JP6303845B2 - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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本発明は、貯湯式給湯機に関する。
ヒートポンプ等の加熱手段により加熱された湯を貯湯タンクに貯え、貯湯タンクから取り出した湯を用いて、浴槽、シャワー、台所及び洗面所の蛇口などの給湯先に給湯する貯湯式給湯機が広く用いられている。
特許文献1には、予め浴槽の底面から循環金具までの高さhを記憶し、浴槽に所定水位となるように湯を供給してその湯量から浴槽の底面積Sを演算し、底面積Sと高さhとから、浴槽に循環金具よりも若干上側まで湯を供給したときの湯量Qを演算して記憶しておき、以後、浴槽に湯量Qの湯を供給したときに循環金具を介して循環路を湯が循環しなければ浴槽栓の閉め忘れであると判断する技術が開示されている。
特開平5−87409号公報
使用湯量の学習値に基づいて貯湯タンクの蓄熱量を制御する貯湯式給湯機がある。浴槽栓が開いた状態で湯はりが行われた後、湯はりをやり直した場合、使用湯量が通常よりも大きく増加する。そのような過大な使用湯量を学習すると、翌日以降の貯湯タンクの蓄熱量が必要以上に大きく制御されてしまうことで、省エネルギー性が低下する懸念がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、湯はり時に浴槽栓が開いていた場合でも、翌日以降の省エネルギー性の低下を抑制できる貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯機は、水を加熱する加熱手段と、加熱手段で加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、浴槽の湯はり時に浴槽栓の開閉状態を判定する機能と、過去の使用湯量を学習する機能と、使用湯量の学習値に基づいて貯湯タンクの蓄熱量を制御する機能とを有する制御手段と、を備え、制御手段は、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合には、使用湯量の学習において当該湯はりを無効にし、制御手段は、湯はり時に浴槽栓が開であると仮判定した後、湯はりが再び開始された後に、前回の湯はり時に浴槽栓が開であるとの判定を確定するものである。

本発明の貯湯式給湯機によれば、湯はり時に浴槽栓が開いていた場合でも、翌日以降の省エネルギー性の低下を抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。 湯はり時に浴槽栓の閉め忘れがない(すなわち浴槽栓が閉である)場合の使用湯量及び蓄熱運転開始湯量の時間的な変化を模式的に示すグラフである。 湯はり時に浴槽栓の閉め忘れがあり(すなわち浴槽栓が開であり)、その直後に湯はりが再び行われた場合の使用湯量及び蓄熱運転開始湯量の時間的な変化を模式的に示すグラフである。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機において湯はりを行うときに制御部が実行する制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の貯湯式給湯機において湯はりを行うときに制御部が実行する制御動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態1の貯湯式給湯機35は、貯湯タンク8を内蔵するタンクユニット33と、ヒートポンプサイクルを利用するHPユニット7と、使用者の運転動作指令及び設定値の変更などの操作を受け付けるリモコン装置44とを備える。HPユニット7とタンクユニット33との間は、HP往き配管14、HP戻り配管15、及び電気配線(図示省略)を介して接続される。タンクユニット33には、制御部36(制御手段)が内蔵されている。タンクユニット33及びHPユニット7が備える各種弁類、ポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御部36により制御される。制御部36とリモコン装置44とは、相互に通信可能に接続されている。リモコン装置44には、図示を省略するが、貯湯式給湯機35の状態等の情報を表示する表示部、使用者が操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。
HPユニット7は、タンクユニット33から導かれた水を加熱する加熱手段の機能を有する。HPユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、及び空気熱交換器6を冷媒配管5にて環状に接続した冷媒回路を有し、ヒートポンプサイクルの運転を行う。水冷媒熱交換器3は、圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒と水とを熱交換することで水を加熱する。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留する。貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第三給水配管9cが接続されている。水道等の水源から供給される水(低温水)は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第三給水配管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dには、給湯配管21及び送湯配管13が接続されている。HPユニット7で加熱された高温の湯は、送湯配管13を通り、温水導入出口8dから貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8内には、上側が高温で下側が低温になる温度成層を形成して湯水が貯留される。貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ42,43が、異なる高さの位置に取り付けられている。これらの貯湯温度センサ42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検知できる。制御部36は、その温度分布に基づいて、貯湯タンク8内の残湯量及び蓄熱量を把握できる。図示の構成では、貯湯温度センサの個数が2個であるが、3個以上の貯湯温度センサを設けても良い。
タンクユニット33には、水ポンプ12及び利用側熱交換器20が内蔵されている。水ポンプ12は、HP往き配管14上に設けられている。利用側熱交換器20は、貯湯タンク8またはHPユニット7から供給される湯の熱を利用して、2次側の加熱対象水(例えば、浴槽水、暖房用水など)を加熱する熱交換器である。本実施の形態1では、利用側熱交換器20の2次側の構成として、浴槽30に溜められた浴槽水を循環させるふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を例示して説明する。利用側熱交換器20は、ふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を介して浴槽30と接続される。利用側熱交換器20、ふろ往き配管27、ふろ戻り配管28、及び浴槽30により、ふろ循環回路が形成される。ふろ循環回路には、浴槽水を循環させるふろ循環ポンプ29と、浴槽30から出た浴槽水の温度を検知するふろ戻り温度センサ38と、利用側熱交換器20から出た浴槽水の温度を検知するふろ往き温度センサ37と、浴槽水の循環(水流)の有無を検知する水流検知手段45とが設置されている。図示を省略するが、浴槽30には、浴槽水を排水するための浴槽栓(排水栓)が設けられている。
タンクユニット33には、三方弁11及び四方弁18が内蔵されている。三方弁11は、湯水が流入するaポート及びbポートと、湯水が流出するcポートとを有する流路切替手段である。四方弁18は、湯水が流入するbポート及びcポートと、湯水が流出するaポート及びdポートとを有する流路切替手段である。四方弁18は、4つの経路、すなわちa−b、a−c、b−d、c−dの間で流路切替可能に構成されている。タンクユニット33は、水導出口配管10、第一バイパス配管16、第二バイパス配管17、温水導入配管20a、及び温水導出配管20bをさらに内蔵する。水導出口配管10は、貯湯タンク8の下部に設けられた水導出口8bと三方弁11のaポートとを接続する。HP往き配管14は、三方弁11のcポートとHPユニット7の水入口とを接続する。HP戻り配管15は、HPユニット7の水出口と四方弁18のcポートとを接続する。送湯配管13は、四方弁18のdポートと、貯湯タンク8の上部の温水導入出口8dとを接続する。第一バイパス配管16は、四方弁18のaポートと、貯湯タンク8の温水導入口8cとを接続する。温水導入口8cは、貯湯タンク8の下部から中間高さ位置までの間のいずれかの位置に設けられる。温水導入配管20aは、送湯配管13の途中から分岐し、利用側熱交換器20の1次側入口に接続される。温水導出配管20bは、利用側熱交換器20の1次側出口と三方弁11のbポートとを接続する。第二バイパス配管17は、HP往き配管14における水ポンプ12とHPユニット7の水入口との間から分岐し、四方弁18のbポートに接続される。
タンクユニット33は、第一給水配管9a、第二給水配管9b、給湯用混合弁22、ふろ用混合弁23、第一給湯配管24、及び第二給湯配管25をさらに内蔵する。第一給水配管9aの一端は、水道等の水源に接続される。第一給水配管9aの他端は、減圧弁31を介して第二給水配管9b及び第三給水配管9cに接続される。第一給水配管9a、第二給水配管9b、及び第三給水配管9cにより給水管路9が構成される。第二給水配管9bの下流側は、二つに分岐して給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23にそれぞれ接続される。給湯配管21の下流側は、二つに分岐して給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23にそれぞれ接続される。第一給湯配管24は、給湯用混合弁22と給湯栓34とを接続する。第一給湯配管24の途中には、第一給湯配管24を通る湯の流量を検知する給湯流量センサ46が設けられている。第二給湯配管25は、ふろ用混合弁23と、ふろ循環回路(ふろ往き配管27)とを接続する。第二給湯配管25の途中には、第二給湯配管25を開閉するふろ用電磁弁26と、第二給湯配管25を通る湯の流量を検知するふろ用流量センサ47とが設けられている。
給湯用混合弁22は、給湯配管21から供給される高温湯と、第二給水配管9bから供給される低温水との流量比を調整することで、使用者がリモコン装置44にて設定した設定温度の湯を生成し、第一給湯配管24に流入させる。ふろ用混合弁23は、給湯配管21から供給される高温湯と、第二給水配管9bから供給される低温水との流量比を調整することで、使用者がリモコン装置44にて設定した設定温度の湯を生成し、第二給湯配管25に流入させる。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、第一給湯配管24から給湯流量センサ46及び給湯栓34を経由して、使用者が使用するシャワー、カラン等の蛇口(図示省略)へ供給される。浴槽30の湯はり時には、ふろ用電磁弁26が開かれ、ふろ用混合弁23で温度調整された湯が、第二給湯配管25からふろ用電磁弁26、ふろ用流量センサ47、ふろ往き配管27、ふろ戻り配管28を経て浴槽30に供給される。
三方弁11は、水導出口配管10とHP往き配管14とが連通する形態と、温水導出配管20bとHP往き配管14とが連通する形態との2つの流路形態に切り替え可能である。四方弁18は、HP戻り配管15と送湯配管13とが連通する形態、HP戻り配管15と第一バイパス配管16とが連通する形態、第一バイパス配管16と第二バイパス配管17とが連通する形態、及び、送湯配管13と第二バイパス配管17とが連通する形態、の4つの流路形態に切り替え可能である。
次に、本実施の形態1の貯湯式給湯機35が行う蓄熱運転について説明する。蓄熱運転では、制御部36は、HPユニット7及び水ポンプ12を稼動させる。三方弁11は、水導出口配管10とHP往き配管14とが連通する形態(a−c経路)とされる。四方弁18は、HP戻り配管15と送湯配管13とが連通する形態(c−d経路)とされる。水ポンプ12が稼動することで、貯湯タンク8内の下部の水が、水導出口8b、水導出口配管10、三方弁11、HP往き配管14を経由し、HPユニット7の水冷媒熱交換器3へ送られる。水冷媒熱交換器3を通過する間に加熱されて高温になった湯は、HP戻り配管15、四方弁18、送湯配管13、温水導入出口8dを通り、貯湯タンク8内の上部に流入する。このような蓄熱運転により、貯湯タンク8内に上から下に向かって湯が貯えられることで、貯湯タンク8内に熱が蓄積される。
次に、本実施の形態1の貯湯式給湯機35が行う湯はりについて説明する。湯はりは、使用者がリモコン装置44を操作することで開始される。湯はりの開始時は、制御部36は、所定量(例えば10L)の設定温度の湯を、第二給湯配管25からふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を通して、浴槽30へ供給するプライミング動作を行う。このプライミング動作は、ふろ循環回路内の空気を浴槽30へ排出し、ふろ循環ポンプ29のエア噛みを防止するために行う。プライミング動作の後、ふろ循環ポンプ29を運転し、浴槽水をふろ循環回路に循環させる。湯はり開始前に浴槽30に浴槽水が残っている場合には、このときにふろ循環回路に浴槽水の循環が発生するので、水流検知手段45が水流を検知する。水流検知手段45が水流有を検知した場合には、制御部36は、浴槽30に浴槽水が残っていると判断し、ふろ循環ポンプ29を停止し、湯はりを中止する。これに対し、水流検知手段45が水流無を検知した場合には、制御部36は、浴槽30に浴槽水が残っていないと判断し、ふろ循環ポンプ29を停止し、残りの設定湯量を浴槽30へ供給する。制御部36は、設定湯量を浴槽30へ供給した後、再度ふろ循環ポンプ29を運転する。このとき、水流検知手段45が水流有を検知した場合には、湯はりで浴槽30に溜まった湯(浴槽水)がふろ循環回路に循環していると推定できるので、浴槽栓の閉め忘れがない(すなわち浴槽栓が閉である)と推定できる。これに対し、水流検知手段45が水流無を検知した場合には、湯はりで供給された湯が浴槽30に溜まっていないと推定できるので、浴槽栓の閉め忘れがある(すなわち浴槽栓が開である)と推定できる。以上のようにして、制御部36は、湯はり時の浴槽栓の開閉状態を判定する機能を有する。制御部36は、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合には、浴槽栓が閉まっていない旨をリモコン装置44の表示部に表示したりリモコン装置44のスピーカから音声を発するなどの手段で使用者に報知することが望ましい。
図2は、湯はり時に浴槽栓の閉め忘れがない(すなわち浴槽栓が閉である)場合の使用湯量及び蓄熱運転開始湯量の時間的な変化を模式的に示すグラフである。蓄熱運転開始湯量とは、制御部36が蓄熱運転を開始する閾値となる貯湯タンク8内の残湯量である。制御部36は、貯湯温度センサ42,43で検知される貯湯タンク8内の残湯量が蓄熱運転開始湯量以下になった場合に、蓄熱運転を開始する。
制御部36は、給湯流量センサ46及びふろ用流量センサ47で検知される流量に基づいて、使用湯量を算出できる。制御部36は、貯湯タンク8内の残湯量の減少を貯湯温度センサ42,43で検知することで、使用湯量を算出しても良い。制御部36は、過去の一定期間(例えば過去2週間)において、湯はり等のまとまった使用湯量(以下、「集中湯量」と称する)を学習する機能を有する。制御部36は、当日の集中湯量の使用が終了するまでは、蓄熱運転開始湯量として第一の開始湯量を設定する。第一の開始湯量は、学習した過去の集中湯量のうちの最大の集中湯量に備えた蓄熱運転開始湯量である。制御部36は、当日の集中湯量の使用が終了した後は、蓄熱運転開始湯量として第二の開始湯量を設定する。第二の開始湯量は、第一の開始湯量より小さい値である。このように制御することで、当日の集中湯量に対して湯切れを確実に抑制しつつ、集中湯量の使用が終了した後は、貯湯タンク8の蓄熱量を低くできるので、必要以上の蓄熱運転の実施を抑制でき、省エネルギー性を向上できる。
図3は、湯はり時に浴槽栓の閉め忘れがあり(すなわち浴槽栓が開であり)、その直後に湯はりが再び行われた場合の使用湯量及び蓄熱運転開始湯量の時間的な変化を模式的に示すグラフである。図3に示すように、浴槽栓の閉め忘れにより湯はりが2回連続して実施された場合、学習された過去の集中湯量より大きい集中湯量が発生することで、貯湯タンク8の湯切れが生ずる可能性がある。そこで、本実施の形態1では、制御部36は、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合には、当日の第一の開始湯量を、学習値から設定される第一の開始湯量より大きい値に増やすことで、当日にHPユニット7が蓄熱運転で生成する熱量を増加させる。これにより、浴槽栓の閉め忘れにより湯はりが2回連続して実施されたときでも、貯湯タンク8の湯切れを確実に抑制できる。この場合、制御部36は、学習値から設定される第一の開始湯量に比べて湯はり一回分に相当する湯量だけ多い値を当日の第一の開始湯量に設定することが望ましい。
浴槽栓の閉め忘れは、稀な事象である。使用者は、湯はり時に浴槽栓を閉め忘れた場合、翌日以降は浴槽栓を閉め忘れないように十分注意すると考えられる。そのため、湯はり時の浴槽栓の閉め忘れが短期間のうちに繰り返される可能性は極めて低いと考えられる。浴槽栓の閉め忘れにより湯はりが2回連続して実施されたときの過大な集中湯量を制御部36が学習し、その過大な集中湯量に基づいて翌日以降の第一の開始湯量を設定したとすると、貯湯タンク8の蓄熱量が必要以上に多く確保されることとなる。すなわち、湯はり1回分に相当する熱量が貯湯タンク8内に余計に確保されることとなるので、省エネルギー性が低下する。そこで、本実施の形態1では、制御部36は、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合には、使用湯量の学習において当該湯はりを実質的に無効にする。例えば、制御部36は、以下の(1)から(3)のいずれかの制御を行う。
(1)制御部36は、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合には、当日の集中湯量を学習値に含めないようにする。
(2)制御部36は、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合には、当日の集中湯量から湯はり一回分に相当する湯量を減じた量を学習値とする。
(3)制御部36は、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合には、翌日以降の第一の開始湯量を設定する際に、過去の集中湯量のうち最大の集中湯量(すなわち、浴槽栓の閉め忘れにより湯はりが2回連続して実施されたときの集中湯量)から湯はり一回分に相当する湯量を減じた量に基づいて第一の開始湯量を設定する。
上記(1)から(3)のいずれかの制御を行うことで、浴槽栓が開であると判定された湯はりを、使用湯量の学習において実質的に無効にできる。その結果、翌日以降に貯湯タンク8の蓄熱量が必要以上に多く確保されることを抑制できるので、省エネルギー性の低下を抑制できる。
図4は、本実施の形態1の貯湯式給湯機35において湯はりを行うときに制御部36が実行する制御動作を示すフローチャートである。図4のステップS1で、湯はりを指示する操作を使用者がリモコン装置44にて行うことで、制御部36が湯はりを開始する。図4では記載を省略しているが、湯はり開始後、制御部36は、前述したプライミング動作を行い、ふろ循環ポンプ29を運転して水流検知手段45にて水流の有無を検知し、浴槽30に浴槽水が残っているかどうかを判断する。制御部36は、浴槽30に浴槽水が残っていないと判断した場合には、ステップS2へ移行する。制御部36は、ステップS2で残りの設定湯量を浴槽30へ供給し、ステップS3へ移行する。
制御部36は、ステップS3で、ふろ循環ポンプ29を運転し、水流検知手段45で水流の有無を検知する。ステップS3で水流検知手段45が水流有を検知した場合には、浴槽30に湯(浴槽水)が溜まっていると考えられるので、浴槽栓が閉である(浴槽栓の閉め忘れはない)と考えられる。この場合には、制御部36はステップS4に移行する。制御部36は、ステップS4で浴槽栓が閉である(浴槽栓の閉め忘れはない)と判定した後、ステップS8へ移行し、湯はりを終了する。
一方、ステップS3で水流検知手段45が水流無を検知した場合には、浴槽30に湯(浴槽水)が溜まっていないと考えられるので、浴槽栓が開である(浴槽栓の閉め忘れがある)と考えられる。この場合には、制御部36はステップS5に移行する。制御部36は、ステップS5で浴槽栓が開である(浴槽栓の閉め忘れがある)と判定した後、ステップS6へ移行する。ステップS6で、制御部36は、前述したようにして、当日の第一の開始湯量を、学習値から設定される第一の開始湯量より大きい値に増やす。次いで、制御部36は、ステップS7へ移行する。ステップS7で、制御部36は、前述したようにして、浴槽栓が開であると判定された湯はりを、使用湯量の学習において無効にする。その後、ステップS8へ移行し、湯はりを終了する。
本実施の形態1によれば、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合には、使用湯量の学習において当該湯はりを無効にすることで、翌日以降に貯湯タンク8の蓄熱量が必要以上に多く確保されることを抑制できるので、省エネルギー性の低下を抑制できる。また、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合には、当日の第一の開始湯量を、学習値から設定される第一の開始湯量より大きい値に増やすことで、当日に蓄熱運転でHPユニット7が生成する熱量を増加させる。これにより、浴槽栓の閉め忘れにより湯はりが2回連続して実施された場合の湯切れの発生を抑制できる。
制御部36は、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合に、当日の第一の開始湯量を、学習値から設定される第一の開始湯量より大きい値に増やすことに代えて、蓄熱運転を直ちに開始し、湯はり一回分に相当する熱量をHPユニット7で生成して貯湯タンク8に追加した後、蓄熱運転を停止してもよい。このような制御によっても、浴槽栓の閉め忘れにより湯はりが2回連続して実施された場合の湯切れの発生を抑制できる。
制御部36は、湯はり時に浴槽栓が開であると判定した場合に、蓄熱運転を追加的に実施することを使用者に報知しても良い。この報知手段としては、例えば、浴槽栓抜けによる追加の蓄熱運転を実施している旨(例えば「浴槽栓抜けを検知しました。湯切れ防止のために追加蓄熱運転を行っています。」)をリモコン装置44の表示部に表示しても良いし、リモコン装置44のスピーカから音声で報知しても良い。このようにすることで、追加の蓄熱運転の実施が正常な動作であることを使用者に理解させることができ、使用者の誤解を抑制できる。
実施の形態2.
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
本実施の形態2の貯湯式給湯機35の装置構成は実施の形態1と同様であるので、図示及び説明を省略する。図5は、本実施の形態2の貯湯式給湯機35において湯はりを行うときに制御部36が実行する制御動作を示すフローチャートである。図5のステップS1からステップS4までは実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。制御部36は、ステップS4で浴槽栓が閉である(浴槽栓の閉め忘れはない)と判定した場合には、ステップS10へ移行し、湯はりを終了する。
ステップS3で水流検知手段45が水流無を検知した場合には、浴槽30に湯(浴槽水)が溜まっていない可能性があるので、浴槽栓が開である(浴槽栓の閉め忘れがある)可能性がある。この場合には、制御部36はステップS9に移行する。ステップS9で、制御部36は、浴槽栓が開である(浴槽栓の閉め忘れがある)ことを仮判定する。その後、ステップS10へ移行し、湯はりを終了する。
制御部36は、ステップS10からステップS11へ移行する。浴槽栓が開である(浴槽栓の閉め忘れがある)ことをステップS9で仮判定した場合には、制御部36は、ステップS11で、その仮判定後の経過時間が閾値(例えば60分)に達したかどうかを判断する。ステップS11で仮判定後の経過時間が閾値に達していない場合には、制御部36は、ステップS13へ移行する。ステップS13で、制御部36は、湯はりが開始されたかどうか、すなわち湯はりの指示がリモコン装置44に入力されたかどうかを判断する。ステップS13で湯はりが開始されていない場合には、制御部36は、ステップS11に戻る。
湯はりが開始されないまま、ステップS11で仮判定後の経過時間が閾値に達した場合には、制御部36は、ステップS12へ移行する。ステップS12で、制御部36は、浴槽栓が開である(浴槽栓の閉め忘れがある)との仮判定(ステップS9)を解除する。
これに対し、ステップS11で仮判定後の経過時間が閾値に達する前に、ステップS13で湯はりが開始された場合には、制御部36はステップS14に移行し、実施の形態1で説明したプライミング動作を行う。続いて、制御部36は、ステップS15へ移行し、ふろ循環ポンプ29を運転して水流検知手段45にて水流の有無を検知する。ステップS15で水流有を検知した場合には、制御部36は、ステップS16へ移行する。ステップS16で制御部36は、今回の湯はりの開始前に浴槽30に湯(浴槽水)が溜まっていると判定する。ステップS16で制御部36は、前回の湯はり時に浴槽栓が開である(浴槽栓の閉め忘れがある)との仮判定(ステップS9)を解除しても良い。
一方、ステップS15で水流無を検知した場合には、今回の湯はりの開始前に浴槽30に湯(浴槽水)が溜まっていないと考えられるので、前回の湯はり時に浴槽栓が開である(浴槽栓の閉め忘れがある)との仮判定は正しいと考えられる。この場合には、制御部36は、ステップS17へ移行する。ステップS17で制御部36は、前回の湯はり時に浴槽栓が開である(浴槽栓の閉め忘れがある)との判定を確定する。その後、ステップS18へ移行する。ステップS18で、制御部36は、当日の第一の開始湯量を、学習値から設定される第一の開始湯量より大きい値に増やす。次いで、制御部36は、ステップS19へ移行する。ステップS19で、制御部36は、浴槽栓が開であると判定された前回の湯はりを、使用湯量の学習において無効にする。
以上のように、本実施の形態2では、湯はり時に浴槽栓が開であることをステップS9で仮判定した後、湯はりが再び開始された後に、前回の湯はり時に浴槽栓が開であるとの判定を確定するようにしている。ふろ循環回路に異物の詰まりなどがある場合、浴槽30に湯(浴槽水)が溜まっていても、ステップS3で水流検知手段45が水流無を検知する場合がある。このため、ステップS3で水流検知手段45が水流無を検知した場合に直ちに浴槽栓が開であると判定すると、誤判定になる可能性がある。本実施の形態2によれば、そのような誤判定を確実に抑制でき、湯はり時の浴槽栓の開閉状態をより高精度に判定できる。また、湯はり時に浴槽栓が開であった(浴槽栓の閉め忘れがあった)場合でも、2回目の湯はりを実施しないことも考えられる。そのような場合には、第一の開始湯量を増やす必要はない。本実施の形態2によれば、2回目の湯はりが開始された後に、前回の湯はり時に浴槽栓が開であるとの判定を確定することで、第一の開始湯量を不必要に増やすことを防止できる。よって、2回目の湯はりを実施しない場合に不必要な蓄熱運転を抑制でき、省エネルギー性をさらに向上できる。
以上、本発明の貯湯式給湯機の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。述した実施の形態では、学習した過去の集中湯量のうちの最大の集中湯量に備えた第一の開始湯量を設定するものとしたが、学習した過去の集中湯量の平均値に備えた第一の開始湯量を設定するようにしても良い。また、本発明は、過去の一定期間の日毎の総使用湯量を学習し、その最大値または平均値に相当する熱量を夜間の蓄熱運転で貯湯タンクに蓄熱するように制御する貯湯式給湯機にも適用可能である。
1 圧縮機、3 水冷媒熱交換器、4 膨張弁、5 冷媒配管、6 空気熱交換器、7 HPユニット、8 貯湯タンク、8a 水導入口、8b 水導出口、8c 温水導入口、8d 温水導入出口、9 給水管路、9a 第一給水配管、9b 第二給水配管、9c 第三給水配管、10 水導出口配管、11 三方弁、12 水ポンプ、13 送湯配管、14 HP往き配管、15 HP戻り配管、16 第一バイパス配管、17 第二バイパス配管、18 四方弁、20 利用側熱交換器、20a 温水導入配管、20b 温水導出配管、21 給湯配管、22 給湯用混合弁、23 ふろ用混合弁、24 第一給湯配管、25 第二給湯配管、26 用電磁弁、27 ふろ往き配管、28 ふろ戻り配管、29 ふろ循環ポンプ、30 浴槽、31 減圧弁、33 タンクユニット、34 給湯栓、35 貯湯式給湯機、36 制御部、37 ふろ往き温度センサ、38 ふろ戻り温度センサ、42,43 貯湯温度センサ、44 リモコン装置、45 水流検知手段、46 給湯流量センサ、47 ふろ用流量センサ

Claims (4)

  1. 水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段で加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、
    浴槽の湯はり時に浴槽栓の開閉状態を判定する機能と、過去の使用湯量を学習する機能と、使用湯量の学習値に基づいて前記貯湯タンクの蓄熱量を制御する機能とを有する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記湯はり時に前記浴槽栓が開であると判定した場合には、使用湯量の学習において当該湯はりを無効にし、
    前記制御手段は、前記湯はり時に前記浴槽栓が開であると仮判定した後、湯はりが再び開始された後に、前回の湯はり時に前記浴槽栓が開であるとの判定を確定する貯湯式給湯機。
  2. 前記制御手段は、前記湯はり時に前記浴槽栓が開であると判定した場合には、当日に前記加熱手段が生成する熱量を増加させる請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記制御手段は、前記湯はり時に前記浴槽栓が開であると判定した場合には、前記貯湯タンクに蓄熱する蓄熱運転を開始する請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記湯はり時に前記浴槽栓が開であると判定された場合に、前記貯湯タンクに蓄熱する蓄熱運転を追加的に実施することを報知する報知手段を備える請求項1から請求項のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
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