロッド32に伝達する伝達部であるワイヤー32aと、を備えて構成される。
電動機32は、図2、図3、図6に示すように本体2の背面側の下部一側寄りに配設されている。すなわち、電動機32は、本体2の背面側において本体フレーム10の背面の凹状とされた領域における下側であって右側の角部領域に取り付けられている。電動機32には、図6に示すように、ワイヤー32aが取り付けられている。ワイヤー32aは、後述するように換気扇1の運転中にシャッター部30に外力が印加された場合の張力の変動に耐えられるように、一般的に樹脂よりも耐力の優れた金属材料を用いることが好ましい。ワイヤー32aは、ロッド33と連結するための連結部32bを先端に有している。ワイヤー32aは、本体2の一部に設けられた図示しない開口部を介して、本体2の背面側から本体2の前面側に引き出されて、先端の連結部32bがロッド33に連結されている。
電動機32は、後述する制御基板強電部40から供給される直流電力、または外部電源から供給される交流電力が供給される。電動機32は、図示しない巻き取り軸を回転させることにより、伝達機構を構成するワイヤー32aを該巻き取り軸の周りに巻き取ることができる。また、電動機32は、該巻き取り軸に巻き取ったワイヤー32aを繰り出すことができる。
ロッド33は、左右方向に伸長した状態で摺動部30a上を摺動してシャッター部30を押圧する押圧部33aと、押圧部33aの両端にそれぞれ一端側が接続された2つの接続部33bを備える。押圧部33aは、摺動部30a上をスムーズに摺動できるようにたとえば円柱状とされる。2つの接続部33bの他端側は、本体2の前面側において左右方向の端部領域の対向する位置に設けられた2つの支持構造36にそれぞれ回動可能に支持されている。これにより、ロッド33は、支持構造36を基点として前面側に回動可能に支持されている。ロッド33は、後述するように、換気扇1の運転中にシャッター部30に外力が印加された場合に、この外力がワイヤー32a、連結部32b、電動機32に伝わりにくくするために、適度な弾性を有する材料により構成される。
換気扇1の運転開始時に電動機32に電力が供給されると、電動機32は、ワイヤー32aの巻き取りを開始する。ワイヤー32aが巻き取られることにより、ワイヤー32aに連結したロッド33が下側に引っ張られる。これにより、図5および図6に示すように、押圧部33aがグリル枠部8の前面の位置とされて倒れていたロッド33が、回動して起立していく。図5および図6においては、換気扇1の運転開始時におけるロッド33の回動方向を黒矢印で示している。また、図5および図6においては、換気扇1の閉鎖時におけるロッド33の回動方向を白抜き矢印で示している。
ロッド33は、シャッター部30の背面に設けられた摺動部30aに接触した状態から、摺動部30aを押圧して屋外側5から屋内側4へ押し出しながら摺動部30a上を摺動していき、バネ31の付勢に抗してシャッター部30を回動させる。これにより、シャッター部30が、既定の角度で開き、風洞11を開放させる。
電動機32は、ワイヤー32aの巻き取り量が既定の巻き取り量に達すると、ワイヤー32aの巻き取りを終了するとともに、巻き取り軸の逆回転防止機構が働く構造となっている。これにより、換気扇1の運転中においては、シャッター部30の開度が一定に保たれる。この際、摺動部30aが、適度に距離を確保した2か所でロッド33と押し合う構造となっている。このため、シャッター部30は、左右方向において背面を傾けることなく固定される。
また、換気扇1の運転を停止すると、電動機32への電力の供給が遮断される。これにより、電動機32の逆回転防止機構が解除され、ワイヤー32aの巻き取り力も発生しなくなる。この際、シャッター部30は、一端がグリル枠部8の前面に、他端がシャッター部30の背面に取り付けられたバネ31の反力により、グリル枠部8の前面側に外周縁部を密着させて閉鎖される。
シャッター部30の背面に設けられた摺動部30aは、シャッター部30の左右方向の中央部に設けられている。図4に示すように、摺動部30aは、平行に伸長する2本のライン状の第1突起部30b1と第2突起部30b2とが基体部30c上に形成されて構成されて、シャッター部30の背面に設けられた溝部内に配置されている。第1突起部30b1と第2突起部30b2とは、伸長方向がロッド33の回動方向となる、シャッター部30の背面における上下方向と平行に配置されている。基体部30cの厚みは、特に限定されない。
第1突起部30b1は、シャッター部30の背面において、相対的に右側に配置されている。第2突起部30b2は、第1突起部30b1から既定の距離だけ離間して、シャッター部30の背面において相対的に左側に配置されている。ここでの、右側および左側は、図4に示すようにシャッター部30を背面側から見た場合の右側および左側である。したがって、第1突起部30b1は、シャッター部30が換気扇1に取り付けられた状態において、相対的にロッド33とワイヤー32aとの連結部32bおよび電動機32から遠い位置に配置されている。また、第2突起部30b2は、シャッター部30が換気扇1に取り付けられた状態において、相対的にロッド33とワイヤー32aとの連結部32bおよび電動機32から近い位置に配置されている。
第1突起部30b1と第2突起部30b2とは、シャッター部30の背面において連結されて、コ字形状に一体形成されている。なお、第1突起部30b1と第2突起部30b2とは分割されていてもよい。また、第1突起部30b1と第2突起部30b2とは、平坦面とされた上面が、伸長方向において、シャッター部30の下端部から上端部に向かって低くなる傾斜面とされている。また、第1突起部30b1と第2突起部30b2との高さは、換気扇1の運転中においてシャッター部30の開度を所望の開度とする高さに設定されればよい。
図4に示すように、第1突起部30b1と第2突起部30b2とは、シャッター部30の背面において、下端の位置は同じ位置とされている。一方、図4に示すように、シャッター部30の背面において、第2突起部30b2の上端の位置は、第1突起部30b1の上端の位置よりも下側の位置とされている。すなわち、第2突起部30b2の長さは、第1突起部30b1の長さよりも短くされている。これにより、第2突起部30b2の上端部と基体部30cの表面とにより構成される段差部30dの位置は、第1突起部30b1の上端部と基体部30cの表面とにより構成される段差部30eの位置よりも下側とされている。
図7は、本発明の実施の形態にかかるシャッター部30が全開の状態の摺動部30aとロッド33とを屋外側5から見た斜視図である。図8は、本発明の実施の形態にかかるシャッター部30にシャッター部30の閉鎖方向に外力が加わった状態の摺動部30aとロッド33とを屋外側5から見た斜視図である。
図7に示すように、シャッター部30が既定の全開の状態では、ロッド33は、第2突起部30b2の段差部30dよりも下側の位置で摺動部30aを屋内側4に押圧している。このとき、ロッド33は、第1突起部30b1と第2突起部30b2との上面の両方に接触している。一方、換気扇1の運転中に、シャッター部30の屋内側4から屋外側5へ、シャッター部30を閉鎖させる方向の外力がシャッター部30に加わった場合には、ロッド33が弾性変形することにより、ロッド33による摺動部30aの押圧位置、すなわちロッド33による第1突起部30b1および第2突起部30b2の押圧位置は、シャッター部30が全開の状態の押圧位置よりも上側に移動していく。
シャッター部30への外力の印加が除去されず、ロッド33による第1突起部30b1と第2突起部30b2とに対する押圧位置が上方に移動してシャッター部30の開度が小さくなっていくと、ロッド33は、段差部30dの位置に到達する。ロッド33は、段差部30dの位置に到達すると、図8に示すように、段差部30dが設けられていない第1突起部30b1の上面のみと接触する。ロッド33が第1突起部30b1と第2突起部30b2との2本の突起部30bの上面と接触している状態では、ロッド33は、本体2のフランジ14の面に対して平行に回動する。すなわち、ロッド33の左側先端部33cと右側先端部33dは、本体2のフランジ14との距離を同じくして回動する。
しかし、ロッド33が1本の第1突起部30b1の上面にのみ接触している場合は、ロッド33を弾性変形させようとする力が、ロッド33が第1突起部30b1と第2突起部30b2との2本の突起部30bの上面と接触している状態のときよりも、連結部32bに対して遠い点で加わるようになる。このため、てこの原理により少ない力で大きな弾性変形が得られる。また、ロッド33は、右側先端部33dよりも左側先端部33cに近い位置で屋外側5に押される。これにより、ロッド33の押圧部33aと接続部33bとは、左側先端部33cが本体2に近づき、右側先端部33dがシャッター部30に近づくように弾性変形する。この際、段差部30dがあることによって形成された第2突起部30b2の上側の空間により、右側先端部33dがシャッター部30に近づくことが可能となるため、ロッド33の大きな弾性変形が得られる。なお、図8においては、段差部30dが設けられていないと仮定した場合に、上述した外力が印加された場合のロッド33の位置を点線で示している。
これにより、換気扇1の運転中に、シャッター部30に屋内側4から屋外側5へ、シャッター部30を閉鎖させる方向の外力がシャッター部30に加わった際に、ロッド33が弾性変形することにより、連結部32bへの過剰な力が低減される。そして、ロッド33が弾性変形することにより、シャッター部30の開度が、外力印加前よりも外力印加後の方が小さくなることを抑制して、換気量が低下することを抑制できる。
さらに大きな外力がシャッター部30に印加された場合には、ロッド33が弾性変形することにより連結部32bへの過剰な力が低減されつつ、シャッター部30が閉鎖される。この場合においても、連結部32bへの過剰な力が低減されるため、外力に起因したワイヤー32aの断線、または電動機32の破損等の発生によるシャッター部30の開閉動作不良を未然に防止することができる。
このような作用効果を得るために、ロッド33は、上記外力に耐えられる機械的強度と弾性を実現するために、金属により構成され、使用用途に応じた、太さまたは厚み、形状等が設定されている。
なお、摺動部30aが上述した構成を有していない場合、すなわち、段差部30dを有していない場合には、ロッド33の位置は図8に点線で示す位置となり、ロッド33全体が本体2に近づくことになる。そして、連結部32bへの過剰な力が印加された状態で、シャッター部30が閉鎖される。このため、連結部32bには、ワイヤー32aを引っ張る方向に過剰な応力が掛かり、ワイヤー32aの断線または電動機32の破損等の発生によるシャッター開閉動作不良が生じるおそれがある。
また、図9に示すように、シャッター部30の背面において、摺動部30aよりも連結部32b側の表面にストッパー30fを設けてもよい。図9は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1のシャッター部30の背面における摺動部30aの周辺部に設けられたストッパー30fを屋外側5から見た斜視図である。ストッパー30fは、上述したようなシャッター部30を閉鎖させる方向の外力がシャッター部30に印加され、ロッド33が弾性変形して段差部30dの位置まで移動し、前述の作用により右側先端部33dがシャッター部30に近づいたときのみ、ロッド33の右側先端部33d側の部分と干渉する条件で、位置と高さが調整されている。
ストッパー30fは、シャッター部30の背面において、電動機32に近い第2突起部30b2の周辺領域であって、第2突起部30b2の上端部よりも上側であり、且つ第2突起部30b2を挟んで第1突起部30b1から離れる側の領域に設けられる。そして、ストッパー30fの高さは、第1突起部30b1の上端部の高さよりも低く調整されている。これにより、ストッパー30fは、通常のシャッター部30の開閉動作においては、ロッド33の可動範囲外に設けられており、ロッド33の右側先端部33dと干渉しない。
ロッド33の右側先端部33d側の部分とストッパー30fとが干渉した場合には、ロッド33は、それ以上は上方に移動できなくなる。これにより、換気扇1は、ストッパー30fを備えることにより、シャッター部30の開閉に関わる各部の負荷が限界強度に達するシャッター開度まで、シャッター部30を閉鎖できない構造とされる。したがって換気扇1は、ストッパー30fを備えることにより、上述したシャッター部30の開閉動作不良を未然に防止することができる。
また、ストッパー30fは、運転中に手でシャッター部30を閉鎖できない製品仕様であることを、換気扇1の使用者に対して理解してもらう伝達手段にも成り得る。
なお、上記においては、シャッター部30と摺動部30aとを別部品とすることで、シャッター部30の開閉動作で摺動部30aが摩耗した際に、摺動部30aを容易に交換できる構成としているが、シャッター部30と摺動部30aとを一体成形してもよい。
また、上記においては、摺動部30aが第1突起部30b1と第2突起部30b2との2つのライン状の突起部により構成されているが、摺動部30aは3つ以上の平行なライン状の突起部により構成されてもよい。この場合は、少なくとも、相対的にロッド33とワイヤー32aとの連結部32bおよび電動機32から近い位置に配置されている突起部に上述した段差部30dを設け、且つ相対的にロッド33とワイヤー32aとの連結部32bおよび電動機32から遠い位置に配置されている突起部には段差部30dを設けないことにより、上記と同様の効果が得られる。また、左右方向における各突起部の位置関係を考慮して、上述した効果が得られやすいように他の突起部に段差部30dを設けてもよい。
フランジ14の背面において本体2の上側における左側の角部近傍領域には、電源部34が収納されている。電源部34は、換気扇1の外部の外部電源から供給される交流電力を、図示しない中継線を介してファンモーター22と電動機32とに供給する。また、詳細な説明および図示は省略するが、電源部34に接続されて使用者により操作される操作部が意匠グリル3から露出して設けられている。
図10は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の本体2に制御基板強電部40を収納した状態を示した斜視図である。図11は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の制御基板弱電部50とセンサ70とを示した斜視図である。図12は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の制御基板強電部40と中継線60との接続状態を示した模式断面図である。図13は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の制御基板弱電部50と中継線60との接続状態を示した模式断面図である。図14は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1の制御基板弱電部50と中継線61との接続状態を示した模式断面図である。図15は、本発明の実施の形態にかかる換気扇1のセンサ70と中継線61との接続状態を示した模式断面図である。
換気扇1は、室内における人の有無、室内における人の動き、室内の湿度、室内の温度、室内の特定ガスの濃度等の、換気扇1の運転の制御における判断に用いられる制御判断情報である室内の状態情報を検知し、検知結果に基づいて換気扇1の運転、停止、強運転、弱運転を自動で切り換えるために、制御基板およびセンサ70を搭載している。制御基板としては、図3に示す制御基板強電部40と制御基板弱電部50とを有する。
制御基板強電部40は、換気扇1の外部の図示しない外部電源から供給される交流電力を直流電力に変換するインバータ回路基板である電源基板である。制御基板強電部40には、外部電源から交流電力が直接供給されてもよく、電源部34を介して外部電源から交流電力が供給されてもよい。電源部34から制御基板強電部40に交流電流が供給される場合には、図示しない中継線により電源部34と制御基板強電部40とが電気的に接続される。
制御基板強電部40は、保護ケース41に収納され、保護ケース41に覆われた状態で使用される。保護ケース41は、水滴および埃等から制御基板強電部40を保護し、また、制御基板強電部40にショートが生じた場合の外部への影響を防止できる。そして、制御基板強電部40は、保護ケース41で覆われた状態で、フランジ14の背面の本体2の上側における右側の角部近傍領域に収納されている。
制御基板強電部40は、リード線である中継線60を介して制御基板弱電部50と電気的に接続されている。制御基板強電部40は、交流電力から生成した直流電力を、中継線60を介して制御基板弱電部50に供給する。制御基板強電部40には、中継線60と接続するためのコネクタ40aが設けられている。また、制御基板弱電部50には、中継線60と接続するためのコネクタ50aが設けられている。一方、中継線60の両端には、コネクタ60aが設けられている。そして、コネクタ40aとコネクタ60aとを接続することにより制御基板強電部40と中継線60とが電気的に接続され、コネクタ50aとコネクタ60aとを接続することにより制御基板弱電部50と中継線60とが電気的に接続される。なお、制御基板強電部40のコネクタ40aに接続された中継線60は、保護ケース41の一側面に設けられている切り欠き部から引き出される。
制御基板弱電部50は、センサ70における検出データに基づいて換気扇1の運転、停止、強運転、弱運転を自動で切り換える制御を行う制御部である。制御基板弱電部50は、マイクロコンピュータを搭載した回路基板により構成されている。制御基板弱電部50は、制御基板強電部40から中継線60を介して供給される直流電力を電源とする。
制御基板弱電部50は、図3に示すように、制御基板強電部40からの中継線60の引き出し方向となっているフランジ14の背面の本体2の下側に収納されている。
制御基板弱電部50とセンサ70とは、中継線61を介して各種情報の送受信が可能である。また、制御基板弱電部50は、制御基板強電部40から中継線60を介して供給される直流電力の一部を、中継線61を介してセンサ70に供給する。センサ70は、制御基板弱電部50から中継線61を介して供給される直流電力を電源とする。
また、制御基板弱電部50は、センサ70での検出結果に基づいて換気扇1の運転の切り換えを自動制御する際の閾値となる、室内の湿度、室内の温度、室内の特定ガスの濃度の設定値を変更するための設定部51を備える。設定部51としては、詳細な説明は省略するが一般的なスイッチ付き可変抵抗が使用される。制御基板弱電部50は、設定部51において設定される値に基づいて、室内の湿度、室内の温度、室内の特定ガスの濃度の設定値を既定の演算処理によって演算する。そして、制御基板弱電部50は、この演算結果を閾値として使用し、換気扇1の運転、停止、強運転、弱運転を自動で切り換える。また、制御基板弱電部50は、運転状態を連続運転−センサ自動運転−運転停止に変更できる運転状態切り換え部52を有する。
センサ70には、中継線61と接続するためのコネクタ70aが設けられている。また、制御基板弱電部50には、中継線61と接続するためのコネクタ50bが設けられている。一方、中継線61の両端には、コネクタ61aが設けられている。そして、コネクタ70aとコネクタ61aとを接続することによりセンサ70と中継線61とが電気的に接続され、コネクタ50bとコネクタ61aとを接続することにより制御基板弱電部50と中継線61とが電気的に接続される。これにより、中継線61を介して制御基板弱電部50とセンサ70とが電気的に接続される。
人の動き、室内の湿度、室内の温度、室内の特定ガスの濃度を検知するセンサ70は、フランジ14の背面において、制御基板弱電部50の収納部の横の位置に収納されている。そして、制御基板弱電部50においてコネクタ50bをセンサ70の配置領域側に設けることにより、短い長さの中継線61によって制御基板弱電部50とセンサ70とを接続できるため中継線61のコストを削減でき、また中継線61の配線作業を容易にすることが可能となる。
また、制御基板強電部40、制御基板弱電部50、センサ70は、これらを背面側から覆う保護カバー80によりフランジ14の背面に固定され、外部から絶縁されている。また、中継線60および中継線61も保護カバー80により覆われて外部から絶縁されている。また、制御基板強電部40に電源部34を介して外部電源から交流電力が供給される場合に制御基板強電部40と電源部34とを接続する中継線も保護カバー80により覆われて外部から絶縁される。すなわち、保護カバー80は、フランジ14の背面に配置された電子部品および電気接続部品を覆って本体フレーム10の背面側に取り付けられ、これらの部材を保護する。保護カバー80を本体2の背面側に取り付けることにより、保護カバー80で覆われる領域に配置される電子部品および電気接続部品への水滴および埃等の異物の付着量を低減することができる。また、制御基板を外部から絶縁でき、電子部品および電気接続部品への傷付きを防止できる。また、制御基板強電部40、制御基板弱電部50、センサ70、中継線60,61を1つの保護カバー80で覆うことができるため、部品標準化および使用部品点数の削減、および金型費抑制、組立作業時間短縮の効果が得られる。
保護カバー80は、図2および図3に示すように保護カバー80の外周に設けられた複数の爪部80aおよび引っ掛け部80bを、本体2側に設けられて爪部80aおよび引っ掛け部80bと係合する引っ掛け部2aおよび爪部2bに引っ掛けることにより爪嵌合にて本体2に取り付けられて、フランジ14の背面に固定される。引っ掛け部2aは、本体2における立ち上がり部15に複数設けられている。また、爪部2bは、フランジ14から背面側に突出して設けられた仕切り板18に複数設けられている。本体2に取り付けられた保護カバー80は、フランジ14側の面の少なくとも一部が制御基板強電部40、制御基板弱電部50およびセンサ70に当接することにより、制御基板強電部40、制御基板弱電部50およびセンサ70を背面側からフランジ14の背面に固定できる。
保護カバー80は、本体2に取り付けられた際に、立ち上がり部15の端面から突出しない。すなわち、保護カバー80の背面は凹凸を有しているが、フランジ14に対する垂直方向において、本体2に取り付けられた保護カバー80の背面側の位置は、立ち上がり部15の端面と同一位置または立ち上がり部15の端面よりもフランジ14側に位置する。これにより、換気扇1を天井6に取り付けた際に本体フレーム10が天井6から浮くことがない。また、フランジ14に対する垂直方向における保護カバー80の背面の位置に関して、電気接続部品である中継線60が配置された領域を覆っている部分は、電子部品である制御基板強電部40および制御基板弱電部50を覆っている部分よりもフランジ14側に位置する。
つぎに、センサを用いた換気扇の制御機能を搭載しない本実施の形態にかかる他の換気扇について説明する。図16は、本実施の形態にかかる他の換気扇の屋外側5の斜視図である。図17は、本実施の形態にかかる他の換気扇の屋外側の分解斜視図であり、保護カバー80を外した状態を示した図である。図18は、本実施の形態にかかる他の換気扇の本体2の背面に閉端接続子100を収納した状態を示した斜視図である。なお、他の換気扇は、センサを用いた換気扇の制御機能を搭載しない点と、閉端接続子保持部101に固定された閉端接続子100を備える点が上述した換気扇1と異なる点以外は、基本的な構造は換気扇1と同じである。また、本実施の形態にかかる他の換気扇に保護カバー80を取り付けた状態は、図2と同じである。
センサを用いた換気扇の制御機能を搭載しない場合には、上述した換気扇1において制御基板強電部40、制御基板弱電部50、センサ70、中継線60、中継線61が無い構造となる。この場合、換気扇1において制御基板強電部40が収納されていたフランジ14の背面の領域に閉端接続子保持部101を設け、この閉端接続子保持部101に、送風機20と電源との接続に用いる閉端接続子100を固定できる。閉端接続子保持部101は、本体2のフランジ14の背面に突出して設けられた3つの突起部101aを備える。閉端接続子100は、対向する2つの突起部101a間に挿入されることにより2つの突起部101aにより挟持されて固定され、保持される。
このように本体2のフランジ14の背面に保持された閉端接続子100を用いることにより、換気扇の組み立て時の配線作業を容易にできる。そして、保護カバー80の屋内側4の面を閉端接続子保持部101の背面側の端面に当接させて取り付けることによって、閉端接続子100を閉端接続子保持部101から外れないように固定するとともに、閉端接続子100を外部から絶縁することができる。これにより、保護カバー80で覆われる領域に配置される中継線に傷付き防止用のチューブ等の取り付け処置を施さなくても中継線への傷付きを防止することができる。また、保護カバー80を本体2の背面側に取り付けることにより、保護カバー80で覆われる領域に配置される中継線およびその他の電気接続部品への水滴および埃等の異物の付着量を低減することができる。
上述したように、本実施の形態においては、シャッター部30の背面において摺動部30aが第1突起部30b1と第2突起部30b2とを備えて構成される。そして、ロッド33に接続される連結部32bおよび電動機32から近い第2突起部30b2の上端の位置が、ロッド33に接続される連結部32bおよび電動機32から遠い第1突起部30b1の上端の位置よりも下側の位置とされて、段差部30dが設けられる。これにより、換気扇1は、運転中にシャッター部30を閉鎖させる方向の外力が加わった場合に、換気量が低下することを抑制でき、また連結部32bへ印加される応力を低減してワイヤー32aの断線または電動機32の破損等の発生によるシャッター部30の開閉動作不良を未然に防止することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 換気扇、2 本体、2a,80b 引っ掛け部、2b,80a 爪部、3 意匠グリル、4 屋内側、5 屋外側、6 天井、7 送風管、8 グリル枠部、8a 下端部、9 通風空間、10 本体フレーム、11 風洞、12 開口部、13 周縁部、14 フランジ、15 立ち上がり部、16 長孔、17 取り付け部、18 仕切り板、20 送風機、21 羽根車、22 ファンモーター、23 回転軸、24 ファンモーター取り付け部、25 脚部、26 橋絡部、27 モーターカバー、28 取り付けバネ、30 シャッター部、30a 摺動部、30b 突起部、30b1 第1突起部、30b2 第2突起部、30c 基体部、30d,30e 段差部、30f ストッパー、31 バネ、32 電動機、32a ワイヤー、32b 連結部、33 ロッド、33a 押圧部、33b 接続部、33c 左側先端部、33d 右側先端部、34 電源部、35 支持突縁、36 支持構造、40 制御基板強電部、40a コネクタ、41 保護ケース、50 制御基板弱電部、50a コネクタ、50b コネクタ、51 設定部、52 運転状態切り換え部、60 中継線、60a コネクタ、61 中継線、61a コネクタ、70 センサ、70a コネクタ、80 保護カバー、100 閉端接続子、101 閉端接続子保持部、101a 突起部。

Claims (4)

  1. 送風機が取り付けられた本体フレームの吸い込み側となる前面に装着されたグリル枠部と、
    前記グリル枠部の前面を被覆するとともに、既定の方向における一辺側を支点にして前記一辺に対向する他辺側が前面側に回動して開閉自在に前記グリル枠部の前面に取り付けられたシャッター部と、
    前記本体フレームに取り付けられた電動機と、前記電動機の動力により回動されて前記シャッター部の背面を背面側から前面側へ押圧するロッドと、前記ロッドにおける前記電動機側の一部と前記電動機とに連結されて前記電動機の動力を前記ロッドに伝達するワイヤーと、を備えて構成されるシャッター開閉部と、
    前記ロッドが摺動して背面側から前面側へ押圧される摺動部と、
    を備え、
    前記摺動部は、前記シャッター部の背面に設けられ複数のライン状の突起部からなり、前記複数のライン状の突起部のうち前記電動機に近い第2突起部は、前記他辺側の端部の位置が前記複数のライン状の突起部のうちの他の第1突起部の前記他辺側の端部の位置よりも前記一辺側とされていること、
    を特徴とする換気扇。
  2. 前記ロッドは、前記シャッター部が全開した状態において前面側から背面側に前記シャッター部を押圧する外力により、前記既定の方向において前記第2突起部の前記他辺側の端部よりも前記他辺側の位置で前記第1突起部により押圧され、前記第1突起部よりも前記第2突起部側の部分が前記シャッター部の前記背面に近づき、前記第1突起部を挟んで前記第2突起部から離れる側の部分が前記本体フレームに近づく形状に弾性変形すること、
    を特徴とする請求項1に記載の換気扇。
  3. 前記ワイヤーは、金属からなること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の換気扇。
  4. 前記シャッター部の背面における前記第2突起部の周辺領域であって、前記第2突起部の前記他辺側の端部よりも前記他辺側であり、且つ前記第2突起部を挟んで前記第1突起部から離れる側の領域に、前記第1突起部の前記他辺側の端部の高さよりも低いストッパーを備えること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の換気扇。
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