JP7172859B2 - 給湯装置 - Google Patents

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本発明は、給湯装置に関する。
急激な温度変化によって人体に負担がかかるヒートショックと呼ばれる現象が知られている。ヒートショックは、例えば心筋梗塞、脳卒中などの原因となりうる。下記特許文献1には、浴室リモコンに設けられた浴室温度センサにより検出された浴室温度に基づいて浴槽の湯はりの温度を制御することにより、ヒートショックを抑制する給湯装置が開示されている。
特開2015-197275号公報
浴室リモコンに浴室温度センサを設けると、その分のコストが高くなるという課題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、コストの高騰を招くことなく、ヒートショックを抑制する上で有利になる給湯装置を提供することを目的とする。
本発明に係る給湯装置は、浴室に設けられた浴槽に湯を溜める湯はり動作を実行可能な給湯装置であって、浴槽内の湯の温度である浴槽温度を下げることのできる浴槽温度低下手段と、浴室を暖房する浴室機器に設けられた浴室温度センサにより検出された浴室温度の情報を受信可能な通信手段と、湯はり動作の終了時の浴室温度の予測値または実測値の少なくとも一方が基準よりも低い場合に、浴槽温度を設定温度よりも低くする制御手段と、を備えるものである。
本発明によれば、コストの高騰を招くことなく、ヒートショックを抑制する上で有利になる給湯装置を提供することが可能となる。
実施の形態1による貯湯式給湯装置を示す図である。 制御部により実行されるヒートショック抑制動作のフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による貯湯式給湯装置を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の貯湯式給湯装置35は、タンクユニット33と、ヒートポンプサイクルを利用するHPユニット7と、台所に設置された台所リモコン48と、浴室に設置された浴室リモコン49とを備えている。HPユニット7とタンクユニット33との間は、HP往き配管14とHP戻り配管15と図示しない電気配線とを介して接続されている。タンクユニット33には、制御部36が内蔵されている。タンクユニット33及びHPユニット7が備える各種の弁類及びポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御部36により制御される。制御部36は、例えば、少なくとも一つのメモリと少なくとも一つのプロセッサとを有するマイクロコンピュータを備える。制御部36は、貯湯式給湯装置35の運転を制御する制御手段に相当する。制御部36は、日時を管理するタイマー機能を有している。
制御部36と、台所リモコン48及び浴室リモコン49とは、相互に通信可能に接続されている。台所リモコン48及び浴室リモコン49は、運転動作指令及び設定値の変更などに関するユーザーの操作を受け付ける機能を有する。台所リモコン48及び浴室リモコン49は、ユーザーインターフェースの例である。台所リモコン48及び浴室リモコン49には、貯湯式給湯装置35の状態等の情報を表示する表示部、使用者が操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。台所リモコン48及び浴室リモコン49の表示部は、使用者に情報を報知する報知手段としての機能を有する。本実施の形態における台所リモコン48及び浴室リモコン49は、表示部を報知手段として備えるが、変形例として、例えば音声案内装置のような他の報知手段を備えてもよい。
浴室の浴槽30には、自動で開閉可能な浴槽栓50が設けられている。浴槽栓50は、制御部36と電気的に接続されている。制御部36は、浴槽栓50の開閉状態を確認したり、浴槽栓50を自動で開閉させる指示を送ったりすることができる。以下の説明では、浴槽30内の湯水を「浴水」と呼ぶ場合がある。また、浴槽30内の浴水の温度を「浴槽温度」と称する。
制御部36は、通信手段に相当する外部通信装置44と接続され、外部回線を用いて通信可能になっている。外部回線とは、例えば宅内のブロードバンドルータを経由したインターネット回線のことである。
浴室の例えば天井に浴室暖房器60が配置されている。浴室暖房器60は、浴室を暖房する浴室機器に相当する。浴室暖房器60は、浴室暖房器制御部61と、浴室暖房器外部通信装置62と、浴室温度を検出する浴室温度センサ63とを備えている。
制御部36は、浴室温度センサ63により検出された浴室温度の情報、あるいは浴室暖房器60のオン・オフなどの運転情報を、外部回線通信を用いて、浴室暖房器60から受信する。
図示を省略するが、浴室に隣接する脱衣室に、例えば脱衣室暖房器のような脱衣室機器が配置されていてもよい。制御部36は、その脱衣室機器が備える室温センサにより検出された脱衣室温度の情報、あるいは脱衣室機器のオン・オフなどの運転情報を、外部回線通信を用いて、脱衣室機器から受信してもよい。また、制御部36、浴室暖房器制御部61、及び脱衣室機器の制御部のうちの少なくとも一つは、例えばスマートフォンまたはタブレット端末のような外部通信端末70と、外部回線通信により通信する機能を有していてもよい。ユーザーが外部通信端末70を操作することで浴室暖房器60あるいは脱衣室機器の暖房運転を開始することができるように構成されていてもよい。
HPユニット7は、タンクユニット33が備える貯湯タンク8から導かれた低温水を加熱するための加熱手段として機能する。HPユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、空気熱交換器6を冷媒配管5にて環状に接続し、ヒートポンプサイクルを構成している。水冷媒熱交換器3は、冷媒配管5を流れる冷媒とタンクユニット33から導かれた低温水との間で熱交換を行うためのものである。
タンクユニット33には、以下の各種部品や配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留するためのものである。以下の説明では、貯湯タンク8に貯留された湯水を「タンク水」と呼ぶ場合がある。貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第3給水配管9cが接続されている。水道等の水源から供給される水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第3給水配管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dに連通する分岐部76には、貯湯タンク8内に貯留された湯を貯湯式給湯装置35の外部へ供給するための給湯配管21と、送湯配管13とが接続されている。
貯湯タンク8には、HPユニット7を用いて加熱された高温湯が温水導入出口8dから流入するとともに、第3給水配管9cからの低温水が水導入口8aから流入することにより、上下で温度差が生じるように湯水が貯留される。また、貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ42,43が高さを変えて取り付けられている。これらの貯湯温度センサ42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検出することにより、貯湯タンク8内の残湯量及び蓄熱量が把握され、HPユニット7による貯湯タンク8内の湯水の沸上運転の開始、停止などが制御される。
タンクユニット33内には、循環ポンプ12及びふろ用熱交換器20が内蔵されている。循環ポンプ12は、各種配管に湯水を循環させるためのポンプであり、HP往き配管14上に設けられている。ふろ用熱交換器20は、一次側流路20aを流れる流体と、二次側流路20bを流れる浴水との間で熱を交換する。二次側流路20bの一端は、ふろ往き配管27を介して浴槽30に接続されている。二次側流路20bの他端は、ふろ戻り配管28を介して浴槽30に接続されている。二次側流路20b、ふろ往き配管27、ふろ戻り配管28、及び浴槽30により、ふろ循環回路が形成される。ふろ往き配管27の途中には、ふろ用熱交換器20から出た浴水の温度を検出するふろ往き温度センサ37と、浴水の循環を判定する水流検出手段46と、浴槽30の水位を検出する水位センサ47とが設置されている。ふろ戻り配管28の途中には、浴水を循環させるふろ循環ポンプ29と、浴槽30から出た浴水の温度を検出するふろ戻り温度センサ38とが設置されている。
タンクユニット33は、第1給水配管9a、第2給水配管9b、給湯用混合弁22、ふろ用混合弁23、第1給湯配管24、及び第2給湯配管25を有している。第1給水配管9aの一端は水道等の水源に接続され、第1給水配管9aの他端には減圧弁31を介して第2給水配管9b及び第3給水配管9cが接続されている。第2給水配管9bは、途中から分岐してそれぞれ給湯用混合弁22とふろ用混合弁23とに接続されている。また、給湯配管21は、途中から分岐してそれぞれ給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23に接続されている。
給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23は、給湯配管21から供給される高温湯と、第2給水配管9bから供給される低温水との流量比を調整することにより、ユーザーが台所リモコン48または浴室リモコン49にて設定した設定温度の湯を生成し、第1給湯配管24及び第2給湯配管25にそれぞれ流入させる。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、第1給湯配管24から給湯栓34を経由して、シャワーあるいはカラン等の蛇口(図示省略)に供給される。第2給湯配管25の途中には、第2給湯配管25を開閉するふろ用電磁弁26と、第2給湯配管25を通る湯の流量を検出するふろ用流量センサ45とが設けられている。ふろ用混合弁23で温度調整された湯は、第2給湯配管25からふろ用電磁弁26、ふろ用流量センサ45、ふろ往き配管27、ふろ戻り配管28を経て浴槽30に供給される。
タンクユニット33内には、三方弁11と、四方弁18と、熱回収切替弁19とが設けられている。貯湯タンク8の下部の水導出口8bは、配管10により、三方弁11のaポートに接続されている。一次側流路20aの出口は、配管73により、三方弁11のbポートに接続されている。三方弁11のcポートは、HP往き配管14により、水冷媒熱交換器3の入水口に接続されている。水冷媒熱交換器3の出湯口は、HP戻り配管15により、四方弁18のcポートに接続されている。
貯湯タンク8には、温水導入口8c及び熱回収出口8eが設けられている。熱回収出口8eは、貯湯タンク8の下部にある。温水導入口8cは、熱回収出口8eよりも高い位置にある。四方弁18のaポートは、配管16により、温水導入口8cに接続されている。循環ポンプ12よりも下流側のHP往き配管14に分岐部71が形成されている。四方弁18のbポートは、配管17により、分岐部71に接続されている。四方弁18のdポートは、送湯配管13により、分岐部76に接続されている。
熱回収切替弁19のaポートは、配管72により、一次側流路20aの入口に接続されている。熱回収切替弁19のbポートは、送湯配管13の途中に形成された分岐部75に対して配管74により接続されている。熱回収切替弁19のcポートは、配管77により、熱回収出口8eに接続されている。
次に、浴槽30に湯を溜める湯はり動作について説明する。例えば浴室リモコン49をユーザーが操作すると、制御部36は、湯はり動作を開始する。湯はり動作において、制御部36は、ふろ往き温度センサ37またはふろ戻り温度センサ38により検出される給湯温度が、ユーザーが所望の浴水温度として設定した設定温度に等しくなるようにふろ用混合弁23を制御することにより、設定温度の湯を浴槽30に溜めることができる。設定量の給湯が終了すると、制御部36は、ふろ用電磁弁26を閉じて、湯はり動作を終了する。
制御部36は、湯はり動作の終了後、浴槽温度を一定に保つふろ自動運転を続けて実行してもよい。ふろ自動運転では、制御部36は、例えば以下のように制御する。定期的(例えば10分毎)にふろ循環ポンプ29を運転させて、浴槽30内の浴水をふろ循環回路に循環させ、浴槽温度をふろ戻り温度センサ38により検出する。浴槽温度が設定温度よりも低下していれば、追いだき運転を開始し、設定温度まで浴槽温度が上昇すれば、追いだき運転を停止する。制御部36は、ユーザーが出浴時に手動で停止するか、設定された時間が経過するまで、ふろ自動運転の動作を継続する。
追いだき運転のときには、制御部36は、例えば以下のように制御する。循環ポンプ12及びふろ循環ポンプ29が運転される。貯湯タンク8の温水導入出口8dから流出した高温のタンク水が、分岐部76、送湯配管13、分岐部75、配管74、熱回収切替弁19、及び配管72を通って一次側流路20aに流入する。ふろ用熱交換器20にて加熱された浴水は、ふろ往き配管27を通って浴槽30に流入する。ふろ用熱交換器20では、タンク水の熱が浴水に奪われることで、タンク水の温度が低下する。温度低下したタンク水は、配管73、三方弁11、HP往き配管14、循環ポンプ12、分岐部71、配管17、四方弁18、配管16、及び温水導入口8cを通って貯湯タンク8内に流入する。本実施の形態において、追いだき運転は、浴槽温度を上げることのできる浴槽温度上昇手段に相当している。
制御部36は、設定温度よりも低い温度の湯水が浴槽30に流入するようにふろ用混合弁23を制御することにより、浴槽温度を下げることができる。このような動作は、浴槽温度を下げることのできる浴槽温度低下手段に相当している。湯はり動作の実行中に、制御部36は、ふろ往き温度センサ37またはふろ戻り温度センサ38により検出される給湯温度が、設定温度よりも低くなるようにふろ用混合弁23を制御することにより、設定温度よりも低い温度の湯を浴槽30に溜めることができる。また、湯はり動作の終了後に浴槽温度を下げる場合には、制御部36は、第2給水配管9bから供給される低温水を、ふろ用混合弁23を通してそのまま浴槽30に流入させる「さし水運転」を実行してもよい。
さらに、本実施の形態における貯湯式給湯装置35は、浴槽30内の浴水の熱を貯湯タンク8内に回収することにより浴槽温度を下げる熱回収手段を浴槽温度低下手段として備えている。この熱回収手段を実現するふろ熱回収運転について以下に説明する。ふろ熱回収運転のときには、制御部36は、例えば以下のように制御する。循環ポンプ12及びふろ循環ポンプ29が運転される。貯湯タンク8の熱回収出口8eから流出した低温のタンク水が、配管77、熱回収切替弁19、及び配管72を通って一次側流路20aに流入する。ふろ用熱交換器20では、浴水の熱がタンク水に奪われることで、浴水の温度が低下し、タンク水の温度が上昇する。温度上昇したタンク水は、配管73、三方弁11、HP往き配管14、循環ポンプ12、分岐部71、配管17、四方弁18、配管16、及び温水導入口8cを通って貯湯タンク8内に流入する。ふろ用熱交換器20にて冷却された浴水がふろ往き配管27を通って浴槽30に流入することで、浴槽温度が低下する。
本実施の形態において、制御部36は、湯はり動作の終了時の浴室温度の予測値または実測値の少なくとも一方が基準温度よりも低い場合に、浴槽温度低下手段を用いて浴槽温度を設定温度よりも低くするヒートショック抑制動作を実行可能である。上記基準温度は、ヒートショックが発生する可能性のある温度であり、例えば15℃である。当該基準温度を以下「ヒートショック発生温度」と称する。湯はり動作の終了時の浴室温度の予測値または実測値の少なくとも一方がヒートショック発生温度よりも低い場合には、浴槽温度を設定温度よりも低くすることで、ユーザーが浴槽30に入ったときの温度変化を軽減することができる。その結果、ヒートショックの発生を確実に予防することができる。これに対し、湯はり動作の終了時の浴室温度の予測値または実測値がヒートショック発生温度以上である場合には、ヒートショックが発生するおそれはないので、制御部36は、浴槽温度を設定温度に等しくする。
また、制御部36は、湯はり動作の終了時の脱衣室温度の予測値または実測値の少なくとも一方がヒートショック発生温度よりも低い場合に、浴槽温度低下手段を用いて浴槽温度を設定温度よりも低くするヒートショック抑制動作を実行してもよい。
以下の説明では、制御部36が浴室温度及び脱衣室温度の両方を用いてヒートショック抑制動作を実行する例について説明するが、本開示では脱衣室温度を用いることなく浴室温度を用いてヒートショック抑制動作を実行してもよい。
図2は、制御部36により実行されるヒートショック抑制動作のフローチャートである。ステップS1で、制御部36は、湯はり動作を開始する。例えば、浴室リモコン49からの指示があると、制御部36は、ふろ用電磁弁26を開き、浴槽30への給湯を開始して、ステップS2に進む。
ステップS2では、浴室暖房器60及び脱衣室暖房器の運転を開始する。また、浴室暖房器60は、自身の運転情報と浴室温度情報を浴室暖房器外部通信装置62により、外部回線を経由して、制御部36に情報を送信する。脱衣室暖房器も同様に、自身の運転情報と脱衣室温度情報を自身に接続している外部通信装置により、外部回線を経由して、制御部36に情報を送信する。その後、ステップS3に進む。
ステップS3で、制御部36は、湯はり動作終了時の浴室温度の予測値あるいは脱衣室温度の予測値をヒートショック発生温度と比較し、予測値がヒートショック発生温度よりも低ければステップS4へ進み、それ以外の場合はステップS5へ進む。
制御部36は、湯はり動作の終了時の浴室温度を予測する浴室温度予測手段を備えてもよい。例えば、湯はり動作の実行中に浴室暖房器60が暖房運転をしている場合には、制御部36は、湯はり動作の終了時の浴室温度がヒートショック発生温度以上になると予測してもよい。同様にして、湯はり動作の実行中に脱衣室暖房器が暖房運転をしている場合には、制御部36は、湯はり動作の終了時の脱衣室温度がヒートショック発生温度以上になると予測してもよい。
また、制御部36は、以下のようにして、湯はり動作終了時の浴室及び脱衣室の室温を予測してもよい。制御部36は、同一の設定湯量での過去の湯はり動作の所要時間を記憶し、その平均値を元に、今回の予測湯はり時間を算出する。また、浴室暖房器60あるいは脱衣室暖房器は、過去の暖房運転のときの経過時間毎の室温上昇を記憶し、その平均値を元に単位時間当たりの室温予測上昇率を算出する。これらの値を用いて、湯はり動作終了時の予測室温を以下の計算式により算出する。
湯はり動作終了時の予測室温
=(予測湯はり時間-湯はり経過時間)×室温予測上昇率+現在の室温
このような方法によれば、その日の外気温などの環境変化の影響を加味して、湯はり動作終了時の浴室及び脱衣室の室温をより高精度に予測することができる。
ステップS4では、湯はり動作終了時の予測室温がヒートショック発生温度よりも低く、ヒートショックが発生する可能性があるため、制御部36は、浴槽温度を設定温度よりも低くする。例えば、制御部36は、浴槽30への給湯温度を例えば40℃以下に制限するように、ふろ用混合弁23を制御する。このように、湯はり動作の実行中に浴槽温度を設定温度よりも低くする場合には、設定温度よりも低い温度の湯水を浴槽30へ供給する。これにより、設定温度が高い場合であっても、湯はり動作終了時の浴槽温度を設定温度よりも低くすることができるので、ヒートショックの発生を確実に抑制できる。
ステップS4の後、ステップS5へ進む。ステップS5では、浴槽30への給湯が設定量まで終了したかどうかを判断する。設定量まで給湯が終了していなければ、ステップS3へ戻り、設定量まで給湯が終了していれば、ステップS6へ進む。
ステップS6では、浴室及び脱衣室の室温の実測値と、ヒートショック発生温度とを比較する。浴室及び脱衣室の室温がヒートショック発生温度以上ならステップS8へ進み、浴室及び脱衣室の室温がヒートショック発生温度未満ならステップS7へ進む。
ステップS7では、湯はり動作終了時の浴室及び脱衣室の室温の実測値がヒートショック発生温度よりも低く、ヒートショックが発生する可能性があるため、制御部36は、浴槽温度を設定温度よりも低くする。まず、制御部36は、ふろ循環ポンプ29を作動させて、浴槽30内の湯をふろ戻り温度センサ38まで引き込むことにより、浴槽温度を検出する。検出された浴槽温度が設定温度(例えば、40℃)よりも高い場合には、ふろ熱回収運転を行う。浴槽温度が設定温度よりも低くなると、制御部36は、ふろ熱回収運転を終了して、ステップS8へ進む。このように、本実施の形態では、湯はり動作の終了後に浴槽温度を設定温度よりも低くする場合にふろ熱回収運転を行うことで、浴槽30内に水を追加することなく浴槽温度を下げることができる。これにより、水の使用量を節約できる。ただし、ステップS7で、制御部36は、ふろ熱回収運転に代えてさし水運転を行うことで浴槽温度を下げるようにしてもよい。さし水運転によれば、浴槽温度を迅速に低下させることができる。
ステップS8では、湯はりが完了したことを、台所リモコン48と浴室リモコン49にて、それぞれ報知し、ステップS9へ進む。
ステップS9では、浴室及び脱衣室の室温と、ヒートショック発生温度とを比較する。浴室及び脱衣室の室温がヒートショック発生温度以上ならステップS13へ進み、浴室及び脱衣室の室温がヒートショック発生温度未満ならステップS10へ進む。
ステップS10では、制御部36は、浴槽30への入浴が行われているかどうかを確認する。具体的には、制御部36は、湯はり動作終了時の水位と、現在の水位とを比較して、入浴されたと判断できる水位上昇(例えば、4cm)があった場合は、入浴ありと判断して、ステップS11へ進む。水位上昇がなければ、入浴なしと判断して、ステップS12へ進む。本実施の形態では、このように制御部36が水位センサ47を用いてユーザーの入浴を検出することが入浴検出手段に相当している。
ステップS11では、制御部36は、浴槽温度の制限を無くして、浴槽温度が設定温度に等しくなるように制御する。例えば、制御部36は、浴槽温度が設定温度まで上昇するように追いだき運転を行う。このように、浴槽温度を設定温度よりも低くした後、入浴が検出された場合には、制御部36が浴槽温度を上昇させることで、入浴者の快適性を高めることができる。ステップS11の後、ステップS14へ進む。
ステップS12では、入浴が検出されていないため、ユーザーが入浴を開始した時のヒートショックを抑制できるように、制御部36は、浴槽温度に制限を設ける。例えば、制御部36は、浴槽温度を、設定温度よりも低い制限温度と比較し、浴槽温度が制限温度以上であればふろ熱回収運転またはさし水運転を行うことによって浴槽温度を低下させ、浴槽温度が制限温度未満であれば浴槽温度が制限温度に等しくなるように追いだき運転を行う。その後、ステップS14へ進む。
ステップS13では、浴室及び脱衣室の室温がヒートショック発生温度以上であるため、浴槽温度を設定温度よりも低く抑制する必要性はない。したがって、制御部36は、浴槽温度の制限をなくし、浴槽温度が設定温度に等しくなるように追いだき運転を制御する。
ステップS14では、制御部36は、ふろ自動運転の設定時間を経過したかどうかを判断する。設定時間を経過していれば、制御部36は、ふろ自動運転を終了し、経過していなければステップS9に戻る。
以上のように、本実施の形態であれば、浴室リモコン49に浴室温度センサを設ける必要がないので、コストの高騰を招くことなく、ヒートショックを抑制することが可能となる。
制御部36は、湯はり動作の実行中に浴室暖房器60が暖房運転を実施している場合には、湯はり動作の実行中に浴室暖房器60が暖房運転を実施していない場合に比べて、湯はり動作の終了時の浴槽温度が高くなるように制御してもよい。湯はり動作の開始時の浴室温度が低い場合であっても、浴室暖房器60が暖房運転を実施していれば、湯はり動作の終了時には浴室温度が比較的高くなり、ヒートショックが発生する可能性が低下すると予想できる。このため、この場合には、浴槽温度をそれほど低く制限する必要はないので、浴槽温度を比較的高くすることにより、入浴者の快適性をさらに向上できる。同様にして、制御部36は、湯はり動作の実行中に脱衣室暖房器が暖房運転を実施している場合には、湯はり動作の実行中に脱衣室暖房器が暖房運転を実施していない場合に比べて、湯はり動作の終了時の浴槽温度が高くなるように制御してもよい。
1 圧縮機、 3 水冷媒熱交換器、 4 膨張弁、 5 冷媒配管、 6 空気熱交換器、 7 HPユニット、 8 貯湯タンク、 8a 水導入口、 8b 水導出口、 8c 温水導入口、 8d 温水導入出口、 8e 熱回収出口、 9a 第1給水配管、 9b 第2給水配管、 9c 第3給水配管、 10 配管、 11 三方弁、 12 循環ポンプ、 13 送湯配管、 14 HP往き配管、 15 HP戻り配管、 16 配管、 17 配管、 18 四方弁、 19 熱回収切替弁、 20 ふろ用熱交換器、 20a 一次側流路、 20b 二次側流路、 21 給湯配管、 22 給湯用混合弁、 23 ふろ用混合弁、 24 第1給湯配管、 25 第2給湯配管、 26 ふろ用電磁弁、 27 ふろ往き配管、 28 ふろ戻り配管、 29 ふろ循環ポンプ、 30 浴槽、 31 減圧弁、 33 タンクユニット、 34 給湯栓、 35 貯湯式給湯装置、 36 制御部、 37 ふろ往き温度センサ、 38 ふろ戻り温度センサ、 42,43 貯湯温度センサ、 44 外部通信装置、 45 ふろ用流量センサ、 46 水流検出手段、 47 水位センサ、 48 台所リモコン、 49 浴室リモコン、 50 浴槽栓、 60 浴室暖房器、 61 浴室暖房器制御部、 62 浴室暖房器外部通信装置、 63 浴室温度センサ、 70 外部通信端末、 71 分岐部、 72 配管、 73 配管、 74 配管、 75 分岐部、 76 分岐部、 77 配管

Claims (9)

  1. 浴室に設けられた浴槽に湯を溜める湯はり動作を実行可能な給湯装置であって、
    前記浴槽内の湯の温度である浴槽温度を下げることのできる浴槽温度低下手段と、
    前記浴室を暖房する浴室機器に設けられた浴室温度センサにより検出された浴室温度の情報を受信可能な通信手段と、
    前記湯はり動作の終了時の浴室温度の予測値または実測値の少なくとも一方が基準よりも低い場合に、前記浴槽温度を設定温度よりも低くする制御手段と、
    を備える給湯装置。
  2. 前記湯はり動作の実行中に前記浴室機器が暖房運転を実施している場合には、前記湯はり動作の実行中に前記浴室機器が前記暖房運転を実施していない場合に比べて、前記浴槽温度を高くする請求項1に記載の給湯装置。
  3. ユーザーの入浴を検出する入浴検出手段と、
    前記浴槽温度を上げることのできる浴槽温度上昇手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記浴槽温度を前記設定温度よりも低くした後、前記入浴が検出された場合には、前記浴槽温度を上昇させる請求項1または請求項2に記載の給湯装置。
  4. 前記湯はり動作の実行中に前記浴槽温度を前記設定温度よりも低くする場合に、前記浴槽温度低下手段は、前記設定温度よりも低い温度の湯水を前記浴槽へ供給する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の給湯装置。
  5. 前記湯はり動作の終了後に前記浴槽温度を前記設定温度よりも低くする場合に、前記浴槽温度低下手段は、前記設定温度よりも低い温度の湯水を前記浴槽へ供給する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の給湯装置。
  6. 貯湯タンクを備え、
    前記浴槽温度低下手段は、前記浴槽内の湯の熱を前記貯湯タンク内に回収することにより前記浴槽温度を下げる熱回収手段を含み、
    前記湯はり動作の終了後に前記浴槽温度を前記設定温度よりも低くする場合に、前記浴槽温度低下手段は、前記熱回収手段により前記浴槽温度を下げる請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の給湯装置。
  7. 前記浴室に隣接する脱衣室に配置された脱衣室機器に設けられた室温センサにより検出された脱衣室温度の情報を前記通信手段により受信可能であり、
    前記制御手段は、前記湯はり動作の終了時の脱衣室温度の予測値または実測値の少なくとも一方が基準よりも低い場合に、前記浴槽温度を前記設定温度よりも低くする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給湯装置。
  8. 前記湯はり動作の終了時の浴室温度を予測する浴室温度予測手段を備え、
    前記制御手段は、前記予測された浴室温度が前記基準よりも低い場合に、前記設定温度よりも低い温度の湯水を前記浴槽へ供給する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の給湯装置。
  9. 前記湯はり動作の終了時の浴室温度の実測値が前記基準よりも低い場合に、前記制御手段は、前記浴槽温度が前記設定温度よりも低くなるように、前記浴槽温度低下手段を作動させる請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の給湯装置。
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