以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。本明細書で「水」とは、低温の冷水から高温の湯まで、あらゆる温度の水を含む概念である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の給湯機を示す構成図である。図1に示すように、本発明の給湯機を適用した実施の形態1の貯湯式給湯機35は、貯湯タンク8を内蔵するタンクユニット33と、ヒートポンプサイクルを利用するHPユニット7と、使用者の運転動作指令及び設定値の変更などの操作を受け付けるリモコン装置44とを備える。HPユニット7とタンクユニット33との間は、HP往き配管14、HP戻り配管15、及び電気配線(図示省略)を介して接続される。タンクユニット33には、制御部36(制御手段)が内蔵されている。リモコン装置44は、ユーザーインターフェース装置としての機能を有する。リモコン装置44は、制御部36と相互に通信可能に接続される。リモコン装置44には、図示を省略するが、貯湯式給湯機35の状態等の情報を表示する表示部、使用者が操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。本実施の形態1では、リモコン装置44の表示部またはスピーカが、使用者に情報を報知する報知手段に相当する。制御部36は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等を含む記憶部と、記憶部に記憶されたプログラムに基いて演算処理を実行する演算処理装置(CPU)と、演算処理装置に対して外部の信号を入出力する入出力ポートとを有する。貯湯式給湯機35が備えるアクチュエータ類及びセンサ類は、制御部36に電気的に接続される。制御部36は、センサ類の検知情報及びリモコン装置44からの信号などに基づいて、貯湯式給湯機35の動作を制御する。
HPユニット7は、タンクユニット33から導かれた水を加熱する加熱手段の機能を有する。HPユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、及び空気熱交換器6を冷媒配管5にて環状に接続した冷媒回路を有し、ヒートポンプサイクルの運転を行う。水冷媒熱交換器3は、圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒と水とを熱交換することで水を加熱する。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留する。貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第三給水配管9cが接続されている。水道等の水源から供給される水(低温水)は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第三給水配管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dには、給湯配管21及び送湯配管13が接続されている。HPユニット7で加熱された高温の湯は、送湯配管13を通り、温水導入出口8dから貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8内には、上側が高温で下側が低温になる温度成層を形成して湯水が貯留される。貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ42,43が、異なる高さの位置に取り付けられている。これらの貯湯温度センサ42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検知できる。制御部36は、その温度分布に基づいて、貯湯タンク8内の残湯量及び蓄熱量を把握できる。図示の構成では、貯湯温度センサの個数が2個であるが、3個以上の貯湯温度センサを設けても良い。
タンクユニット33には、水ポンプ12及びふろ用熱交換器20が内蔵されている。水ポンプ12は、HP往き配管14上に設けられている。ふろ用熱交換器20は、貯湯タンク8またはHPユニット7から供給される湯の熱を利用して、2次側の加熱対象水である浴槽水を加熱する熱交換器である。本実施の形態1では、ふろ用熱交換器20の2次側の構成として、浴槽30に溜められた浴槽水を循環させるふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を例示して説明する。ふろ用熱交換器20は、ふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を介して浴槽30と接続される。ふろ用熱交換器20、ふろ往き配管27、及びふろ戻り配管28により、ふろ循環回路が形成される。ふろ戻り配管28の途中には、ふろ循環回路に浴槽水を循環させるふろ循環ポンプ29と、浴槽30から出た浴槽水の温度を検知するふろ戻り温度センサ38とが設けられている。ふろ往き配管27の途中には、ふろ用熱交換器20から出た浴槽水の温度を検知するふろ往き温度センサ37と、循環する浴槽水の水流の有無を検知する水流検知手段46と、浴槽30内の水位を検知する水位センサ47とが設置されている。図示を省略するが、浴槽30には、浴槽水を排水するための浴槽栓(排水栓)が設けられている。水流検知手段46は、公知のフロースイッチ、フローセンサ等で構成できる。水流検知手段46の出力がONであるときは、水流検知手段46が水流有りを検知していることに相当する。水流検知手段46の出力がOFFであるときは、水流検知手段46が水流無しを検知していることに相当する。水位センサ47は、ふろ往き配管27内の圧力を検知することで、浴槽30内の水位(水面の高さ)を検知する水位検知手段に相当する。
タンクユニット33には、三方弁11及び四方弁18が内蔵されている。三方弁11は、湯水が流入するaポート及びbポートと、湯水が流出するcポートとを有する流路切替手段である。四方弁18は、湯水が流入するbポート及びcポートと、湯水が流出するaポート及びdポートとを有する流路切替手段である。四方弁18は、4つの経路、すなわちa−b、a−c、b−d、c−dの間で流路切替可能に構成されている。タンクユニット33は、水導出口配管10、第一バイパス配管16、第二バイパス配管17、温水導入配管20a、及び温水導出配管20bをさらに内蔵する。水導出口配管10は、貯湯タンク8の下部に設けられた水導出口8bと三方弁11のaポートとを接続する。HP往き配管14は、三方弁11のcポートとHPユニット7の水入口とを接続する。HP戻り配管15は、HPユニット7の水出口と四方弁18のcポートとを接続する。送湯配管13は、四方弁18のdポートと、貯湯タンク8の上部の温水導入出口8dとを接続する。第一バイパス配管16は、四方弁18のaポートと、貯湯タンク8の温水導入口8cとを接続する。温水導入口8cは、貯湯タンク8の下部から中間高さ位置までの間のいずれかの位置に設けられる。温水導入配管20aは、送湯配管13の途中から分岐し、ふろ用熱交換器20の1次側入口に接続される。温水導出配管20bは、ふろ用熱交換器20の1次側出口と三方弁11のbポートとを接続する。第二バイパス配管17は、HP往き配管14における水ポンプ12とHPユニット7の水入口との間から分岐し、四方弁18のbポートに接続される。
タンクユニット33は、第一給水配管9a、第二給水配管9b、給湯用混合弁22、ふろ用混合弁23、第一給湯配管24、及び第二給湯配管25をさらに内蔵する。第一給水配管9aの一端は、水道等の水源に接続される。第一給水配管9aの他端は、減圧弁31を介して第二給水配管9b及び第三給水配管9cに接続される。第一給水配管9a、第二給水配管9b、及び第三給水配管9cにより給水管路9が構成される。第二給水配管9bの下流側は、二つに分岐して給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23にそれぞれ接続される。給湯配管21の下流側は、二つに分岐して給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23にそれぞれ接続される。第一給湯配管24は、給湯用混合弁22と給湯栓34とを接続する。第二給湯配管25は、ふろ用混合弁23と、ふろ循環回路(ふろ往き配管27)とを接続する。第二給湯配管25の途中には、第二給湯配管25を開閉するふろ用電磁弁26と、第二給湯配管25を通る湯の流量を検知するふろ用流量センサ45とが設けられている。
給湯用混合弁22は、給湯配管21から供給される高温湯と、第二給水配管9bから供給される低温水との流量比を調整することで、使用者がリモコン装置44にて設定した設定温度の湯を生成し、第一給湯配管24に流入させる。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、第一給湯配管24から給湯栓34を経由して、使用者が使用するシャワー、カラン等の蛇口(図示省略)へ供給される。
ふろ用混合弁23は、給湯配管21から供給される高温湯と、第二給水配管9bから供給される低温水との流量比を調整することで、使用者がリモコン装置44にて設定した設定温度の湯を生成し、第二給湯配管25に流入させる。浴槽30へ湯張りを行う場合には、ふろ用電磁弁26が開かれ、ふろ用混合弁23で温度調整された湯が、第二給湯配管25、ふろ用電磁弁26、及びふろ用流量センサ45を通過し、さらに、ふろ往き配管27及びふろ戻り配管28に分かれて流れ、浴槽30内へ供給される。制御部36は、ふろ用流量センサ45の検知信号に基づいてふろ用電磁弁26を閉じるタイミングを制御することで、浴槽30内へ供給(注入)される湯量を制御できる。
三方弁11は、水導出口配管10とHP往き配管14とが連通する形態と、温水導出配管20bとHP往き配管14とが連通する形態との2つの流路形態に切り替え可能である。四方弁18は、HP戻り配管15と送湯配管13とが連通する形態、HP戻り配管15と第一バイパス配管16とが連通する形態、第一バイパス配管16と第二バイパス配管17とが連通する形態、及び、送湯配管13と第二バイパス配管17とが連通する形態、の4つの流路形態に切り替え可能である。
次に、本実施の形態1の貯湯式給湯機35が行う蓄熱運転について説明する。蓄熱運転では、制御部36は、HPユニット7及び水ポンプ12を稼動させる。三方弁11は、水導出口配管10とHP往き配管14とが連通する形態(a−c経路)とされる。四方弁18は、HP戻り配管15と送湯配管13とが連通する形態(c−d経路)とされる。水ポンプ12が稼動することで、貯湯タンク8内の下部の水が、水導出口8b、水導出口配管10、三方弁11、HP往き配管14を経由し、HPユニット7の水冷媒熱交換器3へ送られる。水冷媒熱交換器3を通過する間に加熱されて高温になった湯は、HP戻り配管15、四方弁18、送湯配管13、温水導入出口8dを通り、貯湯タンク8内の上部に流入する。このような蓄熱運転により、貯湯タンク8内に上から下に向かって湯が貯えられることで、貯湯タンク8内に熱が蓄積される。
次に、本実施の形態1の貯湯式給湯機35が行う追い焚き運転について説明する。追い焚き運転は、浴槽30内の浴槽水を加温または保温する運転である。追い焚き運転では、水ポンプ12及びふろ循環ポンプ29を動作させる。三方弁11は、温水導出配管20bとHP往き配管14とが連通する形態(b−c経路)とされる。四方弁18は、第一バイパス配管16と第二バイパス配管17とが連通する形態(a−b経路)とされる。ふろ循環ポンプ29が動作することで、浴槽30内からふろ戻り配管28へ浴槽水が引き込まれ、ふろ用熱交換器20へ送られる。そして、ふろ用熱交換器20を通過する間に加熱された浴槽水が、ふろ往き配管27を通って浴槽30内へ戻る。一方、水ポンプ12が稼動することで、貯湯タンク8内の上部から導出される湯(高温水)が、熱源流体として、温水導入出口8d、送湯配管13の一部、温水導入配管20aを通り、ふろ用熱交換器20へ送られる。そして、ふろ用熱交換器20を通過する間に温度低下した熱源流体(中温水)が、温水導出配管20b、三方弁11、HP往き配管14の一部(水ポンプ12)、第二バイパス配管17、四方弁18、第一バイパス配管16、温水導入口8cを通り、貯湯タンク8内に流入する。
次に、本実施の形態1の貯湯式給湯機35が行う湯張りについて説明する。湯張りは、使用者がリモコン装置44を操作することで開始される。または、使用者がリモコン装置44で予約した時刻になったときに、自動的に湯張りを開始するようにしても良い。湯張りの開始時に、制御部36は、呼び水として、規定量(例えば10L)の設定温度の湯を、第二給湯配管25からふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を通して、浴槽30へ供給する。ふろ循環回路内の空気を浴槽30内へ排出するために、この呼び水を供給する。制御部36は、呼び水を供給した後、ふろ循環ポンプ29を動作させ、水流検知手段46で水流の有無を検知することで、浴槽30内の水の有無を判断する水有無判定動作(第一水有無判定動作)を行う。なお、本明細書において、「浴槽30内に水が無い」及び「浴槽30内に水が入っていない」とは、浴槽30内に全く水が無い場合だけでなく、浴槽30内の水位が、ふろ循環回路(ふろ往き配管27及びふろ戻り配管28)と浴槽30との接続位置より低い場合も含む意味であるものとする。また、「浴槽30内に水が有る」及び「浴槽30内に水が入っている」とは、浴槽30内の水位が、ふろ循環回路(ふろ往き配管27及びふろ戻り配管28)と浴槽30との接続位置より高い場合を意味するものとする。
湯張り開始前に浴槽30内に浴槽水が入っている場合には、第一水有無判定動作において、ふろ循環回路に浴槽水の循環水流が発生し、水流検知手段46の出力がON(水流有り)となる。制御部36は、第一水有無判定動作で、浴槽30内に浴槽水が入っていると判定した場合には、追い焚き運転を開始し、ふろ戻り温度センサ38で検知される浴槽温度が設定温度まで上昇した後、追い焚き運転を終了する。そして、制御部36は、湯張りを完了とし、湯張りが完了したことをリモコン装置44の表示部またはスピーカにより使用者に報知する。
一方、湯張り開始前に浴槽30内に浴槽水が入っていない場合には、第一水有無判定動作において、ふろ循環回路に浴槽水の循環水流が発生せず、水流検知手段46の出力がOFF(水流無し)となる。制御部36は、第一水有無判定動作で、浴槽30内に浴槽水が入っていないと判定した場合には、使用者がリモコン装置44にて設定した設定湯量から呼び水の量を差し引いた残りの湯量を浴槽30内へ供給(注入)する。そのようにして設定湯量を浴槽30内へ供給(注入)した後、制御部36は、再びふろ循環ポンプ29を動作させ、水流検知手段46で水流の有無を検知することで、浴槽30内の水の有無を判断する水有無判定動作(第二水有無判定動作)を行う。浴槽栓が閉まっている状態であれば、湯張り動作で注入した湯が浴槽30内に溜まっているので、第二水有無判定動作において、ふろ循環回路に浴槽水の循環水流が発生し、水流検知手段46の出力がON(水流有り)となる。制御部36は、第二水有無判定動作で、浴槽30内に湯が溜まっている、すなわち浴槽30内に浴槽水が入っていると判定した場合には、湯張りが正常に完了したと判断し、湯張りが正常に完了したことをリモコン装置44の表示部またはスピーカにより使用者に報知する。さらに、制御部36は、水位センサ47で検知される浴槽水位を湯張り完了水位として記憶する。
浴槽30の内部空間を水平面で切断した断面積を以下「浴槽断面積」と称する。浴槽断面積は、必ずしも、浴槽30の高さ方向に沿って完全に一定ではないが、おおむね一定であるので、一定値とみなしても問題は無い。湯張りのとき、制御部36は、以下のようにして、浴槽断面積を算出及び記憶しても良い。制御部36は、設定湯量のうちの一定割合(例えば設定湯量の1/2)の湯量を浴槽30内へ注入した時点でふろ用電磁弁26を一旦閉じるとともに、水位センサ47で検知される浴槽水位を中間水位として記憶する。その後、制御部36は、ふろ用電磁弁26を開いて浴槽30内への湯の注入を再開し、設定湯量のうちの残りの湯量を浴槽30内へ供給(注入)する。その後、制御部36は、上記と同様にして第二水有無判定動作を行い、浴槽30内に浴槽水が入っていると判定した場合には、湯張りが正常に完了したと判断し、水位センサ47で検知される浴槽水位を湯張り完了水位として記憶する。制御部36は、上記中間水位から湯張り完了水位までに浴槽30に注入した湯量、すなわち設定湯量から上記一定割合の湯量を差し引いた湯量を、湯張り完了水位と中間水位との差で割り算することで、浴槽断面積を算出できる。制御部36は、その算出された浴槽断面積を記憶する。
湯張りが正常に完了した場合、制御部36は、以下のようにして、自動たし湯機能の制御を行っても良い。制御部36は、水位センサ47で検知される浴槽水位を湯張り完了水位と比較することで、浴槽水位の低下の有無を判断する。制御部36は、浴槽水位が低下したと判定した場合には、湯張り完了水位と、水位センサ47で検知される現在の浴槽水位との差に浴槽断面積を乗算することで、必要給湯量を算出する。制御部36は、この必要給湯量を浴槽30に注入することで、低下した浴槽水位を元の湯張り完了水位まで自動的に回復させる自動たし湯機能の制御を実施することができる。
湯張りの前に使用者が浴槽栓を閉め忘れるなどで浴槽栓が抜けていた場合には、浴槽30内に注入した湯が浴槽30内に溜まらないので、第二水有無判定動作において、ふろ循環回路に浴槽水の循環水流が発生せず、水流検知手段46の出力がOFF(水流無し)となる。制御部36は、第二水有無判定動作で、浴槽30内に浴槽水が入っていないと判定した場合には、浴槽栓が抜けていると判断し、湯張り完了水位及び浴槽断面積を記憶せずに、浴槽栓が抜けていることをリモコン装置44の表示部またはスピーカにより使用者に報知する。
図2及び図3は、本実施の形態1の貯湯式給湯機35の湯張り動作において制御部36が実行する制御動作のフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、本実施の形態1における湯張り動作をより詳細に説明する。ユーザーがリモコン装置44で湯張りを指示した場合、あるいは湯張りの予約時刻が到来した場合に、湯張りが開始される(図2のステップS1)。湯張りが開始されると、制御部36は、ふろ循環回路内の空気を浴槽30に排出するため、前述した呼び水として10Lを浴槽30内へ給湯する(ステップS2)。その後、制御部36は、ふろ循環ポンプ29をON(動作状態)にする(ステップS3)。制御部36は、ふろ循環ポンプ29を動作状態にしたまま、一定の循環待機時間(例えば120秒間)だけ、待機する(ステップS4)。この循環待機時間は、湯張り開始前に浴槽30内に浴槽水が入っている場合に、浴槽30内の浴槽水を水流検知手段46まで確実に引き込むことができるような時間とされる。
ステップS4の循環待機時間が経過した後、制御部36は、ステップS5に移行する。ステップS5及びステップS6の動作は、湯張りの始期に行う第一水有無判定動作に相当する。第一水有無判定動作では、制御部36は、水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さ(すなわち水流検知手段46が連続してONした時間の長さ)を第一参照値Aと比較し、水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さ(すなわち水流検知手段46が連続してOFFした時間の長さ)を第二参照値Bと比較する。この場合、水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さ、及び、水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さは、ステップS4の循環待機時間と重複する部分は含まないものとする。
ステップS5で、制御部36は、水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さを第一参照値Aと比較する。本実施の形態1では、第一参照値A=60秒とする。ステップS5で水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さが第一参照値A(60秒)に満たない場合には、制御部36は、ステップS6に移行する。ステップS6で、制御部36は、水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さを第二参照値Bと比較する。本実施の形態1では、第二参照値B=10秒とする。ステップS6で水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さが第二参照値B(10秒)に満たない場合には、制御部36は、ステップS5に戻る。
このようにして、制御部36は、水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さが第一参照値A(60秒)に達することと、水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さが第二参照値B(10秒)に達することとのどちらかが成立するまで、ステップS5及びステップS6の処理を繰り返す。
ステップS5で水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さが第一参照値A(60秒)以上になった場合には、制御部36は、ステップS7へ移行し、浴槽30内に水が有ると判定する。この場合は、湯張り開始前に浴槽30内にすでに水が有った場合に相当する。ステップS7で、制御部36は、湯張り開始前に浴槽30内にすでに水が有った場合の湯張り動作である、水有湯張りの動作を実施する。水有湯張りの動作として、制御部36は、追い焚き運転を開始し、ふろ戻り温度センサ38で検知される浴槽温度が設定温度まで上昇した後、追い焚き運転を終了して湯張りを完了とし、湯張りが完了したことをリモコン装置44の表示部またはスピーカにより使用者に報知する。この水有湯張りの動作は、図2及び図3のフローチャートでは記載を割愛する。
一方、ステップS6で水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さが第二参照値B(10秒)以上になった場合には、制御部36は、ステップS8へ移行し、浴槽30内に水が無いと判定する。この場合は、湯張り開始前に浴槽30内に水が無かった場合に相当する。この場合には、制御部36は、湯張り開始前に浴槽30内に水が無かった場合の湯張り動作である、水無湯張りの動作(ステップS9以下)を実施する。
一般に、大多数の使用者は、浴槽30内へ湯張りをする前に、浴槽30内の古い浴槽水を抜いておくことが普通である。そのため、湯張り開始前には浴槽30内に水が無いことが普通であり、大多数のケースでは、水有湯張りの動作ではなく、水無湯張りの動作が実施される。すなわち、ステップS5からステップS7へ移行することは稀なケースであり、大多数のケースではステップS6からステップS8へ移行することになる。そのため、浴槽30内に水が無いことを判定するステップS6からステップS8へ移行するまでの時間が長くなると、その長くなった分とほぼ同じだけ、湯張り終了までの平均的な所要時間も長くなる。第二参照値Bを長時間の値にするほど、ステップS6からステップS8へ移行するまでの時間が長くなる。よって、湯張り終了までの平均的な所要時間を短縮するためには、第二参照値Bをなるべく短時間の値にすることが望ましい。本実施の形態1では、第二参照値Bを後述する第四参照値Dより短時間の値にすることで、湯張り終了までの平均的な所要時間を短くできる。また、本実施の形態1では、第二参照値Bを、10秒という比較的短い時間にしたことで、湯張り終了までの平均的な所要時間をさらに短くできる。第二参照値Bは、ノイズなどによる誤動作を確実に防止できるような範囲で、必要最低限の時間とすることが望ましい。
第一参照値A(60秒)を長時間の値にするほど、ステップS5からステップS7へ移行するまでの時間が長くなる。しかしながら、ステップS5からステップS7へ移行することは稀なケースであるので、浴槽30内に水が有ることを判定するステップS5からステップS7へ移行するまでの時間が長くなっても、湯張り終了までの平均的な所要時間はほとんど長くならない。
ふろ循環回路の総延長が規定の長さを超過しているような場合(例えば、ふろ往き配管27及びふろ戻り配管28が、設置業者により、誤って規定を超過した長さで据え付けられてしまった場合)には、ステップS4での循環待機時間が、浴槽30内の浴槽水を水流検知手段46まで引き込む時間に対して、不足する場合がある。また、ふろ循環回路の総延長が規定の長さを超過しているような場合には、長いふろ戻り配管28内に残っている呼び水等の残水が水流検知手段46に流れ込むことで、浴槽30内に浴槽水が無いにもかかわらず、ステップS5で水流検知手段46が水流有りを連続して検知する場合がある。このため、第一参照値Aを短時間の値にした場合、浴槽30内に浴槽水が無いにもかかわらず、浴槽30内に浴槽水が有ると誤判定する可能性がある。そのような誤判定を確実に防止するためには、第一参照値Aをなるべく長時間の値にすることが望ましい。本実施の形態1では、第一参照値Aを後述する第三参照値Cより長時間の値にすることで、上記のような誤判定を確実に防止できる。また、本実施の形態1では、第一参照値Aを、60秒という比較的長い時間にしたことで、上記のような誤判定をより確実に防止できる。また、前述した理由から、第一参照値Aを長時間の値にしても、湯張り終了までの平均的な所要時間が延びることを確実に抑制できる。
次に、ステップS9以下の水無湯張りの動作について説明する。制御部36は、ステップS9でふろ循環ポンプ29をOFF(停止状態)とし、ステップS10に移行する。制御部36は、ステップS10で設定湯量から呼び水の量を差し引いた残りの湯量を浴槽30内へ供給(注入)し、ステップS11に移行する。このようにして設定湯量が浴槽30内へ注入された後、制御部36は、再びふろ循環ポンプ29をON(動作状態)にする(ステップS11)。制御部36は、ふろ循環ポンプ29を動作状態にしたまま、一定の循環待機時間(例えば120秒間)だけ、待機する(図3のステップS12)。この循環待機時間は、注入した湯が浴槽30内に溜まっている場合に、浴槽30内の湯(浴槽水)を水流検知手段46まで確実に引き込むことができるような時間とされる。
ステップS12の循環待機時間が経過した後、制御部36は、ステップS13に移行する。ステップS13及びステップS14の動作は、湯張りの終期に行う第二水有無判定動作に相当する。第二水有無判定動作では、制御部36は、水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さ(すなわち水流検知手段46が連続してONした時間の長さ)を第三参照値Cと比較し、水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さ(すなわち水流検知手段46が連続してOFFした時間の長さ)を第四参照値Dと比較する。この場合、水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さ、及び、水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さは、ステップS12の循環待機時間と重複する部分は含まないものとする。
ステップS13で、制御部36は、水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さを第三参照値Cと比較する。本実施の形態1では、第三参照値C=10秒とする。ステップS13で水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さが第三参照値C(10秒)に満たない場合には、制御部36は、ステップS14に移行する。ステップS14で、制御部36は、水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さを第四参照値Dと比較する。本実施の形態1では、第四参照値D=60秒とする。ステップS14で水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さが第四参照値D(60秒)に満たない場合には、制御部36は、ステップS15に移行する。
ステップS15で、制御部36は、水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さを第五参照値Eと比較する。第五参照値Eは、第四参照値Dより短時間の値とされる。本実施の形態1では、第五参照値E=10秒とする。ステップS15の動作は、エア噛みの有無を判定するエア噛み判定動作に相当する。エア噛みとは、ふろ循環回路の内部に空気が混入している状態を言う。ステップS15で水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さが第五参照値E(10秒)に満たない場合には、制御部36は、ステップS13に戻る。ステップS15で水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さが第五参照値E(10秒)以上になった場合には、制御部36は、第二水有無判定動作の実施中にエア噛みが発生していると判定し、ステップS18へ移行し、エア噛みフラグをONにすることで、第二水有無判定動作の実施中のエア噛みの発生を記憶する。その後、制御部36は、ステップS18からステップS13に戻る。
このようにして、制御部36は、水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さが第三参照値C(10秒)に達することと、水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さが第四参照値D(60秒)に達することとのどちらかが成立するまで、ステップS13及びステップS14の処理を繰り返す。
ステップS13で水流検知手段46が水流有りを連続して検知した時間の長さが第三参照値C(10秒)以上になった場合には、制御部36は、ステップS16へ移行し、浴槽30内に水が有ると判定する。この場合は、湯張りで注入した湯が浴槽30内に正常に溜まっている場合に相当する。この場合には、制御部36は、ステップS19でふろ循環ポンプ29を停止し、ステップS21へ移行する。
ステップS21で、制御部36は、エア噛みフラグのON/OFFを判定する。第二水有無判定動作の実施中にエア噛みが発生した場合には、ふろ循環回路内に空気が残存している可能性がある。ふろ循環回路内に空気が残存していると、水位センサ47が浴槽水位を正確に検知できない可能性がある。ステップS21で、エア噛みフラグがOFFの場合には、第二水有無判定動作の実施中にエア噛みが発生していないので、ふろ循環回路内に空気が残存している可能性がなく、水位センサ47が浴槽水位を正確に検知できる。この場合には、制御部36は、浴槽水位を水位センサ47にて検知し、そのデータを湯張り完了水位として記憶する(ステップS22)。これに対し、ステップS21で、エア噛みフラグがONの場合には、第二水有無判定動作の実施中にエア噛みが発生しており、ふろ循環回路内に空気が残存している可能性があり、水位センサ47が浴槽水位を正確に検知できない可能性がある。この場合には、制御部36は、水位センサ47で検知される浴槽水位データを記憶せず、当該浴槽水位データを湯張り完了水位として利用しない(ステップS23)。このようにして、第二水有無判定動作の実施中に、水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さが第五参照値E以上を記録した場合に、水位センサ47で検知される水位情報の利用を制限することで、エア噛みによる浴槽水位の検知誤差が自動たし湯機能の制御などに悪影響を及ぼすことを防止できる。
制御部36は、ステップS22またはステップS23の動作の後、湯張りが正常に完了したことをリモコン装置44の表示部またはスピーカにより使用者に報知する。その後、自動たし湯機能の制御を行う場合、制御部36は、今回の湯張り完了水位を記憶した場合(ステップS22の場合)には、今回の湯張り完了水位に基づき、自動たし湯機能の制御を行う。一方、今回の湯張り完了水位を記憶していない場合(ステップS23の場合)には、制御部36は、前回の湯張り完了水位に基づき、自動たし湯機能の制御を行う。
一方、ステップS14で水流検知手段46が水流無しを連続して検知した時間の長さが第四参照値D(60秒)以上になった場合には、制御部36は、ステップS17へ移行し、浴槽30内に水が無いと判定する。この場合は、浴槽栓の閉め忘れなどで浴槽栓が抜けており、湯張りで注入した湯が浴槽30内に正常に溜まっていない場合に相当する。この場合には、制御部36は、ステップS20へ移行し、ふろ循環ポンプ29を停止し、湯張りを解除する。その後、制御部36は、浴槽栓が抜けていること(湯張りの終了)をリモコン装置44の表示部またはスピーカにより使用者に報知する。
浴槽30内への湯張り時に浴槽栓が抜けていることは稀なケースであり、大多数のケースでは、湯張りで注入された湯が浴槽30内に正常に溜まると考えられる。ただし、浴槽30内に湯が溜まっている場合であっても、ステップS12のふろ循環回路の循環動作のときに、水面が揺れるなどの何らかの原因で、ふろ循環回路内に空気が混入し、エア噛みが発生することがある。そのようにして第二水有無判定動作の実施中にエア噛みが発生した場合には、水流検知手段46が水流無しを連続して検知することがある。そのため、浴槽30内に正常に湯が溜まっているにもかかわらず、ステップS14及びステップS15を経て、ステップS13に戻るケースもある。しかしながら、このようなエア噛みの発生も、稀なケースである。
以上のことから、ステップS14からステップS17へ移行することは稀なケースであり、大多数のケースでは、ステップS13からステップS14及びステップS15を経由せずにステップS16へ移行することになる。そのため、浴槽30内に水が有ることを判定するステップS13からステップS16へ移行するまでの時間が長くなると、その長くなった分とほぼ同じだけ、湯張り終了までの平均的な所要時間も長くなる。第三参照値Cを長時間の値にするほど、ステップS13からステップS16へ移行するまでの時間が長くなる。よって、湯張り終了までの平均的な所要時間を短縮するためには、第三参照値Cをなるべく短時間の値にすることが望ましい。本実施の形態1では、第三参照値C(10秒)を第一参照値A(60秒)より短時間の値にしたことで、湯張り終了までの平均的な所要時間を短くできる。さらに、本実施の形態1では、第三参照値Cを、10秒という比較的短い時間にしたことで、湯張り終了までの平均的な所要時間をより短くできる。第三参照値Cは、ノイズなどによる誤動作を確実に防止できるような範囲で、必要最低限の時間とすることが望ましい。
湯張り時に浴槽栓が抜けていた場合であっても、ふろ循環回路の総延長が規定の長さを超過しているような場合(例えば、ふろ往き配管27及びふろ戻り配管28が、設置業者により、誤って規定を超過した長さで据え付けられてしまった場合)には、長いふろ戻り配管28内に残っている残水が水流検知手段46に流れ込むことで、ステップS13で水流検知手段46が水流有りを連続して検知する場合がある。このため、第三参照値Cを短時間の値にした場合、浴槽30内に浴槽水が無いにもかかわらず、浴槽30内に浴槽水が有ると誤判定する可能性がある。しかしながら、そのようなケースは、ふろ循環回路の総延長が規定の長さを超過しているという稀なケースと、湯張り時に浴槽栓が抜けているという稀なケースとが相乗した、非常に稀なケースである。したがって、第三参照値Cを短時間の値にすることで、そのような非常に稀なケースで誤判定する可能性が生じるとしても、その弊害は小さく、上述した利点の方が多大である。
第四参照値D(60秒)を長時間の値にするほど、ステップS14からステップS17へ移行するまでの時間が長くなり、ステップS14及びステップS15を経由してステップS13からステップS16へ移行するまでの時間も長くなる。しかしながら、ステップS14からステップS17へ移行すること、及び、ステップS14及びステップS15を経由してステップS13からステップS16へ移行することは、いずれも稀なケースであるので、これらの時間が長くなっても、湯張り終了までの平均的な所要時間はほとんど長くならない。すなわち、第四参照値D(60秒)を長時間の値にしても、平均的な所要時間はほとんど長くならない。
前述したように、第二水有無判定動作の実施中にエア噛みが発生した場合には、水流検知手段46が水流無しを連続して検知することがある。そのため、第四参照値Dを短時間の値にしたと仮定すると、第二水有無判定動作の実施中にエア噛みが発生した場合に、浴槽30内に湯が溜まっているにもかかわらず、ステップS17へ移行し、湯張りが解除され、浴槽栓が抜けていることが使用者に報知されるおそれがある。このようなエア噛みに起因する誤動作は、使い勝手の悪化につながる。このようなエア噛みに起因する誤動作を確実に防止するためには、第四参照値Dをなるべく長時間の値にすることが望ましい。また、水流検知手段46がエア噛みの状態であっても、ふろ循環ポンプ29の循環時間を十分に確保することで、空気が水流検知手段46の外へ排出され、水流検知手段46のエア噛みが解消することが期待できる。この観点からも、第四参照値Dをなるべく長時間の値にし、ふろ循環ポンプ29の循環時間を十分に確保することが望ましい。本実施の形態1では、第四参照値D(60秒)を第二参照値B(10秒)より長時間の値にしたことで、上述のようなエア噛みに起因する誤動作を確実に防止できる。また、本実施の形態1では、第四参照値Dを、60秒という比較的長い時間にしたことで、上記のような誤判定をより確実に防止できる。また、前述した理由から、第四参照値Dを長時間の値にしても、湯張り終了までの平均的な所要時間が延びることを確実に抑制できる。
さらに、本実施の形態1では、第四参照値D(60秒)を第三参照値C(10秒)より長時間の値にしたことで、上述のようなエア噛みに起因する誤動作を確実に防止できる。
なお、水流検知手段46がエア噛みの状態のときに、その空気を水流検知手段46から排出するだけではなく、ふろ循環回路外へ空気を排出するためには、より長い時間(例えば120秒)がかかる。エア噛みの場合、浴槽水位を正しく検知するには、水有無判定動作を中止し、再度ステップS12に戻る必要があるが、そのようにすると湯張り時間が長くなる。本実施の形態1では、エア噛みが発生した場合に、ステップS12に戻らず、浴槽水位データを記憶しない(ステップS23)ようにすることで、湯張り時間が長くなることを抑制できる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、ふろ循環回路のエア噛みが発生したような場合であっても浴槽30内の水の有無を高精度に判定でき、かつ、湯張り終了までの平均的な所要時間を短くできる。よって、使用者の利便性を向上することができる。
なお、図2及び図3のフローチャートの説明において、ステップS22にて記憶するデータは、湯張り完了水位のデータとしたが、ステップS22にて記憶するデータは、前述した浴槽断面積のデータとしてもよい。その場合は、制御部36は、ステップS23では、浴槽断面積のデータを記憶せず、前回の湯張りにて記憶した浴槽断面積に基づき、自動たし湯の給湯量を決定する。
また、本実施の形態1では、湯張りの終期に第二水有無判定動作を行う場合を例に説明したが、本発明では、湯張りの中期(例えば、浴槽断面積を検知するとき)に、第二水有無判定動作を行うようにしても良い。
また、前述した第一参照値A、第二参照値B、第三参照値C、第四参照値D、及び第五参照値Eの各々の値は一例であり、次式を満足する範囲で、適宜変更しても良い。
第一参照値A>第三参照値C
第二参照値B<第四参照値D
第四参照値D>第五参照値E
例えば、第一参照値A=75秒、第二参照値B=10秒、第三参照値C=5秒、第四参照値D=30秒、としても良い。
第一参照値Aは、第三参照値Cの3倍以上が好ましく、第三参照値Cの5倍以上がより好ましい。また、第一参照値Aは、第三参照値Cの30倍以下が好ましく、第三参照値Cの20倍以下がより好ましい。第四参照値Dは、第二参照値Bの1.5倍以上が好ましく、2倍以上がより好ましい。また、第四参照値Dは、第二参照値Bの10倍以下が好ましく、7倍以下がより好ましい。上記のような範囲に設定することで、前述した効果をさらに確実に奏することが可能となる。