JP2019152353A - 給湯装置 - Google Patents

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一樹 池田
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利幸 佐久間
尚希 渡邉
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尚希 渡邉
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Abstract

【課題】追い焚き運転のときにショートサイクルを精度良く検知することのできる給湯装置を提供する。【解決手段】給湯装置は、浴槽から循環する浴水を加熱可能な浴水加熱手段と、浴水加熱手段の入口側の浴水の温度である風呂戻り温度を検出する風呂戻り温度検出手段と、浴水加熱手段により加熱された浴水を浴槽へ戻す追い焚き運転を制御する制御手段とを備える。制御手段は、風呂戻り温度が目標温度に達して追い焚き運転を自動停止した後、基準時間が経過する前に使用者からの追い焚き運転指示を受けたときには、浴槽内でのショートサイクルが発生したと判定し、再度の追い焚き運転を実施する。【選択図】図5

Description

本発明は、給湯装置に関する。
浴槽から導かれた浴水を加熱する、例えば風呂用熱交換器のような浴水加熱手段を備え、浴槽の浴水を追い焚きする機能を有する給湯装置が広く用いられている。一般に、このような給湯装置では、浴水加熱手段の入口側に配置された温度センサにより検出される浴水の温度である風呂戻り温度を、浴槽温度とみなして制御する。追い焚き運転のときには、この風呂戻り温度が目標温度に達すると、追い焚き運転を停止する構成としている。
浴槽内の浴水を浴水加熱手段への循環回路へ引き込む吸入口と、浴水加熱手段で加熱された浴水を浴槽内へ吐出する吐出口とは、互いに近い位置にある。このため、追い焚き運転のときに、いわゆるショートサイクルという現象が起こる場合がある。ショートサイクルは、吐出口から浴槽内へ吐出された浴水が、浴槽内に広く拡散しないうちに吸入口に回り込む現象である。例えば、浴槽内の入浴者の背中が、吸入口及び吐出口の近くにあるような場合に、ショートサイクルが生じ得る。ショートサイクルが生じると、吐出口から吸入口へ回り込んだ高温の浴水の温度が風呂戻り温度として検出されてしまうことで、浴槽内全体の温度がまだ十分に昇温していないにもかかわらず、追い焚き運転が停止してしまう場合がある。
下記特許文献1には、風呂戻り温度が目標温度に達して追い焚き運転を停止した後に、浴水加熱手段で浴水を加熱せずに浴水を循環させて浴槽内を攪拌する攪拌運転を行い、その攪拌後の風呂戻り温度に基づいてショートサイクルの程度を判断する技術が開示されている。
特開平9−133403号公報
特許文献1の発明では、ショートサイクルを検知するために、追い焚き運転終了時に、浴槽水の強制循環運転が必要になる。これは、ショートサイクルのない状態では、余分な運転であり、追い焚き完了までの時間が増加したり、ポンプの消費電力量が余分に増えてしまうことになる。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、追い焚き運転のときにショートサイクルを精度良く検知することのできる給湯装置を提供することを目的とする。
本発明に係る給湯装置は、浴槽から循環する浴水を加熱可能な浴水加熱手段と、浴水加熱手段の入口側の浴水の温度である風呂戻り温度を検出する風呂戻り温度検出手段と、浴水加熱手段により加熱された浴水を浴槽へ戻す追い焚き運転を制御する制御手段とを備え、制御手段は、風呂戻り温度が目標温度に達して追い焚き運転を自動停止した後、基準時間が経過する前に使用者からの追い焚き運転指示を受けたときには、浴槽内でのショートサイクルが発生したと判定し、再度の追い焚き運転を実施するものである。
また、本発明に係る給湯装置は、浴槽から循環する浴水を加熱可能な浴水加熱手段と、浴水加熱手段の入口側の浴水の温度である風呂戻り温度を検出する風呂戻り温度検出手段と、浴水加熱手段により加熱された浴水を浴槽へ戻す追い焚き運転を制御する制御手段と、情報を報知する報知手段とを備え、制御手段は、風呂戻り温度が目標温度に達して追い焚き運転を自動停止した後、基準時間が経過する前に使用者からの追い焚き運転指示を受けたときには、浴槽内でのショートサイクルに関する情報であるショートサイクル情報を報知手段により報知するものである。
本発明によれば、追い焚き運転のときにショートサイクルを精度良く検知することが可能となる。
実施の形態1による給湯装置を示す図である。 浴槽及び浴槽アダプタを示す模式的な断面側面図である。 浴槽及び浴槽アダプタを示す模式的な断面側面図である。 浴槽及び浴槽アダプタを示す模式的な断面側面図である。 実施の形態1において制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による給湯装置を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の貯湯式給湯装置35は、ヒートポンプサイクルを利用するHPユニット7と、貯湯タンク8を有するタンクユニット33と、リモコン装置44とを備える。本実施の形態では、この貯湯式給湯装置35を例に説明するが、本発明は貯湯式以外の給湯装置にも適用可能である。
貯湯式給湯装置35の動作を制御する制御手段に相当する制御装置36がタンクユニット33内に備えられている。制御装置36と、リモコン装置44との間は、有線通信または無線通信により、双方向に通信可能である。制御装置36と、リモコン装置44とが、ネットワークを介して通信可能でもよい。リモコン装置44は、ユーザーインターフェースの例である。本実施の形態において、リモコン装置44は、例えば台所、リビング、浴室などの壁に設置されたものでもよい。または、例えばスマートフォンのような携帯情報端末が貯湯式給湯装置35のユーザーインターフェースとしての機能を有するように構成してもよい。複数のリモコン装置44が制御装置36に対して通信可能でもよい。制御装置36は、例えばプロセッサ及びメモリを有する。制御装置36は、貯湯式給湯装置35が備える各機器が動作した日時の履歴をメモリに記憶できる。
リモコン装置44は、表示部44a及び操作部44bを備える。表示部44aは、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイでもよい。表示部44aは、例えば、貯湯式給湯装置35の状態に関する情報、貯湯式給湯装置35の設定内容に関する情報などを表示できる。表示部44aは、使用者に情報を報知する報知手段に相当する。操作部44bは、使用者が操作するためのボタン、ダイヤル、キーなどを含んでもよい。表示部44aは、操作部の機能を兼ね備えるタッチスクリーンでもよい。リモコン装置44は、スピーカ、マイク等をさらに備えてもよい。本実施の形態におけるリモコン装置44は、例えば音声案内装置のような、表示部44a以外の報知手段を備えてもよい。
HPユニット7とタンクユニット33との間は、HP往き配管14とHP戻り配管15と図示しない電気配線とを介して接続されている。タンクユニット33及びHPユニット7が備える弁類、ポンプ類のような各種のアクチュエータの作動は、これらと電気的に接続された制御装置36により制御される。
HPユニット7は、タンクユニット33から導かれた水を加熱する加熱手段の例である。HPユニット7は、圧縮機2、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、空気熱交換器6を冷媒管5にて環状に接続し、ヒートポンプサイクルを構成している。水冷媒熱交換器3は、冷媒管5を流れる冷媒とタンクユニット33から導かれた水との間で熱交換を行うためのものである。HPユニット7は、電力により駆動される。HPユニット7により水を加熱する運転を沸上運転と称する。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留するためのものである。温度による水の密度の違いにより、貯湯タンク8内には、上側が高温で下側が低温の温度成層を形成できる。貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第3給水管9cが接続されている。水道等の水源から供給される水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第3給水管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dには、貯湯タンク8内に貯留された湯を取り出すための給湯配管21と、送湯管13とが接続されている。沸上運転において、HPユニット7を用いて加熱された高温湯が温水導入出口8dから貯湯タンク8内に流入し、貯湯タンク8内で上から下に向かって徐々に高温湯が蓄積されていく。貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ42,43が高さを変えて取り付けられている。制御装置36は、これら貯湯温度センサ42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検出することにより、貯湯タンク8内の残湯量及び蓄熱量を検出できる。制御装置36は、検出された貯湯タンク8内の残湯量または蓄熱量に応じて、沸上運転の開始及び停止などを制御してもよい。
以下の説明では、浴槽30に溜められた湯水を「浴水」と称する。タンクユニット33内には、循環ポンプ12及び風呂用熱交換器20が内蔵されている。循環ポンプ12は、タンクユニット33内の後述する各種の配管に湯水を循環させるためのポンプであり、HP往き配管14上に設けられている。風呂用熱交換器20は、貯湯タンク8またはHPユニット7から供給される高温湯を利用して、浴槽30から循環する浴水を加熱可能な熱交換器である。
浴槽30の内壁に浴槽アダプタ50が設置されている。風呂用熱交換器20は、風呂往き配管27及び風呂戻り配管28を介して浴槽アダプタ50に接続されている。浴槽アダプタ50は、フィルタ51、吸入口52、及び吐出口53を有する。風呂用熱交換器20の浴水の入口は、風呂戻り配管28を介して、吸入口52に連通する。風呂用熱交換器20の浴水の出口は、風呂往き配管27を介して、吐出口53に連通する。風呂往き配管27及び風呂戻り配管28により、風呂循環回路が形成される。
以下の説明では、風呂用熱交換器20の入口側の浴水の温度を「風呂戻り温度」と称し、風呂用熱交換器20の出口側の浴水の温度を「風呂往き温度」と称する。風呂往き配管27の途中には、風呂往き温度を検出する風呂往き温度センサ37が設置されている。風呂戻り配管28の途中には、浴水を循環させるための浴水ポンプ29と、風呂戻り温度を検出する風呂戻り温度センサ38と、浴槽30内の水位レベルを検出する水位センサ47と、風呂循環回路内の浴水の循環を検知する水流検知手段46とが設置されている。
浴水ポンプ29が運転されると、次のように浴水が風呂循環回路に循環する。浴槽30内の浴水が吸入口52から風呂戻り配管28に引き込まれ、風呂用熱交換器20へ送られる。風呂用熱交換器20を通過した浴水は、風呂往き配管27を通って、吐出口53から浴槽30内へ吐出される。
本実施の形態における風呂用熱交換器20は、浴槽30から循環する浴水を加熱可能な浴水加熱手段に相当する。本発明における浴水加熱手段は、風呂用熱交換器20に代えて、例えば、燃料の燃焼により加熱する燃焼式加熱装置または電気ヒータ等により構成されてもよい。本発明は、貯湯タンク8を備えない給湯装置にも適用可能である。
三方弁11は、湯水が流入するaポート及びbポートと、湯水が流出するcポートとを有する流路切替手段である。四方弁18は、湯水が流入するbポート及びcポートと、湯水が流出するaポート及びdポートとを有する流路切替手段であり、4つの経路、a−b、a−c、b−d、c−dの間で流路切替可能に構成されている。また、タンクユニット33は、水導出口管10、温水導入配管20a、第1バイパス配管16、温水導出配管20b、及び第2バイパス配管17を有している。水導出口管10は、貯湯タンク8の下部に設けられた水導出口8bと三方弁11のaポートとを接続する。HP往き配管14は、三方弁11のcポートとHPユニット7の入口側とを接続する。HP戻り配管15は、HPユニット7の出口側と四方弁18のcポートとを接続する。送湯管13は、四方弁18のdポートと、貯湯タンク8上部の温水導入出口8dとを接続する。第1バイパス配管16は、四方弁18のaポートと、貯湯タンク8の中央部から下部の間に設けられた温水導入口8cとを接続する。温水導入配管20aは、送湯管13の途中から分岐し、風呂用熱交換器20の1次側入口に接続される。温水導出配管20bは、風呂用熱交換器20の1次側出口と三方弁11のbポートとを接続する。第2バイパス配管17は、HP往き配管14における循環ポンプ12とHPユニット7の入口側との間から分岐し、四方弁18のbポートに接続される。
さらに、タンクユニット33は、第1給水管9a、第2給水管9b、給湯用混合弁22、風呂用混合弁23、第1給湯配管24、及び第2給湯配管25を有している。第1給水管9aの上流部は、水道等の水源に接続される。第1給水管9aの下流側には、減圧弁31を介して第2給水管9b及び第3給水管9cが接続されている。
給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23は、互いに同様の構成を有する。給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23は、それぞれ、湯側入口、水側入口、及び出口を有し、湯側入口から流入する第一温水と、水側入口から流入する第二温水とを混合した混合温水を出口から流出させる。第二温水は、第一温水よりも温度が低い。
給湯配管21の下流部は、給湯用混合弁22の湯側入口及び風呂用混合弁23の湯側入口のそれぞれに連通している。本実施の形態では、貯湯タンク8から給湯配管21へ取り出された高温湯が第一温水として給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23へ供給される。
第2給水管9bの下流部は、給湯用混合弁22の水側入口及び風呂用混合弁23の水側入口のそれぞれに連通している。本実施の形態では、第2給水管9bからの低温水が第二温水として給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23へ供給される。
給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23は、例えば、ステッピングモータにより回転する弁体を備え、当該弁体の回転によって湯側入口の開度と水側入口の開度との比を変えることで、第一温水と第二温水との混合比を調整可能である。この場合、ステッピングモータの回転量に応じて混合比が変化するので、制御装置36は、ステッピングモータの回転量の情報に対応した混合比の情報を保持することができる。
第1給湯配管24は、給湯用混合弁22の出口と給湯栓34との間を繋ぐ。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、第1給湯配管24から給湯栓34を経由して、使用者が利用するシャワー、カラン等の蛇口(図示省略)に供給される。給湯流量センサ48及び給湯温度センサ49が第1給湯配管24に設置されている。給湯流量センサ48は、第1給湯配管24を通る混合温水の流量である給湯流量を検出する。給湯温度センサ49は、第1給湯配管24を通る混合温水の温度である給湯温度を検出する。
第2給湯配管25は、風呂用混合弁23の出口と、風呂往き配管27の途中の位置との間を繋ぐ。第2給湯配管25の途中には、第2給湯配管25を開閉する風呂用電磁弁26と、第2給湯配管25を通る湯の流量を検出する風呂用流量センサ45とが設けられている。浴槽30に湯を溜める湯張りのときには、制御装置36が風呂用電磁弁26を開き、風呂用混合弁23で温度調整された湯が、第2給湯配管25、風呂用流量センサ45、風呂用電磁弁26、風呂往き配管27、及び風呂戻り配管28を通って、浴槽30へ流入する。湯張りのときには、浴槽アダプタ50の吸入口52及び吐出口53の両方から湯が浴槽30内へ流入する。
使用者は、リモコン装置44を操作することで、給湯用混合弁22についての設定温度及び風呂用混合弁23についての設定温度をそれぞれ変更できる。以下の説明では、給湯用混合弁22についての設定温度を「給湯設定温度」と呼び、風呂用混合弁23についての設定温度を「風呂設定温度」と呼ぶ。また、使用者は、湯張りにおいて浴槽30に溜める浴水の量をリモコン装置44により設定できる。以下の説明では、使用者がリモコン装置44にて設定した湯張り量を「風呂設定湯量」と称する。
給湯流量センサ48が水流を検出すると、制御装置36は、給湯温度センサ49により検出される温度が、目標温度である給湯設定温度に等しくなるように、給湯用混合弁22の混合比を調整するフィードバック制御を行う。
風呂用流量センサ45が水流を検出すると、制御装置36は、風呂往き温度センサ37または風呂戻り温度センサ38により検出される温度が、目標温度である風呂設定温度に等しくなるように、風呂用混合弁23の混合比を調整するフィードバック制御を行う。
三方弁11は、水導出口管10とHP往き配管14とが連通する形態と、温水導出配管20bとHP往き配管14とが連通する形態、の2つの流路形態で、タンクユニット33内の湯水の流路を切り替えて使用する。四方弁18は、HP戻り配管15と送湯管13とが連通する形態、HP戻り配管15と第1バイパス配管16とが連通する形態、第1バイパス配管16と第2バイパス配管17とが連通する形態、送湯管13と第2バイパス配管17とが連通する形態、の4つの流路形態で、タンクユニット33内の湯水の流路を切り替えて使用する。
湯張りは、リモコン装置44を使用者が操作することで開始される。または、使用者がリモコン装置44により予約した時刻に応じて制御装置36が自動で湯張りを開始してもよい。湯張りのときには、制御装置36は、例えば以下のように制御する。湯張りの開始時には、風呂設定温度に調整された所定量(例えば10L)の湯を、第2給湯配管25から風呂往き配管27と風呂戻り配管28を通して浴槽30へ供給する。これは、風呂循環回路内の空気を浴槽30へ排出するためである。この所定量の湯を供給後、浴水ポンプ29を運転させて、浴槽30内の浴水を風呂循環回路に循環させる。湯張り開始時に浴槽30に浴水が溜まっている状態であれば、風呂循環回路に浴水の循環が発生し、水流検知手段46がオンとなり、水流有りを検知する。この場合、制御装置36は、浴槽30に浴水が溜まっていると判断し、追い焚き運転を開始する。風呂戻り温度が風呂設定温度まで上昇すると、制御装置36は、湯張りを完了として、リモコン装置44により報知する。これに対し、水流検知手段46がオフとなり、水流無しが検知された場合には、制御装置36は、浴槽30内に浴水が無いと判断し、風呂設定湯量から上記所定量を差し引いた残り湯量を浴槽30へ供給する。風呂設定湯量に相当する湯量を供給した後、再度浴水ポンプ29を運転させて、浴槽30内の浴水を風呂循環回路に循環させる。浴槽栓を閉めている状態であれば、浴槽30に浴水が溜まっているため、水流検知手段46は水流有りを検知する。その場合には、制御装置36は、水位センサ47により検出された水位を「湯張り完了水位」として記憶し、湯張りが正常に完了したことをリモコン装置44により報知する。
なお、制御装置36は、浴槽30へ供給した湯量が風呂設定湯量に達する前の段階で給湯を一時的に停止し、水位センサ47により浴槽水位を検出し、その後に給湯を再開してもよい。例として、風呂設定湯量の1/2を浴槽30へ供給した時点での浴槽水位を「半量水位」として検出するものとする。この場合、制御装置36は、次式により計算した浴槽断面積を記憶してもよい。
浴槽断面積=(風呂設定湯量÷2)÷(湯張り完了水位−半量水位)
湯張りが正常に完了した後は、制御装置36は、浴槽水位が低下したかどうかを水位センサ47により検出し、浴槽水位が低下したときは、湯張り完了水位になるよう浴槽断面積から給湯量を算出し給湯することで、元の湯張り完了水位まで自動的にたし湯する自動たし湯機能を備えていてもよい。
また、浴槽栓を閉め忘れた状態であれば、浴槽30に湯が溜まっていないため、水流検知手段46が水流無しを検知する。この場合には、制御装置36は、前述の湯張り完了水位及び浴槽断面積を記憶することなく、浴槽栓を閉め忘れていることをリモコン装置44により報知する。
使用者がリモコン装置44に対して追い焚き運転指示の操作をすると、制御装置36は、追い焚き運転を開始する。追い焚き運転のときには、制御装置36は、例えば以下のように制御する。追い焚き運転の開始時には、まず、浴槽30内の浴水温度を検出するために、浴水ポンプ29を運転させ、浴槽30内の浴水を風呂循環回路に循環させる。このときに風呂戻り温度センサ38により検出された風呂戻り温度は、浴槽30内の浴水温度に等しいとみなせる。この風呂戻り温度が風呂設定温度よりも低い場合には、制御装置36は、四方弁18を第1バイパス配管16と第2バイパス配管17とが連通する形態にするとともに、三方弁11を温水導出配管20bとHP往き配管14とが連通する形態にして、循環ポンプ12を運転させる。これにより、貯湯タンク8内の上部の高温湯が、温水導入出口8d、送湯管13、及び温水導入配管20aを経由して、風呂用熱交換器20に送られる。この高温湯は、風呂用熱交換器20を通過する間に浴水に熱を奪われることで、温度が低下し、中温水になる。この中温水は、風呂用熱交換器20から、温水導出配管20b、三方弁11、HP往き配管14、循環ポンプ12、第2バイパス配管17、四方弁18、及び第1バイパス配管16を経由して、温水導入口8cから貯湯タンク8に流入する。このような追い焚き運転により、風呂用熱交換器20を介して、浴槽30内の浴水を貯湯タンク8から供給される高温湯により加熱して、浴槽30内の浴水を昇温させることができる。
追い焚き運転のとき、制御装置36は、循環ポンプ12による循環流量を調整することで、風呂用熱交換器20による加熱能力を調整できる。風呂用熱交換器20による加熱能力は、単位時間当たりに風呂用熱交換器20が浴水に与える熱量である。以下の説明では、風呂用熱交換器20による加熱能力を「追い焚き加熱能力」と称する。循環ポンプ12による循環流量を高くするほど、追い焚き加熱能力が高くなる。制御装置36は、追い焚き加熱能力が時間的に一定になるように制御してもよい。例えば、制御装置36は、風呂往き温度センサ37の検出温度が風呂戻り温度センサ38の検出温度よりも一定値(例えば10℃)高い温度になるように、循環ポンプ12を制御してもよい。追い焚き運転中に、風呂戻り温度センサ38の検出温度が目標温度に達すると、制御装置36は、追い焚き運転を自動的に停止させる。以下の説明では、当該目標温度が風呂設定温度に等しいものとして説明する。
追い焚き運転により消費した熱量は、追い焚き運転の前後での浴槽30内の浴水の温度差と、浴槽30内の浴水量に応じた熱容量との積として計算できる。そこで、制御装置36は、追い焚き運転終了時の風呂戻り温度と、追い焚き運転開始前の風呂戻り温度との差に、風呂設定湯量に応じた熱容量を乗ずることで計算される熱量を「追い焚き使用熱量」として記憶する。
制御装置36は、給湯に使用された熱量である給湯使用熱量を計算できる。例えば、制御装置36は、風呂往き温度センサ37、風呂戻り温度センサ38、風呂用流量センサ45、給湯流量センサ48、給湯温度センサ49などにより検出される情報に基づいて、給湯使用熱量を計算できる。制御装置36は、消費された熱量である消費熱量を計算できる。例えば、制御装置36は、給湯使用熱量と追い焚き使用熱量との和を消費熱量として算出し、記憶する。制御装置36は、過去の消費熱量のデータに基づいて、貯湯タンク8の蓄熱量を制御してもよい。例えば、前日の給湯使用熱量が13500kcalであり、前日の追い焚き使用熱量が2000kcalであれば、制御装置36は、その合計の15500kcalを貯湯タンク8に貯えるように、沸上運転を制御してもよい。また、制御装置36は、過去所定期間(例えば過去2週間)の各日の消費熱量を統計的に処理した値に基づいて、貯湯タンク8の蓄熱量を制御してもよい。また、制御装置36は、消費熱量に関する情報をリモコン装置44の表示部44aに表示することで使用者に報知してもよい。
図2から図4は、浴槽30及び浴槽アダプタ50を示す模式的な断面側面図である。図2中の浴槽内循環流れ54は、追い焚き運転のときの浴槽30内における正常な浴水の流れの例を示す。図2に示すように、吸入口52は、浴槽アダプタ50の反対側の内壁の方を向いている。すなわち、吸入口52は、ほぼ水平な方向を向いている。吸入口52は、浴槽アダプタ50の前面に設けられたフィルタ51により覆われている。フィルタ51は、浴水を濾過し、異物を除去する。浴槽30内の浴水は、フィルタ51により濾過された後、吸入口52に吸い込まれる。吐出口53は、下に向いている。浴槽内循環流れ54においては、以下のようになる。浴水が吸入口52に吸い込まれることで、浴槽30内の上層においては浴槽アダプタ50の反対側の内壁から吸入口52へ向かう流れが生じる。これに対し、浴槽30内の下層においては、吐出口53から下に向けて吐出された浴水が浴槽30の底面に沿って流れることで、浴槽アダプタ50の反対側の内壁へ向かう流れが生じる。これにより、浴槽30内の浴水が全体的に混ざり合い、浴槽30内の全体を均一に昇温させることができる。
追い焚き運転のときに、一般にショートサイクルと呼ばれる現象が起こる場合がある。ショートサイクルは、吐出口53から浴槽30内へ吐出された浴水が、浴槽30内に広く拡散しないうちに吸入口52に回り込む現象である。図3中のショートサイクル流れ55は、ショートサイクルが発生したときの浴水の流れの例を示す。フィルタ51が目詰りなどを起こしたり、風呂循環回路の配管に詰りまたは潰れなどの異常があると、風呂循環回路の循環流量が低くなる。循環流量が低いと、吐出口53から吐出される浴水の流速が低いので、吐出口53から吐出された浴水が広く拡散せずに短絡的に吸入口52に吸引される。このように、フィルタ51の目詰り、風呂循環回路の配管の詰りまたは潰れなどが原因となって、図3に示すようなショートサイクル流れ55が形成される可能性がある。
図4中のショートサイクル流れ56は、ショートサイクルが発生したときの浴水の流れの他の例を示す。図4に示す例では、浴槽30内に入浴者57がいる。入浴者57は、背中を浴槽アダプタ50に近づけて座っている。吐出口53から吐出された浴水の流れは、入浴者57の体にぶつかって跳ね返され、吸入口52へ向かう。このように、入浴者57の入浴姿勢により、吐出口53から吐出された浴水の流れが入浴者57の体にぶつかることで、ショートサイクル流れ56が形成される可能性もある。
追い焚き運転のときに上述したようなショートサイクルが発生すると、吐出口53から吐出された比較的高温の浴水が、浴槽30内の比較的低温の浴水と十分に混ざり合うことなくそのまま風呂戻り配管28へ流れてしまう。このため、浴槽30内の全体が十分昇温していないにもかかわらず、風呂戻り温度センサ38が高い温度を検出することで、制御装置36が追い焚き運転を自動停止してしまう。この場合、使用者は、浴槽30内の温度が、期待した温度に達していないことから、再び追い焚き運転指示をリモコン装置44に入力する。その追い焚き運転指示を受けて制御装置36が追い焚き運転をしたときに、再びショートサイクルが発生すると、上記と同様にして、浴槽30内の全体が昇温する前に、追い焚き運転が自動停止してしまう。その結果、使用者は、再び追い焚き運転指示をリモコン装置44に入力する。ショートサイクルが発生すると、上記のようにして、使用者が浴槽30内の温度を上げようとして、追い焚き指示が何度も繰り返しリモコン装置44に入力される場合がある。
本実施の形態において、制御装置36は、風呂戻り温度が風呂設定温度に達して追い焚き運転を自動停止した後、所定のショートサイクル基準時間が経過する前に使用者からの追い焚き運転指示を受けたときには、ショートサイクルが発生したと判定し、再度の追い焚き運転を実施する第一処理を行う。また、制御装置36は、風呂戻り温度が風呂設定温度に達して追い焚き運転を自動停止した後、ショートサイクル基準時間が経過する前に使用者からの追い焚き運転指示を受けたときには、浴槽30内でのショートサイクルに関する情報であるショートサイクル情報を報知手段により使用者に対して報知する第二処理を行う。本発明では、上記第一処理及び第二処理のいずれか一方の処理のみを行うようにしてもよい。
ショートサイクル基準時間は、例えば、10分間、5分間、3分間のいずれかでもよい。前述したように、ショートサイクルが発生して追い焚き運転が自動停止した場合には、その後、短時間のうちに再び使用者が追い焚き運転指示をリモコン装置44に入力すると推測できる。よって、追い焚き運転が自動停止してからショートサイクル基準時間が経過する前に使用者から追い焚き運転指示を受けたときには、ショートサイクルが発生している可能性が高いと言える。本実施の形態であれば、追い焚き運転が自動停止してからショートサイクル基準時間が経過する前に使用者から追い焚き運転指示を受けたときに、ショートサイクルが発生したと制御装置36が判定することで、ショートサイクルの発生を精度良く検知することが可能となる。また、本実施の形態であれば、使用者の使い方などの外乱に影響されることなく、ショートサイクルの発生を精度良く検知することが可能となる。また、本実施の形態であれば、追い焚き終了後に、ショートサイクルを検知するための余分な強制循環運転をする必要がなくなる。
ショートサイクル情報を報知する場合には、制御装置36は、ショートサイクルの原因に関する情報(以下、「原因情報」と称する)と、ショートサイクルの解決策に関する情報(以下、「解決策情報」と称する)との少なくとも一方をショートサイクル情報として報知することが望ましい。本実施の形態であれば、ショートサイクルが発生した場合にショートサイクル情報を使用者に報知することで、ショートサイクルを解消する方法を使用者が容易に知ることができるので、ショートサイクルの解消が期待できる。
追い焚き運転が自動停止してからショートサイクル基準時間以上の時間が経過した後に使用者から追い焚き運転指示を受けたときには、制御装置36は、ショートサイクルが発生したと判定せず、かつ、ショートサイクル情報を報知しない。追い焚き運転の自動停止からショートサイクル基準時間以上の時間が経過している場合には、浴槽30から熱が散逸することによって浴槽30内の温度が自然に低下した結果として使用者が追い焚き運転指示を入力した可能性が高いためである。
図5は、実施の形態1において制御装置36が実行する処理を示すフローチャートである。制御装置36は、追い焚き運転中に風呂戻り温度が風呂設定温度に達して追い焚き運転を自動停止した場合には、その時点からの経過時間をカウントするとともに、本フローチャートの処理を開始する。図5のステップS1において、制御装置36は、前回の追い焚き運転の終了からの経過時間がショートサイクル基準時間以内であるかどうかを判断する。当該経過時間がショートサイクル基準時間以内である場合にはステップS2へ進み、当該経過時間がショートサイクル基準時間よりも長い場合には本フローチャートの処理を終了する。
ステップS2として、制御装置36は、リモコン装置44が使用者から追い焚き運転指示を受けたかどうかを判断する。追い焚き運転指示を受けた場合にはステップS3へ進み、追い焚き運転指示がなければステップS2の処理を再び行う。
ステップS3では、前回の追い焚き運転の自動停止からショートサイクル基準時間以内に追い焚き運転指示を受けたことから、制御装置36は、ショートサイクルが発生したと判定する。また、ステップS3において、制御装置36は、追い焚き運転を開始する。
続いて、ステップS4として、制御装置36は、ショートサイクル情報を報知するためのガイダンス表示をリモコン装置44の表示部44aに表示する。このステップS4では、例えば、以下の例のうちの少なくとも一つをショートサイクル情報として報知してもよい。浴槽アダプタ50のフィルタ51の目詰まりの可能性があることを原因情報として報知してもよい。フィルタ51の清掃を使用者に促す情報を解決策情報として報知してもよい。入浴者57の入浴姿勢が原因である可能性があることを原因情報として報知してもよい。入浴者57に浴槽アダプタ50に近づかないように促す情報を解決策情報として報知してもよい。風呂循環回路の配管の詰りまたは潰れの可能性があることを原因情報として報知してもよい。風呂循環回路の配管の点検または修理を促す情報を解決策情報として報知してもよい。浴槽アダプタ50の異常の可能性があることを原因情報として報知してもよい。浴槽アダプタ50の点検または修理を促す情報を解決策情報として報知してもよい。
なお、ステップS4において、制御装置36は、前回の追い焚き運転よりも前に追い焚き運転を実施した履歴がメモリに残っていない場合にはショートサイクル情報を報知させ、前回の追い焚き運転よりも前に追い焚き運転を実施した履歴がメモリに残っている場合にはショートサイクル情報を報知しないようにしてもよい。前回の追い焚き運転よりも前に追い焚き運転を実施したことがない場合、すなわち、前回の追い焚き運転が、貯湯式給湯装置35の設置後の初めての追い焚き運転であった場合には、設置初期の工事不良、あるいは浴槽アダプタ50の異常などの理由でショートサイクルが発生した可能性が高いため、ショートサイクル情報を報知することが望ましい。これに対し、前回の追い焚き運転よりも前に追い焚き運転を実施したことがある場合には、入浴者57の入浴姿勢による偶発的な要因でショートサイクルが発生した可能性も大きい。この場合には、使用者が違和感を感じないようにするため、ショートサイクル情報を敢えて報知しないようにしてもよい。
また、ステップS4において、制御装置36は、ステップS3で追い焚き運転を開始したときの風呂戻り温度が所定温度(例えば38℃)以上のときには第一情報をショートサイクル情報として報知し、当該風呂戻り温度が上記所定温度未満のときには第一情報とは異なる第二情報をショートサイクル情報として報知してもよい。入浴者57の入浴姿勢がショートサイクルの原因である場合には、浴槽アダプタ50の近くの比較的高温の浴水が拡散しにくいので、ステップS3で追い焚き運転を再開したときに浴槽アダプタ50の近くの比較的高温の浴水が風呂戻り配管28に引き込まれる。よって、追い焚き運転再開後の風呂戻り温度が高くなる。これに対し、浴槽アダプタ50の近くに入浴者57がいない場合、すなわち入浴者57の入浴姿勢がショートサイクルの原因でない場合には、浴槽アダプタ50の近くの比較的高温の浴水がすぐに拡散して温度低下するので、ステップS3で追い焚き運転を再開したときに、比較的低温の浴水が風呂戻り配管28に引き込まれ、追い焚き運転再開後の風呂戻り温度が低くなる。そこで、追い焚き運転再開後の風呂戻り温度が上記所定温度以上のときには、入浴者57の入浴姿勢がショートサイクルの原因である可能性が高いので、入浴者57の入浴姿勢に関する情報を含む第一情報をショートサイクル情報として報知することが望ましい。これに対し、追い焚き運転再開後の風呂戻り温度が上記所定温度未満のときには、風呂用熱交換器20と浴槽30とをつなぐ流路(すなわち、風呂循環回路の配管と浴槽アダプタ50との少なくとも一方)の状態に関する情報を含む第二情報をショートサイクル情報として報知することが望ましい。
上記の変形例として、制御装置36は、ステップS4において、ステップS3で追い焚き運転を開始したときの風呂戻り温度が風呂設定温度以上のときには上記第一情報をショートサイクル情報として報知し、当該風呂戻り温度が風呂設定温度未満のときには上記第一情報とは異なる上記第二情報をショートサイクル情報として報知してもよい。この変形例によっても上記効果に類似した効果が得られる。
ステップS4の後、制御装置36は、ステップS5として、現在の追い焚き運転の追い焚き加熱能力が、前回の追い焚き運転の追い焚き加熱能力よりも低くなるように、循環ポンプ12を制御する。これにより、吐出口53から吐出される浴水の温度が低下するので、ショートサイクルが発生したとしても、風呂戻り温度センサ38の検出温度が高くなりにくい。このため、浴槽30内の全体が昇温する前に現在の追い焚き運転が再び自動停止してしまうことを抑制できる。
ステップS6では、ステップS3で追い焚き運転を再開してから追い焚き必要時間が経過したかどうかを判断する。追い焚き必要時間の計算方法については後述する。追い焚き必要時間がまだ経過していない場合には、ステップS6の判断を再び行う。このようにして、本実施の形態では、制御装置36は、ショートサイクルを検知した後の追い焚き運転のときには、追い焚き必要時間が経過するまでは、風呂戻り温度センサ38の検出温度が風呂設定温度に達した後も当該追い焚き運転を停止せずに継続する。これにより、ショートサイクルが再び発生した場合であっても、浴槽30内の全体が昇温する前に追い焚き運転が自動停止してしまうことを確実に防止できる。
制御装置36は、例えば、追い焚き加熱能力と、追い焚き開始時の浴槽温度と、風呂設定温度と、風呂設定湯量とに基づいて、追い焚き必要時間を計算できる。例として、追い焚き加熱能力が4kW、追い焚き開始時の浴槽温度が30℃、風呂設定温度が40℃、風呂設定湯量が180Lの場合には、次式により追い焚き必要時間を計算できる。
追い焚き必要時間=(40℃−30℃)×180L/(4kw×860)=0.52時間
上記のように追い焚き必要時間を計算することで、追い焚き必要時間をより適切な値にすることができる。変形例として、制御装置36は、予め定められた一定の時間を追い焚き必要時間として制御してもよい。
追い焚き必要時間が経過した場合にステップS6からステップS7へ進む。ステップS7では、風呂戻り温度センサ38の検出温度が風呂設定温度を超えているかどうかを判断する。風呂戻り温度センサ38の検出温度が風呂設定温度を超えるまで追い焚き運転を継続し、風呂戻り温度センサ38の検出温度が風呂設定温度を超えた場合には、ステップS8に進む。
ステップS8で、制御装置36は、今回の追い焚き運転での追い焚き使用熱量を記憶をしないようにして追い焚き運転を終了する。すなわち、制御装置36は、今回の追い焚き運転での追い焚き使用熱量を、前述した消費熱量に算入しないようにする。今回の追い焚き運転での追い焚き使用熱量を消費熱量に算入すると、ショートサイクル検知前に自動停止した追い焚き運転での追い焚き使用熱量と合わせて二重に消費熱量に算入することになる。このため、消費熱量が実際よりも多い値に計算されてしまい、沸上運転において必要以上の熱量が貯湯タンク8に貯えられてしまい、無駄になる可能性がある。これに対し、上記ステップS8のようにすることで、消費熱量をより適切に計算できるので、上記の弊害を防止できる。変形例として、ステップS8で、今回の追い焚き運転での追い焚き使用熱量を消費熱量に算入するとともに、ショートサイクル検知前に自動停止した追い焚き運転での追い焚き使用熱量を消費熱量から差し引いてもよい。その場合であっても、同様の効果が得られる。
2 圧縮機、 3 水冷媒熱交換器、 4 膨張弁、 5 冷媒管、 6 空気熱交換器、 7 HPユニット、 8 貯湯タンク、 9a 第1給水管、 9b 第2給水管、 9c 第3給水管、 10 水導出口管、 11 三方弁、 12 循環ポンプ、 13 送湯管、 14 HP往き配管、 15 HP戻り配管、 18 四方弁、 20 風呂用熱交換器、 21 給湯配管、 22 給湯用混合弁、 23 風呂用混合弁、 24 第1給湯配管、 25 第2給湯配管、 26 風呂用電磁弁、 27 風呂往き配管、 28 風呂戻り配管、 29 浴水ポンプ、 30 浴槽、 33 タンクユニット、 34 給湯栓、 35 貯湯式給湯装置、 36 制御装置、 37 風呂往き温度センサ、 38 風呂戻り温度センサ、 42,43 貯湯温度センサ、 44 リモコン装置、 44a 表示部、 44b 操作部、 44c 給湯確認釦、 45 風呂用流量センサ、 46 水流検知手段、 47 水位センサ、 48 給湯流量センサ、 49 給湯温度センサ、 50 浴槽アダプタ、 51 フィルタ、 52 吸入口、 53 吐出口、 54 浴槽内循環流れ、 55 ショートサイクル流れ、 56 ショートサイクル流れ、 57 入浴者

Claims (10)

  1. 浴槽から循環する浴水を加熱可能な浴水加熱手段と、
    前記浴水加熱手段の入口側の浴水の温度である風呂戻り温度を検出する風呂戻り温度検出手段と、
    前記浴水加熱手段により加熱された浴水を前記浴槽へ戻す追い焚き運転を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記風呂戻り温度が目標温度に達して前記追い焚き運転を自動停止した後、基準時間が経過する前に使用者からの追い焚き運転指示を受けたときには、前記浴槽内でのショートサイクルが発生したと判定し、再度の追い焚き運転を実施する給湯装置。
  2. 浴槽から循環する浴水を加熱可能な浴水加熱手段と、
    前記浴水加熱手段の入口側の浴水の温度である風呂戻り温度を検出する風呂戻り温度検出手段と、
    前記浴水加熱手段により加熱された浴水を前記浴槽へ戻す追い焚き運転を制御する制御手段と、
    情報を報知する報知手段とを備え、
    前記制御手段は、前記風呂戻り温度が目標温度に達して前記追い焚き運転を自動停止した後、基準時間が経過する前に使用者からの追い焚き運転指示を受けたときには、前記浴槽内でのショートサイクルに関する情報であるショートサイクル情報を前記報知手段により報知する給湯装置。
  3. 前記ショートサイクルの原因に関する情報と、前記ショートサイクルの解決策に関する情報との少なくとも一方を前記ショートサイクル情報として報知する請求項2に記載の給湯装置。
  4. 前記制御手段は、前記再度の追い焚き運転のときには、前記風呂戻り温度が前記目標温度に達した後も当該追い焚き運転を停止せずに継続する請求項1に記載の給湯装置。
  5. 前記制御手段は、前記再度の追い焚き運転のときの前記浴水加熱手段の加熱能力を前記自動停止した追い焚き運転のときの前記浴水加熱手段の加熱能力よりも低くする請求項1または請求項4に記載の給湯装置。
  6. 前記制御手段は、消費された熱量である消費熱量を計算可能であり、
    前記制御手段は、前記自動停止した追い焚き運転のときに使用された熱量と、前記再度の追い焚き運転のときに使用された熱量とのいずれか一方を前記消費熱量に算入しない請求項1、請求項4、請求項5のいずれか一項に記載の給湯装置。
  7. 前記制御手段は、前記自動停止した追い焚き運転よりも前に前記追い焚き運転を実施したことがない場合には前記ショートサイクル情報を前記報知手段により報知させ、前記自動停止した追い焚き運転よりも前に前記追い焚き運転を実施したことがある場合には前記ショートサイクル情報を報知することなく再度の追い焚き運転を実施する請求項2または請求項3に記載の給湯装置。
  8. 前記制御手段は、前記追い焚き運転指示を受けて前記追い焚き運転を開始したときの前記風呂戻り温度が所定温度以上のときには第一情報を前記ショートサイクル情報として報知し、当該風呂戻り温度が前記所定温度未満のときには前記第一情報とは異なる第二情報を前記ショートサイクル情報として報知する請求項2、請求項3、請求項7のいずれか一項に記載の給湯装置。
  9. 前記制御手段は、前記追い焚き運転指示を受けて前記追い焚き運転を開始したときの前記風呂戻り温度が前記浴槽の設定温度以上のときには第一情報を前記ショートサイクル情報として報知し、当該風呂戻り温度が前記設定温度未満のときには前記第一情報とは異なる第二情報を前記ショートサイクル情報として報知する請求項2、請求項3、請求項7のいずれか一項に記載の給湯装置。
  10. 前記第一情報は、前記浴槽内の入浴者の姿勢に関する情報を含み、
    前記第二情報は、前記浴水加熱手段と前記浴槽とをつなぐ流路の状態に関する情報を含む請求項8または請求項9に記載の給湯装置。
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